俳優 上坂樹里(こうさかじゅり) 

感情に素直に、自然体を武器に夢を叶える

俳優 上坂樹里(こうさかじゅり) 

■プロフィール
21年8月から『Seventeen』専属モデルを務め、同年に俳優デビュー。22年にNHK『ヒロイン誕生! ドラマチックなオンナたち』、23年にNHKの特集ドラマ『生理のおじさんとその娘』ではヒロインを演じ、東京ドラマアウォードにて作品賞・単発ドラマ部門の優秀賞を受賞。その他に、CX『いちばんすきな花』、24年にNTV『となりのナースエイド』CX『ビリオン×スクール』TBS日曜劇場『御上先生』BS NHK『トゥルーカラーズ』、「オロナミンC」のCMに出演。26年前期のNHK連続テレビ小説『風、薫る』ではW主演を務める。

Seventeen専属モデルを務め、2025年日曜劇場「御上先生」ではメインキャストとして抜擢された上坂樹里さん。俳優業として活躍の幅を広げている彼女が、20歳の誕生日である7月14日に1st写真集を発売する。20歳という節目を迎えた彼女の心境の変化や、俳優としてのこれからについてお話を伺った。

小学6年生の頃、事務所のオーディションを受けたことがきっかけで、芸能界に飛び込みました。お洋服も姉のお下がりを着るのが大好きでしたし、母が買ってくれた雑誌に出ていた同世代の子たちが可愛いメイクをしてキラキラしている姿を見て、「自分もこうなりたい……!」と思い、モデルとして活動をスタートしました。学校で生徒会長をやっていたこともあって、人前に立つのが好きと思われがちですが、これも姉の影響です。実は目立つのはあまり得意ではなかったです(笑)。
俳優を目指し始めたのは、事務所に入ってお芝居のレッスンを受け、自分じゃない誰かを演じる楽しさを知ったからこそ。自分と違う要素をもった人の人生を背負って役を演じられるのは、俳優のお仕事の魅力的な部分だと思います。

■自然体でお芝居に向き合う

お芝居で壁にぶつかったのは、『ビリオン×スクール』というドラマに出演したときです。演技する最中、頭が真っ白になって、「ああ、できない」と思うほどでした。そのとき、監督から、お芝居に本気で向き合っている周囲の方々の表情をもっと見た方が良いという助言をいただきました。たしかに、そのときは、全部一人で何とかしようとしていて、周りが見えていない状態で。そこで、アドバイスを受けて、周囲をしっかり見つつ、自分も相手に応えられるように、演技のキャッチボールを意識するようになりました。
普段の役作りでは、演じるキャラクターに対して想像を膨らませるようにしていますが、作り込みすぎないようにしています。家で一人練習するのとは違って、本番の場合は、自分が発した言葉に対する相手の表情を見たときに出てくる感情など、その場でしかわからない反応が沢山あるので、自然体を大事にしています。
撮影中は、自分がどう映っているのかの客観視できないので、リアルタイムで放送を見たときに、自分も視聴者の一人として楽しんでいます。「自分が出ている!」と実感できるのは幸せです。友達も家族もこのお仕事を応援してくれて、放送中も連絡をくれたり、一緒にドラマを観てくれたりすることも多いです。また、家族と一緒に作品を観ているときは、一言も喋らず、終わった後に作品に対する感想をもらったり、自分が気になったシーンのお芝居がどうだったかの感想を聞いたりしています。周りに恵まれているなと日々感じています。
やりがいを感じるのは、放送が終わった後の反響をいただいたときです。視聴者の方へ伝えたいメッセージを届ける一員になれたのかなと思える瞬間が、とても嬉しいです。これからも作品に対して精一杯向き合っていきたいです。

■20歳の誕生日に発売した等身大の1st写真集

写真集を出すことは一つの夢だったので、20歳の誕生日に発売するお話をいただいて、嬉しかったです。10代最後の自分を表現するために、あえて何か表現することは抑えて、今の自分にしか出せないありのままでいこうと思いました。撮影場所は、長崎県の五島列島。今まで触れてこなかった景色や自然の中に身を置いたのは、よい経験でした。印象的だったのは、船に乗って魚を釣り、その場で捌いてもらってお刺身を食べたことです。今まで食べた魚の中で一番美味しくて、その表情も写真に収まっているので、注目ポイントです(笑)。少し早起きをして、海に少し入って撮影した海の写真もお気に入りです。きめすぎず、ナチュラルな素の自分を是非見ていただけたらと思います。写真を眺めるだけで、まるで五島列島を一緒に旅行している気持ちになってもらえたら嬉しいです。

■後悔のない10代から、俳優としての20代へ

「10代は一瞬だからちゃんと楽しんだ方が良いよ」と周りからよく言われますが、私自身が振り返ってみたときに、後悔はありません。むしろ、「早く20代になりたい!」と思っているくらいです。
ちなみに、20歳になって最初にやると決めていることは、家族と一緒にお酒を飲むことです。20歳の目標は、映画館の大きなスクリーンの中で自分を見ること。俳優として、作品の世界観の中で一人の人間として生きられるような存在になりたいです。
あと、いまの一番の夢は「朝ドラのヒロイン」になること。もう少し年齢を重ねたら、弁護士のように強い芯を持った役にも挑戦してみたいです。

■大学生へのメッセージ

出会う人が多いと、どうしても周りと比べてしまうことがあると思います。私もオーディションなどで周りと比べてしまう時期がありました。そんな時は頑張ってポジティブになろうとせず、とことん泣いて、とことん落ち込むようにしています。また、余計なことは考えず、今自分ができることにしっかりと向き合うことを意識しています。
私と同世代である皆さんも、そろそろ将来の選択肢を絞っていかないといけない時期になっていくと思います。私自身、20歳を迎え、いろいろ思いもありますが、大切なのは強い思いをもち、自分の気持ちに正直であることだと感じています。その選択が正解かどうかはまだ分かりませんが、少なくとも、一生、自分がやりたいことや好きなことと向き合っていきたいです。そして、出演する作品を通じて、多くの方の活力となって、背中を押せるような存在になれるように頑張ります。

学生新聞オンライン2025年5月2日取材 慶應義塾大学4年 松坂侑咲

【書籍情報】

タイトル:日日是好日(にちにちこれこうじつ)

発売日:2025年7月14日(月)

仕様:B5判変形/オールカラー128ページ(予定)

定価:本体3000円+税(税込3300円)

ISBN:978-4-344-04448-7

撮影:神藤剛

ロケ地:長崎県五島列島

公式X:@kosaka_1book

発行:株式会社幻冬舎

国際基督教大学3年 若生真衣/東洋大学3年 越山凛乃/慶應義塾大学4年 松坂侑咲/昭和女子大学2年 阿部瑠璃香

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。