株式会社MAPPA 制作局 第一制作部部長 岡村耕也

観る人の心が昂るような日本アニメを世界へ

株式会社MAPPA 制作局 第一制作部部長 岡村耕也(おかむらこうや)

■プロフィール
アミューズメント業界を経て2015年に入社。現在はアニメーションプロデューサーを務める。主な担当作品はTVアニメ「らんま1/2」、『忘却バッテリー』、『ドロヘドロ Season2』、アニメーションCM『MARO17』など。

近年、『呪術廻戦』や『チェンソーマン』など、世界的に高い評価を受ける作品を多く世に送り出しているMAPPA。国内外のファンを熱狂させるMAPPA制作作品の魅力とは何か。制作局の岡村部長にお話を伺った。

■どんなアニメを届けていきたいと考えていますか

MAPPAは2011年設立のアニメーションスタジオで、今年15周年を迎えます。会長の丸山が70歳のときに立ち上げた会社で、才能あふれるクリエイターたちと、ゼロから自由にアニメを作りたいという想いで事業が始まりました。自分たちが面白い作品を観たときに感じる気持ちの昂りを、観ていただいた方々にも届けたいと考えています。
さらに現在はアニメをつくるだけでなく、イベントやグッズ、配信なども手掛けており、より作品を楽しんでもらえることも自社で担当しています。

■作品の制作を通してどんな学びや発見がありますか

配信サービスが広がったことで、日本だけでなく海外の方にも作品を観ていただけるようになりました。SNSなどを通じて、世界中の感想や意見を直接知ることもできて、本当に多くの方に届いていると実感しています。
日本の文化や考え方は海外では分かりづらい部分もあると思っていましたが、想像以上に日本の作品をそのまま楽しんでいただけていることは、大きな発見でした。

■作品づくりで特に大切にしていることは何ですか

観る人がどう感じるか常に考えることです。原作が漫画の場合、原作者が大切にしていることや、どんなところが読者に愛されているのか意識しています。
漫画がアニメになることで、動きや色、声や音楽が加わって、物語やキャラクターの魅力がより伝わりやすくなります。アニメーションだからこそできる表現に挑戦しながら、より楽しんでいただけるように努力を重ねています。
そして、作り手自身がその作品を好きになることも大切です。自分たちの「好き」を、どうすれば伝えられるかを常に考えながら制作しています。

■アニメ制作の面白さについてお聞かせください

アニメ制作はシナリオ、絵コンテ、作画、仕上、撮影と完成に至るまでに多くの工程があり、一般的に1クールのアニメには300人ほどのスタッフが関わっています。全員が同じ熱量で作品に向き合うのは簡単ではありませんが、誰かのアイデアや工夫によって、想像以上の良い映像になることがあります。一人では作れないものをチームだからこそ生み出せるところが、一番の面白さであり難しさでもあると思っています。
また、MAPPA制作作品はジャンルに偏りがありません。アクション、ラブコメ、異世界モノなど、幅広い作品に挑戦できることもMAPPAの魅力の一つです。

■中高生へのメッセージ

学生の頃は、自分がアニメ業界で働くとは思ってもいませんでした。そのため、アニメ制作の仕事をするようになってからは、映像作品をもっと観ておきたかったと思っています。夢や目標が早く決まれば、それだけ準備や挑戦の時間を増やせます。目標がある人はそこに向かって努力して、目標がまだ見つからない人は、自分の「好き」や昂った気持ちを大切にしながら考えてみてください。
そして情熱を持ち続けることも大切です。モチベーションを保ち続けることは難しくもありますが、常に挑戦的な姿勢で取り組んでいる人は成長のスピードが速いと思います。自分の心の中にある熱い思いを大切に、頑張ってください。

中高生新聞2026年4月号 東洋大学4年 太田楓華/早稲田大学2年 中澤京平

TV アニメ第3 期『呪術廻戦』「死滅回游 前編」
© 芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

慶應義塾大学3年 山本唯那/青山学院大学2年 米田麗美/東京薬科大学3年 庄司春菜/法政大学3年 島田尚和/城西国際大学2年 渡部優理絵/情報経営イノベーション専門職大学2年 山田千遥/東洋大学4年 太田楓華/東京都立大学3年 坂倉彩月/早稲田大学2年 中澤京平

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