キリンシティ株式会社 代表取締役社長 田中賢了

世の中をもっと元気に。一杯のビール、一皿の料理で、人と人の時間を豊かにする。

キリンシティ株式会社 代表取締役社長 田中賢了 (たなかけんりょう)

■プロフィール
キリンシティ株式会社代表取締役社長。キリンビールでの営業や外部出向、キリンホールディングスでの経営企画業務を通じて、多様な価値観に触れる経験を積む。「人と人をつなぐビールの力」に魅力を感じ、現在はキリンシティの成長と新たな価値創造に取り組んでいる。

キリンビールの価値を、従業員の技術とサービスによってさらに引き出し、最高の体験として提供するキリンシティ株式会社。今回は代表取締役社長の田中賢了さんに、ビアレストランとしてのこだわりや仕事に対する想いについて話を伺った。

大学時代は、入学してすぐの学園祭でパフォーマンスを見たことをきっかけにストリートダンスをはじめました。当時はダンスというものが今のように中高での必修でもなく、あまりプレイ人口も多いものではなかったですが、人に見せるために身体を動かす、言語の壁を越えて通じるということに魅力を感じ、かなり夢中になっていました。

■「誰かの人生に喜びをもたらす仕事をしたい」

私が就職活動で大切にしていたのは、「どうせ働くなら、誰かの人生に喜びをもたらす仕事をしたい」という想いでした。ビールは、人と人がつながるあらゆる場面に自然と存在し、嬉しい時も、挑戦を終えた時も、人生の節目に寄り添います。そうした前向きな時間を生み出す存在に携わりたいと考え、ビール業界を志望しました。その中でもキリンビールは、創業以来「お客様本位・品質本位」という哲学がずっと大切にされてきたということ、当時出会った先輩社員の人柄にも惹かれ、キリンビールに入社することを決めました。
2021年には、外部出向という形でとある経済団体へ出向することになりました。そこではビール業界に限らず様々な業界の会社の社長や消費者団体の代表、NPO法人の方々などと多く接する機会があり、中には政治家や官僚との関わりを持つ場合もありました。その時私の仕事に対する考え方に変化が起こります。それまでは、経済を中心に自分が仕事をしている業界のことばかり考えていましたが、そこで出会った師に「政治は国境を越えられないが、株式会社は国境を越えられる」という薫陶をもらいました。人類の最終目標は世界平和であり、それは、なにも政治や行政、国連などの公的機関からしか実現できないというものではなく、世界中の人々が幸せになるために、企業にしかできない方法があるのだという教えです。この言葉で、自分の中で「人のために仕事する」というものの幅が大きく広がったように感じます。

■こころも豊かになれるBeer Restaurantでありたい

私たちキリンシティは、笑顔が溢れるお店を通して、世の中の「しあわせ」に貢献することを使命としています。それを実現すべく、キリンのビールを最高の料理とともに最高の形で提供しています。そのために、ビールの「3回注ぎ」やビアマイスター制度などを通じて技術とサービスを磨き、「ビールを通じて感動体験を届ける」ことを43年間追求し続けています。
また、他社との比較ではなく、「お客様にとって本当に価値ある体験とは何か」に向き合い続けることを大切にしています。価格ではなく価値で選ばれる存在であるために、私たちは進化を続けていきます。

■世のため人のために仕事ができる人と

私は、このような人と一緒に働きたいと思う人財像が3つあります。1つ目は、これまでの人生でなんでもいいので感動をしたことがある人です。感動したことがある人は、それを言語化できなくても、体験がその人の中にあるので、どのようにしたら相手に喜んでもらえるのかを想像することができます。自分の感動を他者へ昇華するイメージができているということです。2つ目は、自分のことを「運が良い」と思える人です。本当に運が良いに越したことはないですが、運が良いと自分から思えている人は、良かったこともそうでなかったことも全てひっくるめて、ポジティブに物事を捉えられる方です。そのような人は社会に出た時に、経験を自分の力にしていけると思っています。そして何よりも大事なのは、世のため人のために仕事をしたいと、思える人です。私は、どの仕事にも社会を支える価値があると考えています。だからこそ、自分の仕事に誇りを持ち、目の前のお客様に真摯に向き合える人と共に働きたいと思っています。

■学生へのメッセージ

将来こうなりたいというビジョンは大切ですが、その通りに進むことだけが正解ではありません。一つひとつの経験が、後から振り返ったときに意味を持ち、自分らしい道につながっていきます。今、目の前のことに全力で取り組むことが、未来を切り拓く力になると信じて頑張って欲しいと思います。

学生新聞オンライン2026年5月11日取材 早稲田大学3年 中澤京平/京都芸術大学1年 猪本玲菜

早稲田大学3年 中澤京平/東京薬科大学4年 庄司春菜/立教大学3年 塚本晴香/京都芸術大学1年 猪本玲菜

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