QuizKnock 伊沢拓司 / 東言 「ハイスクールクイズバトル WHAT」

クイズを通して新しい自分に出会う

伊沢拓司
東言

■QuizKnock 伊沢拓司(いざわ たくし)
1994年生まれ。東京大学経済学部卒業。『高校生クイズ』で史上初の個人2連覇を達成。2016年に知的エンタメ集団・QuizKnockを立ち上げ、現在YouTubeチャンネルは登録者数260万人を突破。2019年に株式会社QuizKnockを設立し、CEOに就任。これまで『東大王』『冒険少年』など多くのテレビ番組に出演。

■ハイスクールクイズバトルWHAT 2026 大会長 QuizKnock 東言(ひがし ごん)
2001年生まれ。東京大学文学部卒業。双子の兄である東問とともに中学生からクイズを始め、チームメイトとして『高校生クイズ』で優勝。2022年からQuizKnockに加入し、現在はYouTube動画への出演のほか、広報担当としてイベントのPRなどに携わる。『東大王』や『出川哲朗のクイズほぉ〜スクール』などテレビ番組でも活躍。2025年2月には『Qさま!!』で初優勝を果たした。

2022年に始まった高校生以下のクイズ大会「ハイスクールクイズバトル WHAT」が今年も開催される。昨年度は全国から2,278名が参加し大きな盛り上がりを見せた。今回は、今年度大会長の東言氏とQuizKnockを立ち上げた伊沢拓司氏に、大会の魅力とクイズの可能性について伺った。

■「ハイスクールクイズバトル WHAT」とはどのような大会ですか?

東:「ハイスクールクイズバトル WHAT」は、2022年からQuizKnockが開催している高校生以下対象のクイズ大会です。昨年度は2000人以上が参加してくれました。日本国内の高校生以下のクイズイベントとしては最大規模で、クイズの頂上決戦のような大会です。しかし同時に、クイズ大会初参加という方も半分以上います。WHATは、トップを決めるチャンピオンシップと、クイズ大会初参加の人に向けたエントリーモデルのようなイベントという二つの性質を兼ね備えています。

伊沢:20年前、僕がクイズを始めた頃は業界の規模が小さいこともあり、ナンバーワンを目指す大会がエントリー大会であることは普通のことでした。しかし現在は、クイズをやっている人が増えたため、初参加の大会でたくさんの問題に答えることは難しくなっています。そこでWHATでは、多くの参加者を受け入れつつ頂点を目指す価値もある、エントリーとチャンピオンシップを両立させるという挑戦をしています。これを満足度高くやるためには、ある程度の開催規模が必要で、企業であるからこそできることだと思っています。これが最大の特徴ですね。

■今大会の見どころや注目ポイントをお聞かせください。

東:多種多様なプレイヤーが集まることは一つの見どころです。世の中にはまだ名前の知られていない実力者がたくさんいて、高校生にも僕たち以上に強い「原石」が数多くいます。そうしたプレイヤーが繰り広げる激闘とあわせて、QuizKnockが本気で制作した問題にも注目してほしいです。また、一回戦はスマホで四択を答えるような手軽なクイズになっています。自分には無理かなと思わずに、挑戦してみてほしいなと思います。

伊沢:これまでメディアに流れてきた「クイズが強い高校生を見せる大会」って、長い単語の名前を答えさせたり、逆に、クイズプレイヤーが何度も聞いたことがある問題を出して、押すスピードの速さを見せたりという演出がメインだったんです。それも確かにすごい。でも我々は、そういうクイズでなくても高校生たちの良さは出ると思っています。バランスよく問題を出すことで、輝けるチャンスをより多くのプレーヤーに感じてもらえたり、個人の知の深みを見せられる点は、明確な新しさかなと。クイズをやったことない人でも、一問は自分が輝ける場があると思って来てくださると、楽しめるんじゃないでしょうか。

■今大会を勝ち抜くためのコツはありますか?

東:すごく元も子もないことを言ってしまうと、別に勝ち抜かなくてもいいと思っています(笑)。クイズは楽しむことが目的で、勝たなくてもいいんです。ただ、強いて言うのであれば、WHATでどういう問題が出るかを知るということです。例年アップデートはしていますが、基本的なところは変わっていません。QuizKnockがWHATの過去の問題を載せた問題集を出しているので、それを基に予習する方法はおすすめですね。

伊沢:一番の誰にでもできるパワーの底上げ方法は、当日よく寝ることです。これは本当に大事で、今回のような短時間で四択を答える問題は、ぼんやりしてしまうと落としてしまいます。どんなプレイヤーでもしっかりと睡眠をとると多少点が取れるようになります。僕も大会前は六、七時間寝るようにしています。メンタル面で言えば、得意なジャンルの問題を落とすとヘコむので、直前は得意ジャンルの見直しをするといいかも。もし余力があれば、時事問題を対策するのが一番点につながるはず。その対策に役立つウェブサイトがWebメディア「QuizKnock」なので、ぜひそれも見ていただいて(笑)。QuizKnockの記事などを読んでいると間違いなく強くなると思います。

■クイズの可能性についてお聞かせください。

東:まず一つは定義があまり決まっていないことです。友達同士で問題を出し合うことも、大会で競い合うことも、どちらもクイズです。その自由さはクイズの魅力です。また、クイズは日常生活とかなり融合しています。例えば、僕はサッカーを見たり音楽を聴いたりしながらクイズの問題を思いつくこともあります。このように、クイズとそれ以外の人生の線引きができない点は無限の可能性だと感じています。

伊沢:今注目しているのは、ライト層をどうやって増やしていくかということです。謎解きが趣味だとは思っていないけど、謎解きの公演に行ったことがある人は結構いるはずで。そのような感覚でクイズを楽しんでもらえたらいいなあと思っています。「クイズ、よく知らんけどたまにやると楽しいな」って人が発信してくれたら、業界にとってとても幸せなことですね。

■最後にメッセージをお願いします。

東:人生には、自分ではまだ気づいていない魅力がたくさん詰まっていて、クイズはそれを発見するきっかけになるツールだと思っています。クイズを通して、「こんなところにこんなものがあるんだ」というものが見つけられると思うので、それをぜひ見つけに来てほしいです。クイズ大会だから参加しにくいと思うかも知れませんが、新しいことにぜひ挑戦してみてほしいなと思います。

伊沢:まずは、新しい自分を見つけてほしいですね。クイズを通して、忘れていた知識や経験を思い出したり、新しい自分を自分の中に見つけられたりすると思います。 そして、それと同じくらい新しい他者との出会いもあります。同世代の人がどんなことを知っているか、自分が何を知らないか、ということも大きな発見ですよね。もしかしたら、「あれ、自分ってこんなに応援されてるんだ」ということを知るかもしれない、これも他者との出会いです。いろんな出会いを楽しんでほしいですね。とはいえ、一年に一回の祭りですから、とりあえず乗っかっちゃえば楽しいはずです!

学生新聞オンライン2026年6月26日取材 成城大学2年 小澤実桜

「ハイスクールクイズバトル WHAT 2026」

2022年に初めて開催され、今年で第5回を迎える個人戦のクイズ大会です。昨年は2,278名がエントリーし、予選を突破した中高生30名が全国から集まり、熾烈な戦いを繰り広げました。
 今年も昨年同様、2日間にわたって開催。1日目はエントリーした全員が参加し、1日目を勝ち抜いた人のみが2日目に参加することができます。1日目は8月16日(日)に東京、大阪、オンラインにて開催、2日目は8月29日(土)に都内会場にて開催予定です。
 現在、参加エントリーを受付中。受付期間は、8月9日(日)23時59分まで。クイズ経験者はもちろん、クイズ大会に初めて挑戦する方も、より多くの方にご応募いただければと思います。

WHAT公式サイト:https://what.quizknock.com/

津田塾大学4年 石松果林 /法政大学2年 森川葵 /成城大学2年 小澤実桜/津田塾大学 4年 山下さくら /日本大学2年 太田萌日/城西国際大学3年 渡部優理絵

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