俳優 富田望生

その瞬間に自分が感じたことを素直に表現する

俳優 富田望生(とみたみう)

■プロフィール
映画『ソロモンの偽証』(2015)で1万人が参加した日本映画史上最大規模のオーディションで主要キャラクターに選ばれ、映画初出演。NHK連続テレビ小説『なつぞら』をはじめ、出演作多数。

■ドラマ24『まめとむぎ』の見どころについて教えてください

この作品は、人の変化や成長を“発酵”になぞらえて描く作品です。さまざまな発酵食品からインスピレーションを得て、「このご飯がこう発酵していくなら、私もこんなふうに発酵したい」と、人と料理が互いにバトンを渡し合うように物語が進んでいくところが魅力だと思っています。
私が演じる米田まめちゃんは、自分の「好き」にまっすぐ向き合える子です。ここまで自分の好きなものを堂々と「私はこれが好き」と言える役は、これまであまり経験がありませんでした。原作漫画では手や体の動きがとても印象的だったので、声のトーンや言葉だけでなく、全身を使って喜びを表現することを意識しました。

■表現することについてお聞かせください

俳優という職業は、自分の内側にあるものを誰かに届ける仕事でもあります。その中で私が大切にしているのは、「押しつけないこと」です。
台本を読んでいて「ここは感情の波が高まっていく場面だな」と感じることがあります。涙を流す、怒る、笑うといった表現は技術としてできますが、撮影中に「これを見たお客様はどう感じるだろう」と考えてしまうと、自分のエゴを押しつけてしまう気がするのです。だからこそ、共演者とのその場で生まれる意思のつながりや、監督との意見交換を大切にしながら、その瞬間に自分が感じたことを素直に表現することを心がけています。

■学生へのメッセージ

「好きだ」と思うこと、「やってみたい」と感じることには、ぜひ挑戦してみてほしいです。私自身飽き性で、習い事や勉強などいろいろ試しても長続きしませんでした(笑)。そんな私が唯一続けられているのがお芝居です。やってみて「違うな」と思ったら、また次に気になることを試してみればいいと思います。
社会に出ると、1年目は順調だったのに、2年目で急に勢いがなくなったように感じたり、「自分は何もできないのでは」と不安になる瞬間が誰にでも訪れると思います。私も20歳の頃は充実していたのに、21歳になった途端「去年の自分より身動きが取れない」と感
じ、20歳の自分に嫉妬した時期がありました。そんなときは、おいしいものを食べて、頭も心もあたためてください。
我慢せず、自分を認めながら仕事と向き合っていれば、きっと腐らずに“発酵”していけるはずです。

学生新聞2026年10月号 城西国際大学3年 渡部優理絵

ドラマ24『まめとむぎ』
2026年10月2日(金)スタート テレ東系(毎週金曜 深夜24時12分~24時52分放送)
原作:谷口菜津子『まめとむぎ』(双葉社) 
主演:齋藤飛鳥、富田望生 
©ドラマ「まめとむぎ」製作委員会
https://www.tv-tokyo.co.jp/mamemugi/

関西外国語大学3 年 石川遼/日本女子大学1年 大池絵万里/かえつ有明中学校2 年 狩野百福/城西国際大学3年 渡部優理絵/東京薬科大学4 年 庄司春菜/慶應義塾大学1 年 古賀夏音/成城大学2 年 小澤実桜

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