株式会社ダイアナ 代表取締役社長 兼 会長 徳田充孝

感動を与える仕事を通して、関わる全ての方々に喜びを

株式会社ダイアナ 代表取締役社長 兼 会長 徳田充孝 (とくだみつたか)

■プロフィール

大手流通グループ専務兼事業会社社長、上場アパレル専務COO兼事業会社社長を歴任、英国国立ウェールズ大学経営大学院MBAプログラム修了。2009年、投資ファンドに招聘され株式会社ダイアナに入社。その後、執行役員、副社長を経て同年、代表取締役社長就任。

女性のプロポーションづくりを包括的にサポートしている株式会社ダイアナ。全国に約730店あるサロンのうち、ほとんどのフランチャイジーは、ダイアナの商品を実際に使い、愛用した元顧客が大半だという。そこまでユーザーや社員に愛される会社づくりの秘訣や、就職での会社選びのポイントとはどういったものか。代表の徳田充孝氏に話を伺った。

アルバイトから学んだ「相手に喜ばれる喜び」

高校生のときは、サーフィンに夢中になり、「楽しいなら何でもいいや」というスタンスで日常を過ごしていました。そのため、とりあえず入った大学での勉強よりも、ファッション好きが高じて、大手流通会社の衣料品の問屋でのアルバイトを優先していました。小売店のバイヤーとして働くなか、お客様から喜ばれることがなにより嬉しく感じるようになりました。就職先を選ぶ際には、アルバイト先とは違う会社も考えました。しかし、最終的には、取り扱う金額が大きく、世の中に与える影響が大きいという理由で、アルバイト先の流通会社に入社を決めました。

■周りとの差別化で高みへ

当初新卒でアルバイト先に入社した際は、3年で辞め、自分でビジネスをしようと企んでいました。しかし、先輩から「自分で商売するよりもこの会社の社長になった方が大きなお金を動かせる」と言われたのをきっかけに、単純だった私は入社先の会社の社長を目指しました。そしてなんと、15年後の37歳の時、基幹会社の社長になることができました。

もちろんそこに至るまでに、人一倍努力しました。ただ、社長になれた一番の要因は会社で目立つことでした。誰よりも早く出社し、遅く帰る。これを繰り返したのです。

朝一で出社することにより、大量に入荷されている売れ筋商品の特徴を把握できました。他にも、取引先にファックスを送る際、一言感謝を添えるなど、細かい気遣いを大事にしていました。いい意味で周りよりも目立つことによって、上司や取引先の方からの評判が良くなりました。その結果、新規事業のマーケティングの担当に入社3年目という異例の速さで抜擢されました。その後も、様々な事業に携わらせていただき、基幹会社の社長を経て、41歳の時に基幹会社の社長兼グループ全体の副社長になりました。

しかし、オーナー経営の会社だったため、会社自体はオーナー一族が継ぐことになり、私は某商社とのジョイントベンチャー事業を任されました。その後、上場企業の赤字経営の立て直しをお願いされたので、まずは専務になり、黒字回復を達成。しかし、黒字化してからは、経営方針で株主(オーナー)との経営方針の違いから、去ることにしました。その後、ダイアナにアサインされた際も、事業内容が非常に魅力的だったことに加えて、よりドライに経営に集中できるファンド(複数の投資家)傘下の会社だったことも決め手になりました。

■エンドユーザーまで幸せを届ける

私はダイアナという会社が大好きです。2009年にダイアナに来てから、常日頃感じていることがあります。それは、エンドユーザーが本当にハッピーになるビジネスを展開することで、私たちが世の中の役に立てているということです。私たちはフランチャイザー(親)として、全国に約730あるフランチャイジー(子)を守るのが仕事です。2011年に起きた東日本大震災の際にも、いち早く支援物資を東北の各店舗に送り届けました。現場の社員が届いた支援物資をサロンに、そしてサロンのチーフはサロンを利用するお客様の元へも届けてくれました。自分自身も震災の翌月には現地に出向き、お見舞いと支援金を届けに行きました。すると、現地の加盟店の方はもちろんのこと、そこにいたお客様も大変喜んでくれました。この経験から、自分たちは人から感謝される仕事をしているのだと改めて感じました。その後、お客様やフランチャイジーの皆様から社長が本当の親となってほしいというご意見をいただき、様々な障害を乗り越えることが出来、2014年にそれを実現させました。

ダイアナが常に心掛けていることがあります。それは、フランチャイジーの人生がいい方向に変わるように、常に努力をし続けること。フランチャイジーの方々が豊かになれば、私たち本部も必然的に利益がでます。さらに、プロポーションづくりを補整下着や栄養補助食品、化粧品、ボディケア用品など、様々なお道具を使ってトータルで行っていることは私たちダイアナの強みです。様々な方法でアプローチすることで女性の皆様の悩みを解決することができます。

■仕事に誇りと責任感を持てる会社に

ダイアナはお客様の”なりたいわたし”を叶えるお手伝いをするビジネスを展開しています。そのため、お客様の変化に対して素直に感動し、喜べるような、素直な方と一緒に働きたいと考えています。また、会社にぶら下がるのではなく、「自分はこうなりたい」という考えを持っていることも大切です。ダイアナはホワイト企業の認定を沢山受けています。限られた労働時間の中で、本気で仕事に取り組む姿勢が求められています。そして、今の自分があるのは、若い頃に沢山の方々がチャンスを与えてくれたおかげだと思っています。そのため、社員にはやりたいことをやらせてあげられるような環境作りに取り組んでいます。頑張っている社員には、新規事業を任せたり、スキルアップのための教室に通わせるなどの施策も行っています。

■message

大学生の皆さんは無限の可能性があるので、なんでも挑戦するべきです。一所懸命にやれば、未来は明るいです。今後皆さんは、転職で会社を変える可能性はありますが、50年以上は働くことになると思います。キャリアアップのためにも、3年は最初の会社で働いた方がいいと私は思います。だからこそ、一枚目に開く扉、すなわち最初に就職する会社はちゃんと選びましょう。社長や社員、そして社風を見て、自分に合うかを見極めましょう。労働条件や勤務地は変わるかもしれませんが、社風は変わりません。仕事は楽しいものです。お金のために働くのではなく、自分が楽しめる環境で力を発揮することで、道は必ず開けます。

学生新聞オンライン取材2022年8月18日 明治大学4年 酒井躍

明治大学4年 酒井躍 / 國學院大學3年 島田大輝 / 日本大学3年 和田真帆 / 関東鍼灸専門学校3年 竹原孔龍 / 法政大学1年 佐伯桜優

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