こども政策担当大臣 加藤鮎子
若い人が安心してこどもを育てられる環境づくりが私の役目
こども政策担当大臣 加藤鮎子(かとうあゆこ)
■プロフィール
1979年山形県鶴岡市生まれ。慶應大学卒業後、民間コンサルティング企業勤務。議員秘書を経て2014年第47回衆議院選挙で初当選。現在3期目。環境大臣政務官、国土交通大臣政務官を歴任。2023年9月より内閣府特命担当大臣(こども政策、少子化対策、若者活躍、男女共同参画)、女性活躍担当大臣、共生社会担当大臣、孤独・孤立対策担当大臣に就任。
■どんな学生時代を過ごされていましたか
中高生の頃から政治に興味がありました。自分が暮らしている地域で気になることがあったら、「人任せではなく、自分自身何かやらなきゃ」という気持ちがあったのだと思います。学校でも学級委員に立候補したり、イベントを盛り上げるなど、人と一緒に何かを作り出すのが好きでした。
大学生のときに、聴覚障害者でも運転免許が取れるよう制度改革を行ったという政治家の話を聞き、「政治とはこんなに人の役に立つ仕事なのか」と強烈に思ったことから、政治家を志すようになりました。
■現在のビジョン・政策を教えてください
こども政策担当大臣として、「子育ての経験を生かし、当事者の目線で政策を実行してほしい」と岸田総理から言われました。現在、共働きで二人の息子を育てています。その経験を活かしながら、国民の皆様にとってのロールモデルになりたいと思っています。
大きな手ごたえを感じたのは、昨年末、閣議決定をした我が国初の「こども大綱」と「こども未来戦略」です。「こども大綱」は、こども政策のあるべき姿や方針など、基本的なことや重要なことをまとめたもので、日本全体で若者に目線を向けるフィロソフィーが詰め込まれています。今後、全国に周知していくことで、こどもや若い人の意見を取り入れるための基盤になればと考えています。
また、「こども未来戦略」は、少子化傾向に歯止めがかからない現状を変えるため、児童手当の充実、妊娠・出産時からの支援の強化、保護者の就労にかかわらず保育所等にこどもが通える新たな仕組みの創設、育休を取得しやすい環境づくりなど、子育て環境を充実させる施策を多岐にわたって盛り込んでいます。制度を通じて、「こどもが欲しいけれど、きちんと支援を受けられるのだろうか」と悩む若い世代に希望を持ってもらえる国にすることが私の仕事です。
他にも多くの若者たちの意見を取り入れるために、「こども若者★いけんぷらす」というさまざまな方法で意見を聴く取り組みも行っており、全国から4000人ほど参画いただいています。
■学生へのメッセージを
感謝の気持ちを持つことを大切にしてほしいです。感謝の気持ちを持っていると、それが自分の軸になり、壁にぶつかっても軸が支えてくれます。また、出会いも大切ですね。いろんな人との出会いが人生を豊かにしてくれます。
学生新聞2024年4月1日発刊号 上智大学短期大学部2年 大野詩織
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