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Archive for 運営スタッフ

学生新聞インターン

女優 畑 芽育

一度は諦めた女優。考え方を変えてお芝居が天職と思えるように 女優 畑 芽育(はた めい) ■プロフィール女優。2002年4月10日生まれ。東京都出身。幼少期から活動を始め、2023年に『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で初のヒロインを演じると確かな演技力と圧倒的な透明感で一躍話題に。映画『君がトクベツ』が2025年6月20日(金)に公開される。なにわ男子の大橋和也がW主演。 ドラマ『最高の生徒〜余命1年のラストダンス〜』や映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で主演を務め、高い演技力と圧倒的な透明感で一躍有名となったのが畑芽育さん。2025年6月20日公開の映画『君がトクベツ』でW主演を務め、活躍が期待されている若手女優だ。女優になるまでの道のりや、『君がトクベツ』の見どころについて伺った。 女優として生きていくことを決断したのは、高校2年生の時でした。進路選択の時期を迎えた時に、芸能活動を続けるかどうか、とても悩んだ時期があったんです。1歳の頃から芸能活動をしていますが、幼少期から夢がたくさんありました。ダンスが大好きで、振付師やインストラクターに憧れた時期もあれば、韓国文化にハマって韓国語を生かした仕事を夢見た時期も。高校生の時は純粋にお芝居を楽しんでいましたが、いろいろなものに興味があったこともあり、お芝居を一生の仕事にするとは考えていませんでした。 ■お芝居が天職と思えるように 高校生になって進路選択が迫ってきた頃、将来の道をどうするか考えながらお芝居と向き合うようになりました。もともと誰かと自分を比べては落ち込みやすい性格なので、仕事のことを考えない時間が欲しくなったり、周囲の同級生たちと同じように大学に進みたいと考えたりすることもありました。その時、マネージャーさんに「芽育のお芝居を見たいと思っている人はたくさんいる。」と声をかけていただいたんです。私には引き留めてくれる人がいることに気付かされ、感謝の気持ちでいっぱいでした。もともと飽きやすい性格なのですが、好きなことに対しては貫くタイプだと思います。これまでの人生で唯一続けられているのがお芝居なので、これが天職だと胸を張って言えるようになりたいです。 ■比べるのは他人ではなく、過去の自分 お芝居は自分ではない誰かを演じることで、想像力や人間力を高めることができることが魅力だと感じます。子役時代を振り返ると、オーディションに合格した周りの子役さんに引け目を感じたり、自分の悪いところを考え込んでしまったりと、悩みもたくさんありました。私は困った時は誰かに相談することが多いのですが、好きな言葉に「人と比べるのではなく、過去の自分と比べる」というものがあります。過去の自分と比べて少しでも成長していれば、きっとそれは自信に繋がるはず。小さな目標を積み重ね、成功体験を積むことで、自分を少しでも愛していけるようにしたいと思っています。 ■映画『君がトクベツ』 私自身、漫画家の幸田もも子先生の作品が大好きで、今回主演を務めさせていただけることをとても嬉しく思います。原作を読みながら、自分が演じたらどんなキャラクターになるか想像して胸が躍る感覚でした。私が演じるさほ子は、過去にトラウマを抱えていながらもとても純粋な性格で、感情表現が豊かなところが自分と似ていると感じています。大橋さん演じる皇太は、国民的アイドル間違いなしといっても過言ではないほどキラキラしたキャラクターで、大橋さんがどんなふうに演じられるのか毎回楽しみにしていました。さほ子は個性的で早口なところが印象的なキャラクターなので、コメディの大切な要素として丁寧に演じています。ぜひ劇場でお楽しみいただけると嬉しいです。 ■楽しい現場づくり 今後は、賞をいただけるような女優になることが目標です。作品を見て、自分を見つけてくれた人に認めてもらえるようなお芝居をしたいと思います。心がけているのは、「楽しく仕事をする」ということです。主演をいただくことが増えてからは、より一層、現場の雰囲気を良くしようと意識しています。良い作品ができるのも、現場の雰囲気の良さがあってこそ。良い作品作りに貢献できるように、雰囲気作りは1番大切にしたいです。 ■大学生へのメッセージ 私は今年23歳になりますが、今でも幼少期から憧れた教員になってみたいと思うこともあります。今は女優の道を選択しましたが、やりたいことはまだまだ何でもできると思っています。今置かれている環境に捉われず、自分の素直な気持ちに耳を傾けて、自分のしたいことをじっくり考えてみてほしいです。 学生新聞オンライン2025年3月9日取材 上智大学3年 白坂日葵 映画『君がトクベツ』6月20日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国ロードショー 出演:畑芽育 大橋和也木村慧人(FANTASTICS) 矢吹奈子 山中柔太朗(M!LK)大久保波留(DXTEEN) NAOYA(MAZZEL)星乃夢奈/遠藤憲一/佐藤大樹(FANTASTICS) 原作:君がトクベツ/幸田もも子(集英社マーガレットコミックス刊)主題歌:LiKE LEGEND「YOU ARE SPECiAL」配給:ギャガ© 幸田もも子/集英社・映画「君がトクベツ」製作委員会 ヘアメイク:菅長ふみ / スタイリスト:平田雅子 / カメラマン:下田航輔 衣装ボーダーニット¥16,000/THE△TOÉスカート¥17,900/DESIGUALサンダル¥23,100/ALM.イヤリング¥8,200/viola(ロードス)ゴールドリング¥7,300/クロレココ(ロードス)シルバーリング¥33,000/SUQUA

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第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER ~アーテ...

22025年3月1日(土)国立代々木競技場 第一体育館にて開催された『第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER』。今回のテーマは「HERE WE GO!」。20周年を迎えるTGCは、未来に向けて新たな一歩を踏み出している。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2025 S/Sの多彩な豪華出演者の中から7人組アイドルグループHANAのメンバーにお話を伺った。 ■HANA(ハナ)プロフィール BMSG × CHANMINA GIRLS GROUP AUDITION PROJECT 2024“No No Girls” から誕生した『HANA』。 CHIKA, NAOKO, JISOO, YURI, MOMOKA, KOHARU, MAHINAからなる、7名組ガールズグループ。 ■パフォーマンスをする上で大切にされているマインドは? YURI:私は「お客さんはみんな味方だ」と思いながら常にパフォーマンスするようにしています。 CHIKA:楽しむ心ですね。私たちが楽しまないとお客さんにその楽しさは伝わらないからです。そしてその楽しむ気持ちも、いつもみんなで共有しています。 MOMOKA:私は、あえて緊張するように心がけています。たとえ緊張していなくても、していると言い聞かせて自分を奮い立たせています。その活力で、緊張すらも楽しめるようにしていますね。 ■学生時代にやって良かったことは? MAHINA:今まだ在学中なのですが、中学生の時は勉強を頑張っていたので、計画を立てて勉強をする姿勢は、現在にも活きていると思います。 YURI:周りの人たちやアーティストさんの良いところを盗むように心がけていました。当時は、マライア・キャリーさんの曲にさえ対抗心を燃やしていましたね(笑)。でも、その情熱を持っていて良かったなと思います。 NAOKO:小さい頃から母に言われ、続けていたのが、手帳に日記と予定を書き込むことです。そのおかげで自分の予定管理も上手になったし、何より日記をつけたことで自己分析が上手になりました。 ■これから夢を掴もうとしている学生へメッセージをお願いします。 YURI:以前ちゃんみなさんから、「努力することも大事だけど、一度昔の自分を振り返ってみるのも大事」というお言葉をかけていただいたことがあるのですが、その言葉は私の心にも深く残っています。この言葉を、そのまま皆さんに伝えたいです。 KOHARU:夢を追いかけることは、本当にしんどいことだと思います。「なんでこんなに頑張っているのだろう」と思うこともあるかもしれません。ただ、それは決して無駄ではありません。ちゃんみなさんの楽曲「PAIN IS BEAUTY」には、「痛みって美しいんだ 私を綺麗にしたんだ」という一節があるのですが、本当にその通りだと思います。 NAOKO:苦しくなることもたくさんあると思います。でも、自分のしたことをぜひ褒めてあげてください。それを重ねれば重ねるほど、努力になり、いつか自分に帰ってくるはずです。 JISOO:「できるまでやればできる」という言葉が大好きです。夢を叶えるまではしんどいかもしれないですが、皆さんも、できるまで諦めないでいただきたいです。 ARTIST LIVE HANA©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2025 SPRING/SUMMER 取材者:国立基督教大学2年 若生真衣 イベント名称:第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2025 S/S)開催日時:2025年3月1日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:国立代々木競技場 第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/25ss/ ■お知らせ「Burning...

コラム

テリー伊藤 コラムVol.54 ミスター、有難うございました。

ミスタープロ野球長嶋茂雄さんが2025年6月3日午前6時39分、肺炎のため都内の病院で亡くなった。89歳だった。日本中が悲しみに包まれている。長年スーパースターでありつづけだが、世代によってミスターへの印象は違う。現役を知らない若い世代は、ユニークなコメントをする方。監督時代は原辰徳や松井秀喜を育てた印象があるのではないか。私世代にとってのミスターは野球人として圧倒的な存在だった。彼が読売ジャイアンツに入団した昭和33年の日本はまだ貧しかった時代で国全体がモノクロの世界だった。街並みも人も車もモノトーン。後楽園球場の観客席を見渡しても、男性は白の開襟シャツか会社帰りの暗いグレーのスーツ、若者達も学生服を着て観戦していた。しかし長嶋茂雄だけはカラーだった。そこだけ眩しく輝いていた。当時のプロ野球にも勿論川上、金田、別所とスターはいたが、やはりモノクロの世界。ミスターだけが別次元の輝きを放っていたのだ。 長嶋が立教大学から巨人に入団する前、プロ野球より六大学野球のほうが人気があった。そんな事情もありプロ野球界も派手なプレーをする選手もいなかったのでは。そこにミスターが彗星のように現れる。開幕戦では、国鉄スワローズ金田投手から4打席4三振の洗礼、ホームランを打ってもベースを踏まずアウト、果敢にホームスチールをしてもアウト。かと思うと、初の天覧試合でサヨナラホームランを放ち勝利を引き寄せる。ミスターの一挙手一投足に日本人が驚きの連続だった。当時私は子供ながらに「日本のプロ野球に一人だけメジャーリガーがプレーをしている」「日本人が知らなかった本当の野球の楽しみを教えてくれた」「新しい時代が来た」そう感じたが、それは私だけではなかった。「こんなに楽しくプレーをしていいんだ」と、日本中の野球に対する概念を一瞬にして変えてしまった。エルビスプレスリー、ビートルズが音楽シーンに革命をもたらせたように、野球界をたった一人の男、長嶋茂雄が変えた。ミスタープロ野球と呼ばれる訳はここにある。 当時私の住む築地にも草野球が出来る原っぱがあった。学校帰りにそこで野球をするのが日課で、遊んだ後は皆で近所の銭湯に行った。銭湯が近づくとそれまで笑って話していた仲間が猛ダッシュに。だれが一番早く下足箱の3番の札を手に入れるか競ったものだ。足の遅い私は取れた試しがない。その銭湯も今はないが、大好きだったミスターへの想いは消えることはない。 今は寂しい、悲しいと感情を伝えるより、たくさんの想い出と勇気と人生を教えていただいたミスターに「有難うございました。」を伝えたい。 テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

コラム

テリー伊藤 コラムVol.53 10年振りの再会で泉ピン子ちゃんが謝ってきた

泉ピン子ちゃんと雑誌の対談で10年振りに会った。いきなり「テリーさん、あの時は、ごめんなさい。怒って本番中にも拘わらずスタジオを出て行って。海老名香葉子さんが止めるのも聞かずに。」と頭を下げてきた。10年以上前の事で何の事か状況が全く思い出せない。改めて聞くと… 当時私の演出したバラエティー番組にピン子ちゃんが出演した際に、驚くリアクションが欲しくて突然箱からヘビを出した所、大激怒。収録が中断となる大騒動となった。思い出しました。それにしてもピン子ちゃん、よく覚えていました。まして謝罪するなんて。「テリーさん、私も少しは大人になりました!」と、その言い回しの可愛い事。巷で言われている怖いイメージは全く無かった。それより何か一緒に仕事がしたくなってきた。 ピン子ちゃん最近死生観が変わったらしい。芸能界で尊敬する師でもあり親友でもあった森光子さんと橋田寿賀子さんの死と向き合い、私も終活しなくてはと身の回りの宝飾品を半分以上知人にあげてしまったそうだ。その後ふと我に返った時に、また宝飾品をせっせと買っている自分がいるのに気付き「もう終活や~めた」となった次第。今度プレゼントするとしてもブランドバッグに “ピン子” とマジックでサインして転売はさせないと鼻息は荒い。こんな調子で全ての話が面白い。 そこでピン子ちゃんに相談。私も無駄遣いの王様なので「ピン子・テリーの無駄遣い珍道中」の企画をテレビ局に売り込みに行こうと話したら大乗り気。「私ギャラ安くても構わない、入浴シーンもOK、演出に口を挟まないし途中で家に帰らない。ロケ弁にも文句を言わない。でも近頃の芸能界の文句は言わせて貰います。」とやる気満々。番組タイトル『ピン子、テリーの無駄遣い珍道中』先ずは渋谷、原宿、新宿を徘徊し、気になるお店で無駄遣い三昧。夜の歌舞伎町ホストクラブにピン子が初入店を果たし、どんなタイプの男性を指名するのか。鎌倉の由緒あるお寺に行き、長き芸能生活を歩んで来ての懺悔話をご住職に聞いて頂き「有難い喝」を頂く。勿論グルメあり、愚痴、怒り、サーフィン挑戦ありの盛り沢山。 そんな訳で局に提出の企画書も出来上がり、近いうちにプレゼンを予定している。もちろん1回の特番で終わらせる気はなく、2回目は京都篇、3回目は金沢、4回目は北海道と企画は拡がるばかり。どこまで実現するかわからないが夢は持たないと。それにしても10数年振りに再会したピン子ちゃんの謝罪から始まった物語、何とか実現させたい。頑張ります。 テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

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JATA海外旅行アンバサダー就任発表会

日本旅行業協会(Japan Association of Travel Agents、以下、JATA/本部所在地:東京都千代田区、会長:髙橋広行((株)JTB取締役会長))は5月28日(水)、海外旅行拡大プロジェクト「もっと!海外へ」の「JATA海外旅行アンバサダー」に就任した岩田剛典(いわた・たかのり)さんを招き、東京・霞が関で「海外旅行アンバサダー就任発表会」を開催しました。岩田さんは、アンバサダーとしての意気込みや出演する新WebCMの撮影秘話、旅にまつわるエピソードなどを語ってくれました。 ■日本旅行業協会(JATA) 会長 髙橋広行 ご挨拶 私は、一般社団法人日本旅行業協会(JATA)の会長として、今、日本人の海外旅行需要の回復に強い危機感を抱いています。インバウンドは過去最高の水準に達する一方で、日本人の海外旅行はコロナ前の水準にまだ遠く、パスポート保有率も17%台と低迷しています。この状況を打開すべく、私たちは航空会社や各国の観光局と連携し、パスポート取得支援キャンペーンや特設サイトでの情報発信などを展開しています。さらに今回、若い世代に向けた発信力を強化するため、岩田さんを「海外旅行アンバサダー」に迎えることとなりました。彼の海外への強い思いや行動力は、多くの若者の心に響くと確信しています。今後も共に、海外旅行の魅力を伝え、日本の未来を担う若者が世界へ羽ばたくきっかけを作っていきたいと思います。 ■「JATA海外旅行アンバサダー」に就任した岩田剛典さん このたび、日本旅行業協会「もっと海外へ。」キャンペーンのアンバサダーに就任することになりました。まさか自分にこのような役割が巡ってくるとは思ってもいなかったので、正直驚きましたし、同時にとても光栄に思っています。 30代半ばに差し掛かり、仕事でもプライベートでも「もっと外の世界を見てみたい」という思いが強くなってきたタイミングでした。そんな中で「もっと海外へ。」というメッセージにはすごく共感できました。海外旅行は、国内では得られない価値観や文化に触れることができる、本当に貴重な時間です。僕自身、旅先での出会いや経験から刺激を受けて、自分の考え方や表現の幅が広がったと感じています。 プロモーション映像の撮影はハワイで行いました。実はスケジュールがかなりタイトだったのですが、普段の旅行では訪れないようなローカルなスポットにも行くことができて、とても新鮮な体験になりました。映像では、旅の空気を肌で感じる僕の“素の姿”も映っています。ぜひ楽しみにしていてください。 また、旅先で僕が実際にセレクトしたお土産をプレゼントする企画もあります。僕の旅の思い出をファンの皆さんと少しでも共有できたら嬉しいです。 旅のスタイルとしては、あまり細かくスケジュールを立てず、その場の雰囲気や気分で動くのが好きです。特に海外のコンビニに行くのが好きで、その国の生活感が見える場所だと思っています。小さな違いから文化や価値観の違いを感じられるのが楽しいんですよね。 今回のアンバサダー就任を通じて、「海外旅行はもっと自由で身近なものなんだ」と感じてもらえたら嬉しいです。特に若い世代には、ぜひ積極的に海外へ出て、いろんな価値観に触れてみてほしいと思っています。僕自身も、今後は海外でのライブや表現活動など、さらに外の世界に向けてチャレンジしていきたいです。 このキャンペーンが、誰かの一歩を後押しするきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。 学生新聞オンライン2025年5月28日取材 中央大学 4年 前田蓮峰

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第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER ~永瀬莉...

2025年3月1日(土)国立代々木競技場 第一体育館にて開催された『第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER』。今回のテーマは「HERE WE GO!」。20周年を迎えるTGCは、未来に向けて新たな一歩を踏み出している。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2025 S/Sの多彩な豪華出演者の中からモデル・女優の永瀬莉子さんにお話を伺った。 ■TGCについて TGCは、とてもキラキラしていて、セブンティーンの専属モデルを務めていた時からの憧れのステージでした。そんな場所に、自分が立っていることは、不思議な気持ちでもありますが、何よりもうれしいのが、その場で自分が「楽しい」と思えていることですね。TGCのランウェイは、お客さんからの熱が伝わってきて、ステージごとに色んな色があるので、毎回とてもワクワクします。今回は、WEGOさんのステージで、平成っぽいカジュアルでラフな衣装なので、皆さんと近い距離で歩けたのが楽しかったです。以前、別のお仕事でご一緒した方々が舞台上で普段見ない表情をされている姿を見ると、とても勉強にもなり、刺激にもなります。また、ランウェイは、1人で歩くので、心細さがあるのですが、ほかの出演者の皆さんとステージギリギリまでお話ししていたので、緊張せずに楽しめました。 ■お仕事のやりがい このお仕事をはじめたきっかけは、街中でスカウトをしていただいたことです。そこから、自分でも意識しながらテレビを見るようになり、何かを届ける側の人になりたいと思い、女優というお仕事を目指しました。撮影期間は、大変なことも多いですが、それ以上に楽しみにしてくださっている沢山の方に自分の作品が届いた時、とてもやりがいを感じます。そして、自分以外の人生を歩めるのは、演じることの大きな魅力だと思います。今後は、ドラマに加えて、映画にも挑戦していきたいですね。映画の魅力は、一つの作品とじっくり向き合えることだと思うので、是非出演してみたいです。将来の目標は、誰にでも優しい、柔らかい女優さんになること。先輩の俳優さんとお話しさせていただくと、どんな状況でも親身になってくださり、優しく話しかけてくださる視野が広い方がとても多くて。私自身も、そんな存在になりたいです。 ■大学生へのメッセージ 学生生活はあっという間に過ぎてしまうと思います。それと同時に、色んなことを吸収でき、好きなことを存分に学べる期間です。是非その人生の中でも貴重な時間を大切にし、楽しんでください。そして、迷ったら沢山挑戦し、失敗を恐れず前向きに頑張ってほしいです。 取材者:国際基督教大学2年 丸山実友 イベント名称:第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2025 S/S)開催日時:2025年3月1日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:国立代々木競技場 第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/25ss/

加藤眞優花

経済産業省 事務次官 飯田祐二

国と人の未来を第一に。経済産業省が描く今後の日本とは。 経済産業省 事務次官 飯田祐二 (いいだゆうじ) ■プロフィール東京大学経済学部経済学科卒業後、1988年4月通商産業省入省。2014年7月 大臣官房秘書課長、2017年7月 大臣官房総括審議官(併任 地域経済産業グループ長)、2018年7月 産業技術環境局長、2020年7月 資源エネルギー庁次長、2021年7月 大臣官房長、2022年7月 経済産業政策局長(併任 内閣官房GX実行推進室長)2023年7月より経済産業事務次官(併任 内閣官房GX実行推進室総括室長) 将来の日本を見据え、具体的な結果につながる政策を打ち立てる経済産業省。世界情勢を見据えつつ、日本が抱える課題解決に取り組み、私たち国民にとって豊かで住みやすい国をつくるべく、日々尽力されている。同省の事務次官である飯田祐二さんに、官僚の道を目指したきっかけや、社会課題解決に取り組んだ経験を経て培われたご自身の信念、ビジョンについて伺った。 私が経済産業省に入った理由は、自分がやっている仕事に意義・価値があると思える道に進みたいと思ったからです。大学1、2年生のころは、就職を特に意識しておらず、やりたいことがあまり明確ではありませんでした。就職活動をする時になり、人生において圧倒的多くの時間を使う「仕事」に「価値・意義・やりがいを持てるか」、「所得を得る手段」で「できるだけ短い時間で終わらせたい」ものでなく、「結果を出すために進んで全力で取り組みたい」と思える仕事を選びたいと考えました。それで、国や人のために役に立てるのではないかと思い、国家公務員への道を目指したのです。数ある省庁の中で経済産業省を選んだ決め手は、お会いした先輩を通じて、省が抱く課題への考え方、組織像が鮮明に見えた気がしたからです。「人」で決めました。経済産業省は、鉄鋼、自動車、流通からエネルギー、通商、中小企業、知的財産など幅広い業務を担当しています。広範囲な分野に携わる中で、それぞれの利害を調整しながら政策を作り上げることは、社会の縮図そのものです。また、入省後、特に印象に残っているのは、農水産課に配属された時のことです。農水産課では野生動物を保護するワシントン条約など貿易関連業務を担当していました。経済産業省の業務の中で、農水産課が扱うものは、決して優先度が高いものではないかも知れません。しかし、やっていくうちに面白さ、意義、やりがいを強く感じるようになりました。これらの経験を経て、広い視野で考え判断することの大切さと、どんな仕事にも意義があり、どう向き合うかは自分次第であることに気づきました。 ■事務次官になったのは「課題解決」の積み重ね 事務次官の仕事は、一言で言えば、大臣をお支えし、経済産業省全体を俯瞰的に見て組織をデザイン、管理、重要政策をリードし結果を出すことです。経済産業省の中には、事業ごとに実に多彩な部局がありますが、私は各部局が円滑に連携できるようスーパーバイズしたり、組織内の体制を整えたり、時には他の省庁との調整などを行っています。私は、現在は事務次官というポストに就いていますが、ここまできたのは日々の仕事の積み重ねだと考えています。若い頃「仕事ができる人、頼り甲斐があるのはどういう人だろうか」「そういう人になりたい」と考えていました。入省時に、多くの先輩から「入省してから5年で仕事の基礎を身につけることが不可欠」と言われました。しかし、最初は、それが何なのかよくわからず、自分なりにその言葉の意味を模索しました。経験を積むにつれ、その答えは「課題を見つけ解決する」ということなのだと感じるようになりました。前例にとらわれず、重要な課題を見つけ、解決への道筋を考え、関係者と連携、協力、調整し、これを実際に解決する。これを繰り返してきた結果が、今のポストなのだと考えています。 ■日本経済の転換点となる「経済産業政策の新機軸」とは 入省後に、バブルが崩壊、その後の産業政策は規制・制度改革が中心となったので、私自身、その旗振り役として政策を進めました。この政策は、日本が先進国の仲間入りする中で、バブルが崩壊したことを受け、日本経済を牽引する事業を創出するために、民間企業の創意工夫を阻害している規制・制度を改革するために取り組まれました。企業から新規事業等の障害となっている規制・制度の緩和要望をお聞きし、その要望について政府として対応出来るのか、難しいのか、難しい場合はその理由を明確にし、公表する、複数年の計画を作り、毎年リバイスしていく、そのような仕組みを構築しました。私は、当時としては、こうした政策は、その後の日本経済にとって非常に意義のあるものであったと考えています。しかし、経済状況は変化し、そのスピードも速いため、政策もそれに対応できるよう素早い対応が必要となります。現在、経済産業省では、規制・制度改革を中心とする新自由主義的な政策から大きく転換し、「経済産業政策の新機軸」に全省をあげて取り組んでいます。「経済産業政策の新機軸」とは、気候変動や資源循環、経済安全保障、健康、デジタルといった社会経済課題の解決を経済成長に繋げるために、官も民も一歩前に出る、必要な場合には、国もリスクを取って、大規模・長期・計画的に支援を行うなど政策を総動員するという考え方です。かつてはこうした政策を批判していた欧米を含め世界中が取り組んでおり、政策の国際競争が行われているような状況です。国内投資の拡大、イノベーションによる新事業創出、地域活性化、国民所得の向上、内需の拡大という経済の好循環を実現するために必要な政策です。現在、日本は、30年振りに国内投資が拡大し、賃上げも進んできており、良い意味での「潮目の変化」が見られる状況です。これが継続するか、これまでのようなデフレ経済に逆戻りするか、現在はその分岐点にあると考えています。ここで手を抜くことなく、継続的かつ強力に政策を実行し、今後、人口が減り高齢化が進んでも、経済成長し豊かな日本を実現していきたいと考えています。2040年に向けた「成長投資が導く2040年の産業構造」も策定しています。国家公務員という職業は、「人のため」に働き、結果を出す仕事です。経済産業省は各省庁に先駆け人事評価を導入し、その中でコンピテンシーという概念を取り入れました。これは、学歴や知識、やる気ということではなく、課題解決能力に焦点を当てた概念であり、課題解決に向けて、具体的にどういう役割を果たしたかを客観的に分析し、評価していくものです。多くの人が、自らの成長は、知識やスキルを身につけることと考える傾向があると思いますが、そうではなくて、そうした知識やスキルを使って、自らの力で課題解決に具体的に繋げられるかを評価しようとする考え方です。国家公務員として日本をより良くしていくためには、こうした能力を持つ多数の人材が必要になるし、そうした人と一緒に働きたいと考えています。私は、経済産業省で人事の仕事に長く携わって来ましたが、個人個人にはそれぞれものすごいポテンシャルがあると感じています。そのポテンシャルが発揮されるタイミングは、人それぞれ違うと思います。学生時代に発揮される人もいれば、仕事をする中で開花していく人もいると思います。大事なことは、まずは仕事を選ばずに、まず自分の力で課題解決に取り組み、やり切れるようになることです。また、やり切るためには、その意義について腹落ちすることが必要なので、その仕事は何のためにやるのかをしっかり考えるようにすることです。仕事の重要さや大きさよりも、仕事の意義を考える事です。国のため、人のために尽くしたい、結果を出したいという気持ちを持ち、課題解決能力を高め、成長していきたいという意思を持つ人には、国家公務員、経済産業省の仕事に挑戦して欲しいと考えています。 ■⼤学⽣へのメッセージ 大学生には、ぜひ世界を意識し、見て欲しいと思います。日本を考える上で、各国はどういう状況か、何をやっているのか、日本との違いなど、学ぶことも多く、極めて重要だと思います。競争相手でもあります。あとは、一生懸命打ち込めることを何か見つけてほしいですね。バイトでもサークルでも他の活動でもなんでもいいので。その中で、いろいろな課題に直面すると思うので、そこから逃げずに、自ら中心となって課題を解決する経験をして欲しいと思います。また、自分はどういう人間で、何をしたいのかは一度真剣に考えて欲しいです。学生時代に一度真剣に悩んで下さい。 学生新聞オンライン2025年4月30日取材 中央大学1年 加藤眞優花 N高等学校3年 服部将昌/中央大学1年 加藤眞優花/東洋大学3年 越山凛乃/城西国際大学2年    渡部優理絵/青山学院大学1年 松山絢美 

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第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER ~池田エ...

2025年3月1日(土)国立代々木競技場 第一体育館にて開催された『第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER』。今回のテーマは「HERE WE GO!」。20周年を迎えるTGCは、未来に向けて新たな一歩を踏み出している。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2025 S/Sの多彩な豪華出演者の中から女優の池田エライザさんにお話を伺った。 ■TGCの舞台に立つ喜びと特別な思い TGCは私にとって特別な存在です。高校生の頃、雑誌モデルをしていた時から憧れの舞台でした。当時は、TGCに出演できたらトップモデルの証だと思っていましたね。そこから仕事を重ねて出演の機会をいただき、今では毎年声をかけていただけることに本当に感謝しています。この舞台に立つことで気持ちが引き締まり、改めて頑張ろうと思える場所でもあります。これからもできる限り、この舞台を歩き続けたいです。いまだにランウェイを歩くたびに、「観客の皆さんは私のことを知ってくれているのだろうか」と、毎回少し緊張します(笑)。活動を始めて10年以上が経ちますが、温かい声援をいただけると「まだまだ頑張ろう」と強く思うことができますね。今回のショーでは、1回目のウォーキングは力強く、2回目は音楽の雰囲気に合わせてテンションを上げて歩くようにと指示をいただき、その点を意識しながら楽しみました。衣装も、細部にまでこだわりが詰まっています。前回も力強さが求められる衣装だったのですが、今回も華やかな衣装を選んでいただきました。衣装を見たときには、「TGCで自分の求められる役割やイメージがよりはっきりしてきたのだな」と感じました。普段の仕事ではなかなか着る機会がないような衣装なので、この舞台ならではの特別な気持ちになりますね。 ■自分らしく着こなす、ファッションとモデルの魅力 普段のファッションはその日の気分によって変えていて、クローゼットを開けるまでどんな服を着たいのか決めない時もあります。トレンドを取り入れることもあれば、あえて意識しないこともあり、時には真逆の雰囲気を楽しむこともあります。ファッションは自分を表現する一つの手段だと思うのですが、その感覚に囚われすぎないことも大切だと考えています。どのような服を着ていても、自分は自分であるという意識を持つことが大切ですね。モデルの仕事の魅力は、やはりお客さんと一緒にその瞬間を楽しめることです。特にTGCのようなイベントでは、ランウェイを歩くたびに歓声が響いて、私もその熱気にワクワクします。ただ服を着るだけではなく、その魅力を最大限に伝えながら、みんなと特別な空間を共有できるのが、この仕事の醍醐味だと思います。 ■自然体でいることの難しさと、その大切さ 以前は、他人からどう見られるかを気にすることが多く、時にはクールに、時には親しみやすく見せることを意識していました。しかし、最近では自然体でいることを大切にするようになりました。もともと物事を深く考え込んでしまう性格なので、理由がないと納得できないタイプでしたが、考えすぎてしまうことで仕事に支障をきたすこともありました。そこで、「これは私の明るい一面なのだ」と意識的に切り替えることで、より前向きな気持ちを保てるようになりましたね。日々多くの人と接する中で、短期間で自分を完全に理解してもらうことは難しいと感じます。だからこそ、一番大切なのは、第一印象で伝わる個性だと思います。ただ個性は固定されたものではなく、「日々変化しても良いもの」であるはず。個性があることと、個性的であることは必ずしも同じではないです。自分を無理に特定の枠にはめ込む必要はないと感じます。 ■大学生へのメッセージ 行動するときは、「誰のためにその行動をしているのか」を、一度考えてみてほしいです。面接に受かるために「いい子」になろうとしていないか、本当にそれが自分のためになっているのか。もしそうではないと感じたら、無理に頑張る必要はないと思います。それよりもたくさんの人と話して、色々なことに関心を持つ姿勢を持ってほしいです。そうすることで、自分らしさが自然と形になっていくはずですよ。 取材者:国際基督教大学2年 若生真衣 イベント名称:第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2025 S/S)開催日時:2025年3月1日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:国立代々木競技場 第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/25ss/

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第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER ~田鍋梨...

2025年3月1日(土)国立代々木競技場 第一体育館にて開催された『第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER』。今回のテーマは「HERE WE GO!」。20周年を迎えるTGCは、未来に向けて新たな一歩を踏み出している。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2025 S/Sの多彩な豪華出演者の中からモデル・俳優の田鍋梨々花さんにお話を伺った。 ◆圧巻のランウェイ、TGCならではの魅力 TGCは、カジュアルやモード、ドレスや着物など幅広いファッションが披露される場で、様々なジャンルの方々が出演されているので、誰でも楽しめるイベントですよね。私自身、今回の衣装は、普段の私とは全然違う雰囲気だったので、ワクワクしました。クールなステージは、歩き方も表情もかっこよさを意識しました。サングラスを外すタイミングなど細かい部分までこだわることで、衣装の魅力を最大限に伝えられたかなと思います。TGCならではの特別感を、私自身も強く感じました。 ◆モデルとして感じるやりがいと楽しさ 小さい頃から憧れていたランウェイに立てることは、本当に嬉しいです。普段の自分なら絶対に選ばないような服にもチャレンジできることもモデルのお仕事の魅力の1つ。パンツスタイルが多い私にとって、今回のスカートやノースリーブというスタイルは新鮮でした。いつもと違う自分に出会えたような感覚があるので、ステージに立った瞬間のときめきは何度経験しても特別です。さらに、季節のトレンドを誰よりも早く知ることができるのも、モデルならではの楽しさです。雑誌やTGCを見てくださった方から「このコーデを真似したい!」と言われると、そのスタイルの魅力を伝えることができたんだなと実感できて、やりがいを感じます。 ◆「好き」を突き詰める姿勢と、チャレンジを恐れない心 私はもともと好き嫌いがはっきりしているタイプなので、これまでの人生でも好きなことにはとことん夢中になってきました。逆に「これは違うな」と思ったら、あまり無理をせずにすぐ切り替えることも多いです。ただ、どんな経験も無駄ではなく、「やってみてよかったな」と思えることばかりだったと感じます。これまでのすべての経験が積み重なって、今の私を作ってくれています。これからもモデルの活動は続けていきたいし、俳優としても色々な作品に挑戦したいと思っています。今、特に興味があるのは、「いじめ」をテーマにしたもの。きちんと作品と向き合って演じることができたら、きっと新しい自分に出会えるはずだと思っています。 ◆学生へのメッセージ 学生時代は、今しかできないことがたくさんある時期だと思います。だからこそ、少しでも気になることがあれば、どんどんチャレンジしてほしいです。自分の「好き」を見つけるのは簡単ではないですが、まず大切なのは、なんでも気軽に挑戦してみること。やってみて合わなかったら、それも貴重な経験になると思うし、そこからまた新しい興味が生まれることもあるはずです。私もその繰り返しで今の自分に辿り着きました。学生時代にしかできない経験を大切にして、今を全力で楽しんでください! 取材者:津田塾大学2年 石松果林 イベント名称:第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2025 S/S)開催日時:2025年3月1日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:国立代々木競技場 第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/25ss/

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第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER ~小林由...

2025年3月1日(土)国立代々木競技場 第一体育館にて開催された『第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER』。今回のテーマは「HERE WE GO!」。20周年を迎えるTGCは、未来に向けて新たな一歩を踏み出している。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2025 S/Sの多彩な豪華出演者の中から小林由依さんにお話を伺った。 ■TGCについて TGCの魅力のひとつは、多彩なファッションを一堂に見られることだと思います。自分の気に入っているジャンル以外のファッションも知ることができて、学びの場にもなりますね。実際に、ランウェイを歩くモデルさんを見ては、歩き方やお洋服の見せ方などを勉強しています。今回の衣装のポイントは、「フワフワしているところ」です。最近、フリルなどのフワフワしているアイテムをポイントで使う人が増えているので、ぜひランウェイでの着こなしも参考にしてほしいです。フワフワした衣装は動きが出やすいので、今回、ランウェイではいつもより腕を振って歩くことを意識しました。私は、小さい頃からファッションが好きだったので、キラキラした空間で自分もおしゃれできるTGCの空間が大好きですね。TGCに初めて出演した時は、とても緊張していて、うまく歩けず、顔が強張っていたりしましたが、今はお客さんの方を見られる余裕もでき、ランウェイを楽しめるようになりました。 ■お仕事のやりがい 幼い頃から、芸能界には興味がありましたが、高校生になってからその思いが強くなりました。女優を目指す友達が周りにいたことで、私も挑戦したいと思うようになったんです。そして、モデルさんにも憧れがあり、雑誌を見ながらずっと夢を抱いていました。この仕事のやりがいのひとつは、私が着たお洋服を買ってくださる方がいた時です。一方で、TGCのような大きなステージに立つ時は、このお洋服をよく見せなければいけないという責任感も感じます。プレッシャーも感じるお仕事ですが、それを乗り越えた時に、やりきったという達成感を感じ、それらの積み重ねが自信に繋がっていますね。また、ファンの方の温かい声が届いた時は、すごく嬉しく、大きな原動力になっています。 ■大学生へのメッセージ 夢を持つこと自体が素晴らしいことだと思うので、いま夢がある人は、どんな無謀なものであっても、「夢を持っているということ」自体に自信をもち、諦めずに頑張ってほしいです。そして、夢をまだ持っていない人も焦る必要はないです。私自身も、グループを卒業してから、目標を見つけられない時期がありました。だからこそ、夢を持つこと自体、簡単ではないと実感しています。しかし、そこで自分の好きなことを続けることで、目標につながる何かが見えてくると思うんです。自然に何かが見える時が来るので、気負わず、リフレッシュしながら色んなことに挑戦してみてほしいです。 取材者:国際基督教大学2年 丸山実友 イベント名称:第40回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2025 SPRING/SUMMER(略称:マイナビ TGC 2025 S/S)開催日時:2025年3月1日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:国立代々木競技場 第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/25ss/

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Terra Drone 株式会社 代表取締役社長 徳重徹

己を知り、挑戦し、空の産業を創出する Terra Drone 株式会社 代表取締役社長 徳重徹(とくしげとおる) ■プロフィール1970年山口県生まれ。九州大学工学部を卒業後、大手損害保険会社に入社し商品企画・営業企画を担当。2000年に米サンダーバード国際経営大学院で経営学修士号(MBA)を取得し、米国でベンチャー企業の支援会社を立ち上げる。帰国後、2010年にTerra Motors株式会社を設立。2016年にTerra Drone株式会社を設立。世界市場で勝てる、日本発のメガベンチャーの創出を志し、創業時から海外展開に力を入れている。 2024年「ドローンサービス企業 世界ランキング」で世界1位に輝いたTerra Drone株式会社。その快挙の裏には、大企業を飛び出し、シリコンバレーで挑戦を重ねてきた徳重氏の熱い信念と経験がある。今の日本社会に警鐘を鳴らしながら、新しい産業と価値を生み出す徳重氏は、どのように社会を見ているのかをお話を伺った。 ■学生時代の経験としてプラスになった、世界旅行と読書 学生時代の経験で、現在に強く影響していると思うのは、世界旅行と読書です。幼少期は、山口県の人口約6000人の村で育ちました。外国人にも一度もあった事がないような環境だったので、世界を広く見てみたいと思い、大学に入ってからは数十カ国を旅しました。また、偉人や経営者の本もたくさん読むようにしていました。本を読むようになったのは、大学受験に失敗したときのこと。そして、本を読むなかで、色々な不幸は皆に降ってくるけれど、最終的に成功するのは物事をプラスに考えている人なのだと気が付きました。しかも、その職業は起業家の人ばかり。彼らはすごく気骨があるので、諦めずにやり続ける精神やその生き方が格好良いと感じて、起業家に憧れるようになりました。そこから、「世界でやる、大きなことをする、人生を楽しむ」という軸が形成されていきました。しかし、就職活動の際は、地元に支店がある大企業に行くように父親から言われ、大手損害保険会社に入社します。毎日が充実していましたし、学びもありました。しかし、入社して5年目の意見交換会で、現場の声が上に届かないことを経営層に直訴しようと伝えると、「私にも妻や子供がいるから立場が悪くなると困る」という発言が相次ぎ、反対されたのです。この周囲の姿勢にショックを受け、退社を決意しました。そこから、念願だったスタートアップの道を歩むべく、「シリコンバレーで起業する」と周囲に宣言して、再出発を試みました。しかし、残念ながらシリコンバレー近郊の大学には進学できませんでした。有言実行できない自分に悔しさを感じつつも、アメリカのThunderbird経営大学のMBAを取得し、その後も「シリコンバレーで仕事したい」という想いを強めていきました。そして、その想いが実り、最終的には、シリコンバレーで起業する夢を叶えました。 ■ベンチャーは産業を創る まだまだ当時の日本では、ベンチャーは人を騙す「山師」という印象が強かったのですが、シリコンバレーでは、すでにベンチャー企業が新しい産業を創るのが当たり前でした。Googleなどのスタートアップが急成長し、イノベーションを起こし、新たな雇用を生み、税収増で国に貢献する。そして、その企業のメンバーがスピンアウトして、また新たな会社を創って同じような流れを作っていく。これはまさに産業の創出そのもので、私が目指していた世界観そのものでした。働いている人たちも、優秀な人ほどクレイジーで、本気で世界を変えてやるという強い意志を持っていました。スタートアップに対する日本のイメージは、大きく違っていましたね。その中で、私が一番最初に始めたのがTerra MotorsというEV の二輪、三輪を扱う会社です。当時から、私が抱いてたテーマは、いかにスケールがある大きなベンチャーを世界で展開するか、新産業において世界で勝てる会社を創るか、でした。松下幸之助が当時高級だった家電製品を日本に普及させたように、「日本社会をよくするためにビジネスをする」というパブリックなマインドは大切にしています。「ベンチャー=ニッチ」ではない。世界市場で大きなビジネスを展開するには、テクノロジーの構造そのものが大きく変わるタイミングをとらえることが重要です。たとえば、インターネットのように新たな巨大産業が立ち上がり、成長局面にあるときにシェアを獲得していくということです。そうした考えのもと、新たに立ち上げたのが、測量・点検・農業におけるドローンなどのハード・ソフトの開発などを手掛けるTerra Droneです。 ■世界No.1の先に見据えるもの ドローンには、大きく分けて、ハード・ソフト・サービスの3つの領域があり、さらに運航管理のプラットフォーム事業があります。ハードについては中国の会社が強いのですが、サービスとプラットフォーム事業に関しては、Terra Droneは世界No.1です。次に目指しているのは、ドローンをインターネットと同じような大きな産業にすることです。ドローンはまだ黎明期なので、私たちが起点となって活性化していきたいですね。今は地上での車の自動運転や宇宙のデータは出てきていますが、低空域の領域は未開拓です。「低空域経済圏」という言葉があるように、その先の未来には、空飛ぶクルマやドローンがどんどん飛ぶような世界観を私たちの手で創っていく。それを日本だけでなく、世界の市場で行っていきたいです。 ■学生へのメッセージ 今の日本には、夢を持つことに消極的です。私が世界を見て感じるのは、日本人はポテンシャルが極めて高いです。しかし、制度が悪かったり、真面目なルールがあって仕方なくやらされていたり、押さえつけられたりするような雰囲気が、ポテンシャルを下げてしまう。これは非常に、もったいないなと感じています。私の高校時代、世界の時価総額トップ20のうち15個が日本の会社でした。今は、トヨタ1社がトップ50番以内に入っているかどうかです。就活ランキングの上の会社に入ったら勝ちというわけではありません。自分が何に好奇心を持ち、どうなりたいかを自己分析した上で、その夢を実現できそうな会社を選ぶことが大切です。今の時代、真に実力をつけていくことも重要ですが、日本にはチャレンジできる場所があまり無い。そういう意味では、叶えたい夢があるならば、スタートアップに行くのは良い選択だと思います。例え誰かに何かを言われようとも、自分を信じてチャレンジをしてください。私も最初からはそうはなれませんでしたが、シリコンバレーで無一文になり毎日マクドナルドを食べる日が続いても、夢を持ち続けられたからこそ、ここまで来ました。若い皆さんも、夢をもち、行動をしてほしいと思います。 学生新聞オンライン2025年4月21日取材 慶應義塾大学4年 松坂侑咲 ■インフォメーション徳重氏の行動と思想を描いたノンフィクション『常識を逸脱せよ。』(山口雅之著)が、6月3日にプレジデント社より刊行されます。https://terra-drone.net/21686 慶應義塾大学4年 松坂侑咲 / 城西国際大学 2 年 渡部優理絵 / 立教大学 4年 須藤覚斗

伊藤凜夏

株式会社TENTIAL 代表取締役CEO 中西裕太郎

健康に前向きな社会を創り、体の不調を理由に挑戦を諦める人がいない世の中にしたい 株式会社TENTIAL 代表取締役CEO 中西裕太郎(なかにしゆうたろう) ■プロフィール埼玉県出身。プロサッカー選手を目指した高校時代に病気で夢を絶たれた経験から、起業に関心を持つ。ベンチャー企業と大手企業などで数々の経験を積み、2018年に株式会社TENTIALを創業し、翌年コンディショニングブランド「TENTIAL」を立ち上げ。人がポテンシャルを発揮するためには健康で前向きな生活が重要と考え、スポーツコンディショニングを社会に還元できる仕組みづくりを目指している。 高校時代に掲げていたのは、「プロサッカー選手になる」という夢。ところが、その夢は病に倒れた高3の夏に絶たれることになる。それでもめげず前へ進み、健康に悩む全ての人を後押しする商品を開発し続けるのが、株式会社TENTIALの中西さんだ。着て寝ることで血行を促進し、疲労回復をサポートするパジャマ・BAKUNE大ヒットまでの苦労をはじめ、彼の原動力と会社で大切にしている理念、そして今後の展望まで幅広く伺った。 高校時代は、本当にサッカーのことしか考えていない毎日を送っていました。プロサッカー選手を目指して夢中になって取り組んでいて、遠征や試合で学校行事にもほとんど参加できず、「自分がどこまで目指せるのか」という挑戦心を持ってひたすら前に進んでいました。いま振り返ると、「もっとサッカーに真剣に取り組めばよかった」という思いもありますが、それと同時に、「サッカー以外の幅広い経験をしておけばよかった」という気持ちもあります。たとえば、自分たちで練習メニューを考えたり、プロの選手をはじめ、さまざまな人と出会って視野を広げたりしていれば、もっと成長できたのではないかと感じています。そんな高校3年生のときに病気を患い、突然サッカーができなくなってしまいました。当時は、自分のアイデンティティやこれまで積み重ねてきたものを失ったような感覚の中でもがき続けていました。でも、サッカー選手になることだけを夢見ていたからこそ、そのタイミングで初めて「これからの人生をどう生きていくか」を真剣に考えるようになったのだと思います。サッカーのない自分の人生を、どうやって輝かせていくか。あの時の経験が、今の自分をつくる大きなきっかけになったと思っています。 ■プログラミングの世界へ羽を広げる 将来を考えていた頃、オバマ大統領の「未来の子供達には、ゲームをするのではなく、作る人になってほしい」という演説に心を打たれ、プログラミングやITの重要性を感じて勉強を始めました。学びを通じて出会った方々とのご縁から、インフラトップ(現・DMM Group)でプログラミング教育事業の立ち上げに参画しました。その後、リクルートキャリア(現・リクルート)に入社し事業開発に携わったことで、ベンチャーと大手、それぞれの良さを実感できました。ベンチャーでは、リスクを恐れず前向きに挑戦し続ける姿勢や、「自分が会社を動かしている」という当事者意識を学んだ一方で、大手企業では、分析や戦略に基づいて行動し、社会全体への価値を考える視点の重要性を体感しました。環境は違っても、「お客様に価値を届ける」という本質は共通していて、仕事に対する視野が大きく広がった経験でした。 ■高校時代の経験を機に起業に踏み出す 病気になって以来、人生を逆算して考える癖がつきました。人よりも残された時間が短いのではないかという思いが頭をよぎったことで、「挑戦しないことがリスクだ」と感じるようになったんです。だからこそ、一日でも早く前に進みたいという思いが強まり、23歳で会社を立ち上げました。それまでに培ってきた経験の濃さもあって、若さへの不安はほとんどなかったように思います。そして何より、自分の中で大切にしてきた想いや目指す方向性は、当時からずっとぶれていません。「TENTIAL(テンシャル)」という会社の名前は、「POTENTIAL(ポテンシャル)」に由来しています。自分自身には、病気で夢を諦めざるを得なかった過去があります。実力で届かなかったのではなく、「挑戦すらできなかった」ことが何より悔しかった。その経験が原点となって、同じように健康上の問題によって挑戦を諦めざるを得ない人を減らしたい、そんな思いを胸に生まれました。 ■身の回りの「あたりまえ」を疑う 楽観的な思考で、あらゆるリスクを想定して計画を立てる。この信念のもと、立ち上げ当初から目指してきたのは、スポーツ選手に限らず、誰もが日常をより健康に過ごせる社会をつくることです。それを実現するために、衣食住といった日常生活の中にある健康に目を向けてきました。最初に開発したのは、インソールです。これは、競技中だけではなく、日常生活のコンディションをサポートするプロダクトとして開発しました。そして、TENTIALの代表的な商品となった疲労回復パジャマ「BAKUNE」は、睡眠に課題を抱えるアスリートが多いという点に着目し、開発を進めました。開発において大事にしてきたのは、仮説を立てることです。あたりまえを問い直し、今日よりも明日、より健康的になれる方法を考え続けています。そして、その仮説を形にし、実際に使ってもらい、改善する。その繰り返しが私たちのスタイルです。今後は、BAKUNEをより多くの方々に届けていくことはもちろん、さらに日常の中にある多様なシーンに目を向け、人々の生活に自然に溶け込む製品やサービスを生み出していくことが目標です。一方で、まだTENTIALという会社を知らない人たちも多くいます。だからこそ、健康に悩む多くの人たちにしっかりと届けるための工夫や発信の仕方も、今後の重要な課題だと考えています。 ■ポテンシャルを信じる仲間に期待する 2025年2月の上場をきっかけに、新たに「だれも奪えないもの。それがポテンシャルだと思う。」というメッセージを発信しました。TENTIALには、この理念のもと、会社の利益を追い求めるだけでなく、本気で人の可能性を引き上げるために健康に前向きな社会を作ろうと挑戦している人たちがたくさんいます。だからこそ、自分に対して可能性やポテンシャルを持って働ける人が増えたらいいと思っています。今の社会は、失敗や目立つことを恐れる人も多いと思いますが、その中でも、自分自身や世の中に可能性を持って挑戦をする人と働けると嬉しいです。 ■大学生へのメッセージ 一人ひとりのポテンシャルは、誰にも奪うことはできません。しかし、自分で自分自身の可能性に蓋をしてしまうことは意外と多いものです。だからこそ、自分の可能性を自分で奪わないでほしいと思っています。誰よりも自分が自分の一番の理解者ですから、周りに期待するだけでなく、自分自身に期待し、自分のポテンシャルを信じて思いきり発揮してほしいです。 学生新聞オンライン2025年4月7日 田園調布雙葉高等学校3年 伊藤凜夏 上智大学4年 吉川みなみ / 東洋大学3年 越山凛乃 / 中央大学1年 加藤眞優花 / 田園調布雙葉高等学校3年 伊藤凜夏

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株式会社セブン&アイ・ホールディングス 執行役員 ESG推進本部長 宮地...

持続可能な未来をつくる現場からの挑戦 株式会社セブン&アイ・ホールディングス 執行役員 ESG推進本部長 宮地信幸(みやぢのぶゆき) ■プロフィール1991年に株式会社CSK(現SCSK)入社。1994年に株式会社セブン-イレブン・ジャパン入社後、株式会社アイワイバンク銀行(現セブン銀行)出向を経て、2006年に株式会社セブン&アイ・ホールディングスへ転籍。広報やCSR統括部、秘書室等を担当し、現在は執行役員 ESG推進本部長として、サステナビリティやガバナンスの責任者を担う。 全国で2万店以上の店舗を展開する株式会社セブン&アイ・ホールディングスは、環境負荷の低減や地域社会との連携など、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいます。単なる小売業にとどまらず、日々の買い物を通じて社会をより良くしていくという思いを持つ同社のESG推進本部長の宮地信幸氏にその思いを迫った。 ■「現場を知る」ためのキャリア選択 学生時代を振り返ると、学業やアルバイト、1人旅を通じて、非常に充実した時間を過ごせたと実感しています。もともとはジャーナリストになりたくて、上智大学の新聞学科に入学しました。当初は、取材を通じて社会の現実を伝えるアンカーマンのような存在を目指し、ゼミに所属しながらニュース番組の制作にも取り組んでいました。しかし、学びを進める中で、自分が想像していたものとは少し違うと感じるようになり、メディア業界を目指すことを断念しました。当時はまだ「IT」という言葉が一般的ではありませんでしたが、今後の世の中を考えた際、グローバル化、ITシステム、情報といったキーワードが、今後のテーマになると考えました。その中で選んだのが、独立系IT企業であるCSK(現SCSK)です。新聞学科を卒業したので、職種は広報を希望して入りました。しかし、IT業界での広報活動を続ける中で、「現場を知らずに情報を発信すること」に限界を感じ始めました。現場を知ることの大切さを痛感し、広報職にとどまらず、よりリアルな現場で経験を積みたいという思いが強くなりました。そんな折、たまたま転職エージェントから電話がかかってきたことがきっかけで、セブン‐イレブン・ジャパンに出会いました。当時、コンビニエンスストアに特別な関心があったわけではありませんでしたが、セブン‐イレブンの実質的な創業者である鈴木敏文氏の哲学や躍進するセブン‐イレブンについて書かれた書籍を読み、その考え方に共鳴しました。特に、現場からキャリアを積むことができるという企業の方針に強く惹かれました。私は現場を体験した上で情報発信や企業活動に携わりたいと考えていたため、迷わずセブン‐イレブンへの入社を決意しました。最初は店舗勤務からスタートし、レジ操作、品出し、シフト管理、売上分析など、店舗運営の基本を一から学ぶことになりました。お客様との直接のやりとりを通じて、現場でしか得られない知見を蓄積しました。 ■リアル拠点から社会を動かす挑戦 セブン&アイ・ホールディングスの強みの一つは「現場力」にあると考えています。2万店を超えるリアルな拠点を持ち、セブン‐イレブンだけでも、毎日約920人のお客様が1店舗に訪れます。グループ全体では、1日で約2220万人を超えるお客様との接点が生まれています。この圧倒的なスケールを通じて、私たちは施策の結果をダイレクトに感じ取ることができます。例えば、ある商品を改善すれば、すぐに売れ行きやお客様の反応に現れます。さらには、加盟店オーナー様に対しても、売上向上の支援を行うことで、オーナー様自身の笑顔や感謝の言葉を直接受け取ることができます。お客様とオーナー様という二重の「お客様」が存在し、そのどちらに対しても貢献できる。この距離の近さとリアルな反応こそが、流通小売業、特にセブン&アイグループで働く醍醐味だと思っています。私が担当するESG推進の分野では、環境・社会・ガバナンスの3つの観点から、持続可能な社会を目指して取り組みを進めています。環境面では、店舗のCO₂排出量削減や、ペットボトルやプラスチックトレーのリサイクル促進、食品ロス削減に取り組んでいます。また、社会面では、移動販売やデリバリーサービス「7NOW」を通じて、買い物弱者への支援を強化しています。さらに、国内外のサプライチェーンにおける人権侵害の防止、フェアトレード商品の推進など、広範な活動を展開しています。災害時には、セブン‐イレブン記念財団の募金活動を通じて被災地支援にも貢献しており、募金には多くのお客様からのご協力をいただいています。私は、今、2万店舗以上のリアル拠点を持つこの企業だからこそできる、新しい社会貢献の形を模索しています。例えば、店頭で気候変動や生物多様性保護について啓発を行い、お客様一人ひとりの意識を少しずつ変えていく。また、寄付付き商品やエシカル商品を拡充することで、日々の買い物が自然に社会貢献につながる仕組みを作る。AIが進化し、情報が溢れる時代だからこそ、人の心に届くリアルな「世界観」や「哲学」を持った商品・サービスを提供することが、これからの小売業には求められていると感じています。このように、我々は2万店を超えるリアルな接点を持つ企業として、社会課題に向き合い、商品やサービスを通じて「より良い社会」の実現を目指しています。日常的な買い物を通じて社会貢献できる、そんな小さな素晴しさをもっと広げたい。今後も社会や地域と共に、本業を通じた社会課題解決の取り組みを続けていきたいと思っています。単なるモノの売り買いではなく、お客様と共により良い未来をつくっていく。そのために、私はこれからも現場を見つめ、社会課題と真摯に向き合いながら、セブン&アイらしい持続可能な価値提供に取り組んでいきたいですね。 ■大学生へのメッセージ 社会人になると、想像以上に日々が速く過ぎていきます。だからこそ、大学時代にはぜひ自分自身としっかり向き合い、将来何をやりたいのかをよく考えてほしいと思います。家族や友人とも対話を重ね、自分の強みや興味を見つめ直す時間を持ってください。また時間に余裕のある今のうちに、英語力や財務に関する基本知識も身につけておくことをおすすめします。英語は必ずといっていいほど必要になりますし、企業活動には数字の理解が不可欠です。とはいえ、大学時代を思いきり楽しむことが何よりも大切です。学生時代は人生で特別な輝きを持つ時期です。学びも遊びも、すべてを全力で味わってください。その経験は、必ず未来の自分を支える力になります。 学生新聞オンライン2025年4月2日取材 国際基督教大学3年 若生真衣 慶應義塾大学4年  松坂侑咲/城西国際大学2年 渡部優理絵 / 津田塾大学3年 石松果林 / 国際基督教大学3年 若生真衣

コラム

テリー伊藤 コラムVol.52 “しまむら”AIモデル瑠菜ちゃん大人気

ファションセンターしまむらのAIモデル瑠菜の人気が大変な事になっている。AIモデルにもかかわらず、埼玉県警察サイバーセキュリティ広報に就任し、幅広い世代にサイバーセキュリティ対策を啓発している。芸能のジャンルならわかるが、警察からオファーが来るとは!完全に市民権を得たのでは。改めて彼女のプロフィールを見ると、年齢は20歳、両親と姉の4人家族、将来の夢はファッションモデル、特技は可愛い物を見つける事で、趣味は家族にファッションのコーディネートを披露する事となっている。ネットでも「瑠菜ちゃんメチャ可愛い」「魅惑の微笑」「私もこんな風になりたい」と応援の声が。ファンクラブまであるらしい。広告で瑠菜が着た洋服がこれまた売れ行き好調。企画を考えたしまむらも、してやったりなのでは。 有難いことにAIモデルはスキャンダルを起こさない。何処かで男性と遊んで週刊文春の記事になることも無い。ネットで失言して炎上することも無い。今のご時世、生身のアイドルは一歩家を出るとスキャンダルにいつ遭遇するか分からない、まったくもって安心できない世の中。その点瑠菜は会社のイメージを落とす事も無い。 この人気、他の企業も注目している。お酒メーカー、水着や下着メーカー、スポーツウエアー業界などがこの夏の目玉として計画を練っている。80年代~90年代と、競って有望な女性タレントを自社のCMに起用して来たが、時代の流れで女性のセクシーさを狙ったCMには企業も躊躇するようになってきた。しかしAIモデルには女性たちも何故か寛容。 ただし良い事ばかりではない。AIモデルが人間の仕事を奪っている現状がある。先日、長年グラビアアイドルをしている女性に話を聞くと「グラビアだけでは食べて行けず、居酒屋さんでアルバイトしています。生身の人間よりAIが好きな男性が確実に増えていて変なの。」と屈託のない笑顔で答えてくれた。となると、女性AIだけではなく、当然男性AIモデルも大人気になることは間違いない。そうなれば女性陣が生身の男性に見向きもせず、そちらに関心が移るのも時間の問題。かつて韓国ドラマ『冬のソナタ』の主演ペ・ヨンジュンのヨン様ブームの時、日本中の男性が相手にされず一大韓流ドラマブームが起こったことは記憶に新しい。 もしかしたら騒動が再び起きるかもしれない。いや、既にZ世代では生成AI革命は地殻変動のように起きている。こうなったら、しまむらの瑠菜ちゃんを見ている場合ではない。私好みのAIマダムを捜す事にします。何処にいるのかな。 テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

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2025 Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント

大会名称:Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント開催コース:紫カントリークラブ すみれコース千葉県野田市目吹1116,668Yards Par72(36,36)開催期間:3月21日~3月23日賞金総額:10,000万円主催:CCCMKホールディングス株式会社、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社公認:一般社団法人日本女子プロゴルフ協会特別協賛:株式会社三井住友銀行後援:野田市大会URL:https://vpointgolf.com/ 2025年3月21日から3日間にわたり、紫カントリークラブ すみれコース においてVポイント×SMBC レディスゴルフトーナメントが開催されました。出場選手のみなさまにゴルフを始めたきっかけや魅力を伺いました。 22位タイ 金田久美子 ※賞金83万円 まさか自分がゴルフを楽しめるようになるなんて、最初は思ってなかったんです。始めたのは3歳で、きっかけは両親がゴルフ好きだったから。でも、プロになって、仕事としてプレーするようになってから、ようやく「楽しい」って思えるようになりました。ゴルフは全部自分で判断するスポーツです。審判もいないし、いいショットばかりじゃない。いかにミスを減らせるかが勝負だと思っています。今週のVポイントレディスは、難しいコースだけど、とにかく一打一打に集中して、ミスを少なく戦いたいです。学生の皆さんには、嫌なことでも続けてみてと伝えたいですね。私はそうやってここまで来たし、続けることで何か見えることもあると思います! 22位タイ 鈴木愛 ※賞金83万円 ゴルフを始めたきっかけは、妹が宮里藍さんに憧れて「やりたい」と言い出したことでした。私は興味はなかったのですが、父に「一緒にやりなさい」と言われて始めることに。しばらくは楽しいと思えませんでしたが、14歳の時に海外大会に出場して初めてゴルフが楽しいと感じました。違う環境や芝、世界の選手のプレーに触れたことが大きな転機になりました。これまで続けることができたのは、負けず嫌いな性格と「見返したい」という強い気持ちがあったからだと思います。現在ツアー通算20勝。30勝で得られる永久シードを目指し、これからも上を目指して戦い続けていきたいです。 28位タイ 桑木志帆 ※賞金72万円 ゴルフを始めたのは4歳の頃です。父の練習について行ったのがきっかけで、最初から楽しくてずっと続けています。頑張れば結果が目に見えるのがゴルフの魅力で、特にベストスコアを更新できた時はすごく嬉しかったです。ヤード刻みのアプローチ練習や、何時間もパター練習をするなど、地道な積み重ねを大事にしています。今は、観に来てくれる人たちに楽しんでもらえるようなプレーがしたいと思っています。今年のVポイントレディスでは、まずは予選通過、そして優勝を目指して頑張りたいです。学生のみなさんへ、「好きなことを諦めずに頑張れば、きっと夢は叶うと思います。」 37位タイ 中村心 ※賞金513,750円 ゴルフを始めたのは5歳のときです。姉の影響で始めましたが、保育園の卒園アルバムにはすでに「プロゴルファーになりたい」と書いていて、プロになることは小さな頃からの目標でした。東京出身でプロの試合を間近で観る機会も多く、ロープの中で堂々とプレーする姿に自然と憧れを抱いていました。ここまで続けてこられたのは、「絶対にプロになる」という気持ちと、地元の方々のあたたかい応援があったからかなと。今回のVポイントレディスは、私にとってプロとしてのデビュー戦。緊張も大きいですが、ツアーに出場できる喜びをかみしめながら、ひとつひとつのプレーを楽しみたいと思っています。夢を叶えるために、これからもしっかり前を向いて進んでいきたいです。学生のみなさん、一緒に夢を追いかけていきましょう。 ■皆吉愛寿香 ゴルフを始めたきっかけは、10歳の時にお父さんの練習について行ったことでした。ちょうどその時に参加したのが、Vポイントレディスの第1回大会のレッスン会。それをきっかけに「本格的にやってみよう」と思ったのが始まりでした。ゴルフは年齢問わず楽しめるのが魅力で、応援してくれるファンや家族の存在が、今も自分の力になっています。今年はこの大会を含めてステップアップツアーにも出場予定なので、まずは予選通過、そして初優勝を目指して頑張りたいです。学生のみなさんも、夢に向かって一緒に頑張っていきましょう! ■鳥居さくら ゴルフを始めたのは7歳のときで、両親がやっていたのがきっかけです。気づいたら競技にも出ていて…正直、やめようかなって思ったこともあったんですけど、今まで頑張ってきたことが無駄になるのが嫌で、続けてきました。ゴルフは、その日の体調や気温などで難しさが変わるし、頭も使うし、健康にもいいし、すごく面白いスポーツだなって思います。今はナショナルチームに入っていて、海外の試合にも出ているので、いつか世界で活躍できるプロになれるように頑張りたいです。学生のみなさんも夢に向かってそれぞれ頑張っていると思うので、私も一緒に頑張ります!ゴルフ、ちょっとお金かかるけど…始めたら本当に楽しいので、ぜひやってみてください! 学生新聞オンライン2025年3月20日取材 法政大学4年 島田大輝/法政大学3年 佐伯桜優

伊藤凜夏

スパイダープラス株式会社 代表取締役社長 伊藤謙自

DXツールで建設業界にイノベーションをもたらす スパイダープラス株式会社 代表取締役社長 伊藤謙自(いとうけんじ) ■プロフィール伊藤謙自 昭和48年8月4日生まれ(51) 北海道紋別市で育つ。高校卒業後に上京し建設資材商社営業、熱絶縁工事の施工管理を経て、1997年に伊藤工業を創業。建設業界のIT化の遅れを自ら体感し、タブレット登場とともに建設業をターゲットにしたIT事業を開始。ものづくりの原点は子供時代のガンプラ作り。建設現場の目線を常に忘れず、プロダクト開発のモットーは「俺でも分かるように作れ」。 祖業である保温断熱工事業を営んでいた際に、多くの紙図面や情報共有の遅さなど建設業界のデジタル化の遅れを痛感し、アプリの開発によって現場の効率性や生産性を向上させることに成功した伊藤氏。業界全体の働き方を変える第一歩となった彼の発明はどのような思いのもと生まれたのか。きっかけから会社全体の働き方、そして今後の展望まで幅広く伺った。 小学生の頃は、漫画や絵、そして当時流行していたガンダムのプラモデル作りに夢中になり、誰よりも丁寧に仕上げることに情熱を注いでいました。中学3年生ではハードロックに惹かれてギターを始め、高校では友人とバンドを組んで音楽にも没頭する毎日でしたね。卒業後は、起業家だった祖父や父の姿を見て育った影響から、「いつか自分も社長になりたい」という思いで地元を離れ、東京に移り住みます。バブル崩壊直後とはいえ、高校生を卒業したばかりでも条件の良い企業に勤めることができました。就職先の会社では断熱材を販売する部署で経験を積みました。2年半後には保温断熱工事会社に転職し、現場管理や見積もりなどマネジメントにも携わるようになりました。その中で「これなら自分でもやれる」と独立を決意し、非常に腕の良い親方のもとで1年間修行を積み、24歳の時に一人親方として独立。プラモデルや絵に打ち込んだあの頃のように、断熱工事でも見た目の美しさにこだわり、丁寧な仕事を信条にしていました。 ■海外進出とITに目を向ける 仕事は非常に順調に進んでいたのですが、さらに事業を拡大するには「元請け」として責任と裁量を持つ立場に立つべきだと考え、1999年に法人化しました。その後、現場での経験を重ねるなかで、少しずつ実績を伸ばしていきました。その背景には、高校時代のバンド活動で培った「どう伝えれば相手に響くか」という工夫や、営業力・交渉力といった対人スキルが活きていたと思います。また、知り合いの材料屋さんから「海外では主流だった発泡ゴム断熱材「アーマフレックス」を日本にも導入したい」と声をかけてもらったことが大きな転機になりました。その後、アーマセル社の正規認定施工店の第一号として登録され、業界内でも高い評価をいただくことに。これは、非常に印象に残っています。また、当時はドットコムバブルという時代だったこともあり、イノベーションの少ない建設業界にITの事業を取り入れることができないか模索していました。そこで、転機となったのが、初代iPadの登場。どこでも自由にデータを見て、更新できる「クラウド」の便利さに衝撃を受け、当時最も悩みの種だった「積算作業」の効率化に使えるのではないかと思いついたのです。紙の図面をやめてデータで管理すれば、保管スペースも不要になり、現場でも即座に活用できます。そして、さらに幸運だったのが、ある設備工事会社の常務さんとのご縁です。自分の構想を話すうちに、なんと大企業の幹部80人を前に、自分のビジョンをプレゼンする機会をいただいたのです。これは本当に大きなチャンスでしたし、その後の事業の流れを大きく変える経験になりました。初めの反応は少し冷ややかなものでしたが、その企業のIT推進室の方に声をかけてもらって。現場写真の整理や報告書作成の効率化が求められたので、iPad上で撮影から出力まで完結する仕組みを提案しました。実際、数時間かかっていた作業が30分で終わるようになり、現場ではかなりの評価を受けました。iPad2の発売直後にApp Storeにリリースできたとき、「これは本当にいける」と確信しました。建設業界から紙をなくす。そんな夢を本気で追い始めた瞬間でしたね。 ■知識ゼロでも上場企業に もともと自分が全くITについて詳しくなかったこともあり、説明書がなくてもわかるアプリを作るべく奮闘していましたが、当時はまだクラウドに対する不信感が根強くて、「情報漏えいが起きた時に信用を失う」といった現場の声も大きかったです。そんな中でも、セキュリティチェックをクリアして「試してみようか」と言ってくださる企業が現れてきて、様々な大手企業さんと共同開発を進めながら信頼を築くことができました。大きな転機はスーパーゼネコンの方針転換ですね。業界の五大企業が「これからはタブレットで現場の生産性を上げる」と方針を打ち出したことで、当社への引き合いも一気に増えました。5年くらいは本当に苦しかったですが、そこをなんとか乗り越えて、資金調達も最小限に抑えながら、3年半で上場。建設DXの領域で国内初の上場企業として注目されるようになりました。 ■建設業の魅力を生かし、DXツールを海外に展開する 社員のみんなに常に伝えているのは、「人生で一番時間を費やすのは仕事だからこそ、楽しくポジティブに取り組んで欲しい」ということです。そうした思いから、半期ごとの社員総会や新年の書き初めなどのイベントを開催し、社内のリレーションシップをとても大切にしています。そのおかげで、社員同士の仲が良く、チームワークの良さも大きな強みだと感じています。また、建設業界の魅力は、何と言っても自分たちの仕事が「形」として街の中に残っていくことです。私自身、自社で開発したアプリが使われて完成したビルを見ると、とても誇らしい気持ちになります。建設業は、その形や美しさを通じて人々の目を惹きつけ、感動を与えられる業界です。建物が完成した瞬間の達成感は、何ものにも代えがたいですね。今後は、もっと広範囲でDXツールやプロダクトを提供していきたいと思っています。まだまだ建設業界のDX自体は始まったばかりですし、海外では建設業のIT化が全く進んでいないところも多くあります。今はその第一弾としてベトナムに子会社を作り、展開している最中です。 ■大学生へのメッセージ 社会に出て必要なのは、コミュニケーション能力と誰にも負けない強みを持っておくことだと思います。好きなものを見つけて突き詰めてみたり、たまには勉強以外にも特技を持つために行動を起こしてみたりしてもいいんじゃないでしょうか。 学生新聞オンライン2025年月日取材 田園調布雙葉高等学校3年 伊藤凜夏 田園調布雙葉高等学校3年 伊藤凜夏 / 法政大学4年 島田大輝

学生新聞インターン

大和ハウス工業株式会社 代表取締役副社長 技術本部長  村田誉之

「技術の大和ハウス工業」から「世界の大和ハウス工業」へ 大和ハウス工業株式会社 代表取締役副社長 技術本部長 村田誉之 (むらた よしゆき) ■プロフィール1954年7月19日生まれ、埼玉県出身。東京大学工学部建築学科卒業後、1977年大成建設株式会社入社、建築工事作業所長などを経て、2009年大成建設ハウジング株式会社 代表取締役社長、2011年大成建設株式会社執行役員、2013年同社取締役常務執行役員、2015年同社代表取締役社長、2020年同社代表取締役副会長就任、2021年同社を退任後大和ハウス工業株式会社取締役副社長就任、2022年同社代表取締役副社長(現) スーパーゼネコンである大成建設の社長や副会長を経験後、2021年には、業界最大手の大和ハウス工業の副社長に就任した村田誉之氏。当時、業界で話題となった移籍の理由からご自身の経歴について伺った。 ◾️高校1年生から、建築士をめざす 私が高校一年生の春休みの時のことです。将来は国際弁護士になりたいと考えていたのですが、兄が法学部に入ったことから、「兄とは違う業界に行こう」と思いました。そこで、選んだのが建築の世界です。数学は苦手でしたが建築学科へ行くために理系を選択し、受験勉強に励みました。入学した東京大学理科Ⅰ類は、教養課程の成績が悪いと希望する専門課程に進学できないシステムでした。当時建築学科は一番人気があったのですが、何とか私はギリギリの点数で進学することができました。建築学科で自分が得意な分野、不得意な分野を見極め、卒論のテーマは戸建住宅でしたが、就職先はゼネコンに決めました。 勉強以外に取り組んだのは、体育会系のアメフト部の活動です。身体を鍛えることと苦手な団体行動にも慣れ、とてもよい経験になりました。 ◾️大成建設へ入社 卒業後は、大成建設へ入社しました。理由はいくつかあります。まず、中学一年生の時からの友人の父親が大成建設の社員だったこともあり、「建設といえば大成建設」というイメージが強かったこと。さらに、リクルーターの方から風通しが良い社風だと聞いたからです。そして、何より「大きいものを作る仕事」に惹かれました。最初は現場監督として働き、工事課の主任や課長、現場の所長、そして最終的には社長を務めました。所長は社内のどの部門からも認められる立場なので、やりがいもあると同時に、自分に全て任されたという責任感を抱きながら仕事をするという面白さがありました。発注者や業者さんと共にプロジェクトをまとめることに楽しさを感じるようになりましたね。 ◾️建築の5つの面白さ 私が考える建築の面白さは5つあります。1つ目は、一人ではできないものをみんなの力で作ること。2つ目は、作ったものが形になって残るということ。3つ目が、ものづくりのプロセスがやっぱり楽しい。そして4つ目が、お客さまの喜ぶ顔が見られること。最後に5つ目が、社会貢献に繋がるというところです。これは、私が若い頃から現在に至るまで、ずっと色あせることのない建築の魅力ですね。 ◾️大和ハウス工業副社長に異例の就任 私は2020年に大成建設社長を退任し副会長に就任しました。社長時代にやり残したと感じていた「安全面の改革」と「働き方改革」を本気になってやろうと思いましたが、副会長は業務執行に直接関わることが少なく、物足りなさがありました。1年後に副会長を辞任することになり、何かやりがいのあることはないかと考えていたところ、大和ハウス工業の芳井社長(現会長)と食事をする機会がありました。その際に「是非当社に来て技術を見て欲しい」と声をかけていただいたのです。 芳井社長の話は今も憶えています。「当社 は1955年創業で100周年を迎える2055年に売上高10兆円という目標を掲げています。それにはもっと技術力の強化が必要です。ゼネコンとハウスメーカーの両方を経験したことは貴重です。是非うちに来て技術を見てもらいたい。技術の社員も喜びます。2055年には私はいないが、その為の組織をつくるのが自分の役割だと思っています」ということでした。 私は、円満に退任した後、大和ハウス工業に入って、もし芳井社長のお話の通りに役に立てたら、とてもやりがいがあるし、素晴らしい社会貢献になると思いました。私がひとつのピースになって、大きな会社が変わっていく様子を見てみたいと思い、直ぐに入社を決断しました。 ◾️大和ハウス工業の良さ 大和ハウス工業の良さは、ハウスメーカー、ゼネコン、デベロッパーのハイブリッド企業であり、事業領域が広いことです。自社で住宅部材や建築鉄骨工場や技術研究所も持っています。また、創業者が掲げた創業100周年に売上高10兆円の目標を役職員全員が共有し、企業は右肩上がりで成長するものだというDNAがあります。ゼネコンは発注を待つ側なので受動的な姿勢になりがちですが、当社は自ら不動産投資をし、土地を購入して建物を建て、売却することで仕事を作り出しています。失敗を恐れず果敢です。出身校や前職のキャリアを問わないのも特徴です。また最近では社内から起業するプロジェクトが始動し、将来の新しい事業も考えています。 ◾️日本の建設のこれから、そして世界の大和ハウス工業へ 大和ハウス工業はさらなる技術力の強化を進めます。スーパーゼネコンに引けをとらない技術力を目指します。DX(デジタル・トランスフォーメーション)を加速するため、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)などには毎年投資を続け、既に業界のトップランナーですが、さらに加速していきます。建設業は衰退していくイメージを持たれがちですが、そんなことは無いと私は思います。建設技能労働者は確かに減っていますが、設計者や現場監督、研究者などの建設技術者は2011年3月11日に発生した東日本大震災以降増加に転じています。なぜ増えたのか、私はリアルなものづくりはやはり面白く、やりがいがあり、社会貢献に繋がるからだと思います。DXやBIMを駆使してスマートに仕事ができることが魅力になったのです。日本の建設業は衰退ではなく、新しい形に変わりつつあるのです。 また、日本の建設業、住宅産業、不動産業界は経済規模が大きく、企業成長に繋がります。当社は米国、オーストラリア、イギリス、オランダ、ドイツ、東南アジアなど海外でも事業を展開しており、技術力を持ったデベロッパーとして信頼を得ています。世界の大和ハウス工業になるための課題は、各国で信頼を得ること。そのために、DXとBIMを建設業界の共通言語として駆使して、世界各国でのビジネスを展開していくのが、私の将来の夢です。 ◾️大学生へメッセージ 自分が何をしたいか、何が得意かを見つけることが重要です。学生時代に社会に出るときの仕事を実際に見て、何が自分に合っているのか、そのためには何をすべきなのかを考えてみてください。漫然と大学生活を送るのではなく、将来を見すえて行動して欲しいです。 学生新聞オンライン2025年3月27日取材 東京経済大学 1年 望月虎輝 東京経済大学 1年 望月虎輝 / 国際基督教大学 2年 渡邊和花 / 上智大学 3年 白坂日葵 / 国際基督教大学 2年 丸山実友

伊藤凜夏

際コーポレーション株式会社 代表取締役 中島武

唯一無二の感性とオリジナリティで飲食業界を席巻する。 際コーポレーション株式会社 代表取締役 中島武(なかじまたけし) ■プロフィール1948年福岡県生まれ。’70年 拓殖大学卒業。東急航空㈱、東洋ファクタリング㈱を経て’82年に独立、翌年デモデトレーディング㈱(軽衣料品輸入卸)を設立。’90年際コーポレーション㈱設立。「紅虎餃子房」を代表とする中華、和食、イタリアンなどの飲食業態、アンティーク家具や骨董器、アパレル、ホテル・旅館を展開。ライフスタイル全般に関わる店舗を運営している。 全国各地に300を超える店舗を運営する際コーポレーション。代表取締役の中島武氏は、その類い稀なセンスで「紅虎餃子房」や「万豚記」をはじめ、ジャンルを問わず、数々の事業で成功を収めてきた。どのような信念のもと飲食業界に飛び込み、展開してきたのか。学生時代の経験から今後の展望までお話を伺った。  小さい頃から弱虫だった私は、「強い人になってほしい」という母の思いのもと、拓殖大学の附属高校に入学し、その後、応援団を立ち上げました。応援団への熱中は、拓殖大学進学後も継続しました。当時は、男臭い友人に揉まれながら、将来どうしたら人間として恥ずかしくない生き方ができるのかをずっと模索していたのを覚えています。大学卒業後は普通のサラリーマンとして一般企業に入社したのですが、1ヶ月で辞めてしまいました。自分が大学4年間で抱いてきた希望は、ここでは叶えられないと感じてしまったんです。  その後は、大学生時代に取り組んでいた海外ボランティアでの経験もあってか、「いつかは独立するんだ」という強い気持ちのもと職を転々としていました。35歳で独立、不動産会社を始めましたが、バブル崩壊も重なり、業績は悪化。正直、お手上げ状態でした。それでも、「誰かに頼るのではなく、自分で道を切り開かなければいけない」と思い、これまでのスキルや仲間をすべて捨てて、新たに飲食業界に踏み出すことを決めました。 ◾️スキルゼロの状態から話題性ある店舗を展開  その後、学生時代から慣れ親しんでいた街、福生で中国料理屋を始めることを決意しました。中国料理店を始めたのは、台湾や香港など海外に何度も訪れるなか、海外と日本の中華料理屋の味の違いに疑問を持ち、現地っぽさのあるお店の展開を夢見たからです。スキルゼロから始めましたが、あっという間に話題性を呼び、正直自分でも驚きましたね。  2軒目は目黒の鷹番に、かつて高級外車を販売していたときのショールームを改装して香港料理を出す高級中国料理店を始めました。でも、ある日近所から来てくれていたお客さんから言われたんです。「毎日ここに来るには高いから、安くてもっと気軽に楽しめるお店を作って欲しい」と。そこから、八王子の川沿いの空き店舗を改修し、新たなお店「万豚記」を開業します。合計約450万円の出資をもとに、踏み出しました。すべてが初めてで、どうなるかまったく予想もつかないスタートでしたが、12席しかない小さな店舗で、1500万円の売上を記録することができました。その後も一軒家の空きスペースなどを活用し、「紅虎餃子房」や「万豚記」をはじめとする安くて手の届きやすいお店をオープンしました。3年間で30億ほどの売り上げを記録したときは、流石に自分でも天才なんじゃないかと思いましたよ(笑)。さらに、その頃には、ハンバーガー屋やイタリアンも展開していました。 ◾️目線は低く。オリジナルの精神で。  事業を展開する際は、「人と違うことをする」というオリジナルの精神をずっと持っています。もともと古着屋やアンティーク屋をやっていたこともあり、店舗のスタッフがTシャツを着て働く文化を日本で初めて導入するなど、あらゆる所にこだわりを持っていました。  周囲の同業者の方を見ていると、海外の三つ星レストランなどの高級レストランを真似た事業を始める人が多かったように思います。しかし、私は反対で、路地裏のお店など街中のお店に目をつけ、「これを日本に導入したら面白いんじゃないか」という視点を持って、ビジネスを始めました。たまには自分も格好つけて高いフレンチのお店などを始めたいと思うこともありましたが、それよりも「どんな人達でも楽しめるお店を作ろう」と意識したことが、結果的によかったんだろうなと思います。  さらに、身近に溢れているような事業であっても、オリジナル性を取り入れています。たとえば、とんかつ屋のオープンに伴い、厚切りとんかつや骨付きとんかつを導入した際は、世界各国から注目され、他チェーン店に真似されるほどでした(笑)。また、うなぎ屋を開業した際も、生きたうなぎを見せるというライブ感や、蒸さないうなぎを提供するなど、他店にはない工夫をしています。当時はコロナ禍で、客足も途絶え、飲食業界は大打撃を受けていたので、あえて昼夜で値段の変わらないうなぎに目をつけました。宣伝方法はSNS一本だったものの、安さと質へこだわったことが、瞬く間に客足を獲得できた秘訣だと思っています。  繰り返しになりますが、みんながやっていることをやっても成功はしません。マーケットを分析すると、成功の秘訣が見えてきます。格やブランドにこだわらず、誰もが憧れるようなカフェではなくて、あえてとんかつ屋にチャレンジするような独自性が必要なのだと思います。 ◾️感性とアイデアで働き手が誇れる会社に  お店作りでは、訪れた人々の記憶に残ること、インパクトがあること、過ごしていて楽しい雰囲気を提供することが大切だと思います。一方で、今の時代は働き手が少ないからこそ、今後は働き手が誇れるようなお店にしていきたいです。  例えば、餃子屋よりもビストロを始めた方が、若い働き手を取り込みやすくなるかもしれません。しかし、「有名人やDJが集まる餃子屋」と聞いたらどうでしょうか。それだけで「格好良いお店」になりますよね。こうした感性やアイデアのもとで働ける環境にしたいと思っています。 ◾️大学生へのメッセージ  リスクを選ばなければ大きな糧は得られません。だからこそ、学生のうちに常にチャレンジをして、リスクのある選択をしていってほしいと思っています。たとえ一流企業に入っても、会社の名前が無くなった定年退職後には、自分自身の生きる力や魅力が必ず問われます。年をとっても輝いている人、いわゆる価値あるビンテージ品になるためには、仕事が一番大事です。たまには計算もしないで、感性に頼り、リスクをとりながら何かを発見していってほしいなと思います。 学生新聞オンライン2025年4月3日取材 田園調布雙葉高等学校3年 伊藤凜夏 法政大学4年 島田大輝 / 城西国際大学2年 渡部優理絵 / 田園調布雙葉高等学校3年 伊藤凜夏

コラム

テリー伊藤 コラムVol.51 田中将大、完全復活なるか

2025年日本プロ野球がスタートした。各球団、各地でのキャンプが盛り上がっている。読売ジャイアンツ一番の注目の的は楽天から移籍して来た田中将大だ。スポーツニュース、新聞、YouTubeと話題を独占している。日米通算200勝は達成出来るのか。田中投手は23年に右ひじを手術し、その影響で昨年はコンデションが上がらず、1軍登板は9月28日の1試合のみ。オリックス戦に先発登板したが5回6安打4失点で黒星。プロ18年で初の一軍未勝利に終わり、田中限界説が言われ出した。オフには球団との契約がこじれ自由契約となった。 その後、なかなか手を挙げる球団が無く去就が心配されたが、読売ジャイアンツに落ち着く事に。獲得に動いてくれてありがとう。もしどの球団も名乗りを挙げなかったら、日本プロ野球全体が冷たいと言われてしまう。何といっても球史に残る名投手なのだから。実は田中投手が最も復活出来る環境はジャイアンツではないか。楽天時代、田中投手だけが別格のスターだった。しかし巨人は小学校時代の同級生坂本勇人や先輩の長野久義、ベテランの丸佳浩とビックネームに事かかない。これは彼にとって気楽なはずだ。昨シーズンの成績が不本意だった坂本とはキャンプ前に今シーズンに掛ける熱い決意も話し合った。更に昨シーズン菅野選手を15勝3敗と完全復活させた名伯楽久保コーチが、阿部監督指令のもと、付きっきりで田中を指導する姿が連日報道されている。新投球フォームも徐々に様になってきた。好調を裏づけるように早くもチームに溶け込み、日増しにグランドで笑顔を見掛けるのも印象的だ。若手投手陣も最初は遠慮がちだったが、休憩時間には近寄りアドバイスを受けている。 実際の所、今シーズンどのくらい活躍が期待出来るのか。あと3勝で200勝は問題ないが、勝つことと同等に大切なのが負けないこと。田中投手のメジャーリーグから戻って来た4年間の成績を見ると、2021年4勝9敗、2022年9勝12敗、2023年7勝11敗、2024年0勝1敗で4シーズンとも負け星が先行している。数字だけ見ると復活は並大抵な事ではない。3勝しても6敗するかもしれないのだ。まして菅野の15勝なんて大変な数字になってくる。しかしなのだ。2013年開幕から24勝0敗のギネス記録を作った活躍が脳裏に焼き付いているマー君ファンは復活を信じている。もちろん野球は過去の栄光では投げられないが、野球には夢とファンタジーもあるのだ。怪我も治って開幕から物凄いピッチングをする事も考えられる。どちらにせよ田中将大から目が離せない。 テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

イベント・企業紹介

UP-T ...

オリジナルTシャツなどが作れるサービス「UP-T」の新CM発表会見が30日、都内で行われた。昨年からイメージキャラクターを務める西村博之(ひろゆき)さんとAKB48に加え、新たに就任するSKE48、NMB48、ラフ×ラフ(佐久間宣行プロデュースの8人組アイドルグループ)、すもっぴー(SNSの人気キャラクター)が登壇。新CMのダンス披露やグループ対抗のじゃんけん大会が行われ、盛り上がりを見せた。 UP-Tとは…  丸井織物株式会社が展開する、オリジナルグッズが簡単に作れるサービス。Tシャツやパーカーに加えて、スマホケースやネイルチップも作成することができ、豊富なバリエーションがある。また、作るだけでなく、自分で作ったものを売ることができる販売ページもあるのが特徴。 ■新CM撮影秘話  登壇した総勢45名が新CMのダンスを披露し、イベントが始まった。「(ダンスは)小中学校の体育祭ぶり」と戸惑うひろゆきさんは、「なかなか難しかったですけど、それっぽくごまかせたかな。もうちょっと頑張ればできたのかもしれないと思いつつも、もう大丈夫です(笑)」と苦笑して会場を笑わせた。  48グループのメンバーも、撮影にひとハプニングがあった様子。AKB48の千葉恵里さん「昨年よりダンスが難しくなっていました」、SKE48の熊崎晴香さん「『UP-T!』という声を録る時に地方出身の”なまり”が出て、中々揃わなくて苦戦しました」、NMB48の芳賀礼さん「片足でピタッと止まる振り付けで、可愛く自己流にアレンジしようとしたら中々止まれなくてNGテイクを重ねちゃいました」と振り返った。  撮影の感想を受けて、振り付けを担当した槙田紗子さんはダンスの見どころを語る。「4グループを起用するいうことで、各グループの個性を出すことを意識しました。AKB48さんは“王道アイドル”のイメージがあったので、手を振るライブっぽい動きを入れて、SKE48さんはアグレッシブなイメージだったので大きくかっこいい雰囲気に。また、関西のNMB48さんは豹をイメージしたポーズ、ラフ×ラフさんはグループ名の由来から“笑顔”を想像させるポーズを入れてみました。『UP-T』ポーズがイチオシなのですが、ぜひ振り付けの違いにも注目してみてくださいね」と語った。 ■グループを越えたトーク ひろゆき節も  続くトークセッションでは、ひろゆきさんらしい鋭いツッコミが随所に入る場面も。新CM「世界をプリントしちゃおう篇」にちなんで「世界を〇〇で埋めつくしたい」というテーマでは、NMB48の塩月希依音さんが「私たちはアイドルだし、関西ということでお笑いも頑張りたいので、“笑顔”で埋め尽くしたい」と回答。すると、ひろゆきさんは「無難な回答と見せかけて、実はラフ×ラフ潰しですね。“笑顔”というキーワードは渡さないぞと(笑)」とコメントした。  また、「UP-Tを使って新商品を作るとしたら?」というテーマでは、各グループ代表がアイデアをひろゆきさんにプレゼン。メイク用の前髪ピン(AKB48)、名前をプリントするのぼり(SKE48)、手元を可愛くするネイルチップ(NMB48)、嫌いな人や好きな人の顔がプリントされたトイレットペーパー(ラフ×ラフ)が並ぶ中、ひろゆきさんがジャッジすることに。「商品化するなら、実現性の高いネイルチップがいいかなと思ったけど、アイデア商品として話題になるのはトイレットペーパーかと思ったので、ラフ×ラフで!」と、さすが実業家の視点。「ちなみに、ラフ×ラフで嫌いなメンバーの顔を印刷するなら誰にするんですか?」と、“らしい”コメントも忘れなかった。 ■個性やものづくりを楽しむきっかけに  オリジナルグッズを誰でも作ることができるUP-T。この気軽さに対して、イメージキャラクターを務める方々はどう思うのか。 ひろゆきさん 小中学生の子や、デザイナー志望の子も使ってみたらいいのではと思いますよね。自分で思い描いたものが実際に形になったら、具体的なイメージも湧くと思います。 AKB48 小栗有以さん まず、とても便利ですよね。作りたいなって思った時に自分でデザインできる嬉しさがあると思います。UP-Tには、Tシャツだけじゃなくて色々と種類があるのも楽しいですし、世界にも広がっていってほしいですね。今回の新CMは「個性で世界を面白く」というテーマがあるので、ぜひみんなにも自分の個性を楽しんでほしいです。 SKE48 熊崎晴香さん 私は学校では美術の成績が悪かったんですが、UP-Tで作ってみたらとても可愛くできました。学園祭の時って、デザインが得意な子が一人で作るイメージがありますが、UP-Tを使えばみんなの意見を反映させて作れるんじゃないかなと思いますね。楽しんで使ってほしいです。  自分でデザインをアップデートしながら、自分らしさを形にできるUP-T。学校行事や推し活、クリエイティブ体験など、誰にとっても色々な場面で大活躍してくれそうだと感じた。 学生新聞オンライン2025年4月30日取材(執筆・構成) 上智大学4年 吉川みなみ