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Archive for 運営スタッフ

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第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER ~ガンバ...

2024年9月7日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「A STEP FORWARD」。新たな冒険や挑戦へのスタートを意味するA STEP FORWARD 。TGCは、新しい自分に出会える“トキメキ”が詰まっています。秋の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 A/Wの多彩な豪華出演者の中からお笑いコンビ ガンバレルーヤのまひるさん・よしこさんにお話を伺った。 ■華やかなTGCステージで夢のダンスショー よしこ:とにかく華やかな世界だなと思いました。ステージに立った時のお客さんの歓声がすごくて、お客さんみんなノリが良いというか温かい方達ばかりで、みんなと一緒に盛り上がっているという感じがしました。 まひる:TGCは誰もが憧れるステージじゃないですか。私自身もTGCのステージでダンスするのが幼少期からの夢で。そのためにこの世界入ったので、夢が叶って嬉しかったです。 よしこ:だとしたら相当遠回りよ。(笑)今回、s**t kingzさん振り付けで踊らせていただけるというのが嬉しくて、とにかく楽しかったです。&TEAMのKさんとペアで躍らせていただいたのですがKさんがカッコよすぎて顔が小さすぎて、近くにいても遠くにいるような異次元の存在でした。一緒に踊れて夢のような時間だったなと感じます。 まひる:ダンサーなら誰しもが憧れるs**t kingzさんの振り付けで、このTGCのステージで踊れたことは本当に嬉しかったです。私は加藤諒くんとペアだったのですが、どれだけ離れていても近くに感じるというか、どこにいても諒くんだと分かるぐらい華やかな方です。一緒に踊ることでたくさん学ぶことがあって、表情一つにしても、プロ意識を感じました。 ■ガンバレルーヤの魅力『仲の良さ』は遺伝子レベル!? まひる: 私達、前前世から一緒なんです。前前世は夫婦で移動式サーカスを営んでいて、前世は一卵性の双子だったと言われたことがありますし、今世はこうやってコンビを組んでいます。あまりにも仲が良いから番組でDNA鑑定をしたら、姉妹とかにしか出ない99%以上の相性が出て、科学的にも証明されました。何より、お互いを尊敬しあっています。とにかく大好きです。ずっとこいつと楽しいことやっていきたいなと思っています。 よしこ:出会ってからずっと、13年間一緒に住んでいます。本当に尊敬しているし、大好きです。あと、笑いのレベルが小学生で。(笑)そこも合うんです。 ■笑いを届ける原動力は? まひる:テレビを見てくださった方、応援して下さるファンの皆さんが「面白かったよ」とか「二人を見て元気でました」と温かいメッセージを毎日のように送ってくださって、それを見ると頑張って良かったなと思うし、もっと笑いを届けられるように頑張ろうと思える原動力になっています。   小さい頃からの「芸人になる」という夢が叶って、とても嬉しいです。お仕事を通して、素敵な出会いがあり、芸人にならなかったら体験できなかったお仕事もたくさんあります。芸人は毎日違う仕事で、その中で出会う方々とのご縁で成り立っている仕事だと思っています。 よしこ: まーちゃんが、私のために「よっちゃん、これどう?」と提案してくれたり、頑張ってくれることがたくさんあります。だからこそ、私もまーちゃんのことを笑わせたいし、力になりたいと思っています。今まで芸人を続けてこられたのは、まーちゃんのおかげです。 ■学生へのメッセージ よしこ:学生はこれから何でも出来ますから。だから好きなことやれっ!(笑) まひる:明日なんていい、今を一所懸命生きろっ!(笑) 取材者:東洋大学2年 越山凛乃 イベント名称:第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2024 A/W)開催日時:2024年9月7日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:さいたまスーパーアリーナ公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24aw/

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第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER ~矢吹奈...

2024年9月7日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「A STEP FORWARD」。新たな冒険や挑戦へのスタートを意味するA STEP FORWARD 。TGCは、新しい自分に出会える“トキメキ”が詰まっています。秋の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 A/Wの多彩な豪華出演者の中から俳優の矢吹奈子さんにお話を伺った。 ■TGCについて 毎回盛り上がりますが、今回はさいたまスーパーアリーナということもあり、より広く感じました。上の方まで大勢のお客さんがいらっしゃったので、皆に見守られながらランウェイを歩いている気持ちになり、緊張もほぐれて安心出来ました。TGCに出演すると、ステージを見てくれた方から「身長が低めの私でもいい感じで着こなせそう」とか「小さくても似合うファッションを見つけられる」などと言葉を頂くことが多いので、私の中では勇気につながっています。パワーを貰える場所ですね! ■仕事のやりがい アイドルを卒業して、今は俳優としても活動の機会をいただいています。今までは努力はもちろんするのですが、卒なくこなすタイプだと言われることが多かったと思います。しかし最近はお仕事で壁にぶつかる瞬間が多々あります。だからこそもっと勉強しようと意欲がわきますし、同世代の俳優さんがたくさんいる中でどうやったら自分の色を出していけるかなということも考えるようになりました。難しいからこそ、やりがいを感じられています。こうして長い間活動できているのは、自分が負けず嫌いだからかもしれません。今はお仕事がとても楽しいですね。楽しみながらお仕事をして、「もう満足!」と思えるようになるまで、頑張りたいです。もちろん楽しいばかりではなく、大変と感じる時もありますが、意外とお料理をすることがリフレッシュに繋がっています。料理をしている時は作ることに集中しているので、余計なことを考えなくていいんですよね。最近はハンバーグを作りました!その時は美味しいものを作りたくて、国産の良いお肉を買って作ったらとても美味しくできたので嬉しかったです。(笑) ■これから挑戦したいこと 今はドラマの撮影が終わって少し余裕があるので、お芝居のレッスンやボイトレなどインプットする強化期間にしようと思っています。声を褒められることが多いので、いつか声優のお仕事にチャレンジしてみたいです。俳優としては活発で明るい元気な役をいただくことが多いので、逆にめっちゃ真面目でボソボソ喋るような役を演じてみたりして、イメージを崩していきたいという気持ちがあります。 ■学生へのメッセージ 今思えば、学生時代はめちゃくちゃ楽しかったですね。大変なこともあると思いますが、その時にしか味わえない楽しさが絶対にあります。毎日を大切に過ごしてほしいです。そして夢があるなら、諦めないでください。自分には無理かなと思う瞬間があるかもしれませんが、挑戦することは無駄ではありません。一歩踏み出すことが大事だということが届いたら嬉しいです。                    取材者:上智大学3年 網江ひなた イベント名称:第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2024 A/W)開催日時:2024年9月7日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:さいたまスーパーアリーナ公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24aw/

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第7回「SUITS OF THE YEAR 2024」受賞式

11月13日、日本経済新聞社のTHE NIKKEI MAGAZINEが主催する第7回「SUITS OF THE YEAR 2024」の受賞式が行われた。今年は「五感を刺激する」がテーマで、ビジネス、イノベーション、スポーツ、アート&カルチャーの4部門で表彰。オリエンタルランド代表取締役会長兼CEOの高野由美子氏や、俳優・嵐の二宮和也氏らがスーツに身を包んで登壇し、会場を魅了した。 ビジネス部門 ■株式会社オリエンタルランド 代表取締役会長兼CEO 高野 由美子 氏 このような素晴らしい賞を頂けて大変光栄に思います。この賞は情熱を持ってチャレンジを続ける方に贈られるということですが、オリエンタルランドはディズニーシーの新エリアやクルーズ事業参入を発表するなど、本当にチャレンジの1年でした。ファンタジースプリングスのエリアは、鳥のさえずりやポップコーンの香りなど何度訪れてもサプライズを提供できる、まさに”五感を刺激する”全く新しいテーマパークを目指しました。この受賞を励みとして、皆様に喜んでいただけるようにさらに努めてまいりたいと思います。 スーツは、受賞の場ということで華やかな白を選びました。以前は男性の多いビジネス場面で目立たないようにダークスーツを着ていたことが多かったのですが、「自分らしさを表現すること」も大切なおもてなしだと思うようになったんですよね。 スタイリスト 四方章敬さん:立体感のあるシルクで光沢を演出し、エグゼクティブな印象です。ブラウスや時計の文字盤はグリーンで、今年のトレンドカラーも取り入れています。 ■Nature Architects株式会社 代表取締役CEO 須藤 海 氏 このような素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。会社の仲間やコラボレーションしている企業様とご一緒したからこそ、この賞を頂けたと思っています。普段は会社のロゴ入りTシャツや作業着を着て現場に行くことが多いのですが、しなやかなスーツに身を包むと、これからもこの受賞に恥じない仕事をしようという気持ちになります。 実は、スーツの内側に弊社を表した「カタチのチカラ」という文字を入れています。三角形の組み合わせによって、水に浮くほど軽い金属を作れて、それが環境に優しい自動車作りに繋がるなど、カタチは地球環境や身の回りの暮らしを変えるほどの大きなチカラを持っているという意味です。このスーツも、一本一本の糸の細さや種類によって光沢や質感が変わるということで、人の身体を美しく魅せるカタチのチカラだと思います。非常に面白く、共通点を感じています。 四方さん:クラシックな仕立てだけれど古臭く見えない軽やかなスーツです。細い糸が使わていている高級素材なので、しなやかでありながら耐久性もあるものになっています。また、ベルトレスのパンツも特徴的です。 イノベーション部門 ■映画監督 山崎 貴 氏 この賞は毎年イケている人たちが受賞している印象があったんですが、ついに私にもやって来たかと。周りに自慢してしまいました(笑)。ゴジラには沢山の景色を見せてもらっていて「ゴジラありがとう」という気持ちですが、新作も発表したのでまたこの場に来られるように頑張りたいと思います。 スーツはシャドーストライプという柄で、反射によって高級感や深みが出るものです。普段携わっているCGでも反射の仕方を使っているので、視覚効果的に共通点を感じています。また、山崎組の現場は遅刻に厳しく、1分の遅刻で高級お弁当をプレゼントすることになったりするので、時計は本当に大切なんです(笑)。とても素敵な時計をいただいたので、これからも励んで参ります。 四方さん:見る角度によってストライプが光る生地がポイントのオーダースーツです。シャツやネクタイも、スーツと合わせてダークネイビーのワントーンにしてモード感を出しています。 スポーツ部門 ■プロフィギュアスケーター 高橋 大輔 氏 引退して1年経つのですが、自分でもまさかこれほど挑戦する機会があると思っていなかったので、評価していただけて大変嬉しいです。特に今年は、映画出演やアイスショー演出にも挑戦して貴重な経験ができました。その中で「エンターテイメントが好きだなぁ」と改めて思ったので、もっとエンタメで色々なことに挑戦したいですね。 普段の衣装も含めて着心地にはこだわりがあるのですが、このスーツは生地感が素晴らしいですね。アスリートは変な筋肉の付き方をする部分があるので、生地が柔らかすぎると筋肉感が見えてしまうことがあって。でもこの生地は、柔らかいのに身体がシュっと見えたり、艶っぽい色でセクシーさがあったりします。似合ってますよね?(笑) 四方さん:艶やかな光沢のある生地が、歩くたびに光って見えてエレガントです。また時計はスポーティーなモデルですが、スーツのブルーを拾った同色の文字盤が映えて素敵なんです。 アート&カルチャー部門 ■俳優 二宮 和也 氏 この1年は、初めてのことも多くて試行錯誤しながら過ごしたのですが、このような賞をいただけてとても嬉しいです。来年もこの賞をいただけるような貪欲な気持ちを持って仕事をしていけたらな、と思います。僕は、基本的に「自分が楽しいと思っていることを楽しめば、楽しんでいる姿を見て楽しんでいただける」と思っています。僕自身もそれが一番伝えやすい形なので、テレビやYouTubeなど異なるメディアでも、やっていることは違ってもそのスタンスは変わらないですね。 僕自身、スーツや時計を数多く持っている方ではないので、お店の方とどうしようかと話していて。最終的には柔らかくて動きやすい生地感のものを選びました。スーツはピシッとする場面が多いと思うのですが、柔らかい生地だと心はピシッとしますが見た目は柔らかい。緊張せずにいつも通りでいられるなと思い、とても気に入っています。 四方さん:「攻めた生地を選んでみたい」と仰っていたのでワイドストライプのスーツを。柔らかいフランネル生地でリラックスした印象を与えます。スーツの色は、グレーベースにオリーブが少し入っているのも特徴的で、インナーにニットを合わせるなどファッション性も高いです。合わせたグリーンの時計はクラシカルな表情で、柔らかい印象のスーツによくお似合いですね。 学生新聞オンライン2024年11月13日取材(執筆・構成) 上智大学3年 吉川みなみ

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第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER ~本田響...

2024年9月7日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「A STEP FORWARD」。新たな冒険や挑戦へのスタートを意味するA STEP FORWARD 。TGCは、新しい自分に出会える“トキメキ”が詰まっています。秋の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 A/Wの多彩な豪華出演者の中から俳優の本田響矢さんにお話を伺った。 ■TGCは今を詰め込んだキラキラした空間 TGCのステージは会場の皆さんと時間を共有することで、最新のファッションや今旬な情報などを一緒に摂取できるようなキラキラした空間だと思います。今回の衣装は、ジャケットにデニムという組み合わせで若者はよく着ているファッションではないでしょうか。プラスでネクタイをして、よりカッチリした少し昔の学生のような雰囲気も出しつつ、ブーツはごつくボリュームがあるので、バランスがとれたすごく素敵なコーデになったと思います。そして、衣装に合わせて珍しく前髪を下ろしたことがポイントです。 ■チャレンジ精神から始まった俳優の仕事 負けず嫌いな性格ということもあり、自分の周りの仕事仲間が俳優業をやっているのを見て、「俺もやってみたい!」という興味から始まりました。コンテストに出場することを決めて、俳優業へチャレンジしましたが、まずは一歩踏み出してみるという気持ちはとても大事だと思います。実は元々芸能界に興味があったわけではなく、人前に立つのも苦手なタイプなんです。作品の撮影でカメラの前に立つのは大丈夫なのですが、イベントや舞台挨拶のようにお客さんがたくさんいる中でステージに立つというのは、いまだに緊張します。自分なりに緊張をほぐすよい方法がないか、ずっと探しているのですがいまだに模索中です。 ■剣道から教わった礼儀と感謝 学生時代は部活動を頑張っていました。小学校3年生から高校までずっと剣道をやっていて、小さい頃から「礼儀は大切に」と教わってきました。今、俳優として活動していく中でも礼儀はずっと大事にしたいと思いますし、感謝の気持ちも忘れずにやっていきたいです。また、剣道や周りの先輩方が目指していた影響で、学生の頃は警察官になりたいと思っていました。警察官の役は役者人生の中で一度は演じてみたいです。 ■Netflixシリーズ『恋愛バトルロワイヤル』について 学生時代を振り返ると、学校の中のルールが全てだったような気がします。例えば、前髪はこの長さ、襟足は肩についちゃダメとか、それが当たり前として生活していたし、それを守って生きていかなきゃいけないものだと思い込んでいました。この作品は”男女交際禁止”の校則が制定された超エリート高校が舞台のお話です。それぞれのキャラクターが「何でだろう?どうしたらいいんだろう?」と悩んでもがいて葛藤しています。そんな姿を見て、自分自身、いろんなことを考えさせられるようなお話だなと思いました。演じるにあたっては、嘘のないように役になりきることを意識しました。以前、別の作品で監督とご一緒したときに、物音がして気が散ってしまったときなど一瞬自分に戻ってしまう瞬間を見透かされてしまったことがあったので、その経験から学んだことを活かせるよう、注意しました。 ■学生へのメッセージ 僕がこうしてこのお仕事をやらせていただいているのは、何かのきっかけや運、タイミングが重なったからだと感じています。自分で何かやってみたいなと思ったとき、自分はこうだから無理だと言い訳をせずに、自分の気持ちに素直になりましょう。やりたいことを言葉に出すとより叶いやすくなると思います。前向きに考えていれば、きっと良い未来が待っているはずです。 取材者:東洋大学2年 越山凛乃 上智大学3年 網江ひなた/東洋大学2年 越山凛乃 イベント名称:第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2024 A/W)開催日時:2024年9月7日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:さいたまスーパーアリーナ公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24aw/

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第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER ~岩瀬洋...

2024年9月7日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「A STEP FORWARD」。新たな冒険や挑戦へのスタートを意味するA STEP FORWARD 。TGCは、新しい自分に出会える“トキメキ”が詰まっています。秋の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 A/Wの多彩な豪華出演者の中から俳優の岩瀬洋志さんにお話を伺った。 ■TGCならでは衣装やステージが魅力 TGCはファッションに関して多くのことを学べる機会だと思います。出演しているモデルさんの数や規模も大きいですし、今回着用させていただいたビンテージものやリメイクされた衣装も、TGCならではだと感じます。活躍されているモデルさんたちがいろんな衣装でステージを歩くことも魅力です。久しぶりのステージだったので緊張しましたが、とても楽しかったです。緊張した時は3秒間息を吸って6秒間息を吐くというのを繰り返すと落ち着くと教えてもらったので実践しています。 ■俳優の仕事で大切な「自分への自信」 この仕事をする上で、「自分への自信を忘れないこと」を意識しています。普段からモチベーションを上げるためにも、努力をしていかないといけないなと思います。努力を積み重ねることが自信にも繋がります。自分は表現することが好きなので、お芝居を通して誰かに見てもらえるということにやりがいを感じますし、自分が演じた役を作品として残せることは俳優業の魅力です。   ■10月期プラチナナイト木曜ドラマ『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~ Season2』について 出演が決まったときは「驚き」の感情でした。Season2からの出演ですが、プレッシャーよりも期待をかけていただいていることに対しての嬉しさが大きく、前向きにドラマ撮影に臨むことが出来ました。今回演じる今西湊人(いまにし みなと)はキャリア組の警部補だけど、可愛らしさのある役です。僕は今までお芝居で全面に可愛さを出したことがなかったので、監督と話し合って決めていったので、新たに演じる“可愛さ”が見どころです。Season1を見ていた方は、前作からさらに話が広がっていくので面白いと思いますので、ぜひ楽しんで見ていただきたいです。 ■学生へのメッセージ 委縮せず、自分がやりたいことには全力で向き合いましょう。チャンスがいつ来るかは誰にも分かりません。だからこそ、数少ないチャンスが来たときには、しっかりと掴みとりにいってほしいです。 取材者:東洋大学2年 越山凛乃 上智大学3年 網江ひなた/東洋大学2年 越山凛乃 イベント名称:第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2024 A/W)開催日時:2024年9月7日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:さいたまスーパーアリーナ公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24aw/

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第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER ~IS:SUE...

2024年9月7日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「A STEP FORWARD」。新たな冒険や挑戦へのスタートを意味するA STEP FORWARD 。TGCは、新しい自分に出会える“トキメキ”が詰まっています。秋の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 A/Wの多彩な豪華出演者の中から4人組ガールズグループIS:SUE(RIN・NANO・YUUKI・RINO)さんにお話を伺った。 ■TGC出演について RINOTGCは私たちが楽しみにしていた舞台で、本当に憧れていたステージの一つでもあるので嬉しい気持ちでいっぱいでした。 YUUKI客席がいろんなところにあってパフォーマンスをするのがより楽しみになりました。 NANOいつかTGCに出演することが夢だったので、IS:SUEとして出演することが決まったときはとても嬉しかったです。ステージでは自分たちも楽しみつつ、お客さんも楽しませることができたらいいなと思いました。 RINTGCに出演できたのはファンの皆さんのおかげでもあるし、メンバーのおかげです。私一人では絶対にここまで来れなかったと思うので、感謝の気持ちを忘れずに楽しみたいと思います。 ■衣装のポイントは? RINO今回の私たちの衣装のポイントは“制服”です。私のコーデはギャル風な海外ガールコーデなので、ネクタイやターバンについているピンも全部キラキラしていて、ギャルという感じでやらせてもらってます。(笑) YUUKI一番のポイントはパーカーですね。背中がちょっと空いているので前から見たときとのギャップがとても可愛いですし、パフォーマンスをするときに目でも楽しんでいただけるかなと思います。 NANO私はベレー帽もポイントなんですが、一番は中に着ているニットと赤いヘアカラー髪がリンクしていることです!ピアスも赤がさし色で入っている所がポイントです。 RIN私は帽子をかぶった衣装が初めてなので、それが気に入っています。 ■夢を掴んだ皆さんが思う仕事の魅力を教えてください。 RINOファンの方が喜んでくださったり、私たちを見て元気になれたと言ってくださるだけで、人にエネルギーを与えられる仕事に就けて私は幸せ者だなと思います。自分のパワーで笑顔になってくれる人が一人でもいる限り、私はその人にエールを送り続けたいと思っています。 YUUKI色々な自分を表現できるということが魅力かなと思います。今回も新しい衣装を着る機会を頂けて嬉しいですし、曲やコンセプトによって無限の可能性があると思うので、これからもREBORNの皆さんに楽しんでいただきたいです。 NANO自分がどれだけの人に支えられて生きているのか?ということに気づかされる場面がとても多いです。ファンの方々はじめ、家族や友達、そして何よりすぐ近くで毎日支えてくださるスタッフさんだったり、この仕事をしているおかげでたくさんの方々への感謝を感じることができているので、本当に良かったなと思います。 RIN自分の夢を誰かに応援してもらえることって普通じゃないなって思います。大勢の人が私の夢や立ちたい舞台を応援してくれてることが嬉しいですし、誰か一人の大きい存在に自分がなれていることは幸せなことだなと感じます。 ■大変な時にどう乗り越えていますか。 RINOストレス発散方法は寝ます。(笑)ノートに考えを書きだすこともあるんですけど、一回寝ることって大切だと思っています。次の日の自分が何とかしてくれるだろう!と思って、「今日の自分は頑張ったし疲れたしいいや!」と思って寝ます。(笑) YUUKI家族など自分にとって大切な存在に支えられています。辛い時は相談をして、また気持ちを切り替えて頑張ります。 NANO私もYUUKIの意見に似ているんですけど、家族に小さなことでも報告したくなるので、辛いことだけじゃなく楽しいことも全部家族に共有して、こまめにコミュニケーションを取れるようにしています。 RIN私も友達、家族、弟などに連絡します! ■夢に向かって頑張る学生にエールやアドバイスをお願いします。 RINO自分を信じ続けていたら絶対に自分の望み通りになると思うので、挫けたときには休む時間もとりながらゆっくり自分のペースで好きなもの・やりたいことを見失わないように目標に向かって駆け上がっていってください! YUUKI今お仕事をしていて学生時代の自由さはとてもありがたいなと思うことが多いので、こうでなきゃいけないという気持ちにとらわれずに、自分がどう生きたいか?ということを一番に頑張ってほしいと思います。 NANOとにかく学生生活を楽しんでください!(笑)本当に時間は限られています。メンバーの中で私が唯一大学4年生まで過ごした経験がありますが、気づけばもう卒業というくらい、あっという間に時間は過ぎてしまいます。一日一日を大切に、周りの友達とやりたいことだけをやって楽しく過ごしてほしいと思います! RIN自分の夢を絶対に恥ずかしいとか思わないで欲しいなって思います。周りの人に言いにくい夢もあるかもしれないけど、信用できる人に言ってみることで救われたりすると思うので、自分の夢を自分で潰さないで欲しいです。                                  取材者:上智大学3年 網江ひなた イベント名称:第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2024 A/W)開催日時:2024年9月7日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:さいたまスーパーアリーナ公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24aw/

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第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER ~中町兄...

2024年9月7日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「A STEP FORWARD」。新たな冒険や挑戦へのスタートを意味するA STEP FORWARD 。TGCは、新しい自分に出会える“トキメキ”が詰まっています。秋の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2024 A/Wの多彩な豪華出演者の中からYouTuberの中町兄妹(中町JP・中町綾)さんにお話を伺った。 ■TGCについて 中町JP僕たちのファンの方々が僕たちに会いに来てくれることで、いろんな出演者のステージも楽しめるところがTGCの醍醐味ではないでしょうか。ステージでは歓声がすごく力になっているよとファンの方に感謝を伝えたいです。毎回不安なので、歓声があることで堂々と歩けますし、出演して良かったと思えますね。僕は本業がモデルではないので、回を重ねるごとに周りの演者さんたちと顔なじみになっていくことが嬉しいです。 中町綾いつも歓声が大きくて盛り上がっているので、すごく楽しいなって感じながらランウェイをしています。今回のステージもたくさんの歓声をいただき、うちわも目に入って、すごく励みになりました。回数を重ねるごとに少しづつですが余裕がうまれてきて、画面の映り方が分かってきたので、ここでこういうポーズをしようとか盛り方を意識できるようになりました。 ■仕事で意識していること 中町JP 無理をせず、僕たちはできるだけ楽にストレスのない企画をするという方針で4年間続けています。僕たちのYouTubeを通して、兄妹愛や家族愛などを感じて、家族と仲良くしようと思ってもらえたら嬉しいですね。以前、オフ会を三千人規模で開催した時に、二万三千人くらいの応募をいただいたので、次はもっと大きい所でイベントをやってみたいなと思います。 ■兄妹だからこその強み 中町綾何でも言えることですかね。気を遣わないので。 中町JPお前だけな、それは!(笑) ■学生へのメッセージ 中町綾夢は叶います!小さなことでもいいから、夢をもって生きていた方が楽しいと思います。みなさんの夢が叶いますように。 中町JP社会人になってから、時間が確保できるかどうかはわからないので、もしやりたいことがあるなら、今、やりましょう!僕は大学生の時に、動画撮影を一番頑張っていました。頑張れたのは仕事ではなく趣味だったからです。時間に余裕がある大学生のうちが、一番夢を追いかけやすいと思いますよ。 取材者:上智大学3年 網江ひなた イベント名称:第39回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2024 A/W)開催日時:2024年9月7日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:00会場:さいたまスーパーアリーナ公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/24aw/

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俳優 町田啓太

止まらず動き続ければ、きっとチャンスに巡り合える 俳優 町田啓太(まちだけいた) ■プロフィール2010年に俳優デビュー。NHK連続テレビ小説『花子とアン』で主人公の義弟役を演じ注目を集める。様々なドラマに出演し、現在放映中の大河ドラマ「光る君へ」では藤原公任役を好演。 俳優として活躍する町田啓太さん。大河ドラマ『光る君へ』では藤原公任役を熱演中。10月8日、都内で行われた『KIMONOIST(キモノイスト)2024』授賞式で、俳優として日々心がけているマインドや仕事観についてお話を伺った。 ■自分にとってのダンスと俳優業の原点 僕がダンスに出会ったのは高校時代のことです。それまでは田舎で育ち、ダンスや芸事とは無縁の生活を送っていました。高校の寮生活で部活動に入らなければならなかった時、新しいことに挑戦してみようと、ダンスを選びました。初めは単なる好奇心でしたが、次第にのめり込み、やがてダンスを通じて自己表現の楽しさに気づいたのです。大学時代にはダンスを職業にできるか真剣に考え始めました。そんな中、プロのダンサーの方から声をかけられ、事務所に入るチャンスを得ることができました。これが俳優業に進むきっかけの一つです。当時は「何とかなる」と思っていましたし、実際にその時の努力が次へと繋がったと思っています。動き続ければ何かしらチャンスはやってくると感じていましたし、その時の努力が今に活きている部分も多いです。 ■人との繋がりがもたらす成長 俳優業を続ける中で痛感しているのは、人との繋がりがいかに大切かということです。自分一人ではなく、周囲の人々と協力し合うことで、より多くのチャンスや成長が生まれていくのです。俳優という仕事を通じて、多くの作品に携わり、たくさんの人々と出会う機会がありました。さまざまな役柄を演じることで自分の内面と向き合い、成長につながったと感じています。特に、他者との交流を通じて得た知識や経験は、自分にとってかけがえのない財産です。 ■自分自身との対話と俳優としてのやりがい 俳優という職業の醍醐味は、自分自身との対話にあると感じています。役を演じることで、自分の中にある感情や思考を探り、それを表現することで一歩前進する。そんな感覚があります。また、作品を通して、観客の方々にポジティブな影響を与えられることが、僕にとって大きなやりがいです。映画やドラマを観ることが好きだった僕にとって、俳優という職業はとても特別なものでした。観客として感じていた高揚感を、今度は自分が提供する側になれたのは、大きな喜びです。作品を通じて、何かを感じてもらえる瞬間があること。それが俳優としてのやりがいであり、僕がこの仕事を続ける原動力になっています。 ■新たな挑戦と未来への展望 これまで多くの作品に出演させていただきましたが、俳優として挑戦したいことはまだまだたくさんあります。例えば、医療関係者の役にはまだ挑戦したことがなく、機会があればぜひ演じてみたいと考えています。俳優という職業には終わりがなく、常に新しい役柄や表現方法を探求し続けることが大切だと思うのです。僕自身、時にはネガティブな感情に囚われることもありますが、そんな時こそ「面白いことを見つけよう」という気持ちを持つように心がけています。ポジティブなエネルギーは自分を前向きにしてくれますし、それが新しい挑戦への原動力になるのです。 ■大学生へのメッセージ 僕が大学生の皆さんに伝えたいのは、「何とかなる」ということです。「夢を持たなければならない」とか、「絶対にこれをしなければならない」というプレッシャーを感じる必要はありません。自分が納得できる選択をし、少しずつでも前に進んでいけば、必ず道は開けると思います。そして、何かに挑戦する時、自分を信じて行動し続けることが大切です。動き続けていれば、必ずどこかでチャンスに巡り合うはずです。 学生新聞オンライン2024年10月8日取材 津田塾大学2年 石松果林 ■取材を終えて一人一人の目を見て話されており、素敵な人柄が伝わってくる取材でした。行動力と繋がりを大切にし、自ら道を切り拓いていった町田さんのように、私も自分の面白いと思ったものを追及し、人とのご縁を大切に日々過ごしていきたいなと思いました。(慶應義塾大学3年 松坂侑咲)

学生新聞インターン

シスコシステムズ合同会社 代表執行役員社長 濱田義之

「相手の立場で考える」というカルチャーが、最大の価値を生む シスコシステムズ合同会社 代表執行役員社長 濱田義之(はまだよしゆき) ■プロフィール2016年にシスコシステムズ合同会社に入社し、最高技術責任者、情報通信産業事業統括などのリーダー職を歴任。直近では、アジアパシフィック ジャパン チャイナ地域のセキュリティセールスを統括するマネージングディレクターを務め、急速に増大する脅威のなか、お客様のビジネスにおけるセキュリティ確保の支援に注力し、安定した業績を達成した。2024年1月より現職。 今や誰もが日常的に使用しているインターネットやWi-Fi機能。そんな馴染みのあるインターネットやネットワーク社会を陰で支えているシスコシステムズ合同会社。「すべての人のためにインクルーシブな未来を実現」することをパーパスに掲げ、社内外で様々な取り組みをしているシスコシステムズ合同会社の濱田義之社長に話を伺った。 学生時代は無難な道を選ぶことが多く、中学からずっと私立の付属校に通っていました。大学に進学する際の内部試験で学内順位によって学部学科を選べるのですが、高校で理系を選択していた私はどの学部学科でも選択可能でした。その頃、医学には興味がなく、その次に偏差値が高かった理工学部の電子工学科を選択し進学しました。 ただ、これまで無難な道を選んできたこともあり、大学では自分の将来像が見えず学業にやる気を見いだせない時期もありました。しかし、3年生の時所属していた研究室の教授の話に感銘を受け、その頃から心を入れ替え、きちんと目標を掲げながら勉強をするようになりました。研究室では、主に光伝送などの通信技術を学んだのですが、中でもシステムエンジニアやテクノロジーイノベーションの必要性、インターネットを含む通信のこれからの革新について深く興味を抱きました。今の職業とも繋がるITとの出会いはここが原点です。研究室で学んだことが今の仕事に繋がり、いわば人生の転機と言っても過言ではないですね。 ■その人の立場になることが、最大の価値を出す シスコでは、企業カルチャーを非常に重んじています。シスコでは、カルチャーをコンシャスカルチャーと呼んでいるのですが、自分だけではなく、チームやお客様、そしてその先のより大きなコミュニティにもたらす影響に目を向けて行動することにより、皆にとって最高の体験を生み出すこと、とシスコでは定義しています。 シスコでは様々な人が働いているので、多様性を重んじています。また、多様性を認識するだけでなく受け入れることで、バックグラウンドが違うメンバー間での気づきや発想、アイディアの面もお互いに取り入れる事ができます。これは、日本だけでなくグローバル全体で重んじられるカルチャーの1つで、創業当時からシスコに根付いています。 ■自由と自立の両立で生まれる働きがい 世界150か国で働き方の調査を行う働きがいのある会社研究所(Great Place To Work)が毎年行う「働きがいのある調査ランキング」の日本における従業員数1,000人以上の大規模部門で、シスコは2年連続No.1を獲得しています。これは、従業員のヒアリングと会社が行う取り組みをもとにしたランキングなのですが、弊社の強みは、従業員一人ひとりが働きがいをもって仕事ができる点だと思います。ただ、各人が尊重され、自由に様々な挑戦ができる環境は、当然責任も伴うので、自立した意識も必要です。従業員一人ひとりが、「自由と自立」を意識して働いているからこそ、1位を受賞できたのだと思います。 多くの方が誤解しがちなのですが、「働きがいのある会社」と「働きやすい会社」は大きく違います。まず、大前提として、「働きやすい環境」でないと満足度は上がりません。シスコでは、新型コロナウイルスでのパンデミックになる前から、従業員はどこで働いてもいいという企業文化とシステムを導入していました。パンデミック中はみんな完全リモートワークでしたし、パンデミック後も「週に何回会社に来なければいけない」といったルールはありません。それでも多くの従業員が会社に来たくなる理由は、様々な人とのコラボレーションです。オフィスは様々な部署の人が顔を合わせ、コラボレーションを行うことで、新しいアイディアなどが生まれるマグネットであるとシスコでは考えており、、環境作りにも力を入れています。また、キャリア開発についても上司との定期的な1on1ミーティングを通じて、社内で機会を見つけてキャリアを作ることもできます。このように、シスコは全ての人たちにプラスの影響を与え、従業員一人ひとりが自己実現できる環境を提供しています。 ■社員の幸せのため、自律分散型の組織を目指す 私は1月からシスコジャパンの社長に就任しましたが、目指すのは自立分散型の組織です。考え方の違う人たちがお互いを尊重し合い、ビジョンを共有しながら自立して働ける組織を作りたいと考えています。外資系の会社は、外交的な人が重宝されると思われがちですが、実際はそれが全てではありません。コミュニケーションの種類によって、即時回答することが求められるときもあれば、咀嚼し熟考した回答が求められることもあります。 シスコはプロセス重視の会社ではないので、当然規律はありますが、プロセス通りに仕事をすることが絶対ではありません。自分にあったやり方さえ見つけられれば、様々なことにチャレンジできますし、仕事の幅も広がります。型通りではなく、より自由な働き方を実践したい方には、非常に働きやすい職場だと思います。 ■学生へのメッセージ 自分のゴールイメージを持ってほしいと思います。これがあるかないかで、パフォーマンスややる気に、大きな差が出てしまいます。「本当にやりたいことがあるかわからない」とおっしゃる方も多いのですが、最初に決めたゴールがすべてではありません。私自身もそうでしたが、最終的なゴールはいつだって更新可能です。漠然としていてもいいので、自分がやりたいことや熱意を持ってできることを、早めに持っておくことが大切です。学生時代は社会人よりも時間に余裕があると思います。その間に何をやれるのかを明確に定めましょう。私の場合は3年生の後期にこの事実に気が付いたので1年半という短い時間しか自由に使う事が出来ませんでした。仮説でもいいので、社会がどう動いているのかを対極的に見極めつつ、自分の目標に向かう経験をぜひ実践してみてください。 学生新聞オンライン2024年3月12日取材 共立女子短期大学2年 猪本玲菜 共立女子短期大学2年 猪本玲菜/埼玉大学3年 岩田彩奈/上智大学短期大学部2年 大野詩織/津田塾大学1年 石松果林

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西日本旅客鉄道株式会社 取締役兼常務執行役員 デジタルソリューション本...

ゆでガエルが大変身! デジタル技術を活用し、「新しい駅」を生む 西日本旅客鉄道株式会社 取締役兼常務執行役員 デジタルソリューション本部長 奥田英雄(おくだひでお) ■プロフィール 1992年入社。不動産部門を経て、主に企画部門で経営戦略、設備投資及びM&A等を牽引。JR西日本イノベーションズ社長を経てコロナ禍にグループデジタル戦略を策定、同時にデジタルソリューション本部を立ち上げ副本部長、2022年6月より現職。 JR西日本のデジタルソリューション本部長として、デジタル技術とデータを活用したビジネスを展開するのが奥田英雄さん。コロナ渦による鉄道利用者数の減少をきっかけに、鉄道にとどまらない分野の開拓に取り組んでいる。時代の変化に伴った、駅をデジタル空間に拡張する技術の開発など、鉄道事業とデジタル技術のコラボとはどのようなものなのか、お話を伺った。 ■ボロボロな駅を自らの手で変えたい 私がJR西日本に入社したのは、ちょうどバブルが終わる頃でした。当時の学生は、比較的派手に、なおかつ自由に過ごす雰囲気があった上、また売り手市場だったこともあって、私自身も学生時代にはあまり将来について考える機会はありませんでした。そこで、就職活動を進める中で、様々な企業の方々に「仕事をする中で感動した経験は何ですか?」と聞いて回りました。金融や商社など当時人気のあった企業の方は「大規模な融資を決めた」「海外出張で外国人と仕事をした」といったスケールの大きい話を聞かせてくださいましたが、なぜか私の心には刺さらなかったんですね。一方で、最も魅力を感じたのがJR西日本でした。当時、他の民鉄は自動改札機が導入されているのに、JR西日本だけいまだにきっぷを手渡し。駅の周りにも何もなくてとにかく古かった。その時、社員の方から「あなたは、このボロボロな状態をいかようにも変えることができる」と言われました。ここでなら、自分がやりたいことをできるのではないかと思い、入社を決意しました。以来、30年の月日を経て駅は大きく変化し、それに携わることができたので、あの時の言葉を信じて良かったと思っています。 ■関心のあった街づくり事業へ 入社後半年間は、兵庫県にある三ノ宮駅の改札で、お客様への応対やきっぷの受け渡しをしていました。ただ、鉄道会社に入社したにもかかわらず、鉄道よりも駅周辺の街づくりに興味を持つようになった私は、不動産鑑定士の資格取得や、大和銀行(現:りそな銀行)への出向、マンションの分譲事業や駅ビルの開発などを経験させてもらいました。その後約20年間は、不動産で培ったノウハウを生かしながら京都で駅周辺の街づくりや投資部門の責任者、M&Aの資本戦略、経営戦略などスタッフ部門の仕事を中心に従事してきましたが、決して忘れられないのが2005年に当社が発生させたJR福知山線列車事故です。どのような業務に従事していても、鉄道会社社員として決して怠ってはならない「安全の大切さ」に改めて向き合わなければならないと、戒められました。 ■ゆでガエルにならずに済んだ 現在私が在籍しているデジタルソリューション本部は、デジタル技術とデータを活用することで、会社を変革していくサポートをする部署です。駅を駅として使うだけではなく、他の視点で新しいビジネスができないか考えています。例えば、現在開催中の「バーチャル大阪駅3.0」というメタバース空間には、開始から3ヶ月間で1600万人ものお客様に訪れていただきました。デジタル空間でアバターを使って待ち合わせをしたり、イベントに参加したりすることができ、海外からも多くのアクセスをいただいています。 この部署が立ち上がったのは、2020年4月頃にコロナウイルスの第1波の際、山陽新幹線の利用者数が対前年の89%減、新幹線16両に10人しか乗っていないような危機的状況が発生したことがきっかけです。鉄道が駄目なら他の事業はどうなのか、と言うと、当社グループのショッピングセンターやホテルはほとんどが駅周辺に立地しているため、鉄道のご利用が減ると、総崩れになってしまうんですね。これを受けて、社長にポストコロナにおける新しい当社のあり方を考えるよう言われました。そこで、「以前の状態には戻らないことを受け止め、著しい環境変化に対応するためにはデジタル技術やデータの徹底活用が必須である」「鉄道(移動)に頼らない新しいビジネスを作らなければならない」と二つの課題を提案し、実行に移したんです。 コロナ前の我々は、足元の売上や利益が好調だったため、人口減少やデジタル化の加速といった社会の変容に目を向けられず、いわば「ゆでガエル」状態になっていました。当社の社長は「コロナのおかげで10年後の世界が先にきてくれた」と言っていますが、まさにゆでガエルにならずに済んだ、ピンチをチャンスに変えた時だったと思っています。 ■デジタル技術で大変身 これまで世の中の移動を支えてきた鉄道事業は、大量輸送の特性のもと、お客様をマスで捉えていましたが、会員基盤やポイント基盤といったシステムを生かして、これからはお一人おひとりのニーズを理解して満たせるようにしていきたいと考えています。例えば駅を出た後にはどこに行っているか、何を買っているかなど、データをもとに個人の行動を分析することもできます。そして、それぞれの人のニーズにあったサービスをお届けすることで、また行きたいと思っていただけるような空間にしたいです。 私はこれまでのデジタル変革を通して、「遅れていても一足飛びに変わることができる」と感じています。発展途上国の人たちが、ガラケーを経験せずにスマートフォンを手にし、様々な活用法を見出しているのと一緒です。私が入社当時、単なる通過点に過ぎなかった駅は、今やデータを活用して分析できる仕組みを持ち、お客様とのリアルで重要な接点に生まれ変わっています。 また、駅を起点に技術を生かした新しいビジネスも生まれています。当社で開発した、自動改札機の故障時期を予測するAIは、自社の業務の効率化に貢献することは勿論のこと、鉄道他社や異業種の方々にも展開しています。例えば、JAXAさんとコラボして、人工衛星の故障予測による効率的な運用にも取り組むなど、様々な業界での活用に繋がっています。 ■大学生へのメッセージ 皆さん、社会人は面白くないと思っていませんか? 「社会人って意外と面白いよ!」ということを1番に伝えたいです。仕事だけではなくて、結婚や出産といったライフステージの変化など、自分のやりたいことを楽しめる生活が待っています。学生の皆さんは就職活動があると思いますが、楽しい社会人生活を思い浮かべながら、色々な会社を見てほしいです。そしてもう1つ。今のうちからご両親を大切にしてください。社会人になってからも、親と会える時間を忘れずにいてほしいです。 学生新聞オンライン2024年7月17日取材 上智大学3年 白坂日葵

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株式会社ゲオホールディングス 代表取締役社長執行役員 遠藤結蔵

お客様にとっての最善を考えた事業づくり。ゲオが豊かな生活を支える 株式会社ゲオホールディングス 代表取締役社長執行役員 遠藤結蔵(えんどうゆうぞう) ■プロフィール1978年1月21日生まれ、愛知県出身。2000年早稲田大学政治経済学部卒、同年株式会社ゲオ(現株式会社ゲオホールディングス)入社。2004年取締役社長室副室長を経て、2011年代表取締役社長に就任。2013年代表取締役社長兼執行役員、2019年代表取締役社長執行役員(現任)。 リユース事業やレンタル事業、モバイル事業を中心に、幅広い消費者向けサービスを提供するゲオホールディングス。今や国内外に展開する「セカンドストリート」などのリユースショップを通じて成長を続けている。常に顧客の生活を豊かにすることを目指してきたゲオホールディングスの魅力を、代表取締役社長である遠藤結蔵氏に伺った。 私の学生時代は、アルバイトに明け暮れていましたね。子供のころから政治に興味があり、選挙特番や新聞の政治特集をよく見ていました。そのため政治やマスコミへの道が選択肢としてありました。ただ、知れば知るほど、政治やマスコミの世界は難しいなと感じるようになり、家業に関わることを考えるようになりました。ゲオは家業から始まった会社ですが、創業社長である父親からの誘いで少しずつその事業内容を知るようになり、最終的には入社を決意しました。ただ、卒業後すぐに就職したわけではなく、以前からご縁があった別の会社での勤務を経てから、ゲオに入社しました。当時のゲオはビデオレンタルが主力事業でした。しかし、ビデオのニーズが将来的にどんどん小さくなっていくだろうと予測し、事業の多角化を進めていきます。2011年に社長に就任してからは、より一層その方向性を意識して実行してきました。 ■お客様に豊かで楽しい暮らしを提供する ゲオが掲げている理念は、「豊かで楽しい日常の暮らしを提供する」です。これを実現するために、リユース・モバイル・レンタルの三本柱で事業を展開しています。特にリユース事業には大きな可能性を感じており、現在はリユースショップの「セカンドストリート」を国内で850店舗まで増やしましたが、今後は1000店舗にまで拡大したいと考えています。リユース事業はフリマアプリの登場で競争が激しくなっていると言われますが、私たちはそこまで危機感を持っていません。他社のCtoCサービスで個別に売りたいお客様もいれば、リユースショップでまとめて売りたいというニーズもあるので、うまく使い分けられているとの印象があるからです。お客様が便利に利用できるような環境を提供し続けたいと考えていますので、あえて大きな差別化は行っていません。ゲオの最大の強みは、「安さ」「品揃え」、そして「近くに店舗があること」です。私たちはお店に必要以上のお金をかけません。新築の店舗を建てることはほとんどなく、他店が撤退した場所を再利用し、最小限のコストで出店をすることで、お客様に安く商品を提供することができています。価格設定も、全国規模で統一しており、北海道から沖縄までを俯瞰的に見て全体最適を常に意識していますね。また、私たちは新しいことを始める際には必ず「最悪のシナリオ」を考えています。失敗したらどうなるか、どんなリスクがあるかを先に想定しておけば、思い切って進むことができるんです。リユース事業を世界に広げるという目標も、こうした慎重な計画に基づいています。 ■グローバル展開とリユースの未来 リユース事業において、日本を含め米国や台湾、マレーシア、タイなど、すでに5か国に進出していますが、同等の規模感で展開している企業はあまりいません。これからグローバルでガリバー的なポジションを確立できる可能性を感じたからこそ進出を決めました。今後も、リユースを日本から世界へと広げていきたいと思っています。 ■全部できなくていい。自分の強みを武器に 私は社員とのコミュニケーションをとても大切にしています。週に一回「社長通信」を配信していて、現場の声を聞くと同時に、自分の想いも伝えています。どの事業においても、お客様第一主義を貫くことが重要だと感じています。採用においても、ゲオでは好奇心旺盛な人材を重視しています。チェーン店は分業体制が基本ですが、それぞれの分野でプロフェッショナルが必要です。全てを完璧にこなす必要はありませんが、「これだけは負けない」という何かしらの強みを持っている人は輝いていけると思います。また、ありがたいことにゲオはゲームや音楽、映画など、自身が取り扱っている商品が好きで関わってくれている社員さんやアルバイトの方も多いですね。 ■目指すは一兆円企業へ。日本から世界へ飛躍する企業を目指して 今後はリユース事業を中心に据え、さらに事業を拡大していきたいと思っています。リユース業界全体を盛り上げ、最終的には1兆円企業を目指しています。リユース・モバイル・レンタルの積み重ねで、お客様の暮らしを豊かにし、その価値を高めていくことがゲオの使命です。リユースを通じて、まずは日本から、そして世界へと飛躍することを目指していきたいですね。 ■学生へのメッセージ 学生のみなさんには、好奇心を満たすことに自分の時間を使ってほしいと思います。学生時代は自分の興味や好奇心を追求できる貴重な時間です。その経験が最終的に個性を磨きあげ、社会に出た時に役立つのではないでしょうか。また、この業界は基幹産業ではありませんが、お客さまの娯楽や日々の生活を支えています。リユース・モバイル・レンタルの業界にもぜひ興味をもってもらえると嬉しいです。 学生新聞オンライン2024年10月7日取材 法政大学4年 島田大輝

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株式会社エイチ・アイ・エス 代表取締役社長(CEO) 矢田素史

偶然は自分で作ることができる 大事なのはマインドセット 株式会社エイチ・アイ・エス 代表取締役社長(CEO) 矢田素史(やだ もとし) ■プロフィール1961年生まれ、広島県出身。陸上自衛隊を経て1993年に株式会社エイチ・アイ・エス入社。社長室長や人事部長、関西営業本部長、グループ会社の九州産業交通ホールディングス株式会社代表取締役社長などを経て、2020年にHIS取締役に。2021年最高財務責任者(CFO)、2022年代表取締役社長(COO)、2023年代表取締役社長(CEO)に就任、現在に至る。 ”「心躍る」 を解き放つ”をパーパスに掲げ、国内から海外まで幅広い品揃えで旅行をサポートするHIS。近年は、旅行事業の他にも、ホテルや飲食、通信などの事業にも力を入れるなど、多様な展開を見せている。顧客の視点に立ち課題に寄り添うことで満足度の高い旅行を生み出し続ける、HISの矢田素史社長に話を伺った。 ■防衛大学校時代から“空”を夢に見ていた 私が入学したのは、防衛省所管の防衛大学校でした。毎日が厳しい寮生活なので、楽しみといえば長期休暇でした。海外に興味があったので3年生の夏にヨーロッパへ、4年生の夏にアメリカへ語学留学しました。まだインターネットがない時代でしたが、文通を通じてフランスとオーストリアに友達がいたので、ヨーロッパに旅行した際には彼らに会いに行きました。今思えば、文通を始めたのは、その当時から世界に興味があったからなのだと思います。ずっと「空」「世界」「外」に憧れを持っていたので、将来は防衛駐在官になって海外勤務することを夢見ていました。 ■大事なのはスキルではなくマインドセット HISは、パーパス(存在意義)として”「心躍る」を解き放つ”を掲げています。その「心躍る」体験をお客様にお届けするため、自ら手を挙げて挑戦する社員には、たくさんの機会が回ってくる。それが会社の魅力だと思います。創業時より「常に挑戦者である」というアイデンティティにより、自らが手を挙げて挑戦して行く姿勢は、この40年以上続く会社の成長の原動力にもなっていると思います。また、何事もスピードを持って決断します。コロナ禍中には、旅行事業以外で何か新しい事業を開始しようと、10前後の新規事業が立案されましたが、早いものでは半年で実施にまでこぎつけました。「考えてから行動する」ではなく、「走りながら考える」という姿勢で、新しいことに“スピードを持って”挑戦し壁を乗り越えていくという点も、自社の魅力だと思います。 ■多種多様な事業をやっているからこそ、満足度を上げるスピードが速い 自分自身が顧客として、何かモノを買ったり、何かを食べたりするとき、いつも意識するのが「そのサービスを提供する会社が、どれだけ自分のことをわかってくれて、満足させてくれるか」です。私は、少し値段が高くても、自分を満足させてくれるサービスや商品を選ぶようにしています。選ばれるための必須要素は、お客様に合ったものをどれだけご提供できるか、です。A社、B社、HISと比較される場合は、他社より多くの価値をご提供できるか、あるいは多くの選択肢をお見せして、その中から満足度の高いものを選んでいただくこと。それが、弊社と他社を差別化する最たるものだと思います。旅行商品は、飛行機とホテルの組み合わせだけで考えれば、各社同じ組み合わせで同じように作ることはできます。そこに、いかに付加価値を付けられるかが重要です。接客もそうですが、ルーヴル美術館の貸し切りなど、HISにしか仕入れることができない+αの提案にも力を入れています。そして、何より大事なのは心の部分でお客様に寄り添うことです。お客様との対話を通じて、「こういうものが流行っている」「こういうものが求められている」といった情報を入手したら、データベースに入れ、既存の商品やサービスを、時代の流れと共に変化させることも重要だと感じています。 ■今後はコンセプトのあるホテルで他社と差別化 今後は、旅行事業以外の拡大を考えています。旅行事業と、ホテルなどの旅行関連事業、および飲食などの非旅行事業の利益の割合が、1:1になるようにしていきたいです。注力する事業の中でも、その先頭を切っているのがホテルです。現在、我々はリゾートホテルやビジネスホテル、旅館など8ブランド42ホテルを運営しています。特にIoTを活用した『変なホテル』のように、コンセプトがはっきりしているものは、今後ますますブランディング化を進めていきたいと思います。お客様から選んでいただけるホテル、宿泊自体が目的となるホテルになるよう、他社とのコラボルームにも力を入れております。こういったビジネスモデルは他の事業にも応用していきたいと考えています。 ■学生へのメッセージ 就職活動に一生懸命取り組むことは大事ですが、必ずしも思い通りには進まないこともあるでしょう。また、希望する会社に就職できたとしても、自分にその仕事が合っているのか、その会社で成功するのかどうかはわかりません。未来はとても不確実です。このような不確実な未来を生きていくためには、次の二つの心構えが大事だと思っています。“人生は、何が起こるかわからないから面白い”という楽観性をもつこと。そして、“人生は、自分でなんとかするのだ”という主体性をもつことです。 スタンフォード大学のクランボルツ博士が提唱する「計画的偶発性理論」(1999年)によれば、個人のキャリアは偶然の出来事の積み重ねによって決定されると考えられています。つまり、偶然をチャンスと捉えて活かすことでキャリアを向上させられるのです。ちなみに、この偶発性は、「好奇心」「持続性」「楽観性」「柔軟性」「冒険心」という 5 個の特性をもっている人に起こりやすいと考えられています。チャンスになる偶然を増やすためにも、ぜひみなさんにもこの資質を大事にしてほしいと思います。 学生新聞オンライン2024年9月2日取材 東洋大学3年 橋本千咲 國學院大學 2 年 寺西詩音 / 国際基督教大学 2 年 若生真衣/ 慶應義塾大学 3 年 山本彩央里 / 上智大学 3 年 吉川みなみ / 立教大学 1 年 松本美沙希 / 文化服装学院 2 年 橋場もも /東洋大学3年 橋本千咲 /國學院大學 1 年 本多剛

コラム

テリー伊藤 コラムVol.36 大谷選手は余韻すら与えてくれない

改めて言うまでもなく、今期の大谷選手の活躍は想像を絶する凄さだ。今シーズンが始まる前、彼には二つの大きなアクシデントがあった。昨年末に肘の治療の為トミー・ジョン手術を受けたこと。そして、長年苦楽を共にした水原通訳の裏切りの違法賭博事件がおきたこと。連日のマスコミ報道の状況下、私自身内心「満足に野球に打ち込む事が出来るのか。昨シーズン程の成績は望めないのでは。」と…。しかしそれは完全に杞憂に終わった。世界中の野球ファンが息を吞むほどの活躍はとどまるところを知らず、それどころか9月に入ると勢いは加速し、50&50の記録達成後も異次元に進化、覚醒してゆく。 50&50達成までは、少しはプレッシャーがあるのかと感じていたが、気配すら見せなかった。ファンとしては大谷選手の大記録達成の余韻に浸りたかったのだが、彼はそれすら許さなかった。与えてくれたのは、驚きと感動、何より日本人としての誇り、そして不世出のスーパースター大谷翔平と同時期に生き、目撃したという現実ではないか。 シーズンが終わり最高の成績を残しても大谷の野球人としての旅は未だ途中。今大谷翔平が何を見つめているのか。現ソフトバンク王貞治球団会長が大谷選手について自らの現役時代を振り返りながら「彼のように幅広く深く考えていなかった。アメリカは初めて当たるピッチャーと勝負する事が多い。だから日本で打つより難しい。技術だけでは無く自分が考えながら相手と勝負しないと良い結果が出ない。」と語っている。ホームランを打つ為に必要なものとして「バットを強く振れる体」と即答している。アメリカンリーグ・エンゼルスからナショナルリーグ・ドジャースに入団した大谷選手の、今シーズン放った本塁打の相手投手の殆どが初対面だった。如何に事前の予想研究をしていたのか。 来シーズンは投手復帰、31歳となりマウンドに立つ。ファンは最も活躍した投手に贈られる「サイ・ヤング賞」獲得を願っているが、容易なことではない。病み上がりの肘が心配になる。大谷選手はかつて「投手生命は決して長くない。投げられる期間は大切にしたい。」と語り、来シーズン不退転の覚悟で挑む決意が伝わった。心配性の私など吹き飛ばし、再び想像を超える活躍を見せてくれるのか。 今は、余韻に慕っている時ではない。来期に向けスーパースターが何を考えどう行動するか、一挙手一投足目が離せない。大谷を知る事は自分自身の人生を高める事になるのではないか。 2024年9月24日 大谷選手の夢って何? またドジャース大谷翔平選手の事を考えている。50&50達成出来るのか、気になって仕方が無い。と言うか、その事で頭の中が一杯で仕事が手につかない。試合で大谷選手がホームランを打ってくれれば満足なのだが、盗塁は出来なかったのか、盗塁が出来た試合でもホームランは出なかったのか、と更なる期待をしてしまう。ホームランを打つだけでも、盗塁をするだけでも見事なのに、ファンは両方を期待する。これってハンバーグとエビフライが同じお皿に乗っている感じ。元来ハンバーグ本体だけでも美味しいのに、ある時エビフライが加わると2倍の楽しみに。そうなるとハンバーグ単体だとちょっと物足りない感じになってくる。 そんな状況下、大谷の愛犬「デコピン」の登場!びっくり!ワイドショー番組では大谷選手のホームランよりデコピンとの始球式に時間を割いている。確かにあの始球式は凄すぎた。マウンドにデコピンを残し、大谷選手がキャッチャーの位置に移動。いくら事前に練習していても、大観衆の中、普通なら心細くなって後を追って歩き出してもおかしく無いのに、健気にマウンドで待つ。そして合図と共にボールをくわえて一目散にキャッチャー大谷の元に。そしてハイタッチ!この瞬間、世界で一番有名なワンちゃんになってしまった。今まで野球にあまり興味の無かったワンちゃん好きの皆さんにも大注目となる。これってハンバーグ、エビフライに目玉焼きが乗った最強メニューでは。例えが貧弱ですみません。 ファンの大谷選手への夢は分かった。では大谷の本当の夢とは。ドジャースに入団する会見で「僕が後何年、現役選手でいられるかわかりませんが、だからこそ勝つことを最優先にしてチームを選んだのも理由の一つです。」と発言している。そうなんです、50&50を達成して球史に残る個人的な大記録より、彼はレギュラーシーズンを勝ち抜きその先にあるワールドシリーズ優勝、チームメイトと美酒を浴びることに照準を合わせている。 と、原稿を打っている間に大谷3盗塁の報道が…。困った、大谷の記録達成のスピードに原稿が追いつかない。印刷までのタイムラグも。これって私だけではない。世界中のマスコミが大谷選手の活躍に振り回されているのでは。こんな嬉しい事はない。時差ボケした記事も振り返れば改めて彼の凄さを再確認出来る。 ところで、大谷選手にはなれないが、デコピンと同じ犬種を飼う事はできるかも。いや、もう既に大人気のなのでドッグショップでは無理かな、欲しいな、無理かな。 2024年9月3日 テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

企業に聞く

株式会社AbemaTV プロデューサー 樫尾 魁

『プロデューサーの仕事は、思い通りにならないからこそ面白い』 株式会社AbemaTV プロデューサー 樫尾 魁(かしお かい) ■プロフィール2013年明治大学商学部卒業。ソフトバンクグループに入社後、テレビ制作会社に転職。2018年に株式会社AbemaTVに転職し、バラエティジャンルのプロデューサーを経験した後、現在は恋愛リアリティーショー『オオカミには騙されない』シリーズなどのプロデューサーを務める。 日本の10代女性の約3人に1人が観ている「ABEMA」オリジナル恋愛番組ジャンルの中でも不動の人気を誇る『オオカミには騙されない』シリーズを手掛けるプロデューサーの樫尾魁さん。多くの人が気になるプロデューサーの仕事内容から「ABEMA」ならではの魅力、『オオカミには騙されない』シリーズの制作についても伺った。 ■積極的に動き続けたプロデューサーまでの道のり 学生時代は、学生団体にたくさん入っていました。10個以上の団体に所属し、様々な知見を得ながらフットワーク軽く、アクティブに過ごしていました。新卒の時は、「成長したい」という欲が強かったので、一度はソフトバンクに入社しました。でも、小さい頃からずっとテレビを観ているテレビっ子だったので、やはりタレントさんと一緒に仕事がしてみたいなと思い、この業界に入りました。制作会社でAD(アシスタントディレクター)やD(ディレクター)を経験した後、サイバーエージェントの社員の方に声をかけていただき「ABEMAというチャレンジングな場所でプロデューサーとして挑戦してみたい」という思いから転職をしました。 入社後は、アシスタント業務から始まりました。「ABEMA」に入った当時は28歳ぐらいだったので、「早くアシスタント業務を卒業するぞ」という思いでめちゃくちゃ仕事しました(笑)。周りの方達は忙しく手取り足取り業務を教えてくれるわけではないので、どうやって人のスキルを盗むかということを考えました。使っているメッセージツールで尊敬する先輩方のやり取りを見て、その後、15分くらい時間をとって解説してもらうなどの行動を重ねるうちに、数か月で念願のプロデューサーになることが出来ました。 ■予想外こそ面白いプロデューサーの仕事 プロデューサーの業務内容は、主に企画作成やチーム作り、制作進行、予算管理です。企画はプロデューサーが全部アイディアを出しているわけではなくて編成や運用、宣伝、広報担当などABEMAの社内で15人から20人前後のチーム作りや制作会社との連携を行いながら、様々な案を出し合い、企画を作っていきます。また、それに伴って決められた予算の中でどうやってやりたいことを成立させていくかを考えることもプロデューサーの仕事です。レストランで例えると、予算を見ながらどういうテーマ、世界観でやっていくかを決める店のオーナーの仕事が、プロデューサーの仕事に近いイメージです。「ABEMA」はリニア放送もありますが、オンデマンドで見逃し視聴もできるコンテンツがほとんどです。そのため、どのように打ち出していけば、事前だけでなく放送中、また放送後に視聴者の方々が興味を持ってくれるのかといった設計をする時間を長くとります。想定外の反響があったり、中々設計通りにはいかないこともありますが、そこが面白いなと思っています。自分の価値観とは全く違う価値観に触れることで自分の中のレパートリーが増える感覚がありますし、そういった予定不調和な視聴者の方々のレスポンスはプロデューサーとしてのやりがいにつながっています。 ■“網羅性”の「ABEMA」 番組を企画するうえで一番大切にしているのは、「一言で何が面白いか伝わること」です。「ABEMA」の番組は、SNS上で話題にしていただくことも大切にしています。面白さを一言で表せれば、自ずと番組の拡散性は高まると思っています。また地上波のテレビを観るときは、チャンネルをザッピングしてパッと目に飛び込んできて面白そうと思った番組を観るスタイルが多いと思いますが、「ABEMA」の番組は観ようと思って観に行く、意志ある視聴がベースになっていることが多くあります。そのため「それって簡単に言うと、どんな話?」というログラインで面白さが視聴者の方にしっかり伝わることが重要です「ABEMA」はテレビのように生放送などのチャンネル編成が組まれたリニア放送もしている一方で、オンデマンドで見逃し視聴もできる独自性を持ったサービスです。リアルタイムの視聴とオンデマンドの視聴の数やコメント量には相関性がありいかにリアルタイム配信で熱狂を作りコメント量やコンテンツの総視聴数を伸ばせるかを重要視しています。また「ABEMA」にはチャンネルが25以上あり、ニュースやオリジナルドラマ、恋愛リアリティーショー、スポーツ、アニメなど全ジャンル・ターゲットの“網羅性”に強みがあると考えています。 ■恋愛リアリティーショーのプロデューサーとしての挑戦 今はオリジナル恋愛リアリティーショー『オオカミには騙されない』シリーズを担当しているのですが、以前は『チャンスの時間』や『ニューヨーク恋愛市場』など芸人冠バラエティの統括をしていました。ですから、恋愛リアリティーショーのプロデューサーを務めることになった時は「胸キュンって何?」という感じでした。(笑)未知の領域だったので、まずはたくさんの恋愛リアリティーショーを観て勉強しました。しかし、視聴者の層が10代、20代とバラエティとは全く違ったので、自分自身だけでは分からないことが多く、ターゲットの人たちと認識、価値観をすり合わせるのが最初はすごく難しかったです。自分だけで想像してもうまくいかないので、内定者や周囲の若年層に、「今、若い人たちは何を観ているのか、どうしてそれを観ているのか、どんなアプリを使っているのか」などヒアリングを繰り返してインプットをしていきました。 ■これからも面白いことを追求し続けたい 僕は、とにかく自分が面白いと思えることに興味があって。これからも「面白い」を追求し続けられる環境にいたいなと思っています。そのためには自分で動いて企画を出し続けることも重要だと思っています。周りにいる作家さんやチームのみんなと喋っていると出てくるアイディアもあるし、誰かと会って話していると「良い企画を思いついたんだけど聞いて」と言ってもらえることもあります。その時、もらった企画やアイディアの種を、自分の価値観の中でブラッシュアップして「こうやったら面白いかも」「ABEMAだったらこのやり方がいいかも」と考え、企画としてまとめたりすることもあります。今後も、何か新しいことを思いついたら、ぜひチャレンジしていきたいですね。 ■大学生へのメッセージ とにかく多くの経験を積んでほしいです。漫画の中のセリフなのですが「出来る出来ないじゃなくて、やるかやらないかだ。」という言葉を人生においてすごく大事にしていて。出来る・出来ないで判断して、チャレンジしないのは簡単ですが、「とりあえずやってみよう」とチャレンジすることを大切にしてほしいです。やってみてダメならダメで良いし、向いてないと思ったら数時間や一日で辞めたって良いけれど、その一分すらやらない人もたくさんいると思います。自分自身も学生時代は色んな学生団体に入って人生経験が増えたし、自分がどういうことに対してネガティブ、またはポジティブな気持ちになるのか知ることが出来ました。ぜひ、皆さんも色んな環境に自分を飛び込ませてあげてください。 学生新聞オンライン2024年8月26日取材 東洋大学2年 越山凛乃 ■樫尾さんがプロデューサーを務める『キミとオオカミくんには騙されない』 第1話~3話、最終話を「ABEMA」にて無料配信中配信URL:https://abema.tv/video/title/90-1820

すごい大学生・すごい学生団体・ミスコン・ミス学生新聞

地域団体いいらぼ

飯田を若い力で盛り上げる! 地域団体いいらぼ 代表 宮下あかり 長野県飯田高等学校3年  https://www.instagram.com/iida_mizuhiki_labo?igsh=MTVtN3AybDAxNjE2Ng== 「いいらぼ」は、長野県飯田市に拠点を置く高校生40名程度で活動している学生地域団体だ。 代表の宮下さんが高校1年生の時に、U-18サミットに参加し、自分が感じている課題に向き合いながら活動している人たちに触発され、2023年4月に立ち上げた。 元々、まちづくりに興味があり、地元の賑わいづくりの魅力になるものを探していたときに、飯田市の伝統工芸品である水引に出会った。水引は、色や形、本数には、それぞれ思いがあって、その思いを形にして、相手に送る文化に魅力を感じていると言う。飯田市の水引産業は、衰退している現状で、お祝儀袋など以外の新しい分野開拓の必要性がある。また、水引細工職人の減少や水引ふるさと工芸館の廃業により、水引を体験できる場所が減り、このままだと伝統工芸の水引がなくなってしまう危機感も感じていた。そんな中で、学生の若い感性を生かして発信できたらいいなという思いで、水引に焦点を当てるようになった。 主な活動は、ワークショップ開催と地域や企業の方との交流がある。月に1回程度の長野県内外でのワークショップや企業の方とのコラボ商品を作成、小中学校からの依頼を受けて、学校でのワークショップを行っている。ワークショップの中では、淡路結びという基本的な水引の飾り結びを作り、アクセサリーやしおり、ストラップにして、身近なものと結びつけている。一番のやりがいは、ワークショップの体験の前後で、体験者の水引への印象が変わることだ。 そのほかにも、地元の小中学生が水引に親しみを感じて、地元の伝統工芸品に誇りを持ってもらえるように、水引SQUAREというフォトスポットを作りイベント開催も行っている。また、学生で初めて、月1回の飯田市のタウンニーティングに参加し、地域に耳を傾けることを大切にしている。 今後の展望は、2つあるという。1つ目は年齢の近い小中学生と積極的に交流して、水引の魅力を届けて、水引に対する硬いイメージを変えること。2つ目は飯田市の活性化として、若者と地域が交じり合って飯田市を構想して、飯田を盛り上げていくこと。 これからも、自分のワクワクや好きなものを突き詰めていく彼女を応援していきたい。 学生新聞オンライン2024年9月30日取材 慶應義塾大学3年 山本彩央里

学生新聞インターン

株式会社FUNDINNO 代表取締役COO 大浦学 

いままでにない「新しい投資」で、挑戦する起業を応援する 株式会社FUNDINNO 代表取締役COO 大浦学 (おおうら まなぶ) ■プロフィール2011年、明治大学商学部卒業。2013年、明治大学大学院グローバルビジネス研究科修了。大学院での研究テーマは「マーケティング」。同研究科で後の株式会社日本クラウドキャピタル(現・株式会社FUNDINNO)代表取締役CEO柴原と出会い、柴原とともに、システム開発・経営コンサルティング会社を起業。2年目には黒字化を達成。その後、ベンチャー企業の育成に貢献したいという強い思いにより、2015年株式会社日本クラウドキャピタルを柴原と設立。代表取締役COOに就任。FUNDINNOの事業責任者としてサービスの拡充や改善などを牽引し、現在まで、業界トップの実績を維持する。2020年情報経営イノベーション専門職大学客員講師就任。 日本初の株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO」の代表取締役COOの大浦学さん。就職活動の中で「プレイヤーとして活躍したい」という気持ちが強くなり、起業に至ったとか。ただしかし、起業する中で資金調達の課題に気づき、それを解決するために「FUNDINNO」を設立した。今回はそんな大浦さんに、ご自身の学生時代や起業に至るまでのストーリーについて伺った。 学生時代は、バンドにどっぷり浸かる生活を過ごしていました。大学3年生になって就職活動を始めた際、多くのコンサルティング会社を多くリサーチするようになりました。その中で、自分はアドバイスする側ではなく、プレイヤーとして活躍したいと思うようになり、次第に起業を考えるようになったのです。ただしかし、ゼロから起業ができるわけがないので、起業の準備として、ビジネス系大学院へ通うことを決めました。大学院では様々な出会いがありましたが、その中で大きかったのが、現在FUNDINNOの代表取締役CEO.をつとめる柴原祐喜に出会ったことです。彼も起業への想いが強かったので、大学院にいる時に一緒に起業し、株式会社日本クラウドキャピタルを設立しました。「これからの時代はプログラミングやITが重要だ」と思い、アプリ制作やSESなどをやるシステム開発ビジネスを行っていたのですが、続けていくうちに、「この仕事は社会にとってあってもなくても変わらないな。どうせやるなら、社会問題を解決できる自社サービスを作りたい」と思うようになったのです。その中で、周囲の起業家たちを見ていくと、気が付いたのが「起業家は金融のプロではない。おもしろいことをやっているのに、うまく資金調達ができず、挑戦ができなくなっている経営者が多い」ということ。私自身も投資会社の方とお話する機会は多かったのですが、自分の思うような資金調達はなかなかできませんでした。そこから、ITやインターネットを活用することによって、フェアな金融の仕組みを作れないかと考えるようになり、出来上がったのが株式会社日本クラウドキャピタルです。 ■挑戦する人に貢献する新しい仕組みを提供したい 日本における、ベンチャー企業への年間投資金額は0.8兆円くらいです。それに比べアメリカは38兆円ほど。つまり、日本はアメリカと比べると50分の1くらいのマーケットしかありません。今の時代は、ITの発達で、世界同時多発的に同じようなビジネスモデルが作られています。その時に、資金調達の金額がに50倍もの差があると違えば、成長速度が圧倒的に違うため、日本からグローバル企業を作るには、資金調達金額を上げる必要があります。30年前は世界の時価総額ランキングのうち、4~5割は日本企業でした。しかし、この30年間、ランキングから日本企業は姿を消しています。その理由は、日本企業に資金が集まりにくいという課題があります。もし、挑戦するスタートアップを応援する新しい仕組みがあればと思い、株式会社FUNDINNOを作りました。 ■日本から、世界で戦える会社を出していく 株式会社FUNDINNOはインターネットを通じて資金調達したい会社と、そこに投資したい投資家をマッチングさせるのが基本的な仕組みです。現時点で資金調達を行った今は会社の数は350社くらいで、個人投資家は13万人ほどのユーザーがいます。100人から200人の個人投資家が応援したいと思わないと、ある程度の金額が集まらないので、会社として成立しない仕組みになっており、これはプロの金融では判断できない世界だと思っています。プロの芸能人ではないYouTuberが、ネットを通じて新たな価値が生み、評価されていくように、金融にもプロに評価される世界だけでなく、ネット上の個人投資家によって評価される世界があるはずだと考えています。このサービスの大きな特徴は、新しいことに挑戦する中で、上手くいかずに数字が出せない上に実績がないので投資を受けるのが難しい創業初期の企業にも資金提供の機会を提供できる点です。創業初期は、数字を出すためにも資金が必要という場面が多々あります。これこうした課題を解決するためには、多様な投資家が支える仕組みが必要です。実績はまだ出ていないけれども、おもしろいと思える会社を、ネットの集合知で判断できる世界ができた。これが非常にユニークな特徴だと思います。私たちが目指すのは、日本から世界を目指せる会社を輩出すること。そのために、優秀な企業に対して、より多くの個人投資家が資金提供をできる世界を目指しています。今、弊社の規模は日本のベンチャー投資の中で0.3%ほどのシェアです。でも、このシェアをもっと増やし、1000億円、2000億円の資金をベンチャー企業に提供し、世界で戦える会社を世に送り出していきたいです。 ■大学生へのメッセージ 時代が進むにつれ、挑戦を応援しやすい仕組みはどんどん整ってきています。ですので、起業への挑戦しやすさは、どんどんハードルが下がってきています。若い方でも挑戦しやすい世の中だからこそ、本当にやりたいことや挑戦したいことを、失敗を恐れずにやってほしいです。失敗しても、それは良い経験になるので、前向きにどんどん挑戦してください。 学生新聞オンライン2024年3月14日取材 日本大学2年 米満光里 国際基督教大学 1年 若生真衣 / 津田塾大学1年 石松果林 / 慶應義塾大学大学院2年 賀彦嘉/日本大学2年 米満光里

DX・WEBマーケティング

三井住友トラストグループ株式会社 執行役常務兼執行役員CISO 米山学朋

『古き良き技術と新しい技術の融合で、未来を創る。』 三井住友トラストグループ株式会社 執行役常務兼執行役員CISO三井住友信託銀行株式会社 取締役常務執行役員 米山学朋(よねやま まなとも) ■プロフィール1991年に住友信託銀行(現:三井住友信託銀行)に入社。海外駐在、システム開発、経営企画等の幅広い分野の要職を歴任。2017年に業務管理部長、その後は初代デジタル企画部長としてデジタル戦略を推進。2019年に経営企画部長、2021年より取締役常務執行役員(現職)。2024年に三井住友トラストグループ株式会社執行役常務兼執行役員 CISO(チーフ インフォメーション セキュリティ オフィサー)に就任。 信託銀行の仕事は、「お客様から託された大切な財産をお客様のためにどう活用していくか、制度を設計する『モノづくり』である」と語るのは、三井住友トラストグループ株式会社の常務である米山学朋さんだ。そんな米山さんに信託の仕組みから、現在行うデジタルを活用した新たな取り組み、これからの展望について伺った。 ■入社のきっかけは、金融の世界のモノづくりに興味を抱いたから 信託銀行とは、お客様から財産等を預かり、それを適切に運用・維持・管理して、利益を受ける方にお返しするビジネスです。資産を預けてくれる方を「委託者」、受け取って運用するものが「受託者」、利益を受ける方を「受益者」、と呼びます。例えば、企業の人事部が従業員の福利厚生のために独自の年金制度を導入する際、自分達だけだと複雑で運営が難しいため、企業の人事部が担っていた年金制度をまとめて信託業務としてスタートしたのが「年金信託」です。この時、私たちはその企業・従業員にとって最適な年金の制度を設計します。つまり金融はお金の仲介だけではなく、制度設計づくりのパーツが非常に大きな部分を占めています。金融のいろんな機能を一つのパッケージ商品にしてモノづくりをしているというのが、普通の銀行にはない信託銀行の重要な部分です。私は経済学部でしたが、元々理系志望でモノづくりに興味がありました。経済の中でモノづくりというのは難しく、就職を考えたとき信託銀行はモノづくりに非常に近い業態だと感じました。金融でモノづくりをする方が、やりがいがあり興味を持ってできると思ったのが入社の1番の動機です。 ■信託の機能は『意思決定の支援』と『適切な選択肢の提供』 私は「信託って何?」と聞かれたとき、「信託機能とは意思決定の支援と適切な選択肢の提供である」と答えます。我々は信託財産をお客様があらかじめ定めた目的に沿って管理・運用しています。そのため、お客様が検討しなければならない項目は多岐にわたり、選択肢は無限にあるわけです。でも、皆さんプロではありませんので全部並べられても分からない状況です。そこで、専門家である我々が、最適な選択肢を提示して、次のステップに進む後押しをしてあげることが大切になります。各種制度を詳しく知っている専門家のアドバイスが必要ですが、意思決定するのはあくまでもお客様です。ですから信託は意思決定の支援をするという機能がすごく重要なエッセンスとして入っています。加えて、20個も30個も選択肢があっても分かりづらいですよね。選択肢は3つ~5つぐらいが適切です。ある程度ニーズに合った、ちょうどよく選べる選択肢を提供することが信託の大きな機能だと思っています。自分達で組み上げたものがお客様の手に渡るのをダイレクトに感じ、お客様や社内の人たちからのフィードバックを得られることがやりがいや達成感に繋がります。 ■今あるものをデジタルによってトランスフォーメーションしていく 三井住友トラストグループは、今年100周年を迎えた業歴が長い企業です。金融業界は商品ライフサイクルがとても長いため、30年単位の昔ながらの制度を守っていかなくてはいけません。そのため、すごく古いシステムや技術が今でも現役で動いています。この古い技術をデジタルという新しい技術を活用して、どのように近代化させ、最先端のテクノロジーをベースにどのように業務フィッティングさせていくのか、これが今の最大のテーマです。信託銀行の特徴として、企業や個人ごとにオリジナルの制度の設計をするため少量多品種になることがあります。大量消費・大量生産のものはシステム化しやすいですが、少ししかないものは、システム化が難しいことがあります。つまり信託銀行のビジネスではITをうまく使っていかないと処理限界が生じることがあります。実際、ある商品では法人のお客様の場合、1,000人ぐらいの従業員がいらっしゃる企業でないと投資採算が合わないということがあり、サイズ感が限定されるために我々がカバーできないことがありました。しかし、クラウド環境を活用することで部品パーツだけ流用することができ、低コスト化も可能になりました。システム化のサイズ感を小さくし、従業員数というハードルを300名、100名、10名にしてサービスを供する「信託サービスの民主化」が出来るのではないか。これが現在のチャレンジしていることです。 ■昔ながらの技術もそのまま、適切に新たな技術を活用する 事務的作業は、最後人間が目で見てチェックを行い、すごく高い品質を保っています。これは99.99・・・%の精度です。お客様はミスが無くて安心感を覚えます。日本人のサービスに対する感受性と求めるクオリティーの高さは世界でも有数です。例えばOCRという認識系AIを使えば99%ぐらいまでは持っていけます。ところが人による作業だと99.99・・・%の精度ですから「なにこれ、全く使えない。」という評価になります。認識系AIの限界です。ですから、去年の生成AIの登場はすごいインパクトでした。生成AI はベテランの人たちが身に着けてきた経験から類推して読み取ることが可能のため、お客様に受け入れてもらえる所まで精度を上げることが出来ると思っています。最後のワンマイルの解決策になります。皆さんも、もしも自分の預金通帳の数字が間違っていたら嫌ですよね。金融だから安全安心という部分が必ずあると思います。今も業務の厳密な正確性が求められる部分は、新たなテクノロジーではなく昔ながらの技術で行っています。古い技術を捨てるのではなく、適切な部分に新たな技術を取り入れ、より早くより好みに合わせたものに適応していくことが大事だと思います。 ■世界に認知されるグループへ 他の大手企業の場合デジタル人材は全体の10%ぐらいですが、信託銀行はモノづくりなので「全員がデジタル人材だ」と言っています。そのために、クラウドコンピューティングなど基礎的な知識や実地研修で自分のスキルを座学で身に着けるなど、デジタル人材をつくる環境があります。また、各々業務ごとに求められるDXのエッセンスは変わってきます。より自分のいるマーケティングフロントに近いスキルを磨く必要がありますが、全員がなるべく多くどの領域でも対応できるように研修などを通じてデジタル人材の育成に注力しています。三井住友信託銀行の魅力は他の信託銀行と違い、上場して信託を専業で行っている金融機関である点です。そのため、大手の国内・国外の金融企業では比較対象がありません。「諸外国には三井住友トラストグループのような会社はありますか?」という質問が一番答えにくいのです。ですから、私の展望は、三井住友トラストグループという一つの生態系を日本や世界で認知される、定義される企業グループにすることです。これまでも掲げてきた、そしてこれからも変わらない大きなミッションです。 ■大学生へのメッセージ 私は、昔の価値観を持つ上の世代の人たちが、社会の中核を担ってすべて回していく未来は、本当に正しいのだろうかと疑問に思うことがあります。私がアメリカにいた時、「すごいな」と感じたのは、働いている人たちは45歳ぐらいでリタイアメントし、若い世代がこれからの社会を作るという意識が非常に高かったことです。確かに60歳の人と35歳の人では経験値は全然違います。しかし、経験値はアドバイスでもらえばいいのですが、判断やモノを動かす、進めるという時に大事なのは経験値だけではないのかなと思っています。もちろん上の世代の人たちにも引き続き社会に関与して貢献・活躍できる領域があるし、新たなものを作る意識を持たなくてはなりませんが、中核や主要を担うのは一番バイタリティがあり、働ける年齢の人たちであると私は思います。ぜひとも若い皆さんには会社、社会を変えていって欲しいです。 学生新聞オンライン2024年8月15日取材 東洋大学2年 越山凛乃

イベント・企業紹介

若者未来共創カイギ vol.3 開催

2024年8月2日、合同会社Y COMPANY(本社:東京都目黒区 代表社員:オルズグル)主催、株式会社ユニークや一般社団法人ユースキャリア教育機構が共催の「若者未来共創カイギ vol.3」が 開催されました。「若者の未来を共創する」をコンセプトに教育・若者支援に関係者、支援を受けたい若者を対象とする完全招待制・予約制のイベントです。前半は若者7名によるピッチプレゼン、後半は交流会、いろんなバックグラウンドを持ったもの同士、新たな共創相手のネットワーキングを作る場となっています。そんな活気あるイベントに学生新聞インターン生も参加させていただいた。 ■若者未来共創カイギ 事務局長 大槻漸さんより挨拶 若者未来共創カイギは「まだ何者でもない若者の出発点になれば!」という思いで開催しました。私は将来、スポーツ選手のセカンドキャリア、デュアルキャリア支援を通じて自分の会社を作りたいと考えています。そのためにも今はたくさん経験を積み、事業を作る上での基盤を築きたいです。多くの方と話す中で僕自身がやりたいことや成し遂げたい事に対して、多くの刺激を受けブラッシュアップするきっかけになっています。若者未来共創カイギは今後も続いていきます。なにかしたい、なにかやりとげたい、今の自分から抜け出したい若者の皆さん、僕たちは進み続けます、みなさんはどうしますか。 ■各共催会社様より ◇合同会社Y COMPANY 代表 オルズグル 若者はいつにおいても社会の宝です。私の出身国のウズベキスタンでも子供が多く生まれ、国が生き生きとしています。そして世界を見渡せば、人口が増加し続けています。日本は少子高齢化が進み、社会を変えることができると考える若者が少ないとメディアからは聞いています。ただ現実に実際に私が出会う若者は色々な夢に溢れています。若者こそが社会を変える原動力です。今こそ責任ある大人が若者と夢を共創する社会を作ってゆきましょう。 ◇一般社団法人 ユースキャリア教育機構 代表理事 宇野晋太郎 若者未来共創カイギを共催させて頂きました一般社団法人ユースキャリア教育機構の代表の宇野です。本イベントは、個々別に分散しがちな教育事業者と一緒に若者未来を共創することを目的として開催しております。これからも定期的に開催していくなかで、日本教育の構造的な課題に皆様とメスを入れていきつつ、日々進化する若者たちの成長を一緒に楽しんでいきたいと思っております。 ◇株式会社ユニーク 代表取締役 山崎貴大 若者未来共創カイギを共催させて頂きました株式会社ユニークの代表取締役山崎です。多くの未解決問題、社会課題が溢れるこの時代には、世代や立場を超えて協力し、共に新たな価値を創造する場と機会が必要不可欠だと感じてきました。本イベントからはその火種となるきっかけが生まれていくことを願い、私たちはその火を守り、支えていく役目を担って参りたいと思っております。 ■プレゼンターのご紹介 ①矢萩友喜さん現役、通信制高校生。学生団体DESTINY 代表。10代の目標はユニバを貸し切り、世界中の10代を集めてイベント開催すること。また20歳までに自分の人生を映画化して全国放送したい。自分の強みは生命力や行動力。みんなに喜んでほしい、みんなに勇気を与えたいと思って、活動中。 ②松村千優さん 国立看護大4年。チャリティーイベントやビジネスピッチコンテストの開催、海外スタディーツアー事業、キャリアツアー事業など展開。主に地方の大学生やロールモデルが身近にいない大学生を対象に、今後、自分だけの原体験とホンモノの魅力を知って、人生を楽しむコツを伝えていきたい。自己実現途中の学生を支援している。 ③廣瀬登弥さん立教大学4年。パーソナルトレーナーとして活動中。人生を筋肉に捧げている。「人の一生をのばす」ことがモットー。仕事が人生にしめる割合が大きいので、充実するようなサポートをしたい。体が変わると人生変わる。正しい運動習慣を身に付けられる人を増やしたい。「継続」にフォーカスし、オンラインのパーソナルトレーナーをマッチング・トレーニングできるプラットフォームを作りたい。 ④古井敬人さん株式会社VIS代表取締役、この8月に株式会社HAIKEI設立。年を重ねるごとに幸せになる人生を歩める人増やすことを目指す。今までは大人が楽しいと思えなかったので、子どもたちに人生はどんどん面白くなっていくよと伝えていきたい。「ぼーっとする大会」を主宰。現代人の心に余白を作り幸せに生きる人を増やしていきたい。 ⑤井上寛人さん合同会社 Y COMPANY /慶應義塾大学大学院SDM研究科 研究員社会的インパクト創出を志すZ世代のメンタルヘルスをテーマに研究、活動を行う社会実装志向の研究者。彼ら彼女らがその勇気ある行動ゆえに不当にメンタルヘルスが悪化する未来を防ぎたい。 ⑥小槻珠愛さん株式会社すたてら 代表取締役。心理カウンセリングを手軽に利用できるプラットフォームTeleMe(テレミー)を運営。日々の心のケアとして予防につなげたい。占いに流れているような方などニーズがあると思う。一人ひとりの対処法を見つけて、セルフマネジメントが日常になるような世界を目指す。 ⑦西村咲希さん株式会社Oshicoco 企画営業プロデューサー。推し活支援。世界一オタクに優しいメディアを運営。「スキ」を認め合えるプラットフォーム作りに注力。推し活×スピリチュアルの拡大・女性支援の取り組みから、推し活文化を世界へ発信していく。 ■参加した感想 非常に熱量の高いイベントだったなと思います。自分と同年代の若者が熱い思いを持ってピッチしているのは非常に刺激的でした。また、参加されている大人の方々も日本の未来を真剣に考えている方ばかりで、非常に素敵なコミュニティだなと思いました。法政大学4年 鈴木悠介 20代前半という若さで自分のやりたいことを本気で事業化しようとしている人々の熱量を直に感じました。自分のビジネスフィールドを広げるために、各自積極的に交流している光景を見て、自分のやりたいことを実現するために年齢は一切関係ないのだと思いました。青山学院大学4年 北嶋里奈子 学生新聞オンライン2024年8月2日取材 法政大学4年 鈴木悠介/青山学院大学4年 北嶋里奈子

コラム

テリー伊藤 コラムVol.35 東京の夏は終わらない

東京は10月になっても夏日が続き、行きつけの洋服屋さんの店頭の半分はTシャツが占めている。ハロウィンの飾り付けをしているが夏服にまみれ今ひとつ盛り上がりに欠け、店長のぼやきが聞こえてくる。「冬物が全く売れない。例年ならこの時期ダウンジャケット、新作コートが売れるのに、ウインター商品が動かない。」と真顔で心配している。例年12月20日頃から早くも冬物バーゲンセールがスタートする。以前は “お年玉セール”と名付けて年が明けてからの特売だったが、最近の傾向として前倒しに。そんな訳でお客さんは2ヶ月後の3~5割引を期待しプロパー商品を買い控えるという悪循環。洋服屋さんに友人が多いので複雑な持ちだ。鎌倉のサーファーに話を聞くと「海の温度がぬるい」と。日によっては夏と変わらないそうだ。そう言えば水道水もぬるい。例年なら朝の洗顔で秋の到来を感じるものだが。 季節外れの暑さで食糧品業界にも異変が。スーパーマーケットの隠れた人気者、焼き芋が売れない。入口付近に置かれている焼き芋ケースが寂しそう。閉店まで売れ残る始末。コンビニエンスストアのおでんも注目されてない。真夏と同じ量のアイスクリームが未だ人気者。お陰で私は毎日ガリガリ君を食べる始末になっている。テレビ通販番組では早くも来年のおせち料理を紹介しているがTシャツ姿で眺めても一向に気分が乗らない。売れるのかと心配になってくる。食卓に目を向けると秋の王様秋刀魚がビックリする程小さい。漁獲高は例年通りと言われているが、如何せん痩せっぽちなのだ。普通なら1尾で満足だが、物足りない。もう1尾欲しい。困っているのが定食屋さん。秋刀魚定食への不満が続出している。 しかし果物に目を向けると秋は確実にやって来ている。柿が美味しい。梨のみずみずしい食感とはまた違う固めの歯ごたえがたまらない。最近主役に踊り出て来たシャインマスカットはパリッと皮ごと食べられて甘みも上品。まだちょっと高いが初物なので食べなくては。そして松茸が秋の味覚にとどめをさす。先ほどから暑いの何だのと言いているが、松茸と聞くだけでよだれが出て来る。松茸の天ぷらや炭火焼、土瓶蒸に舌鼓を打ちたい。松茸ご飯は絶対に外せない。短い秋が終わると冬がやって来る。となると蟹やフグの季節だ。秋刀魚のように瘦せっぽちのフグだけが心配。結局何を心配しているのだろう、自分の胃袋のことだけじゃないか。先ずは読書でもしますか。 テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

イベント・企業紹介

「OCEANS Feel So Good AWARD2024」受賞者発表セレモニー

メンズライフスタイル誌『OCEANS』が今年一番いい顔をしていた人を選出するOCEANS Feel So Good Award「The BEST Wellbeings 2024」fesの授賞式が2024年10月20日、東京・二子玉川ライズ 中央広場で開催され、俳優・坂口健太郎、アーティスト/モデル・佐々木莉佳子、国際オリンピック委員会 委員・太田雄貴、株式会社Plan•Do•See 代表取締役社長・浅葉翔平が登壇した。 ■『OCEANS』 統括編集長 原 亮太 創刊から18年、OCEANSはオンもオフも輝いている人たちのライフスタイルの提案をしてきた雑誌です。したがってアワードの開催にあたって、両面が輝いているということであるWellbeingsをテーマに設定することにしました。受賞者は自分たちだけでなくみなさんと選出したいと考え、さまざまな業界で活躍する4名の方と共に受賞者を選定しました。 ■SEIKO PROSPEX特別賞 俳優 坂口健太郎 このような光栄な賞を頂けて嬉しいです。今まで自分がやってきたいろんなお仕事が、少し皆さんに認めていただけたのかなという気持ちです。仕事をしている中で一番心穏やかに過ごせるのは、人と会っている時です。友人や家族、仕事の仲間とご飯を食べたりしゃべったりすることで満たされるし、ストレス発散にもなっていると感じます。自分の中では大事にしている時間ですね。 2025年に挑戦したいことは、「言葉」です。韓国で初主演を務めたことをきっかけに、様々な言語やコミュニケーションで「言葉」を使う機会が増えました。文化や住んでいる国が異なる人たちと、1つの目標に向かってチームで進んでいく中で、作品作りにおいてはコミュニケーションをたくさん取ることが本当に大事なんだなと気づかされました。来年も「言葉」を人に伝えて、人の意見をきちんと聴けるようになるっていうのがすごく大事だと思います。 ■OCEANS Feel So Good AWARD 受賞者 <アーティスト・モデル 佐々木莉佳子> このような素敵な賞を生きている中で受賞できるなんて思ってもみなかったので、とてもうれしく思っています。私自身10年間「アンジュルム」というグループで活動させていただきました。6月にグループを卒業しましたが、これからも自分らしく光や夢を与えられるような人でありたいなと思います。そして、人生一度きりなので自分らしく生きていきたいです。 私は小学生の頃からアイドル活動をしてきたので、人と関わる機会が幼いころから多くありました。今大人になって思うのは自分もそうですが、人の心はあまり強いものではなくて、とても脆いということです。だからこそ“相手の気持ちを考えること、歩み寄ること”は人と人の関わりを崩さないために大切だと思います。私は人と人との関わりを大切にして生きてきたので、そういう気持ちの面も大事に生きてみたらいいのかなと思います。 Next Wellbeing Action 「知らない世界をもっと見たい」 現在ソロで活動しているのですが、お仕事でもプライベートでも見える世界がどんどん広がっていくと思っています。卒業して、人生の第二章が始まったような感覚なので、これからも色んな世界を見て、人として大きくなれたらいいなと思っています。 <株式会社Plan・Do・See 代表取締役社長 浅葉翔平> 今回はこのような賞を頂きありがとうございます。会社ではWellbeing というのはとても重要な課題として取り扱っているのですが、あまり個人で自分のWellbeing というのはあまり考えていなかったのですが、今回の賞をきっかけに自分自身にとってのWellbeingとはどういうことなのかたくさん考えるきっかけを頂きました。より家族や近くにいる人たちへの感謝が芽生えた時間にもなりました。 若い時に大変、苦しいと思っていることは時間が経てば、大体面白いことに変わります。そこから逃げずに、これは“タイムカプセルボケ”を仕込んでいるのだと思って、苦しむことも含めて思い切り楽しんで欲しいです。きっとその経験は人生を長く見たときに良い経験になっていると思うので、体験をそういう風に変えていただけたら嬉しいなと思います。 Next Wellbeing Action 「日本中を旅行する」 旅をするというと海外に目を向けがちですが、海外から見ると日本は観光の分野で伸びしろがあって、面白いと言われている国です。しかし、自分達は日本のことをちゃんと分かっていないのではないかと感じます。僕らは観光業をしているので、まずは自分達が日本中を旅して、理解して「日本はこんなに面白い国だよ」と発信していきたいと思います。 <国際オリンピック委員会 委員 / 国際フェンシング連盟 理事 太田雄貴> 引退して8年が経つのですが、引退してからこのような賞を頂けるとは思っていませんでした。今回この賞を頂けたのは、パリオリンピックで活躍してくれた選手のおかげだと思っています。僕が選手だったころにフェンシングを始めた子たちが今では世界一に輝いてくれました。ほんとに素晴らしい場にパリオリンピックで立ち会えたこと、そして今日このような賞を頂けたことを大変うれしく思っています。 僕は学生時代の青春というのは無くて、ほとんどの時間をフェンシングに費やして今があります。それを全て肯定するというわけではないですが、どんな分野であっても“何かを選ぶということは何かを諦めるということ”だと思っています。達成したい夢や目標があるのならば、それに情熱を注いでくれたら嬉しいです。 Next Wellbeing Action 「海外と日本の架け橋」 今回のパリオリンピックで色んな世界を見たときに、僕はまだオリンピックの片側しか見てなかったのだという風に感じました。それと同時に、もっとスポーツという素晴らしいものを使って日本と世界との架け橋を実現できるのではないかという可能性を感じたので、これから取り組んでいきたいです。 学生新聞オンライン2024年10月20日取材 上智大学3年 池濱百花/東洋大学2年 越山凛乃 城西国際大学1年 渡部優理絵/東洋大学2年 越山凛乃/上智大学3年 池濱百花/東京薬科大学2年 庄司春菜/東京大学4年 吉田昂史