国務大臣・衆議院議員 竹本直一

アメリカ留学で見えた世界の中の日本!
政治家が見据える日本の未来とは

国務大臣・衆議院議員
竹本直一(たけもと なおかず)

プロフィール

1940年大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。国家公務員上級職として採用され、のちに政府派遣留学生としてカリフォルニア大学バークレー校大学院、コロンビア大学大学院を修了。建設省に勤務したのち、1996年衆議院議員総選挙に立候補、初当選。2005年財務副大臣。2019年内閣府特命担当大臣(科学技術政策・知的財産戦略・クールジャパン戦略・宇宙政策)、情報通信技術(IT)政策担当大臣。

どんな学生時代をすごしていましたか

もともと政治家になりたいと思っていました。
でも、人前で話すのが苦手だったので、高校時代は弁論部に入り欠点を克服しようと頑張りましたね。
一番思い出深いのは、アメリカの留学時代です。6000キロを2週間かけて車で移動したり、英語でスピーチしたりしました。海外では、素直に堂々と話をしなきゃ、きちんと聞いてもらえないということを実感しました。

政治家を目指したきっかけ、現在の活動について

社会を動かすことに興味がありました。
初めてアメリカ大陸を見たとき、なんで日本はこの国と戦争したのだろうと思いました。当時の日本は、井の中の蛙。外を見ていないと負ける試合をする可能性がある。だからこそ、つねに世界を見て、正しい方向に導かなくてはいけないと思いました。
現在は、2025年開催の大阪万博に、世界中から人を集めて成功させたいと尽力しています。
万博誘致は、最後はロシアとの競争になったんですが、92対62で勝ち取ることができました。人を動かすには、相手のマナーや雰囲気に溶け込み、仲間意識を持っていただくように意識することが大切だと実感しましたね。
また、日本は今世紀に入ってノーベル賞を18個受賞していて、これはアメリカに次いで世界第2位です。
しかし、これからこの数が伸びるかと言われれば伸びないかもしれない。論文を書く人が少なくなっているし、理系に進む学生も少なくっていますよね。だから、大臣賞をつくって表彰したり、ドクターを取った人を企業が積極的に雇用するように働きかけています。

どんな学生といっしょに仕事をしたいと思いますか

いま、国会でインターンを募集しているのですが、フットワークが軽く、スピードがある学生がいいですね。いまの時代は、時間をかけてやるより、早くできる人を求めています。
今年の成人式で、「若い人は憧れをもってください」と話しました。辛さや厳しい状況になっても憧れがあれば耐え凌げる。頑張れます。
今は、個性の時代。組織の歯車ではなく、個性をいかして活躍する努力を怠らないでください。

学生新聞2020年4月20日号より (駒澤大学3年 安齋英希)

駒沢大学3年 安齋英希/慶應義塾大学4年 山本アンナ/慶應義塾大学4年 小川淑生/文教大学1年 北島麗音

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