株式会社インフォマート 代表取締役社長 中島 健

本気になって挑戦すれば、「仕事」は「感動」を生む

株式会社インフォマート 代表取締役社長 中島 健(なかじま けん)

■プロフィール

1988年、三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。システム部、海外駐在、法人新規営業、本部にて新規事業開発等を歴任し、2010年にインフォマート入社。取締役兼経営企画本部長に就任し、「BtoBプラットフォーム 請求書」の立ち上げや、戦略人事等を担当。2019年、常務取締役に就任。2022年より現職。

飲食業界の受発注システムに革命をもたらした株式会社インフォマート。クラウドを活用したこのビジネスモデルは、今や他業界や他のシステムにも応用され、会社の成長はとどまるところを知らない。本紙では、この急成長中のインフォマートの中島社長に、会社の魅力とトップとしての熱い想いを伺った。

 高校、大学とひたすらラグビーに打ち込む毎日を送っていました。絶対に日本一を獲るという高い目標があったので、どんなに苦しくて辛くても前に進むことができました。このラグビーに全力投球をした経験は、その後の人生の指針にもなっています。それはラグビーによって「困難」「本気」「達成」の「感動の三要件」を手に入れたことです。その意味するところは、自分の能力や周りからの期待をはるかに超える難しいことに本気で取り組み、それを達成したときに、人は本当の感動体験を得られるという意味です。ラグビー一筋の時代、下馬評では不利と言われ、限界まで練習した後の勝利からくる感動は、余裕の勝利とは比べものにならないかけがえのないものでした。あれほど体の底からゾクゾクするような成功体験は、他にないと言っても過言ではありません。
 社会人となり、自分の在り方や物事の選択に迷う中でふと頭をよぎったのが「もう一度あの感動を経験したい」という思いでした。振り返って考えてみると、「身震いするほどのあの感動は、ラグビーでしか得られない」と勝手に思い込んでいたのです。人生の目標に「仕事で本当の感動を味わうこと」を掲げたときから、私の仕事に対する姿勢は180度変わりました。どのような仕事でも本気で挑戦したいと今でも思い続けています。働く上ではお金も地位も名誉ももちろん大切ですが、達成感からくる感動はその何倍も価値があると確信しています。なんと言っても、あの高揚感は忘れられず、やみつきになりますからね。

■自分の成長に他人も巻き込む

 ラグビー経験から得たもののうち、もう一つ特筆すべきことがあります。それは、「自分自身だけではなく、他人も成長させる技術が身についた」ということです。チームプレーの質が問われるラグビーにおいて、自分一人だけが高いモチベーションとハイレベルな技術を持っていても良い結果は生まれません。チーム全員がそう思っていないと結果が出ないのは言うまでもありません。このことはスポーツに限った話ではなく、会社という組織にも当てはまると私は強く思うのです。
 人は「何かを達成して感動した、またあの感動を体験したいからもっと頑張ろう」というプラス思考のサイクルに入ることができればもう無敵です。誰にも負けません。しかし、中には本気で頑張ったり悔しがったりする人に対して、素直になれずに見下すような態度をとる人がいます。私自身は頑張ることにポジティブになれないのは格好悪いと思うので、もし周囲にそのような仲間がいれば全力でこちら側に引き込みます。今までも皆で一緒に感動を味わいたいという思いで先導し、グッドサイクルを回してきたので、今後も継続して私のような「感動中毒者」を増やしたいと思っています(笑)。

■圧倒的な導入実績で信用を得る

 私たちインフォマートは、8つのサービスを展開していますが、主力事業は「飲食業界向けの受発注サービス」と「請求書の電子化サービス」の2つです。特に前者は、おかげさまで全国にある飲食店チェーンの約半数に導入いただいております。24時間いつでもどこからでも発注ができ納品ミスや入力作業を削減できる点が人気の理由です。クラウドシステムを活用することによって、初期費用を極限まで抑えられるという点も導入までのハードルを下げることができた一因です。 
 「クラウドサービスの提供」という昨今注目されている分野なので同業他社も多いのですが、弊社の強みは稼働のノウハウがトップクラスだということです。「受発注」ですので、お店側が導入してくれただけではサービスとして成り立ちません。つまり、一人ひとりのお客様の先にある取引相手にまで「導入したい」と思ってもらえるようなアプローチが求められるのです。システムに関する説明会や地道な営業を繰り返しながら、導入後の一貫したサポート体制を整えることでより気軽に安心感を持って使える環境を生み出しています。

■message

 社会人になってからしか経験できないことがたくさんあるように、学生のうちにしか経験できないこともたくさんあります。その一つを挙げるとすればリーダー経験です。それはバイトリーダーやゼミ長、サークル長などと言ったように、皆に一目置かれるような存在の話でなくても構いません。友達との旅行の計画を先頭に立ってまとめる、というようなことでもいいんです。人の意見や関心が多方向に向く中で、ストレスを感じながらも一つの方向に集団を動かす、という経験を積んでおくだけで人との関わり方やコミュニケーションの取り方が身に付くものです。それは社会においても必ず役に立ちます。
 世の中を変える感動を味わいたい方は是非、インフォマートに来てください。どんなことでも本気でやるのが大好きな私が待っています。最高の景色を一緒に見ましょう!

学生新聞2022年4月号 日本女子大学3年 神田理苑

日本体育大学2年 大内貴希/日本女子大学3年 神田理苑/日本大学2年 石田耕司

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