加藤 綾子 作品を最後に届けるのが アナウンサーの仕事。伝えたい 想いがある限り届けたい。
加藤 綾子 (かとうあやこ)
■プロフィール
フリーアナウンサー 1985年生まれ。2008年フジテレビに入社し、看板アナウンサーとして活躍。2016年、フリーになり、女優としても活動中。現在は報道番組『Live Newsイット!(』CX)のメインキャスターを務めるほか、『ホンマでっか TV』(CX)のレギュラー出演中。
■アナウンサーになるきっかけを教えてください
私は学校の教師やピアノの先生に憧れを持っていて、大学では教職を取るために片道2時間かけて通い、授業を受ける日々でした。アナウンサーに興味を持ったのは、当時付き合っていた人に言われた「アナウンサーを目指してみたら?」という一言がきっかけでした。教師もアナウンサーも、人に物事を伝えるお仕事という意味では変わらないと思い、アナウンススクールに入ることにしました。
当時、音大生は就職するような雰囲気があまりなく、アナウンサー試験の情報収集から始めました。迷った末にフジテレビを選んだのは、 職場体験のときの雰囲気が良かったことと、小さな頃からフジテレビのバラエティー番組が好きだったことが決め手になりました。アナウンサーという仕事は、作品をテレビの向こう側に届ける最後の役割です。いろいろな分野の話を 聞くことが出来るのも魅力のひとつです。
■仕事に取り組む姿勢についてお聞かせください
フリーになる前は仕事に対して受け身でしたが、フリーになってからは、私はどんな存在なのだろうかと悩み、自分自身を見つめ直すようになりました。孤独感を感じることもありますが、自分で決断したことなので後悔はしていな いです。
表に出る仕事をしていると、会社員のときは自分のことを大きく感じてしまいそうになりますが、フリーで仕事をするようになると一つひとつの仕事に丁寧に向き合い、感謝しながら目 の前の仕事に集中するようになりました。そして良いパフォーマンスにつなげられるように努力しています。
■大学生へのメッセージをお願いします
アナウンサー試験のときは、音楽大学出身の受験者は私しかいませんでした。音楽大学出身であることを強みにして、アドリブや原稿を読むときの伝え方・表現の仕方は、大学で音楽を学んだことが活きていると思います。
大学生の皆さんも自分自身の強みを見つけて、夢に向かって頑張ってください。
■取材を終えて
私自身、大学も同じなので憧れの先輩でした。学生時代のことから音楽のお話、現在のお仕事などさまざまな視点でお聞きすることが出来てとても勉強になりました。加藤さんのお話のとおり、強みを活かし、信念を貫き通 していければと強く心に刻み込みました。
学生新聞2022年4月号 国立音楽大学1年 岡部満里阿
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