奈緒 チャンスをつかむための 準備をし続けることが 夢を叶える一番の近道

奈緒 (なお)

■プロフィール

1995年生まれ、福岡県出身。2021年ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。映画「余命10年」が公開中。NHKドラマ『雪国-SNOW COUNTRY-』(BSプレミアム・BS4k…今春放送 )。また「sunao」名義でカメラマンとしても活動している。

■お芝居への想いと魅力を教えてください

私が初めて「これでご飯を食べていきたい」と思えたものがお芝居です。お芝居のワークショップを経験し、お芝居はよくわからないと思うと同時に、「もっとやりたい!」と楽しさに引き込まれました。こんなにもやりたいことがあったなんてと思い、お芝居の道を選びました。

お芝居の魅力は、その「わからなさ」にあります。何が正解かはわからないのですが、心を動かされる瞬間があります。また、役を通してさまざまな立場でものごとを考えられるのも面白い点の一つです。心が動く瞬間は自分でもやっていてよかったなと思うので、やりがいがありますね。

■大切にしていることは何ですか?

「チャンスをつかむ準備をし続けること」です。 20歳の節目に上京し、仕事も知っている人もいない、求められていないという現実に不安な毎日でした。それでもやりたいと思ったので、いつかくるチャンスのために準備をしようと映画を観て、本を読みました。今の自分があるのも、あの頃の自分があったからです。 私は、夢は必ず叶うかどうかはわからないけれども、チャンスは誰にでも訪れるものと思っています。チャンスをつかむ準備をしていれば夢を叶えられるかもしれない。だから準備をなまけず、挑戦し続けたいです。「やらなかった後悔」は、一生心に残ります。後悔をしなくていいように挑戦し続け、楽しい未来に向かって歩き続け、過去の自分にも胸を張って会える自分でありたいです。

■大学生へのメッセージをお願いします

やりたい、好きだなと感じたものを追求し、絶対にくるチャンスに向けて準備をしてください!本気でやったことは無駄にならないので、楽しみながら過ごしてほしいです。そして、日常が退屈なときは是非映画館にきてください。

取材を終えて

「過去の自分がいつも背中を押してくれる」という言葉がすごく印象的でした。素敵なメッセージが多く、皆さんにお伝えしきれなくて残念です。奈緒さんの柔らかい雰囲気の中にある、熱い思いに触れることが出来て新しい学びと発見があった取材でした。

学生新聞別冊2022年4月号 明治学院大学4年 小嶋櫻子

関東鍼灸専門学校2年 竹原孔龍 / 津田塾大学 4年 川浪亜紀 / 明治学院大学4年 小嶋櫻子  撮影:カメラマン 広田成太

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