オリンパスマーケティング株式会社 経営戦略室 宇野麻佑子
時を超え愛され続ける商品である為に社員をサポートし続ける
オリンパスマーケティング株式会社 経営戦略室 宇野麻佑子(うのまゆこ)
■プロフィール
青山学院大学経営学部マーケティング学科卒業後、2013年オリンパス新卒入社。4年間静岡営業所にて消化器内視鏡・処置具の営業に従事。その後2016年から内視鏡営業企画部にて経鼻内視鏡の市場導入・販売促進、WEBセミナー等を担当。2021年秋に社内手上げ制度を使って異動し、現在はオリンパスマーケティング会社で組織開発を担当。新しく発足した会社の中で組織文化の醸成をリードし、社員のモチベーション向上やチームワーク強化に取り組む。
内視鏡をはじめとした医療機器の製造販売を行なっているオリンパスマーケティング株式会社。様々な部署がある中で、経営戦略室ではどんなことをしているのか宇野麻佑子さんに詳しくお話を伺った。
■日本で一番であると誇りを持てる仕事
私がオリンパスへの入社を決めた理由は色々とありますが、主な理由は業界にこだわらず、何かしらで一番の会社に就職したいと感じていたからです。実は大学生時代、カナダ留学をしていた時に日本で東日本大震災がありました。その時に日本の技術は凄いからここからまた這い上がっていけると周りの様々な国の人に言ってもらい、日本の会社で何かをやっていきたいと漠然と思うようになりました。そんな時にオリンパスの内視鏡は世界で一番だと知ったのと、内視鏡検査で祖母の胃がんが見つかったことを思い出し、病気を早期発見できる内視鏡という製品に魅力を感じオリンパスへのエントリーを決めました。内視鏡は健康であるという安心感を実際に体の中を観察して確認できて、更に病気の根治的治療ができる製品です。そんな製品に携われるお仕事に就けることは私の誇りですね。
■個人だけではなく、誰もができる力を身につけることが会社の力になる
私はオリンパス製品が、時代を超えても多くの方に愛される日本の製品であってほしいと思っています。そんな製品を売る社員たちの働く場をもっと盛り上げていくこと、社員をイキイキさせることが私のやりがいにつながっています。具体的には、ある部署だけでは解決できないことを、様々な部署から俯瞰的に見て効率化を上げる制度づくりなどをしています。
私は入社当初は営業をしており、お客様と距離が近く、社会貢献度の高い仕事にとてもやりがいを感じていました。しかしいつの間にか自分にしかできない営業スタイルを突き詰めようとするあまり、盲目的に仕事ばかりしている時期がありました。そんな時に「究極はあなたがいなくても仕事が回る状態が、会社の理想的な姿である」と先輩に声をかけられました。努力する姿を間近で見てくれていた先輩だったので、最初はその言葉に戸惑いを感じましたが、その後伝えてくれた先輩の想いを聞いて誰もが同じようにできることが本当に強い会社になっていくという意味だと理解することができました。そして将来は私にしかできない仕事ではなく、誰でも会社を回していける仕組みを作れる立場になりたいと思うようになりました。
そして、お客様と接する現場から離れ、販売促進の仕事を経験し、現在の経営戦略室で会社の一員として日々努力をしています。今の仕事は直接お客様の声を聞く機会はありませんが、営業をしていた時にお客様から頂いた声を忘れずに、「やっぱりオリンパスだね」という言葉を全国各地で引き出すことができるよう、社員の環境整備に努めています。
■働く上で大切にしていること
私が仕事をする上で意識していることは具体的に3つあります。
1つ目は、「感謝の気持ちを忘れず、正直にいること」です。患者さんや医療スタッフの方は我が社の製品を信じて使ってくださっていると思います。だからこそ私達はその方々に失礼のないよう、正直且つ誠実な姿勢でいることが正義であると考えます。改善すべき点はすぐに改善をし、良いことは真似をしていくというように、常に周りから学ばせてもらい、アップデートをし続けるようにしています。学べる環境が常にあることに感謝の気持ちを忘れずに、これからも正直にやっていきたいです
2つ目は、「楽をしないこと」です。これは私自身が楽をしたくなる性格だからこそ、意識していることです(笑)。苦手なことを乗り切ると、自分が知らない自分に出会うことができます。たとえ成功しなくても成長した自分に会えると信じています。なので、何かを選択するときは楽ではなくても確実に超えるべき山(課題)だと思う方を選ぶようにしています。
3つ目は、「遊びにも全力でいること」です。社会人になると働くことがメインになりますが、意識的に遊ぶこともしています。私はこのオリンパス1社しか働いたことがなく、他の業界を知らないので、仕事だけに集中するのではなく、遊びを通して外から様々な刺激やヒントを得て仕事に活かすようにしています。また、仕事を集中するために一つの仕事に時間制限を設ける等、ゲーム感覚を持って取り組んでいます。そうすることで、仕事を楽しみながら全力でいることを継続しています。
■自身に求めることは第三者の目線と変化の対応
これから、私自身チャレンジしていきたいことは客観的な自分を作り出すことと変化に強くなっていくことです。私自身、営業をやっていたということもあり、無意識のうちにどうしても自分の経験則で物事を進めてしまうことがあります。もっとフラットに物事を見られるように、意識的に一度立ち止まって「自分は様々な視点から物事を見ているか」を確認し、色んな方から意見を求めるようにしています。先ほど言ったように私はお客様に時を超えて「やっぱりオリンパスだね」と言っていただける商品であり続けたいと思っています。そう変わりゆく時代に沿って愛され続けるブランドであるためには、変化に柔軟に対応し、今の常識を常に疑い続けることが重要だと感じています。
■大学生へのメッセージ
学生は何かにどっぷりつかる時間が取れる貴重なタイミングですし、与えられた時間は皆さん平等です。大学生生活を全力で謳歌してもらいたいですね。私自身も実践していますが、ちょっとした時間の中でもゲーム感覚を持ってチャレンジしていくと時間をさらに有意義に過ごせると思います。また、人生は本当に何が起こるか分かりません。大学時代の勉強が生かされる時もあるので、大学の授業をおざなりにしないほうが良いと思います(笑)。とにかく、どんな角度からでも良いと思うので「今」を全力で楽しんでください。私も皆さんに負けないくらい今を楽しみます!
学生新聞オンライン2023年1月13日取材 日本大学3年 和田真帆
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