株式会社リンクアカデミー 代表取締役社長 横山丈二
限界を決めずに、お客様の可能性を誰よりも信じる
株式会社リンクアカデミー 代表取締役社長 横山丈二(よこやまじょうじ)
◾️プロフィール
1976年生まれ 広島県出身
1999年 株式会社アビバ(現リンクアカデミー)入社
2011年 株式会社アビバ(現リンクアカデミー)取締役就任
2014年 株式会社リンクアカデミー取締役就任
2022年 株式会社リンクアカデミー代表取締役社長就任
PCスキルや資格獲得をワンストップでサポートし、個人のキャリアアップを支援する株式会社リンクアカデミー。リンクアンドモチベーショングループが保有する技術を用いて、年間約15,000人のキャリア創りをサポートしている。お客様の無限の可能性を一番に信じる横山社長に、会社の魅力や一緒に働きたい人物像などを伺った。
幼少期は貧しい家庭で育ちました。父の会社が倒産し、残った多くの負債を引き継ぐわけにもいかず、両親は離婚。母が、朝から夜まで働いて育ててくれました。そんな姿を見ていたので、なんとか母を助けたいと思い、高校卒業後は就職するつもりでした。ところが、入学した高校が進学校だったこともあり、受験勉強をしている周りの生徒の姿を見て、進学と就職で揺れ動くようになっていきました。悩んだ末、「家庭環境で大学をあきらめさせるのはつらい」という母の言葉によって、大学に行くことを決めました。
しかし、就職しか考えていなかった私の成績は学年最下位。中学生の勉強からやり直し、なんとか地元の私立大学に入学できました。ただ、まだ金銭面の問題はあったので、学費は奨学金を借りながらなんとか自分で支払いました。そのときのしんどさや母の苦労を忘れたくなかったので、奨学金は毎月少しずつ返済し、完済したのは40歳になったころでした。大学卒業後は、リンクアカデミーの前身であるアビバに入社。先んじてPCスクールをはじめた会社で、平均年齢も若く、裁量権も早い段階で得られることに魅力を感じ、入社を決めました。
◾️お客様自身で主体的にキャリアを描けるように
リンクアカデミーでは、「i-Company」という概念をとても大事にしています。「i-Company」とは、自分自身を一つの株式会社に見立て、その経営者として自立的に自らのキャリアを形成していく考え方です。資格取得をゴールとせずに、主体的に将来のキャリアをどう描くかというところにアプローチしている点が、他社との大きな違いだと考えています。
なぜこのような考え方が大事になるかというと、個人の資質と企業において大きな変化がフォーカスされる時代になってきて求められているからです。時代の変化に伴い、価値の主体は「業界」から「企業」へと変化していきました。そして現在は、「どこに属しているか」ではなく「何をしている人か」という「個人」そのものに注目が集まるようになってきています。さらに、企業においては、商品のライフサイクルの短期化に伴い、毎年売上ランキングが入れ変わるように、競争はますます激化しています。このような変化の激しい時代を生き抜くために重要になるのが、「i-Company」の概念です。つまり、個人が主役となって、スキルをアップデートし続けながら自分自身でキャリア形成をしていくことが大切になってきているのです。
◾️丁寧な診断によって明確になる現在地
PCスキルや資格取得などをワンストップで、かつこの規模感で提供している教育サービス事業はほとんどないと思います。お客様は、ダブルスクールをすることなく、さまざまなスキルをワンストップで獲得することができます。
また、リンクアカデミーは人の介在価値も大事にしています。私は、まだAIは本質的に人を変えることはできないと考えています。人が介入することで、もちろん手間やコストがかかりますが、効率を追求するだけでは人は変われません。人は人でしか磨けないと信じているので、リンクアカデミーでは、お客様のキャリア創りに徹底的に寄り添っています。具体的には、「診断」と「変革」に力を入れています。地図上でゴールを決めたところで、現在地が分からないと辿り着けないのと同様、今の自分の能力やスキルを見誤ると、自分の目指したい方向へスキルアップができない可能性があります。そうならないために、リンクアンドモチベーショングループが保有する「モチベーションエンジニアリング」という技術を用いた丁寧な診断を行い、どのように変革のステップを踏むべきかをお客様と一緒に考えています。私は、こんなに時間をかけて一人のお客様に向き合う会社は他にないと自負しています。
◾️お客様の可能性を誰よりも信じる
お客様に真の価値を提供するためには、社員も勉強し続けなければなりません。他のスクールと比較して、資格の取得数やインプット数も圧倒的に多いと思いますが、成長するための研修やトレーニング環境はしっかり整備しています。今では、約3年で10~15個程度の資格を取得する社員も多くいます。
しかし、これは必須条件ではありません。それよりも、「相手が変われる」と信じられる素養を持っていることの方がよっぽど大切です。つまり、お客様の可能性を信じ抜ける人。サービスを提供する側が可能性を決めてしまうことは、絶対にやってはいけません。お客様の無限の可能性を信じて、ブレずに仕事をしてくれる人と一緒に働きたいですね。
また、スクールでは語学指導もしていることから、インターナショナルな職場でもあります。多様性に適応できなければ企業として生き残れない時代になっているからこそ、多様な価値観の中で、どう一つの集合体として共通の目的を達成できるかが重要です。また、いつどんなときでも、さまざまなところに間口が広がる可能性を持っておくことも大切だと思います。
◾️message
今の大学生は、コロナネイティブの世代です。大学での活動経験が少ないとマイナスに思う方もいるかもしれませんが、捉え方を変えればその年代の人しか経験できないことがたくさんあったと思います。大学に普通に通えていれば、関わることのなかったであろう人との繋がりもそうです。これまでとは全く異なる観点で、さまざまな人との関係構築が自然にできる年代だと思います。大学が全てではありません。過去の大学生にはなかった視点や関係創りをもっと突き詰めて、もっと尖らせてほしいです。
学生新聞オンライン2023年4月5日取材 日本大学 4年 石田耕司
立教大学3年 緒方成菜 / 上智大学短期大学部2年 大野詩織 / 専修大学4年 竹村結 / 日本大学4年 石田耕司
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