ロゼット株式会社 代表取締役社長 藤井敬二

お客様のお肌と生活をお守りする

ロゼット株式会社 代表取締役社長 藤井 敬二 (ふじい けいじ)

■プロフィール
神奈川県生まれ。1977年株式会社キスミーコスメチックス(現伊勢半)入社。営業を務めた後、1993年より営業企画へ異動。2000年同社取締役を経て、2006年同社代表取締役社長へ就任。2011年ロゼット株式会社代表取締役社長へ就任。現在、株式会社ナチュラルガーデン代表取締役会長、株式会社pdc代表取締役社長を兼務。

洗顔料をはじめとする化粧品でお客様の肌悩みに寄り添うロゼット株式会社。ロゼット株式会社の看板商品である「ロゼット洗顔パスタ」が今でも多くの人に長年愛される理由には秘密があった…そんな秘密を探るべく、今回は代表取締役社長である藤井敬二氏にお話をお伺いした。

■一生ものの友人ができたクラブ活動

学生時代はクラブ活動で人間関係の構築に力を注いでいましたね。昼休みに英語のヒアリングを勉強したり、休日は友人たちと旅行にでかけたりしていました。海外で事業をする際に英語のヒアリングは役立っていますし、何より学生時代の友人とは今でも交友があります。その友人たちとはビジネス上の利害関係なく接することができるので、とてもありがたく感じています。
アルバイトはクラブの先輩が百貨店の下請けの会社に勤めていて、そこの倉庫で繁忙期に発生した段ボールの処理などをクラブの仲間と団体で行ったりしていましたね。

■美と健康の業界は廃れないと聞き化粧品業界へ

就活中にアルバイト先である百貨店の下請けの会社の社長から「戦争がない限り美と健康に関する業界は廃れない」という言葉を聞きました。その言葉から安定を求めて化粧品業界一本に絞って会社を探し始めました。

■ロゼットとのご縁が生まれた社員の結婚式

最初は化粧品会社に営業として入社し、その後のキャリアで営業や企画だけでなく経営にも関わるようになりました。ロゼットと出会ったきっかけは、伊勢半に入社して常務をしていた際に、ロゼットの営業の方と伊勢半の営業担当が結婚したことです。その結婚式で私がスピーチをすることになったところ、そこで当時のロゼットの社長と出会い、ご縁が生まれました。その後、伊勢半を55歳で退職したのですが、丁度当時のロゼットの社長が次の後継者を探していた時期でした。結婚式の時に出会ったご縁から私にお声がけいただき、56歳の時にロゼットの社長に就任しました。私が選ばれたのは、化粧品の店舗販売の知識や営業から運営に関わるところまで知っていたことも大きいのですが、それ以上にご縁があったのも大きいのではないでしょうか。

■「道徳心」を軸に経営をしていく。

私は「道徳心」を軸に会社を経営しています。
代表取締役社長に就任した際に経営していく上で、判断する際の考えの軸が必要だと感じました。そこで稲盛和夫氏の本を読み、自分がやってはいけないと感じること「道徳心」を軸にしようと決めました。

■ロゼットだけの成分やコンセプトを追求する

ロゼットならではの強みは「コンセプト」や「独自の成分」だと思います。
コンセプトは時代の流れとともに大きく変化する「肌の悩み」に寄り添ったものを作っています。ニキビや黒ずみといったこれまでの肌悩みに留まらず、さらに細分化の傾向があると思います。そういった多様な悩みをキャッチしてマーケティング部がコンセプトを打ち出していき、商品や成分の研究開発がスタートしていく流れになります。研究や処方開発を行っている研究室があり、そこでは研究員がコンセプトに基づいた化粧品の処方開発や天然セラミドの効果や日焼けの仕組みなどを研究する「基礎研究」も行っています。また、他社の化粧品メーカーではあまり扱っていない“イオウ”など独自の成分という新しい切り口での商品開発にも力を入れています。ただ売れるだけの商品ではなく、基礎研究を行い研究結果などのエビデンスに基づいた商品づくりをこれからも行なっていきたいと考えています。

■発売される前から勝負をする、そして化粧品業界の技を応用する。

コロナ禍で化粧品業界全体では2年間で75%売上が下がり打撃を受けました。しかしロゼットの売上は好調を維持することができました。在宅時間が多くなり、お肌をケアする時間ができたり、マスクによる肌荒れが増えたというのも一因だと思いますが、SNSなどを駆使して積極的にマーケティングを行った事が一番の要因だと考えます。「商品が発売される前から勝負をする」という心構えを持っており、なおかつ話題性が生まれるように行うようにしています。ブランドイメージにマッチしたイメージキャラクターを起用し、TVCM放映や交通広告の掲出など大型プロモーションも実施しました。また自分がロゼットの社長に就任して始めたマーケティングとして、プロモーションの打ち出しや限定品の販売があります。化粧品業界ではプロモーションや限定品の販売は当然でしたが、以前のロゼットでは行っていませんでした。そこでそれらを導入して商品をたくさんの方に知ってもらうことを始めました。

■一緒に働きたいのはYesマンではなく自分の軸をしっかり持つ人

自分の軸や意見を持っていてYesマンではない人がいいと思います。例えば若い人向けの商品のデザインやコンセプトを決めるときは、若い人たちの意見のほうが適していると思います。もしデザインを決める会議などがあれば積極的に意見を発信したり、もし社長がズレてる意見を出したら、それは違うとはっきり言ってもらいたいですね。他にも素直な人や一生懸命な人と働きたいですね。新卒の学生の最終面接を担当するのですが、例えば化粧品が好きですという人がきたとします。その時にロゼット以外で好きな商品や嫌いな商品を聞いたりして、本当に好きかどうかを見たり、物事をどのように考えているかを判断します。
他にも大学でやっている研究を深掘りする質問をして、どのぐらい物事に没頭できるか、一生懸命にできるかを見ていますね。

■お客様の視点で「なぜ?」と考える意識と好奇心を持ってほしい。

どの会社でもお客様の目線で物事を考えることがビジネスとして重要になってきます。しかし会社に入って年数が立つと会社側としての目線が強くなっていきます。そのため学生のうちになぜこのパッケージなんだろう、なぜこの商品を手にしたんだろうと「お客様側の視点」を持って考える意識をしてほしいですね。
あとは人間関係が将来的に重要になってくるので、学生時代のうちに色んな人と出会って友達を作ってほしいですね。

学生新聞オンライン取材2023年5月15日 武蔵野大学4年 西山流生

学習院女子大学3年 小川莉実 / 立教大学4年 須藤覚斗 / 中央大学2年 前田蓮峰 / 明治大学院1年 酒井躍 / 武蔵野大学4年 西山流生

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