株式会社エコリング 代表取締役 桑田 一成

お客様のために全部買い取り、知恵を使って売り切る

株式会社エコリング 代表取締役 桑田 一成(くわた いっせい)

■プロフィール
郵政省経験後の極貧生活の中でリユース業に着目し、2001年に株式会社エコリングとして全国初のブランド品買取専門店を創業。2021年にHDグループ全体で業界初となる国際認証「Bコーポレーション」を取得し、「価値を見いだす使命共同体」を掲げ、物心共に豊かな会社を目指して奮闘中。

〈採用情報サイト〉https://recruit.eco-ring.com/

大学は農獣医学部だったのですが、畑違いの郵政省に入省しました。その後、郵政民営化のタイミングで退省し、インターネットコンテンツの会社を起業しました。最初は上手くいったのですが、しばらくすると他社から出た技術によって一気に奈落の底へ突き落とされました。仕方がないので、身の回りの品物をヤフオクへ販売し始め、それがきっかけで質屋さんでは買い取らないランクのブランドを買い取る店を始めようと考えたのがエコリングの第一歩となり、現在にまでつながっています。

■本当にダメになったら、そのときに知恵は出てくる
エコリングは他社で買い取ってもらえないような商品も買い取ることで、お客様にとって便利な店であることが魅力だと考えています。お客様に支持していただくために全部買い取って、買い取ったものを売り切らないのは知恵が足りないからだと思っています。「儲かるから買う、儲からないから買わない」というのはプロの仕事ではない、潰れるまで買い取るぞ、と思っています。
コロナ禍で大変な時期もありましたが、それでも買い取り、それで潰れたら本望だと思っていました。実際はそんな大変なときこそ知恵が出てくるものだし、なんとかなるだろうと信じられる強い気持ちがあります。こればっかりは性格も大きいと思います。もちろん買ってもらうためにリペアの技術を使ったり、売る個数を変えるのか、商品としてのあり方を変えるのかなど、変化をもたらしながらさまざまな工夫をします。しかし、最終的には人と人のコミュニケーションだと信じて、相あい対たいで販売する業者さんにもしっかりと営業をかけることもしています。
全ての商品に価値を見出していくことで、ゴミ問題などの社会問題の解決に貢献する会社でありたいです。

■学生へのアドバイス
今の学生は何をしたいか分からない学生が多いという声を聞きますが、その理由は明確です。それはそれだけの知識量しかないから、その答えしか出てこないのです。私の学生時代はとにかくいろいろなアルバイトをすることで、仕事に対する学びを得たりしながら自分の中の判断材料が積み上がっていきました。経験値がないのに考えても仕方がないですよね。とにかくいろいろなことをやってみて、感じてみてから考えればいいと思います。

学生新聞2023年10月1日発刊号 東洋大学4年 濱穂乃香

国際基督教大学1年 若生真衣/東洋大学4年 濱穂乃香/武蔵野大学4年 西山流生/慶應義塾大学4年 伊東美優/専修大学4年 竹村結/立教大学4年 須藤覚斗/明治大学大学院1年 酒井躍

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