C.I.A. 井阪 郁巳 / 加藤 諒 / 川原 一馬 / 坂口 涼太郎

個性豊かなC.I.A.がつくるエンターテイメントの世界とは

井阪 郁巳(いさか いくみ)
加藤 諒(かとう りょう)
川原 一馬(かわはら かずま)
坂口 涼太郎(さかぐち りょうたろう)

■プロフィール
井阪 郁巳(いさか いくみ)
1996年2月3日生まれ。奈良県出身。
近年の主な出演作として「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」2023、
舞台「パタリロ!」~ファントム~、「南都銀行」web CM などがある。
ミュージカル「東京リベンジャーズ」にてドラケン役で出演する。

加藤 諒(かとう りょう)
1990年2月13日生まれ。静岡県出身。
現在はドラマ「ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜」(フジテレビ)に出演中。映画「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」の公開や、ミュージカル「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」への出演が控える。

川原 一馬(かわはら かずま)
1990年12月26日生まれ。静岡県出身。
近年の主な出演作としてハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズ、ミュージカル「りんご」、ミュージカル「シンデレラストーリー」などがある。今回のSUPERLIVEでは構成を務める。

坂口 涼太郎(さかぐち りょうたろう)
1990年8月15日生まれ。兵庫県出身。
近年の主な作品として、連続テレビ小説「らんまん」(NHK)、ドラマ「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」(TBS)、舞台「木ノ下歌舞伎『勧進帳』」など。24年夏に公開予定の映画「言えない秘密」に出演する。

C.I.A.(シーアイエー)は、芸能プロダクションの株式会社キューブに所属する俳優による、『Infinity (無限)』な可能性を秘めたアーティスト達のサポーターズクラブ。Cube Infinity Artistsを略して 『C.I.A.』。 メンバーがそれぞれ俳優として個人活動をすると同時に、C.I.A.メンバーとしてもイベントやライブなどを企画開催し、ファンと交流する場を積極的に設けていくために、2017年12月に発足。メンバーは、加藤諒・坂口涼太郎などの個性派の俳優から、TVや舞台を中心に活躍する永田崇人、木戸邑弥、川原一馬、そしてミュージカル『テニスの王子様』、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』、舞台『鬼滅の刃』などの、いわゆる2.5次元ミュージカルで活躍している阿久津仁愛、井阪郁巳まで、現在は総勢18名が所属している。 2023年12月28日(木)~29日(金)には、2018年から過去3回おこなってきた音楽とエンターテインメントが融合された歌ありダンスあり笑いありの大規模ライブ「SUPER LIVE」シリーズの集大成となる、C.I.A. presents「SUPER LIVE FINAL」が豊洲PITで行われる。

株式会社キューブに所属する人気若手俳優達が集まって生まれたC.I.A.のメンバーである井阪郁巳、加藤諒、川原一馬、そして坂口涼太郎の4名に芸能界で働く彼らならではの話や魅力、そして今年の12月に開催される「SUPER LIVE」に関するお話を伺った。

■学生時代と芸能業について

井阪:学生業に専念していたように感じます。特に野球や生徒会に力を入れていましたね。もちろん放課後には、友達とカラオケに行くなど青春も満喫していました。幼少期から高校野球に強い憧れがあったのですが、中学三年生の時にした怪我で、夢を諦めることになってしまって。その当時はとても辛かったですが、『タンブリング』というドラマを見て、モチベーションがとても上がりました。見ている人の気持ちも変えることができるというお芝居の力にとても感動して、この世界に強い憧れを持ったことを今でも覚えています。その後、『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』に挑戦して、準グランプリを頂き、念願だった芸能界への道を切り開くことができました。

加藤:僕は、5歳の時にミュージカルスクールに通い始め、学生時代の頃からダンスやお芝居に熱中していました。小学生の時には、すでに子役としてお仕事をしていたのですが、学校には伝えていなかったので先生から呼び出されることも多々ありました。朝ドラに出演したことがきっかけで、芸能活動をしていることが先生たちにばれ、とても驚かれました(笑)長い間このお仕事を続けてきたので、時には自分は芸能界に向いていないのではないのかと悩むこともありました。大学進学の時にも、両親と衝突することもあり、辞め時なのではないかと感じていました。ですが、芸能界でのお仕事は、自分が唯一継続してくることができた上に、ありがたいことにお仕事もいただけていたので、この世界にまだいたいと思い、今もこうしてお仕事させていただいています。

川原:小学生の時に、幼馴染に誘われて、本山新之介さんのダンススクールの見学に行きました。当時はまだ、男の子がダンスをするという風潮がまだなかったのですが、本山さんのダンスに小学生ながら魅了され、ダンスを習うことを決めました。放課後に、週5でダンスのレッスンに通う日々でしたが、忙しいと感じることはなく日々が充実していると感じていましたね。小学校卒業後には、今までよりもダンスに力を入れるために東京に上京しました。中学3年生の時に受けたオーディションでミュージカル『テニスの王子様』に出演することが決まりました。その後も、有難いことに大河ドラマや舞台に出演するなどして、目の前のことを楽しむことができていたように感じます。高校は、芸能科ではなく普通科を選びました。というのも、芸能科に進んでしまったら学生生活までもが仕事のようになってしまうのではないかと感じていたのです。その選択によって、普通に友達と遊び、他愛のない話をするような学生生活をおくることができました。芸能のお仕事と学業の両立に難しさを感じることはありましたが、この選択をしてよかったと思っています。

坂口:小学生の時に、劇団四季の『キャッツ』を見て芸能界に入りたいと思うようになりました。アトピーや赤面症などのコンプレックスを抱えていたのですが、それまでもネタにして周りの人を楽しませるのがとても好きでした。幼少期は、神戸で過ごしていたのですが、周りもそのような子たちが多くて、お互いにいじり合って、笑い合うのが当たり前というような日々を過ごしていました。高校生の時に、芸能の道に進んでいきたいという思いが強くなり、東京に近い神奈川の高校に通うことを決めました。新天地でも、神戸で過ごしていた時のように、自分をネタにして盛り上げようとしたことがあったのですが、神奈川では通じなかった。そのことは、私にとってとてもカルチャーショックのように感じて、神戸に帰りたいと思うことが増えました。そのように感じていた時に、森山未來さん演出のオーデションを受ける機会を頂きました。見事オーディションに合格して、初めて舞台に立つことができました。その後も、高校3年生の時に今の事務所に入ることになるなど、高校3年間は、自分の夢に近づくために、自分自身と表現の分野に全力で向き合っていました。

■俳優たちが感じる仕事でのやりがい

井阪:『あなたの番です』というテレビドラマで、ベトナム人の少年クオンを演じたときは特にやりがいを感じていたと思います。まさか自分自身の国籍を超えたお仕事をすることになるとは思っていなかったので、オファーを頂いたときはとても驚きました。この役を演じる中で、難しく感じることもありましたが、周りの方からとても反響をいただくことができて嬉しかったです。国籍を超えた演技ができるという期待に演技を通じて答えることができたのではないかと感じています。

加藤:たくさんの面白い人たちと出会えることですかね。僕自身、人と関わったり、会話をしたりすることがとても好きで。この仕事をしていると、個性豊かな方々と一緒に働くことができるのですが、そのお仕事がきっかけとなって仲良くなれることもあるので。そういった人との縁を広げることにつながることは、とてもやりがいを感じますね。

川原:前提として、私にとってお芝居をすることはとても楽しく、夢のようなものだと感じています。しかし、役者という仕事をする上での1番のやりがいは、見てくれている方までも楽しませることができるというところにあると考えています。特に、舞台はお客さまの反応を実際に体感することができますし、誰かの人生に作品が影響を与えることもあるかもしれませんし。この仕事を続けてくる中で、やりがいを感じたとしても大変に感じることもありましたが、楽しさと意地でここまで続けてきています。

坂口:この仕事のやりがいは、役を通じていろいろな人の気持ちがわかるところにあると思っています。また、そこで気づいたことを自分の人生にフィードバックすることもできる。このようなことができるのは、俳優の仕事ならではの魅力だと思っています。また、世界中の面白い人たちとコミュニケーションをとって、作品を作ることができることも、とても楽しいですし、やりがいを感じていますね。

■ファン感謝イベントC.I.A. presents「SUPER LIVE」への想い

井阪:今回のライブは、C.I.A.を卒業するメンバーたちを送り出す側でもあるので。。。感謝の気持ちを持って、しっかりライブを成功させたいなと思いますね。個性豊かなC.I.A.メンバーたちと共に楽しいライブを作りたいなと思います。ソロコーナーでもしっかり盛り上げていきます!頑張ります!!!

加藤:俳優たちがライブをするってとても特殊なことだと思っています。バラエティ番組でダンスをすることはありますが、ライブというシチュエーションの中で踊ったり、歌ったりする機会は滅多にないので。このライブで、C.I.A.を卒業することになるので、こういった機会もそうですが、応援してくれている方々との交流も当分なくなってしまうと思うと悲しいですが、今までの感謝を伝えられるようなライブをしたいですね。最後の最後だからこそ、たくさんの人に見てもらいたいと思っています。

川原:C.I.A.ができて6年。若手俳優が、私と諒くんしかいなかった時代から、少しずつだんだん広がっていってこのようなライブができるくらいまでに成長しました。SUPER LIVEが始まった当初から、演出に携わらせていただいたりしていたのでSUPER LIVEにかける想いはとても大きいと思っています。俳優は、役がないと生きることのできない職業です。言い換えると、自分自身として前に立つ機会がほとんどない職業だと思います。このSUPER LIVEは自分の本来の姿をファンの方々に身近で見てもらえる貴重な機会です。今回も構成として、ライブに携わりますが、メンバー同士でアイデアを出し合い、それぞれの個性や魅力を発揮できるライブにしたいと思います!

坂口:自分の人生の中で、自分のブロマイドが売られ、ペンライトを振ってもらえることになるとは思ってもみませんでした(笑)このSUPER LIVEはとても楽しくて、C.I.A.のメンバーと仲良くはしゃぐことができる唯一の機会だったので、なくなってしまうと思うと少し寂しいです。ですが、そろそろ潮時のようにも感じていました。私達ではなくて、他のメンバーにスポットライトが当たるよう、C.I.Aの伝統や思いを託していきたいです。そもそも、ライブ自体二年ぶりなので、この期間でどれだけ成長してきたかというところを注目してみてほしいですね。とにかく、みなさんとお祭り騒ぎのような楽しい時間を共に過ごしたいと思っています!

■学生へのメッセージ

井阪:自分を信じて、夢を諦めずに自分の道を進んでいってください。人のご縁を大切に!!!

加藤:自分のペースでいろいろなことに挑戦してみてください。また、大学で出会う人々、目指しているものが近い人々との出会いは人生の中で価値のあるものになると思っています。出会いやご縁を大事にしてみてください。

川原:学生時代は、人と比べがちになってしまうと思います。ですが、そこで焦るのではなく、その時にできることをして、自分と向き合う方が人生豊かになると思うのです。ぜひ、今しかない時間を楽しんでください。

坂口:恥を捨てて適当にもがけ!

学生新聞オンライン2023年10月12日取材 国際基督教大学1年 渡邊和花

記事構成:上智大学2年 吉川みなみ

国際基督教大学1年 渡邊和花 / 津田塾大学4年 大川知 / 日本大学1年 大森雨音 / 法政大学3年 島田大輝

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