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駐日ポーランド共和国大使館 次席 トマシュ・グヴォズドフスキ

■ポーランド共和国
ポーランドは中央ヨーロッパに属する内陸国で共和制国家。首都はワルシャワ。面積は31.39万平方メートルと日本の約5分の4の大きさである。人口は約3760万人。言語はポーランド語。通貨はズロチ。1795年から123年間は国家が消滅したが、1918年に独立を回復。2025年8月よりカロル・ナヴロツキが大統領を務める。

■駐日ポーランド共和国大使館 次席 トマシュ・グヴォズドフスキ

Profile:

2023年より駐日ポーランド共和国大使館次席を務める外交官。アジア太平洋地域を中心に豊富な外交経験を持ち、学生時代は中国人民大学(北京)に留学。ポーランド語、英語、フランス語、中国語に堪能で、日本語も学習中。

▼外交官になられた理由

小さい頃から外交官になるのが夢でした。大学生のときに初めて韓国へ旅行したのですが、1カ月半、3世帯家族のもとで暮らしました。その経験が今に生きています。これまで私が見てきた世界とは全く違う見方で世の中を見ている人たちがいることを知りました。見方は必ずしも一つではないことを学んだのです。外交官という仕事は自分の視野を広げられる仕事です。
また、私は一人の外交官としてではなく、政務経済部長としての役割を担っています。部長職を海外で務めるのは大変です。自国とは違った環境下でストレスを抱えながら働いている人たちがいます。彼らのプライベートも考慮しながら管理していくことに、特に難しさを感じます。

▼ポーランドの国民性は

ポーランド人はもてなし好きです。外国の文化や人に対してオープンな性格であり、英語を得意とする人が多いことも特徴の一つです。また、歴史的な背景から自国を逃れなければならなくなったときがあります。その結果、人々が移住先の国に残ったことにより、今でもEU加盟国の中にポーランド人コミュニティーがあります。そのためポーランド人は海外に旅行することを好む傾向があります。
日本の印象としては、言葉遣いや接客に関して世界的にみても水準が高くてすごいなと思います。日本にいたことがある私の知り合いや同僚のポーランド人の中で、日本が嫌だったという人は見たことがありません。帰国する際には名残を惜しむ人ばかりでしたし、私自身も任期が残り僅かですが、今後日本以上に好きになれる国が見つかるか不安です。

▼ポーランドの魅力は何か

森が多くあり、野生動物もたくさんいて、大自然を身近に感じられます。地形から見ても、西ヨーロッパと東ヨーロッパの両方の影響を受けています。ポーランドは歴史上ドイツ人、ユダヤ人、ロシア人など多種多様な人々が共存してきた中で、文化が形成されてきました。たとえば、港町のグダニンスクは、バルト海沿岸の歴史を感じる都市で、ドイツとポーランドが混ざった文化があります。東ヨーロッパの影響を受けた地域では、リトアニアやロシア、イスラム的な雰囲気が味わえます。
ポーランドは寛容な国であり、民主的な国でもあります。
それは15世紀から国王が選挙で選ばれてきたからです。音楽ではポーランド出身のショパンが有名です。ショパンの音楽はポーランド国内のさまざまな場所で感じることができます。ショパンが生まれたワルシャワではベンチから彼の曲が流れる場所もあります。

▼日本の学生に伝えたいこと

働き始めてからだとなかなか時間が取れません。学生のうちに英語や他国の言語を学んでほしいです。また、たくさん旅行をして、さまざまな考え方を持つ人たちがいることを知ってほしいと思います。

学生新聞オンライン2025年8月13日取材 青山学院大学1年 松山絢美

■次席おススメのとっておき情報!!

ポーランドの特産は琥珀と銀製品で、伝統的なネックレスから若手作家による個性的な装飾品まで多彩。陶磁器や希少な石の装身具も魅力。食品ではソーセージや山羊乳チーズ、リンゴ酒、トルンのジンジャーブレッドが有名。ウォッカや蜂蜜酒など酒類も種類豊富で代表的な輸出品。

法政大学4年 島田大輝/昭和女子大学2年 阿部瑠璃香/国際基督教大学3年 若生真衣/青山学院大学1年 松山絢美

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