キッコーマンソイフーズ株式会社 豆乳マイスター 亀井淳一

豆乳の良さをもっともっと多くの人に知ってもらいたい

キッコーマンソイフーズ株式会社 
マーケティング本部 マーケティング推進部 部長 マーケティング本部 商品企画部 部長
豆乳マイスター 亀井淳一(かめいじゅんいち)

■プロフィール
2004年 キッコーマン(株)に入社。研究開発部に所属し機能性食品などの研究開発を行う。
2009年~2015年 野菜飲料のマーケティング部門に所属し商品企画やプロモーションを担当。
2016年~2018年 営業としてEC企業などを担当。
2018年以降はキッコーマンソイフーズ(株)で商品開発からプロモーション、豆乳を世に広める活動に携わる。

1917年設立、今ではしょうゆ、豆乳のメーカーとして私たちの生活に欠かせない存在であるキッコーマン。食の中心的存在となった裏には、常にお客様本位で、求められている商品をつくり続ける姿勢があった。食べることが好きな気持ちを原点に、キッコーマンソイフーズで豆乳の魅力を広めているのが、マーケティング本部の亀井淳一さんだ。飲料製造、販売を通して自然の恵みで「豊かな食生活」を提供し続け、お客様本位のものづくりを続ける大切さや、チームを活かすマネジメントについて伺った。

■「食べることが好き」という原点

私がキッコーマンに入社したのは、もう20年以上前ですね。もともと食べることが好きで、大学では理系の研究をしていたので、就職活動のときも研究開発職を中心に見ていました。キッコーマンという会社も好きで、ものづくりができてお客様とも関われる、研究系もしっかりしていることが大きな魅力でした。
最終的にこの会社に入社を決めた理由は、正直「フィーリング」と「ご縁」でした。面接でも会社や社員の方の雰囲気がすごく良かったです。当時は「キッコーマン=しょうゆの会社」という印象が強くありましたが、それだけじゃなくて、グローバルにいろいろな食品を展開している会社だと知って驚きました。入社してからも、海外でキッコーマンの名前を出すとすぐに分かってもらえる。世界中で認知されている会社だと実感しました。

■「感謝と尊敬」を大切に

最初のころは研究職で、ヒアルロン酸などの機能性素材の開発をしていました。自分が開発に関わった素材が実際の商品になったり、特許が取れたりしたときはすごく嬉しかったですね。今はマーケティング本部でマネジメントの仕事を中心にしています。部署としては、商品企画からプロモーションまでを一貫して担当しています。パッケージデザイン会社や工場、広告代理店との連携も多くて、発売が決まれば販売店との商談まで行っています。
マネジメントをする上で一番大切にしているのは、みんなが楽しく仕事ができる環境をつくることです。世の中には一人で完結する仕事なんてほとんどないですから、「感謝と尊敬」を大事にしてほしいといつも話しています。年齢や立場に関係なく、誰にでも自分より優れているところがありますし、そこを認め合うことがすごく大事だと思います。なので、もちろん部下に対しても、「感謝と敬意」の気持ちを持って接しています。
また、自分自身が意識しているのは、仕事ばかりではなく、プライベートの時間を充実させることです。きちんと生活をしていると、身の回りから情報がインプットできます。自分がお客様の立場に常に立てるよう、日常の生活者としての感覚を大切にしています。

■豆乳の魅力を伝えていきたい

今の仕事のやりがいは、「豆乳の魅力をもっと多くの人に知ってもらうこと」です。私自身、豆乳はすごく可能性のある食品だと思っています。たんぱく質もしっかりとれます。ですが、まだまだ飲んでいない人も多くいます。だからこそ、豆乳の良さをどう伝えるか、日々考えています。
商品企画のアイデアは、生活の中にヒントがたくさんあると思っています。インタビューをしたり、データを分析したり、世の中で何が売れているのかを見たり。コロナ以前は、「面白い商品」が好まれていましたが、今は「味のイメージがしやすいもの」「安心できるもの」が選ばれる傾向にあると感じています。だから、あえて他社と違う方向に行って差別化しようとは思いません。お客様のことを考えながら開発を進めていくと、結果として他社とは違う商品、良さが生まれている、だから意識して差別化しているというよりも、自然な流れの中で差別化になっている感じです。
ひとつの商品を発売するまでには、だいたい1~2年かかります。開発部門や工場、デザイン会社と打ち合わせを重ねて、品質審査を経て、販売店との商談、プロモーションまで、長い道のりを経てお店に並んだ瞬間を見ると、本当に嬉しいですね。
これからチャレンジしたいのは、豆乳を飲む人を倍にすることです。今は4人に1人くらいしか飲んでいないのですが、これを2人に1人にしたい。健康意識が高まる中で、豆乳はもっと評価されていいと思います。日常の生活の中で、手軽にたんぱく質をとれる飲料としてご提案していきたいです。
豆乳事業は今のところ国内が中心ですけれど、海外展開も課題です。海外でも受け入れられる味やスタイルを模索しながら、少しずつ広げていきたいと思っています。
2024年から開催している「豆乳フェス」というイベントもPRの一環で、「豆乳の日」である10月12日を盛り上げようと始まりました。豆乳をもっと身近に、楽しく感じてもらえるきっかけになればと思っています。

■大学生へのメッセージ

大学生や若い人たちには、ぜひいろいろなことにチャレンジしてほしいです。アルバイトでも旅行でもなんでもいい、いろいろな経験をしてください。熱意は大事だと思います。商品開発も、開発に至るまではいろいろな壁があります。その時に、「この商品を世に出したい」という熱意、エネルギーがないと最後までやり遂げられない仕事です。なので、何かに夢中になるものを見つけてほしいです。
それから、やりたい仕事とできる仕事は違うこともあります。自分はこの仕事は違うかなと、決めつけすぎずに色々見ておくと世界が広がっていくと思います。華やかに見える仕事でも裏では大変なことが多かったとか、思っていた仕事と違うこともあります。その時に他の選択肢があると、違う仕事を見つけることができるのではないでしょうか。

学生新聞オンライン2025年10月7日取材 専修大学2年 星萌果

上智大学2年 張芸那/専修大学2年 星萌果/武蔵野美術大学1年 石井生成 

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