女優 小芝 風花 自分が楽しいと感じることが、何よりの原動力

女優 小芝 風花(こしば ふうか)

■プロフィール
1997年4月16日、大阪府生まれ。2012年、ドラマ『息もできない夏』で俳優デビュー。2014年、映画『魔女の宅急便』で主人公のキキ役を務め、第57回ブルーリボン賞新人賞、第24回日本映画批評家大賞新人賞(小森和子賞)を受賞。以降も多くのドラマや映画で活躍中。

2012年に女優デビューして以来、映画・ドラマ・舞台など多方面で活躍されている小芝風花さん。いつもニコニコした笑顔が印象的で、とても気遣いのできる方だと感じた。2026年3月27日に全国公開される『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』では、人に化けた植物の精霊・ナギ役の声を担当。本作での声優としての役作りや想いを伺った。

■グランプリを受賞し芸能界に

私は小学校3年生から中学校2年生までフィギュアスケートをしていました。当時は学校とスケート場を往復する毎日で、お風呂に入って寝るだけの生活でした。そんな中、芸能事務所のオーディションでグランプリを受賞し、芸能界に入りました。テレビはあまり見ていませんでしたが、浅田真央さんがスケートを滑りながら出演しているCMを見て、芸能界を意識するようになりました。「夢に本気で向かう人がいるなら、自分も頑張りたい」と思ったのです。
女優としてのやりがいは、作品を見た方の感想やコメントを目にしたときに「やってよかった」と心から思えることです。正解がなく、上限もない仕事だからこそ、常に模索し続けられ、飽きることがありません。応援してくださる方の存在が大きなモチベーションになっています。
また、このお仕事の楽しさは、台本を読んだときに感じていた感情が、共演者と合わせることで新たな感情があることに気づく点です。たとえば、監督から感情の方向性を示されることがあります。「怒って泣いている」と思っていたシーンが、実は「悔しくて泣いている」だったりするのです。お芝居は生き物であり、自分一人では広げられなかった感情を発見できる瞬間がとてもワクワクします。
このお仕事の魅力は、毎回同じ芝居にならず、常に新しい挑戦があることです。自分の引き出しや経験を総動員して、役が伝えたいことを模索し続けるのは苦しくもあり楽しくもあります。役を通じてさまざまな人生を体験できることが、この仕事の特別な魅力だと思っています。

■声優としての楽しさと難しさ

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の台本を読んで、ナギは天真爛漫で活発なキャラクターだと思いました。彼女は人に化けてまで人間の世界に強い興味を持ち、「歌いたい」という強い意志を持っています。廣田裕介監督や原作者の西野亮廣さんの指導を受けながら、その性格を表現したいという思いを持ち続けました。
ナギが恋するガスとの出会いのシーンで歌を歌います。ナギの歌を聴いたガスが一目惚れする場面なので、「うまく歌えるかな」とかなりプレッシャーがありました。歌ったのはHYさんの「366日」という曲で、歌詞の意味が後半のストーリーと合っていてありがたく感じました。
声優は自分で演じるのとは違い、アニメーションに表情や動きがついているため、それに合う演技を意識しました。声を一から入れる作業なので、参考にできる声のヒントがなく、すべて自分で作り上げる難しさがありました。ガス役の吉原光夫さんと一緒にアフレコができたことで、リアルな掛け合いが生まれ、細やかな感情のやり取りができたと感じています。
ガスはナギを100年待ち続けているのですが、その強い想いに触れ、「信じて待つことはとても難しい」と感じました。ただ何もせずに待つのではなく、相手を信じながら待つのです。その信じる気持ちがハロウィンの夜に奇跡を起こします。「信じたいと思える人を大切にしたい」。大人が観ても考えさせられるテーマで、まさにキャッチフレーズ通りの「大人も泣ける大ヒット冒険ファンタジー」です。

■さまざまな仕事の中で演じるのが一番好き

過去に出演した映画『魔女の宅急便』の母親役のセリフに「いつも笑顔を忘れずにね」という言葉がありました。私もいつも笑顔でいるように心掛けています。笑顔の人には嫌な感情が湧きにくいものです。ドラマの現場は長時間ですが、スタッフも含め笑いながら仕事ができる雰囲気を作りたいと思っています。スタッフとしっかりコミュニケーションをとり、自分も楽しく、一緒に働く人も楽しいと感じられる現場にしたいと考えています。
さまざまな仕事がある中で、演じることが一番好きです。これまではドラマ中心でしたが、今後は映画や舞台など多くのことに挑戦したいです。

■“好き”や“楽しい”を仕事につなげる未来

学生のうちはやりたいことをたくさんやってほしいです。私は学生時代、仕事の都合で、友人との交流や学校行事を十分に楽しめませんでした。だからこそ、今の環境を楽しんでほしいと思います。自分が楽しいと思えることが一番の原動力になります。好きな仕事でも辛いことはありますが、“好き”や“楽しい”が仕事につながる未来があればいいなと願っています。不安や悩みがあっても、人に頼ることで助けてもらえます。一人で抱え込まず、周りを頼ってみてください。

学生新聞2026年4月号 東京薬科大学3年 庄司春菜

映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~

3月27日(金)全国公開
永瀬ゆずな 窪田正孝 / MEGUMI 小芝風花 吉原光夫
製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
監督:廣田裕介
配給:東宝・CHIMNEY TOWN
©西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

https://poupelle.com

早稲田大学2年 中澤京平/東京薬科大学3年 庄司春菜

スタイリスト:伊里瑞稀
ヘアメイク:富永智子
衣装:ブラウス ¥18.700 ・ スカート ¥20.900
 ブランド共にStola./ストラ
 問い合わせ Stola./ストラ 03-4578-3431
 https://stolajp/
カメラマン:下田航輔

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