「ミライかけはしプロジェクト オープニングセレモニー」(2022年4月2日開催)

「ミライかけはしプロジェクト」は、「お買い物を『未来をかえる』きっかけに」をテーマに、いま世界が抱える地球温暖化、資源、食糧問題などの社会課題に向き合った、イトーヨーカ堂の新たな取り組みである。今回のオープニングセレモニーは、キリンビバレッジ、江崎グリコ、キユーピー、小岩井乳業、東洋水産、日本製紙クレシア、ハウス食品、マルハニチロ、Mizkan、メルシャンといった協賛企業と行政機関の協力を得て、実施された。

セレモニーでは、以前から実施している「衣料品回収キャンペーン」から生まれた環境配慮商品や未来を担う子ども達と取り組んだ開発商品などを紹介された。それと共に、「お客様と一緒に取り組む SDGs」をコンセプトに、イトーヨーカ堂がこれまでに行ってきたSDGsの地域拠点としての軌跡に加え、今後定期的に、協賛企業と新たに取り組む「ミライかけはしプロジェクト」についても紹介された。

その後は、10年間で累計1500万点にも及ぶ寄付を実施してきたイトーヨーカ堂に、公益財団法人ベルマーク教育助成財団から感謝状を贈呈する「ベルマーク協定締結式」も実施。感謝状は山本哲也社長へと渡された。それに加えて、子供の貧困対策に向けた官民連携プロジェクトのひとつである「子供の未来応援基金 寄付贈呈式」も行われた。

ミライかけはしプロジェクト オープニングセレモニー

■持続可能な社会を目指して

山本社長は、セレモニーの挨拶の中で「『ミライかけはしプロジェクト』を通して、日々のお買い物の未来を変えるアクションの提案をしたい」と語る。

イトーヨーカ堂では、プラスチックの削減、衣料品の再利用やフードロス対策などといった8つのアクションを通して、持続可能な社会の実現を目指している。この8つのアクションの中でも、衣料品のリサイクルとプラスチックの削減に対し、イトーヨーカ堂・衣料雑貨部の加藤氏は、「今の世の中に対応していて何が必要かを考えたとき、衣料品のリサイクルとプラスチックの削減に行きついた」と語る。

この取り組みでは、ビジネスシャツの襟の部分の付属品などをプラスチックからファイバー紙に変えることで、大幅なプラスチックの削減を実現。また、「今まで廃棄していた衣料品を回収・リサイクルし、再生糸としてよみがえらせるとこで、資源の無駄を削減できた」とも続けている。

■食糧問題の解決のために

そのほか、8つのアクションの1つとして、イトーヨーカ堂が実践するのが、お客様の安心安全につながる“顔が見える食品。”の取り扱いだ。“顔が見える食品。”は、「美味しくて安全な食品をしっかりとお届けし、お客様にご理解頂く」との想いの下、生産・流通・販売の各段階に配慮し、安全な食材を届けることを目的としている。

また、農作物や畜産品、水産物といったジャンルごとに、安心安全な食の提供に必要不可欠な要素として定めているのが「5つの約束」だ。さらに、環境や安全に配慮している日本国内の生産者と連携し、作り手の名前やこだわりを可視化し、販売を実施しているという。

セレモニー後、イトーヨーカ堂CSR・SDGs推進部統括マネジャーの小山遊子氏に、「ミライかけはしプロジェクト」にかける想いやビジョンを語っていただいた。

■地域のお客様に喜んでもらえるために

若い世代の方々に、幸せで健康な人生を送ってもらうため、現在の環境や資源を大切に残したい。そう考えたとき、我々も何か一歩を踏み出すべきだと感じました。

しかし、今後の未来を創っていくには、イトーヨーカ堂だけでは、出来ることが限られています。私たち小売業は地域に根付いた生活インフラなので、メーカー様に協力いただきつつ、行政とも連携を取っていくことで、地域社会に貢献できるより大きな一歩を踏み出せると思い、本プロジェクトを立ち上げました。

現在、弊社商品の中には、環境に配慮した商品が少しずつ増えているので、こうした商品を知っていただき、お客様から選んでいただくためにも、より幅広いプロジェクトの認知を広げていきたいです。また、お客様の声にもしっかりと耳を傾け、ご意見をもとに検証を重ねることも大切だと考えています。そして、イトーヨーカ堂に来てくださったお客様の生活のみならず、お客様が住む“地域”にも寄り添い、伴走することで、明るい未来づくりに貢献していきたいです。

■大学生に一言!

イトーヨーカ堂は、まだまだ若い方の意見を十分に取り入れられていない部分があります。大学生の皆さんとの対話をよりすすめていくことで、これからの未来に直結する環境問題への取り組みを進めていきたいと思います。

学生新聞オンライン2022年4月2日取材 明治大学4年 酒井躍 /  明治大学4年 山本真人

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