SUITS OF THE YEAR 2022開催

「SUITS OF THE YEAR 2022 (スーツオブザイヤー)」が2022年11月17日に開催されました。

スーツ オブ ザ イヤーとは、日本経済新聞社 Nブランドスタジオ「NIKKEI STYLE Men’s Fashion」と株式会社Begin「MEN’S EX」が共催するアワード。「ビジネスや自分のフィールドで情熱を持ってチャレンジし、時代を変えていく才能や志を持つ」人達が表彰されました。

■ビジネス部門
企業価値の向上や経営⾰新、新商品やサービスの開発等で顕著な功績を挙げた人

AGC株式会社 代表取締役 兼 社長執行役員CEO 平井 良典 氏
名誉ある賞を頂き、本当に嬉しく思います。最初、なぜ私が?と驚きましたが、チャレンジを称えた賞ということを聞いて、自分はビジネス界でたくさんチャレンジをしてきたので最高の賞を受け取ることができ大変嬉しく思います。

公益社団法人 日本プロサッカーリーグ チェアマン 野々村 芳和 氏
まさか私が、と思いました。スーツとは無縁の世界でしたが、40代でスーツを着るようになり、50代になってこのような賞をいただけて、嬉しいです。頑張っていればいいことがあるものだなと思いました。

■イノベーション部門
新しい技術やアイデアで、社会に意義のある変化をもたらそうと取り組んでいる人

シナモンAI 代表取締役Co-CEO 平野 未来 氏
私の天命は世の中を変えていくということだと思います。服装はそれを体現する一つであると考えています。この名誉ある賞に恥じぬようイノベーションを起こしていきたいと思います。

■スポーツ部門
チャレンジ精神、フェアプレー精神で結果を残し、世界中から称賛されている人

東京ヤクルトスワローズ 村上 宗隆 氏
名誉ある賞を受賞できて光栄です。今後スーツを着る機会がさらに増えていくと思うので、
格好いいスーツを身につけて、テレビに出たいと思います。

■アート&カルチャー部門
芸術・文化、エンターテインメントを通じて世の中に感動を与えた人

俳優・歌手 山崎 育三郎 氏
自分の人生のテーマが挑戦を続けることなので、とても励みになります。
今もミュージカルだけでなく、司会、テレビドラマ、ラジオなどのエンタメでいろいろなチャレンジをしていますが、日本で生まれたミュージカルの作品作りにこだわっていきたいです。
スーツを着ることは相手に敬意を表すものだと思っています。気持ちが引き締まり、自然と姿勢がよくなります。

取材:成蹊大学 2年 角田迅斗

■トークセッション
「チャレンジについて」
平井:多くの新事業に挑戦する中で、最初は数億円ものお金が飛んでいきました。しかし、そこでめげずに、なぜその時に失敗したのかを考え続けました。すると一つの失敗が次への成功に繋がるということを身をもって学んだのです。ぜひこれを聞いている若い方にも失敗を恐れずに挑戦を続けていってほしいなと思います。どこかで失敗が役に立つはずです。
和牛・水田:僕もまだお給料が500円にしか満たない時に吉本から12万円の借金をしました。ハードディスクレコーダーが欲しかったんです。
和牛・川西:「(平井さんが)一緒にしてくれるな。」って顔してますよ(笑)

村上:チャレンジするには目標を持つことが大事です。目標は高いほど良いと思います。そして自分に期待しないと終わりです。自分ができないと思うことはできないからです。
和牛・水田:僕も年間で体重を維持することを目標にしていて、毎年きちんと達成しています。
和牛・川西:周りからは減らす方向の目標にした方がいいと言われていますよね。
和牛・水田:高すぎる目標はダメなんですよね。
和牛・川西:だから今も87キロなんでしょうね。
和牛・水田:いえ、78キロです。
村上:高い目標をもってほしいなと思いますね(笑)

村上 宗隆  / 和牛 水田信二 川西賢志郎

「シナモンAIを成長させていったきっかけは」
平野:シナモンは元々携帯のアプリビジネスをしていて、1億5000万円を調達して海外事業も行なっていましたが、完全敗北をして帰国しました。
しかし、営業ができると言った瞬間にお客様の反応がガラリと変わったのです。大学院でたまたまAIを研究していたというラッキーなこともあって、今ここまでこれたのかなと思います。

「結果を出すこと、挫折について」
野々村:サッカー選手だった当時はおおよそ一年契約で、一年で結果を出さなければ後がなかったので、どうやって生き残れるかをずっと考えてきました。そんな当時と比べたら、クラブの社長は2年契約なので少し嬉しくなるほどです。競争しながら育ってきたので、今もいつ終わっても仕方ないと言えるくらいに本気で挑んで結果を出すようにしています。サッカーは選手などのフィールド場の質に加えて、スタジアムのスペックとお客さんの熱量、この三つが揃って一つの作品だと思っています。今はようやく、声出しが解禁されてコロナ前の熱量が戻ってきたと思っています。週末のゲームで、より良い作品を地域の方とサポーターと声を出しながらできるようなサッカーシーンを早く取り戻したいと思っています。

村上:挫折というよりかは、球場に行きたくないなとか嫌な気持ちになることが沢山ありました。しかし、野球での悔しい思いはグランドでしか取り戻せません。いつも結果がすべてだと思って取り組んでいます。

「休日の過ごし方」
平井:ゴルフをしたり、家族と過ごしています。特に大事にしている時間は、家族が寝静まった夜です。スコッチを飲みながら会社のことなどを考えて「これに決めた!」と決断してから眠りにつきます。
和牛・水田:僕も最近スコッチにはまっているので一緒ですね。40歳を超えてからはスコッチ飲みながら明日何を食べようかなと考えて寝ますので、親近感が湧きますね。
和牛・川西:もう平井さんがマイク下ろしてるので、この人とは関わらないでおこうと思われてるのではないですか(笑)一緒ではなかったと思います。

「これからのチャレンジについて」
平野:私の天命は「世の中をかえていく」です。知識を中心にトランスフォーメーションしていきたいなと思っています。
野々村:今後も何回も失敗すると思うので立ち直りが早い人間になりたいです。
平井:これからも新事業を作り続けたいです。しかし今までの事業を超える挑戦というのは、自分ではなくて次の世代が担えるよう、「人づくり」に尽力していきたいです。
村上:次のステージに立てるように、いろんな高い目標を作って、自分に期待して頑張りたいとおもいます。
和牛・水田:チャレンジをするにも健全な精神と肉体が欠かせないと思います。なので皆さん手洗いとうがいは忘れずにしてください。
和牛・川西:それ、小学生の回答ですよ(笑)。でも皆さんの受賞が今年でよかったと思います。というのも来年の受賞者には僕たちがいると思うので、みなさんの枠が一つなくなってしまいますからね(笑)。今年のみなさま、おめでとうございます。

取材:津田塾大学 4年 宮田紋子

■SUITS OF THE YEAR 2022 授賞式に出席した感想
今回表彰されたのは情熱を持って目標に向けて、常に挑戦し続けている方々で、スーツ姿が非常に輝いて見えました。何かに失敗を恐れず、高い目標を持ちながら、チャレンジすることは並大抵に出来ることではありません。しかし、私も受賞された方々のように、諦めない心を持ち、目標を原動力に挑戦することの出来る社会人になりたいと思いました。今回印象的であったのは、平井良典氏が仰っていた「成功しただけの記録が残っていますが、陰には数多くの失敗があり、中には数億円を失うほどの失敗もありました。」という言葉です。失敗を恐れずに挑戦し、たとえ失敗をしたとしても分析しながら学びにしてほしいという若者へ向けたメッセージは非常に心に響きました。私は失敗を恐れて、躊躇し、チャンスを逃してしまった経験が沢山あるため、この言葉を胸に、努力していきたいと考えました。有難うございました。 
学習院女子大学 2年 小川莉実

ビジネスや自身のフィールドで情熱を持ってチャレンジした人を表彰する、SUITS OF THE YEAR。受賞された方々のスーツや時計は色やサイズなど、自分に合ったものを着用することで”自分のカラー”を出すことが出来る魅力的なものであると気づけました。そして活躍されている方はビジネスやスポーツなどのフィールドに関係なく、失敗をしても挑戦し続けていると感じました。特に印象に残ったことは、アート&カルチャー部門で受賞された山崎育三郎さんの”一歩踏み出す勇気”の話です。16歳で留学され、2000人の生徒がいる中で自分だけがアジア人で差別なども受けてしまったけれど、思い切ってダンスパーティーに参加し、その後の留学生活が楽しいものになったと仰っていました。これから社会へ出てからも、たくさんの壁があると思いますが、今回受賞された皆様のように失敗を恐れず挑戦し続けたいと思います。そして、いずれは受賞者として登壇できる人になりたいです。
中央学院大学 4年 田根颯人

中央学院大学4年 田根颯人 / 成蹊大学2年 角田迅斗 / 立正大学3年 生月歩花 / 津田塾大学4年 宮田紋子 / 学習院女子大学2年 小川莉実

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