オーケー株式会社 代表取締役社長 二宮涼太郎

高品質・Everyday Low Price』で築くお客様との信頼

オーケー株式会社 代表取締役社長 二宮涼太郎(にのみや りょうたろう)

■プロフィール
1997年4月 三菱商事株式会社 入社
2008年11月 Mitsubishi Cement Corporation (米国) 2013 年 2 月 三菱商事株式会社 リスクマネジメント部
2015年6月 オーケー株式会社 出向 経営企画室長
2016年1月 同社 執行役員 30%成長戦略室長 兼 店舗開発本部長
2016年6月 オーケー株式会社 代表取締役社長(現任)

食品スーパーとして関東を中心に店舗展開するオーケー。高品質な商品を毎日できるだけ低価格で提供し続け、出来るだけ正確な商品情報を伝えるPOPや商品情報紙などをはじめ、さまざまな施策を通じて地域のお客様との信頼関係を築いている。そんなオーケーを運営するオーケー株式会社の二宮社長に、独自の運営方針や他社との差別化、商品・店舗へのこだわりを伺った。

オーケーは『高品質・Everyday Low Price』の経営方針のもと、品質の良い商品を毎日低価格でお客様に提供しております。スーパーは日常生活に欠かせない場所であり、毎日多くのお客様にご利用いただいております。商品の品質・価格を吟味し、お客様に「この店なら安心して買い物ができる」とご満足いただける売り場づくりを目指しております。

■学生時代に学んだチームワーク

私は大学時代、体育会の応援部に所属していました。学生生活のほとんどの時間を部活動に費やし、特に東京六大学野球の応援に力を入れていました。応援部は選手のように試合でプレーをするわけではありませんが、観客席からチームを支えることはできます。どうすれば会場全体を盛り上げられるのか、どのような応援が選手の力になるのかを仲間と話し合いながら活動していました。
この経験を通して、私はチームで物事に取り組むことの大切さを学びました。一人でできる応援には限界があります。仲間と協力しながら一つの目標に向かって努力することで、大きな力が生まれます。この考え方は、現在の仕事にも大きくつながっていると思います。会社も一つのチームであり、社員一人ひとりが協力することで会社は成長していくと思います。

■商社での経験と転機

大学卒業後、私は三菱商事に入社しました。最初に担当したのは食品ではなく、ガラス原料やセメントなどの建設資材を扱う部門でした。その後、アメリカへの駐在を経験し、さらに社内で投資案件を評価する部署でも働きました。さまざまな業界や企業のビジネスを見る機会があり、その経験は今の仕事にも役立っていると感じています。
転機となったのは2015年です。三菱商事がオーケーに出資していたことがきっかけで、私はオーケーへ出向することになりました。小売業はそれまで経験のない分野でしたが、自分にとって新しい業界で、学ぶことも多くとても刺激的でした。
出向してから約1年後、創業者の飯田勧氏から社長就任の打診を受けました。突然の話で驚きましたが、若いうちに経営に挑戦できる機会はそう多くありませんし、いずれ経営に携わりたいという気持ちもあったので社長を引き受けることに決めました。この決断は私の人生にとって大きな転機となりました。

■『高品質・Everyday Low Price』という考え方

オーケーの特徴の一つが、経営方針である『高品質・Everyday Low Price』という考え方です。多くのスーパーでは特売日を設けて商品を安く販売する方法が一般的ですが、オーケーでは特売日を設けず、毎日低価格で販売する方法をとっています。これは「Everyday Low Price」と呼ばれる考え方です。
この方針の背景には、「お客様に損をしたと感じてほしくない」という思いがあります。特売の日に来られる人だけが得をするのではなく、いつ来店してもお得だと感じていただける店にしたいと考えています。
また、売り場に並べる商品についても厳しく選んでいます。味や品質、価格などを比較し、本当におすすめできる商品だけを取り扱うようにしています。一店舗あたりの売上規模が大きいため、メーカー様から商品を大量に仕入れることができ、その分コストを抑えることができます。こうした工夫によって、毎日の低価格を実現しています。
日々の食卓を支える存在のスーパーとして、今後も価値のある商品を毎日低価格でお客様にご提供したいと考えています。

■信頼を大切にした売場づくり

オーケーでは「オネストカード」という取り組みを行っています。これは商品の情報を正直にお客様へ伝えるPOPです。例えば青果物について「今年は天候の影響で味が例年より落ちています」や「来週値下げ予定です」といった内容を店内に掲示することがあります。
一見すると販売には不利になるようにも思えますが、私たちはお客様との信頼関係を何よりも大切にしています。短期的な売上よりも、長く安心して利用していただける店であることが重要だと考えているからです。
商品についても、メーカー様の商品だけでなくオリジナル商品や海外からの直輸入商品を取扱いしております。直輸入の商品は担当者が現地を訪れ、品質や製造環境を確認したうえで選んでいます。価格だけでなく、美味しさや安全性にも配慮した商品づくりを心がけています。
また、売場づくりにおいてはお客様の声を大切にしています。店内にはご意見カードを設置しており、商品や売場に関するご要望をいただくことがあります。実際にお客様のご意見をきっかけに取扱いを始めた商品もあり、売場づくりに活かしています。日々の買い物の中で感じたことを教えていただくことが、より良い店づくりにつながっていると感じています。

■大学生へのメッセージ

最後に大学生の皆さんにお伝えしたいことがあります。私自身のキャリアを振り返ると、学生の頃から今の仕事を目指していたわけではありません。目の前の仕事に一生懸命取り組む中で、新しい経験や人との出会いがあり、それが次のチャンスにつながっていきました。
将来について悩むことも多いと思いますが、まずは今取り組んでいることを大切にしてください。そして自分の可能性を狭めすぎず、さまざまな経験に挑戦してほしいと思います。そうした経験の積み重ねが、将来きっと自分の道を広げてくれるはずです。

学生新聞オンライン2026年3月12日取材 京都芸術大学1年 猪本玲菜

武蔵野大学3年 吉松明優奈/国際基督教大学3年 若生真衣/青山学院大学1年 松山絢美/京都芸術大学1年 猪本玲菜/武蔵野美術大学1年 石井生成

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