法政大学 総長 Diana Khor
世界へと開かれた大学を目指し、グローバル教育を実施

法政大学 総長 Diana Khor(ダイアナ・コー)
■プロフィール
1994年スタンフォード大学大学院社会学研究科博士課程修了。1999年より法政大学に着任し、2005年に法学部教授、2008年からグローバル教養学部教授。グローバル教育センター長、副学長・常務理事を歴任し、2025年3月より法政大学総長に就任。
法政大学ではグローバル教育に力を入れるべく新たな学部、グローバル教養学部(GIS)を設置した。カリキュラム作りなどに奔走するほか、大学全体をグローバル化すべくDEIセンターを創設するなど大学改革を推進している。そんなKhor総長に、法政大学での取り組みや今後の展望などを伺った。
■どのような学生時代を過ごして来られましたか
香港大学に通っていた当時は、さまざまな学部の人たちと話す機会があり、多様な考え方があることを学びました。社会学を専攻していましたが、より深く研究をしたいと思い、スタンフォード大学大学院へ進学しました。フェミニズムについて学ぶうちに、当時は欧米の視点が中心であったため、アジアの視点も知りたいと考えるようになりました。そこで、外国人招聘研究員制度を利用して研究員として1年間在籍した後、法政大学での教員生活が始まりました。
教員生活は非常に楽しく、教えることはやはり好きだと改めて感じました。授業は一期一会です。
1回の授業を大切にし、ライティングを教えたり、複数の教科書を参考にした手作りの資料を用意したりしていました。当時の教え子たちが今でも資料を持ってくれており、とてもうれしい気持ちになります。
■グローバル化に向けての取り組みを教えてください
2008年にグローバル教養学部(GIS)が設置されました。私自身もカリキュラム作りなど学部の発足に関わったのですが、学生の英語力を向上させるためには全ての授業を英語で行うべきだと考え、この学部では授業は全て英語で行われています。
さらに、大学全体のグローバル化には、学生や教員だけでなく、キャンパスなどの施設も含めた学内全体での多様化への理解が必要です。そのため、どのような学生も平等に学べる居場所が必要だと考え、2024年、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)センターを設置しました。そこでは、性的指向等や国籍、文化に関する個別相談に加え、コミュニティスペースの開放やイベントの開催を通じて、多様な学生が互いに理解し合うための場所として機能しています。
■総長としての今後の展望をお聞かせください
今よりもさらに世界へと開かれ、多様で、公平で、包摂的な大学にしていきたいと考えています。
学生には「グローバルマインドセット」を持ってもらい、自分の存在や行動をグローバルな視点で意識し、異なる価値観や文化に触れたり、初めての状況に直面したりしても、これまでに学んだ知識や経験を活かして前に進める力を育てていきたいです。
このような学生を社会に送り出し、より良い社会を築いていきたいと考えています。
■学生へのメッセージを
大学生活は、人生の土台を作る時期です。下書きでもよいので詳細な案を作っておかなければ、卒業したときに周りに流されたり、立ち止まってしまいます。自分にはどんな才能があるのか、どんな目標を実現したいのか、自分にとって大切な人はどんな人かを考えてみてください。
また、友達との時間を大切にしてほしいです。大学時代に出会った友人は、その後も長く人生を共にする存在になることがあります。
そして、大学生活の中でいろいろな人と話すことで、自分の価値観を見つめ、自分自身を見つめ直すこともできます。
学生新聞2026年4月号 法政大学1年 渡辺碧羽

城西国際大学2年 渡部優理絵/東京薬科大学3年 庄司春菜/法政大学1年 渡辺碧羽


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