俳優 石川満里奈

経験に磨きをかけてつかんだ、ミス日本グランプリ

俳優 石川満里奈 (いしかわまりな)
(フェリス女学院大学 文学部 コミュニケーション学科 2年)

■プロフィール
2005年8月12日生まれ 東京都出身。
趣味はカフェ巡り、音楽鑑賞。
特技は弓道、けん玉。
16歳の時に「劇場版 ほんとうにあった怖い話2020 呪われた家」で俳優デビュー。
その後ドラマ、CM、広告、モデルなど活動の幅を広げ、第57回「ミス日本コンテスト 2025」でミス日本グランプリ、ミス着物のダブル受賞。

日本らしい美しさを磨き上げ、社会で活躍することを後押しする日本最高峰の美のコンテスト「ミス日本コンテスト」に出場し、ミス日本グランプリとミス日本ミス着物を受賞した石川満里奈さん。現在は、俳優としても活動している。そんな石川さんに、仕事への向き合い方やミス日本での経験について伺った。

小さい頃から、テレビっ子でドラマを観ることが大好きでした。テレビの中のキラキラした世界に私も行ってみたい。幼少期から、ひそかにそんな想いを抱くようになりました。そして、小学生の頃、学芸発表会で主人公を演じ、沢山の人の前で自分を表現することの楽しさを感じ、俳優になりたいという夢を本格的に追いかけるようになりました。

■憧れ続けた「俳優」という仕事

中学生の頃に、初めて映画のオーディションを受けました。コロナ禍だったため、オンラインでのオーディションだったのですが、ネットが悪くてうまく繋がらず、参加ができなかったんです。その時、悔しくて学校に泣きながら行ったのを覚えています。しかし、その後、「もう一度受けてみないか」とチャンスをもらい、再チャレンジ。結果、オーディションに受かり、小さな役でしたが、出演させていただきました。その映画に出て、他の出演者さんの演技を見させていただいたり、実際に演じたりして、「このお仕事を頑張りたい」という気持ちが大きくなりました。今も、ドラマや映画を観て、演技の勉強をするようにしています。同世代の俳優さんが映画やドラマで活躍している姿はとても刺激になっていますね。私は、俳優の魅力は、自分以外の他の人になれることだと思います。誰か他の人の人生を歩めることはとても楽しいです。しかし、役作りには苦戦していますね。自分だと役に入り込めないんです。だから、役を作るのではなく、その人になるということを意識しています。自分じゃないからこそ、役に入れると思うんです。

■多くの経験を積んだミス日本出場

ミス日本コンテストに参加させていただいた理由は、勉強会に参加したいと思ったからです。ミス日本の参加者は、日本文化を体験したり、インフラの現場を見学したりする勉強会に参加します。普段はできない貴重な経験を積みたいという思いが強く、私も参加しました。特に印象に残っている勉強会は日本舞踊です。俳優としても活躍されている藤間紫先生に教えていただくことができたのですが、こんな機会は滅多にないので、とても貴重な経験となりました。また、勉強会で着物の作法を学んだことも、自身の糧になったと思います。本番は、今までやってきたことの結果を出し切りたいという思いで挑みました。賞を取れると思っていなかったので、グランプリを受賞した時は、とても驚きました。さらに、グランプリと共にミス着物も受賞させていただいたのですが、振袖の持ち方や歩き方などを勉強したからこその結果だと感じています。そして、ミス日本コンテストを通じて、舞台の上に立って、多くの人に見られる中で自分を表現することの楽しさを再確認しました。

■大学生へのメッセージ

学生のうちにしかできないことが沢山あると思うので、今のうちに色々な経験を積んでほしいです。私も、様々な経験を通して日々そう感じています。自分がやりたいと思ったことに、挑戦する意欲はとても大切です。それは、いずれ自分のためにもなるし、他の人の役に立つことにもつながります。ミス日本の勉強会でよく「若い人の力はすごい」と言われました。若いからこそ、できることは、世の中には沢山ある。私もそう信じています。

学生新聞オンライン2025年2月14日取材 国際基督教大学2年 丸山実友

国際基督教大学2年 丸山実友/上智大学3年 白坂日葵/東京薬科大学2年 庄司春菜/国際基督教大学2年 若生真衣

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