舞台「RE:BIRTH」~壁に閉ざされた世界の先に~

2025年10月2日から飛行船シアターにて舞台「RE:BIRTH」が開幕しました。
植田圭輔さんが主演・演出、吉谷晃太朗さんが原案・脚本にて舞台「RE:VOLVER」「RE:CLAIM」に続く、シリーズ最新作の上演が決定。
「RE:VOLVER」シリーズは、演出家・吉谷晃太朗さんが、苦楽を共にしてきた信頼を置く俳優たちの見てみたい一面を引き出すために当て書きをしたアクションエンターテイメント演劇企画です。
第一弾「RE:VOLVER」は、吉谷さんが植田さんの悪ガキっぷりを見たい!というところから構想を得て、架空の閉鎖都市「霞宮(カミヤ)」のスラム街で生まれ育った悪ガキたちと悪政を強いる独裁国家との戦いを描きました。
シリーズ第三弾となる本作では、植田演じる【聖木(スズキ)】が霞宮を飛び出した先でたどり着いた“とある島“での物語が描かれています。出演者、スタッフには演出家・植田さんが熱烈オファーをした旧知の俳優仲間たちが集結。全員が一丸となり植田さんを支えます。巨大な城壁に囲まれた都市「霞宮」から外の世界へと自由を求めた男【聖木】の新たな物語にご期待ください。
今回は2025年10月2日に飛行船シアターで行われたゲネプロを取材させていただきました。




■迫力のある世界観!〜学生の観劇レポート〜
キャラクターたちの生き様が舞台上で駆け巡るスピード感に圧倒され、気づけば息をするのも忘れてしまうほどでした。
繊細で迫力のある殺陣は、美しさと力強さがあり、緊迫した空気をさらに高めていました。登場人物それぞれが自分の軸や信念を貫き、譲れないものを抱えてぶつかり合う姿は、ただの衝突ではなく、人の心の深い部分がぶつかり合うような熱さを感じました。その姿は、人間の強さや脆さのありのままを映し出しているかのようでした。
舞台に引き込まれるうちに、観客である自分も物語の一部になったかのような感覚になりました。
日常ではつい自分を抑えて周りに合わせてしまうことも多い中で、この舞台を観て「自分が命を懸けてでも護りたいものとは何だろう」と考えさせられました。
(武蔵野大学3年 吉松明優奈)
2018年に上演された舞台「RE:VOLVER」のその後の世界のお話とのことで、制作が発表された2025年7月から心待ちにしていました。
前作の舞台「RE:VOLVER」も観た上でゲネプロを観劇させていただき、舞台「RE:VOLVER」の世界観はそのままに、アクションが更にレベルアップして戻ってきてとても感動しました。
今作のアクション監督が、俳優としてご活躍されていて、殺陣がとてもお上手な川隅さんとのことで、大迫力のアクションになっています。
演出は、普段役者としても活躍されている植田さんの「このキャラクターのこの表情を見たい!」という観客の気持ちを考えてくれている演出になっています。
暗転が少なく、疾走感溢れる舞台になっており、あっという間の2時間でした。
今作に出演されている俳優さんの中で特筆したいのは、横田さんと玉城さんです。横田さんは、普段演じているキャラクターとはまた違った表情が見えます。玉城さんの演じるキャラクターは物語の要となっているので、ぜひ玉城さんの巧みなお芝居に注目して観てみてください!
多くの「2.5次元ミュージカル」と呼ばれる舞台に出演されているみなさんもとても素敵ですが、今回の原作のない、イチから役作りをしたキャラクターを演じるみなさん一人一人を観ていただきたいです。
前作の舞台「RE:VOLVER」で胸が熱くなったシーンを彷彿とさせるセリフ・演出があり、前作を観劇・視聴した方はより楽しめます。もちろん初めて観る方も楽しめるので、前作を視聴したくなること間違いなしです!
この作品を観て受け取るものは人それぞれだと思いますが、私は、今まで生きてきて感じた後悔などを全て引っ括めてこれが私の”本物”だということに気づくことができました。ぜひ観劇して何かを受け取ってほしいです。
観劇後にはまた続編をやってほしい…!と願わずにはいられませんでした。
誰⼀⼈⽋けることなく千秋楽を迎えられるよう、⼼から願っています!
(城西国際大学2年 渡部優理絵)
<舞台「RE:BIRTH」公演概要>
【日程・会場】2025年10月2日(木)~13日(月・祝)東京都 飛行船シアター
【チケット】全席指定 10,800円(税込)
【キャスト】
聖木:植田圭輔
宇柄杉:稲垣成弥
岳咜:横田龍儀
和潮:高本学
尚獲:田淵累生
邪馬基:灰塚宗史
不二囃子:桜井一
今川・夜下斗:玉城裕規
アンサンブル:町田尚規、諸喜田智也、早川勇平、多田滉、河合健太郎、山川源太
声の出演
伊透:橋本祥平
玄汰:山田ジェームス武
壬浦:櫻井圭登
阿羅来:安西慎太郎
【スタッフ】
原案・脚本:吉谷晃太朗
演出:植田圭輔
音楽:ROU
アクション監督:川隅美慎
美術:乘峯雅寛
照明:加藤学(ブルーモーメント)
音響:谷井貞仁
映像:O-beron inc.
衣裳:新朋子(COMO Inc.)
ヘアメイク:akenoko▲(杉野未香、鈴木りさ)
演出助手:河原田巧也
技術監督:寅川英司
舞台監督:弘光哲也
【公式サイト】https://revolver-stage.com/
【公式X】https://x.com/REVOLVER_STAGE
♯ボルステ
©FAB/舞台「RE:BIRTH」製作委員会


学生新聞オンライン2025年10月2日取材 城西国際大学2年 渡部優理絵/武蔵野大学3年 吉松明優奈
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