声優 佐倉綾音
人間観察で得た“人間の情報”を表現力に生かす

声優 佐倉綾音(さくらあやね)
■プロフィール
1994年、東京都生まれ。2010年声優デビュー。主な作品に『僕のヒーローアカデミア』麗日お茶子 役や『五等分の花嫁』中野四葉 役など人気キャラクターを多数演じる。
■今のお仕事を始めたきっかけを教えてください
学生時代、学校に通えない時期がありました。その間にさまざまなエンタメ作品に触れるうち、舞台裏の世界を覗いてみたいと思うようになり、劇団に通い始めました。表現すること自体は好きになったものの、ステージやカメラの前に立つことには苦手意識がありました。そんなとき、ボイストレーニングの先生から「声の仕事が向いているのでは」と言われたことが、声優を志す大きなきっかけになりました。
声優は、技術職と表現職の間にある“グラデーション”の部分にある職業だと思っています。マイクの前で動かずに芝居を成立させなければならず、必要な想像力や表現力が実写以上に求められる場面もあります。それも役者としての一つの在り方であり、声優という仕事の魅力だと感じています。
■「佐倉綾音 論理×ロンリー」はどんな番組ですか
タイトルに“論理”とありますが、全てを論理的に語っているわけではなく、時にはとても感情的になることもあります。自分の生き方をそのまま発信する“生き様メディア”のような番組です。
“ロンリー”には一人喋りという意味もありますが、返答のない虚空に向かって自分の論理を投げ続け、問題提起し、考え、結論を出すというプロセスを一人で行うため、話題づくりにも多くの工夫を凝らしています。
■表現力の磨き方を教えてください
私は人間観察が好きで、学校に通えなかった時期も、身近な人からインターネットの向こう側の人まで、さまざまな人を観察していました。集団から外れてしまったからこそ、集団を見つめる時間が長かったのだと思います。
これまで人を見続け、トライアンドエラーを繰り返しつつ小さな成功体験を大切に育ててきました。
そうして蓄積した“人間の情報”が、今の私を形づくっていると感じます。お芝居に向き合い続けているのも、人が生きている様子を見て引き出しを増やすしかないと思っているからです。これからも丁寧に積み重ねていきたいです。
■学生へのメッセージ
私にとって大学に入ったことは、大きな成功体験でした。今はあらゆるものに答えが提示される時代で、SNSなどを通じて他人の心が見えやすくなっています。その中で「人にどう思われるか」という想像ではなく、自分の気持ちや感情がいつでも先行するように生きていってほしいと思います。
学生新聞2026年10月号 関西外国語大学3年 石川遼

TBSラジオ『佐倉綾音論理×ロンリー』
毎週水曜 22時~生放送に出演中。
何事も論理的に考える佐倉綾音が、世の中のさまざまな現象、空気感、物事に対して、リスナーと一緒に「論理的な分析」を導き出していきます!
https://www.tbsradio.jp/sakuraron/

成城大学2年 小澤実桜/関西外国語大学3年 石川遼/早稲田大学3年 中澤京平/日本大学2年 原田達司


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