テリー伊藤 コラムVol.7 女子高校で講演をしてきました
先日、慶應女子高校で講演をさせてもらいました。この春私自身がSFC政策・メディア研究科大学院を修了した関係でお声がけいただいた。大変お世話になった先生からの依頼で、快諾させていただいたのだが、さて講演でどんな話をしたら良いものか。
仕事柄お笑い養成学校の講師をしているため人前で話すのは慣れていますが、お笑い芸人志望の生徒の場合は下ネタや芸能界の裏話など基本的に何でもOKですが、女子高生の前ではそういう訳にはいきません。生徒達の将来に向けて少しでも役に立つ話でなくてはならない…。私悩みました。
遠い昔の自分の高校時代を思い出しながらテーマを幾つか挙げました。青春時代、私は若さが重荷でした。周りの先輩や親から「君は若いから何でも出来る」「夢に向かって今は進んでみたら」などの言葉を言われ続ける日々でしたが、当時の私は自分が将来何をやったら良いかを決める事も出来ずにいました。気が付けば同級生達の就職先はドンドン決まって行き、一人取り残され人生を彷徨う時間が続きとてもしんどかった。
そんな青春体験を先ず話し、そこからどう抜け出したかを聞いてもらい、「人生なめてかかって真面目にやる」を今回のテーマにしようと決めました。
慶應女子高校の生徒さんは真面目で優秀、親の教育もしっかりしている高校生ばかり。おそらく社会に出ても普通に適用出来るポテンシャルを持っています。
しかし社会で抜きん出る人材となると、これは別物かもしれません。そこで私からの提案は「人生なめてかかって真面目にやる」こと。新しい職場で仕事に関わった時、先輩から基本を学んだ後、そこからは自分の歩んできた道と自分の感性を信じて、新しい提案を是非してみてくださいと伝え、2時間の講演は終わりました。最後に質疑応答もあり無事終了。
感想としては、今どきの女子高生なので少し派手なのかなと想像していましたが、皆さんとても純朴で驚きました。自分の学生時代の頃の悩みも普通に共感してもらえ、熱心に耳を傾けてくれました。
後日受講した生徒さん達から感想文を多数いただき「背中を押してもらえました。」「悩んでいた自分を励ましてくれてありがとうございます。」など、こちらが励ましてもらいました。また呼んでください!
テリー伊藤(演出家)
1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。
2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。
テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。
その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。
著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。
演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。
YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」
LALALA USAでコラム連載中
https://lalalausa.com/archives/category/column/terry
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