TCB東京中央美容外科 特別指導医 仙台駅前院院長 安本 匠

TCB東京中央美容外科 特別指導医 仙台駅前院院長 安本 匠(やすもと たくみ)

山形大学医学部卒業後、同大学附属病院・心臓血管外科勤務を経て美容外科医へ転身。TCB、1院目の福島院に2015年より医師として従事。心臓血管外科で培った技術を礎に、TCBの「特別指導医」として患者様に美を提供するとともに「TCB運営委員会」のメンバーとして、グループ運営の中心的な役割を担っている。

2014年の創立から数年で全国72院(開院予定含む)の展開を成し遂げ、 美容業界のトップグループに名を連ねるTCB東京中央美容外科。競争の激しい美容医療業界の中で、急速な成長を遂げたこのクリニックを支えてきた安本院長は、最初は心臓血管外科の医師だったという。その後どのような経緯で美容外科の医師になったのか、美容外科の魅力についてお話を伺った。

学生時代は山形県で過ごしました。幼いころは体が弱く、病院が身近な存在であったということもあり、昔から医者になることを志していました。山形大学の医学部に入学し、6年間勉強をしました。山形県は雪も多いのでキャンパスまで歩いていける距離に家を借りて一人暮らしをしていました。友人もみな大学の近くに住んでいたので互いに遊びに行ったり、一緒に勉強や飲み会をしたのが学生時代の思い出です。医学部は単位が厳しく、6年間朝から晩まで講義が埋まっているのに加えて実習もあるため、基本的に大学と家の往復でひたすら勉強をしていました。

卒業後は山形大学の附属病院に入り、心臓血管外科に所属しました。もともと手を使って物を作るということが好きだったこともあり、臓器を切り取るだけの治療法ではなく、新たに血管をつなげたり心臓の弁を治したりする創造的な治療に魅力を感じました。心臓は人間にとって非常に重要な臓器であり、運ばれてくる患者様は緊急の手術が必要な方も多いです。そのためこの仕事は休みがありません。遠出はできませんし、年間の休みはたったの2週間ほどです。もちろん魅力ややりがいは大きいですし、その道を究めていこうという方もとても尊敬しています。しかし、家族や子どものことを考えたときに、家族を本当に幸せにできているのか、自分の人生はこれで良いのかという疑問を感じる出来事があり、5年ほど続けたこの仕事から転職を考えるようになりました。

◼️美容外科への転職

転職活動を進める中で、今のTCBの経営者である青木先生に出会い、先生が新しい静脈瘤のクリニックを開院するため、心臓血管外科医の募集をかけていることを知りました。私は自分の専門でもあった静脈瘤の分野に進もうと思って応募をしたのですが、既に他の先生で決まってしまっていたため、青木先生の勧めで美容外科を見学することになりました。

そのときに青木先生の二重施術を見学させてもらったのですが、施術を終えた患者様が初めて鏡を見たときに見せた笑顔がとても印象的で、美容外科医という仕事に魅力を感じました。自分が施術することにより、患者様も自分もすぐに結果が分かる点は前職とも共通する部分であり、面白さを感じたこともあって、最終的にこの仕事をすることに決めました。
仕事のやりがいは、患者様の喜ぶ顔や感謝の言葉がその場で聞けることです。たとえば、患者様が二重施術を受けたとします。医学的に言えば目に線が1本増えただけなのですが、二重になったことでその人が長年抱えてきたコンプレックスが解消され、心に抱えていた問題が解決します。たった1本の線で心が明るく幸せになるんですよね。そうすると患者様も自信を持ち、表情なんかも明るくなります。さらには考え方も変わり、ポジティブになります。新しいメイクをしてみようとか、いつもと違う髪型にしてみようとか、ファッションの勉強を始めたり友達付き合いがうまくいくようになったりだとか、少しずつ変わっていきます。
二重施術を経て、1ヵ月後に会うと表情も笑顔も髪型も格段にかわいくなっているんですよね。このように外見が変わることで、患者様の内面を良い方向に変えていけるような美容医療を皆さんに提供できたらいいなと思いますし、それが美容外科の一番の魅力であり醍醐味であると思います。

◼️情報を正しく伝えることが大切

今の時代、小学生から二重施術やレーザー脱毛をしている方もいます。患者様の層や規模でいうと5年前や10年前とは全く違い、いろんな人がより身近に感じて気軽に美容医療を取り入れるような時代になっています。しかし、手術なのでもちろんリスクがあります。そういった点をしっかりお伝えして納得いただいたうえで皆さんに美容医療を提供したいので、身近な存在になったものの気軽じゃない部分も含めしっかり情報発信をするべきだと思っています。そのため、ネガティブな情報も出していくようにしています。リスクはしっかり理解してもらわなければならないし、それでやめたいという人がいてもいいと思います。きちんと理解したうえで自分にとって正しい選択をしてもらいたいですね。

◼️message

まとまった時間は学生時代にしか取れないので、勉強だけではなく趣味や旅行などに時間を使ってほしいですね。あとは、今の自分は今までの人生で自分が選択してきた結果だということを自覚し、自分の力で人生を切り拓いて行ける人になれると良いですね。たとえその選択が後から考えると失敗だったかもしれないと思ったとしても、次に進むための礎になります。どんな選択をしても、それが成功しようが失敗しようがさまざまなことに挑戦していけると良いですね。何歳になっても方向転換はできますからね。元気だったら人生何でもできます。

人や社会、時代のせいにせず、自分が選んだことはすべて自分の責任であり、責任を持つということが社会に出ることだと思います。

学生新聞 別冊 2022年7月1日発刊号 東京農業大学3年 畑千絢

東京農業大学3年 畑千絢/立教大学4年 須藤覚斗









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