日本維新の会 衆議院議員 一谷勇一郎
経営者として、現場の声を直接届けられる政治家に
日本維新の会 衆議院議員 一谷勇一郎(いちたにゆういちろう)
■プロフィール
1975年生まれ。2児の父。趣味はドライブ・料理・読書。子育て奮闘中!自ら柔整復師として介護の現場に立ち続け、介護業界の制度改正や生産性向上について活動を行う。
参議院議員 東徹氏のもとで政治の勉強をし、兵庫第一選挙区支部の支部長就任。維新政治塾5期生・兵庫維新政治塾2期生。2021年衆議院議員選挙にて当選1期目。
元々医療や介護業界で活躍されていた経営者でもある一谷勇一郎さん。そんな一谷さんが衆議院議員として日本のために政治の世界に入ったきっかけや流れを伺った。
■政治家になろうとしたのは法改定がきっかけ
政治家になる前、私は20年間医療や介護業界の経営をしていました。医療・介護業界では6年に1回、医療・介護・障害のトリプル改定というものが行われます。私が経営者だった2018年も医療・介護・障害のトリプル改定の年で、会社の経営がどうなっていくかが大きく変わる年でした。当時は、とても緊張しましたね。
2018年のトリプル改定は「次世代に医療費や介護費をつけ回さないためにも、大鉈を振るって介護点数や医療点数を大きく下げる」という話だったのですが、実はその法案が決まる1ヶ月前に政権与党はその改定をやめました。介護点数や医療点数を下げると高齢者層の負担が大きくなります。そのため、自民党には、2019年に控える参議院選挙でシルバー票を大事にしたいという想いがあったと当時は感じていました
私も介護経営をしていたので、もしも点数を下げられたら会社が潰れるかもしれないという恐怖感もありましたが、政治家都合の話で法改定の取りやめるのは違うのではと感じていました。そこから、経営者として長年経験してきた現場の声を届けないといけないとの使命感が強くなっていきました。
声を届ける先はもちろん厚生労働省しかありません。実は私は政界には関わったことがありませんでしたが、自分の柔道の師匠に「私を国会議員にならせて下さい」と今の想いを伝えにいきました。最初、その師匠には「本気か? 自分の会社が潰れてもええんか?」と驚かれていましたね。ですが、私は「会社は大丈夫です。自分の右腕、左腕がやってくれますから。私を国会議員にならせて下さい」とお願いしました。その時には迷いはありませんでしたね。
私の想いを師匠は受け取ってくれて「じゃあどこの政党に行きたいんだ?どこの政党にも連れて行ってやる」と言ってくださって今があります。当時、橋下徹さんが立ち上げた大阪維新が大阪の大改革をされており、その憧れもあり、維新の会の門をたたきました。
■2021年に兵庫県一の激戦区で初当選
そして2020年、兵庫県一の激戦区である第一選挙区で支部長に就任、その後出馬し、勝ち目がほとんどないと言われていました。私は1975年生まれで、就職氷河期を経験した1人です。皆さんがなかなか暗い話をしているので、ここは無茶な挑戦を見せたいという気持ちもあって自ら手を挙げていきました。そしたら私の祖父の親戚が、実は40年前に兵庫県の副知事をしていて兵庫県の第一区で一谷の名前が通っていたんです(笑)。そんなことも知らないほどに政治には全く興味なかったのですが、伯祖父のおかげもあり、無事当選することができて、現在は皆さんのお力になれるよう日々精進しています。
■大学生へのメッセージ
このメディアはこれからの日本を背負っていく学生さんにスポットを当てている点や、様々な経営者の声をかなりダイレクトに述べている点が印象的でした。本当に色んな苦労をされている方々の背中を知ることで、皆さんの可能性がもっと広がると思います。私は政治家という面から、みなさまのお役に立てればと思います。日本をさらに輝かせるために政治が必要であるということを、もっと強く発信できたら嬉しいですね。
学生新聞オンライン2023年6月8日取材 日本大学4年 和田真帆
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