葵わかな お芝居という架空の世界を演じることで、誰かの背中を押したい
女優 葵わかな(あおいわかな)
■プロフィール
デビュー以来、映像作品で活躍し、近年は舞台やナレーションと活躍の幅を広げている。2017年には連続テレビ小説『わろてんか』にてヒロインを務め、2019年にはミュージカル『ロミオ&ジュリエット』で初舞台に挑戦。最近の出演作にTVドラマ「三千円の使いかた」「Dr.チョコレート」など。
◆学生時代のエピソードを教えてください
スカウトがきっかけで、10歳の頃から芸能のお仕事をしているので、仕事と学業の両立はずっと行っていました。大変な時期もありましたが、幼い頃から仕事を重ねていく中で、架空の世界を演じる楽しさや表に立つ責任をより強く抱くようになりました。私自身、学生時代に小説やアニメのキャラクターに悩みを救われたことがあったので、今は、私もこの仕事を通して誰かのお役に立ち、背中を押したいと思っています。
◆ミュージカル『アナスタシア』の魅力について
この作品は、記憶を無くした主人公アーニャが過去を取り戻し、愛する家族と自分の帰る場所を見つける旅路を描く、愛と冒険の物語です。作品全体の魅力は、ファンタジーの世界を大胆かつロマンチックに表現しているところです。
また、私が演じる主人公のアーニャのキャラクターにも注目してほしいです。アーニャは、記憶がない不安な中でも自分で人生を切り開いていく強い女の子。演じるうえで、その強さの裏にどんな不安や思いを抱えているのか、脚本には書かれていないところまで考えて向き合うことを意識しました。サクセスストーリーであるこの作品の中で、皆さんが応援したくなるような、現実味のある立体的なアーニャを演じたいです。
◆学生へのメッセージを
私自身、18歳になってからの仕事への向き合い方で人生が変わりました。学生の皆さんも変化が訪れやすい頃だと思います。『アナスタシア』でアーニャの姿を通して、皆さんの背中を押せれば嬉しいです。ぜひ舞台を観に来てください!
■取材を終えて
質問一つひとつに真摯に向き合ってくださいました。お話の中で、「作品の時代背景を勉強したり、脚本に書かれていない部分まで役のキャラクターのことを想像するなど、役作りの過程も楽しんでいます」という言葉が印象的でした。貴重な機会に感謝でいっぱいです。
学生新聞2023年10月1日発刊号 上智大学2年 吉川みなみ
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