岡田将生 枠から出ると弾かれる社会だからこそ自分らしく生きることが大切

俳優 岡田将生(おかだまさき)

■プロフィール
1989年8月15日生まれ。2006年俳優デビュー。近年の主な出演作として映画『ドライブ・マイ・カー』(2021)、『さんかく窓の外側は夜』(2021)、『1秒先の彼』(2023)、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021)、『ザ・トラベルナース』(2022)などがある。

◆仕事上、大事にしていることを教えてください

求められていることに対して誠実に答えようと心掛けています。その上で僕にとっての自分らしさは個性を活かすことです。個性が強いと生きづらい社会なのかもしれないですが、表現者として個性の大切さを知ってほしくて個性的な役を選んで演じています。

◆『ゆとりですがなにか インターナショナル』映画化への思いを教えてください

7年越しに最高のスタッフ・キャストと集まれるので、僕にとって映画化はご褒美のような感覚です。30代になり、責任や仕事への重みも感じています。ただ、この映画は気負わずに軽やかに頑張りたいという気持ちで臨みました。
映画化に際しては台本や映像を見直しました。続編ということで、坂間正和の家庭環境は変わりますが、なるべく大きな変化を出さないようにしました。人間ってそんなに変わらないですからね。ドラマを見てくださった方々は、正和、山路、まりぶの3人に会いに映画館へ足を運んでくださると思うので、映画ではドラマ当時の正和を思い出しながら演じていました。
この3人の切っても切れない関係性は、僕の理想です。手が届く範囲で家族、友人どうしの助け合いがあって、正和に共感できるところが必ずあると思うので、そこに注目してください。

◆学生へのメッセージをお願いします

自分の未来がどうなるのか不安で仕方なく、悩んでいる方がいると思います。しかし、人にはいろいろな可能性があり、その可能性を信じて新たな経験をすることで自分の未来が広がるのだと思います。4年間を大事にそして楽しく!

『ゆとりですがなにかインターナショナル』

出演:岡田将生 松坂桃李 柳楽優弥 安藤サクラ 仲野太賀 吉田鋼太郎
脚本:宮藤官九郎
監督:水田伸生
Ⓒ2023「ゆとりですがなにか」製作委員会

10月13日(金)公開

■取材を終えて 
どんな役柄も素のように演じられる岡田さんに魅了されっぱなしでした。観る人の心に残る演技は、誠実に自分らしさを活かそうとする心掛けから生まれていることを知り、岡田さん自身のお人柄にも惹かれました。映画館で正和さんに共感しつつ3人を応援してこようと思います。

学生新聞2023年10月1日発刊号 駒澤大学4年 三上山明里

慶應義塾大学4年 伊東美優/駒澤大学4年 三上山明里

撮影協力:カメラマン 広田成太

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