ぐるなび総研 2023年「今年の一皿®」記者発表会

食を主要テーマにさまざまな調査・研究を行い、その成果や提言を広く発信する株式会社ぐるなび総研。優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承するために、2014年から「今年の一皿®」の選出を始めた。
選出条件は、①その年に流行または話題になり、②その年の社会の世相を反映し、③かつ食文化として受け継ぐ価値があること。「今年の一皿®」は今年で10回目となり、日本の食文化を国内外へ発信するとともに、そのさらなる発展が目指されている。

2023年「今年の一皿®」:ご馳走おにぎり

【選定理由】
・具材のしるしが食欲をそそり、見た目の華やかさからSNSを中心に話題となった。
・豊富な具材から選べる楽しみと飲食店で握りたてを味わうスタイルが消費者に受け、ご馳走へと進化した。
・おにぎりの消費支出額が増加傾向にあり、専門店の新規開業が相次いで、中・外食の精米消費を後押しした。
・海外でも”ONIGIRI”の名で販売し、日本の伝統的な食文化を浸透させつつある。

準大賞:米粉グルメ

輸入小麦の高騰が長期化する中、代替品として供給が安定している国産米粉への注目が集まった。近年の健康志向の高まりを受け、低グルテンメニューとしての広がりも期待できると評価された。

食のポシビリティ賞:陸上養殖魚

環境問題の影響を受けにくく、持続可能な水産支援となる。鮮度維持や輸送コストの削減、先端技術による品質向上が期待されると評価された。

ノミネート:ホタテ

諸外国での水産物禁輸措置を受けた余剰在庫に対し、大手外食チェーンでのメニュー展開・ふるさと納税の返礼品などを通じた支援が行われた。国内における販路拡大やメニュー提供など消費が高まる可能性があると評価された。

※「今年の一皿®」が食べられるお店はこちら、過去の「今年の一皿®」はこちらから。

記事構成:上智大学2年 吉川みなみ

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