参議院議員・内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略) 小野田 紀美

クールジャパン
コンテンツは資源小国と言われる日本の「無限の資源」

参議院議員・内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略) 小野田 紀美(おのだ きみ)

■プロフィール
2016年7月、参議院議員初当選。以降、法務大臣政務官、防衛大臣政務官を歴任。2025年10月より現職。経済安全保障担当、外国人との秩序ある共生社会推進担当、内閣府特命担当大臣(クールジャパン戦略、知的財産戦略、科学技術政策、宇宙政策、人工知能戦略、経済安全保障)を拝命し、各分野の施策推進に尽力。

日本のアニメや漫画、ゲームなどのコンテンツが世界で高い評価を受ける中、それらを支える政策を担うのが小野田紀美内閣府特命担当大臣だ。幼い頃から政治家を志し、さまざまな壁にぶつかりながらも夢を追い続けた小野田さん。現在はクールジャパン戦略等に携わり、日本のコンテンツ文化を守り育てることに全力で取り組んでいる。

■政治家を志した原点は幼少期にあった

私は子どもの頃から「正義の味方になりたい」と思っていました。でも、私は政治家の家に生まれたわけではなく、一人親家庭で育った田舎の娘だったため、大学時代は経済的に自立するため、学校に行きながらアルバイトに明け暮れる日々でした。当時は政治家になるならタレント議員になるしかないとの思いでモデルの仕事をしたり、ミスコンに出てみたりもしました。そして、2011年に地方議員に当選するまでは、雑誌の編集や塾講師、ゲーム会社などさまざまな仕事をしてきました。
このようにいろいろな仕事をしてきた結果、業界ごとのリアルな現実がわかるようになり、政策を考えるのにも大きく役立っています。自分の過去の経験で無駄になったものは何一つないなと思っています。

■日本のコンテンツは無限の財産

2025年に内閣府特命担当大臣になり、クールジャパン戦略等に携わっています。クールジャパンはとても広い概念で、食、ファッション、化粧品、伝統文化、歴史、自然など、日本の魅力として海外から「いいね」と思われるものはすべて含まれると言っていいでしょう。なかでも高い注目が集まっているのが、漫画やアニメ、ゲームといった分野です。
クールジャパンは日本を知ってもらう玄関口にもなっています。実際、平成30年に発表した「クールジャパンの再生産のための外国人意識調査」の「Q日本に興味を持ったきっかけは何ですか?」という項目で、欧州では75パーセントの人が「アニメ・漫画・ゲーム」と答えています。
先日、クールジャパン・プラットフォームアワード2026のグランプリ受賞者のサウジアラビアの方から「コンテンツは日本の石油です」と言われました。しかも、石油のように有限ではなく、次々と生まれてくる無限の財産だというのです。
アニメ、漫画、ゲームなどはこれまで政府主導で成長してきたものではなく、作ってきた民間の企業と、それを支えてきたファンが作り出したパワーコンテンツです。ですので、そこに政治が介入するのは良いことだとは思っていません。
しかし、コンテンツを作っている側と政府との共通の課題や、民間の企業が戦いきれないような問題を、国として知財を守るためにサポートができる方法を考えています。クリエイターが今以上に自由に創作を続けられるようにサポートをしていくことを進めていきたいです。
また、日本のコンテンツの魅力は〝タブーがないこと〞です。その多様性は日本の作品にも表れています。コンテンツのなかには、宗教や歴史上の人物を大胆に扱うものも多くあります。
たとえば、歴史上の人物がキャラクターとして登場したり、神話の神々がゲームの中に登場したりといったことを「フィクション」として受け入れる文化があります。これは日本の特徴の一つです。神様も八やおよろず百万いると言われるほど、多様な価値観を認める文化があります。そうした文化的背景があるからこそ多様な表現が生まれ、それが魅力的なコンテンツにつながっているのではないでしょうか。

■クールジャパンとしての取り組みについて

高市内閣では、日本成長戦略本部で17の戦略分野を示しており、その中の一つにコンテンツがあります。春までに官民投資ロードマップを策定し、官民でどのような投資を行っていくか、国としてどのようなサポートができるのかを考えていきます。
また、日本のコンテンツの中核となり、世界に向けて発信する拠点として、体験型のセンターを作りたいです。海外には、漫画やアニメ等について積極的に発信する公営の拠点を整備している国がありますが、日本では漫画やアニメなどのコンテンツを総合的に発信する施設はまだ十分とは言えません。海外展開のためにも、世界と連携しながら日本のコンテンツを発信できる拠点を整備していくことが必要だと考えています。

■中高生へのメッセージ

皆さんに伝えたいのは、「好きに生きてほしい!」ということです。私は小さいころから政治家になる夢を持ち、事あるごとに「政治家になる」と言い続けてきました。「頑張って」と言ってくれる人もいましたが、「無理だよ」「できないよ」と何千回も言われました。でも今、政治家になっています。人から「できない」と言われても、自分がやりたいと思うことをやったほうが人生に後悔がないと思います。どうか全力でやりきってください。
もう一つ大事なことはメンタルの強さです。今日本人が海外の方に一番負けているのは優秀さでも何でもなく、メンタルの強さだと思います。
これからはメンタルの強い海外の若者とも競争する時代になるので、踏まれてもまた生えてくる雑草のような強さを持って、折れない心を持ち続けていただけると嬉しいです。
たとえ周りが全員「白」だと言っても、自分の信念が「黒」なら勇気を持って「ノー」と言える。そんな自分の感覚を信じ、人生を主役として演じきってください。私は、皆さんの挑戦を心から応援しています。

中高生新聞2026年4月号 城西国際大学2年 渡部優理絵/関西外国語大学2年 石川遼

日本文化を世界に。コンテンツの海外進出や人材育成を全力でサポート

■政治家になった経緯を教えてください

私は小学生の頃から政治家になりたいと思っていました。曲がったことや理不尽が大嫌いだったので、「正義の味方になって悪と戦うんだ!」と決意していたんです。中・高・大学と政治家を目指し続けました。当時は、親が政治家でもない自分が議員になる現実的な方法がわからず、「タレント議員しか道はない」と考え、モデルやミスコンに出るなど必死にもがいていました。一人親世帯のため大学時代はバイトにも励み、その後、塾講師やゲーム制作などのさまざまな企業で働きながら政治家の道を模索し、2011年地方議員に初当選しました。それから参議院議員を務め、現在クールジャパン戦略等を担当する大臣に就任しました。

■クールジャパン戦略について教えてください

クールジャパンとは海外から見て魅力的と感じてもらえる日本文化などです。最近、海外で大きな影響力を持っているのはアニメや漫画、ゲームといったコンテンツです。
先日、CJPFアワード受賞者のサウジアラビアの方から「コンテンツは日本の石油です」と言われました。しかも、石油のような有限ではなく、次々と生まれてくる無限の財産だというのです。
また、海外の方に「日本に興味を持ったきっかけ」を聞くと、アニメと答える人が非常に多く、コンテンツは日本を知る入口になっています。

■これから実現したいことは何ですか

多様性のあるコンテンツが生まれる環境を守りつつ、人材不足のような共通課題のサポートに取り組みたいです。
また、日本のコンテンツを世界に向けて発信する拠点として、体験型のセンターを作りたいです。海外には漫画等について発信する公営の拠点を持つ国がありますが、日本で漫画やアニメなどのコンテンツを総合的に発信する施設はまだ十分とは言えません。海外展開のためにも、世界と連携しながら日本のコンテンツの発信拠点を整備する必要があると考えています。

■学生へのメッセージをお願いします

皆さんに伝えたいのは「好きに生きてください!」ということです。小さいころ、政治家になって正義の味方になりたいという夢を語ったとき、「馬鹿じゃないの?」「無理だよ」と周りに何度も言われました。しかし、私は実際に今、政治家になっています。ですから、誰かが言う無理という言葉に捉われることなく、自分のやりたいことをやり切っていただきたいです。

学生新聞2026年4月号 東京都立大学3年 坂倉彩月

昭和女子大学2年 阿部瑠璃香/城西国際大学2年 渡部優理絵/関西外国語大学2年 石川遼/東洋大学4年 太田楓華/情報経営イノベーション専門職大学2年 山田千遥/法政大学1年 渡辺碧羽/東京都立大学3年 坂倉彩月/東京女子大学2年 浮田梨紗/東京家政大学2年 篠田陽菜乃/日本大学1年 太田萌日/情報経営イノベーション専門職大学1 年 襟川歩希

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。