俳優 戸塚純貴
震災で向き合った自分の人生。俳優として誰かの人生を演じるのは楽しい

俳優 戸塚純貴(とづかじゅんき)
■プロフィール
1992年、岩手県生まれ。2011 年俳優デビュー。『虎に翼』、『だが、情熱はある』、『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』、『良いこと悪いこと』、映画『スオミの話をしよう』、など出演。4月からZIP!水曜パーソナリティに。映画『SAKAMOTO DAYS』が4月29日に公開。
◆俳優を目指したきっかけを教えてください
俳優を目指すきっかけとなったのは、東日本大震災です。自分の住む町が一瞬で変わり、死を身近に感じました。自分の人生に真っ向から向き合い、本当にやりたいことに挑戦しようと思いました。俳優として誰かの人生を演じることは、自分にはない視点を持つことでもあり、すごく楽しい仕事だと感じています。一から新しい「人格」を作っていく作業は、自分に合っていたと思います。
今回『虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」』で演じた「轟太一」という役は、「男らしく生きること」に縛られていた彼が、親友の死をきっかけにマイノリティとしての自分を露わにしていきます。人の気持ちを汲み取ることの尊さを、轟を通じて改めて教わった気がします。
この作品が誰かの背中をそっと押すようなものになればと願っています。
◆仕事をする上で大切にしていることは
大切にしているのは「忘れること」です。考えすぎると思考が固まってしまうので、現場での瞬発力を一番に考えています。お芝居は一人でするものではなく、必ず目の前に相手がいます。だからこそ柔軟でありたいです。そのため、現場では「質問すること」を大事にしています。
些細なことでも言葉を投げかけ、相手に興味を示す。そうすることで相手も自然と心を開いてくれる気がします。
◆学生へのメッセージをお願いします
自分を見失いそうになるときもあると思います。僕は自分をなくさないでいられるかを大事にしています。当たり前の日常を大切にしながら、自分らしく進んでいってほしいです。
■取材を終えて
飾らない優しい人柄に惹かれ、いつか取材したいと願ってきました。今回ついに念願が叶い、取材することができました。実際にお話を伺う中で、一つひとつの言葉を誠実に選んでお話くださる姿に、俳優としての真摯さを感じ、ますますファンになりました。
学生新聞2026年4月号掲載 青山学院大学1年 松山絢美
虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」

【出演】土居志央梨 戸塚純貴/伊藤沙莉ほか
上野の片隅にある山田よねと轟太一の山田轟法律事務所。その設立には知られざるエピソードがあった。
NHKオンデマンドにて配信中

津田塾大学3年 山下さくら/青山学院大学1年 松山絢美/東京都立大学3年 坂倉彩月/東洋大学4年 太田楓華


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