女子プロレスラー メガトン

人との出会いが人生を変える

女子プロレスラー メガトン
 
■プロフィール
『轟もよ子』としてドラマや舞台を中心に活躍後、2025年1月3日『メガトン』としてプロレスデビュー。「印象派レスラー」「癒し系ヒール」として絶大な人気を博すも自力では未勝利。決め台詞は「ガオーッ」

■学生時代に力を入れていたことは何ですか?

見た目通りヤンチャだったから……と言いたいところだけど、学生時代は人とコミュニケーションをとることに力を入れてたよ。大学ではレポートが大変だったから教授に話しかけてアドバイスをもらったり、高校のときに身に付けた「成績の良い子と仲良くなって勉強を教えてもらう」という技もフル活用してたな。まわりに助けられてレポート書いてたぜ。

 
■プロレスラーになったきっかけは?

スカウトだ……なワケねーだろ。役者として活動していた時に知り合いから「役者や声優が集まって、プロレスを取り入れたお芝居をする『アクトレスガールズ』がある」と誘ってもらったんだよ。私はプロレスが好きだったから挑戦してみることにした。どんどんのめり込んでいったよ。でもな、その時のプロデューサーだった風香さんがマリーゴールドに移籍したのがダーニングポイントだったよ。私もついていきてくて、人生最大の覚悟を決めてマリーゴールドにきた。

■苦労したことはなんですか?

圧倒的に練習だよ!プロテスト前に自分たちの動きを確認するためにカメラをまわしていたんだけどな、その練習がきつすぎて気づけば足が動かなくなって泣いちまってたんだよ。でもな、追い込まれた経験が私を強くした。これから極悪の道を突き進むメガトンに弱さはねぇ!

■プロレスの魅力は何ですか?

自由に大暴れできるところだな……つーのは冗談で、舞台は上演が終わった後にお客様が書いてくれるアンケートを読んで感想が分かるけど、プロレスは試合中ずっとお客様の声が聞こえるだろ。熱をずっと感じることができる。特にスリーカウントが決まる瞬間、レフェリーのカウントにあわせて「ワン、ツー、スリー」と一体となって盛り上がるところが最高なんだよ。歓声が嬉しくて「メガトン」と呼ばれると全部に「ガオーッ」って返事しちまうほどだ(笑)。お客様と対話できるのが魅力のひとつ!それからな、今私は毎日が楽しくてしかたねぇんだよ。プロレスには人生をかえる力がある。それだな!

■次の試合での注目ポイントは何ですか?

全部だ!……と言いたいところだけど、2月20日の後楽園ホール大会。誰とやってもガォーのズドーンでつぶすけど、この日はさらにバージョンアップしたものを見せてやるよ。「何をしでかすかわからない」「5カウント以内なら反則負けにならない」プロレスの醍醐味を見せてやるよ。学生は1000円で見れるから会場でメガトンを体感してくれ。

■今後の目標は?

偉そうに言ってるけど、実はまだ自力勝利したことがねぇんだよ。つーか、デビュー直後は「たまに大人数の試合に出る」って社長から言われてたんだよ。そしたら、いきなりシングル王者の林下詩美とシングルマッチが組まれて、驚きすぎて心臓が飛び出たよ。この試練は社長からのデビュー祝いだと感謝してしっかり結果を残さないとな。燃えてるぜ。
だから、まずは自力勝利が目標だ。マリーゴールドには青野未来という選手がいるんだけどな、ソイツは黙っていても存在感があるスター・令和のジャンボ鶴田だ。ヒールとして生きるからにはベビーフェイスのトップを泣かせてこそ一人前だろ?初勝利の相手は青野未来で決まりだ!

■大学生へのメッセージ

大学時代はな、誰もがとにかく色々なことで悩むんだよ、私もそうだった。でもな振り返ってみると、多くは大したことはねぇ。悩むなとは言わない、でも、考えすぎるな。大切なのは多くの人と出会って話をする努力だ。人とのつながりは新しい世界やチャンスを作ってくれる。人に優しく誠実に、笑顔でごまかすんじゃねぇ、笑顔で乗り切れ。
今はSNSなどインターネットが主流の時代だからこそ、敢えて直接会って話すことが成長の鍵だぜ。まずは話しやすい同年代から、次は色々なアンテナを張って年齢が少し上の人と話をしてみると視野が広がるかわるかもしれない。年齢を重ねた人は経験も知識もある、考えすぎずに頼ってみるんだ。ガオーッ!

学生新聞オンライン2024年12月4日取材 城西国際大学1年 渡部優理絵

青山学院大学1年 桑山葵/城西国際大学1年 渡部優理絵

関連記事一覧

  1. No comments yet.