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Archive for 運営スタッフ

前田蓮峰

女優 花瀬琴音

自分ができることをただひたすら一生懸命に 女優 花瀬琴音 (はなせことね) ■プロフィール2002年生まれ。主な出演作は 映画「すずめの戸締まり」海部千果役(2022/声優)、TOKYO MX「異物-アナザーストーリー-」(2023)、MV 優里「恋人じゃなくなった日」(2023)などがある。 「安室奈美恵さんに憧れ、小学生のときに芸能の世界に足を踏み入れた」と語るのは、女優の花瀬琴音さん。今では映画『すずめの戸締まり』の海部千果役や『遠いところ』の主人公・アオイ役など様々な場所で活躍している。若くして芸能界へ入った彼女の今後の展望や、映画『遠いところ』の見所についてお話を伺った。 ■安室奈美恵に憧れ芸能界へ 私が芸能界を本気で意識し始めたのは、小学生の頃です。きっかけは、歌手の安室奈美恵さんの存在でした。小さい頃に彼女の歌声に魅了され、「将来は歌を職業にしよう」と思い、芸能スクールに入ったのです。しかし、早い段階で「自分には歌の才能がない、安室ちゃんになれない」と思い知らされました。その瞬間に歌の道は断念し、女優の道に進むことを決意しました。デビューするまでは舞台を通じて様々な経験を積みました。 ■仕事を辞めたいと思ったことは一度もない 映画、テレビ、ドラマなど、全ての映像の中に残るのは私ですが、その裏側には両親をはじめ、監督やアシスタントさん、メイクさんなどいろんな方々のサポートがあり、それなくして素晴らしい作品ができないと感じています。一方で多くの人に支えられているからこそ、「絶対に自分がミスしてはいけない」とプレッシャーを感じることもあります。毎回、本番で最大限のパフォーマンスをするため、何回も練習に練習を重ね、撮影が終わり完成を見るまで安心できません。このようにお仕事をしていて責任感を感じる場面は多々ありますが、それでもこの仕事を辞めたいと思ったことは一度もありません。多くの方に支えられているという強い思いに加えて、小さい頃に思い描いた「なりたい自分」になれていることが、私の中で大きな原動力となっています。もはや、自分にはこの職業しかないと感じています。今後も、長い間支えてくれた親に恩返しをしつつ、携わってくれた人たちと一緒に笑うために、作品を背負って成長していきたいと思っています。 ■映画『遠いところ』について 映画『遠いところ』への出演が決まったときは全く実感が湧きませんでした。作品の舞台が沖縄だったのですが、「私、本当に沖縄にいくの!?」とも思いましたね(笑)。アオイは若い頃から子供を育てたり、旦那に暴力を振るわれたりと自分では想像ができない様々な苦労を経験してきた非常に強い女性です。私の日常とはかけ離れている中、どうやって演じたらよいのか悩みました。撮影の1ヶ月半前から沖縄で役作りをさせていただいたのですが、沖縄に入ってから驚いたのは習慣、方言、食生活、コミュニケーション方法、すべてが私の中の常識と全く違うことです。夜が東京と比べて明るかったり。撮影に入る前に、アオイのような境遇の方に会うことができ、お話しさせていただいたことで、ようやく役柄に対する実感も湧きました。撮影前の沖縄での1ヶ月半は本当に有意義だったなと思います。撮影現場では、実は撮影に入る直前まで台本をもらうことができませんでした。これは監督の「作品というよりはリアルを届けたい」という意向でした。初めは非常に不安でしたが、撮影前の沖縄滞在の経験をそのまま活かすことができ、嬉しかったです。流れに身を任せ、「演じる」よりは「表現する」ことを意識して撮影に臨んでいました。演じる中で難しかったのは、やはりアオイと私の間に共通点が全くない事です。私の中では非日常だけど、アオイにとっては当たり前の環境。否定はせず、全てを取り入れ、受け入れ、彼女の思いに壁を作らないように努力し、常にアオイへリスペクトの気持ちを忘れずに演じていました。 ■この作品で描いている問題は、自分のそばにある問題 この作品を観て「これはフィクションではなく、現実世界で実は自分のすぐそばにある問題なのだ」と感じてもらえれば、嬉しいです。また、舞台である沖縄にしかない独特の雰囲気、空気感やきれいな海など、その美しい風景に心に残っていただけるのではと思います。余談になりますが、作中にアオイのトイレでのシーンがありますが、監督に「トイレでのシーンは撮らして欲しい」と熱量高く言われました。私の中では「どうしてそこまでトイレのシーンにこだわるのだろう」と疑問に思っていたのですが、作品が完成したときに初めてそのシーンが「ありのままの日常」を表現する重要な役割を担っていることに気付きました。その場面があることで、この映画を観る人がこれは「映画のために作られた映像」ではなく「今もどこかで起こっている現実」であることを認識することができるのだと感じました。このように細部までこだわって作られた作品ですので、是非劇場で見て頂けると嬉しいです。 ■大学生へのメッセージ 映画『遠いところ』は私と同世代の若い人たちに一番見てもらいたいです。これからの未来を作っていくのは今の学生の方たちです。映画を通して、今まで先人たちが目を背けてきた現実を見つめ、今日本が抱えている問題を知ることで、「なにか自分にできることはないかな」と考えるきっかけになって欲しいなと思います。 学生新聞オンライン2023年6月15日取材 中央大学2年 前田蓮峰 <作品紹介>タイトル:『遠いところ』公開日:7月7日(金)全国順次公開6月9日(金)沖縄先行公開中監督・脚本:工藤 将亮キャスト:花瀬 琴⾳石田夢実、佐久間祥朗、長谷川月起/松岡依都美主題歌:“Thanks” by 唾奇製作:Allen、ザフール【作品公式サイト】 https://afarshore.jp【公式 SNS】https://twitter.com/afarshore_jp【配給】ラビットハウス https://usaginoie.jp/©2022 「遠いところ」フィルムパートナーズ

学生新聞インターン

株式会社サクラクレパス 代表取締役社長 西村 彦四郎

過去の100年に負けない100年を築いていきたい 株式会社サクラクレパス 代表取締役社長 西村 彦四郎 (にしむら ひこしろう) ■プロフィール 1979年3月 成蹊大学法学部卒業、1980年4月 (株)サクラクレパスに入社。1996年9月より営業企画本部長に就任、2003年12月に常務取締役、2010年3月専務取締役 営業本部長を経て、2014年6月に代表取締役社長に就任、現在に至る。 クレパスやクーピーなど、誰もがみな幼い頃から触れてきたサクラクレパス。どのような意識のもとで魅力的な商品が生み出されているのか、100年以上の歴史を持つ企業の展望を西村社長に伺った。 大学時代は理系の学部ではなかったので、正直単位を取れたら良いという考えが強くて、スキー同好会の活動や、友人と遊ぶことが多かったです 。大学時代ほとんどなかった勉強意欲は、社会人になってから少し遅れて湧いてきました。 入社後、20代半ばで病気を患い数ヶ月間寝たきりが続いたのですが、この時期に1日1、2冊本を読むことが習慣に。それから「あれも知りたい」「これも知りたい」と知識欲がでてきて勉強に前向きになっていきました。実際に夜に社会人向けの講座を受けるようになり、学ぶ姿勢には興味が重要で、興味があると勉強は楽しく 、身に付くものなのだと感じましたね。    ■誇りある歴史を未来へ繋ぐ サクラクレパスは1900年代前半、手本の絵を鉛筆でそのまま描きうつす臨画教育から、思ったこと、感じたことを自由に描く自由画運動が起こったことに合わせて、安くて品質の良いクレヨンを作り始めたことが会社のはじまりです。学校に出向いて、商品を勧めるのではなく自由画運動を広めることに力を入れ、子供たちが絵を描く文化を築いてきました。私自身はアメリカに行ってみたい気持ちが強く 、卒業後はアメリカ留学に。アメリカで大学に通いながら一年過ごした後、親の勧めもあってサクラクレパスに就職しました。この時点で会社の歴史など、知識がほとんどなかったので入社後に学ぶことは多かったです。就職前から企業に対して熱意があったわけではないですが、今ではサクラクレパスの歴史を誇りに思っています。 ■100年の歴史を持つ会社に就職して43年、社長を勤めて9年 私が社長に就任した時、社員には会社の使命について二つのことを伝えました。「人々の心を豊かに育み社会に貢献すること」、そして「社員のみんなが幸せになること」です。社会に貢献できる会社になるためには、それを実現させる社員が幸せで充実していなければなりません。経済的な幸せはもちろんのこと、仕事にやりがいを持って成長できる精神的な要素も非常に重要です。そのために、新入社員から社長の私まで参加する会議であっても自由で平等に意見を言い合える環境を作り、反対意見であっても積極的に発言するように常々伝えています。 ■新しい価値を生み出す 商品やサービスを企画する上で、世の中にない新しい価値を作ることを最も大切にしています。これはある研究に基づいていて、この研究ではシェアトップの商品の半分が先発商品である、という結果が出ています。つまり最初に商品を出せば、二分の一の確率でシェアトップになることができ、後から類似商品を販売するよりも遥かにロングセラーを打ち出せる確率が高いということです。新たな価値を生み出すため、サクラクレパスでは「お客様のニーズを知ること」、「世の中に全くないものを開発すること」という二つの方向性から商品を作っています。特に後者は容易にできることではなく、社員には常日頃から意識的に考えるように言っています。例えば、文具以外の他業界に着目することも効果的で、事業者向け通販のアスクルを参考にして教育施設向けに始めた通販のエデュースは国内の売り上げの約半分を占めています。一見関連性のない事柄から着想を得られることも多くあるので、常に考えるということが発想力を鍛えることにも繋がります。今後の目標は、筆記具におけるサクラブランドの確立です。サクラクレパスはどうしても子供向け画材のイメージが強くあると思います。実際には筆記具も同じくらいの売り上げを出していることから、今後は皆さんの印象にも強いサクラのロゴを大きく印字するなど、筆記具におけるサクラブランドに力を入れていきたいです。そして、大人の方の絵を描きたい、というニーズに応えた大人向けの趣味としての描画を広めていきたいですね。コロナ禍で油絵具セットがたくさん売れたように、大人の方からのニーズも多いと考えています。 ■長期的な目で見ることの必要性 私が最終面接をする時に最も重視しているのは、誠実さと努力し続けられる力、この二つです。誠実な人は上司、部下問わず人望がありますし、良いことも悪いことも乗り越え、努力を続ける力がないと良い仕事はできないですよね。おとなしかったり、明るかったり、短所でも長所でも生まれ持った個性を排除することはありません。それぞれが適したところで個性を活かせることが重要だと思っています。 学生の間は是非色々なことを経験してください。私は病気を患った際、周りがバリバリ働いたり遊んだりしている中、思うように動けず、「どうして私だけ」ととてもネガティブになっていました。しかし今振り返ると本を好きになって読むようになり、あの時期は自分にとって本当にプラスになっています。どんな失敗も長期的な目で見れば必ずプラスに思える日が来るので、恐れずやりたいことに挑戦してください! 学生新聞オンライン2023年5月18日 取材 上智大学 3年 川端百桃

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株式会社リンクアカデミー 代表取締役社長 横山丈二

限界を決めずに、お客様の可能性を誰よりも信じる 株式会社リンクアカデミー 代表取締役社長 横山丈二(よこやまじょうじ) ◾️プロフィール 1976年生まれ 広島県出身1999年 株式会社アビバ(現リンクアカデミー)入社2011年 株式会社アビバ(現リンクアカデミー)取締役就任2014年 株式会社リンクアカデミー取締役就任2022年 株式会社リンクアカデミー代表取締役社長就任 PCスキルや資格獲得をワンストップでサポートし、個人のキャリアアップを支援する株式会社リンクアカデミー。リンクアンドモチベーショングループが保有する技術を用いて、年間約15,000人のキャリア創りをサポートしている。お客様の無限の可能性を一番に信じる横山社長に、会社の魅力や一緒に働きたい人物像などを伺った。 幼少期は貧しい家庭で育ちました。父の会社が倒産し、残った多くの負債を引き継ぐわけにもいかず、両親は離婚。母が、朝から夜まで働いて育ててくれました。そんな姿を見ていたので、なんとか母を助けたいと思い、高校卒業後は就職するつもりでした。ところが、入学した高校が進学校だったこともあり、受験勉強をしている周りの生徒の姿を見て、進学と就職で揺れ動くようになっていきました。悩んだ末、「家庭環境で大学をあきらめさせるのはつらい」という母の言葉によって、大学に行くことを決めました。 しかし、就職しか考えていなかった私の成績は学年最下位。中学生の勉強からやり直し、なんとか地元の私立大学に入学できました。ただ、まだ金銭面の問題はあったので、学費は奨学金を借りながらなんとか自分で支払いました。そのときのしんどさや母の苦労を忘れたくなかったので、奨学金は毎月少しずつ返済し、完済したのは40歳になったころでした。大学卒業後は、リンクアカデミーの前身であるアビバに入社。先んじてPCスクールをはじめた会社で、平均年齢も若く、裁量権も早い段階で得られることに魅力を感じ、入社を決めました。 ◾️お客様自身で主体的にキャリアを描けるように リンクアカデミーでは、「i-Company」という概念をとても大事にしています。「i-Company」とは、自分自身を一つの株式会社に見立て、その経営者として自立的に自らのキャリアを形成していく考え方です。資格取得をゴールとせずに、主体的に将来のキャリアをどう描くかというところにアプローチしている点が、他社との大きな違いだと考えています。 なぜこのような考え方が大事になるかというと、個人の資質と企業において大きな変化がフォーカスされる時代になってきて求められているからです。時代の変化に伴い、価値の主体は「業界」から「企業」へと変化していきました。そして現在は、「どこに属しているか」ではなく「何をしている人か」という「個人」そのものに注目が集まるようになってきています。さらに、企業においては、商品のライフサイクルの短期化に伴い、毎年売上ランキングが入れ変わるように、競争はますます激化しています。このような変化の激しい時代を生き抜くために重要になるのが、「i-Company」の概念です。つまり、個人が主役となって、スキルをアップデートし続けながら自分自身でキャリア形成をしていくことが大切になってきているのです。 ◾️丁寧な診断によって明確になる現在地 PCスキルや資格取得などをワンストップで、かつこの規模感で提供している教育サービス事業はほとんどないと思います。お客様は、ダブルスクールをすることなく、さまざまなスキルをワンストップで獲得することができます。 また、リンクアカデミーは人の介在価値も大事にしています。私は、まだAIは本質的に人を変えることはできないと考えています。人が介入することで、もちろん手間やコストがかかりますが、効率を追求するだけでは人は変われません。人は人でしか磨けないと信じているので、リンクアカデミーでは、お客様のキャリア創りに徹底的に寄り添っています。具体的には、「診断」と「変革」に力を入れています。地図上でゴールを決めたところで、現在地が分からないと辿り着けないのと同様、今の自分の能力やスキルを見誤ると、自分の目指したい方向へスキルアップができない可能性があります。そうならないために、リンクアンドモチベーショングループが保有する「モチベーションエンジニアリング」という技術を用いた丁寧な診断を行い、どのように変革のステップを踏むべきかをお客様と一緒に考えています。私は、こんなに時間をかけて一人のお客様に向き合う会社は他にないと自負しています。 ◾️お客様の可能性を誰よりも信じる お客様に真の価値を提供するためには、社員も勉強し続けなければなりません。他のスクールと比較して、資格の取得数やインプット数も圧倒的に多いと思いますが、成長するための研修やトレーニング環境はしっかり整備しています。今では、約3年で10~15個程度の資格を取得する社員も多くいます。 しかし、これは必須条件ではありません。それよりも、「相手が変われる」と信じられる素養を持っていることの方がよっぽど大切です。つまり、お客様の可能性を信じ抜ける人。サービスを提供する側が可能性を決めてしまうことは、絶対にやってはいけません。お客様の無限の可能性を信じて、ブレずに仕事をしてくれる人と一緒に働きたいですね。 また、スクールでは語学指導もしていることから、インターナショナルな職場でもあります。多様性に適応できなければ企業として生き残れない時代になっているからこそ、多様な価値観の中で、どう一つの集合体として共通の目的を達成できるかが重要です。また、いつどんなときでも、さまざまなところに間口が広がる可能性を持っておくことも大切だと思います。 ◾️message 今の大学生は、コロナネイティブの世代です。大学での活動経験が少ないとマイナスに思う方もいるかもしれませんが、捉え方を変えればその年代の人しか経験できないことがたくさんあったと思います。大学に普通に通えていれば、関わることのなかったであろう人との繋がりもそうです。これまでとは全く異なる観点で、さまざまな人との関係構築が自然にできる年代だと思います。大学が全てではありません。過去の大学生にはなかった視点や関係創りをもっと突き詰めて、もっと尖らせてほしいです。 学生新聞オンライン2023年4月5日取材 日本大学 4年 石田耕司 立教大学3年 緒方成菜 / 上智大学短期大学部2年 大野詩織 / 専修大学4年 竹村結 / 日本大学4年 石田耕司

学生新聞インターン

株式会社キッズライン 代表取締役社長 経沢香保子

今がある理由は、どんなに周囲から反対されても、ただ「諦めなかった」こと。 株式会社キッズライン 代表取締役社長 経沢香保子(つねざわかほこ) ■プロフィール 桜蔭高校・慶應義塾大学卒業。リクルート、楽天を経て26歳で「トレンダーズ」を設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。2014年に再びベビーシッター・家事代行サービスを展開する「キッズライン」を創業。日本にベビーシッターの文化を広め、女性が輝く社会の実現を目指す。著書に「すべての女は、自由である。」等。 「日本にベビーシッターの文化を」「家事代行をあたりまえに」をビジョンに、女性が輝ける社会を目指して、子育て中の家庭を支える株式会社キッズライン。2014年にサービスを開始して以来、サービス提供は累計150万件を超え、3300人を超えるサポーターが在籍。共働き世代の増加や女性の社会進出が課題となる現代において、ベビーシッターや家事代行の意義とこれまでの経沢さんのキャリアについてお話を伺った。 中学・高校は女子校だったので、俗にいう世間知らずだったかもしれません。大学に入ってからは、高校時代にはできなかった、スポーツとアルバイトに打ち込んでみたいと考えました。そこで、せっかくやるなら一番を目指したいと、大学から始める人が多いスカッシュに打ち込みました。部活が忙しかったので、効率よく収入を得るために、自分の特技を活かしてアルバイトする方法を考え、家庭教師を選びました。中学受験で鍛えた算数の力が、中学受験を控える算数の苦手なお嬢さんを持つご家庭から大人気で、口コミで広まりました。算数の苦手な女の子にとって、男性の先生よりはロールモデルになるような女性の先生の方が受け入れやすいと考えるようで、女性ならではの立場を生かして、たくさんの生徒さんに恵まれました。 ■女性としてどう生きていくのか 学生時代の頃から、大学を卒業したら自分はどのように生きていくのかずっと考えていました。将来どんな職業につけば、仕事と育児が両立できるのか?私が就職したのは、就職氷河期と言われる1997年ごろでしたので、当時は、女性が家庭と仕事を両立するという考え方が企業側にも、女性側にもなかったので、どうしていいのか全くわかりませんでした。であれば、たくさんのOB訪問をして、男女関わらず実力で勝負できる環境に入社したいと考え、新卒でリクルートに入社しました。営業1年目でも5年目の実績が出せればシンプルに評価されるのではないかと思い、仕事に打ち込みました。入社直後、配属されたチームの同僚や上司に新人の私が強く喜んでもらえることはないかと考え、新人の関門である名刺集めで1位になろうと決めました。先輩に名刺集めのコツやペースを相談したり、自分の顔とプロフィールを載せたチラシを配ったりして、1日100枚、1時間で20枚など小刻みに目標設定し、ただひたすら頑張っていました。そんな努力の成果もあって、名刺集めで関東No.1に輝くことができ、チームにも喜んでもらえたと思います。 ■女性も社会に進出できるように その後、インターネットのブームがやってきて、自分の持っている「営業力」という武器をIT業界で活かすことを考え、創業間もない楽天に転職しました。楽天ではまだ社員が17人くらいしかいなかったので、社長のそばで、新規事業の立ち上げなどをどんどん任せていただきました。その経験が、「社長という人間の頭の中身をインストール」できた貴重な機会となりました。楽天ではMBAホルダーも多く、私も30歳になるまでに何者かになりたいと思った際、選択肢の一つとして「留学」があるのではと考えるようになり、その後楽天を退職し、留学することにしました。しかし、会社を辞めて留学準備をするつもりが、自宅にいることでただのニートのようになってしまいました。そのうち知り合いの社長さんたちに「新しい女性向けビジネスを考えているのでリサーチして欲しい」など、個人事業主としてさまざまな仕事を任されるようになりました。そこで初めて「女性という視点が世の中に必要とされている」と実感しました。世の中の95%は男性社長だけれど、消費の中心は女性。だからこそ、女性ならではの立場を生かしたマーケティングをしようと考えたんです。最初は一人で女性向けのリサーチなどの仕事を受けていたところ、「取引するのなら会社にしてほしい」と依頼を受け、26歳で初めて起業しました。その時は、自室のマンションで、まさに何もないところからのスタートでした。ネット上で無料の求人広告を出し、ポツポツとメンバーを集め、そして1社目の「トレンダーズ」が軌道に乗り始めました。すると、次は、妊娠が発覚。社長が出産することも珍しかった時代だったので、出産することを周囲に特には言わずに、普通通り出産の直前まで働いていましたし、生んだ後も変わらずに働くつもりでした。しかし、生まれた子に障がいが見つかり、24時間看護が必要なことが分かって、私の人生は一変しました。社長を辞めることも考えましたが、社員の人生も抱える責任があります。どうにか助けてもらえる人はいないかと、看護ができるベビーシッターを必死に探しました。当時、ベビーシッターは富裕層だけが利用できるもの、そんな時代でした。ベビーシッターを雇うには、電話やFAXでやり取りが必要で、コーディネーターが自宅に来るなど、手間も多くかかります。自分の収入以上の費用をベビーシッターさんに払いながら、仕事に向き合う日々が続きました。ある日、ベビーシッターさんに聞いてみると、自分が払っている時給よりもずっと少ない額しか受け取っていなかったんですね。双方にとってまだまだ課題があるシステムだと感じました。世の中の全ての人が使いやすく、働く方も幸せになるベビーシッターサービスはなんだろうかと考えました。そのような出来事や、経営者をしながら3人の子育てをした経験を経て、私が2度目の起業したのが、株式会社キッズラインです。キッズラインは、インターネットを通して、スマホでベビーシッターや家事代行を依頼できるシステムです。ベビーシッターや家事代行として働く側の人も、自分で時給を設定できたり、好きな時間にだけ働けるなど、依頼する側と働く側双方の希望が叶えられるようになっています。実際に自分が子育てを経験したからこそ、生まれたビジネスモデルだと自負しています。 ■自分の信念を貫くことが成功へ繋がる 「キッズライン」を創業する前に周囲に相談すると、多くの方に反対されました。「日本にはベビーシッターは広まらないよ」とか、一度起業して大変な思いをしたからこそ、自分の親にも「大人しく子育てに専念するのはどう?」など言われたこともあります。今思うと、当時は誰しもが、育児は女性がするものという観念があり、「ベビーシッターなんて海外では広まっているかもしれないけれど、日本には広まらないでしょ」と、みんなが思い込んでいたと思います。そんな状況だったので、当時は理解してもらうのがなかなか難しかったのかもしれません。それでも、とにかく失敗してもいいから、まずは一人でやってみようと考え、ただひたすら、女性の出産や育児の負担を減らすため、必死に動きました。でも、サービスがスタートしても実際はなかなか社会的信用が得られず、「まだ使ったことがない」というハードルの高さを感じました。そこで私は「男性経営者に訴えかけてみてはどうか?」と、視点を変えてみました。その時チャレンジしたのが、企業の社長さんたちが多く集まるサービスのピッチイベントで、ベビーシッターの必要性をプレゼンすることでした。当時は、今よりもベビーシッターという概念が世に浸透しておらず、人に子供を預けるという考えが受け入れられていませんでした。そこで多くの女性社員を抱える社長に「あなた方の会社でも、出産や育児で、女性が辞めてしまって大変ではないですか」と訴えました。それから徐々にベビーシッターを利用してくださる方が増え、今では、「日本にベビーシッター」のみならず「家事代行をあたりまえに」をビジョンに掲げ、たくさんのお客様から支持をいただいていることを、とても嬉しく思っています。そして創業した10年前に比べると、随分「ベビーシッター」が育児の選択肢の一つに入ってきていると実感しています。とはいえ事業としてはまだまだなので、これからも精一杯頑張ります。 ■大学生へのメッセージ 今の大学生は、昔に比べて授業も忙しく、とても大変だと思います。特に現代はSNSなどの普及によって様々な情報が入ってくる分、選択肢がとても多い。数ある選択肢の中から、自分のやりたいことを信じて貫いてほしいと思っています。たとえ周りに反対されても、心折れずに立ち向かっていってほしいです。自分に自信を持つことは難しいことですが、失敗してもいいからやってみようという気持ちで、行動に移すことが大切です。私が今このような立場にいるのは、「自分は諦めなかった」「自分の信じたことをただただ行動に移した」それだけです。人生の中で信念を持って、自分の信じた道を、オンリーワンの道を生きることで、社会の役に立てることが、自分にとっても周囲にとっても何より大切だと感じています。 学生新聞オンライン2023年5月10日取材 上智大学2年 白坂日葵

コラム

テリー伊藤 コラムVol.5 LAで出会った素敵な日本人女性

ロサンゼルスに行って来ました。久しぶりの海外です。現地の日本人向けフリーペーパー「LALALA USA」の原稿を13年前から書かせてもらっている関係で、創刊20周年イベントに招待されました!「LALALA祭り」と称してのイベントでしたが、驚くほどの人出と活気でした。会場にはラーメン村と題した10軒を超える名店が出店されていて、何から食べて良いやら迷うところ。日本から持ち込んだ立派なお神輿が威勢良く場内を練り歩いたり、メインステージでは美川憲一さんのワンマンショーや日本人初のロサンゼルス美人婦人警官が登場したり、ハワイで人気No.1のイケメンダンスグループのショータイムには黄色い歓声が飛びかったり。そうなんです、本当に物凄い盛り上がりだったのです!因みに私はトークショーをやらせてもらいました。 現在LAには10万人の日本人が居ると言われていますが、何と1万人が来場!予想を大きく超える数で、会場に入るのに1時間待ち。それにも拘らず皆さん笑顔のオンパレード!久しぶりのイベントを心待ちしてくれていたのです!制作スタッフも事前準備はもちろん、現場でも頑張っていました!若い女性スタッフが多く活気に満ちていました。ひとりに話を聞くと「東京ではリクルートに務めていました。どうしてもアメリカで仕事がしたくて来米し、今はアメリカ人と結婚してイリノイの牧場で牛を育てて市場に出荷しています。」と。彼女曰く、名前も付けて大事に育てた牛が売られて行くのが忍びなく、仕事を始めた頃は毎晩泣いていたそう。ある日、夫から「育てる牛に名前を付けてはいけません、情が移ってしまう。割り切ってやらないと。この牧場で畜産業が出来るから今の生活があり、君とも出会えた。泣くのではなく、牛たちに感謝しながら頑張ろう!」と言われ、その言葉を聞いてから心機一転、仕事に楽しく励めるようになったそうです。今の時代、留学や観光で世界各国に旅することは出来るかもしれないが、こんな形でアメリカの田舎町で頑張っている日本人がいるのを知り嬉しくなりました。現地の人と恋愛とか結婚はハードルが高いが、仕事をするのは面白そう。できれば都会のレストランなどのサービス業ではなく、カントリー仕事に興味がそそられる。思い立ったらフリーペーパー「LALALA」を見てみてください!ネット検索で簡単に見つけられますよ。お早めに! テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

伊東美優

株式会社うるる 代表取締役社長 星 知也

好奇心をエネルギー源に、世界へ向けて挑戦し続ける。 株式会社うるる 代表取締役社長 星 知也(ほし ともや) 在宅ワーカーを活用したビジネスで成長を遂げている株式会社うるる。「労働力不足解決」をビジョンに掲げ、現在複数のSaaSを展開する注目企業だ。しかし創業までには、星社長の数多くの経験や困難が背景にあった。今回はそんな異色の経歴を持つ星社長に、うるるの強みや魅力について熱くお話いただいた。 高校時代から新聞配達を中心に多くのアルバイトを経験し、お金を稼ぐ大変さを身に沁みて感じていました。面白そうなアルバイトにはどんどん挑戦していたので、当時から好奇心旺盛な人間だったとは思います。そして、早く社会に出たいという気持ちが強くあったので、大学進学はせずに、高校を卒業することになります。その後時給の良さに惹かれてビルの窓拭き清掃の仕事を始めたのですが、だんだんとスーツで働くことに憧れを持ち始めて(笑)。求人誌で次の職を探し始め、見つけた先が営業会社でした。 社名の由来となったワーキングホリデーでの出会い 入社した企業は、訪問販売を行う営業会社で、「売れば給与や階級が上がる」というとにかくシンプルな昇級方法でした。結果、当時19歳で次長にまで昇格し、関わる人や仕事の幅も広がっていきました。また好奇心のまま赴いたワーキングホリデーでは、非常に刺激的な経験をしました。私はオーストラリアに 1年間滞在したのですが、中でもエアーズロックの景色は今でも忘れられません。オーストラリア大陸の中心に位置するエアーズロック。実はオーストラリアの先住民であるアボリジナルの聖地であり、彼らはこの場所のことを「ウルル(※ウルル(Uluru)はアボリジナルによる呼び名(ピチャンチャチャラ語)で、イギリスの探検家によって名付けられたエアーズロック(英: Ayers Rock)も広く知られた名称です–引用:Wikipedia」と呼ぶのです。「自分たちの会社も、世界の中心のような存在になっていきたい」。その想いから、当社を「うるる」という社名にしました。 20代で選択したMBOという決断 帰国後は、主婦に教材を販売する会社へ就職することになりました。当時、その事業は単に教材を販売するだけだったのですが、私は販売するだけでなく、顧客にプラスαの付加価値を与えたいと考え、商品を購入した方々のアフターフォローという位置づけで仕事の斡旋を始めました。ただ、会社全体の業績が振るわず、既存事業の存続が危ぶまれてしまったのです。そこで私が選択肢として選んだのが、MBO(自社買収)をして独立することでした。もちろん客観的に見ても、他の選択肢の方が妥当で現実的だったかもしれません。しかし、いくつか選択肢のある中で最も困難な道を選ぼう、そう決めていました。ここでも持ち前の好奇心が働いたのかもしれませんね。結果、会社経営をする中で多くの苦労や困難もありましたが、2017年には東証マザーズ上場も果たし、当社は成長し続けることができています。 変化し続けながら辿り着いた、CGSというビジネスモデル MBOをする前から、事業については構想を練っていました。特に、2007年当時は団塊世代の定年退職が叫ばれ、今後の労働力不足が問題となっていたのです。また当時はインターネットサービスが増え始め、ビジネスでも活用しようという動きがありました。社会課題である「労働力不足」、生産性向上に今後欠かせない「インターネット」、そして既存事業のターゲットであり、今後の労働力創出の対象ともなる「主婦」。この3つのキーワードを掛け合わせてスタートしたのが、主婦の労働力(在宅ワーカー)を活用したBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業です。BPO事業では企業から受託したデータ入力等の業務を在宅ワーカーへ委託していたのですが、利益率が低いこと、何より社員が疲弊してしまうことが1番の問題でした。業務委託まではスムーズなものの、企業が満足のいくクオリティを担保するために、委託した業務を完璧にチェックするなど、当社側が行うべきことが非常に多かった。「これでは労働力不足解消どころか、自分たちが壊れてしまう」。そう思い、次にクラウドソーシングを始めました。しかし、在宅ワーカーと企業のマッチング事業を当社が行うものだったのですが、実際在宅ワーカーを積極的に活用しようという企業が当時少なく、上手くいきませんでした。そして最終的にたどり着いたのが、BPO事業とクラウドソーシング事業を掛け合わせた「CGS(Crowd Generated Service)事業」です。これまでは在宅ワーカーの労働力をそのまま企業へ提供していたのですが、簡単にいえばCGSとは当社の在宅ワーカーを活用し、SaaSサービスを多くの企業で利用してもらい、利益を拡大するというビジネスモデルです。その結果、入札情報を一括検索する「NJSS」や幼稚園や保育園向けのオンライン写真販売サービスの「えんフォト」、会社・事務所の電話の一次取次を代行する「fondesk」など、様々なビジネスが生まれました。こうした試みは、在宅ワーカーを多く保有し、その活用ノウハウをBPO事業にて蓄積している当社だからこそできたと自負しています。また、在宅ワーカーを活用することは労働力のコスト削減にも繋がっています。例えば、終日多くの派遣アルバイトを活用すると、彼らに給料以外の手当、具体的には交通費、そして働く場所を提供しなくてはなりませんよね。しかし在宅ワーカーはオフィスに出社する必要がなく固定費がかからないため、その分のコスト削減が叶います。人間の仕事がAIやロボットに取って変わると言われて久しいですが、ITが進化する度に、人力だからこそ価値が高まる仕事というのも増えていきます。今後は主婦以外の労働力創出の仕組み化も促進し、労働力不足解消にますます寄与していきたいです。 大学生へのメッセージ 当社はとにかく企業カルチャーを大切にしている会社です。社員をファミリーだと捉えているからこそ、指摘しづらいことも指摘し合ったり、包み隠さずノウハウを共有したりすることで、ビジョンの達成を目指しています。会社にはそれぞれのカルチャーがあり、会社の数だけその色が異なると思っています。だからこそ、しっかりとカルチャーフィットした人材を求めていますし、ぜひ学生さんには本気でフィットする会社を選んで欲しいです。ビジネスの世界で成功したいと思っている学生さんがどれほどいらっしゃるか分かりませんが、断言できるのは「学歴」は全く関係ないということ。この通り、私が証明していますから(笑)。学生時代はインプットの多い期間だと思いますが、社会に出たら知らないこと、やったことないことも、とにかくアウトプットの連続です。そのエネルギー源はきっと好奇心だと思うので、色んなセンサーを働かせて、楽しみながら成長してくださいね。 学生新聞オンライン2023年5月24日取材 慶應義塾大学4年 伊東美優

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映画「魔女の香水」舞台挨拶

6月16日より公開されている映画「魔女の香水」。6月8日に、映画の公開を記念した完成披露上映会が行われ、主演を務める黒木瞳さん、共演の桜井日奈子さん、平岡祐太さん、川崎鷹也さん、宮武由衣監督、制作統括の菅原智美さんが登壇した。香水をテーマに女性の成長を描く本作では、黒木瞳さん演じる’’魔女さん”と呼ばれる女性のつくる香水が、香りや言葉で、希望を失った人たちを華やかな未来へと導きます。運命を切り開く勇気をもらえる言葉が数多くあり、見る人の背中を押してくれます。終始明るい雰囲気で行われたイベントの中で、映画の見どころや、撮影の裏側について伺いました。 ■監督・脚本 宮武由衣さん香りというのは難しいテーマでしたが、今回映画に挑戦しました。モチーフになった方の持っている香水はとても貴重な物であり、作品の中でもその方を忠実に再現したいという思いから、高い物では一つ100万円するものも実際に登場しています。ヴィンテージ物の瓶にはこだわりがたくさん込められているので、そこにも注目して観ていただきたいです。映画の中で、魔女さんが香りとともに伝える言葉は、必ず皆さんにも当てはまっていると思います。どんな人にも可能性があり、自分の中にある才能を見つけて情熱を持って生きれば、きっと未来は切り開かれます。映画を観て、明日から生きる活力にしてもらえたらいいなと思います。 ■製作統括 菅原智美さんこの映画は、女性を応援したい!という思いから誕生しました。女性だけではなく、男性にも共感してもらえる作品になっています。この映画をきっかけに、観てくださる人の気持ちを後押しできたらとても嬉しいです。映画の中には、魔女さんの作った9種類の香水が登場します。香りにはそれぞれメッセージが込められていて、恵麻はその香りの力で気持ちが変わり、行動が変わり、そして人生までもが変わって成功していきます。映画を観た後、きっとその香りを嗅ぎたくなると思います。そこで、映画のキーワードと関連した香りを劇場とオンラインショップで4種類発売します。ぜひ、皆さんにも映画を観た時の勇気づけられた気持ちや、香りに込められた言葉を思い出してもらいたいです。 ■黒木瞳さん私は魔法ではなく、香水の力を使って魔法をかける『魔女』を演じましたが、魔女という役を演じたのは初めてでしたね。この役を演じる上で、容姿を特に意識していました。白髪のウィッグを被ることを通じてミステリアスな雰囲気を醸し出し、監督の魔女のイメージに近づけたのではないかと思います。また、私の演じた白石弥生は70代でしたが、回想シーンの中では30代の頃も演じることがあったので、こういった年齢を感じさせないところも一種の魔女らしさなのではないでしょうか。(笑)香水の力を通じて、自分の中に眠っている思いや生き方を変えてくれるような作品を作ることができてとても嬉しいです。この作品を通じて、皆様の明日が少しでも変わることを願っています。 ■桜井日奈子さん黒木瞳さん演じた弥生さんとのシーンの中で、背中を押してもらえるような素敵なセリフがたくさんありました。その中でも特に印象に残っているのは、『社会を憎んでも仕方がない、変われるのは自分だけ』という言葉です。この言葉は、以前から大切にしていた言葉の1つで、実生活の中でもその通りだと考えていました。だからこそ、このセリフがわたしの心により深く響いたのではないかと思っています。また、蓮さんとのシーンの前後は、私も蓮さんが普段から愛用していた金木犀の香水をつけていました。エマにも蓮さんの金木犀の香りがうつっているような気がして。ちょっとした撮影の裏話ですね(笑) ■平岡裕太さん私の演じた横山蓮は、経営者の役でした。経営者の方は、弱い姿を見せない。だから私も外面がいいように演じていました。しかしどんな人にも弱い部分は必ずあると思うのです。そのことを意識しつつも、社長として気丈に振る舞えるよう心がけていました。この作品の中には、背中を押してくれるような名言がたくさん出てきます。それらの名言や映画自体がこれから新しいことを始めようとしている人達に良い影響を与えられるような存在になることを心から願っています。 ■川崎鷹也さん私は、この作品で初めて演技に挑戦しました。わからないことが多く、不慣れではありましたが、メンバー達が支えてくれたおかげでとても楽しく、自然に演技ができたと思います。主題歌のオファーがきっかけとなってこの作品に携わることになったのですが、監督に演技もしてみませんか?とお声がけを頂きました。少しだけ出演させていただくのかなと思っていましたが、いざ脚本を見てみるとはセリフがとても多くて驚きました。主題歌の『オレンジ』は金木犀をイメージした楽曲となっています。桜井さんの演技や現場の雰囲気を感じながら曲を作りたいと思い、撮影二日目にギターを持参して、作曲した思い入れのある曲です! 取材者:立教大学 3年 緒方成菜/国際基督教大学 1年 渡邊和花 映画「魔女の香水」 香りがもたらす不思議な力―― 香りをテーマにした最も美しく、最も香しい映画が誕生しました。 出演 黒木瞳 桜井日奈子 平岡祐太監督・脚本 宮武由衣製作統括 菅原智美TOHOシネマズ 日比谷 他全国ロードショー公開中 配給:アークエンタテインメント (C)2023映画『魔女の香水』製作委員会

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舞台「てっちゃんの写真館」マスコミ公開リハーサル

6月21日に舞台「てっちゃんの写真館」のマスコミ公開リハーサルが行われた。プロデューサー、出演者の皆様に囲み取材を行った。 <出演者・関係者よりコメント> ■演出・脚本 穴吹一朗前回この作品を公演した時のメンバーが、私以外全員違うだけでなく、初めて参加するカンパニーでもあったので少し不安はありました。お互いの良い部分を融合して、さらにパワーアップした作品を作ろうと取り組んできました。舞台は、お客様に観てもらうことを通じて育っていくものだと思っています。この作品もこれからどのように成長していくのかと思うと楽しみで、ワクワクしています。 ■演出補佐 鳳恵弥私は、この作品にお話をいただいた初めから関わらせていただいていますが、多くの方々の心に響く、評価されるような作品になるのではないかと期待しています。千秋楽には、椅子だけではなく、皆様の心も動かせるよう頑張っていきますので、人脈が織りなすハートフルコメディを是非見にきてください。 ■プロデューサー 内田雅章(TOP CONNECT株式会社 代表取締役)この作品のテーマは“親孝行”です。親孝行は、私自身の人生のテーマでもあります。このテーマに対する思いを形に残したいと以前から思っていました。今回、舞台を通じて、生の演技でこの意思を伝えることができとても嬉しく思っています。今後も家族愛や親孝行をテーマにしている舞台を応援していきたいと、この作品のプロデュースをして改めて感じました。 ■プロデューサー 佐山泰三今回の“家族愛”というテーマに、過去に公演して印象に残っていた穴吹さんの作品である『てっちゃんの写真館』を選ばせていただきました。舞台は、映像作品と違って内容を伝えるのが難しいと思います。しかしこの作品は誰が見ても分かりやすく、心に染み渡っていくような作品であると思います。改めて、この作品を選んでよかったと思っています。 ■亀吉最近、家族に感謝の気持ちを伝えることが少なくなっているように感じます。親子の絆をはじめたくさんの家族愛のあり方が感じられるこの作品を通して、感謝の気持ちを伝えることの大切さが伝わるといいなと思っています。観劇後に、皆様が少しでも温かい気持ちになってくれると嬉しいです。 ■佐藤杏奈この舞台には、商店街メンバーをはじめとする個性豊かなキャラクターがたくさん出てきます。この人いいなと思える人や自分にあっていると感じるキャラクターに皆様が出会えると嬉しいです。ぜひ、観にきてください!! ■山川璃恩観劇していただいた後に、皆様が目を合わせてクスッと笑いあえたり、温かい気持ちに包み込まれるような作品になればいいなと思っています。喫茶店に訪れる商店街の方々や私たち家族3人の間にあるたくさんの形の愛情を感じていただきたいです。 <作品の見どころはどこですか?> ■穴吹一朗家族愛も見どころですが、勘違いから勘違いの連続ドタバタ劇が1番の売りです。 ■鳳恵弥急激に前半と後半の色が変わるところです。そこが凄く引き込まれるのではないかなと思います。その色の違いを肌で感じて頂きたいです。 <舞台をつくりあげる上で苦労したことは何ですか?> ■亀吉僕自身、独り身なので自分の子供にどういう愛情を持って接するのかを考えるのに苦労しました。あとは、どうやったら穴吹さんのように笑いが取れるのか今も試行錯誤しています! ■佐藤杏奈生と死を考える上で、背負いこみすぎず、自分がるみだったらということを凄く考えました。 ■山川璃恩生死に関わる体験をしたことがないので、気持ちづくりが大変でしたし、愛情のかけ方の違いに対応するのが難しかったです。 <リハーサルを終えての手応えと本番に向けての意気込み> ■穴吹一朗初めて接するお客様が、どれだけリラックスして笑ってもらえる雰囲気を作れるかが、これからの課題です。一人一人の役者さんが何か見つけてくれる舞台になればいいと思っています。みんなで頑張ります。 ■鳳恵弥通しで演じてみて、俯瞰的に見た時にこれはコンサートに似ているなと感じました。途中で何人もが入れ替わり立ち替わりで出てきてバレエを踊る。この盛り上がりが、いろんなものを積み上げていって山になったあと、静かになるという音楽のような調和を感じたんです。このようなハーモニーを奏でられるようにブラッシュアップしていけば良いハートフルコメディになるのではないかと思います。 舞台「てっちゃんの写真館」公演期間:2023/06/22 (木) ~ 2023/06/25 (日)場所:サンモールスタジオ東京都新宿区新宿1-19-10 サンモール第3M-B1チケット案内:https://ticket.corich.jp/apply/262046/005/ ■企画概要人脈の達人こと内田雅章がプロデュースする舞台第二弾。本企画では前作から引き続き内田の信条である『親孝行』を元に、家族愛をテーマとした作品として東京AZARASHI団の人気作【てっちゃんの写真館】を令和バージョンとして公演。演出、脚本を担当するのは日本テレビ≪親バカ青春白書≫、TBS≪Dr.DMAT≫などの人気ドラマ脚本や大河ドラマ≪軍師官兵衛≫も多数担当する演劇人穴吹一朗。更に俳優としても活躍する穴吹とドラマ≪警視庁アウトサイダー≫などでも注目を集める亀吉がダブルキャストでそれぞれ主演、哲也を演じる。また、その妻でてっちゃんこと照子の娘、美佐子役は、劇場都市TOKYO演劇祭で最優秀俳優賞を受賞、他にも多くの舞台で主演を務める鳳恵弥、その娘、ヒロイン留美を佐藤杏奈と山川璃恩が演じる。 取材者:上智大学2年 網江ひなた / 国際基督教大学1年 渡邊和花

コラム

テリー伊藤 コラムVol.4 日本!難民族が増えている

最近床屋さんが減少して、床屋難民が増えていますが、町を歩くとまだまだ難民候補がありました。先ずは、駅の近くに必ずあった「CD/レコードショップ」を全く見かけないのです。モーニング娘や光GENJIが大人気の頃はどんな商店街にも2軒3軒はあった。少し前までTSUTAYAにCDを探しに行くのがトレンドだったが、今や世界中の楽曲が配信ですぐにダウンロードできる。しかし直にCDジャケットを手に取って選ぶ事は難しい。まさに音楽難民なのだ!次に、町の「本屋さん」も全く見かけない。私の実家がある築地では3軒あった本屋が全て消えてしまった!コンビニにある雑誌だけでは悲しすぎる。皆さん欲しい時はAmazonで購入しているのか。ネットを使わない高齢者は大きな繫華街まで行かなくてはならない。Book難民なのだ。 昔ながらの「普通の喫茶店」も探すのに苦労する。ロケで色んな街にお邪魔するのだが打ち合わせをする場所がない。スターバックスやタリーズコーヒーみたいなオシャレなカフェはあるのだが落ち着かないし声を出しづらい。モーニングサービス(ソーセージ、ゆで卵付き)とスポーツ新聞が置いてあるようなお店が欲しいのだ。まさにゆで卵難民なのだ! 最大難民層といえば「ガソリンスタンド」だ。最近の車は燃費が良すぎてガソリンスタンドが儲からず激減している。先日は浅草を走行中ガソリンゲージのエンプティに気付かず大変な事態になった。以前使用した店が無くなっていて、大慌てでスタンドを探し、10キロ離れた鶯谷にあるスタンドまで超エコ走行でなんとか辿り着いた。こんな経験は私だけではないはず。 それに輪を掛けてEVカー(電気自動車)充電難民が社会問題になっている。日曜日の行楽地帰りの東名高速のサービスエリアでは充電を待つ車列が由々しき事態なのだ。帰宅時間帯には、先に4台並んでいると、下手をすると2時間待たされることもある。楽しかった思い出もぶち壊し!これが原因でEV車を売るドライバーも増えている。まさに充電難民なのだ。 では逆に、商店街にはどんなお店が増えたのだろうか?私、武蔵小山商店街(品川区)で調査しました。ずばり「指圧マッサージ、整体治療、足つぼマッサージ」等の身体ケアのお店が増殖中!それも老若男女が利用している。日本中が疲れているのだろうか。これってどうなの?マッサージもいいけど先ずは体を動かすのが大切ではと思っていたら、ありました、スポーツジムが商店街の中に4軒も。そうなんです、身体を鍛えてマッサージして大満足なのです!日本人、平和ですね。これってアメリカも一緒なのかな? テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

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『THE DAYS』超豪華ワールドプレミア舞台挨拶

カンヌ国際映画祭《男優賞》受賞の役所広司が帰国後初登壇!竹野内豊、小日向文世、小林薫、遠藤憲一、石田ゆり子日本を代表するキャスト&スタッフ9名が結集 動画配信サービスNetflixは、2011年に起きた福島第一原発事故を、圧巻の臨場感でリアルに描いたオリジナルドラマ『THE DAYS』を制作。役所広司主演のNetflixシリーズとして、2023年6月1日(木)より全世界同時配信することになりました。全8話からなる本作は、入念なリサーチに基づき、政府、会社組織、そして原発所内の三つの異なる視点から、事故を克明にとらえた極限のサスペンスです。あの日、あの場所で何があったのか。事故に対峙する者たちのそれぞれの視点が描かれています。世界での配信開始を前に、『PERFECT DAYS(原題)』が出品されたカンヌ国際映画祭から帰国したばかりの主演・役所広司をはじめ日本を代表する超豪華実力派俳優らが集まり、ジャパンプレミアにて舞台挨拶が行われました。 ■役所広司さん(福島第一原発所長) プロデューサーの増本さんからお話を頂いた時は、原発事故や亡くなった方々のことを映像にして良いのか躊躇いはありました。しかし、「あの時、あの場で何が起きたのか伝えるべきだ」という増本さんの思いを聞いて、参加したいと決断しました。日本で起きた原発事故を、世界中190の地域に届くことは非常に大きな意味を持ちます。今一度、世界中のエネルギー問題についても国民一人一人が考え、判断するきっかけになってくれればいいなと思います。『THE DAYS』を見て下さった皆様にもこの作品の魅力を発信して、広めていってほしいですね。 ■竹野内豊さん(中央制御室当直長) 原発事故から12年が経ったとはいえ、事実は忘れてはならない。その事実を映像の中から感じ取り、考えるきっかけになってもらえればいいなと思います。実際に起きたことを演じるにあたり、当時の作業員の方々の思いだけは大事にしようと心がけていました。極限状態の中に置かれた作業員の精神状態は計り知れません。撮影中も、自分自身で問いかけても答えが出ないシーンが多くありましたが、役所さんとの共演シーンで、役所さんの演じる声一つだけで引っ張られるものがあり、助けて頂けたと思っています。 ■小日向文世さん(内閣総理大臣) まず、世界中のみなさんに見て頂けるという初めての体験にワクワクしています。役所さんがカンヌ国際映画祭で受賞されたことで、この作品もさらに注目されてみんなに見てもらえるのでは、と期待しています。原発事故が起きた時はちょうど舞台の本番中で、石田さんと夫婦役をやっていました。その時は舞台に立つことに必死でした。でも今回、この作品の台本を読んで、いかに現場が凄まじい状況だったのかを改めて感じましたね。また、当時の内閣総理大臣が実際にどのように対応していたのかについても興味深いと思い、演じてみたいと思いました。 ■小林薫さん(ベテラン運転員) 私は、このキャストの中で唯一、常に完全防護服とマスクで覆われた衣装で、誰が演じているかわからない状態で出演しています。撮影の度に、監督が「大丈夫です、ちゃんと見えていますよ」と何度も声をかけてくれましたね(笑)。演じてみて感じたのは、作業員の方々は家族や身近な人のために、自らの仕事に誇りを持ち、こんなにも命がけになれるんだということです。現場の作業員の方々のおかげで、事故がもっと悲惨な状況にならなかったのだと思いました。 ■遠藤憲一さん(行方不明になる若手運転員の父) 事故が起きた時に現場にいて行方不明になった息子の安全を祈る父親役を演じています。撮影は重く大変でしたが、妻役の石田ゆり子さんがいらっしゃることで、僕は撮影の合間だけは幸せな気分になれましたね。石田さんの方は、僕の顔を見ても幸せにならないと思うので、そこは申し訳ないなと思っていました(笑)。親の立場を演じたことで、事故には表に出てくる被害者だけでなく、その裏にもっと多くの人々、例えば家族たちの不安や苦しみが関わっていることに改めて気づくことができました。 ■石田ゆり子さん(行方不明になる若手運転員の母) 作品が完成してから、私は一気に8話分を見て「すごいものを見てしまった」と思いました。映像を通して台本を読むだけでは伝わらない迫力を感じ、事実を形に残すことは辛いし勇気のいることですが、意味があると確信しました。私は、ほとんど台詞のない役なのですが、その分、心の中に沢山の言葉が詰まっているのだと思います。口には出さないけれど密度の濃い祈りの気持ちを抱きながら、撮影に臨んでいました。 ■西浦正記監督 ようやくこの映像を披露することができてとても嬉しく思います。あの時に我々が紡いだ日々を残した映像となっています。皆様にはこの映像の中に入ってもらい、その場にいるような気持ちで見ていただけたら何かヒントがあると思います。 ■中田秀夫監督 4話と5話を監督しました。普段はホラーやサスペンス作品を作っており、史実を基にした作品は初めてでした。ただ、津波のドキュメンタリーを自分で作っていたので感慨深かったです。 ■増本淳プロデューサー 実は、この企画を役所さんに提案したのは2018年なんです。新型コロナウイルスの影響で中断せざるを得ない状況になり、この企画自体がなくなってしまうのでは、という不安もありました。でもキャスト、スタッフ全員が「また集まってやろうよ」と言ってくれたおかげで、5年かかってこうして実現できました。6月1日から全世界で全話公開されるので、家族や友人たちと感想を共有し合ったりして、一人でも多くの人に見てもらえるようになればいいなと思います。 学生新聞オンライン2023年5月30日取材 上智大学2年 吉川みなみ <作品情報>タイトル:『THE DAYS』  出演:役所広司竹野内 豊 小日向文世 小林 薫音尾琢真 光石研 遠藤憲一 石田ゆり子 企画・脚本・プロデュース:増本 淳監督:西浦正記 中田秀夫原案:門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)エグゼクティブ・プロデューサー:高橋雅美 高橋信一プロデューサー:関口大輔 増子知希 髙田良平製作:ワーナー・ブラザース映画 制作:リオネス Netflix作品ページ:https://www.netflix.com/title/81233755(公式サイト:https://warnerbros.co.jp/tv/thedays/ )

前田蓮峰

俳優 青木 瞭

役者として一本の柱を大切にし、常に新しい事に挑戦する 俳優 青木 瞭(あおき りょう) ■プロフィールエイベックス・AY・ファクトリー所属。2018年に上演されたミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンでかつて城田優ら人気俳優が演じてきた主要キャラクター・手塚役に抜擢。2020-2021年の『仮面ライダーセイバー』(テレビ朝日系)では富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ/仮面ライダーカリバー役を好演した。現在、『ZIP!』(日本テレビ系)のキテルネ!リポーターとしても活躍中。Twitter:@Aoki_RyoInstagram:@aoki_ryo 友人の紹介でオーディションを受けたことがきっかけで芸能界へ。3/24パーソナルブック『初めまして、青木瞭です。』発売や、土曜ドラマ『Dr.チョコレート』への出演など、彼の活躍は留まるところを知らない。そんな彼の魅力の根源や著書の見所、ドラマ撮影秘話などについてお話を伺った。 ■友人の誘いがなければ、営業マンとして働いていたかもしれない 俳優になったきっかけは友人の紹介でオーディションを受けたことでした。そこで受賞することができ、この世界に入りました。もともと僕はサラリーマンで営業職として働いていたのですが、この紹介がなければ今もどこかでサラリーマンをしていたと思います。当時は単純にお金を稼ぐことや商材を販売することにやりがいを感じていたのですが、俳優業に就いてからは「もっと色んな役柄を演じてみたい」という明確なやりがいを見つけ、この世界に惹かれていきました。前職と今の仕事は一見互換性がないように思われますが、実はその頃の経験が非常に役に立っています。現場等の様々な場所でのコミュニケーション能力や画面を通して人の心に訴える演技力が求められますが、これらの能力はサラリーマン時代に培われました。人とのご縁で今があり、この仕事は後がないとも感じるので、だからこそ毎日全力で仕事に向き合うことができていると思います。 ■俳優業のやりがいとは? まずは「自分自身を知ってもらうことが大事」だと思っています。SNSという可視化できるものが増えているので、感想をいただけることも嬉しいです。また相手のお芝居に感化されることもやりがいに繋がっています。お芝居は正解がないので、苦労とは思わないけれど、難しいですね。日々学ぶべきことがたくさんあります。お芝居ではまず台本をしっかりと読み込み、ストーリーを把握し、そのとき自分はどういう感情なのかを意識します。喜怒哀楽の表現は難しいので、普段から自分のしぐさや行動・感情を些細なことでもその都度メモを取り、文字に書き起こすようにしています。例えば、困った時に唇を触ったとか、キョロキョロしたなど、自分自身の感情と行動を知ることで、自然に伝えられるようになるかなと思います。なにしろ正解がないので「あの時こうすれば良かったな」「もうちょっと改善できる点があったな」などと振り返ることも多いですね。 ■土曜ドラマ『Dr.チョコレート』について 僕の役どころは新米刑事役で、ちょっと抜けたところがあるけれど一生懸命な人物です。ひとつの目的を持って突き進むという点では自分と似たような部分もあるのかなとも思いますが、基本的に職業も頑張り方も自分とは違うタイプの役なので、いつも以上に役作りに心血を注ぎました。撮影現場ではアルコ&ピースの平子さんとのシーンが多いのですが平子さんのおかげで現場がやわらかくなるのでとても楽しく撮影させて頂いています。主演の坂口健太郎さんは太陽のように明るい方なのですが、本番が始まると、完璧に役になりきる方なので思わず引き込まれてしまいます。刑事課として事件を解決していく中でメインキャストの方と僕がどうか絡むのかなども見所なので、是非楽しみにしてください! ■初のパーソナルブック『初めまして、青木瞭です。』について このパーソナルブックにはテレビ情報誌『TV LIFE』での連載全26回が再録されています。連載では様々な企画にチャレンジしましたが、一番印象に残っているのは抜刀術ですね。所作や人間性を見てもらうのですが、先生が非常に厳しかったのを覚えています。楽しかったのはワンちゃんの散歩企画です。自分が飼っていた犬が亡くなってから初めて犬とふれあう企画だったので、とても感慨深かったです。その他様々な企画が詰まっていますが、全部の経験が無駄なことはなくお芝居などに影響を与えていると思います。巻末のインタビュー部分に書いているのですが、過去に何度か引退について考えたこともありました。引退といっても自分の中ではネガティブなものではなくプラスマインドなものだったのですが、それを乗り越えて俳優業を続けていこうと思えたのは「テニスの王子様」という作品との出会いが大きかったです。多くの人に自分を知ってもらうきっかけになったこと、人物ではなくキャラクターになりきるという自分の中では新しいジャンルのお芝居にチャレンジできたことが、人生の転機になったと思います。「テニスの王子様」をはじめ、「仮面ライダー」「真犯人フラグ」など、一つ一つの仕事が転機、経験、芸の肥やしに繋がっています。ふれあい企画はじめいろんなことに初挑戦したり、ここでしか見られない青木瞭が沢山詰まっているので、是非手に取ってみてください。 ■今後の目標や夢は? バラエティ番組に出てみたいですね。お芝居では伝わらない「青木瞭」をもっと知ってもらいたいです。芸人さんにいじってもらったりして新しい僕を引き出してほしいな、なんて思っていたりします。(笑)取材の際に「目標にしている俳優さんはいらっしゃいますか?」と聞かれることがよくあるのですが、いないんですよね。誰かを意識してしまうとその人の真似事になってしまいそうで。「自分らしく」を念頭にお仕事をしています。これまで引退という考えが頭を横切ったことがあったり、時には早く売れたいななど漠然とした気持ちを持っていたこともありました。しかし、俳優として経験を重ねるうちに、今では一生かけてこの仕事をやり抜こうと考えるようになりました。 ■大学生へのメッセージ 僕は「人前に出ても恥じない人生にしよう」という一つの芯を持っています。例えば、自分がされて嫌なことは人にしないなど、考えることが大事です。大学1-2年生は新しい友人が出来て、たくさん遊ぶ機会が増えると思います。でも、そこで気を抜くと楽な方向に流されちゃうんですよね。芯を持って楽しむ、節度をもった大人になりましょう。楽しんだら次へ進めるように、やりたいことや夢を見つける時間にしてほしいですね。腐らずにやりたいことにチャレンジして限られた時間を有意義に過ごしてください。 学生新聞オンライン2023年4月18日取材 中央大学2年 前田蓮峰 「初めまして、青木瞭です。」 仮面ライダー俳優・青木瞭の初のパーソナルブック。本書は2021年9月からTV LIFEで一年にわたり掲載された、青木が自身初挑戦 “初めまして”の事柄にトライした連載の再録のほか、撮りおろし、ゆかりの人物と対談、ロングインタビューなどファン必携の一冊! [主な内容]〇TV LIFE連載「初めまして、青木瞭です。」全26回再録〇再挑戦企画 ドッグカフェ編/ラテアート編〇SPグラビア 青木瞭と過ごす一日〇SP対談 青木瞭×内藤秀一郎〇内藤秀一郎が明かす青木瞭のトリセツ&LINE術〇青木瞭ヒストリー&ロングインタビュー ほか

企業に聞く

雪印メグミルク株式会社 広報IR部 藤井良子

広報は、全従業員の良さを引き出すための潤滑油 雪印メグミルク株式会社 広報IR部 藤井良子(ふじいりょうこ) ■プロフィール2000年入社、工場に配属され、牛乳・乳飲料製造を経験後、物流部門で飲料や、ヨーグルト、デザートなどの商品の需給調整を経験。その後、秘書室では役員の業務サポートを行い、2021年4月より、現在所属している広報IR部で、メディア対応業務を担当している。 「雪印コーヒー」等の乳製品を多く世に輩出している雪印メグミルク株式会社。コーポレートスローガン「未来は、ミルクの中にある。」のもと、牛乳や乳製品及び食品の製造・販売等を行っている。広報IR部の藤井良子さんに、会社の良さを社内外にPRする広報の仕事内容や役割等についてお話を伺った。 私が就職活動を行っていた時期は、いわゆる「氷河期」で厳しい状況でした。そんな中、たまたま学校にきていた当社の求人を見つけました。私は元々牛乳やチーズが好きだったので興味を持ち、入社試験を受けたところ、幸運なことに採用に至りました。入社後は、工場配属で生産現場を経験、その後物流部門や秘書室など様々な仕事内容を経験しました。そうした中で、会社の創業の歴史や取組みなどを幅広く知るうち、「会社のことを多くの人に知ってもらいたい!」と思うようになりました。 今の仕事の内容について 現在の仕事内容は、主に新聞、テレビなどのメディア対応です。その中で常に意識していることは、「会社のことを報道してもらうため、いかに伝えたい情報を相手のニーズに合わせて提供するか」ということ。当社のことを知ってもらうには、まずは私たちが当社のことを知っておくことが大切です。ですので、好奇心や社内における様々な経験が役に立ちます。実際、当社の広報IR部は様々な部署の仕事を経験した人が多いです。やりがいを感じた経験は、テレビ番組「家事ヤロウ!!!」で初めてテレビ露出の案件を担当することになった時。企業公式レシピ 炊き込みご飯対決があり、当社商品の「6Pチーズ」を使用した企業オリジナルレシピを紹介しました。すると、かなり良い反響をいただき、多くの方に当社商品の魅力を知っていただいた上に、社員のモチベーション向上にも繋げることが出来ました。メディア対応する際に意識していることは、小さなこともおろそかにしてはならないということです。例えば、メールで用件を伝える際にも、意図が誤解されず正確に伝わるように気をつけています。そういった小さなことの積み重ねが仕事の成功に繋がると感じています。 社内外に会社のファンを増やすのが広報の役割 広報活動は、社内での連携があってこそ成り立つものだと考えています。だからこそ、重視するのが「インナー(社内)コミュニケーションの強化」です。例えば、広報の仕事の中には、様々な従業員の話や、新商品や当社の社会貢献活動等、社内にある情報をできるだけ拾い上げ、社外に発信することがあります。日頃からきちんと他部署の人たちとのコミュニケーションが取れていないと、貴重な情報を把握できず、「知らなかった!いつの間に…」ということが意外と起きます。常に他部署と連携するよう心がけ、ファンを増やすことを目的に、社内外の人に会社のことを知ってもらうよう努力しています。 社内報は、インナーコミュニケーション強化の重要なツールです。コロナ以前は冊子版のみでしたが、2021年からWeb版を立ち上げ併用しています。個人のスマホからも閲覧できるようにして、頻繁に更新を行っています。2025年に当社は創業100周年を迎えます。雪印メグミルク株式会社の前身の一つである雪印乳業株式会社は北海道の酪農家を助けるため設立された非常に長い歴史を持っている会社です。そういった創業の歴史も社内報を通じて多くの従業員に知ってもらいたいと考えています。 チャレンジするチームで会社をもっと元気に! チャレンジする風土を醸成したい、会社をもっと元気にしたいという思いから、広報IR部の有志で「ミルク未来創造部」を立ち上げました。牛乳や乳製品の消費拡大を目的とした活動を中心に行っています。その活動では、大阪・道頓堀の当社看板と撮影した写真や、「6P チーズ」を持ってピースサインした写真をSNSに投稿してもらうキャンペーンの企画・実施や、現在は社内限定ですが、社員が出演する料理番組を制作・配信し、自社商品を使用した簡単レシピの紹介などしています。今までとは異なった、砕けた雰囲気で牛乳や乳製品を飲みたくなるような発信をしていきたいと思っています。まだ模索中ではありますが、SNSの活用にも力をいれていきたいと考えています。 大学生へのメッセージ 社会人になって、もっと勉強しておけばよかったと後悔する局面が多くありました。そのため、学生のうちに色々な勉強をしておいた方が良いと思いますし、沢山の人と関わって様々な経験をすることが大切だと思います。少しでも興味があるものに挑戦しておくと、後々自分の糧になると思うので、まずは経験をしてみてください!そして、学生時代の友達はやはりかけがえのないものです。私は今も学生時代の友人と交流を続けていますが、こうした繋がりは自分の人生においてとても大切なものだと感じます。たくさん経験を積んで、自分がやりたいことや得意なことをぜひ見定めて下さい。 学生新聞オンライン2023年3月14日取材 学習院女子大学2年 小川莉実

コラム

テリー伊藤 コラムVol.3 モテル男の条件とは

大学生活、当然勉強する事が一番の目的だが恋愛経験も大切だ。しかし、長い間コロナ禍で満足に学友も作れず、納得できない学園生活を過ごした方が沢山いたと思う。コロナも終息に向かっている、ここからいよいよ恋愛シーズン突入となるのだ!青春を謳歌しなくては!とは言っても学校で「恋の手解き」を教えてくれるわけでもなく、いざ恋人を作ろうとしても、そう簡単なものではない。まして都会の垢抜けた女学生の心を射止めるのはハードルが高い。田舎では通用していた恋愛テクニックも東京では通用しない場合もある。ではどうすれば夢のような恋が出来るのか、一緒に学んでいきたい。 昔からモテル男の条件には一定の基準がある。先ずはイケメン。これはずるい。生まれた時からスタート地点が違う。小学生時代から揺るぎないモテ男条件とは、勉強が出来て、足が速く、野球、サッカーが上手い運動神経抜群な奴、どの学校にも1人2人は必ずいる。その連中は学校を卒業するまでずっとモテモテ。VIPルームに居続けるのだ。全ての条件を持ち合わせて居なかった私は小学生は冬の時代だった。但し中高は男子校だったのでその呪縛からは逃れる事が出来た。 現在もモテル男の条件は基本的には変わらないのでは。厄介なのは、面白い、笑いのセンスがあるという条件がプラスされたことだ。これは辛い。笑いのセンスって何?研究会や合コンで面白い事を言ったつもりが滑って誰も笑わない。挽回しようと再び笑わせようとして地獄に落ちてゆく・・無口・・。この様な惨劇は卒業までついてくる、いや、それどころか伝説となり生涯語り草に。笑いは怖いのだ。お笑いの演出家テリー伊藤からのアドバイスとしては「面白くないお笑いも、8回聞くと面白くなってくる」だ。是非めげずに喋り続けて欲しい。 結論を急ごう。好きな女性を射止めるには、女性が普段関心を持たないような話題をおもむろにゆっくりと話し出すのがコツだ。私の大学時代の友人に千葉在住のO君がいる。お金もなく、イケメンでもなく、話も全然面白くない。そうなんです、典型的なモテないタイプの男なのですが、とんでもない生き物を飼っている。孔雀を庭に7羽、中には珍しすぎる純白の孔雀もいる。話の盛り上がった所で水戸黄門の印籠のように「純白孔雀が羽を広げた写真」を見せる。合コンで全く目立たなかった男がいきなり主役に。勝負あり!モテモテ男に突如変身! これで皆さんお分かりですね!恋愛勝利の方程式は「純白孔雀を飼うこと」なんです。購入の仕方はネットで調べて下さい。検討を祈る! テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

学生新聞インターン

俳優 阿久津 仁愛

きっかけがあったら素直に行動し、チャンスをつかみとる 俳優 阿久津 仁愛(あくつ にちか) ■プロフィール 2000年、栃木県生まれ。第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト 準グランプリ受賞。『ミュージカル・テニスの王子様』3rdシーズンで主人公・越前リョーマ役を4年に渡って務めた。主な出演作としてドラマ『パパとなっちゃんのお弁当』(23年)、『アトムの童』(22年)、『未来への10カウント』(22年)、『マイルノビッチ』(21年)、『俺のスカート、どこ行った?』(19年)、舞台『HUNTER×HUNTER THE STAGE』(23年)、『野外劇 ロミオとジュリエット イン プレイハウス』(21年)、『音楽劇 プラネタリウムのふたご』(21年)などがある。映画出演作として『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』(20年)があるが、主演作としては本作が初。 第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで準グランプリを受賞後、舞台「テニスの王子様」や今年6月公開予定の映画「美男ぺコパンと悪魔」への出演など、舞台、ドラマ、映画等、俳優として活躍の幅を広げている阿久津仁愛さん。俳優になるきっかけや、「美男ぺコパンと悪魔」について見どころなどのお話を伺った。 ■「雑誌に載れるんだ!」の気持ちから始まったコンテスト 幼い頃から俳優になりたいという夢があったわけではありません。ただ、両親がアイドルやジャニーズが好きで、コンサートに行くことがあり、芸能界に触れる機会は多かったんです。当時は「実際に芸能界に入ってお芝居などをやってみたい」というよりも、「楽しそうだな」と思っていましたが、転機となったのは、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストへの挑戦です。その頃、中学2年生で芸能界について何も知らなかったので、芸能界に詳しい両親や姉が応募してくれました。コンテストがあること自体、知らなかったので、家族が応募してくれたと聞いて、「雑誌に載れるんだ!やったー!」という気持ちで挑みました。参加者の中でもダントツで年齢が若かったし、ほかの人たちのレベルが高すぎたので、最初は「思い出作りになれば」という感じでしたが、選考が進んで人数が絞られていく中で、自分がまだ残っていることが嬉しかったです。ブログを通じて多くのファンの方々に投票してもらえたり、両親にも練習に付き合ってもらったりと、多くの方の応援を受けて、準グランプリを受賞することができました。その後、ご縁があって、今の所属事務所に所属させていただくことが出来ました。様々なオーディションを受けて、初めて受かったのが、ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンでした。歴史ある作品で真ん中に立たせていただくことに、不安しかなかったのですが、支えてくれるファンの方や、キャストの仲間、スタッフさんがいてくれたので、自信を持って立つことが出来ました。表に出るという実感やプロとしての自覚を持つことができ、ここから俳優として頑張っていこうと思いました。 ■「俳優」という仕事のやりがいは、ファンの気持ちを感じること 仕事のやりがいを感じるときは、ファンの皆さんの気持ちを感じられた時です。お手紙やSNSで感想をもらうと、本当にうれしいですね。自分よりも深くその作品や役を知ってくれて、なおかつ、自分の演じている姿を見て下さるファンの皆さんの気持ちに触れるとき、俳優をやっていてよかったなと実感します。まだ、芸能界に入って苦労を感じることはあまりありませんが、強いて挙げるとしたら、新しい作品や現場に一人で入っていく時です。現場に馴染むまでの時間が少し大変に感じるときもあります。でも、あとはすごく楽しくやっています!俳優として普段意識しているのは、自分の感情を俯瞰して見ることです。そうしてみると、「自分はこうやって喜ぶんだ」などと気づくことが出来ます。自分の感情を俯瞰して見ることをお芝居にどんどん生かすようにしています。また、演じる時にはプレッシャーをあまり感じないように意識しています。自分がプレッシャーを感じていると、相手にもそれが伝わってしまうと思うので、プレッシャーをなるべく忘れて、楽しい気持ちで挑みます。世界観や作品に入りこめたら、お客さんを作品に引き込むことが出来ると思うので、気負い過ぎずに演じるようにしています。 ■現代と中世を演じ分けた、映画「美男ぺコパンと悪魔」 本作のお話を頂いたときは、原作のことを知らなかったので、最初はタイトル名のインパクトに驚きました(笑)。それと同時に「どのような話なんだろう」とすごく興味を持ちました。また、CGを使って撮影すると聞いていたのですが、CG撮影はこれまであまり経験してこなかったので、「どうやるのかな」とドキドキしていました。撮影は短期間で、割と少人数でゆったりとした雰囲気で行われました。本作では、ぺコパンと隼人という一人二役を演じていたのですが、意識したのは、現代の雰囲気と中世の雰囲気に差をつけることです。ボールドゥールと亜美役のみうちゃんと色々と話し合いをして、現代のパートのデートシーン等は、自然体で自由にアドリブをしていました。一方で中世のシーンでは、言葉遣いが難しかったので、この難しい言葉をどう自分の中で噛み砕いて演じるか、を考えながら演じていました。また、「美男ペコパン」なので、強さや格好良さで魅せなければと意識しました。アクションや新しく挑戦した乗馬など、本作は様々なことに挑戦して、大変ながらもどれも楽しみながら演じることが出来ました。本作の見どころは、基本的には全部です(笑)!ですが、その中でも、CGが本当に素晴らしいので、特に注目していただきたいと思います。また、キャストの皆さんも非常に豪華です。個性豊かな役が沢山出てきて、アクションシーンも盛り沢山です。見て下さるすべての方々に大満足していただけるような作品になっていると思います! ■今後プライベートで挑戦したいこと 今まで似たような役が多かったので、俳優として様々な役に挑戦したいです!今までとは全く違う人柄の役等、幅広い役を経験してみたいと思っています。プライベートでは、本作で初挑戦した乗馬に挑戦してみたいです。リフレッシュにもなりますし、楽しかったので。いずれは乗馬をお仕事に活かせたらいいなと思います。関わった作品の中で新しいことや初めてやったことは、継続してやるように心がけたいと思っています! ■大学生へのメッセージ きっかけやチャンスがあったら、絶対に掴むべきだと思います。私はオーディションでも何でも挑戦するように意識してきました。そうしたらチャンスが来て、今の私があります。自分で何かきっかけを作って、すぐに行動することが大切だと思います。また、周りの提案に素直に耳を傾けて行動するのも良いと思います。行動してみたら、「意外と自分に向いていた」等と様々な気付きや発見があるのではないでしょうか。 学生新聞オンライン2023年4月14日取材 学習院女子大学3年 小川莉実 映画「美男ペコパンと悪魔」 出演:阿久津仁愛 下尾みう 岡崎二朗 堀田眞三/吉田メタル 企画・製作総指揮:堀江圭馬 監督・脚本:松田圭太 原作:ヴィクトル=マリー・ユーゴー「美男ペコパンと悪魔」 (翻訳:井上裕子) クリーチャーデザイン:SAZEN LEE、米山啓介、ムラマツアユミ 2023年/日本/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/ 配給・宣伝:アイエス・フィールド  Ⓒ2023映画「美男ペコパンと悪魔」製作委員会(ヴィクトル=マリー・ユーゴー著) 公式WEBサイト: is-field.com/pecopin/index.html 公式Twitter: @pecopin_movie フィギュア特設WEBサイト: is-field.com/pecopin/figure.html  6月2日(金)よりシネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開 ヘアメイク:伊藤里香スタイリスト:東正晃ロングシャツ:room.13中に来たシャツ:NEEDLES※その他スタイリスト私物

前田蓮峰

株式会社伊勢半 代表取締役社長 澤田晴子

伝統を大切にしながらも、革新的な挑戦を続ける 株式会社伊勢半 代表取締役社長 澤田晴子(さわだはるこ) ■プロフィール大学卒業後、商社勤務やカルチャースクールの講師などを経験したのち、経営コンサルタント会社へ入社。企業教育のコンサルタントとして約20年、百貨店などの実務教育に携わる。その後、2003年伊勢半グループに入社。新規事業部長やグループ会社の社長などを歴任し2009 年より現職。2025年の創業200周年にむけ伝統を大切にしながらも革新的老舗としての挑戦を続ける。 「あしたは、もっと美しく。」というミッションを掲げ、さまざまな商品を開発、販売する株式会社伊勢半。現在では一般的となっているセルフ販売方式を日本の化粧品業界で初めて導入したほか、斬新なアイデアから生まれた「ヒロインメイク」はブランド誕生から継続した人気を誇っている。そんな伊勢半の魅力の根源や日々移り変わるトレンドを押さえる秘訣について澤田晴子社長にお話を伺った。 学生時代は、合唱団で歌や楽器を教えたり、バレーボールに取り組んだりと、さまざまなことに挑戦していました。 とにかく好奇心旺盛で「迷ったらやってみよう」というマインドでした。私が大学を卒業した当時は、不景気だったうえ現在のような女性活躍推進の雰囲気もまだ浸透しておらず、企業側も堂々と「男性を採用します」という募集をかけるような時代だったので、今とは違った就活の難しさがありました。卒業後、商社に入社して数年が経った頃、親戚の紹介で今の夫と出会いました。 夫の家は伊勢半の創業家で、私も結婚後は一時家庭へ入っていたのですが、社会と関りを持って働きたいという人一倍強い想いを持ち続けていました。幸いにも義両親からの後押しもあり伊勢半に入社し夫の仕事を手伝おうと決めました。 ■代々受け継がれてきた果敢に挑戦するマインド 伊勢半は1966年、日本の化粧品業界で初の試みとしてPSP(パーフェクト・セルフ・パッケージ)システムを導入しました。このシステムは個包装の化粧品をラックに陳列してセルフ方式で販売するというもので、現在では一般的な化粧品の販売方式になっています。きっかけは私の義父にあたる先代がアメリカ視察の際に、スーパーでお客様がひとりで化粧品を選んで買っていく様子を目にしたことでした。当時の日本では今でいうところのセルフ化粧品も美容部員が商品の説明をして販売していました。場所も小間物屋と呼ばれる専門店で買うのが一般的で、スーパーは食料品や日用品を買う場所、ドラッグストアは薬を買う場所といった区分があり、化粧品の取り扱いには周囲の懸念もありました。そんな中、お客様の中には使ってみたい色があっても、美容部員に言い出すことができず、すすめられるまま別の商品を購入してしまうことも多くあったそうです。それを知った先代はアメリカで見たセルフ方式であれば、本当に自分がほしいと思う化粧品を楽しく選べるのではないかと考え、導入してみたところ「自分で好きなものが選べて嬉しい」とお客様からの声が届くようになりました。また、美容部員が担っていた商品説明をパッケージに印刷する方法も業界全体に広まり、今日のようなセルフ市場へと大きな成長を遂げました。 ■若手の活躍は会社の活性に不可欠なエネルギー めまぐるしく変化していくトレンドを敏感にキャッチし、商品開発や営業活動などに素早く取り入れるため、伊勢半ではさまざまな取り組みをしています。そのひとつが若手の活躍できる環境づくりです。トレンドに敏感な若い社員が活躍できる環境づくりに努めていて、具体的には「社員インフルエンサー活動」などがあります。社内で選ばれた若手社員が社員インフルエンサーとして公式SNSよりもさらにユーザーに近い目線で、自社の商品や自身のライフスタイルについて発信し、伊勢半のファンを増やすべく活動しています。ほかにも営業・研究・開発、さまざまな部署で若手社員の感性や意見を取り入れる取り組みも盛んです。 ■“ユニークな創造性×本物を届けるひたむきさ”がヒットを生んだ「ヒロインメイク」 また若手に限らず全社員一人ひとりが考えを巡らせ、まだ誰も挑戦したことのない難しい物事であっても果敢に取り組むことで、これまでユニークな商品や販促策も誕生しました。そのひとつが2005年に誕生し、今では伊勢半を代表するブランドである「ヒロインメイク」です。漫画のヒロインのような美しい目もとを叶えるというコンセプトから、イメージキャラクターやストーリー、「いかなる時も完璧に美しくなくては。」といった掟など世界観を作りこみました。化粧品には珍しいこの斬新なアイデアは、当初社内でも賛否が大きく分かれました。開発過程や発売に至るまでも、これまでの化粧品にないキャラクターがプリントされたパッケージなど、その斬新さゆえに受け入れられるまで不安や苦労もありました。しかし、根底には「泣いても落ちない」というような伊勢半らしい職人気質ともいえる強い品質へのこだわりがありました。強いインパクトがありながらも単純な受け狙いではない高い機能性を分かってもらうことで、発売すると一気にユーザーの支持を獲得することができました。今後もトレンドはさまざま移り変わるとは思いますが、常にアンテナを張り新たな商品を開発していきたいと思っています。 ■大学生へのメッセージ 社会人になると、何事にも体力が必要になると思います。ひとつの物事をやり抜くためには集中力が欠かせませんし、その源として基礎体力が大切ですので、学生のうちに心身ともに健康でいられるよう体力づくりをおすすめします。次に一つひとつの物事を突き詰めて考える力を学生のうちに養っておくと良いと思います。「常に考え、そして一度決めた事はやり抜く」ことを意識して習慣にしておくと、社会に出たときに非常に役に立つと思います。日々さまざまな苦悩、葛藤があると思いますが、失敗を恐れず色々なことに挑戦してほしいと思います。 学生新聞オンライン2023年4月25日取材 中央大学 2年 前田蓮峰

三上山明里

ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト受賞者 宗像隼司 / 西田一咲

宗像隼司(むなかた しゅんじ) ■プロフィール 2001年8月24日生まれ。福島県出身。 趣味:サッカー、スケートボード、スノーボード、歌、ファッション。 第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞を受賞。 ドラマ『墜落JKと廃人教師』(MBS毎週木曜深夜0時59分~)でデビュー。 「好き」だから、悩んで当然。楽しみながら自分らしく。 ■芸能界を目指したきっかけを教えてください 小学生の僕は、帰宅したらランドセルを投げ捨てサッカーをするような自由奔放な少年でした。俳優に憧れもありましたが、踏み込む勇気はなく。転機が訪れたのは、サッカーを辞めて夢中になれるものがなくなってしまった20歳のころ。東京で、芸能事務所の方に声を掛けて頂き、その想いが再燃。自分の可能性を信じて、「第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」を受け、審査員特別賞を受賞することができました。コンテストの期間中は、配信や投票がメインの活動となるので、自分らしさを大切にしながら、ファンの要望に応えることを意識していました。例えば、配信中にリスナーさんの誕生日をたくさんのケーキで祝ったときは、「盛大にやってやろう」と思って、僕1人で、ろうそくを立てたケーキを全部食べちゃいました。自分の誕生日のように楽しかったのもあるし、笑顔がみたくて、ついサプライズしてしまったんです。これからも、みなさんを驚かせながら喜ばせていきたいですね。 ■これから力をいれていきたいことは?お芝居です。MBS特区「墜落JKと廃人教師」というドラマに出演が決まりました役としてお芝居をすることはもちろん難しいですが、とにかく全力で楽しんでやろうと思います。憧れるのは、綾野剛さんのように、表情やトーンで惹き付けられる俳優さんです。ドラマ出演に対し不安もありますが、新しいことにチャレンジさせて頂けたステージを存分に活かしたいです。今後の目標は、最終的にはアカデミー賞主演男優賞をとることです。経験を積み重ねて、現場で生きる俳優になりたいです。そのための一歩として、先輩方のような佇まいなど、周囲へ気を配る姿勢や謙虚さを忘れずに頑張っていきたいです。 ■大学生、ファンへのメッセージをお願いします大学生の皆さん行動したもん勝ちです。本当に興味があってやりたいことなら、どんなに大変でも頑張れるはずなので。好きだったら、行動してみましょう。僕の今も、好きの延長線上にあります。 取材者:駒澤大学3年 三上山明里 西田一咲(にしだ いっさ) ■プロフィール 2010年4月1日生まれ。中学2年生。兵庫県出身。身長162cm 第35回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト ファイナリスト、第1回ジュノン・スーパーライバー・コンテスト初代ジュノンライバーグランプリを受賞し芸能界入り。 趣味:けん玉 特技:アクロバット、トリッキング 13歳の少年が思い描き続けた夢とその道のりと成長 ■芸能界を目指したきっかけを教えてください小さいころは遊びが好きなわんぱく少年でした。2,3歳の時に見た仮面ライダーが衝撃的でこのころから仮面ライダーになりたいという思いが芽生え、俳優になりたいと思うようになりました。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募したのも仮面ライダーシリーズに出演したいという思いからです。実際にジュノンボーイ出身の仮面ライダー俳優の方が多かったこともあり、母にお願いをしてコンテストに応募をしました。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの期間中は常に応援して下さる自分のファンの方たちを楽しませることや、配信を見に来てくれる方たちへの感謝は忘れないようにしていました。毎日のライブ配信を通じて、最初のころはうまく答えられなかったり、固まってしまったりと課題も多かったのですが、配信の雰囲気に溶け込むことや見に来てくれる方を楽しませることを意識するようになってから、少しずつですが配信の内容や雰囲気、話し方も変わってきました。楽しんでもらうためになぞなぞなどのクイズを用意したりしていました。またライブ配信の際はファンの方たちがコメントをくれるのですが、一緒に喜んだり楽しんでくれるのがとても嬉しかったです。コンテストを受け始めた最初の頃は自分の学校のクラスメイトの子たちに言っても信じてもらえなかったのですが、実際に検索などしてくれて応援をしてくれるようにもなりました。 ■現在の活動やこれから力をいれていきたいことは?先日宣材写真を撮りました。撮影のときに、笑顔や微笑みなど表情がうまく作れるように日々努力しています。ファンの方とコミュニケーションをとるために生配信も続けています。応援してくれる方々への感謝の気持ちを忘れず落ち着いて話すことを心がけています。仮面ライダー俳優になりたいという思いがきっかけで応募したジュノン・スーパーボーイ・コンテストでしたが、いまだにその夢は変わりません。ただほかにもCM出演やモデルなどの俳優以外の仕事も挑戦し、みなさんに愛される俳優になりたいと思っています。これまでも自分の夢を明確にして、その夢に向かって頑張ってきたので、今後も自分らしく全力で頑張っていこうと思います。コンテストから応援してくれているファンの方々にはこれからの自分の成長過程を見ていただけると嬉しいです。 取材者:國學院大學3年 島田大輝

コラム

テリー伊藤 コラムVol.2 セーラー服が消えてゆく

渋谷、原宿辺りの洋服屋さんを覗くとビックリする。男女同じスタイルの洋服が至る所にディスプレイしてある。流行らしい。最近言われている「ジェンダー」がファッション界に確実に浸透しているのだ。ルーズなシャツやセーター、太めのパンツ。時には、男子もスカートはいちゃう!中にはこれってパジャマ?と思わせるものも。先日無印良品に行った。まさにシルエットか完全にパジャマ。すごく楽ちんなので、ホームウエアーとしてもこのまま外出もOK。サイズが合う同棲カップルなら兼用も出来る。サラサラヘアーの華奢な男の子なら女性に間違えられそう。そうなんです、ファッションは確実に変化している。残念ながら横浜銀蝿や一世風靡(古い!)みたいな男を魅せる不良スタイルは絶滅状態になってきた。好きだったけどな~。まさにジェンダー時代がやって来たのだ! この流れは中学高校の制服にも。私の母校早稲田実業の詰襟、金ボタン姿なんてほとんど見かけない。そんな中、恵比寿近くにある東京女学館の昭和5年から変わらない、夏目雅子も着ていた白いセーラー服と青いリボン、紺色スカートの可憐なセーラー服姿を見かけた。かつては定番だったセーラー服姿は本当に少なくなった。可愛いのに。今は男女共に人気のブレザースタイルの制服が定番に。紺ブレスタイルは私も好きなので好感を持っているのだが、ここに新たなジェンダー旋風が…! ジャージ制服が続々登場している。男女共にジャージ登校がOKになってきたのだ!確かに地方で自転車登校をしている中高生のジャージ姿はよく見かける。ヘルメット被って冬になると頬っぺを鼻を赤くして畦道をかっ飛ばしている風景は素朴でいいなぁと思っていたが、都会になるとどうなの?夜の渋谷・新宿・池袋にも当然学校はある。部活で遅くなる時も。そうなると夜遊びしている悪いジャージ軍団との違いはどうなるのだろうか?「いいジャージ着ているな、脱いで行けよ!」「お前ジャージ似合うな、仲間に入らないか。」なんて事が…? それにしても私、高校時代に東京女学館の美しい過ぎる制服見たさに校門まで仲間と見に行ったことがある。文学少女のような可憐な生徒が出てきたのに声もかけられず遠くから見ていた甘酸っぱい思い出がある。今やセーラー服のスカートが風で揺れる姿もなかなか見れない。ドキドキしたくても出来ない。男子生徒の登校の楽しみってなんなのかな?女の子だってスカートの方が実力だせるのに!ジェンダーの時代、これから何が起こるのだろう! テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

イベント・企業紹介

Pro Labo CAFÉ 体験 

インナービューティをコンセプトにした新しいスタイルのカフェ、“Pro Labo CAFÉ”。2023年4月1日(土)、新宿伊勢丹近くにオープンしました。白砂糖や食品添加物を使用せず、「低GI」「無添加」「発酵」「トランス脂肪酸」「ヴィーガン対応」を意識した食材を厳選し、『カラダの内側からキレイになれること』を追究した究極のギルトフリーカフェ&レストランです。 今回、漆黒のヤシ殻活性炭チャコールクレンズパフェとグランホワイト ハーブティー グランプロ(ストロベリーフレーバー)をいただきました! Pro Labo CAFÉ プロラボカフェ 住所〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目1-22 ADビル 1F『エステプロ・ラボ 新宿』併設 営業時間11:00~17:00 ランチ&カフェ17:00~22:00 ディナー(L.O. 21:00) TEL03-6274-8445 ■学生新聞インターン 感想 インナービューティカフェ Pro Labo CAFÉにまんまとオトされました…♡まず、ホワイト×ゴールドの上品な店内。まるでお姫様気分でした✨次に、ストロベリーハーブティーとグルテンフリークッキー。香り・味・可愛らしい見た目に心がホワッと癒されました。そして、煙を纏って現れた”漆黒のパフェ”。エキゾチックな見た目とは裏腹に、自然な甘さで口当たりもなめらか!驚いたのは食後の「ノン胃もたれ」!ヤシ殻活性炭パワーの凄まじさを体感し、すっかりPro Labo CAFÉの虜になりました♡ 専修大学4年 竹村結 まず目で見て、次に味を感じて、二度楽しめるカフェでした。煙に包まれた漆黒のパフェはゴージャスで、お姫様気分を味わえます。炭を使用しているので、どのような味がするのかとても気になっていたのですが、他のものに例えることのできないような程よい甘さでした。食べ進めていくとともに、さまざまな食感とコロコロ変わる味を楽しめたので、ずっと一口目を食べるような感覚で最後まで美味しくいただきました。ハーブティーは、ストロベリーの酸味がほんのり感じられて、ティーを引き立てている素敵なアクセントが効いていました。 上智大学2年 網江ひなた 人生で初めて食べる味で非常に美味しかったです。普段、デザートを食べる時には糖質のことを気にしてしまいますが、白砂糖不使用のため気にする必要がなく、その上活性炭の効果で体の中の老廃物を体外に出してくれるのは非常にありがたいです。糖質オフやカロリーオフのような食べ物はどうしても味が落ちてしまうというような偏見を持っていたのですが、とても美味しくてその考えを根本からひっくり返されました。「デザートを食べても糖質を気にする必要なく逆に健康になる!」絶対にリピートします。 中央大学2年 前田蓮峰 エステプロラボのカフェができたと聞いてずっと行ってみたかったので、とても嬉しかったです。人工甘味料不使用とは思えないほど甘味があり、インナービューティの会社が提供するスイーツだからこそ罪悪感なくパフェを楽しめることができました。個人的にパフェは甘くて飽きずに完食するのが難しいのですが、Pro Labo CAFÉのパフェは飽きない甘さで最後の一口まで美味しく食べられることができ驚きました。 國學院大學3年 島田大輝

イベント・企業紹介

新ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ シーズン2』制作発表会見

5月2日よりMBS/TBS ドラマイズム枠で『明日、私は誰かのカノジョ シーズン2』の放送がスタート。本ドラマの制作発表会見が5月2日に開催され、主演を務める茅島みずきさん、共演の入山法子さん、特別編に出演する齊藤なぎささんが登壇しました。をのひなおさん原作のマンガを実写化。単行本は累計500万部を突破し、第68回小学館漫画賞を受賞するなどの人気ぶりで、昨年2022年4月放送の「明日、私は誰かのカノジョ」の続編となります。5人の女性たちの葛藤や悩みをリアルに描いた作品で話題となり、彼女たちがどのようにして立ち向かっていくのか、現代を生きる女性に共感を呼ぶストーリーです。和気藹々とした雰囲気の中、会見が行われ、撮影現場の様子やGWの過ごし方などを伺いました。 上智大学2年 白坂日葵 ■茅島みずきさん 最初にお話をいただいた時は、私でいいのかな?私で大丈夫かな?という気持ちがありました。シーズン1を見て、原作をすごくリアルに再現されているのと実写ならではの良さを感じました。まさか自分がシーズン2の主演を務めさせていただけるとは思っていなかったので、率直に嬉しかったのとシーズン1が素敵だったのでその分責任感も感じました。役づくりは原作をひたすらに読み込んだり、台本に漫画の切り抜きを貼ってみたりして、原作の留奈の表情を参考にしました。また、強くてまっすぐな留奈が隼人と出会うことによって、弱い部分も見えてくるところが魅力的なキャラクターだなと思ったので、ギャップを意識して丁寧に演じました。撮影自体はぎゅっとした日程だったのですが、監督とは半年前にご一緒していて安心感もありました。綱啓永さん演じる隼人とのシーンが多く、私は人見知りしがちなのですが、綱さんが初日で壁を壊してくれたのですごく明るく楽しい撮影になっていたなと思います。監督とたくさん話し合いをして、どのシーンも良いものになっていると思いますし、お芝居に真剣に向き合って一生懸命作りました。皆さんの心に届く作品になっていると思います。 上智大学短期大学部 2年 大野詩織 ■入山法子さん 漫画原作を読んだことはなかったのですが、10代・20代にすごく人気があるという噂を耳にしていたので、30代・40代の女性にも共感できるエピソードがあるのに驚きました。自分も年を重ねているので、江美役に運命を感じてチャレンジさせていただきたいと思いました。江美は周りの目を気にする女性で、大きな力に巻き込まれて生きてきた人なのでだいぶ刺激的な人生を歩んでいると思います。だからこそ、色んな場所に行き色んな服を着て、色んな感情になるので、演じてて楽しかったです。現場では「本当に嫌われたらどうしよう」と緊張しながら演じていました。自分自身は楽観的なんですけどね。また、留奈編の後に撮影だったので、スタッフさんが「明日カノ」の圧を背負って乗り込んできているのを感じて、私もどう盛り上げようか考えました。「明日カノ」はキャストとスタッフがまっすぐ向き合い、愛されて作られた作品です。この作品は様々な人の痛み、寂しさ、悲しみが描かれています。心がぺしゃんこになっても、歳をとってもやり直せるんだという想いを込めて作り上げたのでぜひ見ていただきたいです。 上智大学2年 網江ひなた ■齊藤なぎささん シーズン1に引き続き、ゆあ役で出演させて頂きました。街中でも「ゆあちゃんだよね」と声をかけてもらうことが増え、それほどシーズン1の反響が大きかったのだと実感しています。特別編では、“ゆあ”が“ゆあてゃ”になるまでの過程が描かれます。そうならざるを得なかったゆあの複雑な過去の話が大好きです。初めて読んだときには泣いてしまったほど、心に入ってきました。ゆあちゃんのキャラクターをみなさんにもっと知ってもらえると思うと、すごく嬉しいです。シーズン1とはまた少し違う、等身大のゆあの姿が見られるので楽しみにしていてください!ドラマの現場は常に和気藹々とした雰囲気でした。今回は『明日カノ』史上初のオリジナルキャラクターが登場し、オリジナルストーリーというところで、原作の世界観を大切にしたかったので、みんなで話し合いを重ねました。また、酒井監督は特に原作への想いが強く、世界観を理解していらっしゃっいました。この作品も女の子たちの葛藤が鮮明に描かれていて、心がぎゅっとなります。現在の女の子たちの生き様をみなさんに見ていただきたいです! 上智大学2年 池濱百花 MBS/TBSドラマイズム「明日、私は誰かのカノジョ シーズン2」 ■MBS 5月2日(火)1話放送 24:59~■TBS 5月2日(火)1話放送 25:28~■RKB毎日放送(福岡県) 5月15日(月) 1話放送 25:55~ 原作:『明日、私は誰かのカノジョ』をのひなお/サイコミ (サイコミ/Cygames) 出演:〈シーズン2〉 茅島みずき 綱啓永 新井美羽 稲葉友 石川恋 橋本マナミ入山法子〈特別編〉 齊藤なぎさ 本田響矢監督:〈特別編〉 酒井麻衣 〈シーズン2〉 権野元 菅原正登脚本:三浦希紗 イ・ナウォン 川原杏奈制作プロダクション:スタジオブルー製作:「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS 公式SNSドラマ公式Twitter:@dramaism_mbs▶ https://twitter.com/dramaism_mbs ドラマ公式Instagram: dramaism_mbs▶https://www.instagram.com/dramaism_mbs/ ドラマ公式TikTok:@drama_mbs ▶ https://www.tiktok.com/@drama_mbs 公式ハッシュタグ#明日カノ2#ドラマイズム 公式HP https://www.mbs.jp/asukano2/ 配信TVer、MBS動画イズムにて見逃し配信1週間あり ©「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS

吉川みなみ

株式会社ハルメクホールディングス 代表取締役社長 宮澤孝夫

お客様の声に耳を傾け、シニア女性の幸せを共に創る 株式会社ハルメクホールディングス 代表取締役社長 宮澤孝夫(みやざわたかお) ■プロフィール 東京大学大学院工学系研究科修了後、野村総合研究所へ入所。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校経営大学院でMBA取得後、ボストン コンサルティング グループに入社。1996年、(株)テレマーケティングジャパン(現(株)TMJ)に入社し、2003年には同社代表取締役CEOに就任。2009年、いきいき(株)(現(株)ハルメク)の民事再生からの再建を委任され代表取締役社長に就任。2018年4月、持株会社株式会社ハルメクホールディングスを新設し代表取締役社長に就任し、現在に至る。 「50代からの女性がよりよく生きることを応援する」を企業理念に掲げ、女性シニア層の絶大な支持を得るハルメクホールディングス。発行する雑誌『ハルメク』は、全雑誌の中で販売部数No.1(日本ABC協会発行社レポート(2022年1月~6月))を記録する。そんな同社の宮澤孝夫社長に、これまでのキャリアや、現在の会社の地位を築いた秘訣について、お話を伺った。 大学時代の私は、東京大学大学院の工学部で航空宇宙学について学んでいました。小さい頃から好きだった飛行機の設計をしたいと、かなりの熱量を持って入学したのですが、実際の授業は思っていたものと違って。正直、授業の内容は少し退屈で、勉強のやる気がなくなってしまったんです。そこからは、飛行機やジェットエンジンの設計よりも、飛行機をつくる会社の経営に興味を抱くようになりました。社長になりたいと夢を抱くようになったのも、この時期でしたね。 ■常に向上心と好奇心を持ち、経営のプロを目指す 大学卒業後、航空宇宙工学科専攻生にとって一般的な就職先としては重工系や自動車メーカーが挙げられる中、私は保守的な就職先に魅力を感じませんでした。そこで、大学で学んだ知識や技術が活かせることに加えて、新たに関心を持った経営について学ぶことができる野村総合研究所に入社しました。社長になるには、今まで培った理系の知識だけでは不十分なので、野村総研の留学制度を利用して、UCLAのビジネススクールに2年間通い、経営の勉強をしました。現地の「学んだ知識をすぐに社会で実践してみる」という教育方法に刺激を感じ、改めて経営を学ぶことの楽しさを実感した日々でしたね。 帰国後、経営者としての自分はまだ三流だと感じ、一流の経営者を目指すためにボストンコンサルティンググループに入社しました。私の経営知識の基礎はここで築けたと思っています。知識を蓄えると、他会社の支援をするだけでなくて、今度は自分が当事者となって会社を経営したいと思うようになりました。そこで、発展途中のテレマーケティングジャパン(TMJ)に入社し、自分の力で会社を大きく展開させる経験を積みました。実績も出て安定した頃、今度は経営破綻した会社の立て直しに乗り出しました。TMJで、小さな会社を大きくさせることには成功しましたが、その次に、傾いた会社の再生ができれば、本当の経営のプロだと言えると思ったからです。こうして、自分の経営者としての腕を試すため、オファーがあったハルメクホールディングスの社長に就任しました。 ■魅力は、唯一無二のビジネスモデルと徹底したお客様理解 立て直しのための取り組みは、大きく二つ。一つ目は、今や他社との差別化となるビジネスモデルの確立です。当時から当社の事業は、情報コンテンツ、物販、イベント運営の三つの柱で成り立っていました。私はこの三つの事業がそれぞれ独立して運営されていることを問題点だと捉えました。そこで、全ての事業を関連させて一つのサイクルを組もうと、各事業の役割を再定義しました。具体的には、情報コンテンツは、質の良い記事を届けて新規のお客様獲得を目指すこと。物販は、そのお客様のニーズを捉えた商品を販売し、事業運営の資金調達をすること。イベント運営は、雑誌『ハルメク』の人気企画をもとにイベントを開催し、お客様と実際に交わって信頼関係を築くこと。結果、全ての事業が互いに好影響を与え合い、当社が誇るビジネスモデルとなりました。二つ目は、お客様の理解度の向上です。葉書アンケートをもとにお客様であるシニア層の調査をすると、社内のシニア層に対する先入観が浮き彫りになりました。根拠のないシニア層のイメージは捨て、実態に基づいた情報発信や商品開発を心がけると、自然と利益が伸びました。現在では、アンケートだけでなく、実際にお客様と対面してニーズを理解する場を設けたりして、ハルメク読者の本音に寄り添った記事や商品、イベントを提供しています。そのおかげで、「ハルメクは私の友達」だと感じてくれる読者の方が増え、「私たちもハルメクをより良くしたい」と積極的にアンケートに回答頂いていることも、大変ありがたいです。この双方向のコミュニケーションが当社の特徴ですね。 ■本音を共有してくれる人と働きたい 新入社員に対しては、「シニアを幸せにしたい!」という強い思いがある人を採用したいです。「50代からの女性を幸せにする」という当社の企業理念に共感してくれる人が大前提で、面接では、建前ではなく本当にその熱意があるかどうかを見ています。現に、当社の社員は本当にそう思っている人ばかりですから。日本女性の半分以上が50歳以上である今、シニアが幸せに暮らせる社会の実現は重要です。しかし、シニアのターゲッティングに事業機会を感じる人よりも、お客様のためにユニークなものを創り出すこと自体に面白みを感じてくれる人と働きたいです。また、社員に対しては、能動的に考えて自分の意志を持つことを期待しています。私は、組織のヒエラルキーに左右されず、社員全員が対等であることを念頭に置いています。だからこそ、社員には自分の意見を持っていてほしいし、会議ではそれを共有してほしいですね。 ■大学生へのメッセージ 自分の世界を絶えず広げると良いでしょう。好奇心を持って、何事も経験し、視野を広げることで、自分の考えを持って話せるようになりますから。意思を持って話す人は、就活の面接時に好印象ですよ。事前に面接の質疑応答を想定して準備している学生よりも、その場で自分の言葉で語ることができる人を採用したくなります。私がロサンゼルスに留学した経験で考え方が変わったように、挑戦することで一歩成長できます。大学生活の中で、皆さんが自分の価値を高められることを応援しています。 学生新聞オンライン 2023年4月4日取材 上智大学2年 吉川みなみ