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Archive for 運営スタッフ

前田蓮峰

えなこ 好きなことを仕事に!アニメ好きが安心して目指せる職業にしたい

コスプレイヤー えなこ ■プロフィール内閣府クールジャパン広報大使も務める世界的に活躍するコスプレイヤー。テレビ・イベント・ゲーム・CMなどさまざまな分野へ活躍の幅を広げ、特にグラビアでは2021年、2022年と2年連続カバーガール大賞を獲得する大躍進。2023年6月、『ドラゴンボール』『NARUTO』『ONE PIECE』などとコラボしたコスプレ写真集を発売。 ■今の仕事を始めるきっかけは何ですか 中学生の頃、友人に誘われコスプレに目覚めたことがきっかけでした。初めは衣装を着るだけのような簡単なコスプレだったのですが、高校、大学と進学するにつれ、本格化していきました。苦手だったメイクの練習をしたり、ボディメイクの努力をしたり。休日はコミケのコスプレイベントに積極的に参加していて、それがきっかけで今の事務所の社長に出会いました。 ■コスプレイヤーとして留意していることは コスプレイヤーは、視聴者の方に「このキャラクターはこんなんじゃない」というようなお声をいただくことがあるのですが、実は私自身も同じことを思っていたりするんですよね。趣味のコスプレでは衣装の素材、写真の構成に至るまで全て自分で決めることができるのですが、お仕事の場合はそれらが既に決められた状態がほとんどです。「このキャラクターの衣装はワンピースだ」と思っていても、ズボンで依頼されたらズボンを穿かなくてはいけません。その一方で、最近では私の意見が反映されることも多くなりました。先日発売された『cosplayer2』に収録されている「推しの子」星野アイちゃんのコスプレ衣装では素材について私の意見が反映され、とても嬉しかったです。自分の意見を取り入れてもらうためにも、最近では「コスプレイヤーの地位向上」を目標に掲げて精進しています。コスプレイヤーが職業として認められるようになってからまだ日が浅いです。だからこそTVやSNSで不適切な発言をしないように意識したり、他のコスプレイヤーの方がまだ取り組んだことのない新しい仕事に挑戦したりすることを心がけています。私と同じように、アニメが好きでコスプレイヤーになりたいと思っている人が安心して目指せる職業にしたいと考えています。 ■学生へのメッセージを 大学時代は自分が将来何をしたいのか分からず、迷いや不安を抱えていました。でも好きなことがお仕事につながった今だからこそ思えるのが、「どんな失敗をしても命までは取られないんだから失敗を恐れるな」ということです。失敗したらすぐに路線変更すればいいと思います。先のことを考えすぎずに、“今”を楽しんでください! 学生新聞2023年10月1日発刊号 中央大学2年 前田蓮峰 撮影協力:カメラマン 広田成太

学生新聞インターン

ANAホールディングス株式会社 代表取締役社長 芝田 浩二

環境が人を育てる。常に環境を変える努力をすること ANAホールディングス株式会社 代表取締役社長 芝田 浩二(しばた こうじ) ■プロフィールアジアを代表する航空会社グループの代表取締役社長。奄美群島の加計呂麻島出身で、幼少時代より、島に来る多くの外国船と広い空を見て過ごす中で世界への憧れを持つように。ANA入社後は主に国際畑でANAの国際線拡大を果たしてきた。 鹿児島県の加計呂麻島出身の芝田社長。島から世界へ羽ばたく姿は、まるで飛行機が飛び立つかのようだ。学生時代の在中国日本国大使館(北京)での外務省在外公館派遣員制度(以下、派遣員)の経験から始まった世界への挑戦はまだずっと続いている。先頭を走る芝田社長にANAグループの今後についてお話を伺った。 ■大学生で外交官!?の時代 私は鹿児島県の加計呂麻島で生まれました。大学進学のタイミングで上京し、東京外国語大学の中国語学科に入学しました。大学生活は空手着を着たまま授業に出席するほど部活に没頭していました。空手部のキャプテンを引退したのは大学3年生の11月頃でしたが、ある先生との出会いがきっかけで人生が変わったのです。「中国語学科にいたとなると、中国語は喋れるとみられる。勉強にも力を入れてはどうか」と、尊敬する先生の叱咤激励を受けたことで勉強意欲が湧き、在中国日本国大使館で派遣員を務めることになるのです。ある日、大学キャンパス内を散策していたときに、在中国日本国大使館の求人を偶然見つけて応募。大学を2年間休学して、在中国日本国大使館で働くことにしたのです。派遣員は社会人同様に平日は毎日8時間ほど勤務し、勤務後の時間は勉強に充てるという毎日です。中国各地から大使館に届く新聞を活用し、2年間中国語の勉強を継続したことにより、語学力を身に付けました。また、大使館で派遣員として働いたことで、日本の社会の仕組みを肌で感じて学べたことも大きな収穫だったと思っています。 ■夢を叶えるため憧れのANAに 中国から日本へ帰国したときは大学3年生の3月で就職活動目前でした。その後、中国に支店があった多くの企業からお声がけいただいたりしていたのですが、私にとって思い入れがあったANAからは連絡が来ませんでした。そこで思い余って自ら「僕のこと知りませんか?」とANAの担当者に電話をしました(笑)。当然ですが知る由もありません。というのも、当時ANAは海外への定期便が就航しておらず、中国にオフィスがありませんでした。北京にいた頃、たまたまチャーター便で訪中していたANAの客室乗務員を見て、故郷日本の鹿児島空港を思い出して感動したことがありました。当時の鹿児島県民にとって航空会社といえばANAで、特別な思い入れがありました。鹿児島空港で見たときと同じように、キラキラした客室乗務員がそのまま北京の空港にいる姿を見たとき、離れた故郷への想いと憧れを抱きました。加えて、丁度、ANAが国際線の定期便就航に向けて動き出しており、自分もその一助になりたいと思ったのです。ANAグループは非常に風通しの良い会社です。風通しが良いということは、やりたいことができるということでもあります。私は国際線定期便就航に携わりたくて入社したのですが、入社2年目にして早くも国際部に配属されたのです。国際部では定期便就航のためのチャーター便の実績作りや支店の立ち上げを行いました。そして入社5年目の1986年、グアム・ロサンゼルス・ワシントンへ、日の航空会社として初めての定期便就航が実現し、手探り状態のANAと共に自分自身も成長したと思っております。 ■コロナ禍から学んだこと 航空業界はコロナ禍で大打撃を受けました。コロナ禍前は売上が2兆円ほどあり、そのうち航空事業が約9割を占めていました。そのほとんどが止まったのです。今後は航空事業だけでなく、非航空事業にも注力していきます。航空会社としてこれまでのサービスだけではなく、持続可能な航空燃料と言われている、国産のSAF(Sustainable Aviation Fuel)の活用による環境課題への取り組みを進めることに加え、リアルとバーチャルを融合したメタバース空間を利用したANAGranWhaleや、移動の可能性を広げるAvatarinのnewmeといったビジネスなど、今後より幅広く事業を行っていこうと思っています。このように、コロナ禍を乗り越えることで、主力事業である航空事業が振るわないときのリスクヘッジも強く意識するようになりました。また、コロナ禍では「徹底的に小さくしゃがむ」ことを意識し、自社所有の飛行機の数を大幅に縮減したり、雇用自体は守りつつも、一時的な賃金削減策なども行い、社員の皆さんにも共に乗り越えてもらいました。今に採用も再開し、今後は生産量に応じて人員確保も積極的に行う予定です。航空会社はチームワークが命です。個人のスキル向上は当たり前、さらに同僚のスキルをも「さりげなく」高められる人を積極的に採用したいと思います。 *message* 「環境が人を育てる」ので、環境を変える努力をしてください。人は今いる環境に順応しようとします。たとえば登山を想像してください。少しずつ高度を上げて、身体を慣らしていきますよね。同じように、今いる場所より少し上のレベルに身を置く。そうすると、それがだんだんと普通になっていきます。そうしたらまた、さらに上のレベルに挑戦する。この上がる努力を継続することが個々の成長につながります。同じことの継続ではなく、少しずつでも新しい経験を積む心がけを持つと良いと思います。 学生新聞2023年10月1日発刊号 成城大学3年 小笠原萌

DX・WEBマーケティング

パナソニック ホールディングス株式会社 テクノロジー本部 デジタル・AI ...

知っているようで知らない仕事 データサイエンティストとは パナソニック ホールディングス株式会社 テクノロジー本部 デジタル・AI 技術センター AI ソリューション部 2課 阪田 隆司(さかた りゅうじ) ■プロフィール航空宇宙工学専攻を修了後、2012年にパナソニック株式会社(当時)に入社。未経験からデータサイエンスに携わり、Kaggleという世界的機械学習プラットフォームで実力を付ける。現在では全社のAI人材育成や大学での講義なども。 ■データサイエンティストとはどのようなお仕事なのでしょうか データを解析して意味のある情報を抽出し、企業や組織の意思決定に役立てるのがデータサイエンティストの仕事です。多種多様なデータに対し、プログラミングや統計学を駆使して分析し、傾向やパターンを見つけ出す。その結果を可視化し、時には予測モデルを構築することで、事業の効率化や向上につなげていきます。パナソニックでは商品や事業、会社の経営に関するさまざまなデータの分析を幅広く担当します。たとえば、製品の製造工程のデータを分析して不良の原因を特定し、製造プロセスの改善や設備の調整につなげる。ここで、分析の結果は必ずしも正しいわけではないので、現場の人との連携をしっかり取ることが大事です。また、SNSの意見や顧客データを活用し、リアルの声も考慮しつつ、キャンペーンなどの施策の立案にも携わります。 ■やりがいや将来展望をお聞かせください データサイエンティストとしてのやりがいは、データから新たな気づきを得られ、問題解決に貢献できることです。自分の分析結果が実際に現場で活かされるとモチベーションのアップにもつながります。また、データの探索や発見に対して探究心を持つことで成長し、自身のスキルを磨いていくことができる点も魅力的です。一方では、データサイエンティストの仕事には難しさもあります。データ解析は確実に結果を得られるわけではなく、宝探しのような試行錯誤が必要とされます。予測したい結果を得るためには、手元のデータをどう分析するのが適切なのかを判断し、分析方法を見極めることが求められます。今後は、新規技術が開花したときにキャッチできるように、技術に対する知識の幅を広げていき、プロフェッショナルの高みを目指します。 ■学生へのメッセージ 今後もますます技術は進歩していくでしょう。そんな中にあって、たくさんの情報を吸収していく必要がありますが、フラットな目で見て、どんなことに最も興味が持てそうか、自分の中で決めるといいと思います。新しいものだけに触れて流行を追っていくのではなく、新旧の両方に触れて判断することです。今の世の中の流れに負けないように、絶えず変容することが求められていますが、やりたいことをやっているときが、一番成長できます。 学生新聞2023年10月1日発刊号 明治大学大学院1年 酒井躍

学生新聞インターン

株式会社マツキヨココカラ&カンパニー 代表取締役社長 松本 清雄

ブレずにやり続ける強さを基盤に、美と健康を届ける 株式会社マツキヨココカラ&カンパニー 代表取締役社長 松本 清雄(まつもと きよお) ■プロフィール1995年6月、マツモトキヨシ入社。その後、2005年6月、取締役商品部長等を経て2011年4月、マツモトキヨシ代表取締役社長。2013年4月、マツモトキヨシホールディングス代表取締役副社長経営企画管掌兼営業企画・商品統括管掌。2014年4月、代表取締役社長、マツモトキヨシ代表取締役会長。2021年10月、マツキヨココカラ&カンパニー代表取締役社長(現任)、マツモトキヨシグループ代表取締役社長(現任)。 「マツキヨ」でお馴染みのドラッグストアグループに関する戦略策定や実行支援、経営管理を担うマツキヨココカラ&カンパニー。誰しもが一度は訪れたことがある、圧倒的知名度を誇るマツキヨの成功の秘訣とはなにか。代表取締役社長である松本清雄氏に自身の経験と会社の今後の展望についてお話を伺った。 私はあまり勉強が好きではなかったので、勉強する時間があるくらいだったら、仕事してお金をもらう方がいいなと思い、早くから働き出しました。初めは、自動車整備の仕事をし、次にスポーツクラブで働き、1995年にマツモトキヨシに入社しました。当時は新卒以外は採用しないというような方針があり、1年間アルバイトとして働いたら社員にするとのことで当時のホームセンターで働き始めました。1年以上働いても待遇が変わらないので聞いてみたところ、既に正社員になっているものと思われていて、実際に正社員になるまでには2年近くかかりました(笑)。社員になってからは、ドラッグストアの医薬品や日用雑貨などを担当し、副店長や店長を経験しました。その間には、化粧品担当の女性が産休を取る期間があり、メイクのセミナーに参加したこともありました。いろいろな職務を経験し役職が上がるにつれ、責任も増えていくので現場と本社との板挟みになることも多くありました。ただ、現場を経験したことで、これは上司になったらやらない方が良い、ここは変革しなければダメだなどと気づくようになりました。そして今できること、将来できるようになることを整理して考えられるようにもなりました。そうした経験があるからこそ、変えるべきところは変えようとして今の会社があります。私が社員になった頃のマツキヨは他社と比べると時給は低く、重たい商品の品出しを少ない人数で行うため女性が働きにくい職場でした。また、休みの日も疲れが溜まって趣味の時間がなかなか取れないといった環境でしたが、そこからいろいろと改革を進め、今では週休3日を選択できる制度も導入しています。 ■強さは継続する力から生まれる マツキヨの強みは、美と健康です。この点をブレることなくやり続けることが大切です。平均寿命が伸長するなかで、美しく健康な毎日を送ることができる健康寿命を延伸することに貢献するのが当社グループの役割です。そのためには、収益性の伴った全てのステークホルダーにとって有益な会社にならなければなりません。売上の規模だけに固執すると、利益が取れなくなりバランスが悪くなってしまいます。私が社長に就いたときは、そのバランスを良くすることを意識しました。たとえば、売上を取りに行こうとすると、新しいことをしたくなります。マツキヨも初めは薬局だけでしたが、スーパーやコンビニ、本屋や美容室、ホームセンターも作ったりしました。しかし、今は化粧品、医薬品、調剤を中心としたドラッグストアに経営資源を集中し、各種の戦略を推進しています。それは「お客様のために同じことをやり続けるところに力強さが生まれ」、「周りの企業が他のことをやっていても流されずに自分たちの信念を貫くことが大切」という祖父松本清の教えが生きています。 ■情報を集め、解析し、商品提供につなげる 小売業は同質化し、どこでも同じものが買える状況です。だからこそ我々のグループでしか購入できない商品やサービスを提供することが差別化につながります。従って、今は生活者の皆様の一番身近な1店舗ごとに強くなくてはならないので、トップダウンではなく、ボトムアップの経営を推進しています。現場から上がってくる情報、お店が必要だと思っているものをプライベートブランド商品として商品化し、お客様に参加してもらう商品開発も行っています。9歳の女の子の夢を叶えた「matsukiyo 指にまきやすい絆創膏」という画期的な商品が発売されました。さらに、当社はデジタル広告も強みなんです。Google さんと当社のデータを合わせて、広告をどこに出せばいいかを見出し、効果の少ないものには放映しない。また、その広告によってお客様が商品を買ったかどうかの購買データが採れるので、テレビCMを流すよりも分析しやすく、その効果もわかりやすくなっています。これからは、買う楽しさや探す楽しさを提供して行きたいと考えています。そこから、皆さんがきれいになったとか健康になったとかいう喜びが生まれてくるといいなと思います。海外にも出店していて、海外から面白いモノを見つけて来たいとも思っています。「アジアだったらどこに行ってもマツキヨがあるよ」となるにはまだまだ時間がかかりそうですが、夢はあります。 *message* 夢や目標を持つことが大事です。経営もそうですが、人生は目印のない海の上に出て、どこかへ向かっていく船長のようなものです。真っすぐ進んで行くかもしれないし、同じところをぐるぐると回るかもしれない。大切なのは、自分で目的地を決めることではないでしょうか。もう一つ、感情のまま怒らないことです。怒られた人は覚えていても、怒った人はそのことを覚えていない。嫌な雰囲気のまま一緒にいるのだったら、怒らない方がいいはずです。我慢する忍耐力や人を許す力が必要です。円満な人間関係を構築するよう努力し、怒ることも怒られることもないようにしてくださいね。 学生新聞2023年10月1日発刊号 慶應義塾大学2年 松坂侑咲

学生新聞インターン

株式会社家族葬のファミーユ 代表取締役社長 中道 康彰

株式会社家族葬のファミーユ 代表取締役社長 中道 康彰(なかみち やすあき) ■プロフィール 京都産業大学卒業。1990年、株式会社リクルート(現・株式会社リクルートホールディングス)に新卒入社。株式会社リクルートコミュニケーションズ代表取締役社長を経て2016年、株式会社エポック・ジャパン(現・株式会社家族葬のファミーユ)に経営参画。2017年、代表取締役社長。2018年、株式会社きずなホールディングス代表取締役社長兼グループCEOに就任。 大切な方との最後の時間を「1日1組・貸切」でゆっくりと過ごせる家族葬ホールを、全国で展開する家族葬のファミーユ。多様性が求められる現代において、お葬式もご家族の思いや価値観に寄り添って行いたい。そんな思いを抱く中道社長に、家族葬への思いやここに至るまでの道のりについてお話を伺った。 学生時代は、学費のためにアルバイトに勤しみました。授業後にはバーテンダー、ボウリング場に併設されたカフェ、休日には日雇いの建設現場など、数多くのアルバイトを経験しました。どんな職種でも問題なくこなしていた私でしたが、一つだけ続かなかったアルバイトがあります。それはベルトコンベアで運ばれてくる商品を段ボールに詰める仕事でした。夜勤が体力的に厳しかったのではありません。誰とも話さず、自分なりの工夫を凝らせない、ということが自分にはつらかったのです。この時、人間には向き不向きがあるのだと気づくことができました。そのようなアルバイト経験をとおして、人と関わる仕事が好きだと実感し、大学卒業後は営業職に就こう、やるなら日本一の営業マンを目指そうと思っていました。残念ながら、第一志望の証券会社は不採用となりましたが、ご縁をいただいたリクルートに入社を決めました。当時は毎日、売上ランキングが発表されるような環境。新人部門でトップを狙える位置につけていたのですが、残り1日で大口契約を取ってきたライバルに逆転されるなど、悔しい思いをしながらも、将来生き抜く力を身に付けるためにはより厳しい環境にて鍛錬すべきと、日々奮闘していました。「経営者」としての道を強く意識し始めたのは30代前半の頃です。当時倒産寸前だった日産自動車がわずか1年で経営を立て直したり、IBMがルイス・ガースナーという経営者によって倒産を免れたりと、経営に関するプロフェッショナルの存在を知り、「経営者」という職業に惹かれるようになりました。そこで、リクルートでの経験を活かして、次のキャリアステージは職業経営者として生きよう、と決心したのです。最終的にリクルートには25年間勤めました。ご恩もあったので、退職後は競争相手になるような業種を避けた結果、リクルートが参入していなかった葬祭分野に転じることにしました。 ■その街の〝生活者目線〟になって考える 多くの会社が売上を目標に掲げている中、家族葬のファミーユは「NP SⓇ (ネット・プロモーター・スコア※ )」と呼ばれる、「当社を人に薦めたいかどうか」という指標を大事にしています。これは当社のサービスにどれだけ満足できたかという、いわゆる顧客満足度とは違います。お葬式は故人様が暮らしていた街で執り行うことがほとんどですので、地域における評判が何より重要です。そのため、その街に住む生活者の目線で評価をいただくこと、つまりNPSⓇが会社の評価に直結します。このことを忘れないよう、全従業員で徹底的に生活者目線にてサービスを見直し、NPSⓇ指数の向上に取り組んでいます。 ■令和の葬儀スタイルは〝家族葬〟が主流に 令和時代も日本人の平均寿命は伸びる一方で、長生きすればするほど知り合いが減っていき、地域とのつながりが薄れていく傾向にあります。核家族化も進み、お葬式は家族や親しかった友人のみでお見送りする家族葬を希望される方が増えてきました。特にコロナ禍において、多くの方が参列する一般葬の実施が難しくなったこともあり、家族葬のニーズが一気に高まりました。私が社長に就任した頃は、まだ家族葬の割合というのは全体の3割程度でしたが、今では6割を超え、現代の葬儀スタイルのスタンダードになったと言えるでしょう。 ■葬儀にも多様性が求められる時代 現代は何事にも多様性が叫ばれる時代です。これまでのしきたりを尊重するだけではなく、個々の思いも大切にするよう求められています。家族葬のファミーユが提供する家族葬は、打ち合わせや準備などに追われて気づいたらお葬式が終わっていた、ということがないよう、ご家族や親しかった方と心ゆくまでお別れの時間を取ることができるようにしたいと考えています。故人様との思い出も、お葬式に対する価値観も皆それぞれ異なるはずです。これまでに多かった葬儀社目線の「型」にはめたサービスではなく、ご家族の思いや希望に寄り添ったお葬式を提供できるよう、常に生活者目線で考えることが大切だと思います。家族葬をとおしてお葬式に対する価値観に変化をもたらすことで、家族の絆、人との絆が強く結ばれ、命の大切さを深く感じられる社会を目指して取り組んでいきたいです。 *message* 目の前のことに地に足をつけて一生懸命取り組むこと。シンプルだけど、これが自分にできることを見つけられる第一歩です。やりたいことが見つからない、と焦る気持ちもわかりますが、大学生のうちに見つけられた人は多くはないはずです。無理に自分探しをしなくても、焦らずともやりたいことは必ず見つかります。私の大学時代のアルバイトの話もしましたが、逆にこれは自分には向いていないなと思うものを知っておくことは大切だと思います。将来について考えすぎず、今、目の前にあることを着実にやり遂げてほしいですね。 ※ネット・プロモーター、ネット・プロモーター・システム、ネット・プロモーター・スコア、NPS、そしてNPS関連で使用されている顔文字は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、NICE Systems,Inc.の登録商標またはサービスマークです。 学生新聞2023年10月1日発刊号 上智大学2年 白坂日葵

学生新聞インターン

株式会社ヘヤゴト 代表取締役社長 宮島 一郎

社員とお客様を満足させる「100年企業」を目指す 株式会社ヘヤゴト 代表取締役社長 宮島 一郎(みやじま いちろう) ■プロフィール関東学院大学経営専攻を終了後、株式会社菱食(現三菱食品)に入社。2006年12月に株式会社ヘヤゴトの前身となる株式会社セイルーを起業。2023年、創業19年目にしてIT の力で家具業界とユーザーの架け橋となることをミッションに掲げ、ネット集客で業界の地位を築いている。学生時代から続けている剣道は5段の腕前。 家具インテリア/寝具ポータルサイト「ヘヤゴト」https://heyagoto.com 大学生時代は、人生で一番時間にゆとりがあって、好きなことができた時期だったかもしれません。アルバイトでは仕事の基本とお金を稼ぐ大変さを学び、そこで養ったコミュニケーション能力は、今の仕事にも非常に役立っています。就職活動を始めたのは3年生の3学期ごろと非常に遅かったです。就職したい業界すら決まっていなかったのですが、唯一自分の頭にあったのは「海外に携わる仕事をしたい」という想いです。そんな中、就職した菱食(現三菱食品)でインターネットに初めて触れ、その利便性に驚いた私は「インターネットに携わる仕事をしたい」と思うようになりました。その想いから起業を考え、会社を辞めたのですが、その後、しばらく手伝っていた父の会社が倒産してしまったのです。原因は営業やマーケティング力はあったものの財務や会計、管理の知識が不十分だったことです。それから財務、会計、マネジメントやインターネットを猛勉強し、経営コンサルタント会社で数年間会計を学び、最終的に起業に至りました。 ■100年間続く会社を作るため、採用にも注力家具インテリア業界での集客サービスは、ナンバーワンのシェアを獲得しています。マーケティング分析を通じて、お客様に合わせた形でアプローチを行っているために満足度も高く、リピート率は90パーセントを誇っています。また、女性も働きやすい会社を目指しており、社員の過半数以上が女性です。さらに有給休暇や残業などの就業規則も整え、長時間労働をしない決まりをつくり、社員が働きやすい環境になっております。この会社が100年、200年と続いてほしいという思いから、「100年企業」という目標を掲げ、人材や組織づくりに尽力しています。中でも採用には力を入れ、会社の経営理念に賛同してくれる人を積極的に採用しています。 ■学生へのアドバイスさまざまな人から学び、自分の信念を持つことです。そして自分の人生と進む道をできるだけ早く考えましょう。また、語学を身に付け、海外の人と話ができるようになることも非常に重要です。今後は、外国人が部下になったりする機会が増えてきます。そんなとき、外国の文化や思想に精通しているとより彼らと交流しやすくなると思います。 学生新聞2023年10月1日発刊号 国際基督教大学1年 若生真衣

亀井義和喜

株式会社リジョブ 代表取締役社長 鈴木 一平

事業と社会課題解決を融合し、持続可能なビジネスに 株式会社リジョブ 代表取締役社長 鈴木 一平(すずき いっぺい) ■プロフィール学生時代に起業し、2社の創業を経験。2011年株式会社じげん入社、2014年株式会社リジョブ代表に28歳で就任。「人と人との結び目を世界中で増やし、心の豊かさあふれる社会を創る」というビジョンを掲げ、美容業界従事者の育成・雇用・活躍ステージを一気通貫で支援する「SPA構想」を軸に、事業とコミュニティ創りを推進。 〈採用サイト〉https://rejob.co.jp/recruitment/ 将来、自分でビジネスを起こしたいと思っていた私は、プロジェクトマネジメントを学ぶために専門学校へ入学しました。東大起業サークルへの参加を経て20歳で起業したのですが、当初は順調に売上げをあげていたものの5年後に倒産してしまいました。利益追求を優先しすぎて、お客様や働くメンバーの気持ちが離れていったことが原因です。この倒産を教訓にして、次こそは「より多くの方に貢献する社会的意義のある会社」を創ろうと決意しました。 ■「We思考」で人々に価値を提供することが大切その後、株式会社じげんへ入社し、3年後にM&Aによって、リジョブの社長就任を打診されました。リジョブは、美容・ヘルスケア業界に特化した求人メディア事業を展開し、「高い採用コスト」「高い離職率」という業界課題に向き合い、採用コストを大幅に削減する改革を推進していました。そこで、事業を通して課題を解決することで会社も成長していけると思い、社長を引き受けることにしました。社長になってはじめに取り組んだのは、全社員との面談です。メンバーやサービスのことをできるだけ深く知ろうとしました。面談を経て、リジョブには「全社視点で会社を主語に語る」「社会課題を事業で解決し、世の中を良くしたいと考える」メンバーが多いことが分かり、そこから介護事業、CSV推進プロジェクトなどの新規事業を立ち上げ、事業とコミュニティの融合に挑んでいます。リジョブには、「自分だけ(=I)」ではなく、お客様や業界、世の中のためになりたいという、「私たち(=We)」という意識を持ったメンバーが集まっています。中でも新卒を中心とした経営幹部候補メンバーは当事者意識が強く、日々志や想いをもって事業創りや組織創りにチャレンジしています。そして、メンバーの志を叶える土台を増やしてこれたことが、社長としてのやりがいにもなっています。 ■学生へのアドバイス自分の可能性を広げるための行動をおすすめします。具体的なアクションの一例としては、興味や関心のあることに対しては、背伸びをしてでも新しいコミュニティに飛び込むことです。私自身も学生時代に起業サークルへ思い切って参加したことが、今につながっています。ストレッチゾーンに飛び込み、ぜひ自分の可能性を広げ、成長を加速させてください。 学生新聞2023年10月1日発刊号 中央大学2年 亀井義和喜

学生新聞インターン

株式会社エコリング 代表取締役 桑田 一成

お客様のために全部買い取り、知恵を使って売り切る 株式会社エコリング 代表取締役 桑田 一成(くわた いっせい) ■プロフィール郵政省経験後の極貧生活の中でリユース業に着目し、2001年に株式会社エコリングとして全国初のブランド品買取専門店を創業。2021年にHDグループ全体で業界初となる国際認証「Bコーポレーション」を取得し、「価値を見いだす使命共同体」を掲げ、物心共に豊かな会社を目指して奮闘中。 〈採用情報サイト〉https://recruit.eco-ring.com/ 大学は農獣医学部だったのですが、畑違いの郵政省に入省しました。その後、郵政民営化のタイミングで退省し、インターネットコンテンツの会社を起業しました。最初は上手くいったのですが、しばらくすると他社から出た技術によって一気に奈落の底へ突き落とされました。仕方がないので、身の回りの品物をヤフオクへ販売し始め、それがきっかけで質屋さんでは買い取らないランクのブランドを買い取る店を始めようと考えたのがエコリングの第一歩となり、現在にまでつながっています。 ■本当にダメになったら、そのときに知恵は出てくるエコリングは他社で買い取ってもらえないような商品も買い取ることで、お客様にとって便利な店であることが魅力だと考えています。お客様に支持していただくために全部買い取って、買い取ったものを売り切らないのは知恵が足りないからだと思っています。「儲かるから買う、儲からないから買わない」というのはプロの仕事ではない、潰れるまで買い取るぞ、と思っています。コロナ禍で大変な時期もありましたが、それでも買い取り、それで潰れたら本望だと思っていました。実際はそんな大変なときこそ知恵が出てくるものだし、なんとかなるだろうと信じられる強い気持ちがあります。こればっかりは性格も大きいと思います。もちろん買ってもらうためにリペアの技術を使ったり、売る個数を変えるのか、商品としてのあり方を変えるのかなど、変化をもたらしながらさまざまな工夫をします。しかし、最終的には人と人のコミュニケーションだと信じて、相あい対たいで販売する業者さんにもしっかりと営業をかけることもしています。全ての商品に価値を見出していくことで、ゴミ問題などの社会問題の解決に貢献する会社でありたいです。 ■学生へのアドバイス今の学生は何をしたいか分からない学生が多いという声を聞きますが、その理由は明確です。それはそれだけの知識量しかないから、その答えしか出てこないのです。私の学生時代はとにかくいろいろなアルバイトをすることで、仕事に対する学びを得たりしながら自分の中の判断材料が積み上がっていきました。経験値がないのに考えても仕方がないですよね。とにかくいろいろなことをやってみて、感じてみてから考えればいいと思います。 学生新聞2023年10月1日発刊号 東洋大学4年 濱穂乃香

イベント・企業紹介

「JRE POINTステージ」1日PR大使就任イベント

東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)では、JR東日本グループの共通ポイントサービス JRE POINTの新たなサービス、JRE POINTステージを10月1日からスタートします。9月26日には都内でJRE POINTステージのスタートイベントが行われ、足立梨花さん、パンサー(菅良太郎さん・向井慧さん・尾形貴弘さん)、鈴川絢子さん(鉄道好きタレント/YouTuber)が出席しました。 イベントでは、JRE POINTステージの1日PR大使任命式を実施。JR東日本の制服や法被を着用した足立さんとパンサーの面々に、竹島副本部長から1日PR大使の委嘱状が贈呈されました。 尾形さんは「嬉しい!左へまいります!サンキュー!」と身振り手振りで駅員の真似をして、足立さんは「尾形さんと同じ格好なのが気になる…」と苦笑いも「出発進行サンキュー!」と2人で仲良く駅員のようなしぐさでポーズを取っていました。 また今年結婚した足立さんは、夫と出かけたい場所について聞かれると「ちょうど今(出演作の朝ドラ)『あまちゃん』が再放送していて一緒に観ています。ドラマの舞台の一つである岩手県に行って聖地巡礼をしてみたい」と語っていました。 宮城県出身の尾形さんは「東北新幹線は本当に乗りやすくスーっと行く!本当にビックリする!都内からもあっという間に行けるので大好きです!」とJR東日本に感謝。 菅さんは「僕は高校が板橋だったので、埼京線を使って自分の聖地巡礼をしたい」と笑いを誘いました。ラジオ番組のレギュラーを複数持つ向井さんは「トークのネタ作りのためによく旅行に行きます。先日も電車に乗って越後湯沢や新潟に行きました。そこでトークの内容を考えています」とルーティンを明かしました。 JRE POINTステージにちなんで、ポイント・トークにも花が咲きました。足立さんは「お得な感じがするので、ポイントを貯めるのが大好き。ポイントをいい形に使いたい」と話し、菅さんも「買い物でのポイントもさることながら、僕は常日頃から心のポイントを貯めています。今日のように誰も笑わないイベントでも経験ステージを貯めてきているので平気です」と笑わせました。 向井さんは「お笑い賞レースのチャンピオンになれば新幹線のグリーン車に乗れる」という吉本興業のセオリーに触れて「JRE POINTステージでポイントを貯めればグリーン車にも乗れる。ということはポイントを貯めれば勝者と一緒ということ。チャンピオンと同じ待遇になるのであれば、もう貯めるしかない!」と決意。尾形さんも「僕もポイント大好き!もはやポイントの“ポ”自体が好きだ!」と大きな声で訴えていました。 イベント後半には、YouTubeチャンネル登録者数100万人超えの鉄道大好きタレント・鈴川さんがJRE POINTステージに関するクイズを出題。クイズではSuicaでJRE POINTを貯めることが可能なこと、新幹線往復チケットを提供するサービスがお得に利用できる特典が「どこかにビューーン!」という名称であること、JR東日本が運行するクルーズトレイン名が「TRAIN SUITE 四季島」であることなどが出題されました。 爆笑に次ぐ爆笑で大盛り上がりとなったこの日のイベント。最後に鈴川さんは「鉄道ファンとしてJRE POINTステージの開始を待ち望んでいました。プレミアムステージ継続を目指して沢山のポイントを貯めたい」、尾形さんは「これからもJR東日本さんと一緒に歩みたい!」、菅さんは「素晴らしいサービスが始まるということで、心のポイント含めてどんどん貯めていきたい」、向井さんは「クイズに敗れた分、ポイント面でプレミアムステージを目指したい!」、足立さんは「JRE POINTステージでプレミアムステージを目指してそこでもプレミアムサンキュー!を取りたい」と10月1日からのサービススタートを前に、それぞれ意気込んでいました。 PRイベント参加:立教大学4年 須藤覚斗 / 日本大学4年 和田真帆 / 中央大学2年 川名梨々花 / 日本大学1年 大森雨音

学生新聞インターン

株式会社明光ネットワークジャパン 代表取締役社長 山下一仁

「自分のなりたい姿」を大切にした指導で個性を伸ばす! 株式会社明光ネットワークジャパン 代表取締役社長 山下一仁(やました かずひと) ■プロフィール 1959年12月生まれ、北海道江別市出身。大学卒業後、1984年に株式会社ダイエーに入社。同社にて店長・支配人を経て、数社で経験を積み、2007年3月に株式会社明光ネットワークジャパンに入社。2007年11月に同社取締役就任、2018年11月に同社代表取締役就任。 個別指導塾のパイオニアとしてたくさんの生徒を一人ひとりの第一志望校合格に導いてきた明光義塾。「意識するのは、生徒に楽しんでもらえる空間作り」だと語る明光ネットワークジャパンの山下社長に、教育に対する思いや今後の展望について語っていただきました。 学生の頃は剣道に打ち込んだ4年間でした。経営者になることに興味はなく、ひたすら部活動に励んでいました。就職活動をしていた当時は、流通業界が注目されていたので、待遇の最も良かったダイエーに就職しました。仕事を始めてから、「働くことってとても楽しいんだな」と感じるようになりました。そこから何度か転職を経験しましたが、すべて教育とは全く関係のない業界でした。しかし、明光義塾の創業者、現会長の渡邉の話を聞き、「教育・文化事業への貢献を通じて、人づくりを目指す」という理念に深く共感しました。そして今まで様々な商品を販売してきた経験を「子どもの将来を担う」という目に見えないサービスに活かすことに、大きな魅力と可能性を感じて明光ネットワークジャパンに入社しました。 ■生徒の自主性を重んじ、真剣に向き合うことが大切 明光義塾は日本の個別指導のパイオニアです。教育の形として、個別指導が一番適していると考えています。もちろん集団塾にも良い特徴はたくさんあります。学力別にクラス編成され、切磋琢磨し、競争力が生まれて学力向上を目指せる点などは、集団塾の強みだと思います。しかしその一方で集団塾ではついていけない生徒も山ほどいます。個別指導の魅力は、勉強が得意な生徒も苦手な生徒でも、一人ひとりに合った教育スタイルで最もマッチした内容を提供できる点だと思います。私が考える明光義塾の魅力は、二つあります。一つ目の魅力は、「将来を見据えた教育」を徹底して行っているところにあります。生徒の思う将来像や、行きたい学校を聞くカウンセリングをとても大切にしています。学習指導ももちろん大切ですが、個人の思いを明確にすることも重要です。ただ単に高いレベルの学習を目指すのではなく、レベルに関係なく自分がなりたい姿を目標に設定し、達成する事に重きをおいています。例えば、以前、北海道網走の教室に通う生徒が、沖縄の琉球大学を志望したことがありました。志望理由を聞いたところ、修学旅行で美ら海水族館に行った際に琉球大学の学生が研究結果をプレゼンしていたのを見かけ、海洋生物の研究に興味を惹かれたそうです。私たちはこのような子どもの自主性がとても大切だと感じます。当社の個別指導塾の高校・大学合格者数No.1という実績は、そういった姿勢から達成されたものだと思います。二つ目の魅力として、第二の学校のような存在でいたいという点です。明光義塾の役割は、自分で目標設定をするという機能的な価値だけではなく、自主的に教室に来たくなるような情緒的な価値を提供することです。だからこそ、教室長や講師が生徒の話をしっかり聞いてあげられる空間作りを徹底して行っています。生徒は嫌々勉強するのではなく、教室の場にいるのが楽しいから通塾する、という点が「明光らしさ」だと思っています。また、どんな時でも安心できる環境作りも重要です。以前、岡山の真備地区で水害が発生し、教室の二階まで浸水してしまったことがありました。まだ消防車や自衛隊しか活動していない中、明光義塾はどこよりも早く明かりを灯して営業を再開しました。明光義塾の生徒ではない人もみんな教室に集まり、勉強を教えました。どんな状況でも人と人とのつながりはずっと大切にしています。 ■求める人材は「人が好き」 明光義塾で働く人に共通している特徴は、「人が好き」というところだと思います。新卒の採用をする際の面接では、「面接前の控え室ではどんな会話をしたの?」というような質問をしています。他の参加者がどういった人なのか、その人の魅力を引き出せたのか。人が好きで興味がないと、こうした受け答えは出来ないと思うからです。人が好きだという思いさえあれば、考え方は違っても全く問題ありません。いろいろな個人の興味が集まって組織は強くなるので、そういった方は大歓迎です。現在、技術が発達し知識はAIなどに代用されつつあります。しかし思考力はこれからも必要とされていきます。私たちが今まで行ってきた自立学習はこれからも変わらず必要とされる学習法です。今後は、外国人材を対象としたサービスを展開していきたいと考えています。日本は外国人がいて成り立っている国ですし、今後インバウンド需要はさらに伸びると予想されています。また外国人観光客が訪れるのは主要都市だけではなく地方にも多く訪れます。しかし、地方のホテルや旅館はそれに対応しきれてはいない部分もあります。そういったところにビジネスチャンスを見いだして、外国人材に対する教育サービスを提供していこうと考えています。 ■学生へのメッセージ 学生のみなさんには、自分らしさを大切にして欲しいです。自分がしたいことを見つけて、それに向かって全力で頑張ってください。そして、自分の軸をしっかり持ち、周りに流されないような大人になって欲しいです。日本人は他の国と比べたときに意欲が低いと感じています。今日よりも明日をもっと輝かせたいという一人ひとりの強い思いが、国力の差になるのではないかと思っています。みなさんには無限の可能性があります。意欲を持って何事にも挑戦してみてください。 学生新聞オンライン2023年8月8日 取材 立教大学 3年 緒方成菜

イベント・企業紹介

第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER ~柏木由...

2023年9月2日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは無限を意味する「INFINITY」。多彩な豪華出演者の中からアイドル、歌手、プロデューサーとして活躍するAKB48 柏木由紀さんにお話を伺った。 ■ステージを終えていかがでしたか? TGCには13年前にライブ出演したことがあったのですが、ランウェイを歩くのは今回が初めてでした。ドレスということもあり、非常に緊張しました。しかしSBC湘南美容クリニック SPECIAL BEAUTY STAGEのゲストということで、肌のイオン導入の施術や小顔マッサージなどを実際に受けさせていただき、本番に臨んだので、自信を持って歩くことができました。TGCは流行のファッションや美容に対するモチベーションが高い方々が集まっていると思います。私自身もコスメやファッションが好きなので、このような素敵な空間を皆さんと共有できて楽しかったです。 ■仕事のやりがいについて ランウェイを歩いたときに私の名前が書いてあるうちわを持ってくださっている方を見つけました。TGCにはたくさんのキャストが出演していますが、その中で私を応援してくださる人がいることを実感できて非常に嬉しかったです。AKB48として16年活動してきて、今では一番先輩という立場になりました。中高生のメンバーも多いので相談を受けたり、時には指導をしたりすることもあります。その際、経験談やアドバイスを語りすぎないようにしています。年齢関係なく、同じいちメンバーとして同じ目線に立ったり、自分が分からないことがあった時はプライドを捨てて後輩に聞いたりして、「先輩と後輩」という関係性が広がらないよう心がけています。幅広いメンバーと一緒に同じ目標に向かって進んでいくことにやりがいを感じます。 ■今後の夢や目標について グループとしての目標はグループとしてだけではなく、メンバー一人ひとりの名前や個性をもっと知って欲しいと思います。新たにAKB48からデビューしたユニット「UNLAME」が今回のTGCで初ステージを経験しました。今後、彼女たちが安心して活躍できる場を作って行けたらいいなと考えています。そして個人として頑張りたいことは自分のブランド「upink(ユーピンク)」です。コスメが好きなのでYouTubeでも度々コスメ系の動画を公開していたのですが、やっと自分のコスメブランドを立ち上げることが出来ました。自分が思う「かわいい」をみなさんに共有し、私が作ったコスメが多くの人たちの手元に届くように努力したいと思います。 ■学生へのメッセージ 私は中学時代からAKB48として活動してきて今に至りますが、もっと学生の間にしかできないことを満喫しておけばよかったと時々思います。学園祭や修学旅行などに行ったことがないのです。当事者は当たり前のこととして、学校行事のかけがえのなさに気づかない人も多いと思います。学生の皆さんには今、目の前にある、今しかできないものを精一杯楽しんで欲しいと思います。 取材者:中央大学2年 前田蓮峰 イベント名称:第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2023 A/W)開催日時:2023年9月2日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:30会場:さいたまスーパーアリーナショー&ステージレポート公開中! https://tgc.girlswalker.com/23ss/

伊東美優

ブラザートム

生きている限り、世の中に作品を遺し続ける ミュージシャン・俳優・タレント ブラザートム ■プロフィール 生年月日1956年2月23日/A型/ハワイ州マウイ島出身映画・TV・舞台・ラジオ・ライブ・講演会等、ミュージシャン・俳優・タレントとしてマルチに活躍中。 平成から令和へと、時代を超えて歌い継がれる『WON’T BE LONG』。この曲を一度は耳にした学生も多いだろう。そんな名曲を生み出したアーティストであり、現在タレント・俳優・作家と幅広く活躍するブラザートム氏。芸能界でこれまで数多くの経験をしてきた彼が語る、音楽の在り方、そして生き方の流儀とは。 幼少期から楽器が好きで、高校卒業後は楽器店で働いていました。その後は河合楽器ピアノ調律技術養成所で勉強をして、ピアノ調律師として仕事をしていました。楽器を好きになったきっかけは、小学生の時に母親からギターをもらったこと。そこから音楽の世界へ飛び込んでいき、中学からバンド活動も続けていました。私の活動の中心は、昔から今も変わらず「音楽」にあります。活動を続ける理由は、私が作らないと世の中に生まれない物語・作品があると、信じているから。生きている間は自身のワクワクを追い求めて、物語・作品を世に遺していきたいです。 ◾️飛躍のきっかけ 芸能界に入るきっかけは、実はお笑い番組への出演だったのです。バンドメンバーに誘われて番組出演のオーディションに参加したのですが、当日急に相方が辞退してしまって。1人で出演することになり、結果的にコメディアンとして世間から評価されたのがスタートでした。1983年にはバブルガム・ブラザーズというユニットを結成し、『WON’T BE LONG』をリリース。この影響によって、音楽活動という主軸は持ちながら、どんどん仕事の幅を広げていきました。しかしコロナ禍で仕事の本数が減っていき、新たなチャレンジを考え始めたのです。そこで生まれたのが、YouTube配信の総合キッズエンタメ番組『MOUCHABoooK(モチャブク)』でした。 ◾️『MOUCHABoooK(モチャブク)』について 『MOUCHABoooK(モチャブク)』が生まれた背景として、近年子ども向け番組が少ないということがありました。特に昔と比べて、母と子が一緒に歌える曲が非常に少なくなっているんですね。音楽をベースに、子どもたちが単純に観ていてワクワクするような作品を作りたいと思いました。とにかく「楽しそう」「なんだか心が踊る」という感覚を味わってもらえればいいなと。ストーリーとしては、実際にハワイ島に存在するニイハウ島という島を「モチャブク島」と名付け、物語の舞台としています。このニイハウ島は現在170人だけが住んでいる島で、島民以外は誰も立ち入ることのできないことになっています。だから、この島が今どうなっているのか、島民以外は誰も分からないのです。つまりモチャブク島については全部フィクション、私の考えたでたらめです(笑)。脚本を書く上で意識したことは、キャラクターの国籍。肌の色が違うキャラクターをあえて入れることで、多国籍が当たり前だというイメージを持って欲しいなと考えました。1番の願いは、言語関係なくコンテンツが世界へ広がっていくことです。特に私の経験上、音楽は本来言葉が要らないものなのです。音楽にルールなんて存在しないし、自由に歌って踊り出していいもの。そこに必要なのは言葉ではなく、ワクワクの感情です。もっと日本の子どもたちにも純粋なワクワクを、エンターテインメントを通じて感じて欲しいという想いが強いですね。 ◾️川の流れのように生きるということ 最近感じるのは、周りに流されることは悪いことではないということ。10代・20代の頃は周りに流されず、自分の信念を貫くことが是だと思っていました。しかし、自分で川に竿をさしてみても、流れていくところは大体決まっているような気がするのです。もちろん、選んだ先でどんな結果になるか、自分自身の努力次第で変わっていくと思います。ただ何かを選択するとき、川が流れるままに身を任せてみても、案外上手くいく。神様は多分私たちが必要なときに必要な人と出会うように仕組んでいるのだと感じますね。このことを意識するだけで、もっと楽に生きられる人がいるかもしれません。 ◾️message 大学はとにかく自由な場所だと感じています。その自由は、ぜひ自身の「好き」を目一杯やり切ることに使って欲しいと思いますね。多くの大学生はやりたいこと、学びたいことが明確にならないことに、不安や焦りを覚えるでしょう。ですが色々なことをやってみて、はじめてやりたいことや学びたいことは分かるのだと考えます。経験していないから知らない、分からないだけなのです。まずはこれまでの大学生活を振り返ってみて、少しもったいない過ごし方をしていたなと感じる人は、ぜひ行動してみてください。寄り道はいくらでもしていいものですよ。 学生新聞オンライン2023年8月29日取材 慶應義塾大学4年 伊東美優 『総合キッズエンタメ番組『MOUCHABoooK(モチャブク)』 番組概要・配信日:毎週火・金曜日18時(初回放送は5/5)・配信時間:各20分程度https://www.youtube.com/@MOUCHABoooK/featured 制作総指揮・脚本・演出:ブラザートム楽曲提供:GAKU-MC/陣内大蔵・Skoop On Somebody/ナオトインティライミ/中西圭三/原田喧太他音楽制作:MOUCHABoooK_ (ブラザートム/濱崎大地/菅野大地)AIディレクション:西田真弓企画制作:ハートフルファミリープロジェクトオーナー:藤澤哲也

伊東美優

現役JKインフルエンサー りんか

日々の青春をすべて、思い出として残したい。 現役JKインフルエンサー りんか ■プロフィール現役JKインフルエンサーYouTubeではリアルな女子高生の生活や恋愛感をされけだし、自身がマザコンであることも公表している。可愛い顔面からは想像できない低めの声と、元気でハッキリとした性格に共感と人気を集めている。 毎週月曜日よる10時から放送中のABEMA『今日、好きになりました。』に参加中のりんかさん。YouTube・TikTokを中心に、今Z世代から熱烈な支持を得ている現役女子高生インフルエンサーだ。番組参加への意気込みはバッチリだと語る彼女に、SNSを始めたきっかけや最近の恋愛観など、赤裸々にお話しいただいた。 幼少期は人見知りで、芸能界は自分とは縁のない世界だと思っていました。「この世界に入りたい!」と思ったことも、これまでになかったんです。街中で芸能関係の方に声をかけられても、興味が惹かれることはありませんでした。ただ、転機となったのは、高校1年生の時に暇つぶしにTikTokへ動画投稿したことでした。当時はコロナ禍でマスク時代だったので、マスクを着用しながら顔出しをして、ダンス動画を投稿していました。すると、思いのほか多くの方に見てもらえて。その次の投稿は、話題の音源に合わせて変顔をする動画だったのですが、なんとバズってしまいました(笑)。人生、何があるか分かりませんね。そこから本格的にTikTokを中心に、SNS発信をスタートさせました。 ■記憶を記録として残す TikTokの良さは、記憶を記録として残せるところだと感じます。現在は主に1人での動画がメインになりましたが、元々は高校の友人と双子ダンスをする動画を多く投稿していました。高校3年生になって改めて感じますが、高校生活は本当に一瞬で、あっという間に過ぎ去ってしまいます。だからこそ、友人との大切な時間を思い出として残したい気持ちが強くあるんです。大人になった時に、みんなで動画や写真を見返すことが今から楽しみで。何気ない時間や友人との楽しいひと時など、できる限り切り取っていきたいと思っています。あとは最近、街中を歩いているとファンの方から声を掛けていただくこともあって。「りんかちゃん」と笑顔で名前を呼んでくれたり、「応援しています」とエールをいただけたり、凄く嬉しいんです。ファンの方からのメッセージのおかげで、毎日楽しくお仕事ができています。本当に感謝です! ■大人気恋愛リアリティー番組『今日、好きになりました。』の参加に関して 『今日、好きになりました。』の参加が決まった時は、率直に凄く嬉しかったです。私だけでなく、高校のクラスメイトも多く観ている番組だったので、「私が『今日好き』に?!」と最初は驚きでした。しかし、参加させていただくからには必ず彼氏を作ろうと、意気込んで旅に望みました。とにかくJK時代に、彼氏のいる生活を送りたかったんです(笑)。 ■最近の恋愛観について 恋人とは、お互いに支え合える関係性でいることが理想です。例えば、何かあった時に自分から打ち明けるのではなく、お互いが変化に気づけるような関係。思いやる優しい気持ちは、恋愛においても大事だと思います。あと一生懸命に何かを頑張っている人は、誰が見ても素敵ですよね。自分もそんな風に思われたいな、とも考えます。私は普段自身の恋愛観について、SNSで赤裸々に発信しているので、真面目に語ると少し恥ずかしいです(笑)。 ■今後の夢について まだ芸能のお仕事を始めて間もないので、あまり今後について考えられていないのですが…。どんな状況でも、素の自分でいることを第一に、これからもお仕事を頑張っていきたいと思っています。ありのままの自分を受け入れてくれた時に、私は大きな嬉しさを感じるので。また、1つやってみたいお仕事が、カラーコンタクトのモデルです。私自身カラコン選びにはこだわりがあるのと、SNSで配信をする度にファンの方からカラコンを褒めていただくことが多いので。いつかは自分がカラコンのモデルになって、多くの人に広まったらいいなと思います。SNSの発信活動も継続して、インフルエンサーとしてもっと活躍できるように、大好きなママに恩返しできるように頑張りたいです。 ■同世代へのメッセージ 高校最後の夏休みが終わって、本当に3年間の高校生活あっという間だったなと実感しています。だからこそ、学生の皆さんは悔いのないように、今ある時間を楽しみ尽くして欲しいです。また記憶は時間とともに薄れていってしまうけれど、記録はずっと残り続けます。ぜひ写真や動画などで、日常を切り取るように残していくことをおすすめします。 学生新聞オンライン2023年9月3日取材 慶應義塾大学4年 伊東美優

イベント・企業紹介

第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER ~岡崎紗...

2023年9月2日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは無限を意味する「INFINITY」。多彩な豪華出演者の中から女優・モデルの岡崎紗絵さんにお話を伺った。 ■ステージを終えた感想 前回のTGCからは少し期間が空いていたので、今日はいつも以上にフレッシュな気持ちでランウェイを歩きました。今日も最高に楽しかったです。やはりファンの方が準備してくれたボードや、私の名前を呼ぶ歓声には、大きなパワーをもらえます。TGCはその時々のトレンドが存分に詰まった最大級のお祭りなので、観客の皆さんも、たくさんの刺激を得られたのではないでしょうか。私も出演させていただく度に、ファッションへの気持ちがより高まります。 ■仕事のやりがい、大事にしているマインド 自分が掲げる目標へ着実に近づいているなと感じられると、凄くモチベーションになりますね。目標を達成できた時は特に大きなやりがいを感じますし、改めてファンの方に恩返しできるよう、さらに頑張ろうと前向きになれます。仕事上で意識していることは、「空気づくり」です。どんな現場でも、空気がいいと絶対に良いものができるんですよね。例えば機材トラブルなどのアクシデントがあったとき、どのようにカバーするのか、空気づくりが大事なシーンの一つだと思います。ポジティブに先のことを考え、リカバリーするようにチームへ働きかけることが大切です。マイナスな状況の時こそ、すぐプラスに変換して、空気を変えられる人はどの現場にいても素敵です。私も関わる人全員が気持ちよく、モノづくりに取り組める空気づくりを意識しています。 ■今後の展望 最近ナレーションのお仕事をする機会があったのですが、実は昔からやりたいと思っていたことなんです。夢が実現して、凄く嬉しかったです。今後はより幅広く、声を使ったお仕事にも挑戦したいと感じましたね。 ■大学生へのメッセージ とにかく学生さんは時間がたくさんあって、でも何をすればいいか分からないという人もいると思うんです。ただ、戻りたいと思っても今この瞬間は二度とやって来ない。今この瞬間の尊さというのも、大人になってからじわじわ分かってきたりするんですよね。だからこそ、悔いのないよう目一杯楽しんでほしい!まずはこれに尽きます。もう一つ伝えるとするならば、「今」を見つめ直すということ。若い頃って、急に将来のことを考えるタイミングが来たり、よく分からないまま次の選択を迫られたりという場面があると思うんです。ただ、現在と未来は切り離されることなくずっと続くもの。今を見つめ直し続けることが、自分にとっていい未来に繋がるとも思います。だから、無理に未来のことを考えようとしなくてもいい。今この瞬間に、少しでも長く向き合ってみてください。このことは、私自身にも日々言い聞かせています(笑)。 取材者:慶應義塾大学4年 伊東美優 イベント名称:第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2023 A/W)開催日時:2023年9月2日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:30会場:さいたまスーパーアリーナショー&ステージレポート公開中! https://tgc.girlswalker.com/23aw/

伊東美優

シンガーソングライター  iri 

常にリアルを綴る、多くの人に共感される歌詞づくりとは シンガーソングライター  iri (いり) ■プロフィール神奈川県出身。地元のJAZZ BARで弾き語りのライブ活動を始め、2014年ファッション誌NYLON JAPANとSony Musicが開催したオーディションでグランプリを獲得。デビュー後はNikeのキャンペーンソングを手掛け話題となり、数多くのファッション誌にも登場。また、フランスのフェスや中国でツアーを開催するなど海外でのライブにも出演し、多方面から注目される新進女性アーティスト。 【OFFICIAL SITE】http://iriofficial.com/【Instagram】https://www.instagram.com/i.gram.iri/【Twitter】 https://twitter.com/03iritaama【YouTube】https://www.youtube.com/c/iri_official【TikTok】https://www.tiktok.com/@iri_official_ 唯一無二のスタイルを持ち、デビュー当時から音楽関係者含め、多くの人にその魅力が評価されているiriさん。2023年5月には、6枚目のアルバム「PRIVATE」をリリースし、今夏〜秋にかけて数々の音楽フェスに出演中。11月から開催予定のアコースティックツアー「iri Plugless Tour」のチケットは各地SOLD OUTしている中、来年3月13日(水)の武道館公園も先ほど発表され、勢いの止まらない彼女に、音楽の道を志したきっかけや楽曲制作への想いなど、本音で語っていただいた。 幼少期から、音楽と触れ合う機会の多い人生だったと感じます。テレビをつければ、地上波の音楽番組やMTV、スペースシャワーをよく視聴していましたね。なので当時から音楽への関心は高かったのですが、それが憧れに変わったのは、尊敬するアーティストとの出会いがきっかけでした。私は特に、声が特徴的でソウルフルな歌い方をするアーティストが好きで。例えば日本のアーティストだとAIさん、海外のアーティストだとアリシア・キーズなど。彼女らの曲を聴いて、「自分も歌で多くの人にパワーを届けたい」と強く思い、やがてシンガーを志すようになりました。そして高校生の時、アーティストの曲をカバーすることを始めたのですが、途中でなんだか飽きてしまって。そんな時、友人に誘われて訪れた先が、シンガーソングライター・七尾旅人さんのライブでした。彼は今でも尊敬するアーティストの1人なのですが、ギターを弾きながら、言葉を紡ぐように歌う姿を観て、心から感動をして、「私も誰かの言葉を借りず、自分の言葉で作品を作りたい」と思うようになりました。振り返ると、この瞬間がシンガーソングライターへの目覚めだったと思います。 ■人生の分岐点となったオーディション参加 その後、現在に至る大きなきっかけとなったのが、オーディションへの参加でした。雑誌「NYLON JAPAN」と「Sony Music」の合同オーディションで、グランプリ受賞者にはなんとニューヨーク留学が特典としてあったんです。アメリカにタダで行けるなんて、最高じゃないですか(笑)。すぐにエントリーしましたね。そしてオーディションの結果、グランプリを受賞することができました。ニューヨーク留学では、自身のルーツであるブラックミュージックに触れるなど、本当に刺激的で価値の高い経験ができました。正直このオーディションで上手くいかなかったら、もう音楽の道を諦めようと思っていたんです。なので、この時が人生の分岐点だったかもしれません。あとは学生の頃から、ずっと応援し続けてくれた両親には感謝していますね。何度失敗しても挫けずにやってこられたのは、確実に周りの存在が大きかったと思います。 ■楽曲制作の根幹は「iriらしさ」 今の仕事には色んな楽しさがあって、本当に語り尽くせません。シンプルに好きなことをやっているから楽しい、というのは大前提ありますけどね。ただ、正直なところ自分の好きなことだけやっていても受け手に伝わらないこともあります。自分の表現したいもの、そして世間のニーズとのバランスはいつも難しく、調整に苦戦することもしばしば。でもその中で大事にしていることは、自分に嘘はつかないこと。例えば歌詞を作るとき、私は自身の実体験でしか詞を書けないんですね。例えると、日記を書いているような感覚なんです。日々の悩みや気持ちの変化、または最近見つけた小さな幸せなど、背伸びしない等身大の自分を歌詞にしています。だからこそ、楽曲制作ではたくさんの人に聴いてもらえる作品、だけどその中でも自分らしさを絶対になくさないことを常に意識しているんです。どれだけキャリアが長くなって、どんなに曲数が増えても、「やっぱりiriらしいね」と思ってもらえるのが1番嬉しいと思います。また楽曲制作もライブも、シンガーソングライターの仕事は決して1人で成り立つものではありません。もちろん最終的に評価されるのは私自身ですが、仲間がいるからこそ、1人でやっているという感覚はあまりなくて。特にライブ中は、バンドメンバーとのセッション的な楽しさ、そしてお客さんと作り上げる一体感の楽しさなど、どれも私1人では実現が難しいことばかり。だからこそ、喜びや楽しさが伝播して、その気持ちを関わる人全員で共有できることが本当にやりがいです。 ■6thアルバム「PRIVATE」について 今回のアルバムではかなりフラットに、今の心境を綴ってみました。特に人間関係や価値観の変化など、赤裸々に表現されていると思います。タイトルの通り、本当にプライベートなことを日記感覚で書いているので、ぜひ歌詞にも着目して聴いてほしいです。また新たな挑戦としては、海外アーティストとの初コラボ作品があります。収録曲の「Go back」は、数年前から注目していたトラックメイカーのedbl(エドブラック)、そして私のサポートメンバーでもあり、かねてから交流のあったギタリストの磯貝一樹さんと共同制作させていただきました。海外アーティストの方との楽曲制作は目標の一つだったので、今回夢が叶って嬉しかったです。コロナ禍で海外へ行くことがなかなか難しかったのですが、今後は国外のトレンドもより多くインプットして、もっと面白い作品を作っていきたいですね。 ■音楽だから、できること 私にとって音楽とは、1番素直になれるもの・場所です。私自身、根が明るい人間ではないし、人と喋ることにも苦手意識があります。けれど、音楽を通してなら普段言えないことも言えたりするんです。だからこそ、私の作る音楽は嘘偽りのない、リアルの詰まった作品なんだと思います。今後も内側から溢れ出る本音を伝えることで、より多くの人に共感してもらえる作品を作っていきたいです。そして忘れてはいけないのが、健康です。どれだけ気持ちが熱くなっても、健康でいないと何もできなくなってしまいます。学生の皆さんも、無理をしすぎず健康第一で、頑張ってくださいね。 学生新聞オンライン2023年3月30日取材 慶應義塾大学3年  伊東美優 iri 6th Album「PRIVATE」発売中!! 各配信サイト一覧:https://jvcmusic.lnk.to/PRIVATE 『iri LIVE at 武道館』 開催決定!日時:2024年3月13日(水) 開場18:00 / 開演19:00会場:日本武道館特設サイト:https://www.iriofficial.com/budokan/ <チケット>前売:全席指定 8,000円(税込) ◆オフィシャルメンバーズサイト「Wavy Club」先行受付期間:9/22(金)19:00〜10/1(日)23:59https://iri-fc.com/ ◆オフィシャル一次先行受付期間:10/10(火)12:00〜10/22(日)23:59https://eplus.jp/iri/ ◆一般発売2024年1⽉13⽇(土)10:00~ 【注意事項】・電子チケットのみのお取り扱いとなります・枚数制限一人4枚・チケット分配可能 ・営利目的の転売禁止・未就学児入場不可   主催:ソニー・ミュージックアーティスツ / クリエイティブマンプロダクション企画:ソニー・ミュージックアーティスツ後援:ビクターエンタテインメント カラフルレコーズ 問合せ:クリエイティブマン:03-3499-6669(月・水・金 12時~16時)

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第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER ~LE SSE...

2023年9月2日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは無限を意味する「INFINITY」。多彩な豪華出演者の中から韓国の5人組グループLE SSERAFIMさんにお話を伺った。 ■LE SSERAFIM プロフィールKIM CHAEWON、SAKURA、HUH YUNJIN、KAZUHA、HONG EUNCHAEからなる5人組で、BTSなどのグローバルアーティストを多数輩出しているレーベルを傘下に置くHYBEとSOURCE MUSICがリリースした初のガールグループ。グループ名は “IM FEARLESS” のつづりを組み替えて付けられており、世の中の視線に動揺することなく前に進むという自己確信と強い意志を表しています。 KIM CHAEWONさん  ■日本2ndシングル ‘UNFORGIVEN’で印象に残っていることスケジュールが早く終わって、メンバーのみんなとご飯を食べに行っておいしかったことが印象に残っています。■おすすめの秋冬ファッションについて個人的に帽子が好きでニットの帽子など愛用しています。 SAKURAさん ■デビュー後の変化やこれから挑戦したいこといま私たちは初めての単独ツアーをしているのですが、ツアーを通して、よりメンバーとの距離感も近づき、家族のような存在となりました。これからツアーを無事に終わらせて、また次はもっと大きな会場で公演が出来たらいいなと考えています。■ファンのみなさんへ日本2ndシングル ‘UNFORGIVEN’をリリースし、今回もTGCに出演させていただくなど様々な活動ができて嬉しく思います。これからも応援お願いします! HUN YUNJINさん ■TGCに出演した感想私たちはこのようなステージに立つのが初めてだったのでとてもわくわくしました。今日は大勢の皆さんの前で素敵なステージをお見せするために一生懸命頑張りました。■初ツアーの感想私たちはデビュー前からツアーをすることを夢見ていたのですが、デビューしてから一年で夢が叶い、FEARNOTの皆さんと素敵な時間、素敵な思い出を作ることができ、とても幸せでした。 KAZUHAさん ■最近のプライベートの時間で印象に残っていること久しぶりに母とショッピングに行きました。普段、優柔不断な性格なのですが母のおかげでうまく買い物ができました。■メンバー間ではまっているものフルーツ飴にはまっていて、韓国ではデリバリーで頼むことができるのでよく食べています。 HONG EUNCHAEさん ■今回のファッションのポイント ‘UNFORGIVEN’の活動ではウエスタン風の衣装をよく着ました。今回のステージでもブーツなどウエスタン風のファッションとなっています。■ファンへひと言今回私たちのツアーを観に来てくださった皆さん、ありがとうございました。もっともっと成長した姿で、素敵な公演をしていきたいと思いますのでこれからも応援よろしくお願いします! 取材者:中央大学2年 前田蓮峰 イベント名称:第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2023 A/W)開催日時:2023年9月2日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:30会場:さいたまスーパーアリーナショー&ステージレポート公開中! https://tgc.girlswalker.com/23aw/

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第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER ~莉子~

2023年9月2日(土)さいたまスーパーアリーナにて『第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは無限を意味する「INFINITY」。多彩な豪華出演者の中からファッションモデル、俳優の莉子さんにお話を伺った。 ■ステージを終えて TGCについて聞かれたら、まず一番に「楽しい」という言葉が出てきます。声出しの制限が解消され、歓声が生で聞けるようになったこともあり、より臨場感が増しました。ファンの方の生の声を聞ける機会は非常に貴重なので、出演の機会をいただきとても感謝しています。前回からファッションも秋冬へと変わっているので、ぜひ違いも注目してほしいですね。こんな豪華な方々が一つの場所に集まることは滅多にないですし、今流行の最先端のファッションを見ることができます。なんといっても日本のファッション業界の一大イベントなので楽しんでいただけたら嬉しいです。 ■お仕事のやりがい 最近は映像のお仕事の機会をいただくことが増えました。映像のお仕事はモデルとは違って、長期間出演者の方々と一緒に作品を作り上げていくので、人とのつながりを強く感じます。撮影が終わったとしても、またお仕事で再会できるように頑張ろうというモチベーションにもつながっていて、自分の中でいい循環ができていると思います。自分じゃない誰かとして生きる瞬間というのは俳優業でしか体験できないと思います。自分では自然に出てこない言葉を台詞として話したり、時には涙を流したり、毎日が新鮮です。そこが難しくもあるのですが、やりがいを感じます。今回私が出演させて頂いている「最高の教師 一年後、私は生徒に◾️された」は一人で成り立つ作品ではなく、クラスメイトの29人と先生方がいて成り立つ作品なので、生田やよいとしてというよりは3年D組の一生徒として生きることを意識しました。クラスでのシーンを毎日数時間かけて撮影しているのですが、自分のタイミングで台詞を発するのではなく、他の生徒とのテンポ感なども大切にしました。 ■今後の夢、展望 映画のオーディションがきっかけで本格的に俳優業の道に進もうと決めましたが、最初は「悔しい」の連続でした。私はモデルの経験しかなかったので「何も知らないんだ」と思い知らされました。しかしその悔しさをバネに努力し、今ではお仕事を楽しむことができているので、これからもっと様々な場所で活躍していきたいです。一つの枠に囚われずにモデル、俳優、バラエティなど、チャンスがあれば積極的にチャレンジしていきたいなと思っています。 ■大学生へのメッセージ 大学生になると、今まで親や教師にしてもらっていたことを自分でしなくてはいけなくなります。履修を組んだり、バイトや就職活動など、非常に忙しいと思います。私は学生として生活しているだけで偉いと思うので、たくさん自分を褒めて、時には自分にご褒美をあげてください。そこまで気負わずに、やるときは自分が出せる100%を出せるように頑張ってください。 取材者:中央大学2年 前田蓮峰 イベント名称:第37回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 AUTUMN/WINTER(略称:マイナビ TGC 2023 A/W)開催日時:2023年9月2日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:30会場:さいたまスーパーアリーナショー&ステージレポート公開中! https://tgc.girlswalker.com/23aw/

加藤心渚

株式会社串カツ田中ホールディングス 代表取締役社長CEO 坂本壽男

居酒屋の枠に囚われない挑戦で串カツを日本の文化に 株式会社串カツ田中ホールディングス 代表取締役社長CEO 坂本壽男(さかもと としお) ■プロフィール 1976年4月生まれ、長崎県島原市出身。慶応義塾大学経済学部卒。2000年4月に日本酸素㈱(現日本酸素ホールディングス㈱)入社。2004年11月公認会計士に合格。同年12月新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)入社。前社長(現会長)、貫啓二に誘われ、2015年2月に株式会社串カツ田中へ入社。CFOとして同社の株式上場をけん引する。2022年6月、株式会社串カツ田中ホールディングスの代表取締役社長 CEOに就任。 全国に300店舗以上を展開し、日本中に串カツを普及させた串カツ田中。運営する串カツ田中ホールディングスの代表取締役CEO・坂本壽男氏は、化学メーカーの勤務や公認会計士、同社のCFOを経て現職に就任した。そんな坂本氏に、事業拡大を目指す社内の取り組みや、串カツ田中ならではのこだわりを聞いた。 大学時代はやりがいや社会との接点を求め、アルバイトに力を入れていました。アルバイト先の喫茶店にはカラオケやパーティールームもあり、それをアルバイト店長として、1人で回すという多忙な日々を過ごしていました。私以外にも店長を任されている学生アルバイトが数人おり、日々ローテーションでシフトを組んでいました。だから、情報交換は大切にしていましたね。夏休みには喫茶店の仕事以外にも社長が所有するコテージの予約を対応したり、マルチに色々な仕事ができて楽しかったのを覚えています。アルバイトは社会勉強をする機会を多く与えてくれました。また、バイト先には、当時は家にあるのが珍しかったパソコンがあり、それでよく社長に教えてもらいながら会計の勉強をしていました。今思えばその経験が、公認会計士を目指した原点だったのかもしれませんね。 ■多くの挑戦と迷いを経てたどり着いたのは串カツ田中への入社 卒業後は化学メーカーに3年間勤務したのですが、働く中で「自分には会社員は合わない」と感じることがあり、独立を考え始めました。というのも私は長崎県の田舎出身で、周りには農業や漁業など自営業の家庭が多く、幼い頃からみんなが自由で楽しそうに働く姿を目にしてきたからです。そのような環境で育ってきた私にとって、敷かれたレールを進むことや毎月必ず給料をもらえる環境は、少し物足りなさを感じていたのです。ちょうどその時、税理士の資格を取得した友人がいたのですが、その友人のように頑張れば頑張るほど評価されて先祖代々継げる士業に興味を持つようになりました。そこで、公認会計士の資格を取得して、独立を目指しました。会社を退職後は、貯金を切り崩しながら朝から晩まで勉強し、2年半後に無事に国家試験に合格することができました。公認会計士になってからは、まずは監査法人に就職しました。10年で独立すると決めていたので、監査法人を退職する間際に、取引先の一つである串カツ田中の貫社長(現会長)にも独立の報告をしました。その際「独立なんて大変だから絶対失敗するよ。それならCFOとしてうちに入社しないか」と声をかけていただいたのです。当時の串カツ田中はまだ小さな企業で上場を意識し始めた頃でした。独立かCFOか迷いましたが、ご縁や家族と仕事の将来を考え、入社を決めました。串カツ田中に就職後は、組織づくりに関わる様々な仕事に携わりました。まだ管理体制や経理、社内規程などが整っていなかったため、会社を上場させるための体制も整えました。CFOから代表取締役社長CEOに就任したのも、貫からの提案でした。「300店舗まで会社を広げられた今、目標の1000店舗まで成長させるには、経営や金融の専門的な知識が必要だから坂本さんに任せたい」と言っていただけたのです。 ■目指せ1000店舗。串カツを日本の文化にする。 串カツ田中は、早い段階からフランチャイズ展開に力を入れています。まだ2、3店舗の時、模倣店が出てきたことがあったのですが、そこの串カツを食べてみると美味しくありませんでした。メジャーな食べ物なら1店舗の味でイメージはつきませんが、串カツのような珍しい食べ物ならば、初めての1店舗の味が美味しくなければそのままのイメージがついてしまいます。串カツを寿司やラーメンに並ぶ日本の文化にしたい私たちにとっては非常にまずい状況です。当時はまだ資金もなく、打開策として始めたのがフランチャイズでした。店舗数を伸ばしていくうちに地元に根付いた経営が大切になることに気がつき、現在でも地方はフランチャイズに任せています。店舗の場所にも工夫があります。大通りに面していたり、一階に限定していたり、目につく場所にあるので、店舗を展開するほど広告になります。目標は1000店舗ですが、質を落とさずにどう増やしていけるかが今後の課題になると思います。そのほか、串カツを多くの人に広めるために様々な取り組みをしています。そのひとつが、コラボ商品の開発です。直近だとアパホテルさんが出している「アパ社長カレー」や、エースコックさんの「スーパーカップ」とコラボしました。評判や売り上げもよく、多くの人に知っていただけたきっかけを作れたと思います。そして、昔から力を入れているのは子どもたちに串カツ文化を知ってもらうことです。居酒屋は子ども連れで入りにくい環境ですが、串カツは世代を跨いで人気になってもらいたい。そのため、居酒屋では珍しいキッズメニューの用意や、こども本気じゃんけん(じゃんけんに勝つとドリンク無料)をはじめとした様々なお子様サービス、2018年からの禁煙化など、安全に楽しんでいただける環境を工夫しています。 ■串カツ田中以外のブランドも拡大中 我が社では串カツ田中以外にも、鳥と卵の専門店「鳥玉」やタレ焼き肉と包み野菜の専門店「焼肉くるとん싸다」、海外進出を果たしたカツサンド専門店「TANAKA」などを運営しています。コロナ禍で飲食業界は大打撃を受けました。そのような不測の事態に負けない会社を作るため、串カツ田中に次ぐ第二のブランドとして誕生したのが鳥玉と焼肉くるとんです。また、以前から海外にも目を向けていて、どのような形でチェーン展開したらよいかは考えていました。お酒メインの居酒屋では文化的な違いもあり、海外では受け入れられにくく多店舗展開しづらい。そこで、アルコールを使わない新たな業態として「TANAKA」を出店しました。今年中にアメリカにあと2店舗オープンする予定です。 ■学生へのメッセージ 親に感謝することを忘れないでください。勉強するのにもたくさんのお金がかかります。今までお世話になったからには、親や周りの環境のせいにする人にはなってほしくないと思っています。感謝の気持ちを忘れず責任感を身につけながら、色々なことに取り組んでいってください。応援しています! 学生新聞オンライン取材2023年6月22日 慶應義塾大学2年 加藤心渚

参院議員

日本維新の会 衆議院議員 一谷勇一郎

経営者として、現場の声を直接届けられる政治家に 日本維新の会 衆議院議員 一谷勇一郎(いちたにゆういちろう) ■プロフィール 1975年生まれ。2児の父。趣味はドライブ・料理・読書。子育て奮闘中!自ら柔整復師として介護の現場に立ち続け、介護業界の制度改正や生産性向上について活動を行う。参議院議員 東徹氏のもとで政治の勉強をし、兵庫第一選挙区支部の支部長就任。維新政治塾5期生・兵庫維新政治塾2期生。2021年衆議院議員選挙にて当選1期目。 元々医療や介護業界で活躍されていた経営者でもある一谷勇一郎さん。そんな一谷さんが衆議院議員として日本のために政治の世界に入ったきっかけや流れを伺った。 ■政治家になろうとしたのは法改定がきっかけ 政治家になる前、私は20年間医療や介護業界の経営をしていました。医療・介護業界では6年に1回、医療・介護・障害のトリプル改定というものが行われます。私が経営者だった2018年も医療・介護・障害のトリプル改定の年で、会社の経営がどうなっていくかが大きく変わる年でした。当時は、とても緊張しましたね。2018年のトリプル改定は「次世代に医療費や介護費をつけ回さないためにも、大鉈を振るって介護点数や医療点数を大きく下げる」という話だったのですが、実はその法案が決まる1ヶ月前に政権与党はその改定をやめました。介護点数や医療点数を下げると高齢者層の負担が大きくなります。そのため、自民党には、2019年に控える参議院選挙でシルバー票を大事にしたいという想いがあったと当時は感じていました私も介護経営をしていたので、もしも点数を下げられたら会社が潰れるかもしれないという恐怖感もありましたが、政治家都合の話で法改定の取りやめるのは違うのではと感じていました。そこから、経営者として長年経験してきた現場の声を届けないといけないとの使命感が強くなっていきました。声を届ける先はもちろん厚生労働省しかありません。実は私は政界には関わったことがありませんでしたが、自分の柔道の師匠に「私を国会議員にならせて下さい」と今の想いを伝えにいきました。最初、その師匠には「本気か? 自分の会社が潰れてもええんか?」と驚かれていましたね。ですが、私は「会社は大丈夫です。自分の右腕、左腕がやってくれますから。私を国会議員にならせて下さい」とお願いしました。その時には迷いはありませんでしたね。私の想いを師匠は受け取ってくれて「じゃあどこの政党に行きたいんだ?どこの政党にも連れて行ってやる」と言ってくださって今があります。当時、橋下徹さんが立ち上げた大阪維新が大阪の大改革をされており、その憧れもあり、維新の会の門をたたきました。 ■2021年に兵庫県一の激戦区で初当選 そして2020年、兵庫県一の激戦区である第一選挙区で支部長に就任、その後出馬し、勝ち目がほとんどないと言われていました。私は1975年生まれで、就職氷河期を経験した1人です。皆さんがなかなか暗い話をしているので、ここは無茶な挑戦を見せたいという気持ちもあって自ら手を挙げていきました。そしたら私の祖父の親戚が、実は40年前に兵庫県の副知事をしていて兵庫県の第一区で一谷の名前が通っていたんです(笑)。そんなことも知らないほどに政治には全く興味なかったのですが、伯祖父のおかげもあり、無事当選することができて、現在は皆さんのお力になれるよう日々精進しています。 ■大学生へのメッセージ このメディアはこれからの日本を背負っていく学生さんにスポットを当てている点や、様々な経営者の声をかなりダイレクトに述べている点が印象的でした。本当に色んな苦労をされている方々の背中を知ることで、皆さんの可能性がもっと広がると思います。私は政治家という面から、みなさまのお役に立てればと思います。日本をさらに輝かせるために政治が必要であるということを、もっと強く発信できたら嬉しいですね。 学生新聞オンライン2023年6月8日取材 日本大学4年 和田真帆

学生新聞インターン

福士蒼汰(ふくし そうた) 全力で向き合う「今」が未来をつくる糧になる

俳優 福士 蒼汰(ふくし そうた) ■プロフィール1993年5月30日生まれ、東京都出身。2011年から2012年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダーフォーゼ」で主演を務め、注目を集める。映画「イン・ザ・ヒーロー」「神さまの言うとおり」「好きっていいなよ。」の演技で第38回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。Huluで配信中のドラマ「THE HEAD」Season2で海外作品デビュー。 2011年のデビュー以来、数々の映画や人気ドラマで活躍し、幅広い役柄を演じてきた福士蒼汰さん。現在、Huluで独占配信中の、大型国際連続ドラマ「THE HEAD」Season2に出演している。作品の見どころや自身初となる海外作品に対する思い、俳優としての心構えを伺った。 もともと人前に出るのは苦手な方だったのですが、学生時代にダブルタッチ部のパフォーマンスで舞台に立ったとき、人前に出ることが楽しいと感じるようになりました。この経験が今の仕事にも通じるものがあります。当時はっきりとした夢がなかったのですが、学生の今なら失敗を恐れず挑戦できると思い、役者の世界に飛び込みました。学生時代は勉強を頑張っていました。特に英語が好きで、中学生のときに先生に発音を褒められたことが嬉しくて、意欲的に勉強するようになりました。英語の勉強は今でも独学で続けています。20歳のときに外国人の方と話す機会があったのですが、そのときは全く話ができず、会話のスキルを上げる必要性を感じました。それからは車での移動時間など、隙間時間を見つけては毎日勉強することを目標にしています。おすすめの勉強法は、発音から入ることです。きれいに発音できると、英語を話せる人のように見られるので、気分があがるんです(笑)。僕は俳優という職業柄、与えられた台詞をしゃべるのが仕事なので、発音は特に意識して訓練しています。 ■世界が相手でもやるべきことは同じ 「THE HEAD」は、初めての海外作品への挑戦になります。ずっと目標にしてきたことだったので、お話を頂いたときはプレッシャーもありましたが、それよりも喜びの方が大きかったです。海外作品への出演は、俳優の仕事を始めたときからの夢でした。20代のうちに達成したい目標でもあったので、叶えることができてよかったなと思います。頑張ってきた英語を活かせる機会をいただけたことが本当に嬉しかったです。撮影は全てスペインで行われました。最初はコミュニケーションの面で不安もありましたが、みなさん優しく接してくれてとても安心しました。出演者はスウェーデン、イギリス、フランスなど世界各国から来ていたので、言語の違いとその背景にある文化の違いを理解するのが大変でしたが、皆さん日本に興味を持ってくれていて、日本の文化を伝えられたときに、改めて日本人で良かったなと思いました。また、場所が変わっても作品を作る上での気持ちは常に同じです。今まで学んできたこと、身に付けてきたことがすべて。その力を十分に発揮し、いい作品にできるよう努める、そこはずっと大切にしているところです。目の前の仕事一つひとつに真剣に向き合ってきた成果として、今の自分があると思っています。これからもその姿勢は変えずにいたいです。 ■「今」という瞬間に向きあうこと 今回の作品で演じたのは、優秀なエンジニアのユウトという役です。この役を演じるにあたり、ユウトはどんな人だろうと考えたときに、エンジニアでパソコンが得意ということは、きっとタイピングも早いだろうなと思いました。タイピング世界大会の動画を見てどんな行動をとるのかを研究したところ、キーボードを触る前に手を温めているのが印象的でした。作品の中でも意識したので、そういった細かいところも注目していただきたいです。また、ユウトは問題に対して冷静に対処し、解決しようとする性格です。慎重に準備を重ねて物事に挑むところは、自分と重なる部分があると感じます。ドラマや映画というのは、同じシーンを何度も繰り返して多方向から撮影するので、撮影を重ねるうちに、どうしても慣れがでてきてしまう。自然さやリアリティをなくさないように、「今」という瞬間を大切にしています。本番中は全てを忘れて「今」に没頭します。そのために、事前に何度も話し合いや確認を行い、台本を徹底的に読み込み、入念な準備を怠りません。「何事も準備でしか解決してくれない」という気持ちを常に持つことが、没頭するための秘訣です。俳優としてやりがいを感じる瞬間は、生きていること全てが仕事に活かされていることです。毎日いろいろなことを経験し、沢山の人と関わる中で、さまざまな感情が生まれます。つらいことや悲しいこと、普通なら忘れてしまいたいことや失敗も記憶しておくのです。そうすることで、お芝居をしたときに、役柄に対してより理解できるようになります。お仕事をする中で、「この気持ち分かる!」となったときは、これまでの経験が活かされて良かったと感じることができます。 ■やりたいことを見つけて磨く 大学生のうちに自分の核となるものや、やりたいことを見つけてそれを磨くこと。そして継続することが大切だと思います。自由な時間が多い分、むしろ何をしたらいいのか分からない時期だと思います。そんなときには自分探しをして自分を見つめる時間が大切です。突き詰めることも大事ですが、時には柔軟性も忘れず、多角的な視点から物事を考え、人生をより豊かなものにしてください。 小学生新聞2023年9月15日発刊号 立教大学3年 緒方成菜 Huluオリジナル「THE HEAD」Season2 あの“衝撃の真実”と真犯人の物語にはまだ続きがあった…。世界中が震撼した極限の心理サバイバル・スリラーの待望の続編。福士蒼汰が海外ドラマ初出演!大型国際連続ドラマ。Huluにて全話独占配信中(全6話) <英文記事> Actor Sota Fukushi Facing ‘now’ with the best of power would be the reason for living to create the future ■ProfileBorn 30, May 1993 in Tokyo, Japan. He first caught attention when he played the leading role in Tokusatsu drama “Kamen Rider Fourze” in...