株式会社CoCoRo 代表取締役社長 清原正光

「繋がり」「ご縁」が続いて僕の人生があります!

株式会社CoCoRo 代表取締役社長 清原正光(きよはらまさみつ)

■プロフィール
1991 年皇學館大學文学部国史学科卒、1992年皇學館大學神道学専攻科修了。
神社へ奉職の後、民間会社へ就職。30歳にて起業し、自身も神主の資格を保有するなど神社界への造詣が深く、エンタメ・ビジネスや旅行業にとどまらず、神社とビジネスの垣根を超えた新規事業創出に取り組んでいる。

秋葉原・大手町・神田・日本橋・丸の内と江戸であった現在の東京に、約1300年の歴史がある神田明神。その歴史的な名所で、伝統文化からサブカルチャーまで幅広く広く日本文化を体験・発信する施設「神田明神文化交流館EDOCCO STUDIO」を運営する株式会社CoCoRo。同社の清原正光社長に、文化と現代をつなぐお仕事の意義や学生時代についてお話を伺いました。

■アルバイトが教えてくれたコミュニケーションの大切さ

大学入学後は野球に明け暮れていました。しかし2年生のときに肩を壊したことをきっかけに、ずっと好きだったモータースポーツにハマっていきました。カートのライセンスを取ったり、レースを見に行ったりと、とにかく車に夢中でした。その際、先輩の紹介でガソリンスタンドのアルバイトを始め、お客様とのやりとりを通じて、コミュニケーション能力を培いました。アルバイトを通して、相手と仲良くなって相手を知ることが営業を成功させる近道であることや、誰かと仲良くなることが自分の将来に影響を与えることも学びました。この時に学んだ「どんな人でも受け入れ、去る者追わず、来るもの拒まず」の精神は、現在でも意識しています。大学卒業時点で教職は取り終えていたのですが、大学生時代に培ったコミュニケーション能力を生かした仕事がしたいと思うようになり、教職ではない道へ進むことにしました。そして、もう一年大学に通い、専攻科で神職の免許を取りました。

■本を読むことで経営者マインドを学んだ

大学を卒業してから、知り合いの神社から「手伝いに来てくれ」と頼まれて、4年くらいその神社の神主をすることになりました。そして、神社のご創建800年祭という記念事業に関わらせていただきました。そのとき、地域の商工会議所の方と一緒に働いた経験が非常に刺激的だったことから、27歳の時に神職を辞め、ビジネスの世界へ行こうと決断しました。

ビジネスで勝負する場所として選んだのは、商売の難しい日本の都・京都です。京都にある商社に就職し、貿易の勉強から売上・仕入れ・粗利を覚えたり、本を読んだりと、知識をたくさん吸収していきました。ちなみに本を読むようになったのは、その当時働いていた会社の社長に「本を読むと、いろんな経営者の感覚を培える。ぜひ読みなさい」とアドバイスを頂いてからです。本当にこれは役に立ったと感じでいて今でも本を読むことを大切にしています。皆さんも今からいろんな本を読むことをお勧めします!

こうして3年間に渡って経営の基礎の下積みをみっちり学び、30歳で独立をすることができました。その後、ご縁があって、今の神田明神文化交流館EDOCCO STUDIOで社長をやらせて頂いております。今思い返してみると人の付き合いの積み重ねで、僕の今の人生があると思います。自分一人だけでできることには限界があるので、まずは人様からの協力を得て、助けてもらうことがビジネスの根本です。そして、相手が思っていることをしっかり聞き、その中で、自分にできることを考えて提案する。まさに、持ちつ持たれつの関係ですね。自分でビジネスを運営する中には当然ストレスもありますが、誰かに指導されるよりも自分の力でやっていくことには、色々とメリットもあり、やりがいも感じます。

■CoCoRoの魅力は、神社とビジネスというユニークネス

当社の魅力は、神社と様々な体験ができる場が融合された施設であることです。神田明神は、神社の中でも目立つ存在の神社です。このような場所で事業ができるというのは、ホール運営の仕事やイベンターの仕事とも異なります。長い伝統や文化を持つ環境で新しく革新的なことができるのはとても面白いと感じます。また、神主とビジネスという両方の世界を知っているのは、おそらく自分くらいだと思うので、他の方ではできない唯一無二なお仕事を任せて頂いてると感じていますね。

■自分から積極的に動く人には、惹かれるものがある

明るくてポジティブで、自分で物事を考えられる人と一緒に働きたいです。誰でもスポーツで試合に出たければ監督の前でアピールすると思います。それと同じようにふるまえば、自然と上の人の目につくようになります。そして、アピールする力はコミュニケーション力にもつながると思っているので、どこへ行っても人との繋がりを生むことができます。大学を卒業すれば、みなさんは社会の中で1年生です。全ての人が年上だからこそ、そこでどうアピールするかって本当に重要になってくると思います。ぜひ、ご自身のアピール力を高められるように頑張ってくださいね。

■大学生へのメッセージ

伝えたいことは主に2つあります。

1つ目は必ず目標を持つことです。自分が人生の中で何歳までに何をやるか。アバウトでもいいので手帳に書いてみてください。後はその目標を達成するためのアクションと努力を続けるのみです。実は僕も30歳で独立すると宣言していました(笑)。その目標に向かって行動し続ければ、きっと叶います。

2つ目はお金をもらって企業で勉強できる環境を大切にすることです。それを生かして独立し、チャレンジできる人は今の時代たくさんいます。先輩方のやっていることを知識として徹底的に学び、ご自身の経験値を増やしていってください!

学生新聞オンライン2022年10月18日取材 日本大学3年 和田真帆

國學院大學3年 島田大輝 / 東洋大学4年 伊佐茜音 / 日本大学3年 和田真帆 / 中央学院大学 4年 田根颯人

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