相模原市長 本村賢太郎

相模原を、選ばれる街へ。ワクワクする未来への挑戦

相模原市長 本村賢太郎(もとむら けんたろう)

■プロフィール
・ 平成15年 神奈川県議会議員
・ 平成19年 神奈川県議会議員(2期)
・ 平成21年 衆議院議員
・ 平成26年 衆議院議員(2期)
・ 平成29年 衆議院議員(3期)
・ 平成31年4月22日より相模原市長に就任
・ 令和5年  相模原市長(2期) 

小学校時代の原体験から政治を志した本村市長。様々な経験を糧に、現場の声を重視し、待つ行政から自ら出向く行政へと変革を進めています。子育て支援やシビックプライド条例などに全国に先駆けて取り組み、72万人の市民と共にワクワクする街を目指す、相模原市の更なる挑戦を伺いました。

■揺るぎない信念の原点と政治家への歩み

私が政治家を志したのは、小学3年生の頃でした。当時の作文にも、将来は政治家になると書いていたほどです。その原点には、自閉症という発達障害がある同級生との出会いがありました。小学校の6年間、同級生と手を繋いで通学を共にする中で、「障害は本人が望んでなったものではない。困っている人を自ら助け、応援したい」という気持ちが自然と芽生えていきました。
二年の浪人を経験したのち、夜間の大学に通いながら、政治家だった叔父のかばん持ちをして政治の現場を学んでいましたが、叔父の急逝により、土木工事の現場でアルバイトに励む日々を過ごしました。建設業界の現場でバリバリと働いた経験を背景に、大学卒業後はゼネコンに入社しましたが、配属されたのはデスクワーク中心の部署でした。そんな毎日は、現場での実感を大切にしたい私にとっては、どこかストレスを感じる部分も多かったです。そんな折、当時の総務部長から「自分ならこうしたい、という考えを常に持っておくことが大事だ」という言葉をいただき、今でも深く胸に刻んでいます。自分のしたいことを口に出すのは良いことだと学びました。
この言葉に背中を押され、本当にやりたい道へ進もうと決意してゼネコンを退職しました。5年間の議員秘書を経て、32歳で県議会へと足を踏み入れました。政治の師からは、「いつでも・どこでも・どなたにでも同じことを言えるような政治家になれ」という言葉をモットーに、今日まで走り続けています。
私が相模原市長を目指したのは、この街を誰もがワクワクする街にしたいと考えたからです。豊かな水源や素晴らしい魅力をさらに広く発信し、すべての市民が希望と誇りを持てる未来を切り拓きたいです。

■街のポテンシャルを最大限に引き出し、失敗を恐れず挑み続ける

相模原市は、便利な都市機能と豊かな自然が融合した、都市と自然のベストミックスな環境が最大の魅力です。神奈川県内で唯一、リニア中央新幹線の新駅が設置される予定であるほか、津久井湖をはじめとする5つの湖を擁し、野生動物も姿を見せるほどの豊かな自然に恵まれています。地盤も強固で、本市にないのは海のみですが、道路ネットワークの拡充によって湘南の海へも車で40分ほどでアクセスできるなど、非常に優れたポテンシャルを持つ街だと思っています。
相模原市は、約70年かけて人口72万人の都市へと成長を遂げました。戦後に市制施行した市として初の政令指定都市となった本市は、移行16周年と経験は短いですが、だからこそ現状に満足せず、常に挑戦し続ける姿勢が大事だと考えています。失敗は成功のもとという信念を持ち、市民の皆様からの相談を待つのではなく、自ら市民のもとへ積極的に出向いていく行政と変革を進めています。

■次世代に選ばれる「ワクワクする街」を目指して

現在、特に注力しているのは「少子化対策」「雇用促進対策」「中山間地域対策」の3本柱です。中でも特に力を入れているのが、「子育てするなら相模原」「教育を受けるなら相模原」と胸を張って言える街づくりです。具体的には、世界初のプラネタリウムや自治体には珍しいスケートリンク、水族館、ニュースポーツパークといった15の公共施設を15歳以下は無料で利用できるようにしていたり、理由を問わず休日にお子様をお預かりする「休日一時保育事業」なども実施したりしています。「休日に少しリフレッシュしたい」「急な用事ができた」といった親御さんの切実な声に応え、スタートさせました。これらはすべて、現場の声をききながら職員と共に形にした本市オリジナルの施策です。「市民が相談に来るのを待つ行政」から「市民のもとへ自ら出向く行政」へ。この姿勢こそが、今の相模原に最も必要だと考えています。
また、街の未来を担う大学生への支援も行っています。コロナ禍でアルバイトができず困っているとの学生からの声を受け、月に一度、地元で採れた新鮮な野菜などの食材を配布する事業をスタートしました。こうした温かな繋がりを通じて、若い世代の方々にも相模原を自分の街として愛着を持ってもらいたいと願っています。
令和3年、私たちは全国に先駆けて「さがみはらみんなのシビックプライド条例」を制定しました。これは、72万人の市民一人ひとりが街への愛情や誇りを持ち、自らまちづくりに参加していただくための道標です。他の自治体の優れた事例も積極的に取り入れながら、誰もが「相模原に住んでよかった」「自分の子どもたちの世代までこの街で暮らしたい」と思えるような街を作っていきたいです。
そのためには、まずは職員一人ひとりが、昨日より1%でも高い熱量を持って働けるよう、私自身が先頭に立って活気ある組織づくりを推進していきます。相模原の未来を、ぜひ一緒につくっていきましょう。

■大学生へのメッセージ

20代から40代という時期は、驚くほどあっという間に過ぎ去ってしまいます。一度しかない人生ですから、失敗を恐れることなく、ぜひ何事にも挑戦する生き方をしてみてください。私自身も、過去に受験の失敗や選挙での落選などを経験しました。しかし、どんなに苦しい状況でも、寝れば朝は必ず来るというポジティブな考え方を持つことが大切だと実感しています。挑戦を続けることで、きっと新しい未来が開けるはずです。オンリーワンの人生を楽しみながら、前向きに進んでいきましょう。そして、もし機会があれば、ぜひ活気あふれる相模原へお越しください。

学生新聞オンライン2026年3月4日取材 東京都立大学 3年 坂倉彩月

東京都立大学3年 坂倉彩月/京都芸術大学1年 猪本玲菜/東京家政大学2年 篠田陽菜乃/東京女子大学2年 浮田梨紗

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