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Archive for gakusei-shinbun

学生新聞インターン

俳優・タレント 杉浦太陽

自分を信じることで見える景色が変わってくる 俳優・タレント 杉浦太陽(すぎうらたいよう) ■プロフィール2001年『ウルトラマンコスモス』主演。以降俳優、タレントとしても幅広く活動。NHK連続テレビ小説『てるてる家族』、『ゲゲゲの女房』などに出演。NHKEテレ『やさいの時間』、TBS『ひるおび』、TOKYO FM『杉浦太陽・松井玲奈日曜まなびより』・『週刊こどもTIMES』、KBS京都『SUNNY TIME』などにレギュラー出演中。 ◆俳優を目指したきっかけを教えてください 親が建築系の仕事をしていたこともあり、高校までは建築士になるつもりでした。そんな僕が高校2年のときに、芸能事務所の方にスカウトされたのです。最初は無理だと断りましたが、人生は一度きりです。後悔しないために未知の世界へ踏み出すと決め、レッスンとオーディションの日々が始まりました。高校を卒業してから大阪の家族や友人と別れ、本格的に芸能界に入ることを目指して上京したのです。その後、出演機会に恵まれず、成人式では友達に「テレビ出てへんやん」と言われ、次のオーディションでだめなら大阪に帰ろうと思っていました。このようなときに、母が祖父の墓参りに連れ出してくれたのです。そこで気持ちが切り替わりました。笑顔で受けたオーディションで掴んだのがウルトラマンの役だったのです。 ◆普段、どのような努力をされておりますか 昔の僕はぽっちゃり体型で人見知りも強く、「自分なんて」と思いがちでした。しかし、中学で背が伸び、眼鏡をコンタクトに変え、初めてチョコをもらった瞬間に、少し自分を信じられたんです。身だしなみを整え、学級委員長としてクラスをまとめるうちに、自己肯定感がどんどん出てきました。大人になってからは子どもに「細い」と言われて一念発起、体づくりを始めると筋肉が付いてきて自信が湧きました。努力は外見だけでなく内面も変えてくれます。 ◆学生へのメッセージをお願いします 大学合格をゴールにせず、なぜその大学に入ったのかを見つめ直し、何を学びたいのかを考えてほしいです。そのうえでたくさん経験し、続かなければやめてもいいのです。やめることは失敗ではなく、向いていなかっただけです。やめても経験として残ります。それが大切です。僕もブログを20年書き続けていますが、好きなことだったからです。種をまき続けた先で、自分に合うものが見つかると信じています。 ■取材を終えて最後まで笑顔を絶やさず取材に臨まれる姿から、画面越しに感じていた杉浦さんの温かい人柄を感じました。ご自身の経験を交え、学生の学びにつながるように言葉を選んで答えてくださったのが印象的です。 学生新聞2026年4月号掲載 津田塾大学3年 石松果林 城西国際大学2年 渡部優理絵/津田塾大学3年 石松果林/青山学院大学1年 松山絢美/東洋大学4年 太田楓華/東京都立大学3年 坂倉彩月

学生新聞インターン

俳優 戸塚純貴

震災で向き合った自分の人生。俳優として誰かの人生を演じるのは楽しい 俳優 戸塚純貴(とづかじゅんき) ■プロフィール1992年、岩手県生まれ。2011 年俳優デビュー。『虎に翼』、『だが、情熱はある』、『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』、『良いこと悪いこと』、映画『スオミの話をしよう』、など出演。4月からZIP!水曜パーソナリティに。映画『SAKAMOTO DAYS』が4月29日に公開。 ◆俳優を目指したきっかけを教えてください 俳優を目指すきっかけとなったのは、東日本大震災です。自分の住む町が一瞬で変わり、死を身近に感じました。自分の人生に真っ向から向き合い、本当にやりたいことに挑戦しようと思いました。俳優として誰かの人生を演じることは、自分にはない視点を持つことでもあり、すごく楽しい仕事だと感じています。一から新しい「人格」を作っていく作業は、自分に合っていたと思います。今回『虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」』で演じた「轟太一」という役は、「男らしく生きること」に縛られていた彼が、親友の死をきっかけにマイノリティとしての自分を露わにしていきます。人の気持ちを汲み取ることの尊さを、轟を通じて改めて教わった気がします。この作品が誰かの背中をそっと押すようなものになればと願っています。 ◆仕事をする上で大切にしていることは 大切にしているのは「忘れること」です。考えすぎると思考が固まってしまうので、現場での瞬発力を一番に考えています。お芝居は一人でするものではなく、必ず目の前に相手がいます。だからこそ柔軟でありたいです。そのため、現場では「質問すること」を大事にしています。些細なことでも言葉を投げかけ、相手に興味を示す。そうすることで相手も自然と心を開いてくれる気がします。 ◆学生へのメッセージをお願いします 自分を見失いそうになるときもあると思います。僕は自分をなくさないでいられるかを大事にしています。当たり前の日常を大切にしながら、自分らしく進んでいってほしいです。 ■取材を終えて 飾らない優しい人柄に惹かれ、いつか取材したいと願ってきました。今回ついに念願が叶い、取材することができました。実際にお話を伺う中で、一つひとつの言葉を誠実に選んでお話くださる姿に、俳優としての真摯さを感じ、ますますファンになりました。 学生新聞2026年4月号掲載 青山学院大学1年 松山絢美 虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」 【出演】土居志央梨 戸塚純貴/伊藤沙莉ほか上野の片隅にある山田よねと轟太一の山田轟法律事務所。その設立には知られざるエピソードがあった。NHKオンデマンドにて配信中 津田塾大学3年 山下さくら/青山学院大学1年 松山絢美/東京都立大学3年 坂倉彩月/東洋大学4年 太田楓華

コラム

テリー伊藤 コラムVol.77 AI女優がやって来た

読売新聞によると米英のエンターテイメント業界で論争が起きているらしい。AIで生成された「架空の女優」が問題になっている。製作者は、複数のタレント事務所が関心を持っていると説明するが、本物の俳優達は懸念を示しているそうだ。英国のAI映像制作会社がチャットGPTなど10種類のツールを使って生成、5月より「インスタグラム」に登場し人気者になっている。早速私もネットで見てみると、本物の人間としか思えずびっくり。アクションシーンあり、プライベート風ショットもあり、好感度も高そう。このAI女優ティリー・ノーウッドの業界入りに、英国女優エミリー・ブランドさんは米バラエティー誌に「私たちは終わりだ」と危機感を募らせた。更にハリウッド俳優が加入する全米映画俳優組合は「AI女優には人生経験や感情がなく、観客も関心がないだろう。俳優を失業させ、生活を脅かして、人間の芸術性を落としめるだけ。」と批判した。勿論正論ではある。しかしこれまで特撮映画などで人間とAI俳優と怪獣、動物は数多く共演し、この方式でハリウッドは多くの話題作を提供してきた。AI俳優の存在価値は脚本、監督、観客に委ねられるのでは。 例えば生まれた苦しみや、人間との付き合い方に悩んだり、家族のいない寂しさなどをAI女優が演じ、涙腺を動かす映画を製作すれば、世論の評価も変わるだろうしAI俳優のポジションも上がっていくのでは。そうなればロサンゼルス・ドジャースの大谷選手のボブルヘッド人形みたいなキャラクターグッズも発売される。特に10代~Z世代は普段からチャットGPTを使いこなしているので抵抗感などはなく、むしろ生々しい人間より気軽に感じるのでは。チャットが更に進化すると、専属事務所に連絡すると、AI女優さんと2人だけでお話が出来る特別料金のパスワードも教えてくれるサービスも近未来では可能となる。まさにハリウッドAI女優とデートが出来る。 AI女優は風邪を引かない。わがままも不満も言わない。歳も取らなかった。そう思われているが、これからは病気にもなり、美貌に苦しみ、老いて、やがて死んでゆく、哀愁のあるAI女優も出てくる気がする。「人生経験がない、感情がない」そんな批判を逆手に取って役柄を演じ続ける。かつての人気ボクシング漫画「あしたのジョー」の主人公矢吹ジョーと宿敵力石徹との対戦の後、無理な減量で力石は死んでしまい日本中が涙し、一か月後に盛大な葬儀が行われ社会現象に。さらにジョー最後の試合では立つことも出来ずコーナーポストで灰のように真っ白に燃え尽きたシーンが、今も語り草となっている。AI女優を生かすも殺すも実は人間次第。近未来は楽しい時代に向かっている。 テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

イベント・企業紹介

ミュージカル『フラガリアメモリーズ』~でぃあ・まい・ふれんず!~ NOI...

© 2026 SANRIO CO., LTD.  ミュージカル『フラガリアメモリーズ』製作委員会2026 2026年4月3日(金)から東京・シアターH にて、ミュージカル『フラガリアメモリーズ』~でぃあ・まい・ふれんず!~が開幕しました。ハローキティたちを守る、騎士の物語―『フラガリアメモリーズ』のメディアミックスの 1 つとして始動した、ミュージカル『フラガリアメモリーズ』(通称:フラミュ)。フラミュシリーズ第 3 弾となる本作は、バッドばつ丸を主(ロード)とする騎士・バドバルマ役の當間ローズをはじめとした【NOIR BOUQUET(ノワールブーケ)】を中心に描かれます。初日に先立ち4月3日の公開ゲネプロを取材させていただきました。 〜クリエイター&キャストコメント〜 ◆演出 伊藤マサミさん(進戯団 夢命クラシックス)友情がテーマの今作。描くドラマはド直球の青春!サンリオの企業理念「みんななかよく」をモットーに、カンパニー一丸となって作り上げました!自他ともに認めるサンリオおじさんとして、最大級のサンリオ愛でお届けします。それでは、愛と魔法と友情のフラガリアワールドでお待ちしております! ◆バドバルマ役 當間ローズさん無事に幕が上がり、この作品がようやく皆さまの元へ届けられることを、心から嬉しく思います。NOIR BOUQUETは、それぞれの異なる“闇”と“美”を抱えながらも、光輝く一つの花束として咲き誇る物語です。稽古で積み重ねてきた情熱、信頼、友情そして愛のそのすべてを舞台に込めました。ご覧いただく皆さまの心に、何かひとつでも深く残る瞬間が生まれたら幸いです。劇場でお待ちしております。 ◆チャコ役 中山清太郎さん本当に自信を持って、最高の作品になりました!それぞれの国の色が沢山あり、その色が混ざってNOIR BOUQUETという大陸ができた。そんな沢山の色を楽しめて、フラガリアの騎士が出会っていく友情の物語を皆さんに楽しんでいただけたらと思っております!劇場でお待ちしております! ◆アルペック役 二階堂 心さんRED BOUQUET、BLUE BOUQUETと繋いできた世界をNOIR BOUQUETでも大事に引き継ぎつつ僕らなりの色を出せていると思います。バラエティに富んでいる楽曲や演出で、年齢性別関係なく楽しめる作品だと思います。個人的には役者人生で最も消費カロリーの高い舞台になりました。アルペックの明るい性格で観に来てくれた方が少しでも元気になってくれたら嬉しいです。 ◆タッサム役 岩崎悠雅さんいよいよNOIR BOUQUET公演が開幕します!今までのフラミュを見てくださった方はもちろん、初めての方も楽しめるようなNOIR BOUQUETらしい公演となっております!僕たちの友情が繋がって一つになっていく所を皆さまにお見せできるのがとても楽しみです!また、腐れ縁組の3人もわちゃわちゃしておりますので、そこも楽しんでいただけたら嬉しいです!サムさまのような紳士に近づけるよう、38公演頑張ります! ◆ハンギョン役 荒牧慶彦さんRED BOUQUET。BLUE BOUQUET。ここまで紡がれてきた物語もいよいよNOIR BOUQUETまで辿り着きました。NOIR BOUQUETだからこそ出せる色を全力で出して、そしてハンギョンとして舞台上で暴れていこうと思っております。今作は「でぃあ・まい・ふれんず!」という副題の通り、NOIR BOUQUETの仲の良さを全面に押し出して自分たちも楽しみながら観てくださるファンの皆さまも楽しませられるよう頑張りたいと思います!! ◆ピケロ役 磯野 亨さん今回の公演の見どころは「でぃあ・まい・ふれんず!」というタイトルにもあるとおり『友情』です。個性豊かなフラガリア達が旅の中で様々な経験や感情を共有して、一色に混ざり合っていく過程を楽しんでいただけたら嬉しいです。長い長い旅ですが、誰1人欠ける事なく駆け抜けていければと思います。そして公演を重ねて更に成長していく作品だと思っているので是非、最後まで応援していただけたら嬉しいです。 この先も見届けたくなる!シリーズの魅力〜学生の観劇レポート〜 1作目、2作目にも少し登場していたNOIR BOUQUETのキャラクターたちの背景が、今回ついに明かされて嬉しかったです!!また、大陸のみんなを想うあまり、多くのルールを作ってしまったタッサムの人物像もとても魅力的でした。みんなを守りたいという気持ちの強さが伝わってくるからこそ、その不器用さも含めて惹かれるキャラクターだったように思います。そして、バドバルマが抱える葛藤や切なさも心に残りました。ファンタジーの世界観の中で描かれる物語ですが、その感情は誰もが感じたことのある気持ちで思わず感情移入してしまう場面がありました。昨年6月から続いてきた3つのブーケの物語が、今回でひとつの節目を迎えたことに嬉しさを覚える一方で、シリーズとして今後も続いていってほしいと強く思いました。前作に引き続き、サンリオキャラクターたちの魅力を改めて実感できると同時に、観劇後には幸せの余韻が残る温かな一作でした!(城西国際大学3年 渡部優理絵) <公演情報> 公演タイトルミュージカル『フラガリアメモリーズ』~でぃあ・まい・ふれんず!~ 公演期間・劇場東京:2026 年 4 月 3 日(金)~4 月 12 日(日)シアターH兵庫:2026 年 4 月 17 日(金)~4 月 19 日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe東京凱旋:2026 年 4...

学生新聞インターン

株式会社トリガー 代表取締役社長 大塚雅彦

監督のカラーを活かした多様なオリジナル作品を世界中に 株式会社トリガー 代表取締役社長 大塚雅彦(おおつかまさひこ) ■プロフィール2011年にガイナックスを退社し、同年8月、今石洋之・舛本和也と共にアニメーションスタジオ・株式会社トリガーを設立し代表取締役に就任。近年では『サイバーパンク:エッジランナーズ』『The Elder』(スター・ウォーズ:ビジョンズ) など脚本・監督として携わり、スタジオ経営と後進育成を重視した人材育成にも尽力している。 『SSSS.DYNAZENON』『プロメア』『キルラキル』など、個性豊かなアニメーション作品を制作するスタジオ・トリガー。そんなトリガーの社長である大塚雅彦さんに、ジブリやガイナックスなど著名なスタジオでの経験や独立の経緯、さらにはトリガーの強みや今後のビジョンについてお伺いした。 もともと僕は大阪芸術大学の映像学科に所属していたのですが、当時はアニメーションではなく実写制作に進むつもりでした。将来は映像の仕事に就こうと決めていたので、学校の勉強よりも自主制作の映画作りを一生懸命やっていましたね。アルバイトをしながら制作費を捻出していたので、映画作りとアルバイトが学生時代の80%くらいを占めていたような気がします。いわゆる普通の就職活動をしたことはなくて、仲間や先輩のツテを頼って少しずつ仕事をもらうようになり、そこから人脈を広げていきました。 ■高畑勲監督との出会いを機にアニメ業界へ 本格的にアニメに関わるきっかけとなったのが高畑勲監督との出会いです。大学時代の後輩が映画の予告編を作る会社に就職したのですが、その会社はスタジオジブリの作品も担当していたんです。ジブリ作品は好きだったので羨ましいなぁと後輩に言っていたら、たまたま高畑監督の助手を募集中だという話を聞きました。当時高畑監督が本屋などに寄り道をしてそこで何時間も費やしてから会社に来るのが問題になっていたらしく、真っ直ぐ会社に連れてくるための送り迎えをさせる人を募集していたのです。高畑監督や宮崎駿監督に会えるかもしれないというミーハー根性で受験したのですが、働かせていただけることになりました。『平成狸合戦ぽんぽこ』や『耳をすませば』などに携わる中で、そんなに絵は書けなくてもディレクションはできるということを知りました。そこで、自分も演出や監督ができるまでやってみたいと思い、そのままアニメ業界に進むことにしました。 ■ガイナックスへの移籍、そして独立へ 『耳をすませば』の仕事がほぼ終わるタイミングで、『新世紀エヴァンゲリオン』のテレビシリーズを作り始めていたガイナックスが「人手が足りない」といっていたことから、手伝いに行くことになりました。当初はテレビシリーズが終わるまでのジブリからの出向だったのですが、映画だけでなくテレビシリーズも手掛けている上、近い世代が多いガイナックスの方が活躍する機会が多いのではないかということで、正式にガイナックスに移籍をしました。ガイナックスの人々は、とにかく作品を作ることに命をかけている集団でした。大変なことも多かったですが、作品作りに没頭ができましたし、技術もどんどん増していく感じがして楽しかったですね。また『エヴァンゲリオン』などは作品自体も大きな話題になり、自分たちの作ったものにこれだけ反響があるんだと励みになりました。ガイナックスは非常に自由な社風ではあったのですが、作品に対しての責任を持つ意識やファンとの接点を作ることに、より積極的に取り組みたいといつしか考えるようになり、独立してトリガーを設立しました。 ■監督のカラーを活かした個性豊かなオリジナル作品を トリガーでは特にオリジナル作品に力を入れています。オリジナル作品を作るのにはノウハウが必要で、どの会社でも出来ることではありません。その意味ではガイナックスには『エヴァンゲリオン』を始めとしてオリジナル作品を作る先輩たちがいたので、そのような環境にいた意味は非常に大きかったと思います。そんな先輩たちの姿を見ていたからこそ、私たちもオリジナル作品を作れるスタジオでありたいなと常に意識をしてきました。もう1つの特色は、監督のカラーを大切にしているということです。そのため、監督が変わればトリガーのカラーも変わりますし、その監督が誰と組むかによっても変わってきます。一人ひとりが能力を存分に発揮するからこそ、個性豊かな作品が生まれ続けているのだと思います。このようなノウハウや環境を継承していくために、最近力を入れているのは若手の育成です。近年は私たちの時代に比べて少し真面目というか従順な人たちが多くて、それはありがたいことではあるのですが、一方で「君がやりたいことは何?」「どんな作品を作りたい?」と尋ねると具体的に出てこないこともあります。もっと若手に自分がやりたいことを意識してもらうために、それを引き出すための取り組みにも力を入れています。自分でこんな作品を作りたいという強い意志がある方には、ぜひトリガーに来て欲しいですね。 ■多様性を保ちながら作品を世界へと届け続ける 日本だけではなく海外の方にも評価していただけることも多いのですが、だからといって海外に向けた特別な作り方をするというよりは、今までの軸をぶらさないことを意識しています。ハリウッドのような大作を作ろうとしてもまともに勝つのは難しい。逆に海外にはないものだからこそ評価されている側面もあると感じます。なので、海外にウケるためにはどうすればいいというよりも、素直に自分たちがやりたいものをやろうと意識しています。私たちは万人受けする訳ではない若干ニッチな作品を作っているかもしれませんが、それが世界中に広がれば日本国民全員が観ているのと同じくらいの人が観てくれていることになる。私たちの強みでもある多様性を活かしながら、世界へ作品を届けていきたいですね。 ■大学生へのメッセージ 色々と不安のある時代ですが、何かやりたいことに打ち込んで欲しいですね。私の場合はそれがアニメです。私や監督一人ひとりの力は微々たるものかもしれませんが、それがつながっていけば世界平和への一歩になるはず。アニメに限らずみなさんには何か打ち込めるものを見つけていただいて、有り余るエネルギーを注力してもらえたらと思います。 学生新聞オンライン2026年2月24日取材 法政大学3年 島田尚和 法政大学3年 島田尚和/津田塾大学3年 山下さくら

学生新聞インターン

株式会社Preferred Networks 共同創業者 代表取締役社長 岡野原大輔

AIを、社会を支えるインフラへと変える。 株式会社Preferred Networks 共同創業者 代表取締役社長 岡野原大輔(おかのはらだいすけ) ■プロフィール株式会社Preferred Networks 共同創業者 代表取締役社長Matlantis株式会社 代表取締役社長情報理工学博士。東京大学大学院在学中に、西川徹等とPreferred Infrastructureを創業。2014年にAIの実用化を加速するためPreferred Networks(PFN)を創業。最高技術責任者として国産生成AI基盤モデルPLaMo™や汎用原子レベルシミュレータMatlantis™など、PFNの技術開発および事業化をリード。2025年11月にPFN社長に就任。受賞歴、著書多数。 「計算機の性能は指数関数的に上がり続ける」。この確信をもとに、AIが社会インフラになる未来を誰よりも早く予見した岡野原大輔氏。バーチャルな世界を超え、ロボットや半導体といった実世界の変革に挑むPreferred Networks。AIを人々の生活に溶け込ませるための信念に迫る。 大学1、2年生の頃はESS(英語サークル)に所属していました。英語劇の舞台制作や、副部長として100人以上の合宿を取り仕切るなど、今思えばマネジメントの基礎のようなことを経験していました。それと並行して、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「未踏ユース」というプロジェクトにも参加しました。これは若手エンジニアに開発費が提供される公募事業で、私は3回採択されました。実は最後の年の成果が、今の会社の前身となる西川らと起業した「Preferred Infrastructure(PFI)」の検索エンジン事業に繋がっています。加えて米Google本社でインターンも経験しました。そこで1、2ヶ月かけて実際の製品開発に関わったのですが、そのプロセスに強い感銘を受け、帰国後、自分たちの会社でもいち早く取り入れました。私がAIの可能性を確信したのは、計算機の性能は指数関数的に上がり続けるとわかっていたからです。当時のAIはまだ「人工無能」と言われるほど実用性が低かったのですが、他の産業と違い、コンピューターの世界だけを見れば何十年も毎年1.5倍のペースで性能が向上し続けています。10年、20年経てば、性能は数億倍になる。そうなれば、AIもいつか社会のインフラになると確信していました。2012年、画像認識の分野でディープラーニングが劇的な成果を上げた「アレックスネット・ショック」が起きました。私と共同創業者の西川は「これに全振りすべきだ」と決断し、既存の検索エンジン事業などは切り離して、AIと実世界を繋ぐことに特化した「Preferred Networks(PFN)」を立ち上げたのです。 ■実世界の課題を解決する「四つの柱」 私たちの事業は、主に四つの柱で構成されています。一つ目は、AIを用いたソリューションと製品の提供です。多くの企業が「新しい製品を開発するスピードを上げたいが、社内データを活用しきれていない」という課題を抱えています。私たちは、自社のAI技術を用いてそのプロセスを劇的に加速させるお手伝いをしています。例えば、新しい材料開発を成功に導く汎用原子レベルシミュレータ「Matlantis」。カメラの映像をAIが解析し、スーパーの店頭の品出しのタイミングや棚の状況を把握・可視化する「MiseMise」。そして、小型で小回りが利く自律搬送ロボット「カチャカ」。このような製品を通じて、現場のDXを推進しています。二つ目の柱は、半導体の開発です。独自のAI半導体「MN-Coreシリーズ」を開発しており、AIの学習や生成AIの利用をより高速化することを目指しています。また、三つ目は、AI開発に欠かせない計算資源、いわゆるスーパーコンピュータの開発と、その計算力をクラウドサービスとして提供する事業です。そして四つ目が、AIの知能の基盤となる「大規模言語モデル」の構築です。人口減少に直面する日本社会において、人手不足に悩む地方や特定の職種をAIで支えることが必要になっています。また、今後は日本の強みである製造業やエンターテインメントをAIの力で世界へ発信していくことにも注力する方針です。 ■「Learn or Die」が紡ぐ、実世界への挑戦 私たちは創業当初から、AIを単なるバーチャルな世界のものではなく、製造業や物流、ロボット、材料開発といった実世界の産業に応用することを決めていました。実世界への導入には膨大な時間とコストがかかるので、当時このような領域に挑む企業は非常に稀でした。しかし、私たちは創業当時からあえてこの領域にフォーカスし、地道に研究を積み重ねてきました。弊社の根幹には「Learn or Die(死ぬ気で学ぶ)」というモットーがあります。自動車や産業機器、創薬といった未知の産業領域に飛び込む際、私たちはこの精神を何よりも大切にしています。新しい領域を貪欲に学び、適応し続ける。この一貫した姿勢があったからこそ、トヨタ自動車様やファナック様といった世界的な企業からも信頼をいただき、共同開発のパートナーとして選んでいただけたのだと思います。今後の展望としては、AIを電力や水道のような「社会インフラ」へと昇華させていきたいと考えています。かつて日本が世界を席巻した製造業のように、日本発の次世代AI製品を世界中に輸出できる未来を創り上げていくつもりです。 ■「好奇心」と「主体性」が未来を創る 一緒に働きたいと思うのは、専門性はもちろんですが、それ以上にチームワークを大切にし、相手に敬意を持って接することができる人ですね。そして「主体性」と「好奇心」があることも重要です。技術の世界は常に変化します。今の専門知識も数年後には古くなります。だからこそ、学べる環境は会社が整えるので、新しいことを興味深く吸収できる「学ぶ意欲」を持っていてほしいです。その人がどう成長できるか、主体性を持って行動できるかを大切にしています。 ■学生へのメッセージ 学生のうちは、その経験が将来役に立つかどうかを考えすぎず、とにかく色々な経験をしてみてください。社会に出るとどうしても一つの仕事だけに注力してしまう傾向がありますが、学生時代に得た多様な経験は、後から思わぬ形で繋がってくると思います。そして、「他の人はやりたがらないけれど、なぜか自分だけが好きなこと」も見つけてほしいです。需要と供給の観点から言えば、みんながやりたがる場所は競争が激しいですが、あなただけの「こだわり」が世の中の困りごとや需要とパチっと重なったとき、それは代わりのきかない強力な武器になります。自分の好奇心を信じて、突き進んでください。 学生新聞オンライン2026年2月13日取材 青山学院大学1年 松山絢美 情報経営イノベーション専門職大学2年 山田千遥/青山学院大学1年 松山絢美

イベント・企業紹介

ミュージカル「メリー・ポピンズ」

2026年3月21日(土)のプレビュー公演より、東急シアターオーブにて、ミュージカル「メリー・ポピンズ」が開幕しました。2018年と2022年に日本の観客を魅了した傑作ミュージカルが帰ってきました!原作はP.L.トラバースによる小説と、ウォルト・ディズニーによる不朽の名作映画『メリー・ポピンズ』。キャメロン・マッキントッシュ(『レ・ミゼラブル』、『ミス・サイゴン』)とディズニー(『ライオンキング』、『アラジン』)がタッグを組み、マジカルな舞台セットと、心躍る名曲、そして圧巻のダンスシーンで再び日本に魔法をかけます。「メリー・ポピンズがいればすべて完璧!彼女と不思議な仲間たちが教えてくれた、本当の家族愛とは―」誰もが一度は観たい傑作ファンタジーミュージカル、是非お見逃しなく!今回は、2026年3月22日(日)に行われたプレビュー公演を観劇させていただきました。 ■Story1910年のロンドン、チェリー・ツリー・レーンに住むバンクス家。一向に子守が居つかないこの家に、メリー・ポピンズが舞い降りてくる。魔法で部屋を片付けたり、カバンから何でも取り出したり不思議な力を持つメリーと、煙突掃除屋のバートと過ごす素敵な毎日に、子供たちは大喜び。一方、父ジョージは銀行でのある融資をきっかけに、苦境に立たされてしまう。しかしこの出来事をきっかけに、バンクス家は家族の幸せを見つけ、それを見届けたメリーは、また空へ帰っていくのだった。 ※舞台写真は公開舞台稽古より 夢と魔法に包まれた、最高峰のファンタジーミュージカル 〜学生の観劇レポート〜 幕が上がった瞬間から、豪華な演出と圧倒的な歌声に包まれ、最後まで感動が途切れることはありませんでした。舞台ならではの仕掛けには終始目を奪われ、メリー・ポピンズが次々と繰り出す魔法に驚くと同時に、次はどんな魔法が見られるのだろうというワクワク感でいっぱいでした!私が特に胸を打たれたのは、家族の関係性が変化していく中で、一人ひとりが内面的に成長していく姿です。劇中で繰り返される「どんなこともやればできる」という力強いメッセージは、音楽やダンスを伴う表現だからこそ、心にダイレクトに響いてきました。そして、この記事を読んでいる学生の皆さんに、ぜひ知っていただきたい制度があります。本公演には「Skyヤングシート」という特別なチケットが用意されており、25歳以下であればお得な価格で観劇することが可能です。学生時代という多くの可能性を秘めた時期に、本物の芸術に触れ、劇場という空間でしか味わえない世界観をぜひ堪能してみてください!(東京都立大学3年 坂倉彩月) 昔、映画で一度見たことがあったあの世界が、目の前で鮮やかに広がっていた。何より驚かされたのは、最新の技術とクラシックな仕掛けが融合した演出の数々だ。本当に魔法が存在するのではないかと錯覚するほど、不思議な現象が次々と舞台上で巻き起こる。特に印象的だったのは、背景の見事な使い方だ。場面転換に一切の違和感がなく、まるで自分も一緒にロンドンの街並みを移動しているかのような没入感を味わえる。生の舞台だからこそ届く熱量と、子供の頃に感じたあの純粋なトキメキが胸いっぱいに広がった。大学生活の日常を一瞬で塗り替えてくれる、極上のエンターテインメント。幕が下りた瞬間、興奮冷めやらぬままリピートを決めたのだった。(慶應義塾大学3年 山本唯那) ■公演概要 ~Skyヤングシート(25歳以下当日引換券)について~ ミュージカル『メリー・ポピンズ』は、特別協賛としてSky株式会社にご支援いただいており、次世代を担う皆さんを応援する特別チケットとして、「Skyヤングシート(25歳以下当日引換券)」が設定されています。Skyヤングシート(25歳以下当日引換券)は、ご観劇日に25歳以下のお客様対象のお席になります。会場の【当日引換受付】にて開演1時間前より、ご年齢が確認できる身分証明書をご提示の上、座席指定券とお引き換えください。お席はお選びいただけません。取り扱い日程限定となり、各公演、枚数上限達し次第、販売終了となります。https://marypoppins2026.jp/special.html ●東京公演 プレビュー公演 2026/3/21(土)~3/27(金)2026/3/28(土)~5/9(土)会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階) ●大阪公演2026年5月21日(木)~6月6日(土)会場:梅田芸術劇場メインホール ●公式HP:https://marypoppins2026.jp/index.htmlhttps://horipro-stage.jp/stage/marypoppins2026/ 【原案】P.L.トラバース 【オリジナル音楽 / 歌詞】リチャード・M・シャーマンロバート・B・シャーマン 【脚本】ジュリアン・フェローズ 【新規楽曲 / 追加歌詞&音楽】ジョージ・スタイルズアンソニー・ドリュー 【共同製作】キャメロン・マッキントッシュ 【翻訳】常田景子 【訳詞】高橋亜子 【特別協賛:Sky株式会社】 【企画・制作:ホリプロ/東宝】 【主催:ミュージカル「メリー・ポピンズ」製作委員会】 【協賛:ディズニー★JCBカード】 【後援:TBSラジオ】 ⚫︎出演メリー・ポピンズ … 濱田めぐみ / 笹本玲奈 / 朝夏まなとバート … 大貫勇輔 / 小野田龍之介 / 上川一哉ジョージ・バンクス … 小西遼生 / 福士誠治ウィニフレッド・バンクス … 木村花代 / 知念里奈バードウーマン/ミス・アンドリュー … 島田歌穂 / 樹里咲穂ブーム提督/頭取 … コング桑田 / 安崎求ミセス・ブリル … 浦嶋りんこ / 久保田磨希ロバートソン・アイ … 石川新太 / DIONジェーン・バンクス … 市川桃子 / 久住星空 / 辻乃之花 / 室岡星愛  (五十音順)マイケル・バンクス … 張浩一 / 中西縁 / 中込佑玖 / 深澤統  (五十音順)ノース・ブルック … 石川剛ミセス・コリー … 小島亜莉沙ケイティ・ナナ … 福満美帆ヴォン・ハスラー … 小林遼介ネーレウス … 髙橋慈生ミス・ラーク … 吉田玲菜ヴァレンタイン … 東間一貴スウィング … 伊藤稚菜、工藤彩、齋藤信吾、高瀬育海、髙田実那、高山裕生、水島渓岩下貴史、小形さくら、熊澤沙穂、今野晶乃、咲良、清水錬、白山博基、照井裕隆、中原彩月、長澤仙明、西村実莉、廣瀬喜一、MAOTO、吉岡慈夢  (五十音順) 学生新聞オンライン2026年3月22日取材 慶應義塾大学3年...

区長・市長

山梨県都留市長 日向美徳

富士山が見える学生のまち、都留市で教育と未来をひらく 山梨県都留市長 日向美徳(ひなたよしのり) ■プロフィール昭和61年  山梨県立谷村工業高等学校  卒業昭和61年  陸上自衛隊 滝ヶ原駐屯地  入隊昭和63年    〃           退職昭和63年  日向組           入社平成16年  有限会社日向組 代表取締役 就任平成27年  都留市議会議員       就任(当選3回)令和5年   都留市議会議長       就任令和6年     〃           退任令和7年   都留市議会議員       辞職令和7年   第8代都留市長        就任 山梨県都留市は「平成の名水百選」に選ばれた十日市場・夏狩湧水群を有するなど、自然豊かなまちとして知られている。また、人口約3万人のうち約1割が学生であり、市内に3つの高等教育機関を有する「学生のまち」でもある。地域の声に応え、教育と子育て支援を軸に持続可能なまちづくりをすすめている市長に、現在の取り組みから未来への展望を伺った。 少年時代は、自分が政治の世界に進むとは想像もしておらず、野球に打ち込む毎日でした。当時の山梨では甲子園を目指す高校が注目を集めていましたので、目の前の練習に全力を注いでいました。中学卒業後は父の事業を継ぐことを考え、工業高校へ進学しました。本当は大学へ進学したかったのですが、家庭の事情で断念しました。その思いがあったからこそ、自分の子どもたち三人は大学に進学させました。学ぶ機会を持つことの大切さは身をもって感じています。工業高校を卒業した後は自衛隊に入隊しました。規律や礼節、整理整頓を徹底する環境で過ごした二年間は、今の行政運営に取り組む姿勢の基盤になっています。組織の中で責任を果たすこと、決まり事を守ることの重要性を学びました。そのような経歴の私が政治に関わろうと思ったのは、平成26年2月に山梨県全域を襲った記録的な大雪がきっかけでした。地域の市議会議員が不在となり、住民の声を行政に届けることができる人がいなくなりました。「誰かが政治をやらなければならない」という状況の中で、地域の皆さんから声をかけていただきました。そのことが私の政治活動の始まりです。 ■学生のまちとして都留市の強みを生かす 都留市の大きな特徴は、三つの高等教育機関があることです。都留文科大学、産業技術短期大学校、健康科学大学があり、人口約3万人のうち約3千人が学生です。学生比率が一割という構造は、地方都市としては大きな可能性を秘めています。この特色を活かすため、教員養成の伝統を大切にしながら、教育環境の充実と人材育成に力を入れています。これからの時代に必要なIT・AI分野の人材育成や、就職後も最新の技術や知識を習得するためのリカレント教育の支援も視野に入れた、教育を核としたまちづくりを進めていきたいと考えています。今後も、若い世代が学び、地域に携わり、定着する流れを作りたいと考えています。 ■市民の声から生まれる政策 私の公約は「市民の声が届くまちづくり」です。3つのビジョンと19の施策を掲げ、一人ひとりの声を聞きながら政策に反映していきます。まず、物価高騰への対策として、学校給食の無償化やすべての子どもの保育料無償化を実施・推進していきます。また、物価高で家計が苦しいという市民の切なる要望に応えるため、当初は地域商品券の配布も考えましたが、時間や経費を踏まえたうえで、より速やかで直接的に支援が届く現金給付へと転換しました。また、商店街支援のためのポイント還元策も進めています。また、水や自然がきれいなことも都留市の誇りです。富士山の湧水地である十日市場・夏狩湧水群は平成の名水百選にも選ばれています。生活排水の管理やごみ対策など、環境保全にも丁寧に取り組んでいます。 ■教育と子育てに格差を生まない 私自身が大学進学を断念した経験から、教育機会の格差をなくしたいという思いがあります。保護者の経済状況によって子どもの教育環境に格差が生じないよう、塾、習い事、スポーツ教室など学校外教育への負担軽減のための支援策を検討しています。英語教育も保育段階から小学校、中学校まで切れ目なく触れることができる機会を広げています。部活動では専門指導者が不足している種目もあり、大学生の力を借りることも考えています。子育て支援では、保育料や給食費の無償化とあわせて、男性の育児休業取得を含め、多様な働き方を企業に呼び掛けています。 ■人口減少と公共交通への挑戦 都留市は山に囲まれた地形です。高齢化が進み、免許返納後の移動手段が課題となっています。現在AIデマンドタクシーの実証実験を行っていますが、坂道が多い地域特性を踏まえて、交通弱者の移動手段の確保を第一に、よりきめ細かな仕組みを検討しています。経費とのバランスを取りながら、持続可能で全市民が不自由なく利用できる公共交通の整備をめざしています。また、人口減少が進む中でも、学生人口を含めた交流人口・定住人口を増やすことで活力を保つことは可能だと私は考えています。IT・AI分野の教育機関の充実や大学との連携強化はその一環です。また、大学との連携は教育だけにとどまらず、学生の力を地域課題の解決に活かす仕組みづくりを進めたいと考えています。例えば、商店街のデジタル化支援や観光PRの企画立案など、実践の場を市内に用意することで、学びと地域経済を結びつけます。学生が地域と関わる機会が増えれば、卒業後の地元就職や起業という選択肢も広がります。若者が挑戦できる土壌を整えることは、地域の成長力の強化にもつながっていきます。そのためには、市民・大学・企業が連携し、それぞれの強みを持ち寄ることが不可欠です。対話を重ねながら、都留市らしい成長モデルを築いていきたいと考えています。 ■大学生へのメッセージ 学生の皆さんは、日本と地域の未来を担う存在です。皆さんは今、自由に挑戦できる貴重な時間を過ごしています。学業だけでなく、アルバイトや地域活動、国際交流など、さまざまな経験を通じて視野を広げてください。自分の可能性を信じ、失敗を恐れず挑戦してほしいと思います。皆さんの成長が、やがて地域や社会を支える力になります。私はその環境を整えることが使命だと考えています。 学生新聞オンライン2026年2月10日取材 京都芸術大学1年 猪本玲菜 津田塾大学3年 山下さくら/京都芸術大学1年 猪本玲菜/東京家政大学2年 篠田陽菜乃

イベント・企業紹介

第42回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2026 SPRING/SUMMER ~日向亘~

2026年3月14日(土)国立代々木競技場 第一体育館にて『第42回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2026 SPRING/SUMMER』(以下、マイナビ TGC 2026 S/S)が開催されました。今回のテーマは「OUR CANVAS」。TGCに関わるすべての人が、TGCという大きなキャンバスにそれぞれの色を重ねていく。一人ひとりの個性と創造性が交わり、唯一無二の物語を描き出す、壮大なアートピース。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2026 S/Sの多彩な豪華出演者の中から俳優の日向亘さんにお話を伺った。 ■「TGC」という舞台 TGCは、推しを観に来るファンの方々をはじめ、さまざまな人が集まる楽しいイベントです。アーティストや俳優、アイドルなどが一堂に会し、会場全体が一体となって盛り上がるのも魅力のひとつです。ステージは今回で5回目になりますが、まだ慣れませんね。多くの人に見られることには徐々に慣れてきたつもりですが、ランウェイで自分の姿や歩き方まで見られると思うと、どうしても緊張が増してしまいます。今回、僕はyutoriの「HTH」というブランドの衣装を着させていただきました。カジュアルさの中にシティライクな雰囲気を取り入れた、程よく力の抜けたスタイリングがポイントです。僕の好みにもぴったりで、とても素敵なコーディネートでした。 ■一歩一歩の積み重ねが今を作る 学生時代は、かなり勉強を頑張っていました。この仕事をするまでは普通の中学生だったので、地元の進学校を目指して毎日12時間ほど勉強していました。受験勉強をしていた当時は、今すぐにでも逃げ出したいと思うこともありましたが、あの時期を乗り越えたからこそ、今があると思います。芸能界に入ったきっかけは、母と姉がオーディションに応募してくれたことでした。ドラマや映画を観るのが好きだったので、興味は持っていたんだと思います。通用するわけがないと思っていましたが、結果的にグランプリに選んでいただき、今こうして活動させていただいています。この業界に入ってから、ドラマの現場には本当に多くのスタッフさんが関わり、多くのお金と時間をかけて撮影していることを知りました。全員で意見を出し合い、一つのシーンに何十時間もかける。そうして作られた作品が世に出て、視聴者の方に届く。自分でその映像を見るたびに、一歩一歩やってきてよかったと感じます。大きな転機となったのは、高校3年生のときに仮面ライダーへ出演し、初めて親元を離れたことです。それまでは地元から通っていたこともあり、仕事というよりも習い事の延長のような感覚が拭えずにいました。しかし、一人で現場に向かい、自分の力で生活するようになって、ようやくこの仕事が生きていくための道なのだと実感しました。その経験を通してプロとしての覚悟が芽生えると同時に、「こんなに楽しいことでご飯が食べられるなら、もっと頑張りたい」と、より一層この仕事に魅力を感じるようになりました。 ■家族の応援を力に。いつか、燃え尽きるほどの役に挑戦したい この業界は評価をいただかないと次の仕事に繋がりません。そのため、毎回勝負だと思っています。浮き沈みもあり、仕事をいただける時期もあれば、苦しい時期もあります。しかし、どんな時でも家族はずっと僕のことを信じ、一番に応援してくれています。だからこそ、家族に喜んでもらいたいという気持ちが根底にあります。今後は、時間をかけて丁寧に準備を重ね、まるでその人として生きているかのように役を演じられるよう、挑戦していきたいと考えています。終えたときに燃え尽きてしまうのではないかと思うほど、自分の中でやりきったと心から思える作品に、これからも出会えたらと思います。 ■大学生へのメッセージ 皆さんと同世代なので、偉そうなことは言えませんが、僕は元々好奇心旺盛な性格でもあり、まずは飛び込んでみよう!という気持ちでこの世界に入りました。それが結果的に、自分の人生をすべてひっくり返すほどの大きな出来事になりました。少しのきっかけでこれほど人生が変わるのだということを、身をもって体験しました。だからこそ、迷って何もしないというのは、本当にもったいないことだと感じています。どうか恐れずに、周りの人がどう思うかは一度置いて、自分のやりたいことに飛び込んでみてください。 取材者:東京都立大学3年 坂倉彩月 イベント名称:第42回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2026 SPRING/SUMMER(マイナビ TGC 2026 S/S)開催日時:2026年3月14日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:13会場:国立代々木競技場 第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/26ss/

学生新聞インターン

女優 小芝 風花 自分が楽しいと感じることが、何よりの原動力

女優 小芝 風花(こしば ふうか) ■プロフィール1997年4月16日、大阪府生まれ。2012年、ドラマ『息もできない夏』で女優デビュー。2014年、映画『魔女の宅急便』で主人公のキキ役を務め、第57回ブルーリボン賞新人賞、第24回日本映画批評家大賞新人賞(小森和子賞)を受賞。以降も多くのドラマや映画で活躍中。 2012年に女優デビューして以来、映画・ドラマ・舞台など多方面で活躍されている小芝風花さん。いつもニコニコした笑顔が印象的で、とても気遣いのできる方だと感じた。2026年3月27日に全国公開される『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』では、人に化けた植物の精霊・ナギ役の声を担当。本作での声優としての役作りや想いを伺った。 ■グランプリを受賞し芸能界に 私は小学校3年生から中学校2年生までフィギュアスケートをしていました。当時は学校とスケート場を往復する毎日で、お風呂に入って寝るだけの生活でした。そんな中、芸能事務所のオーディションでグランプリを受賞し、芸能界に入りました。テレビはあまり見ていませんでしたが、浅田真央さんがスケートを滑りながら出演しているCMを見て、芸能界を意識するようになりました。「夢に本気で向かう人がいるなら、自分も頑張りたい」と思ったのです。女優としてのやりがいは、作品を見た方の感想やコメントを目にしたときに「やってよかった」と心から思えることです。正解がなく、上限もない仕事だからこそ、常に模索し続けられ、飽きることがありません。応援してくださる方の存在が大きなモチベーションになっています。また、このお仕事の楽しさは、台本を読んだときに感じていた感情が、共演者と合わせることで新たな感情があることに気づく点です。たとえば、監督から感情の方向性を示されることがあります。「怒って泣いている」と思っていたシーンが、実は「悔しくて泣いている」だったりするのです。お芝居は生き物であり、自分一人では広げられなかった感情を発見できる瞬間がとてもワクワクします。このお仕事の魅力は、毎回同じ芝居にならず、常に新しい挑戦があることです。自分の引き出しや経験を総動員して、役が伝えたいことを模索し続けるのは苦しくもあり楽しくもあります。役を通じてさまざまな人生を体験できることが、この仕事の特別な魅力だと思っています。 ■声優としての楽しさと難しさ 『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』の台本を読んで、ナギは天真爛漫で活発なキャラクターだと思いました。彼女は人に化けてまで人間の世界に強い興味を持ち、「歌いたい」という強い意志を持っています。廣田裕介監督や原作者の西野亮廣さんの指導を受けながら、その性格を表現したいという思いを持ち続けました。ナギが恋するガスとの出会いのシーンで歌を歌います。ナギの歌を聴いたガスが一目惚れする場面なので、「うまく歌えるかな」とかなりプレッシャーがありました。歌ったのはHYさんの「366日」という曲で、歌詞の意味が後半のストーリーと合っていてありがたく感じました。声優は自分で演じるのとは違い、アニメーションに表情や動きがついているため、それに合う演技を意識しました。声を一から入れる作業なので、参考にできる声のヒントがなく、すべて自分で作り上げる難しさがありました。ガス役の吉原光夫さんと一緒にアフレコができたことで、リアルな掛け合いが生まれ、細やかな感情のやり取りができたと感じています。ガスはナギを100年待ち続けているのですが、その強い想いに触れ、「信じて待つことはとても難しい」と感じました。ただ何もせずに待つのではなく、相手を信じながら待つのです。その信じる気持ちがハロウィンの夜に奇跡を起こします。「信じたいと思える人を大切にしたい」。大人が観ても考えさせられるテーマで、まさにキャッチフレーズ通りの「大人も泣ける大ヒット冒険ファンタジー」です。 ■さまざまな仕事の中で演じるのが一番好き 過去に出演した映画『魔女の宅急便』の母親役のセリフに「いつも笑顔を忘れずにね」という言葉がありました。私もいつも笑顔でいるように心掛けています。笑顔の人には嫌な感情が湧きにくいものです。ドラマの現場は長時間ですが、スタッフも含め笑いながら仕事ができる雰囲気を作りたいと思っています。スタッフとしっかりコミュニケーションをとり、自分も楽しく、一緒に働く人も楽しいと感じられる現場にしたいと考えています。さまざまな仕事がある中で、演じることが一番好きです。これまではドラマ中心でしたが、今後は映画や舞台など多くのことに挑戦したいです。 ■“好き”や“楽しい”を仕事につなげる未来 学生のうちはやりたいことをたくさんやってほしいです。私は学生時代、仕事の都合で、友人との交流や学校行事を十分に楽しめませんでした。だからこそ、今の環境を楽しんでほしいと思います。自分が楽しいと思えることが一番の原動力になります。好きな仕事でも辛いことはありますが、“好き”や“楽しい”が仕事につながる未来があればいいなと願っています。不安や悩みがあっても、人に頼ることで助けてもらえます。一人で抱え込まず、周りを頼ってみてください。 学生新聞2026年4月号 東京薬科大学3年 庄司春菜 『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』 3月27日(金)全国公開永瀬ゆずな 窪田正孝 / MEGUMI 小芝風花 吉原光夫製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣監督:廣田裕介配給:東宝・CHIMNEY TOWN©西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会 https://poupelle.com 早稲田大学2年 中澤京平/東京薬科大学3年 庄司春菜 スタイリスト:伊里瑞稀ヘアメイク:富永智子衣装:ブラウス ¥18.700 ・ スカート ¥20.900 ブランド共にStola./ストラ 問い合わせ Stola./ストラ 03-4578-3431 https://stolajp/カメラマン:下田航輔

イベント・企業紹介

舞台『BrightStar~asterisk~』 渋谷の真ん中に宇宙が広がる!

2026年3月25日に東京・渋谷のCBGKシブゲキ!!にて舞台『BrightStar~asterisk~』が開幕しました。本作は、今までに人気声優による朗読公演として何度も再演を繰り返されている藤丸亮さんオリジナル作品で、2020年にドラマCDとして「BrightStar~asterisk~」が、2021年に続編となるドラマCD「BrightStar~Stargazer~」が発売。今回が初の舞台化となります。住めなくなってしまった地球に変わる新たな土地を求め、宇宙へと旅立つGAT(国土探索調査隊)が乗り込む宇宙船「松平ユニバース号」を舞台に、配属されたばかりの幼馴染み3人を中心に、彼らの葛藤と成長を描く群像劇です。ドラマCD2作に引き続き、生田さんが主人公・早乙女スバルを演じ、スバルと幼馴染の天美秤役に北出流星さん、八木良平役に佐藤匠さんが扮し、他にも橋本全一さん、湯本亜美さん、村瀬文宣さん、早川維織さん、沖矢悠さん、北原十希明さん、秦健豪さん、佐藤聖之さん、助川綾美さん、宝田直人さん、野町祐太さん、根木冬馬さん、船戸慎士さんと数多くの人気舞台で活躍中のキャストが揃い、藤丸亮さんが脚本・演出を務める。早乙女スバル、天美秤、八木良平の3人がGAT(国土探索調査隊)の試験に合格して、宇宙船「松平ユニバース号」に乗り組むこととなったところから始まる本作。旅を続けるGATは、2つの惑星「シンフォニア」「ノクターン」を発見。移住できるように求めますが、GAT、シンフォニア、ノクターンそれぞれの思惑が交錯します。天真爛漫なスバル、一歩引いてしまう性格の秤、明るい性格の良平だけでなく、厳格だが部下への想いは人一倍の橋本全一さん演じる艦長をはじめとする先輩クルー、シンフォニアとノクターンに住む面々の個性がとても印象的で、各キャラクターの視点から観ても楽しめる作品となっています。初日に先立ち、3月25日に行われた囲み取材・公開ゲネプロを取材させていただきました。 “私たちは10代!” 幼馴染3人のキャラクターが生む青春 ~囲み取材~ Q.初日を迎えるにあたっての心境や意気込みをお願いします。 生田輝:早乙女スバル役の生田輝です。3週間の稽古を経て、渋谷という場所に宇宙を連れて参りましたので、千秋楽の3月29日まで誰も欠けることなく駆け抜けていきたいと思います。 北出流星:天美秤役の北出流星と申します。この宇宙の壮大さに負けないようなお芝居をカンパニー全員で頑張っていきますので応援よろしくお願いいたします。 佐藤匠:八木良平役の佐藤匠です。エネルギッシュな舞台になっていますので、最後までみんなでロケット並みのエンジンを積んで頑張りたいと思います。よろしくお願いします。 Q.本作は2020年、2021年にドラマCDになっています。その際にもご出演されているかと思いますが、今回舞台化が決まった際のお気持ちを教えていただきたいです。 生田:当時はまだ主人公役をいただくことがほとんどなかったので、スバルという主人公として演じたドラマCDの2作は私の中でもとても印象深い作品です。今回舞台化するにあたって、スバルとしてお声がけいただき本当に心から嬉しく思いました。 Q.本作に挑戦するにあたって努力した点を教えていただきたいです。 生田:ありがたいことに10代を演じさせていただく機会がこの年齢になってもあるのですが、特に今回は夢や恋などがたくさん出てくる中で、この年齢を重ねた自分自身の経験値のようなものがどうしてもお芝居に乗ってしまう瞬間がありました。今日から始まる初日からは、何も知らない純粋無垢な女の子として恋を追いかけられていればいいなと思っています。いつも通し稽古が始まる前に、楽屋で3人で「私たちは10代!私たちは10代!」と呪文のように唱えてから出ているので、本番もやりましょう(笑) Q.稽古を通して手応えはいかがでしたでしょうか。 北出:あります!!お話自体がおもしろいことは当然だとして、(生田)輝姉さんを筆頭に、カンパニーの雰囲気がとても良くて、みんなとご飯に行ったり、稽古の休憩中にも喋ったりしました。この作品は日替わりシーンもあったりするので、カンパニーの雰囲気の良さがこのステージ上から出るのではないかなと思っています。 Q.稽古に臨むにあたって意識したことを教えていただきたいです。 北出:この3人は幼馴染という役なのですが、僕は(佐藤)匠さんも(生田)輝さんも先輩です。秤は3人の幼馴染の中のポジションでいうと、一歩引いて2人の愉快なところを眺めていたり、制したりしている箇所が多いので、兄さん姉さん2人の頑張っている姿を見るのが楽しかったです(笑) Q.この作品のオファーをもらったときのお気持ちなどをお聞かせください。 佐藤:僕はストーリーを引っ張っていくキャラクターをあまりやったことがなかったので、こういった役を今自分がやらせてもらえるのがとても嬉しいなと思いました。最初は良平くんのエネルギー溢れるキャラクターを演じることができるか不安だったのですが、キャストのみんなに「良平くんみたいでいいね」と言っていただいたことが勇気になりまして、今は自信満々にやらせていただいております! Q.今回演じる役で自分と重なる部分はありますか? 佐藤:「良平はもう少し上手いことやればいいのに…」というところがありつつも、全部に一生懸命なところがとても良いなと思いますし、自分もそうであったら嬉しいと思っています。 Q.今作の注目ポイントを教えてください。 生田:カンパニー内でも宇宙に行ったことがある人は一人もいなかったので(笑)、みんなで見たことがない宇宙や惑星、宇宙船内などをとても考えてきました。全体を通してこの静寂の空間が一緒に宇宙に行っている宇宙船になればいいなと思っています。 北出:一人一人のキャラクターのバックボーンがしっかりとある作品となっていて各キャラの苦悩が垣間見えるところもあるので、そこは注目かなと思っています。 佐藤:いろいろな星に僕たちが旅立つお話なので、みんなも違う星に行ったときに、自分の未来を予想して楽しんでいただける作品になっているなと思います。旅行に行った気持ちで一緒に星に旅立っていただけると嬉しいです。 Q.稽古場でのエピソードを教えていただきたいです。 佐藤:今回は男性の方が多い座組だったので、賑やかなところもとても嬉しくて、青春を感じるなと思う瞬間がありました。「本番前に円陣したいな〜」ということをずっと2人の前で言っていたら、最終稽古の日に生田の姉さんに「円陣やりませんか?」と言っていただいたことが嬉しかったですね。 Q.公演を楽しみにしていらっしゃる方に一言お願いします。 生田:舞台『Bright Star~asterisk~』、3月29日まで全9公演上演します。稽古期間の3週間、自分の役や、誰も見たことのない「宇宙」という大きなテーマをみんなで突き詰めてやって参りました。私個人のお話になると、以前、別のキャストの方々とドラマCD「BrightStar~asterisk~」という作品を創り、今回2回目になるのですが、やはり同じ台本でもキャストが変わると全く新しい舞台になるんだなと思いました。きっと客席にいらっしゃるお客様が変われば、それもまた違う舞台になってくるのかなと思います。全9公演、惜しみなく全員で全力で、この渋谷の真ん中に宇宙を創っていきたいと思いますので、ぜひ楽しみにご来場ください。 ■演出家コメント 地球に住めなくなった遠い未来のお話です。SFといわれるジャンルの中で、夢や希望や友情や愛情などを、ドラマティックに、ワクワクとドキドキを含ませながら描いています。でも、本当に遠い未来なのでしょうか?物語と現実、今と未来。少しだけ空を見上げて空想に思い馳せる。そんな作品が出来上がりました。セットや衣装もこだわって作っています。宇宙を、是非劇場で体験してください。 かわいいだけじゃない、この作品の奥深さ! ~学生の観劇レポート~ スバルの目標や目の前のことに対して後先を考えずにまっすぐ突き進んでいく姿が、ひたむきで一生懸命だからこそ思わず応援したくなるような愛されキャラクターで、とても魅力的でした。まっすぐすぎるがゆえの危うさや不器用さも含めてとても愛おしく感じられました。この作品はただ、おもしろい、かわいい、だけでは終わらず、人それぞれの正義とは何か、立場や考え方が違う人同士が本当に分かり合うことはできるのか、ということについても考えさせられる作品でした。もし本当にこの作品のような未来が訪れたとき、自分ならどうするか考えさせられました。かわいらしい恋愛模様にときめきながらも、その奥にあるテーマ性や世界観の壮大さを感じるとても素敵な作品でした!観終わったあとには、登場人物たちのことをもっと応援したくなるあたたかい気持ちになることができる舞台でした! 学生新聞オンライン2026年3月25日取材 城西国際大学2年 渡部優理絵 <公演概要> 舞台『BrightStar~asterisk~』脚本・演出:藤丸亮 ■出演生田輝北出流星佐藤匠 橋本全一湯本亜美村瀬文宣早川維織沖矢悠北原十希明秦健豪佐藤聖之助川綾美宝田直人野町祐太根木冬馬 船戸慎士 ■公演日程2026年3月25日(水)~29日(日)3月25日(水)19:003月26日(木)14:00/19:003月27日(金)14:00/19:003月28日(土)1300/18:003月29日(日)12:00/16:00 ■会場CBGKシブゲキ!!(〒150-0043東京都渋谷区道玄坂2-29-5 ザ・プライム6階) ■チケット (全席指定・税込) 特製グッズ付:13,200円/一般:9,900円※特典:キャストメッセージ付フォトブック+ランダムステッカー※当日券は+500円 ■チケット取り扱いカンフェティ:https://www.confetti-web.com/@/Bright_Starチケットぴあ:https://w.pia.jp/t/brightstar-stage/イープラス:https://eplus.jp/brightstar_stage/ ※未就学児童の観劇不可※車椅子でご来場されるお客さまは、チケット購入後にお名前・ご観劇回・座席番号をご観劇日の前々日までに stage.contact55@gmail.com までお知らせください。 リピーター特典3回・・・メインビジュアルポストカード1枚6回・・・非売品ブロマイド9回・・・サイン入りパンフレット 公式X:https://x.com/brightstar0130公演公式サイト:https://brightstar-stage.comお問合せ:stage.contact55@gmail.com 企画・製作/主催:style office

大学理事長・大使館

和光大学 学長 半谷俊彦

考えることをやめない大学でありたい 和光大学 学長 半谷俊彦 (はんやとしひこ) ■プロフィール学歴1991年3月 東洋大学大学院経済学研究科博士前期課程を修了1991年10月〜1997年10月 ドイツ・ヘッセン州立フィリップス・マールブルク大学大学院経済学研究科博士課程在籍 職歴2000年4月〜 和光大学経済学部(現経済経営学部)専任講師2003年4月〜 和光大学経済経営学部助教授(2007年4月〜准教授)2008年4月〜 和光大学経済経営学部教授(現在に至る)2014年10月〜 和光大学経済経営学部長2017年10月〜 和光大学図書・情報館長2018年9月〜 和光大学副学長2018年9月〜 和光大学副学長2020年4月〜 和光大学学長代行2020年11月〜 和光大学学長 民主的な大学運営と、自由な学びを大切にする教育方針のもと、和光大学の舵を取る半谷俊彦学長。学生時代の経験から研究者の道を選び、現在は学長として大学の運営に向き合う。大学教育の在り方や、変化する社会の中で求められる学びとは何か。これまでの歩みとともに、大学生へのメッセージを伺った。 私は大学1年生から3年生くらいまでは、勉強よりもアルバイトとサークル活動に多くの時間を使っていました。バブル期の学生でしたので、夏はテニス、冬はスキーという、いわゆるスポーツシーズンサークルに所属していました。アルバイトは、理化学器具を卸す会社で倉庫係として働いていました。倉庫でのアルバイトを通じて、決まった時間に同じ作業を行う働き方よりも、「自分はより裁量を持って働ける専門職で力を発揮できるのではないか」と感じるようになりました。そこで専門性を磨きながら成果を積み上げられる税理士に魅力を感じ、その中でも税務・会計の分野に興味を持ち、税理士を目指して学習を開始しました。大学院進学には試験免除制度もありましたが、実際に学び始めると制度以上に学問の奥深さに惹かれ、研究を続けたいという思いが強まりました。そうした中で和光大学が私を採用してくれたことには、今でも強い感謝の気持ちがあります。 ■トップダウンではなく、対話で支える学長の役割 和光大学は、昔ながらの民主的な運営を大切にしてきました。学長も選挙で選ばれます。2000年頃から全国的にはトップダウン型の大学運営が進みましたが、和光では今も「みんなで話し合って決める」という姿勢を守り続けています。私が学長になったのは、権限や肩書きを求めたからではありません。和光大学の運営は、誰か一部の人だけが担うものではなく、教員一人ひとりが責任を持つ仕組みです。その中で、自分が引き受けるべき役割が巡ってきた時、「大学のためにきちんと向き合おう」と決断しました。学内の運営は、誰かが担わなければ成り立ちません。その責任を自分のこととして引き受ける覚悟を持った結果が、学長という立場だったのだと思っています。学長として心がけているのは、意見を遮らず、すべてを聞くことです。多様な考え方がある以上、簡単に結論が出ることはありません。その分、会議は長くなりがちですが、拙速に決めるよりも、一度引き取って整理することを大切にしています。運営に携わる人たちと相談し、検討を重ねた上で、次の会議で改めて方針を示します。私にとって責任とは、「何かあったら辞めること」ではありません。辞めても問題は解決しないからです。どうすればうまくいくのかを考え続け、最善を尽くすことこそが、責任を果たすことだと考えています。重い役割ではありますが、大学全体に関わることができる貴重な経験でもあり、大きなやりがいを感じています。 ■理念を守りながら社会に向き合う、教育方針 和光大学の教育の根幹には、「自由な研究と学習の共同体」という建学の精神があります。教員は自由に研究し、学生は自分が学びたいことを自由に学ぶ。その自由と自主性こそが、大学らしい大学の本質だと私は考えています。和光大学ができた1966年は高度経済成長期の真っ只中で、進学率は約15%でした。当時は大学に行くだけで将来が安泰と考えられがちでした。そうした時代背景の中で、和光大学は「入ることが目的ではなく、入ってから何を学ぶかが大事だ」というアンチテーゼを掲げてきました。やりたいことが見つかって退学するなら、それも一つの選択だという考え方です。その根底には、「大学は就職予備校であってはならない」という強い思いがあります。大学は、すぐに役立つ知識を教える場である前に、考える力を育てる場所だと考えてきました。一方で、現代において就職やキャリアが重要であることも否定できません。人口減少や高齢化が進み、産業構造は大きく変化しています。一人ひとりが生み出す付加価値を高めなければ、社会全体の生活水準は維持できません。終身雇用的な仕組みが残っていたとしても、今後はキャリアチェンジを前提に生きていく時代だと思います。だからこそ和光大学では、大学らしい自由な学びを土台にしながら、キャリア教育にも力を入れています。単に就職をあっせんするのではなく、「職業人生をどう築くのか」「変化の中で、どのように自分の人生を選び取っていくのか」を考える教育です。また、専門を深めるためには幅広い教養が欠かせません。穴を深く掘るには間口が広くなければならず、山を高くするには裾野が必要です。自由に学び、興味とやる気を引き出すことが、結果として深い学びにつながると信じています。 ■大学生へのメッセージ 大学で身につけてほしいのは、「ちゃんと考える力」です。学問の本質は、すべてを疑い、一つひとつ自分で確認していくことにあります。先生が言うことや本に書いてあること、SNSで流れてくる情報は、どれも一見もっともらしく見えます。しかし、それをそのまま信じるのではなく、「本当にそうなのか」と立ち止まって考えてほしいと思います。今は情報が溢れ、誰かの意見に簡単に流されてしまう時代です。だからこそ、自分で調べ、自分の頭で考え、判断できる力が必要になります。その力は、社会に出てからも必ず役に立ちます。大学には国からの支援も入っていますが、それは社会が大学で学んだ人材を必要としているからです。社会から託されている期待に応えられるような学生生活を、ぜひ送ってもらいたいですね。 ◆ご紹介者 テリー伊藤様のコメント 和光大学はとにかく明るく、風通しのいい学校だと感じました。「大きくない大学」であること自体が魅力で、大規模校では見えにくくなりがちな学生の空気感や思いが、ここにはきちんと息づいています。強い主張を前に出すのではなく、人や場の雰囲気を通して自然に伝わってくるものがある。個性的でユニークな先生が多く、それぞれの良さを引き出している点も印象的でした。時代に合わせた柔軟さと、ぶれない信念。その両方を大切にしている大学だと思います。 プロフィール1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。 学生新聞オンライン2025年12月23日取材 津田塾大学3年 石松果林 津田塾大学3年 石松果林/慶應義塾大学4年 松坂侑咲

コラム

テリー伊藤 コラムVol.76 ヘリコプターに乗って下田に行って来た

YouTube「お笑いバックドロップ」をやっていると楽しい出会いがある。先日は、横浜の車屋さん“ファボローソ”を通して伊豆下田で手広くビジネス展開をしている方と知り合った。「是非一度下田に来ませんか」のお誘いをいただいた。嬉しいが下田といえば東京から車で4時間は掛かり往復で8時間も。ちょっと遠いかなと返答に二の足を踏んでいたところ「ヘリコプターを用意します。30分で来れますよ。」の回答にビックリ!「ヘリコプターは何処に来るのですか。」「横浜みなとみらいのヘリポートに迎えに行きます。」これまた驚きの返答。みなとみらいにヘリポートがある事も私知りませんでした。 当日約束通り東の空からヘリ登場!黒塗りの機体の格好いい事。しかし実は同乗のイクラちゃんと私は異常な高所恐怖症なのだ!2人共あんなに車は好きなのに。パイロットに恐る恐る聞きました「あの~このヘリ墜落しませんよね?」「昨日酒飲み過ぎて二日酔いじゃないですよね?」「パラシュートは載ってますか」と気弱な質問責め。ベテランパイロットは冷静に「このヘリはエンジンが2基搭載されているので安心してください。たたし本日風が強いので揺れます。」のお言葉。これってとても嫌な予感…。なにはともあれ離陸。強風に機体は揺れて大声を出しながらも何とか無事下田港近くに着陸。空の上では怖くて怯えていたが、地上に立てばすぐに元気回復。 ここからが更に凄い。歓迎の仕方が半端じゃない。下田港に浮かぶ自らが経営する海上レストラン「神戸Steak Hana」に案内され、普段お店のメニューにはない特別料理を出してくれた。以前高級イタリアンレストランで活躍していたシェフが作る見たこともない前菜からスタート。この季節なのに北海道産の生牡蠣。この20年間見たことも無く存在すら忘れていた生きた伊勢海老が大挙して登場。伊勢海老と目が合った、気まずい一瞬。もちろんその後ソテーとして美味しく食べてしまったが。真打は当然神戸牛。お約束通り焼く前に見せてもらった肉には後光が射していた。恐る恐る神戸牛のお値段を聴くと「2万3千円です」のお言葉。普段西友ストアーの18時以降値下がりしたタイムセールの2,000円のオーストラリア産の肉で大満足している自分のスケールの小ささが情けなかった。 食べ終えて… 恐らく二度と夢の豪華ランチは無いと思いながらも大満足な時間だった。「神戸Steak Hana」は2,000~3,000円で気軽なランチも食べられる。隣には1960年代のアメリカのダイナーを感じさせるカジュアルイタリアンレストランも併設されている。下田のキラキラした海を眺めながらののんびりタイムは、時を忘れさせてくれる。甘党の私にとってケーキも美味しかったのは嬉しかった。クリスマスソングが聞こえる季節にまた訪ねてみたい。 テリー伊藤(演出家) 1949年、東京築地出身。早稲田実業中等部、高等部を経て日本大学経済学部を卒業。2023年3月、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。テレビ番組制作会社IVSテレビに入社し、「天才たけしの元気が出るテレビ」「ねるとん紅鯨団」などのバラエティ番組を手がける。その後独立し、テレビ東京「浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛ける。著書「お笑い北朝鮮」がベストセラーとなり、その後、テリー伊藤としてメディアに多数出演。演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「テリー伊藤のお笑いバックドロップ」LALALA USAでコラム連載中https://lalalausa.com/archives/category/column/terry

塚本晴香

株式会社トリドールホールディングス 取締役 兼 CFO 最高財務責任者 山口聡

数字で支え、食の感動でこの星を満たす。 株式会社トリドールホールディングス 取締役 兼 CFO 最高財務責任者 山口聡 (やまぐちさとし) ■プロフィール1974年、東京生まれ。金融、IT、戦略コンサル、電機メーカーなど多様な業界で約30年にわたり、財務・経営企画を中心にファイナンス業務に従事。2020年当社入社、ファイナンス本部長、執行役員兼CFOを経て、2023年より取締役兼CFOとして企業価値向上を担う。 サッカーに打ち込んだ学生時代、金融業界での思わぬ苦難と挑戦、そして食を通じたグローバルビジネスへ。数々の転機を経て、トリドールホールディングスのCFOとして企業価値の向上に挑む山口聡氏。その原点と、未来を担う学生へのメッセージを聞いた。 学生時代の軸にあったのは、サッカーでした。勝敗やポジション争いの中で、努力が必ずしも評価や結果に直結しないこともあり、いわゆる体育会的な厳しさや理不尽さに戸惑いを感じることもありました。それでもやり切る力や、気持ちを切り替えて前に進む姿勢が自然と身についたと思います。チームで成果を出すために必要なコミュニケーション力も、この頃に培われました。アルバイトは外食やイベント運営など、さまざまな現場を経験しました。どの仕事にも共通していたのは「人が動くことで価値が生まれる」という実感でした。サッカーと同じく、個人ではなくチームで結果を出すことの大切さを学んだ学生時代でした。 ■商学部で芽生えた、数字と経営への関心 私は大学では商学部で学び、会計や数字に強い関心を持ちました。卒業後は金融業界に進み、法人向けの仕事を中心に経験を積みました。しかし、入社から1年半で会社が経営破綻するという出来事に直面しました。当時は就職氷河期で、会社に依存した働き方の危うさを強く感じました。この経験が、「自分自身の専門性で生きていく」という意識を決定づけました。その後は、企業の成長フェーズに関わりながら、経営や財務に近い立場で幅広い経験を積んできました。一貫して持ち続けているのは、「数字を経営にどう生かすか」という視点です。 ■転職を重ねる中で形成されたキャリア観 金融機関の後はITベンチャー企業で経営企画業務を経験し、30代前半で戦略コンサルティングファームへ、30代後半にはグローバル電機メーカーで資金調達などの財務業務へとキャリアを重ねました。当時の日本は年功序列や終身雇用の価値観が依然として強く、一つの会社に長く勤めることが評価される時代でした。私自身も当初は、腰を据えて働くつもりでいました。しかし、社会に出て早い段階で環境の変化に直面したことで、組織そのものよりも「自分は何ができるのか」「どんな価値を出せるのか」を常に問い続けるようになりました。そうした中で、立ち止まることへの不安を強く感じるようになり、会社に依存せず、自分自身の強みを持つ重要性を強く意識するようになりました。結果として転職を重ねることになりましたが、振り返れば、変化のある環境や混沌とした状況の方が自分には合っていたのだと思います。思い通りにいかないことの方が多い中で、動き続けることでしか得られない経験が、自分の厚みを形づくってきました。 ■社会意義と“形ある価値”を求めて 現在のトリドールホールディングスは、大学卒業後6社目の職場です。ファイナンス領域では約30年にわたり経験を重ねてきましたが、この会社を選んだ理由は、社会意義のあるビジネスであること、食という目に見える形ある価値を扱っていること、そして日本を基点にグローバル展開している点でした。何より、ここには本気で挑戦し続ける人材が集まっていると感じました。このような環境に身を置くことで、自分の専門性を社会にとって意味のある形で生かしたいと考えました。 ■手づくり・できたてが生む圧倒的な体験価値 トリドールホールディングスは現在、世界で約2,100店舗、約20ブランドを展開しています。旗艦ブランドである丸亀製麺は、国内約870店舗をすべて直営で運営しています。私たちの最大の差別化ポイントは、「手づくり・できたて」という体験価値にあります。たとえば、丸亀製麺では、塩・小麦・水のみを使い、店内で製麺しています。調理工程をオープンキッチンで見せることで、待ち時間さえも楽しさに変えています。全店舗に社内試験を通過した「麺職人」を配置し、看板に掲示することで誇りと責任感を醸成しています。また、「麺は打ちたて・茹でたての状態で提供するという」という厳格なルールを設け、品質基準を徹底しています。 ■フロントは人、バックは合理化 お客様に見えるフロントの部分では、人を通じたワクワク感や距離感を大切にしています。一方で、見えない領域はDXによって徹底的に合理化しています。全店舗に需要予測AIを導入し、1時間単位で売上や来店数を予測することで、シフト設計や発注精度を高め、ロスの削減などのコストコントロールにつなげています。うどんを茹でたり、天ぷらを揚げることはお客様のご来店を見越して準備しますので、予測精度は極めて重要です。作りすぎず、少なすぎず、出来立ての商品の品質と効率を両立させる仕組みづくりが、現場を支えています。 ■海外展開と大胆な投資判断 海外事業は現在、売上の約40%を占める、今後の成長ドライバーです。2011年の丸亀製麵のハワイ出店を皮切りに、トリドールの事業展開は世界29か国へ広がりました。大きな転機となったのが、2018年の「TamJai」買収です。非常に大きな投資でしたが、日常食であることやカスタマイズ性の高さに可能性を感じ、決断しました。成功の裏には失敗もありますが、その経験を次の挑戦に生かすことを大切にしています。 ■少ない元手で大きな価値を生む財務戦略 CFOとして意識しているのは、ただ稼ぐことではなく、「少ない元手で効率よく稼ぐ」ことです。以前は店舗数の拡大が重要なKPIでしたが、現在は収益性に加え、投資効率を示す資本収益性指標も重視しています。守るべきところは守りつつ、限られた資源をどのように配分し、企業価値を高めていくか。その判断の積み重ねこそが、企業価値の持続的な向上につながると考えています。 ■大学生へのメッセージ とにかく、いろいろなことにチャレンジしてみてください。まずはやってみること。そして、没頭する中で、自分の得意や好きなことに気付いて欲しいと思います。変化を楽しみ、「我以外皆我師」という姿勢で学び続けてください。その積み重ねが、自分自身の力になります。為せば成る。その意識と行動を継続することが、必ず将来につながります。 学生新聞オンライン2026年2月5日取材 立教大学2年 塚本晴香 情報経営イノベーション専門職大学1年 白石侑生/情報経営イノベーション専門職大学2年 山田千遥/青山学院大学2年 米田麗美/青山学院大学1年 松山絢美/昭和女子大学2年 阿部瑠璃香/城西国際大学2年 渡部優理絵/立教大学2年 塚本晴香

イベント・企業紹介

第42回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2026 SPRING/SUMMER ~鶴嶋乃...

2026年3月14日(土)国立代々木競技場 第一体育館にて『第42回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2026 SPRING/SUMMER』(以下、マイナビ TGC 2026 S/S)が開催されました。今回のテーマは「OUR CANVAS」。TGCに関わるすべての人が、TGCというこの大きなキャンバスにそれぞれの色を重ねていく。一人ひとりの個性と創造性が交わり、唯一無二の物語を描き出す、壮大なアートピース。春の訪れとともに迎えたマイナビ TGC 2026 S/Sの多彩な豪華出演者の中からモデル・女優・ファッションプロデューサーの鶴嶋乃愛さんにお話を伺った。 ■「TGC」は身が引き締まる大切な場所 芸能生活をモデルからスタートさせた私にとって、TGCに出演することは憧れであり夢でした。夢が叶った時は、もう本当に大緊張でした。TGCが近づくにつれて、毎回気が引き締まると同時に、「モデルとして頑張っていこう」と自分に再確認をさせてくれる、私にとってとても大切な場所です。ステージにむけて、2週間前から食事を改善したり、ピラティスを週2-3回に増やしたり、1日5-6キロ歩くように意識していました。普段のファッションショーはもっと派手な衣装を着ることがあるのですが、今回はフェミニンで、割と真似できるような身近なファッションだと思います。観ている人に「こういうお洋服を着たいな」と憧れてもらえたら嬉しいです。 ■「鶴嶋乃愛」である意味を模索する 私はモデルやお芝居、プロデュース業など、色んなお仕事をさせていただいています。その中で常に心がけているのは、「鶴嶋乃愛である意味」や「私でないといけない理由」を見出すことです。なぜ自分に任せていただけたのか?という理由を明確にして、私にしかできない表現をお客様に届けたいと思っています。また依頼してくださったスタッフの皆さんに「私にお願いしてよかった」と感じていただけるように努力したいと考えています。そのために、日々の生活の中で自己理解を深めることを何より大切にしています。何かを発言する時だけ意識するのではなく、常に「鶴嶋乃愛という人間は何なのか?」を問い続けています。日々の中で見つかる好きなものや苦手なものも自分の一部として捉え、自分自身を深く理解するようにしています。自分を理解していれば、生活の中で浮き沈みがあっても、どうすれば立ち直れるのかが分かります。また取材などの場でも、どう答えるのが一番自分らしくて理想的なのかを模索することができます。この積み重ねで友人との会話でも自分の発言を後悔することが少なくなりました。やっぱり、自分が自分自身を一番理解してあげられるような人でいたいなと。そのために自己理解を大事にしています。 ■大学生へのメッセージ 今の時期は中学生や高校生の頃とは違い、勉強以外のコミュニティ、人間関係の中で「自分はどういう立ち位置なのか」と、社会人になる一歩手前で色んなことを模索していく段階だと思います。その中で何よりも大切にしてほしいのは、自分が何にときめくのか、何が好きなのかということです。その「好き」という気持ちは、きっと将来の夢や人生に繋がっていくはずです。大学生活は、自分の人生の中で大切なものを見つけるための素晴らしい時間だと思います。その時間を大切にしながら、自分を大切にしてくれている周りの方々への感謝を忘れずに、日々幸せに過ごしてほしいと願っています。皆様のことを応援しています。頑張ってください! 取材者:東京都立大学3年 坂倉彩月 イベント名称:第42回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2026 SPRING/SUMMER(マイナビ TGC 2026 S/S)開催日時:2026年3月14日(土) 開場12:00、開演14:00、終演21:13会場:国立代々木競技場 第一体育館公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/26ss/

吉松明優奈

俳優 山時聡真

当たり前を当たり前にしないことに気づく 俳優 山時聡真(さんときそうま) ■プロフィール2005年6月6日生まれ。2016年に映画「ゆずの葉ゆれて」で俳優デビュー。2023年にスタジオジブリのアニメーション映画「君たちはどう生きるか」で主人公・眞人の声を務めて話題に。近年の出演作に、ドラマ「民王R」(2024年)、「ちはやふる-めぐり-」(2025年)、映画「蔵のある街」(2025年)などがある。 映画『90メートル』で菅野美穂さんとダブル主演を務める山時聡真さん。5歳から芸能活動をスタートし、現役大学生として学業と俳優を両立している。そこには「何事も楽しんでやりたい」という強い信念がある。そんな山時さんに俳優を続けている理由や大切にしていること、映画出演が決まったときの気持ち・撮影中のエピソードなどを伺った。 僕は5歳の頃から芸能活動を始めましたが、実は中学1年生の時に、この活動を続けるか悩んだ時期がありました。それでも今の事務所にどうしても入りたいという気持ちがあり、最後のチャンスにかけてみました。ご縁をいただけたことがきっかけで、仕事として向き合っていこうと覚悟を決めたことが、今も俳優を続けている理由です。俳優の仕事の魅力は、自分ではない誰かの人生を生きられることです。少し飽き性なところがある僕にとって、作品ごとに新しい人生を経験できるこの仕事は、とても性に合っていると感じています。なので、学業との両立を大変だと思ったことはほとんどありません。強いて言うのなら、学校行事に参加できないことがあるのは残念でした。でも、ノートを見せてくれる友達や先生、周りの人の優しさに助けられて学校生活を送ることができました。きっと一人では、この仕事を続けられなかったと思います。 ■感謝と謝罪を忘れずに 仕事をする上でも、一人の人間としても大切にしていることは、「ありがとう」と「ごめんなさい」という言葉です。当たり前のことですが、この言葉ですべてが成り立っているような気がします。感謝があるから行動でき、謝罪ができるから誠実に生きていける。自分が言われて嬉しい言葉だからこそ、意識して口にするようにしています。俳優をやっていて嬉しかったのは、「救われた」という言葉をもらったときです。ドラマを見て「同じ境遇で元気が出た」といったコメントを見て、誰かの人生を少し明るくできているのかもしれないという実感がわき、やりがいを感じました。これからも俳優を続けていきたいですし、「何事にも楽しんで取り組みたい」という気持ちをずっと持ち続けたいと思っています。いつか日本アカデミー賞の舞台に立つことを目標に、まずは新人俳優賞を目指して一歩ずつ進んでいきたいです。 ■映画『90メートル』で感じてほしいことは、「生きる喜び」 映画『90メートル』への出演が決まった時は、正直プレッシャーが大きかったです。オーディションの際に脚本を読み、「10代の今の自分が演じたい」と強く思いました。だから、出演が決まった瞬間に、覚悟も一緒に固まった気がします僕が演じた主人公の佑は、バスケとお母さんが大好きな人物です。僕自身がずっとバスケ部だったのもあり共通点の多い役でした。演じる上で特に大切にしたのは表情です。あえて猫背にしてみたり、言葉のないシーンでは、どのような感情なのかを常に意識していました。現場では、特に母親役の菅野美穂さんと中川駿監督に助けていただきました。菅野さんは本当に優しくて、本当のお母さんがいるような感覚でした。すべての場面において100%で演技をされている姿勢に感銘を受けましたし、これからの俳優人生にとっても、大きな学びになりました。また、僕がテイクを重ねてしまったシーンがあり、自分が求めているものが分からなくなってしまった際、中川監督が「チームでやっているのだから、何度でもやっていいんだよ」と声を掛けてくれて、心が軽くなったことを覚えています。この作品について、台本を読んだときは少し難しい話だと感じていましたが、実際に演じる中で、たくさんの人たちの優しい温もりを感じました。田中偉登くん演じる大平翔太の「もっとお前と一緒にバスケしたかったわ」というセリフを聞いた時は、映っていないところで号泣してしまったのですが、作品を重く受け止めすぎなくていい。友達や周囲の人と関わっていく中で、自分が生きている喜びを感じてほしいなと思います。 ■大学生へのメッセージ 佑は周囲の人の優しさに気づけずにいましたが、実は僕たちも、当たり前すぎて気づけていないことがたくさんあるのかもしれません。僕は、この作品を通して「自分が愛されている」ということを実感しました。大学生のうちにしかできないことはたくさんあります。映画『90メートル』は、そんなきっかけを与えてくれる作品です。まずは一日一日を大切に過ごして、学校生活を後悔のないものにできるよう頑張ってほしいと思います。 学生新聞オンライン2026年2月6日取材 武蔵野大学3年 吉松明優奈 映画『90メートル』 3月27日(金)全国公開 出演:山時聡真、菅野美穂、西野七瀬、南琴奈、田中偉登 監督・脚本 : 中川駿 主題歌:大森元貴「0.2mm」(ユニバーサル ミュージック / EMI Records) 配給:クロックワークス ©2026映画『90メートル』製作委員会 公式HP:movie90m.com 公式X:@movie90m https://movie90m.com 城西国際大学2年 渡部優理絵/武蔵野大学3年 吉松明優奈/東京薬科大学3年 庄司春菜 スタイリスト 西村咲喜 / ヘアメイク Nestation 髙橋幸一

坂倉彩月

虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」完成会見

3月20日(金・祝)夜9時30分から、NHK 総合 にて放送予定の虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」。上野の片隅にある山田よねと轟太一の山田轟法律事務所、その設立には知られざるエピソードがあった。連続テレビ小説「虎に翼」では描かれなかった、よねと轟のバックストーリーをふんだんに盛り込み、弁護士の視点から「虎に翼」の世界を描きます。2月27日に開催された完成会見に参加させていただき、主人公・ 山田よね役の土居志央梨さん、轟太一役の戸塚純貴さんに作品の見どころを伺った。 ■内容について、最初に聞いた時の印象はいかがでしたか? 土居: スピンオフが決まった時は本当に嬉しかったです。ただ、最初は「山田轟法律事務所の日常」を描くような、小さな悩みを解決していくイメージでいました。でも実際は想像以上にディープでシリアスな内容でした。撮影が終わった後もしばらく「大丈夫だったかな」と自問自答するほどでしたが、その分、よねという人間の解像度が上がり、改めて格好いいなと感じる力強い作品になりました。 ■お二人で事前に役作りなどの相談はされたのでしょうか? 土居: スピンオフが決まった時は、LINEで「やったね!」「頑張ろうね!」とスタンプを送ったくらいです(笑)。 戸塚: いい意味で、二人の間の「変わらなさ」はありますね。 ■本編終了から時間が空いての撮影でしたが、再び役に戻られた心境は? 土居: かなり時間が空いての撮影だったので「戻れるかな」という不安もありましたが、1年間築いてきたものは大きく、現場に入るとすぐに戻ることができました。 戸塚: 本編の撮影中から「スピンオフができたらいいね」と二人で話していたので、それが実現して、本当に皆様に愛されている作品なのだなと改めて実感しました。本編では描かれていなかった背景を知ることができて感動しましたし、これまでは意外と「轟が仕事をしている姿」がなかったので(笑)、やっと弁護士として働く姿を描いてもらえて嬉しかったです。 ■放送から時間が空いたからこそ、よかったと思うことはありますか? 土居: 本編を観てくださった方々から「この作品が支えになっていた」という感想をたくさんいただきました。子育て中の方や、日々戦っている方……。そうした声を聞いたからこそ、「自分の一言一言が誰かの救いになるかもしれない」という想いが強まり、より大切に演じることができました。 戸塚: 皆さんの反応を直接聞けたことで、冷静に作品への責任を感じることができました。このタイミングでスピンオフをお届けすることに大きな意義があると感じていますし、心からやってよかったと思っています。 ■山田と轟が、法律事務所を立てて一緒に仕事をすることになった理由はどこにあると思いますか? 土居:よねは、虐げられている立場の人を救おうという思いが強い人です。私は、なぜそこまで弱き者を救おうと思えるのか?と疑問に思っていました。しかし今回のスピンオフで、よねは人のために動くと心に決め、神に誓ったんだなと思いました。その心に決めたタイミングで轟と再会したことは、運命だったのではと思っています。この人と生きていくのだと、その瞬間に全て悟ったのではないでしょうか。 戸塚:轟は、本当の自分を無意識に隠しながら生きていたのではないかと思うところがあります。復員して友人を亡くして、仮面を被っていた自分を保てなくなってきたタイミングで、決意を固めたよねと出会いました。よねは人生を導いてくれた人であり、この人だったら他の人に言えなかったことも言葉にできる、一生のパートナーとしてこれからも共にいけると、勇気を与えてくれました。再会は運命だったと思います。 ■作品の見どころと、視聴者へのメッセージをお聞かせください。 土居:これは「立ち上がる物語」です。絶望から這い上がる人の姿を見て、元気や勇気をもらってほしい。どれだけ苦しくても、生きるのが大変でも、人はまた立ち直れる。そんなシンプルなメッセージが詰まっています。 戸塚: 激動の時代背景ではありますが、そこで描かれる心の動きは、現代を生きる皆さんにも置き換えられるはずです。この作品が、誰かの背中をそっと押すようなものになればと願っています。 学生新聞オンライン2026年2月27日取材 青山学院大学1年 松山絢美/東京都立大学3年 坂倉彩月 虎に翼スピンオフ「山田轟法律事務所」 【放送予定】3月20日(金・祝)[総合] 午後9:30※NHK ONEで同時・見逃し配信(放送後1週間)予定3月29日(日)[BSP4K]午後4:45【作】 吉田恵里香【音楽】 森優太【主題歌】 米津玄師「さよーならまたいつか!」【語り】 尾野真千子【出演】 土居志央梨 戸塚純貴 平山祐介 秋元才加 森迫永依 呉城久美絃瀬聡一 細井じゅん 北代高士 鈴木拓 大谷亮介 伊藤沙莉 ほか【法律考証】 村上一博【制作統括】 尾崎裕和 (NHK エンタープライズ 石澤かおる【取材】 清永聡【演出】 梛川善郎( NHK エンタープライズ) https://www.nhk.jp/g/ts/LG372WKPVV 津田塾大学3年 山下さくら/青山学院大学1年 松山絢美/東京都立大学3年 坂倉彩月/東洋大学4年 太田楓華

イベント・企業紹介

杉浦太陽・辻希美・希空 親子初AEON PayのCMキャラクター就任!TGCで初お...

スマホ決済「AEON Pay」を展開するイオンフィナンシャルサービス株式会社(代表取締役社長:深山友晴)は新CMキャラクターとして杉浦太陽さん、辻希美さん、希空さんの3名を起用することになりました。「杉浦ファミリー」として親しまれる3名が、家族揃ってCMキャラクターに就任するのは今回が初めてとなります。本就任を記念し、2026年3月14日(土)開催「第42回マイナビ東京ガールズコレクション2026 SPRING/SUMMER」へ出演しました。親子3名が揃ってイベントに登場したのも、今回が初となります。新CMキャラクター就任の背景やTGC初出演への想いなど、囲み取材でお話を伺いました。新CMは、2026年4月10日(金)より順次、全国で放映を開始予定です。 ■親子3人揃ってCM出演が決まったときの率直な感想を教えてください 辻:まずこのCM撮影のお話をいただいた時は、率直に「よしっ!」っていう気持ちで、みんなでガッツポーズしました。自分たちではあまり違和感ないですが、3人で表に出るのは初めてになりますし、しかもこのTGCという大きな舞台。「AEON Pay」という大きなお仕事をいただけたことも、本当に嬉しく思っています。 杉浦:希空がデビューしてから、親子3人で共演するきっかけがなかなかなかったので、決まった時は嬉しかったです。いつもの家の並びと同じですが、新鮮な感じがします。 希空:私は今までずっと一人でお仕事をさせていただいていましたが、早くお父さんとお母さんと一緒に仕事をしたいなと思っていたので、「やっとだ!」という気持ちです。 ■TGCの衣装のポイントを教えてください 杉浦:ピンクで統一しながら、白の華やかさを入れたコーデです。僕はパパなので、ラフな感じにして、「AEON Pay」さんにぴったりな感じをイメージしました。 希空:私は若さを出したいと思って、ミニスカートにしました。 辻:本当は希空の衣装を着たかったんですけど、ミニスカートは娘に譲らないといけないということで、スカート丈は長くしましたが、肩から胸元にかけては昔ながらのアイドル感を残しました。髪型は、ポニーテールをかけて希空と争ったんですけど、私が見事に勝ち取りました(笑)。 希空:ポニーテールにしたかったんですけど、ママに譲りました(笑)。 ■家族で過ごす時間の中で楽しいと感じる瞬間はどんなときですか 希空:リビングにいる時間が一番好きです。兄弟、お父さんお母さんの全員が揃うのがご飯の時間で、夜ご飯になると家族全員リビングに集結するんです。その時間に色んな話ができるので、一番幸せだなと感じます。もし自分が家庭を持つことになったら、自分自身が5人兄弟で賑やかなので、私も子どもはたくさん欲しいです。3人以上は欲しいなと思います。 辻:自分の部屋もあるんですけど、みんなリビングにいます。特に希空は寝るだけの部屋みたいになっています。 希空:ずっとリビングにいますね。 杉浦:リビングでずっと希空が喋っています(笑)。 ■今後の夢を教えてください 希空:大きなステージで、お母さんの曲やダンスを、お母さんと一緒に披露したいという夢があるので、いつか叶えられたらなと思います。 杉浦:親子でユニット結成ですか? 辻:私も夢であって、私が40歳、希空が20歳の時に、 W成人式と成人式で何かできたらいいねっていう話は、希空とだいぶ前から話しています。パパは最前列で応援してもらって(笑)。 杉浦:それはパパも見たいです。 辻:メンバーカラーで今希空と戦っていて。希空が濃いピンクで、私が薄いピンク。大人は誰も動いてないんですけど、希空と2人だけで盛り上がっています(笑)。 ■今後、家族全員でやってみたいことを教えてください 辻:結婚式をやってみたいです。希空がお腹にいる時にこじんまりやったので、いつかTGCのステージを借りて、ドレスとタキシードを着て、子どもたちが後ろにてくてく並んで歩いてくる、家族7人揃っての結婚式みたいなものができたら嬉しいです。 学生新聞オンライン2026年3月14日取材 東京都立大学3年 坂倉彩月 AEON Pay STAGE©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2026 SPRING/SUMMER ■AEON Payについて 「AEON Pay」はイオンのトータルアプリ「iAEON(アイイオン)」または「イオンウォレット」をダウンロードすることでご利用いただけるキャッシュレス決済サービスです。お財布を持たなくても、スマホ1つでイオンや全国の加盟店でスムーズにお支払いが可能です。AEON Payの魅力は、コード決済(2次元コード、バーコード)とWAONタッチ(電子マネーWAON)の2つの決済方法を自由に選択できることです。また、それぞれのチャージ残高をアプリ内でいつでも簡単に移行ができるため、お客さまの状況に合わせて柔軟に使い分けることができます。また、AEON Payには「ご当地WAON」機能が搭載されており、全国約180の地域・団体から寄付先を選び、チャージ払いを通じて寄付が可能です。普段のお買い物が、地域経済の活性化や環境保全、観光振興など社会貢献につながります。 AEON Payの詳しい機能や特典については以下をご確認ください。詳細はこちら https://www.aeon.co.jp/service/lp/aeonpay/ 東京都立大学4年 坂倉彩月/国際基督教大学4年 渡邊和花/東洋大学4年 太田楓華

中澤京平

ヒューリック株式会社 代表取締役社長 前田隆也

『変革とスピード』をモットーに、必要とされる事業に果敢に挑戦し続ける ヒューリック株式会社 代表取締役社長 前田隆也 (まえだたかや) ■プロフィール1962年生まれ。1984年東京大学工学部卒業後、大成建設に入社し不動産開発に従事。2007年ヒューリック入社後、不動産開発第二部長、事業企画部長、不動産統括部長、開発事業第一部長を歴任。取締役専務、副社長を経て、2022年3月より代表取締役社長(現任)。 都心の駅近、中規模の物件を数多く手がけるヒューリック株式会社。『変革とスピード』をモットーに、不動産事業にとらわれず、時代に合わせて社会に必要とされる領域に積極的に投資を進めている。こうした多種多様の事業に取り組み続けるヒューリックの企業としての精神を、代表取締役社長の前田隆也氏に伺った。 大学に入学してすぐに自転車競技のクラブに所属し、ひたすら自転車に乗っていました。土日が主な練習日でしたが、平日であっても部室に行けば誰かが居て、一緒に自転車で走りに行くことがほとんど。大学時代は勉強を含め、他のことはあまりしていなかったと思います。 ■ヒューリックに入った経緯 大学三年生の時に、都市工学を専門にしました。とは言いつつも、この分野は専門領域が幅広く、加えて当時はバブルの最中であったため、大学卒業後は、金融や信託、コンサルティングファームなど、様々な業種に就職する傾向がありました。その中でも私は広告代理店を志望し、大手広告代理店の面接を受けましたが、惜しくも縁がありませんでした。しかし、リゾート開発や都市開発を多く手がける大成建設という会社がもう一枠人員を募集していたため、私は大成建設に入社することを決めたのです。大成建設は、主にゼネコンに分類される企業で、デベロッパーが企画したプロジェクトを実行していく役割の会社でした。しかし年月を重ねるにつれ、手伝いではなく、デベロッパーとして自らの手で開発事業を企画したいと思い、その中でも、当時から都心の好立地の物件の建替に注力していこうとするヒューリックに魅力を感じ、2007年に転職することとなりました。 ■大規模ではなく中規模の物件を ヒューリックは、1957年に富士銀行(現みずほ銀行)の店舗管理を目的とした「日本橋興業株式会社」として創業しました。当時、保有物件の多くは好立地にありながら銀行店舗として利用されており、不動産の観点では、立地の優位性が十分に生かされているとはいえない状況にありました。当社はこうした物件に着目し、建替を進めることで、収益力を高めてきました。これらの物件は主に中規模ビルと呼ばれ、ワンフロア約1,000坪の大型ビルに対し、250〜300坪程の面積です。我々が中規模に目を向けたのは、大規模ビルの入居テナントは大企業に限られてしまうのに対し、中規模ビルは中堅・中小企業でも入居できるという背景にあります。日本では中堅・中小企業が企業数の大半を占めており、中規模ビルはテナントの裾野が広いことから、入れ替わりが生じた場合でも次のテナントが格段に決まりやすいという特性があります。これにより、ヒューリックの保有物件の空室率は僅か0.4%と、マーケット平均を上回る高い稼働率を実現しています。また、ヒューリックは少数精鋭の組織です。人口減少が進む日本社会においては、少人数でいかに効率良く価値を生み出すかが重要だと考えています。そのため、事業エリアを東京23区に絞り、規模が大きく人手を要する分譲マンションには取り組まないなど、「やらないこと」を明確にしています。社会の変化をいち早く察知し、狙いを明確にした事業経営こそが我々の強みであり、ヒューリックが飛躍を遂げたきっかけなのだと思います。 ■不動産事業を核として多様な価値創造を行う 2024年からは、海外事業にも取り組み始めました。当初は自己資本が小さく海外事業が抱えるリスクを負うことができないという判断で非注力分野としていましたが、継続的な利益成長で自己資本が厚くなったことに加え、国内の人口減少トレンドを踏まえ会社として成長し続けるために海外に目を向けることにしました。現在はアメリカ、シンガポール、インド、ベトナムに展開しており、収益の過半はアメリカによるものです。アメリカは日本と打って変わって、移民などにより人口が増えている国です。アメリカでは高齢者住宅に投資しています。介護士不足が深刻な日本とは対照的に、アメリカでは比較的安定した人材確保が可能である点に着目しました。また、環境・インフラ事業にも取り組んでいます。自社で太陽光をはじめとする再生可能エネルギー由来の発電設備を開発・保有しており、ヒューリックグループで使用する電力の全てを再生可能エネルギーによって賄っています。また、ホテルや高級温泉旅館の開発・運営など観光事業にも取り組んでいます。さらに成長分野でM&Aを積極的に活用して多様な成長事業の取り込みながら事業領域の拡大に取り組んでいます。概して、ヒューリックは社会の変化を捉えながら、必要とされる事業を展開し、高い成長性と安全性を両立しているのです。 ■どのような学生を求めるか 不動産を核としながら、様々なことに興味を持ち、多様な事業にチャレンジしたいと考える学生とヒューリックは相性が良いと思います。企業を取り巻く環境は常に変化しており、それに応じてヒューリックの取り組む事業も変化していきます。しかし、新しいことに挑戦し、成長し続けたいという企業姿勢はこれからも変わりません。そのため、一つのことにとらわれず、幅広い物事に関心を持って行動できる学生こそ、ヒューリックが求める人材だと考えています。また我々は、やりきる力を非常に大切にしています。関係者と意見が衝突したときも、反対されたからと簡単に諦めるのではなく、どうすれば双方にとって良い着地点を見出せるかを考え続け、粘り強く再挑戦できる人を私たちは求めています。 ■学生へのメッセージ お話したように、私は大学時代、自転車競技ばかりしていました。ですが、その中で、学部学科の違う仲間たちと自転車競技含め、色々なことをしたおかげで、背景の違う様々な考え方を知り、関心を持つことができたと思います。ですので、学生のうちは、様々なことに興味を持ち、挑戦して欲しいと思います。 学生新聞オンライン2026年2月20日取材 早稲田大学2年 中澤京平 早稲田大学2年 中澤京平/上智大学 4 年 今泉雄成/国際基督教大学 3 年 若生真衣

イベント・企業紹介

舞台『ポルノ』 合同取材

衝撃の舞台が24年ぶりに復活 舞台『ポルノ』が問いかける人間の本質 舞台『ポルノ』 演出家 松居大悟 (まついだいご)俳優 玉置玲央 (たまおきれお)女優 前田敦子 (まえだあつこ) 2002年初演、観客に強烈な衝撃を与えた長塚圭史さんの戯曲『ポルノ』が24年ぶりに上演されます。当時観客だった松居大悟さんと玉置玲央さん、そして出演者の前田敦子さんは、この作品のどこに惹かれ、今の時代に上演する意味をどのように感じているのか、作品の魅力と上演への思いを伺いました。 Q.舞台『ポルノ』に出会ったきっかけを教えてください。 松居:僕の高校時代は家から出ないタイプだったのですが、母が演劇やミニシアターの映画が好きで、阿佐ヶ谷スパイダースの『ポルノ』を観に行こうと誘ってくれて観に行きました。『ポルノ』を観て、テレビや映画、小説や漫画でも表現しないような、言ってはいけないことを言っていて、それを劇場の暗闇の中でみんなで共有して笑ったりしているという、いけないことをしている感がとても気持ちよかったんです。その後、観劇以来憧れていた『ポルノ』を制作したゴーチ・ブラザーズという事務所に入りました。僕たち(松居さん・玉置さん)は2010年に事務所に一緒に同期として入って、2016年に『イヌの日』という舞台を上演したのですが、そのときくらいに『ポルノ』の話になったと思います。 玉置:僕も高校一年生のときに大人に「おもしろい芝居があるから観に行こう」と連れて行ってもらったことがきっかけです。『ポルノ』を観るまでは王道な芝居ばかり観ていたので、「舞台ってこういうことやっちゃっていいんだ」「こういう作品もあっていいんだ」と思えるような”新しい価値観をぶち込まれる”という体験をしました。実は僕たち(松居さん・玉置さん)の事務所はバーベキューをやっていた時期があるのですが(笑)そのときに「高校生の時に観ていたんだ」という話をしました。 松居:バーベキューで「『ポルノ』やってみたいの?」という話になり「やれるならやってみたいです」と言ってはいたものの、僕たちがまだ20代であることや『ポルノ』は坂の多い町という設定があり、中劇場でやらなければいけないので「まだ経験値が足りないな」と言っていました。 玉置:具体的な内容よりも「すごい衝撃的な作品だったよね」という話をしていた気がします。もう一つは、主人公の国旗耕二の顔がプリントされたビラが客席に降ってくるという象徴的な演出があるのですが、当時観劇した僕はそれを持って帰って大切に取っておいていたという話をしたら松居大悟も同じことをしていたと聞きました。それを聞いたときに「この人と『ポルノ』をやれる日が来るかもしれない」と思いました。 Q.長塚圭史さんの作品の魅力を教えてください 松居:圭史さんの作品の特徴は、寂しさと、そこに対して抗っている中での矛盾めいたものや、人間が人間であることの叫びのようなものがあることです。社会の規範から外れていてもその人が正しいと思っていたら、それはそれでいいんだということを舞台を通して二時間かけて納得させられるような説得力がとても好きです。 玉置:圭史さんの作品は不謹慎さなど、はばかられるような表現が当たり前のように出てくることが多かったんです。やはりどこか歪んだ登場人物や歪んだ世界観が必ずあって、歪んでいるけど、彼らが抱えている思いや感情は非常に真っ直ぐで、彼らにとっては正義であり、正しいことに取り組んでいるんです。 松居:不謹慎だけど品があるんですよね。 前田:長塚さんは役者さんとしても演出家さんとしてもご一緒したことがあるのですが、阿佐ヶ谷スパイダースの戯曲に参加させていただくのは今回が初めてです。二人が十代のときにこの作品を観て、衝撃で何が何だかわからなかったけどずっと残っているというお話を聞いて、そういう作品に出会えることは中々ないと思うので「そんな体験いいな」「覗きたいな」と思ったことがこの作品に参加したいと思ったきっかけです。最初は『ポルノ』というタイトルに気が取られてしまった部分もあるのですが、本読みをしてみて感じたことは癖のある人たちがたくさん出てきて、登場人物はみんな必死に生きているんです。真っ直ぐだから、母性がくすぐられます。「あれってこういう意味だったのかな」「意外とこういう人っているよね」「自分かもしれない」と考えさせられるものがたくさん散りばめられているので、今の自分を測ることのできる深い作品だなと思っています。 Q.台本を読んで24年ぶりに上演する意味はどのように感じましたか? 松居:やはりこの作品は普遍的な人間の本質を描いているので、古くないものだと思います。先ほど前田さんが仰っていましたが、人の普通が自分の普通なのかという考えや、人間が人間であるために、自分の感覚やその気持ちを言語化して、いくつかの愛の形をそれぞれの登場人物が心をさらけ出して喋ったりします。今はSNSなどを通じて文字だけでコミュニケーションをしたり、AIで台本が書けてしまったりして、AIでも物語が紡ぎ出せる時代なのかもしれません。でも、人間が集まって舞台上で作品を創って、劇場でそれを体験するという芸術だけは絶対に人間しか創ることができないと感じています。 玉置:この作品ははっきり言って価値観などがこの令和の時代にそぐわない内容なんです。この作品をやることの意味は、僕と大悟にとって思い出深い作品だからという理由もありますが、人が考え続けなくてはいけない普遍的なテーマということもあります。登場人物たちには歪んだ表現や世界の中にそれぞれの正義と正しさと愛情があります。それを俳優として突き詰め、劇世界を立ち上げることが生身の人間としてできれば、この時代において不謹慎かもしれないことがしっかり意味を持って観てくださるお客様に伝わると信じています。 前田:今回若い人たちにも観てほしいということで、東京公演と福岡公演にU25シートがたくさん用意されています。まずは観てほしいです。その内容を知って、いろいろ思ってくれて少しでも明るい未来が見えたら嬉しいです。当時の(松居さん・玉置さんの)お二人のように「こういうこともしていいんだ」という創作意欲が若い人たちの中で掻き立てられるような舞台になったら本当に素敵なことだと思います。みんな同じ空間で不謹慎な言葉を浴びた時にクスッと笑ってしまうのは演劇ならではの現象で、それがすごく楽しいんですよね。何にも縛られてない自由な場所が演劇にはあってほしいというのは今回の作品を通して改めて思いました。 【公演概要】 舞台『ポルノ』  作: 長塚圭史演出: 松居大悟出演: 玉置玲央、前田敦子、鳥越裕貴、藤谷理子、小野寺ずる、岩本晟夢、うぇるとん東 東京公演:2026年4月2日(木)~12日(日) 下北沢・本多劇場チケット料金:S席(税込・全席指定)4/2(木)〜4/3(金) 8,300円4/4(土)〜4/5(日) 8,800円4/6(月)〜4/10(金) 8,500円4/11(土)〜4/12(日) 9,000円U25シート 3,000円(税込)※U25シートは観劇時25歳以下が対象、当日劇場にて身分証をご提示のうえ、座席指定券と交換が必要です。 福岡公演:2026年4月15日(水)・16日(木) 西鉄ホールチケット料金:S席(税込・全席指定)8,500円U25シート 3,000円(税込)※U25シートは観劇時25歳以下が対象、当日劇場にて身分証をご提示のうえ、座席指定券と交換が必要です。 大阪公演:2026年4月25日(土)・26日(日) サンケイホールブリーゼチケット料金:9,000円(全席指定・税込) 公式サイト: https://www.prn-stage.jp公式X: @gorch_stage #舞台ポルノ 主催・企画製作: ゴーチ・ブラザーズ 学生新聞オンライン2026年3月5日取材 城西国際大学2年 渡部優理絵