
「第一生命 D.LEAGUE 20-21」開幕
日本のダンスの発展と普及、ダンスのプロフェッショナルの輩出を目的とする日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE(Dリーグ)」が2021年1月10日に開幕。 それに先駆け11月15日、都内でプレスカンファレンスが開催。株式会社Dリーグの代表取締役CEO・平野岳史氏、チーフクリエイティブアドバイザー・EXILE HIRO氏、代表取締役COO・神田勘太朗氏らが出席し、「D.LEAGUE」に参加する各チームも登場しダンスパフォーマンスを披露。 今回、Dリーグ平野代表はじめ、チームディレクターたちに意気込みを語っていただいた。 株式会社Dリーグ 代表取締役CEO 平野岳史 株式会社フルキャストホールディングス 取締役会長。業界に就職。“会社員を3年間で辞める”と宣言して、予定通り退職。87年に家庭教師派遣サービスを開始、92年10月に株式会社フルキャストを設立。2001年6月にはJASDAQ上場、2004年9月には東証一部上場を果たす。現在は、取締役会長を務める。 持論は「すべての人には輝く場がある」。 このD.LEAGUEはダンサーたちの夢を叶える場を作りたいと思い、発足しました。他のアスリートや、歌手、俳優の方などは自分が主役となり活躍できる場がありますが、ダンサーはありません。世界的に活躍するHIROさんですら、若い頃は苦しんだそうです。 これからはD.LEAGUEで、将来が明確に見える場を作り、スポーツとしてダンサーが集って戦える、夢を見せる場を提供したいです。 ダンスはやっていない人でも、見ている人が楽しめる、勝ち負けではない魅力もあります。私は娘との話題作りのためにダンスを始めたのですが、体を動かすことの気持ちよさ、見た目以上にハードなこと、振り付けを覚えるのに集中力が必要なことなど、次第にダンスの奥深さに惹かれ、のめりこんでいきました。昔は、ダンスをやっている人は少しダークなイメージがあったように思います。しかし時代は変わり、学校教育にも取り入れられたことで、音楽に合わせて身体を動かす楽しさが広がっています。ダンス人口も増えてきたので、その魅力がD.LEAGUEを通してより伝わるといいなと思います。 今後は各地域からもチームを募集して、全国展開していく予定です。 またD.LEAGUEは世界初の取り組みなので、世界展開も視野に入れています。実は、日本はダンスのレベルが高く、ダンス先進国です。協調性・団結力があるため、チーム戦になると日本のパフォーマンスは圧倒的です。しかし現在、日本でダンサーの仕事だけで食べていくことが難しいため、みんな世界に出ていってしまいます。そのため、D.LEAGUEが日本でダンサーとして活躍できる場になればいいなと思います。 今、大学生で本気でダンスをやっている方も多いと思いますが、卒業後にはダンスをやめて就職をしたり、ダンスを仕事にすることを諦めて趣味として考える人もいると思います。 これからは、D.LEAGUEでプロのダンサーを目指し、夢を掴み取る人が増えてほしいです。また、ダンスをやっていない人でも楽しめる内容となっているので、今後のD.LEAGUEに期待してください。(津田塾大学 3年 川浪亜紀) RIEHATA 『avex ROYALBRATS』 1990年8月生まれ。新潟県出身。「RIEHATATOKYO」プロデューサー。小学6年生からダンスレッスンに通う。16歳で単身渡米し、19歳までの多くの時間をアメリカで過ごす中で、様々なジャンルのダンスを習得。帰国後はその圧倒的なグルーヴと多彩な表現力で、日本のダンスシーンに新風を吹き込む。同時に「SWAG」を最先端のスタイルとして発信し、ダンスのみならずスタイルアイコンとしても存在感を放ち絶大な支持を得ている。これまでに世界各国のワークショップのほか、多数のアーティストの振り付けやMV出演、TV出演等、国内外で幅広く活躍している。 コロナの影響で久しぶりに長く日本にいることになり、日本を盛り上げるためにもやってみようと参戦しました。自分のチームであり弟子でもあるRIEHATATOKYOのみんなに新しい景色を見せてあげたいという理由もあります。もちろん参戦するからにはトップになりたいと思いますけど、ダンス界全体で挑戦する大きなプロジェクトですので、私に出来ることは全力でサポートをしたいという気持ちも大きいですね。野球やサッカーと違って、ダンスは一般の方が応援できる場がないと思うんです。クラブイベントなどだと少し怖いイメージがあるかもしれないし、ダンス界全体で見ると、まだまだ認知度が低い。だから、D.LEAGUEのようなお茶の間でも応援できるような大会ができれば、もっとダンスを知ってもらえると思いました。ダンスって、みんな物凄い努力をしてカッコよくなっているすごいスポーツなんです。アスリートとしてダンサーがもっと尊敬されるようになってほしいですね。いくつものことを同時に頑張ろうとすると、 (学生は受験だったり、バイトだったり、怪我のリハビリだったり、、) 何かのために別のことを休まなきゃいけない時が出てくると思います。でもそれをネガティブに捉えないでほしいです。片方を休んでいても、別の何かに一生懸命頑張っている時間は絶対に人として成長しています。それを乗り越えたらもっとかっこいい自分になれるんだって、ポジティブに考えてほしいです。私自身、妊娠してダンスを休む時は「一年もダンスを休んだら周りとすごく差がついちゃう」ととても怖いと感じた経験があります。でも一生懸命子育てを頑張って、いざ久しぶりにダンスをしたら、「なんかオーラがかっこいいね」って言われました。やっぱり人って頑張っていればカッコよくなるし顔つきも変わる。何かを頑張るために休むのは、絶対に悪いことじゃないんです。たとえ別のことでも、一生懸命やっていれば、そこには成長しかない。それを忘れないでほしいです。 (慶應義塾大学 1年 宮田峻輔) KEITA TANAKA 『 KADOKAWA DREAMS』 2000年以降のダンスシーンに革命を起こした張本人。ストリートシーンで無敵を誇ったBASE HEADSを率いニュースタンダードを確立した。これまで国内のあらゆるアーティストとの共演で経験値も非常に豊富で、一般層への知名度も抜群に高い。また数多くのイベントのプロデュース、音楽プロデューサー、映像プロデューサー、自身のアパレルブランドのプロデュースなどその活動は多岐にわたる。ダンス・音楽・ファッションなど様々なカルチャーからの熱い支持も集める非常に貴重な存在。そんな彼が繰り出すであろうD.LEAGUEでの采配には目が離せない。 D.LEAGUEは、KADOKAWA DREAMSを除く8チームの参加が決まっていて、すでにプレスリリースもされていました。僕は急遽、9チーム目のディレクターとしてオファーをいただきました。プレカンファレンスは11月15日、オファーを受けたのが9月末のことでした。こんな短期間でチームを作れるわけがない・・と思いましたが、D.LEAGUEの理念が素晴らしかったこと、そして一緒にチームを創りあげていく企業がKADOKAWAだったことから、オファーを快諾しました。ダンスのプロリーグの設立は歴史上初の試みなので、歴史の扉を開ける作業はすごく魅力的でしたが、それ相応の反発を受ける覚悟が必要でした。ただ素晴らしい理念のもと、日本に大きな功績を残し続けている他チームのディレクターに名を連ねられることは光栄に思います。また、KADOKAWAの企業理念は「不易流行」、歴史がありながらも新しい事にチャレンジするということです。自分のポリシーである「温故知新」を掛け合わせ、KADOKAWAのメディアインフラに乗せていくことで、ダンスの楽しさをまだ認知していない人にローンチできると思いました。いかに視覚、聴覚、手触り感で届けるか。例えば、好きな曲が使用されていたら身近に感じてもらえるかもしれませんね。そんなダンスと人を結ぶ「フック」が作れたら良いと思います。そして、サテライトなドラマも届けていきたいです。2分間の戦いの裏には、レギュラーになれなかった人たちのドラマが隠されています。それをキャッチアップすることも、D.LEAUGEの隠れた面白さですね。大学生のみなさんには大学での学びを大きな社会に出た時に、応用できるようになっていてほしいです。僕自身も大学で身につけた思考回路は、夢に近づくためのロジックになりました。是非多くのことを知って、自分が目指す方向へ向かうための糧にして欲しいです。そのうちの一つにダンスが含まれていたら嬉しいですね。(明治学院大学 3年 菅井七海) ISSEI 『KOSÉ 8ROCKS 』 6歳より福岡にあるダンススクール「STUDIO MJ」へ通うようになり、ダンスを始める。STUDIO MJのブレイキンチーム「九州男児新鮮組」のリーダーでもある。講師であるSHUVANの紹介で「FOUND NATION」に出会い、メンバー入りを果たす。2012年には世界大会のうちの一つである「R16 KOREA」のソロ部門優勝。その後2013年・2014年と3年連続で優勝を勝ち取る快挙を成し遂げる。その後もISSEIの快進撃は続き、2016年にはチームメイトのWINGZERO、RYO-FLOWと共に日本人初の「Freestyle Session World Final」優勝という快挙を成し遂げる。・その翌月、日本人初にして、世界最年少での「Red Bull BC One World Final」優勝という偉業を成し遂げた。 6歳の頃からダンスを始めて、気がついたらダンスで仕事をしたいと思っていました。なので、D.LEAGUEのお話をいただいて、プロのダンスリーグにぜひ参戦してみたい、楽しそうだと感じました。今回参戦しているチームはとても強いと思いますが、なんとしてでも優勝したいですね。また僕達が踊っているブレイキンは、2024年のパリオリンピックの競技種目に暫定的に加わることが決定 しているので、D.LEAGUEを通じて、たくさんの人にブレイキンを知ってもらいたいです。僕はこのチームを作った時から人気のあるチームにしたいと思っていました。近年ストリートダンスは認知度が高まっていると思いますが、ブレイキンというジャンルはまだまだ認知されていないと感じています。D.LEAGUEをきっかけにダンスをやっている人もやっていない人にも、ブレイキンといえばKOSÉ 8ROCKSと言われるようになりたいです。またストリートダンサーはメディア露出の機会が少なかったので、今ダンスをやっている人にもD.LEAGUEというチャレンジする場があるということを知ってほしいです。ダンサーとして、今やりたいことがなければ、シンプルに好きなことを見つけてやってみることが大事だと思います。またその時に1人で考えすぎず、仲間を見つけられるといいですね。僕自身ダンスを始めたきっかけは友達がダンスをやっていて、その踊っている姿に憧れて始めました。続けられているのも友達の影響がとても大きかったです。たくさんの人に支えられながら、ここまでやってこれています。仲間を見つけたら大事にして、一緒にダンスを楽しんでほしいです。何かに打ち込んでいるとき、周りが見えなくなる瞬間があると思いますが、それが自分の好きなことであり、やりたいことにつながっているのではないでしょうか。(文教大学 2年 早乙女太一) FISHBOY 『 CyberAgent Legit 』 十代前半より頭角を表し、black D.O.G.S.として各世代のあらゆる全国的ダンスコンテストで優勝。ソロバトルでも20歳ごろから優勝を重ね、躍進を遂げる。世界大会「JUSTE DEBOUT WORLD FINAL 2009」 優勝、「SDK EUROPE 2011」優勝の経験も持ち、TVなどのメディアに露出しだすとRADIO FISHを結成。1年の活動を経て、“PERFECT...