参議院議員 立憲民主党幹事長代理 青木愛

議員バッチの重みをこの胸に。政治家とは、国民の希望を叶える仕事である

参議院議員 立憲民主党幹事長代理 青木愛(あおきあい)

■プロフィール

昭和40年8月18日 東京都生まれ
昭和59年 千葉県立安房高等学校卒
昭和63年 千葉大学教育学部卒
      テレビ番組リポーター、音楽活動を経て
平成11年 千葉大学大学院教育学研究科研究生
平成12年 保育士、社会福祉法人理事
平成15年 第43回衆議院選挙初当選
      以来、衆議院3期 参議院2期
令和元年  東日本大震災復興特別委員会委員長 

多様な才能を持ち、音楽経験からリポーター経験を経て参議院議員となった青木愛さん。そんな青木愛さんから、「学生の声をもっと政治に反映させたい」という強い想いや、音楽が大好きだったご自身の学生時代。そして政治家として活躍する現在に繋がる出会いと挑戦をお伺いしました。

■CDデビューも果たした、音楽漬けの大学時代

私は大学生になると同時に、船橋にある家賃26000円の風呂無しアパートで、初めての一人暮らしを始めました。不安も多くありましたが、それ以上に希望を持って新生活を始めたのです。私の実家が保育所をやっていたこともあり、千葉大学の教育学部では幼児教育を専攻していました。音楽が好きであった私は、教育の勉強をしながら音楽サークルに加入し、バンド活動も始めました。幼児教育では音楽の授業も必要であったため、授業でも、サークル活動でも、音楽とは深い関わりがあるものになっていました。そのため、私の大学生活は常に音楽と共にあったのです。また、高校時代にX JAPANのTOSHIとYOSHIKIが同級生であったこともあり、2人の活動を応援する中でも音楽と関わりを持っていました。応援するだけでなく、自らもボーカルとしてレコードを出したりもしていましたね。音楽とは切っても切り離せないものでした。大好きな音楽をとことんやり抜くことができた、大学時代を送ったのです。

■情報番組のレポーターから、政治家への転身

大学卒業後は音楽の道に進み、レコード会社の東芝MIに入りました。その後、私の作った歌がテレビ朝日の『トゥナイト』のテーマソングに使われたことがきっかけとなり、情報番組のレポーターとして5~6年程活動していました。レポーターは時代の最先端を見る仕事であり、先を見据えて視野を広げることを学びました。
そして、バブルが崩壊した後、「音楽と教育の勉強をもう一度やり直したい」と思い、大学院に入り直したのです。当時は人生の先が見えず、焦りもあったのでしょう。そんな中でも自分の生きがいを見出していこうと、当時自由党の小沢先生のところに飛び込みました。親が町会議員、叔父が区議会議員であったため、選挙や政治は自分にとって遠い話ではなかったため、思い切って政界に足を踏み入れたのです。
最初に入ろうと思っていた『小沢塾』には年齢制限で入ることができなかったのですが、そのことがきっかけで、田中角栄さんの『青年研修会』などからお声がけいただきました。どうしようか迷っていた折に、青年研修会の方々から、「千葉県参院選補欠選挙に出てみないか」と提案をいただいたものの、自分にそこまでは自信がなく、お断りしました。
しかし、その数年後、「2003年の衆議院選挙に出てみないか」とお声掛けいただいた時は、「今度こそやってみよう」と思い、出馬を決心しました。そして、周りの人に引っ張っていただいた末、政界への扉を開くことができたのです。

■生きるために必要なものは、みんなに平等であるべき

議員の大切な仕事の一つに「決議」が挙げられます。反対した決議は、印象に残っているものが多いですね。まず一つ目は、リニア新幹線開通の決議です。水の問題、道路の陥没の危険性があるため、私は開通には反対でした。また、リニア新幹線は南アルプスに穴を開けて開通させる必要があるため、自然破壊に繋がります。そして、そのような長いトンネルを通れば大きな事故が起切る可能性もあるからです。
また、水の民営化についての決議に対しても、私は反対していました。何故なら、水は命の綱であるからです。人の命に直接的に影響を及ぼすものは、必ず国営であるべきだと私は思います。生きるために必要なものは、みんなに平等であるべきです。そして、それらは公的な機関で運営されることが望ましいでしょう。

■国民の要望があれば実現するのが、国会議員の仕事

議員をしていて一番嬉しいことは、何と言っても国民や地元の人たちから「良かったね」と言われることですね。時には厳しい意見もありますが、それでも頑張ることができているのは、議員バッチをつけている以上「任期を満了しなければならない」という責任感が根幹にあるからかもしれません。地元の方々に想いを馳せ、まさに『ふるさとを』の歌詞にもあるように、「こころざしを果たして、いつの日にか帰らん」というような気持ちで、日々職務を全うしています。選挙で国民に選んでいただいたからには、何としても国民のために全力で政治を行う義務があると思っています。そのために、まずは目の前の問題を解決しなければならないでしょう。いま目の前にある問題は、新型コロナウイルスの脅威ですね。「国民の要望があればそれを実現する」。それが国会議員の仕事なんですから。

■コロナ禍であっても時間を大切に過ごしてほしい

今の学生さんたちは、コロナ禍という誰もが経験したことのない大学生活を送らなければならない状況下にあり、辛いことも多いと思います。しかし、このような事態であっても、時間は過ぎていってしまいます。このコロナ禍を活かすということはなかなか難しいかもしれませんが、時間を大切に、自分のやりたいことを、思いきりやってみてください。周りを気にする必要はありません。自分の心のままに好きなことに挑戦していってくださいね。私たち議員も、学生さんたちの声に耳を傾け、改善策を考えていく所存です。

学生新聞オンライン 2021年3月4日取材 津田塾大学1年 佐藤心咲

津田塾大学 1年 佐藤心咲 / 津田塾大学 3年 川浪亜紀

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