映画『ブレット・トレイン』

ブラッド・ピット演じるレディバグ

9月1日、ついに日本公開を迎えた『ブレット・トレイン』。
ベストセラー作家・伊坂幸太郎氏による「殺し屋シリーズ」の第2作「マリアビートル」を、ブラッド・ピット主演、「デッドプール2」のデビッド・リーチ監督でハリウッド映画化しました。

世界で最も運の悪い殺し屋レディバグ(ブラッド・ピット)に襲い掛かる、<東京発>超高速列車での人生最悪な120分間!

学生新聞インターンが鑑賞した感想をご紹介します。みなさんもぜひ劇場へ!

日本描写が多く、海外から見た日本のイメージや文化の違いを知る良いキッカケになりました。特にネオン街や刀、ヤクザがアジア圏全体と混ざり合い、日本人とは違う感性で新たな進化を遂げていました。また、生々しい表現が洋画特有で日本のドラマや映画に比べてかなりアダルトに感じました。

映像や音楽もとても凝っていました。音楽においては14曲も使われており、とても豪華でした。日本の音楽が流れる場面も多く昭和の音楽と現代の列車が融合し新たな世界を創り出していました。伏線の回収がとても気持ちよく、「まさか!?」の連続でとても楽しむことが出来ました。登場人物が多くとてもテンポの良い映画でした。

関東鍼灸専門学校3年 竹原孔龍

本作の舞台となっているのは日本。

東京駅から出発した新幹線に乗り合わせた10人の殺し屋の予測不可能な展開に圧倒された。ブラッドピット演じる、運が悪すぎる殺し屋レディバグをはじめとする個性的なキャラクターの殺し屋が登場していて、殺し合いというグロテスクの中に笑いのユーモラスも感じられ、あっという間の120分であった。世界最大の犯罪組織のボス、ホワイトデスが待ち受ける静岡駅に新幹線は向かうのだが、レディバグや他の殺し屋、そしてホワイトデスの思惑が複雑に絡み合い、最終的に伏線が回収され、綺麗にまとまった映画となっていた。アクションシーンも目を見張るものがあり、非常に痛快であった。もう一度見返したい程、面白かった。

明治大学4年 酒井躍

どんなに「最悪」なことがあっても決して止まることはできない、前に進むしかない。という点で列車とそれぞれのキャラクターの人生が重なっているように感じました。

注目のアクションシーンでは、カメラワークが人だけでなく物の視点でも動くため、グイグイと『ブレッド・トレイン』の世界に引き込まれていきました。こうしたスリリングなアクション映画としても魅力的でしたが、日米それぞれの文化や感性の違いをユーモアたっぷりに表現している点に着目しても見応えがありました。また、伊坂幸太郎さんの作品の特徴とも言える張り巡らされた伏線が次々に回収されていく点は、今回も「そうきたか」と意外性が感じられました。『ブレッド・トレイン』、必見です。

津田塾大学4年 宮田紋子

とにかく運の悪い殺し屋である主人公、通称レディバグを含む10人乗り合わせた東京から京都までの新幹線が舞台だ。東京の街中でも戦う姿が所々登場するがほとんどが刀で戦う姿であった。外国人が思い描く日本はやはり、サムライジャパン。刀で戦う時代なのかと思いきやネオンの街並みが広がっていたり独特な世界観が広がっていた。

キャラクターの家族やパートナーのそれぞれの物語があり、大切な人を傷つけられ復讐心が生まれ、暴力によって止まらない争いが続く。また、幸運の虫と付けられたレディバグは自分は不運で呪われていると思うが実は他人の幸運に繋がっていたりする。運は考え方次第で良いにも悪いにも捉えることができるのだと考えさせられた。運と家族という親近感のあるテーマが共鳴し物語に深く入り込んで観ることができた。

川村学園女子大学4年 岡﨑美諭

『ブレット・トレイン』は最初から最後まで観てる方も騙される予測不能なアクション映画でした!主人公のレディバグ(ブラット・ピット)を含む10人の刺客たちが繰り広げる頭脳と格闘が入り混じったバトルも圧巻です。中でも、レディバグが刺客たちと戦うシーンでは、コメディな掛け合いがたくさんあり、単純なバトルだけではない面白さが満載でした!さらに、悪運が強いレディバグがみせるおっちょこちょいなミスや遊び心が観てる人を常に笑わせてくれます!逆に彼には笑えないこともたくさん起きて、毒蛇に噛まれてしまうなんてことも、、、。ブラット・ピットと超有名ハリウッド俳優達が演じる新幹線内で繰り広げる奇想天外なアクションストーリー是非観てみてください!

立教大学4年 須藤覚斗

「これでもか!」と度重なる主人公の悪運と繰り広げられる爽快なアクション、思わずクスッと声を出して笑ってしまうようなコメディ!日常生活のうまく行かないこと、嫌なことなど、全て「まあ、人生なんとなるか!」と思えてしまうような「休む暇がない」アクションコメディでした。まず印象的だったのが、日本だけど異国ように見える色鮮やかで独特の雰囲気を醸し出す映像。普段利用している東京駅や品川駅なのに、全くの異世界のように感じられ、終始ドキドキが止まりませんでした。そしてストーリーが展開していくごとに見えていく、“キャラが濃すぎる10人の殺し屋”たちの人間味も見どころ。普段アクション映画はあまり見ない私ですが、これを機にハマってしまいそうです!

東海大学4年 大塚美咲

今までアクション映画を映画館で見る機会がなかったのですが、いざ映画館で見てみると迫力がすごく、電車のスピード感と相まって、ドキドキ感とハラハラ感が止まらなかったです。クライマックスでは様々なキャラクターの過去や心情が重なり合い、目が離せませんでした。舞台が日本ということで、いろいろなシーンにおいて美しい日本の景観が映し出されていて制作側の日本愛も伝わってきました。いろいろな目線から楽しめる映画になっていると思います。

國學院大學3年 島田大輝

・タイトル:『ブレット・トレイン』(原題: BULLET TRAIN)
・日本公開:2022年9月1日(木)全国の映画館で公開中 
・原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」(角川文庫刊)
・監督:デヴィッド・リーチ
・脚本:ザック・オルケウィッツ
・キャスト:ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、アンドリュー・小路、真田広之、マイケル・シャノン、バッド・バニー(ベニート・A・マルティネス・オカシオ)、サンドラ・ブロック
・日本語吹替版声優:堀内賢雄(レディバグ)、山本舞香(プリンス)、津田健次郎(タンジェリン)、関智一(レモン)、木村昴(ウルフ)、井上和彦(エルダー)、阪口周平(キムラ)、立川三貴(ホワイト・デス)、フワちゃん(ホーネット)、米倉涼子(マリア)
・上映時間:2時間6分
・レーティング:R15+

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。