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Archive for 運営スタッフ

学生新聞インターン

ビッグローブ株式会社 代表取締役社長 有泉 健

フロンティア精神でオンリーワンを目指す ビッグローブ株式会社 代表取締役社長 有泉 健(ありいずみ たけし) ■プロフィール山梨県出身。1984年、KDD(現KDDI)入社。世界初のGPS搭載携帯電話の商品化に向け、位置情報を算出するサーバーシステムなどを設計。ソリューション推進本部長、執行役員を歴任。2017年1月、ビッグローブ株式会社代表取締役社長へ就任。 実家の鉄工所の跡継ぎを断り大学へ進学。今でこそ当たり前に利用されているITだが、業界の成長を18歳にして予想。衛星、通信の開発を中心に、独自の嗅覚を頼りに今もなお躍進し続ける。トップではなくオンリーワンを目指すという有泉社長に、BIGLOBEの将来展望を伺った。 学生時代はネットもコンビニもない時代でしたので、下宿で日夜実験レポートを書くことに追われる毎日でした。親には高校卒業後には家業の鉄工所を継ぐように言われていましたが、大学に進学しました。大学では今後コンピューター業界が成長するだろうと予測して工学を専攻し、リニアモーターカーなどで利用されている超伝導について研究していました。この技術があれば新しいコンピューティングの世界を創り出せると考えました。常温に近い状態で超伝導現象をいかに起こすかという研究を大学院生になってからも続けていました。就活を始めた当時、業界ではコンピューター&コミュニケーションが流行っていました。当時の花形は衛星通信。私はミーハー的な感覚で国際電信電話株式会社(KDD。現在のKDDIの前身会社の一つ)を選び、通信の世界に一歩を踏み出しました。 ■技術者からマネジメントの世界に 入社後は茨城衛星通信所のシステム運用の現場で3年半ほど働きました。主に衛星での無線設備の運用に携っていました。その後、東京の本社で衛星通信設備の設計担当になり、衛星本体そのものを世界各国と協力しながら作りました。打ち上げた後に、地上で衛星のモニタリングをしながら姿勢制御する機能なども設計していました。このように、入社後は現場と設計を8年間やった後に、人事部へ移動。人事部は当初2年の予定だったのですが、会社の合併などが重なり、結果的に4年半になってしまいました。当時、IT業界ではインターネットサービスが学術用から商用化し、産業革命が起きていました。このまま現場を離れていては技術者として死んでしまうと思った私は、技術者に戻るために必死で上司を説得し、ようやく戻ることができたのです。そして2000年から17年間法人向けのソリューション事業に従事しました。私自身が成長できたのは、この事業に携わったことが非常に大きかったと思っています。お客様の本心やインサイトを知るには、直にお会いして話すしかありません。お客様に納めたシステムがトラブルを起こして怒られる、改善する。お客様の欲しいものができる、喜ばれる。この繰り返しが自身の経験値、モチベーションとリレーションという財産になります。2017年1月、BIGLOBEの社長に就任し、現在に至ります。上司からはいつも「担当5:上司3:経営者2」の目線がリーダーにとって必要な目線であるとアドバイスを頂き、意識して実践してきました。 ■ブラックオーシャンを手に入れる 新たなソリューションを思いついた際に、上司から「これはどうして売れるの? 強みは? 差別化は?」と必ず聞かれました。レッドオーシャンでは、マーケットの規模感があっても差別化できなければ同質化によっていずれ衰退します。BIGLOBEに来て驚いたことは、コンシューマー事業は法人事業と違って競合他社がひしめいていました。そんな中で勝ち残っていくためには次の2つの考え方が大切です。1つ目はSTP分析によるBIGLOBEの戦略分析を行い、差別化しながら実践することです。2つ目はバックキャスティングによる思考法を身に付けることです。つまり、2〜3年先の未来のあるべき姿から今どうすべきかを考えるのです。先を見据えて自分たちのtobeを決め、そのためのtodoを決めるというバックキャスティングの教えがとても役に立ちました。皆さんのBIGLOBEのイメージは通信事業だと思います。それはインターネット黎明期からフロンティア精神を持ち、数多くの事業を手掛けてきたからだと思います。しかし、通信事業の成長が飽和状態になってきた今、もう一度フロンティア精神を発揮し、バックキャスティング手法で未だ世の中にない、これから必要になるものを世に先駆けてやっていこうとしています。その筆頭となるのが社会環境事業です。現在、具体的に手掛けているのは、健康経営に資する法人向け温泉トラベル事業、AIを活用したビルのエネルギー制御事業、地球に負荷をかけない自然環境を活用する再生エネルギー事業があります。ビルのエネルギー制御は、日本ではまだ例のないAIを活用した消費電力の効率化です。また、再生エネルギーは、設備が大掛かりになりがちな太陽光・風力ではなく、水や土、生ゴミの堆肥から電気を集電するシステムを作り、世界で未だに電気が使えていない13億人の人々に届けたいと思っています。 *message* 学生の皆様には海外に行くことをオススメします。海外に行ってビジネスをクリエイトするWAYを学んでほしいのです。日本の物作りの技術は素晴らしいですが、それらを掛け合わせてビジネスにする能力がものすごく低いです。Uber はまさに良い例で、新しい技術は何一つなく、位置情報とメールのみで世界最大のタクシー会社になろうとしています。若い人こそ海外へ出て発想・思考に触れ、日本発で世界初を増やしてほしいと思っています。 学生新聞2022年10月1日発刊号 関東鍼灸専門学校3年 竹原孔龍

八木彩花

イオン株式会社 執行役 事業推進・ブランディング担当 尾島 司

「人々の笑顔」のために、常にチャレンジし続ける イオン株式会社 執行役 事業推進・ブランディング担当 尾島 司(おじま つかさ) ■プロフィール1986年4月、(株)三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。その後、2005年1月にリーマン・ブラザーズ証券(株)、2012年6月に野村證券(株)執行役員、2017年6月にウェルス・マネジメント(株)取締役、2020年6月に(株)大戸屋ホールディングス取締役を経て、2021年6月にイオン株式会社入社。2022年3月に同社執行役となり、事業推進・ブランディングを担当。 小売業の牽引役として進化を続けるイオン株式会社。常にお客様の笑顔を生み出すことに力を入れている。これは尾島執行役の人生観そのものであった。人々を笑顔にするという明確な目的を持ち、常に挑戦を続ける尾島さんに、その一貫した人生観や今後のイオンの展望などを伺った。 僕の人生において大事なことは、好奇心です。面白そうだと思うことは、何でもチャレンジしてきました。学生時代は格闘技、バイク、ウィンドサーフィン、スキー、オーストラリアでのスキューバダイビングやワーホリなど、新しいことに興味をもってチャレンジし続けていました。常にワクワク、ドキドキの学生時代でした。大学卒業後は銀行に入りました。決め手は人です。反骨精神のある変人が多く、おもしろそうだと思ったのです。19年間働いた後、投資銀行や証券会社などを経て現在に至ります。七転八倒しながらも乗り越えてこられた鍵は、やはり好奇心だと思っています。旧約聖書の教えにあるとおり、私たちが今持っているものは神様から与えてもらったものだから感謝し、活かしていかなければいけないと思っています。与えられたチャンスやご縁を活かしきることが僕の人生観です。そのためにいろいろなことにチャレンジします。リスクなど大してありません。もちろんうまくいかないこともありますが、失敗を恐れずに躊躇なくチャレンジし続けることが大事だと思います。夢中になれることに出会って、真剣に向き合いながら考え抜くことが一番楽しいと感じています。 ■お客様ニーズに合わせて進化する 銀行に勤務していたときに、イオンから銀行設立の相談を受けたのをきっかけに、イオンのアドバイザーとして数多くのM&Aや子会社の再生などに関わってきました。そして現在は、執行役として新しい事業を推進していくこと、ブランド価値を上げていくことに努めています。イオンは従業員約56万人、子会社約300社という巨大グループであり、大変多くのご縁をいただいております。こうした〝イオン生活圏〞のお客様を中心に、お客様目線で常にチャレンジを続けています。モール事業の牽引やイオン銀行の立ち上げ、海外での金融クレジットの推進なども同じ文脈に連なるものです。時代が変化するにつれて、お客様のニーズも変化します。マスマーケティングが通用した1980年代とは違い、現在は価値の多様化が進む〝個の時代〞です。多様化するお客様のニーズに応え、お客様目線でどこまで対応できるかが企業の成長につながります。イオンモールに多くの専門店が入っているのもそのためです。その時々のお客様が求めるものに合わせて変化していく、だからイオンモールは常に変化・進化していき、完成はないんです。イオンは2000年以降、売り上げ規模にして4兆5000億円相当のM&Aをやってきました。ニーズに合わせてさまざまな価値提供ができるよう、コンテンツを常に進化させています。 ■ECにチャレンジする生鮮食品 コロナ禍によってECの存在が大きくなってきています。ECで成功してきたものは、高額で軽いものです。その対極にある重くて安いもの、つまり生鮮食品は最もECに向かないカテゴリーです。温度管理や需要予測も大変難しく、大手でもまだまだこれからという状況です。このような中にあって、イオンは生鮮食品のEC化にチャレンジしています。「おうちでイオン」というネットスーパーで圧倒的なポジショニングを築き、さらにイギリスのOCADO社と提携して、大規模なフルフィルメントセンターの設置や効率的な配送の仕組み作りに大きな投資をしています。こうしたチャレンジもイオンならではであり、他のネットスーパーと大きく差別化できるところではないでしょうか。 ■ブランドイメージの転換 イオンは、これまでの安全・安心というブランドイメージに加え、笑顔を感じてもらえるようにしていきます。私は、これこそがイオンが目指すべき根本のテーマではないかと思っています。イオンは第一の理念として平和産業を掲げています。平和でないと笑顔がないんです。悲しみや涙に対して手を差し伸べたいと思うのは自然なことです。そこに笑顔が戻るのが生きる上で大切なことだと思っています。つまり、技術革新が目的になって環境破壊につながっては意味がないんです。みんなが幸せになるために努力していたはずなのに、その結果が笑顔ではなく苦しみが広がっているという現状になり、SDGsが叫ばれているんです。イオンは環境問題にいち早く取り組み、継続して木を植えています。これも笑顔に貢献するためです。結局、究極の目的は人々を笑顔にすることなのです。その軸を外してはいけないと思っています。 *message* 失敗を恐れずにたくさんチャレンジしてほしいです。自己満足ではなく、チャレンジして世界を広げていった結果、接する人を笑顔にしていける、そんな人生を歩んでいってもらいたいです。人を笑顔にするということを喜びに変えて挑戦し続けることは、実に楽しくてワクワクする人生だと思います。そこで大切なのは、神様から与えられた自分の才能や能力を認識して、それを活かすことです。どんな分野でも何のためにやっているのかを常に考え、人々を笑顔にしていくために、自分の才能を活かしていってほしいと思っています。 学生新聞2022年10月1日発刊号 上智大学4年 八木彩花

大学理事長・大使館

立教大学 総長 西原廉太

真理にこだわり、自分のオリジナルなものを持つ 立教大学 総長 西原廉太(にしはられんた) ■プロフィール1987年京都大学卒業。1994年聖公会神学院修了。1995年立教大学大学院文学研究科組織神学専攻博士課程(前期課程)修了。博士(神学)。1998年に立教大学文学部専任講師となり、助教授、教授、副総長などを経て、2021年4月より立教大学総長。 社会で活躍していくためには「真理とは何か」にこだわり続けることだという。たくさんの情報の中から本物を見抜く目を養わなければならない。そのためには実際に自分の目で確かめることが大切だと話してくださった。そしてファーストクラスの人間であれと説く立教大学の精神を西原総長に伺った。 ■どんな学生生活を過ごしてこられましたか 大学生の頃はとにかくたくさんの人と出会うことを意識していました。大学1年生のときに、先輩に誘われて子どもと遊ぶサークルに入りました。それは何かといえば、在日コリアンの子どもたちと公園で遊ぶというものでした。また、青果市場でアルバイトもしていたので、早朝にアルバイトをした後、大学で授業を受けてからサークル活動をするという毎日を送っていました。当時、社会から不当な差別を受けていた地域に住む子どもたちと出会うことで衝撃を受け、自分の生き方を考え直すようになりました。さらに、サークル以外でも沖縄に行って愛楽園という元ハンセン病療養所で暮らす方々からお話を伺ったり、北海道ではアイヌの人々と交流したりなど、たくさんの人との出会いがありました。そのようなさまざまな環境や文化の中で生きている人たちと触れ合うことで、自分は何者なのかを考えるようになりました。 ■総長の仕事とはどのようなものなのですか 総長には教育・研究・学務の3つの仕事があります。教育は実際に授業をしたり、ゼミでは学生といっしょにさまざまな課題と向き合って解決方法を議論したりします。研究は論文を書いたり、研究に関する本を読んだりしています。大切なのは、良い教育者は良い研究者であるということです。教育者としての教員は、研究を続けて常に新しい情報を学生に届けなければならず、授業もよりわかりやすく伝える工夫をしていかなければなりません。また、エデュケーションという言葉がありますが、この言葉の語源はラテン語のエクスデュカーレに由来しています。外に引き出すという意味で、教員は生徒の可能性や能力を引き出さなければなりません。そのためには教育と研究のバランスが大切です。そして最後の学務ですが、これは大学の運営、つまりはプロデュースをすることです。そのためには実際に大学のビジョンを提示し、全ての学生や教員が安心して過ごせるように管理・運営をしています。 ■社会で求められる学生像をお聞かせください 大切なのは批判されることを恐れず、「真理とは何か」にこだわり続けることです。そして、自己の存在を知って他者の存在に気付き、そこから人間を学んで世界を読み解くことだと思います。つまり、常識や定説を疑い、オリジナルなものに触れるということです。デジタル・ネイティブである現代の若者は、疑問を抱くとネットで調べて分かった気になってしまいます。しかし、「本当にそうなのか?」と実際に見たり、経験したりして自分のオリジナルなものを持つことが必要です。英語の勉強もそのためにするものです。疑問の答えが日本にない場合、海外に行って本物を見て、直接自分で確かめるしかありません。しかし、そのためにはその国の言語がわからないと理解できません。英語はスコアを取ることが目標ではなく、日本語だけでは理解できない情報を得るために必要な言語なのです。そしてありふれた情報の中から本物を見つけ出すことができる人が社会で求められる人なのです。 ■大学生へのメッセージをお願いします 最後にこの言葉をご紹介します。「Do your best, and it must be fi rst class.」。これは戦後日本にアメリカンフットボールを紹介した、立教大学の教授でもあったポール・ラッシュ博士の言葉です。直訳すると「最善を尽くせ。そして、一流であれ」となります。その意味するところは、勝つことのみが目的ではなく、与えられたミッションに対して最善を尽くす、そのプロセスこそが大事なのだと。その取り組む姿勢、そのふるまいをもって一流たれと。 学生新聞2022年10月1日発刊号 立教大学4年 須藤覚斗

学生新聞インターン

作家 赤川次郎

好きなことを仕事にできる幸せ。70年以上変わらない想い 作家 赤川次郎(あかがわじろう) ■プロフィール1948年、福岡県生まれ。1976年『幽霊列車』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。1980年『悪妻に捧げるレクイエム』で角川小説賞、2016年『東京零年』で吉川英治文学賞を受賞。『セーラー服と機関銃』『ふたり』『いもうと』『天国と地獄』など著書多数。 ■小説家になろうと思ったきっかけは何ですか 実は一度も「作家になろう」と思ったことはないのです。というのも、手塚治虫さんの漫画に影響を受け、小さい頃から物語を作るのが好きでした。3歳のころから中学校に上がるくらいまで漫画を描き続けていたのですが、絵の力が追い付かず、我ながら下手だなと思って描いていました。デッサン力のなさを嘆いていた中学3年生の頃、『シャーロック・ホームズの冒険』という本に出合ったのです。それまでは意味も分からずに難しい本ばかり読んでいたのですが、人を楽しませる小説があることを知って、こういうエンターテインメントものなら自分でも書けるのではないかと思い、小説を書き始めました。それ以来、60年間ずっと書き続けています。最初はともかく好きで書いていただけで、どこかに投稿するという意図は全くなかったのですが、高校卒業後の就職先で出会った同僚から詩集を出そうと誘われ、自分たちで作ったものを会社の社員に配ったのです。そうしたら「面白いね」と言ってもらえて、自分の書いたものを面白がってくれる人がいるのだと思い、それがきっかけで脚本や小説の募集に応募するようになったのです。 ■小説に対する思いを聞かせてください もともと物語を作るのも話を書くのも趣味なわけですから、趣味を仕事にできるのは本当に幸せなことです。締切があるので何でも好きなようにはできませんが、締切がないと書かないですからね(笑)。小説を書く上で大切にしていることは、読者に媚びないことです。エンターテインメントですから、読者に喜んでもらうのは大事なことですが、媚びるのとは違います。媚びてまで書くようになれば、書くことを楽しいと思えなくなってしまいます。そうなればおしまいです。やはり自分の好きなことを好きなように書き、それで読者がついて来てくれればありがたいなという思いでおります。 ■大学生へのメッセージをお願いします 本を読んだり美術展に足を運んだりして、人生の先輩たちが素晴らしいといったものの変わらない良さを見つけてほしいと思います。良いものにいつも触れているというのは大事なことです。自分がとてもかなわないと思うものに出会っておくことで人は努力をするようになるものです。 学生新聞2022年10月1日発刊号 東京農業大学3年 畑千絢

和田真帆

GMOインターネットグループ株式会社 取締役 グループ副社長執行役員・...

乗り越えられない試練はない。その先に新しい世界がある GMOインターネットグループ株式会社取締役 グループ副社長執行役員・COO グループ代表補佐 グループ人財開発統括西山 裕之(にしやま ひろゆき) ■プロフィール神戸大学中退後、(株)リョーマを創業し起業家として活動。1999年にグループジョインし、まぐクリック(株)〈現、GMOアドパートナーズ(株)〉を364日(当時の史上最短上場記録)でNASDAQジャパン〈現、JASDAQ〉への上場を果たす。2015年にGMOインターネット(株)〈現、GMOインターネットグループ(株)〉取締役副社長に就任。COOとしてグループ代表補佐および人財開発部門統括を務める。 インターネットインフラを中心に事業展開をしているGMOインターネットグループ株式会社。1995年に創業し、2051年までに売上10兆円、利益1兆円、会社数207社、パートナー(社員)20万人の目標を掲げる。創業期に宣言したこの55ヵ年計画に向かって邁進する西山COOに、自身のキャリアと共に会社の成長戦略を伺った。 大学に入ってしばらく生活をしていたら、就職のためというのか、いわゆるいい会社に入るために大学に来ているような違和感を覚えました。そう思い始めると大学では刺激がなくなり、学校外に活動の場を求めるようになり、合宿免許の斡旋ビジネスを仲間とやり始めました。このような形で最初は大学に籍を置きながらビジネスを始めたのですが、結局、大学を中退し、事業の道を選びました。その理由は自分自身、学業と事業の二股は中途半端だと感じていたことと、父親に「大学に籍を置きながらいつでも逃げられるような環境でやっていてその業界で戦っているプロに勝てるのか?」と言われたことからです。「大学卒業」というタイトルは自分にとって本当に必要なのかを考え、この決断をしました。 ■運命を変えた熊谷代表との出会い 大学を辞めた後は、時代を切り開くような存在になりたいという願いを込めて「株式会社リョーマ」を立ち上げました。しかし、会社は軌道に乗らず、最終的には売却したのですが、このときの仲間は今でもかけがえのない盟友です。その後、30代になり再び会社を立ち上げ、出版や音楽などのメディアコンテンツを提供する会社を経営している中で、現グループ代表の熊谷と出会い、一緒にやらないかと誘われたのです。熊谷からは「インターネットは革命だよ!革命に参加しなくてどうするの?」と言われました。そのときは自分の会社もあったので正直迷いました。しかし、インターネットが普及したらすごいことになるというワクワク感があり、面白いことができるのではないかと思いました。それ以来、「すべての人にインターネット」。この理念でずっとやってきています。 ■できる人が集まる仕組みをつくる GMOインターネットグループの魅力を一言で表せばベンチャー企業の集合体であることです。「自分たちが全てをやるのではなく、やれる人が集まれる仕組みをつくる」ことがグループの役割だというのが基本にあります。なぜそのようなスタイルを取ろうと思うかというと、インターネットサービスは無限大であり、いろいろな方向に広がっていきます。一人で考えられることは限りがあります。それよりも専門家たちが集まる仕組みをつくり、会社を利用してもらう方が成長戦略を描くにははるかに大切だと考えているからです。私たちはこれを「梁山泊経営」といっています。 ■No.1&STEAM人財採用 〜新卒年収710万円プログラム〜 「No.1&STEAM人財採用〜新卒年収710万円プログラム〜」を立ち上げたきっかけはコロナ禍です。2011年の震災を契機に、毎年、避難訓練やリモート環境で仕事をする訓練を行ってきました。そのため他に先駆けていち早く全面リモートワークに切り替えられたのですが、実際にやってみるといろいろな問題が出てきました。たとえば捺印です。ハンコを押すために感染の危険を冒して出社しなければなりませんでしたが、私たちには「電子印鑑GMOサイン」というサービスがあります。印鑑廃止の方針から2日後には印鑑を完全廃止しました。これだけでも出社のための時間は削減できますし、捺印作業自体も数秒で終わります。このように、コロナ禍を機に始まったリモートワークで課題の洗い出しと共に業務の棚卸しを行いました。そして一人ひとりが生産性を高めることで生まれた利益はパートナー(従業員)に還元し、給与をナンバーワンの水準にしていくことを決定しました。私たちは100年単位で継続する企業グループを目指しています。そのための人財投資に還元することにしたのです。その一環として、STEAM人財と呼ばれる次の世代を支える人財に集まってもらうために立ち上げたのが「No.1&STEAM人財採用〜新卒年収710万円プログラム〜」です。これまでにないイノベーションに対し、まずやってみよう! と自ら動く行動力を持つ皆さんに、ぜひ挑戦していただきたいと思います。 *message* 今の時代、昔よりも仕事が増えて「生きていくのに困らない時代」になっています。そこで大切なのは「怖がらず自分に自信を持って勝負できるかどうか」だと思います。新しいことに挑戦してみた結果うまくいかなかったとしても、必ず別の方向に道は開けるものです。GMOイズムのスピリットベンチャー宣言にあるのですが、あなたに解決できない問題はそもそもあなたに起こりません。自分が課題だと思うことは誰かが期待しているから課題になるのです。何があっても今の私にできるギリギリの範囲なのだと思って、乗り越えた先の新しい世界を見てみたいと思いませんか? 学生新聞2022年10月1日発刊号 日本大学3年 和田真帆

学生新聞インターン

衆議院議員 前経済産業大臣 萩生田光一

日本は資源が乏しく「人材力」が重要。人を育てるための給付金制度を確立 衆議院議員 前経済産業大臣 萩生田光一(はぎうだこういち) ■プロフィール2021年10月に経済産業大臣に任命され、産業競争力担当大臣、ロシア経済協力担当大臣、原子力経済被害担当、原子力損害賠償・廃炉等円滑化機構担当大臣を務めた。同年、自由民主党東京都支部連合会会長に就任。2003年の初当選から数えて現在6回目の当選で、これまで文部科学大臣、自由民主党幹事長代行、内閣官房副長官、内閣人事局長などを歴任。2022年8月、自由民主党政務調査会長に就任。 ■転換点となった高校時代の困り事 私が政治に興味を持ち始めたのは高校生の頃でした。ある日、先生が社会の授業中に「家のトイレが汲み取り式の人いますか?」と生徒に問いかけました。汲み取り式トイレとは、便器とつながるタンクに汚物を一時的に貯め、汲み取り業者が定期的に汚物を回収するトイレのことを言います。八王子にある我が家のトイレは汲み取り式であったので、先生の問いかけに何の躊躇もなく手を挙げたのですが、驚くことに手を挙げたのは私一人だったのです。当時の私は、都心の家庭はほとんどが水洗トイレだと思い、恥ずかしく感じるようになりました。後日、我が家も下水を引いて水洗トイレにしてほしいと親に頼みました。しかし、無理だと言われ、自ら役所に問い合わせをしたものの、やはり役所の人からも下水が引かれるのは10年後だと言われ、ひどく落ち込んだものです。そのとき、このような身近な問題や困り事を解決できるのは政治だと思ったのです。この出来事が私を政界へと導くきっかけになりました。 ■日本に必要な人材力を補う 日本は資源が乏しく「人」で勝負するしかありません。つまり、日本には人材力が必要なのです。だからこそ学生が学びに没頭できるように給付金制度の確立に尽力してきました。しかし、日本には人材の欠けている分野があります。たとえば、かつては日本のお家芸であった感染症の分野です。日本はコロナ禍において世界をリードするような感染症に対する研究成果を発表できませんでした。それは公衆衛生が整ったことで伝染病がなくなり、感染症の研究が減ったことが原因です。つまり、出番の少ない研究に力を注ぐ人材がいなくなってしまったのです。しかし、いついかなる時にその分野の人材が必要になるかわからず、欠けている分野に人が集まるように、奨学金を出すようにしています。これは国の施策ですが、学生にとっては人材が欠けている分野であればお金をかけずに学ぶことができ、その分野で輝ける可能性も高くなります。 ■大学生へのメッセージをお願いします 大学は勉強をするところですが、人とのつながりを作るところでもあります。コロナウイルスの影響でオンライン授業になってしまい、人と関わる機会が少なくなってきています。対面授業が始まった際は、是非人と会ってつながりを大切にしてください。 学生新聞2022年10月1日発刊号 津田塾大学3年 佐藤心咲

伊東美優

長澤まさみ 理想のゴールはまだまだ先、だからこそ走り続ける

女優 長澤まさみ(ながさわ まさみ)2000年第5回「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリを受賞し、同年女優としてデビュー。以来、話題作に多数出演。近年では『コンフィデンスマンJP』シリーズ、映画『マスカレード・ナイト』『SING/シング:ネクストステージ』『シン・ウルトラマン』など。最新作映画『百花』が公開中。10月より、主演ドラマ「エルピス―希望、あるいは災い―」がスタート(カンテレ・フジテレビ系/月曜22時〜放送)。 12歳で受けたオーディションのグランプリ受賞をきっかけに芸能界デビューを果たし、数多くの作品で圧倒的な存在感を放っている長澤まさみさん。今年は4年半ぶりとなる連続テレビドラマの主演も決定した。そんな華々しいキャリアを持つ長澤さんに、日々心がけているマインドや仕事への想いなど、真摯にお話いただいた。 幼少期からよくドラマは見ていて、物語を楽しむということが好きでした。小学6年生の頃に事務所のオーディションに合格したのですが、当時はまさか自分が女優になれるとは思ってもいませんでした。 デビューして約1ヵ月後にすぐ映画の撮影が始まったのですが、とにかく周りの役者さんたちに付いていくのに必死でした。これは女優業に限らずどのお仕事にも共通して言えることですが、自分が求める理想のゴールにずっと辿り着かないことが仕事のやりがいだと私は考えています。それこそデビューしたての頃は、一つの作品を演じ切ることがゴールだと思って仕事をしていました。しかし作品が影響力を及ぼすのは撮影終了後です。作品を撮り終えることがゴールではなく、ゴールはその都度変わっていくものだと思うようになりました。ずっと先にあるゴールに向かって日々走り続けるからこそ、それがモチベーションとなって頑張れるのだと思います。 自分に素直に、〝等身大〞でいること 多くの人と関わる中で、常に等身大の自分で居続けることは難しいと思います。人と関われば自分の中にいろいろな感情が生まれるのは当然のことだからです。そして人は物事に真剣に取り組めば取り組むほど、たくさんの感情が能動的に湧き出るものだと思います。その中で私は自分の性格を理解することが凄く大切だと考えています。どんな状況のときに自分がどんな感情になるかを理解していれば、自分の感情をコントロールできるようになります。これは決して自分の感情を隠して人と接することではなく、自分の想いに素直になるための方法です。私も10代、20代の頃は感情的になりすぎてしまったりして上手くいかないこともたくさんありました。でも皆さん、もっと自分に素直になってもいいのです。その後に、そのときの自分を客観視して振り返れば、新たな発見や成長にもつながるし、自分のことをより深く理解するきっかけにもなります。 日々の生活が自分を形作る 忙しい中でも丁寧な暮らしを心がけています。身の回りの整理整頓や朝の掃除など、毎日行うことをルーティン化することで、自然と脳がスッキリするんです。やはり日々の生活は自分を形作るものなので、どれだけ時間がなくてもきちんとしようと意識しています。また、人と比べることはしません。 他人と比較して「自分なんて……」と感じてしまう経験、多くの人にあると思います。でもそれって自分のやる気を下げてしまうだけで、自分にとって何もプラスになることがないんですよね。どんなことも人それぞれペースがあるので、自分のペースで努力できていれば他人との比較は必要ないんです。  忙しいときこそ自分をじっくりと見つめ直すことが本当に大事だと考えています。自分のご機嫌を自分で取れるようになったら、人生もっと楽しく有意義になると思います。 ドラマ『エルピス―希望、あるいは災い―』について お芝居ってその場限りの生ものなので、保存が効かないんです。その瞬間に撮れたカットは、細部まで完璧に再現することはできません。演者一人ひとりがどれだけ役作りをしても、共演者との化学反応によってまったく違うシーンになることもしばしばあります。だからこそ私はその化学反応を楽しみながら、そこにある感情と真剣に向き合うようにしています。また今回演じた役は、自分が求める「正義」に真っ直ぐ突き進んでいく女性の役なのですが、私自身とても共感の多い役でした。自分自身と演じた役の状況は違えども年齢的に同世代で、仕事に対して次のステップアップをしたいという想いは共通していると感じました。そしてこの作品は本当に個性豊かなさまざまなキャラクターが登場するので、どの世代の方にも共感していただけると思います。ぜひ毎週、楽しみにご覧いただきたいです。 外の世界を見る大切さ 今の学生はコロナ禍での学生生活で、多くの人が我慢の時期を過ごしていたかと思います。そして物事が制限される中で、考え方や行動も内向きになっている人が多いのではないでしょうか? そこで私がお伝えしたいのは、視野を広げて外の世界を見てみること。私が皆さんと同世代のときに衝撃だったのが海外との文化の違いです。当時は撮影で主にアジア圏の国を訪れる機会が多かったのですが、そのたびにたくさんの驚きがありました。そしていろいろな国の人と触れ合うことで、自分のモラルや考え方のみが正解ではないんだということを、根本から学ぶことができました。人との出逢いは本当にかけがいのないものです。ぜひ広い世界に自ら飛び込んでみてください。 学生新聞2022年10月号/小学生新聞2022年9月号 慶應義塾大学 3年 伊東美優 『エルピス―希望、あるいは災い―』(カンテレ・フジテレビ系・10月期・月10ドラマ)主演・長澤まさみ× 眞栄田郷敦× 鈴木亮平脚本・渡辺あや× 監督・大根仁による社会派エンターテインメント!スキャンダルによって落ち目となったアナウンサーとバラエティー番組の若手ディレクターらが、死刑が確定した連続殺人事件の真相を追う!https://www.ktv.jp/elpis 写真撮影:カメラマン 広田成太 <英文記事> Actor Masami Nagasawa  The ideal goal is still far away; that’s why I keep running  ■Profile:  She was awarded the Grand Prix at the 5th ‘Toho Cinderella(東宝シンデレラ)’ audition in 2000 and debuted as an actress in the same year. Since then, she has appeared in...

学生新聞インターン

山本舞香 沢山の仲間と共に、自分らしく『表現者』として生きていく

女優 山本舞香(やまもと まいか) ドラマや映画、バラエティ番組などマルチに活躍しており、現在、Huluオリジナルドラマ『死神さん2』が絶賛、配信中。YTV10月期連続ドラマ『Sister』で主演:三好凪沙役を演じており、10月20日(木)23:59〜放送予定。 ◆『カラダ探し』の中で心掛けていたことは 私が演じた柊留美子は、一匹狼だけど心を許すと非常に仲間想いという人物でした。留美子とは私自身、共通点も多く、役作りに苦労することはありませんでした。撮影中は私たちキャストはもちろん、スタッフさんたちとも仲良くできるように常に考えていました。気まずい雰囲気で撮影しても良い作品にはならないと思っています。そうした想いから共演者・スタッフさんにも積極的に声をかけ、楽しく撮影できるようにしていました。その結果、海で出演者6人が遊ぶ場面など、本当に自然な笑顔が出てとても良いシーンになりました。本作品はホラーだけでなく、そうした学生らしい青春のシーンや魅力的なAdoさんの挿入歌などにも注目してほしいと思います。 ◆女優業の魅力とは 以前、私はうつ病を患っている方の役をさせていただいたことがあります。その役を演じることで、うつ病で苦しんでいる人がいることを多くの方に知ってもらうことができます。そうした発信力は女優業の魅力です。仕事をする中で時には他人を演じるが故に自分自身が分からなくなることや辛いと思うこともあります。そうしたときに、待ってくださっているファンの方がいることが励みになります。作品を見てアクションがすごいとか、キャラが好きだとか何か思ってもらえれば嬉しいです。 ◆学生へのメッセージをお願いします まず自分が何をしたいかを考えてみてください。そして心から信頼できる人を大切にしてください。また、なんでこの人はこう思っているのだろうかなど、相手のことを常に考えられる思いやりのある人になってほしいと思います。 ■取材を終えて 取材中、明るく笑顔で自分の考えをお話されている山本舞香さんがとても印象的でした。ネガティブな質問であっても全て等身大で答えてくださる山本さんの姿はとてもかっこよく、魅力的に感じました。自分らしくあることの大切さを学んだように思います。 学生新聞2022年10月号 明治大学 4年 山本真人 写真撮影:カメラマン 広田成太

学生新聞インターン

窪田正孝 お芝居は身を削りながらも作品を創り上げていくところに魅力がある

俳優 窪田正孝(くぼた まさたか)1988年生まれ、神奈川県出身。2006年に俳優デビュー。2022年は『劇場版ラジエーションハウス』『マイ・ブロークン・マリコ』『ある男』などに出演。2023年には『湯道』『スイート・マイホーム』の公開が控える。 ◆俳優になったきっかけは何ですか 学校は工業高校に通っていたのですが、その頃はまさか俳優になるとは想像もしていませんでした。昼間は学校で溶接や加工を習い、放課後は大好きなバイクに没頭する毎日でした。それを見兼ねた母親がオーディションに応募したのが芸能界入りのきっかけです。この仕事はたくさんの人に出会えるし、身を削りながら一つの作品を創り上げていく芝居そのものにとても魅力を感じています。 ◆『MIRRORLIAR FILMS Season4「おとこのことを」』についてお聞きします 作品のテーマとして「引き算」を意識しました。音だけ、表情だけというように、無駄なものはできるだけそぎ落とした作品になっています。マネージャーに直談判し、「この仕事をやりたい」と伝えました。この作品では初めてロケハンに付き添ったり、制作段階も少し見学させてもらいました。完成した現場から参加するこれまでの撮影とは違う感覚にもなりました。人と分かち合うことで物事の見え方が変わり、今まで感じ取れていなかった楽しさを見つけられたと思います。映画の制作に関われたことでまた違った表情や動作が映像に映ったのではないかと思います。 ◆大学生へのメッセージをお願いします どんなときも自分を見失わないでください。今までコンプレックスだと思い込んでいたものも視点を変えれば個性という武器になります。どんなことがあっても自分自身には嘘をつかず、自分のために生きてほしいです。あなただけの人生をエンジョイしてください! ■取材を終えて 鍼灸学校に通っていることに触れてくれたことがとても印象的でした。プライベートなお話も隠さずに話してくださり、私生活上からもお芝居にかける情熱を感じました。非常に誠実にお話をしてくださり感激しました。 学生新聞2022年10月号 関東鍼灸専門学校 3年 竹原孔龍 映画『MIRRORLIAR FILMS Season4』「おとこのことを」全国公開中CAST:窪田正孝・池谷のぶえ・キムラ緑子 監督:水川あさみ 写真撮影:カメラマン 伽賀隆吾

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家入レオ 本音で生きること。本当の自分をさらけ出して生きることに真の...

アーティスト 家入レオ (いえいり れお)2012年2月メジャーデビュー。以降数多くのドラマ主題歌やCMソングなどを担当。デビュー10周年を迎えた今年はベストアルバムの発売や10周年記念ライブ、配信シングルのリリースなど精力的に活動中。10月からは全国ツアー「8th Live Tour 〜THE BEST 〜」の開催が決定している。 ◆歌手になったきっかけは何ですか 小さいころから歌うことが好きで漠然と歌手になりたいと思っていました。13歳のとき、尾崎豊さんの「15の夜」を聞いて、歌は歌うこと以外に作ることもできるのだと気付き、シンガーソングライターを志しました。芸事を生業にするのは容易なことではないけれど、母が「想像できることはすべて実現できる」と小さいころ教えてくれました。私は歌がうまいから歌手になれたのではなく、歌が好きだから歌手になれたんじゃないかなって。自分自身が夢を現実にしたいと動き出したたときに夢は叶うと思っています。 ◆人生において大切にしていることは何ですか 本音で生きることです。学生時代、悪気はないのですが、話す友達によって言動を変えている自分がいました。多分、本当の自分を知られることが怖かったのです。今は、自分らしく生きること以上に楽しく生きる道などないと思っています。また、よく悩むことも大事だと思っています。最初から答えが出るわけではないですし、立ち止まった分だけその人の味になっていきます。私は歌手に向いていないのではないかと悩んでいたときに、保育園で職業体験をする機会がありました。そこで青いレジャーシートを広げたときに、「海が広がっているね」と表現した子どもがいました。この経験からも日常で感じたことを歌にして届けていきたいと思いました。 ◆大学生へのメッセージをお願いします やりたいことは全部やってほしいです。たとえそれが間違っていたとしても、向いていなかったなと感じてもいいと思います。また、自分のやりたい事を誰かのために、と諦めないでほしいです。それがたとえ親であっても自分の人生を歩むのは自分だから。アドバイスには耳を傾けつつも最後は自分で決断することが大事な気がします。 ■取材を終えて 今回の取材では「家入レオ」という作品に触れることができたように思います。言葉の一つひとつに想いが込められていて、読者の皆様に十分それをお伝えできたかと言えばはなはだ心もとなく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。 学生新聞2022年10月号 中央学院大学 4年 田根颯人 2022.9.28 ReleaseDigital Single「Pain」

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株式会社ワールドインテック 代表取締役 社長執行役員 栗山勝宏

仕事を通してプロフェッショナルになることが大切 株式会社ワールドインテック 代表取締役 社長執行役員 栗山勝宏(くりやま かつひろ) ■プロフィール1967年生まれ。茨城県出身。1994年から半導体製造のアウトソーシング業界に入り、一貫してキャリアを積み重ね、2014年株式会社ワールドインテック入社。中国に合弁会社設立やアメリカに独資会社の設立等を得て、2021年同社代表取締役執行役員就任。趣味はゴルフ。 「人が活きるカタチ」の創造を目指し、ものづくりに関するさまざまな事業を行っているワールドインテック。新卒採用の数はグループ全体で1500人にも上り、新時代を作り出す企業といえる。大切なのは探究心を持つことだと語る栗山社長から、自分は何をすべきかについて悩む全国の大学生に向けてメッセージをいただいた。 私が大学生のころ、時代はバブル期の終わりで、日本の未来がどうなるか分かりませんでした。当時のアメリカは日本に比べて経済も進んでいました。そこで、日本の将来がどうなっていくかを勉強しようと思い、アメリカの大学に進学しました。田舎の大学でしたので、周りに何もない環境で大学生活を送りました。アルバイトは友達の家の牧場の手伝いです。牧場では長くなった牛の角を切り落としたり予防接種をしたり、牛の移動などが主な仕事でした。アメリカの友人たちは普段は能天気なことばかり言っているのですが、自分の興味があることは熱く語り、物事を深く追求していくのです。そのような彼らの姿を見て、探究心の大事さに気づかされました。当初は語学力がなくて何を言っているのか分りませんでしたが、みんなとコミュニケーションを取る中で英語を習得しました。英語がわかるようになってからはビジネスマネジメントを学ぼうと思い、経営学を勉強しました。 ■世界に誇る日本のものづくりを支える 日本に帰ってきたときは景気が非常に悪く、アメリカの大学の卒業時期が半年ずれていたので就活は出来ませんでした。そのような中で近所の半導体工場が社員募集をしていたのです。半導体は将来性があり、次世代に続くという考えからその会社に就職したのですが、製造請負のアウトソーシングの会社でした。会社では、衛星回線を使って世界中の工場とやり取りしていて、自分は英語力を買われて仕事を任されるようになりました。私が半導体の工場の責任者になった時期は、プラザ合意で日本の半導体メーカーは厳しい状態に陥っていました。その解決策として構造改革を推進し、工場内での生産や品質を高めて効率化を図るという動きになりました。その後、日本中の半導体の会社をまわって自分たちの取り組みの内容を説明する、製造請負の営業をしていました。そんなときにワールドインテックに出会ったのです。気が付けば30年以上の間、今の業界で日本のものづくりを支える仕事に従事しています。日本人のものづくりに対する考え方や探究心はすばらしいと思いますし、世界に誇る日本のものづくりを現場から支えられることに喜びを感じます。いろいろなプロジェクトに携われる使命感や社会的意義は非常に大きいです。社員も以前の経験に今の経験をさらに上乗せして成長することができます。そういった社員の成長を間近に見ることが出来るのが嬉しいですね。 ■人が活きるカタチを創造する 当社は何度も景気の上がり下がりを経験しているので、今回のコロナ過においても社員を守ろうという方針を出し、増収にもつなげました。このように、当社を取り巻く環境は厳しいながらも追い風を常に感じる環境で仕事をしています。日本の製造業にさまざまなプロジェクトを通して関わることができるため、ワールドインテックならではの成長を感じられるのが魅力です。また、キャリアパスを人生のイベントに合わせて進めることが可能なところも他社との差別化になっています。若い世代には最先端の現場で活躍してもらい、子育て中は同じ会社に在籍しながら働き方を変えられ、経験豊かな社員は次世代の育成や管理職として関われる。そういった多種多様な働き方が用意されています。これこそが当社のDNA「人が活きるカタチ」の創造です。仕事は個人プレーでは出来ません。チームワークを大事にし、人をいたわる気持ちを持てる人と一緒に働きたいです。チームで力を結集し、会社全体で結果を出せることを目指しています。また、人と人の関わりが好きな人や好奇心旺盛な人もワールドインテックに向いていると思います。会社の仕事を通してプロフェッショナルになってほしいという思いがあるので、何事においても常に好奇心を持って深く技術を探究できる人になってほしいと思います。2022年からの第二次中期計画にも示していますが、それぞれが持てる力を発揮して世界中の人と仕事をしていきたいと思います。以前から取り組んでいるSDGsにも全力で取り組み、より加速させていきます。社会にはさまざまな課題があります。我々は業務を通じて課題解決ができる会社になっていきたいと思います。そうすることで社会的に意義のある仕事に関わっていることを実感し、働いている意義も感じられる、もっといい会社になると思います。 *message* 学生時代に将来やりたいことや好きなことが分からず、悩む人は多いと思います。でも安心してください。私を含め多くの先輩方もそうだったと思います。会社に入って仲間に出会い、思いやりの気持ちや探究心を持つようになって、仕事を極めることで周りから認められるようになっていきます。社内外でも認められるようになると、将来に対して展望や希望が見えるようになり、自分の中での変化が起きてきます。失敗しても大丈夫です。環境を変えることで違う面白さが見つかります。自分の役割を見つけるために、失敗を恐れず前に進んでいってほしいです。 学生新聞2022年10月号 明治大学 4年 酒井躍

大塚美咲

アサヒグループ食品株式会社 代表取締役社長 川原 浩

人を笑顔に、幸せにすることに全力で取り組む アサヒグループ食品株式会社 代表取締役社長 川原 浩(かわはら ひろし) ■プロフィール 1966年生まれ。1990年慶應義塾大学経済学部卒業後、株式会社日本長期信用銀行(現・株式会社新生銀行)入社。その後、チェースマンハッタン銀行(現・JPモルガン証券株式会社)、ゼネラル・エレクトリック・インターナショナル・インク、カーライル・ジャパン・エルエルシーを経て、2020年アサヒグループ食品株式会社 専務取締役兼専務執行役員に就任。2021年3月に現職に就任。 〝多刀流〞を強みとし、さまざまな形で人々の笑顔を作り出すアサヒグループ食品。外資系企業3社を経験し、コロナのさなか、2021年に就任した川原社長の学生時代の話や自社への誇り。人生を通じて変わらぬ「人を笑顔に、幸せにしたい」という想い。今、変化の時代を生きる学生へのメッセージを伺った。 中学、高校、大学と音楽バンドの活動をしていました。ライブハウスを回り、プロダクションから声がかかるほど音楽に打ち込んでいました。しかし、本当にプロとしてやっていける才能はないと思い、将来のことを真剣に考え始めたころに、父からある本を渡されました。それは経営コンサルタントが書いた本だったのですが、世の中や経済の回り方をその本で初めて知った私は、目から鱗が落ちるとはこのことかと思うほど衝撃を受けました。そこで一念発起、アメリカへ留学し、経済学を学ぼうと決めました。 ■人々を笑顔にする仕事がしたい 留学から帰ってきて就職活動をしたのですが、「さまざまな仕事に触れたい」「人々の幸せな顔が見たい」という想いで銀行に就職しました。お金を取り扱う仕事は、人々の夢や目標を支える仕事です。ここでの仕事はとても楽しかったのですが、この銀行は破綻してしまい、転職することになりました。3つの外資系企業で働いたのですが、50歳を過ぎたころに、「事業会社の中に入り、自分たちが決めたことを自分たちで行い、その結果責任を負う立場になりたい」という想いが強くなり、縁あってアサヒグループ食品に入社しました。前職では企業の飛躍を応援する仕事でしたが、今度は自分が飛躍する企業の根幹を担う一員になれたという想いでした。これまでどの会社、どの仕事でも情熱とやりがいをもって取り組んできました。どんなに忙しくても全く苦ではなく、楽しくのめり込んできました。それは自分が腹の底からやりたいと思う仕事だったからだと思います。私は仕事で人々を幸せにできることが何よりの喜びであり、この会社に入ることができたことも本当に幸運だったと思っています。我が社の商品はいろいろな意味で笑顔を作っています。「食べておいしい」笑顔はもちろんのこと、人々の生活に寄り添った商品で「ゆとりのある時間」が生まれることの笑顔もあります。介護疲れなどの問題が深刻化している今、我が社のシニア食の活用で家族だんらんの時間を作っていただくこともできると思っています。このように人々の笑顔を増やすことにつながる商品をお届けしております。 ■変化の時代に「多刀流」である強み アサヒグループ食品は、2016年に複数の会社が統合してできた会社です。それぞれの会社はトップレベルの人気商品を持っていますが、さらに磨きをかけていく必要があります。特に、今の時代、武器を多く持っていることは大きな強みです。コロナ禍によってここまで社会情勢が変わるとはだれも想像できなかったと思います。オンライン授業、オンライン飲み会など新しい需要も多く生まれました。私たちの商品も例外ではなく、人々の生活が劇的に変わることで、今までどおりの需要はなくなってしまいました。たとえば「ミンティア」。ミント系の爽やかさを楽しむ清涼菓子ですが、主に外出時に食べられていました。外出が制限されるコロナ禍では需要が下がってしまったのです。その一方、「おうち時間」を大切にしようという風潮が強まり、フリーズドライ食品やプロテインなどは、お客様から高い評価をいただきました。このように、単品で勝負していたのでは劇的に変化する市場にはついていくことができません。今の時代は良い商品をたくさん持っている方が強みを発揮します。刀はいくつもあった方がいいのです。1、2本折れても残りの武器で十分戦えるからです。これは統合された会社である我が社ならではの強みです。それぞれの武器を研ぎ澄まし、強みに変えているからこそ言えることでもあります。このような時代ではチャレンジ精神を持ち、明日を切り開いていこうとする意気込みのある人と一緒に働きたいですね。ただ、あまり肩肘張る必要はありません。まじめで前向きであることが一番です。我が社の社員は皆そういう人たちばかりです。食品業界は安定していますがやはりその中でも変化は必要です。ライフスタイルが多様化する時代にあって、我々が提供できることはまだまだたくさんあります。だからこそ進化すること、挑戦することに貪欲で、それを楽しく取り組める人に来てほしいと思います。 ■message 「この会社に入ろう」と決めたときに、その先に見える会社の状況がずっと続くことなどほとんどありません。だからこそ今、目の前にあるフィールドでどう活躍するかを考えていける社会人になってほしいです。このコロナの2年間の学生生活をやり抜いた皆さんならきっと大丈夫です。これからも変化は続くんだという思いで就職活動や社会人としての新生活を送ってください。そして今はオンラインで世界中の人とつながることができる、世界が身近になっている時代です。ぜひこの時代を楽しんで、世界へと自分の視野を広げていってください! 学生新聞2022年10月号 東海大学4年 大塚美咲

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スターティアホールディングス株式会社 代表取締役社長兼グループ最高経...

時代の流れとともに、サービスを進化させる ■プロフィール 熊本県出身。29歳で有限会社テレコムネット(現・スターティアホールディングス株式会社 )を創業。現在は指原莉乃さんのTVCMでもお馴染みのデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS(クラウドサーカス)」を主軸とするデジタルマーケティング事業を積極展開。また、中小企業向けのオフィスのITインフラ事業やDX化推進支援事業も行っている。 ITの力で日本企業の生産性を上げることを目標に掲げているスターティアホールディングス株式会社。前回、本郷秀之社長には会社を設立した経緯や経営する上でのマインドについてお話を伺ったが、今回はそんな本郷社長の大事にしているビジネスモデル構築の考え方など、より具体的な内容についてお話を伺った。 ■ビジネスモデル構築の考え方 ビジネスモデルの作り方については、よく質問されます。でも私自身の経験を振り返ると、「ビジネスモデルを作り上げた」というよりは、「世の中の流れに対応した結果、今のビジネスモデルに至った」という方が正しいと思います。つまり、自分自身が「このモデルがいいはずだ」と決めるのではなく、人々が求めるもの、必要としているものを提供することが重要なのだと思います。 もちろん「この会社でどのような事業を進め、どのような事業を止めるか」を判断するのは経営者です。判断を下すために必要な要素としては、外的要因と内的要因の二つがあります。内的要因は、社内の組織やサービスの強みなど、自分たちの力で変えられます。ただ、その判断は、早すぎても遅すぎてもダメです。時代は急に変わっているように見えるだけで、実は少しずつ変化していきます。その変化を見落とさないために、日頃からIT系の雑誌やメディアを定点観測しておくことが重要になると思います。 一方の外的要因は、社会の流れや制度変更など、自分たちの判断ではなかなか変えられません。でも、どんなに優れた経営者でも、外的要因を把握していないと最大限力を発揮することはできません。たとえば、インターネットの出現は、外的要因の最たるものです。既存にはなかったインターネットという未曽有のサービスが登場して、世界の流れが進み続けるなかで、今まで通りのサービスをやっていては取り残されてしまいます。だからこそ、そうした外的要因を理解した上で、自分たちのサービスメニューを少しずつ進化させる必要があります。 この二つの要因を念頭に置きながら、経営判断を行う必要があります。ただ、忘れてはいけないのは、ビジネスは一勝九敗が当たり前の世界だという点です。失敗する確率が高いとはいえ、何もやらないのもまたリスクです。致命的な失敗のリスクを押さえながら挑むというベンチャースピリットをどれだけ残して行動できるかが、企業を飛躍させるカギですね。 ■新規顧客の獲得方法、既存顧客のフォロー 新規顧客を可視化することは、当社の場合はお客さまがWebサイトを見ることで履歴が残るため、そんなに難しいことではりません。しかし重要なのはその後です。サイトを見てくれた人にいきなり電話をすると相手は一歩引いてしまい、離れてしまう可能性が高まります。そこで、少し時間を空けてから電話でなくチャットで対応することで、相手の違和感を和らげることができます。このように距離感を大切にして、丁寧な対応をして顧客を育てていくという考え方を私たちは大切にしています。 なお、先ほど挙げた外的要因で考えていくと、今後日本は人口も経済も縮んでいく可能性が高い。だからこそ、以前は目先のお客様だけを見ていて、ダメだったら次のお客様にアプローチするという手法が通用しましたが、今後はいかにお客様とのコミュニケーションを大切にして、商品を好きになってもらうかが大切な時代になります。インフルエンサーに発信を頼むより、一人のお客様がどれだけその商品を好きになってくれて、その良さをご自身で発信してくれるかが重要だと思っています。 また、既存の顧客へのフォローとしては、1か月でどのくらいの人がアクセスして、何曜日の何時ぐらいのアクセス量が多いかもデータで分析しているため、そのタイミングを狙って電話をしたり、チャットで対応したりしています。ヘビーユーザーとは頻繫に連絡を取っていますが、使用頻度が低いお客様にはあまり頻繁に連絡はしないようにしています。お客様のニーズにあったアプローチをする。いわば、「平等」ではなく「公平」にお客様とコミュニケーションを取るように意識しています。 日本では「お客様は神様だ」として、分け隔てなく平等に扱う考え方がありますが、それはあまりよくないと思っています。頻繁に利用するお客様には頻繁に連絡し、たまに利用するお客様にはたまにアプローチする。その人の利用度に応じて、お客様を区別する方が、お客様への負担も減るし、理に適っていると感じます。 ■今後の想定される事業形態 まだまだ日本は99.8%が中小企業で、OECD(経済協力開発機構)の中でも生産性は低いです。この要因は、日本人のITリテラシーが非常に低く経営者の高齢化がひとつの問題です。また、DXが進んでいない中小企業の数が多すぎるという問題もあります。 今後は、売り上げを伸ばすために、ITの設備投資ができないと厳しい世界になると思います。しかし、なんとかして、日本企業の生産性を上げることで、社会に貢献しようというビジョンを掲げて、私たちは働いています。 ■massage 若いうちに、海外に行った方が良いと思います。そして、海外に行くことで日本の現状が外から良く分かるはず。例えば、円安が私たちの生活にどのような影響を与えるか、みなさんは理解できていますか? 円安は最終的にはダイレクトに私たちの生活に影響してきます。だからこそ今世界で起きている事象にアンテナを張り、しっかりと認識することが大切です。 日本の100年企業は1万社以上あります。しかし、アメリカは残っている企業がほとんどありません。一見悪い結果のように見えますが、新陳代謝が良く、アメリカ経済は伸びています。 日本は生産性が悪くて未来のない会社や倒産予備軍の会社がたくさんあります。結果、既存のビジネスモデル、収益モデルが通用する年数も年々短くなってきています。現在、優秀な大学生に人気の企業が、本当に30年、40年後にも日本に残っているのかを改めて考えてほしいです。 みなさんの親御さんの世代のように、大手企業に入って同じ会社にい続けて、定年退職するまで勤めきる……といったことはもうできないでしょう。今後の社会で、頼れるのは自分だけです。会社は何もしてくれません。もし大手企業に行くならば、いつでも方向転換できるような企業文化を持った会社を目指しましょう。そして、ベンチャーで働くことや、あるいは自ら起業するという選択肢も、ぜひ考えてみてほしいです。 学生新聞オンライン2022年8月22日取材 日本大学 3年 石田耕司

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第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER ~EXIT~

2022年9月3日(土)に『第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「GOING MY RUNWAY」。 MCを務めた EXIT りんたろー。さん、兼近大樹さんにお話を伺った。 ■東京ガールズコレクションへの思い兼近大樹東京ガールズコレクションには「世界をひっくり返してやろう!」という熱い気持ちで臨みました。みんなで一緒に日本から世界へ発信して、大きいことを成し遂げようと思っていたのです。今日も一瞬くるっと世界がひっくり返る感じはありましたね。(笑)お客さんは足が上に向いて顔が下にひっくり返っていました。(笑) りんたろー。僕は彼がひっくり返したものをもう一度ひっくり返して元に戻していました。(笑)ひっくり返す気持ちは一緒だったのですが、彼の方がタイミングが早かったのです!最後まで何度もひっくり返し続けたいと思います! ■東京ガールズコレクションの魅力兼近大樹いろんな方が力を合わせて一つのものを創り上げているということを至る所で感じます。結局、最終的に作っているのが僕と言う人間なんですけどね。(笑)しかし、その僕を作っているのもみなさんなので、みんながいたから存在する東京ガールズコレクションだなと思います。 りんたろー。東京ガールズコレクションは入口がたくさんあるなと思います。どんな分野から入ってきたお客さんも楽しめるエンターテイメントになっている点で素敵な場だなと思います。入口というと僕らは「entrance」というファンクラブをやっているので、ぜひ概要欄からチェックしてみて下さい! ■仕事でのやりがい兼近大樹いろんな職種の方とトークしている中で「あれ?滑ったかな?」という瞬間があります。もちろん不安にはなりますし、どうにもならない時もあります。しかし何とかなるかもしれないという狭間にいるときにスリルが感じられて面白いです。 りんたろー。兼近くんに出会うまで人に求められる人生ではなかったので、いまいろんな方に求められて自分のやっている仕事で喜んでくれる方がいることにやりがいを感じています。24時間テレビでも、公道で多くの方に話しかけていただきました。これからも求められる声に応えられるように頑張りたいと思います。 ■ファンの方に言われて嬉しかったことは?りんたろー。「りん様」と言われたことが一番嬉しかったです!様で呼ばれる人生がくるとは思いませんでした(笑) 兼近大樹僕は「お釈迦様」です。 りんたろー。そんなに崇められているの?!(笑) 兼近大樹道端では「ウェーイ」と話しかけていただけるとすごく嬉しいです。人に求められちゃうと応えちゃうんですよね。以前に、求められていると思って後ろの席のおじさんにファンサービスで「写真撮りますよ」と言って、「あ、大丈夫です」と断られたこともあります。(笑) りんたろー。兼近さん、まさかのお断り!そんなとき、どうするの? 兼近大樹「いいよ、いいよ、撮ろうよ、撮ろうよ!!」って無理やり行きますね(笑) ■今後、成し遂げたいこと兼近大樹僕は全ての指がすごいポキポキとなるんです。(笑)これの世界記録を目指しています! りんたろー。僕達は芸人の中でもいろんなコンテンツに分け隔てなく顔を出すようにしてきたと思っています。これからはこの経験を通して、いろんなコンテンツを繋ぐ架け橋となって、人と人とを繋ぐ案内人にもなれたらいいなと思います。 兼近大樹彼が言っていることは、以前に僕が言ってたものの引用です。(笑) ■学生へのメッセージりんたろー。僕は大学で力を入れていたサッカーをやめてこの世界に入ったとき、親を裏切ってしまったという申し訳ない気持ちで一杯でした。当時は4年間を全て無駄にしてしまったとまで思っていました。しかし芸人になって多くの方から求められるようになって、サッカーに繋がる仕事も増えていきました。結局、無駄なことなんて何一つなくて、どんなことにも意味を持たせるのは自分次第なのだと思います。 兼近大樹僕は今31歳なのですが、生まれてから31まで全て無駄だったなと思います。(笑)要は全てのことは結局忘れていくものだと思えば、明日からまた頑張ろうと思えるのです。毎日ゼロからスタートと思えば、テンション下がることはないから。 学生新聞オンライン2022年9月3日取材 津田塾大学4年 宮田紋子 第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER開催日時:2022年9⽉3日(土)開場13:00 開演15:00 終演22:00会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区新都心8)公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/22aw/

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料理愛好家 平野レミ

平野レミ (ひらのれみ) 料理愛好家。主婦として profile家庭料理を作り続けた経験を生かし、「料理愛好家」として活躍。“シェフ料理”ではなく、“シュフ料理”をモットーに、テレビ、雑誌などを通じて数々のアイデア料理を発信。また、講演会、エッセイを通じて、明るく元気なライフスタイルを提案するほか、レミパンやジップロンなどのキッチングッズの開発も行っている。 『平野レミのオールスターレシピ 家族の絆はごはんで深まる』(主婦の友社)好評発売中。 美味しくて簡単な料理でキッチンから幸せを発信 ――どんな学生時代を過ごしていましたか自分の心に正直であることは昔から変わっていません。高校は勉強漬けの進学校だったのですが、より自由な学校へ行きたいと思い、2年生のときに転校しました。そうしたら毎日が楽しくなりました。父がいつも繰り返し言っていた「好きなことを見つけて徹底的にやりなさい」という言葉が支えになりました。料理と出会ったのも好きな野菜栽培を続けていたから。庭の畑で育てていたトマトを一口かじってみたら、これで何かできないだろうかとふと思い、トマトグラタンを作りました。食べてみたらとても美味しくて、算数の世界では1+1=2になるけれど、料理の世界では食材を組み合わせて美味しく作ろうという気持ちが入ると、1+1=10にも100にもなるという魅力に気付きました。そこから料理にのめり込むようになりました。 ――今の仕事を始めたきっかけをお聞かせください和田誠(ご主人)には沢山の友人がいて、家にはいつもお客様が来られていました。そのたびに料理を振る舞っていたら、食通で有名だったピアニストの八木正生さんに、「四季の味」という料理雑誌に、食についてのリレーエッセイを書いてみないかと打診されました。いったんはお断りしたのですが、とうとう根負けして1回だけならということでお引き受けしました。ところがそのエッセイがきっかけで料理の仕事をいただけるようになり、道が開けたのです。当時からシェフではなくシュフ目線の簡単で美味しい家庭料理を心掛けていました。初めて料理番組に出演したときに、包丁を使わないでトマトを手で潰したら、そんなやり方は見たことがないとテレビ局の人から抗議されました。しかし、「これが私のやり方なので変えることはできません」ときっぱりお断りしました。世間体を気にするよりも気持ちに正直であることを大切にしています。 ――子どもたちにメッセージをお願いします好きなことを夢中でしていると辛いとか努力という言葉は縁遠く、あっという間に時間が過ぎていきます。嫌なことをやらなければいつもおだやかな笑顔でいられます。そのためにも夢中になれるものを見つけることですね。 小学生新聞2022年9月15日発刊号 日本大学3年 柴野桃七

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第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER ~新川優...

2022年9月3日(土)に『第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「GOING MY RUNWAY」。多彩な豪華出演者の中から女優・モデルの新川優愛さんにお話を伺った。 ■ステージを終えた感想1回目のステージは可愛らしい衣装だったので笑顔を大切に明るく魅せるようにしました。一方で2回目は大人っぽい、クールな衣装だったので、どれだけかっこよく魅せられるかを意識していましたね。思わず、会場のみなさんに手を振って笑いかけたくなる気持ちを押さえて、その回の最後の出番だったこともあり、繋いでくれた前のモデルさんたちの足を引っ張らないようにと歩いていました。東京ガールズコレクションはトレンドファッションをいち早くキャッチでき、華やかなステージやファッションを観れる点が魅力だと思います。お客さんに楽しんでもらいたいという思いで歩くのですが、結局自分の方が元気をもらっている気がします。「優愛ちゃん」と手を振ってくれたり、マスクをしてても分かる笑顔を見るととても嬉しいです。 ■仕事のやりがい・大事にしているマインドファンの方から「〇〇に出てるの見たよ」という声をかけていただいたり感想をもらえるのは嬉しいです。またお仕事を一つ終えた後には達成感があります。コロナ禍という状況なので、最後まで一人も体調崩すことなく欠けずに乗り越えられた時は、特に嬉しいです。今は「体調が悪くても頑張れ」という時代ではなくなってきているので、無理をせずに、休める人は休む、その分、出来る人がカバーして、みんなで補い合っていくことが大事だと思います。私も休める時は休むようにしていますし、現場でもモデルだからこれはやらないと決めず、自分に出来ることを率先して行うよう心がけています。 10代や20代の時、目標が見込み違いで達成出来ずに落ち込んだことがありました。自分は目標を立てない方がプラスでいられるタイプなんだと思いました。今はとにかく目の前のことに全力を注ぐようにしています。声をかけていただいたお仕事に全力で挑み、次のお仕事に繋がるように臨んでいます。また最近は人見知りをすることが少なくなったなと思います。仕事を始めた時と比べると、待ち時間などにいろんな方とコミュニケーションを取ることができるようになってきて成長を実感しています。 ■学生へのメッセージ高校生の頃、人間関係で悩みを抱えていた時に「大人になったら大したことではないから大丈夫」と言われることがありました。しかし当時、大人になる前の段階で、大丈夫かどうかは分かりませんし、大人になるまでその世界から逃げられないんだと辛くなりました。私が大人になった今、他人にはこのような言葉は使わないようにしています。最近若い方が人間関係で複雑な問題を抱えていると聞きます。SNSなどコミュニケーションツールも増えたからなのか、本当の友達がわからないなど・・・。私は人の言うことに必ずしも従う必要はないと思います。辛くなったら学校や自分がおかれている環境を一歩下がって大きく捉え直すのもいいのかなと思います。無理をしないでほしいのです。自分の心のSOSを見分けて自分を大切にしてほしいなと思います。 取材者:津田塾大学4年 宮田紋子 第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER開催日時:2022年9⽉3日(土)開場13:00 開演15:00 終演22:00会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区新都心8)公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/22aw/

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第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER ~高橋文...

2022年9月3日(土)に『第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「GOING MY RUNWAY」。多彩な豪華出演者の中から俳優 高橋文哉さんにお話を伺った。 ■ステージを終えた感想コロナ禍ではあるものの、有観客でのイベントということで段々と熱気が戻ってきているなと凄く感じました。とにかく「楽しかった!」というのが素直な気持ちです。あと普段俳優業としてお見せしている姿とはまた違った僕を見ていただける機会なので、そこへの意気込みは強かったです。 ■仕事のやりがい、大事にしているマインドドラマや映画などの作品は、皆様にお届けできるまで早くても1〜2ヶ月かかります。なので撮影期間の緊張感にはいつもワクワクするし、この仕事でしか味わえないものだと感じます。俳優業はやはり観て下さる方がいてこそ成り立つ仕事なので、そういった方からの反響は本当に嬉しいですね。仕事で大事にしているマインドは、大変な時こそ口に出さないこと。口に出してしまうとそれを自分が認めたことになるので、基本声にはしません。もちろんネガティブな感情を認めて生まれるものもあるけれど、ポジティブでいることが1番だと思うんです。空元気だったとしてもまずは元気でいること、これが大切にしていることですね。 ■今後の展望一つ一つのことを丁寧にやり遂げることを意識しています。だからこそ今この瞬間を凄く大事にしているし、極論今日と明日のことしか考えてないくらいです。そして役を演じることも、「今」を生きることだと思っています。僕自身デビュー当初と比べて、より役と向き合う時間が増えました。昔は感情に任せて、「この役を演じ切ろう!」という思いが強かったのですが、最近は役の人生とか、過去、未来、バックボーン全て自分が背負おうくらいの気持ちになりました。演じる、というよりも「人として生きる」という表現が正しいかもしれません。作品を見て下さった方に、本当にその役の人物が存在しているかのように思っていただけたら嬉しいですね。だからこそお芝居という域を超えて、役の幅も広げ、何年も何十年も活躍し続けることのできる役者になりたいですね。 ■大学生へのメッセージ僕自身は深く落ち込むことも、深く喜ぶこともない、感情の薄い人間だったんです。ポジティブともネガティブとも表現しづらいような、そんな人間でした。でも芸能界に入ってから色々な経験をさせていただく中で、どんどんポジティブ思考に変わっていきました。それは絶対ポジティブ思考が良いという訳ではなく、単に自分に合っていたんだと思います。もちろん悩みや不安から成長することもありますが、僕自身はどんな時も前向きでいることで、周りの人から沢山のことを吸収して学んでいける。皆さんもまずは自分を信じて、自分の最適な生き方を見つけてみてください。僕含め同世代の若者たちで、どんどん日本を盛り上げていきましょう! 学生新聞オンライン2022年9月3日取材 慶應義塾大学3年 伊東美優 第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER開催日時:2022年9⽉3日(土)開場13:00 開演15:00 終演22:00会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区新都心8)公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/22aw/

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株式会社ダイアナ 代表取締役社長 兼 会長 徳田充孝

感動を与える仕事を通して、関わる全ての方々に喜びを ■プロフィール 大手流通グループ専務兼事業会社社長、上場アパレル専務COO兼事業会社社長を歴任、英国国立ウェールズ大学経営大学院MBAプログラム修了。2009年、投資ファンドに招聘され株式会社ダイアナに入社。その後、執行役員、副社長を経て同年、代表取締役社長就任。 女性のプロポーションづくりを包括的にサポートしている株式会社ダイアナ。全国に約730店あるサロンのうち、ほとんどのフランチャイジーは、ダイアナの商品を実際に使い、愛用した元顧客が大半だという。そこまでユーザーや社員に愛される会社づくりの秘訣や、就職での会社選びのポイントとはどういったものか。代表の徳田充孝氏に話を伺った。 ■アルバイトから学んだ「相手に喜ばれる喜び」 高校生のときは、サーフィンに夢中になり、「楽しいなら何でもいいや」というスタンスで日常を過ごしていました。そのため、とりあえず入った大学での勉強よりも、ファッション好きが高じて、大手流通会社の衣料品の問屋でのアルバイトを優先していました。小売店のバイヤーとして働くなか、お客様から喜ばれることがなにより嬉しく感じるようになりました。就職先を選ぶ際には、アルバイト先とは違う会社も考えました。しかし、最終的には、取り扱う金額が大きく、世の中に与える影響が大きいという理由で、アルバイト先の流通会社に入社を決めました。 ■周りとの差別化で高みへ 当初新卒でアルバイト先に入社した際は、3年で辞め、自分でビジネスをしようと企んでいました。しかし、先輩から「自分で商売するよりもこの会社の社長になった方が大きなお金を動かせる」と言われたのをきっかけに、単純だった私は入社先の会社の社長を目指しました。そしてなんと、15年後の37歳の時、基幹会社の社長になることができました。 もちろんそこに至るまでに、人一倍努力しました。ただ、社長になれた一番の要因は会社で目立つことでした。誰よりも早く出社し、遅く帰る。これを繰り返したのです。 朝一で出社することにより、大量に入荷されている売れ筋商品の特徴を把握できました。他にも、取引先にファックスを送る際、一言感謝を添えるなど、細かい気遣いを大事にしていました。いい意味で周りよりも目立つことによって、上司や取引先の方からの評判が良くなりました。その結果、新規事業のマーケティングの担当に入社3年目という異例の速さで抜擢されました。その後も、様々な事業に携わらせていただき、基幹会社の社長を経て、41歳の時に基幹会社の社長兼グループ全体の副社長になりました。 しかし、オーナー経営の会社だったため、会社自体はオーナー一族が継ぐことになり、私は某商社とのジョイントベンチャー事業を任されました。その後、上場企業の赤字経営の立て直しをお願いされたので、まずは専務になり、黒字回復を達成。しかし、黒字化してからは、経営方針で株主(オーナー)との経営方針の違いから、去ることにしました。その後、ダイアナにアサインされた際も、事業内容が非常に魅力的だったことに加えて、よりドライに経営に集中できるファンド(複数の投資家)傘下の会社だったことも決め手になりました。 ■エンドユーザーまで幸せを届ける 私はダイアナという会社が大好きです。2009年にダイアナに来てから、常日頃感じていることがあります。それは、エンドユーザーが本当にハッピーになるビジネスを展開することで、私たちが世の中の役に立てているということです。私たちはフランチャイザー(親)として、全国に約730あるフランチャイジー(子)を守るのが仕事です。2011年に起きた東日本大震災の際にも、いち早く支援物資を東北の各店舗に送り届けました。現場の社員が届いた支援物資をサロンに、そしてサロンのチーフはサロンを利用するお客様の元へも届けてくれました。自分自身も震災の翌月には現地に出向き、お見舞いと支援金を届けに行きました。すると、現地の加盟店の方はもちろんのこと、そこにいたお客様も大変喜んでくれました。この経験から、自分たちは人から感謝される仕事をしているのだと改めて感じました。その後、お客様やフランチャイジーの皆様から社長が本当の親となってほしいというご意見をいただき、様々な障害を乗り越えることが出来、2014年にそれを実現させました。 ダイアナが常に心掛けていることがあります。それは、フランチャイジーの人生がいい方向に変わるように、常に努力をし続けること。フランチャイジーの方々が豊かになれば、私たち本部も必然的に利益がでます。さらに、プロポーションづくりを補整下着や栄養補助食品、化粧品、ボディケア用品など、様々なお道具を使ってトータルで行っていることは私たちダイアナの強みです。様々な方法でアプローチすることで女性の皆様の悩みを解決することができます。 ■仕事に誇りと責任感を持てる会社に ダイアナはお客様の”なりたいわたし”を叶えるお手伝いをするビジネスを展開しています。そのため、お客様の変化に対して素直に感動し、喜べるような、素直な方と一緒に働きたいと考えています。また、会社にぶら下がるのではなく、「自分はこうなりたい」という考えを持っていることも大切です。ダイアナはホワイト企業の認定を沢山受けています。限られた労働時間の中で、本気で仕事に取り組む姿勢が求められています。そして、今の自分があるのは、若い頃に沢山の方々がチャンスを与えてくれたおかげだと思っています。そのため、社員にはやりたいことをやらせてあげられるような環境作りに取り組んでいます。頑張っている社員には、新規事業を任せたり、スキルアップのための教室に通わせるなどの施策も行っています。 ■message 大学生の皆さんは無限の可能性があるので、なんでも挑戦するべきです。一所懸命にやれば、未来は明るいです。今後皆さんは、転職で会社を変える可能性はありますが、50年以上は働くことになると思います。キャリアアップのためにも、3年は最初の会社で働いた方がいいと私は思います。だからこそ、一枚目に開く扉、すなわち最初に就職する会社はちゃんと選びましょう。社長や社員、そして社風を見て、自分に合うかを見極めましょう。労働条件や勤務地は変わるかもしれませんが、社風は変わりません。仕事は楽しいものです。お金のために働くのではなく、自分が楽しめる環境で力を発揮することで、道は必ず開けます。 学生新聞オンライン取材2022年8月18日 明治大学4年 酒井躍