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Archive for 運営スタッフ

学生新聞インターン

株式会社ブシロードムーブ 代表取締役社長 中尾祐子

お客様に寄り添い、時代に求められるコンテンツを届ける 株式会社ブシロードムーブ 代表取締役社長 中尾祐子(なかおゆうこ) ■プロフィール上智大学国際教養学部卒。2016年9月、株式会社ブシロードに中途入社。入社後、広報宣伝部門に配属。2019年11月、株式会社響 代表取締役社長に就任。2020年2月、株式会社響は株式会社ブシロードメディアから吸収分割により広告代理店事業を承継、また同日付で社名を「株式会社ブシロードムーブ」(以下、弊社)に変更。 広告代理店事業から、声優事務所の運営まで、様々な事業を展開する株式会社ブシロードムーブ。トレーディングカードゲームやコンテンツのプロデュースを行うブシロードの魅力を世の中に広め、時代の先手を打つことをビジョンに掲げる。エンタメ業界を盛り上げるべく奮闘する中尾祐子代表に、事業内容から仕事のやりがいなど、幅広いトピックスで伺った。 ■個性を生かす3本の矢とは? 私たちブシロードムーブは、トレーディングカードゲームカンパニーのブシロードの子会社として2020年に誕生しました。現在、3つの事業を展開しています。まず1つ目は、制作事業です。自社でスタジオを持っており、ブシロードムーブの声優や新日本プロレス・スターダムに所属するプロレスラーが出演する番組を月に20本以上制作しています。コロナ禍でオフラインイベントの数が減ったため、配信にシフトしました。私たちの強みは、番組のキャスティングから納品まですべて自社で行っていることです。自社でタレントを抱えているため、スケジュール調整の時間が短縮できます。番組を企画する段階から、お客様にどうやってコンテンツの魅力を伝えるか、どうやって宣伝するかを大事にしています。声の収録ブースも社内にあり、ナレーション、ラジオ、アプリのボイス収録など多岐に渡って利用されています。響ラジオステーションというインターネットラジオサービスも運営しています。地上波ラジオでもコンテンツをファンへ届けています。偶然ラジオを聞いた人にブシロードのコンテンツを認知してもらう目的もあります。電車やテレビなどでブシロード関連の広告を多く見かけるのも、こういった理由です。2つ目の事業としてブシロードムーブが力を入れているのが、声優・タレントのマネジメント事業です。声優事務所「響」には、男女合わせて22名が所属しています。声優としての活動だけではなく「歌を歌いたい」「表舞台に出たい」といったマルチに活躍したい想いを持ったタレントもいます。現在は、8人のマネージャーが彼らのスケジュール管理や、レッスン、営業、オーディションなどのサポートを行っています。「響」では所属声優1人1人の個性を大事にしています。また、SNSでの発信も積極的に行うようにしています。3つ目の事業は広告代理業です。テレビ、ラジオ、雑誌、WEB、様々なジャンルの媒体とコネクションを持ち、クライアント様に新しい広告やイベントのご提案を行います。ブシロードグループでたくさんの経験があるので、過去実績も参考に、グループ外のお客様ともお仕事しています。 ■今後の目標は外部の仕事も増やすこと 現在、ブシロードムーブの売り上げはブシロードグループとそれ以外で成り立っています。今後はさらに外部クライアント様の仕事を増やしていくことを目標にしています。例えば最近印象に残っている案件を例に挙げると、三田製麺所とスマホアプリの「ロード・オブ・ザ・リング:戦いの幕開け」のコラボです。店舗でのコラボだけではなく、ブシロードグループである新日本プロレスの選手にも三田製麺所のつけ麺を食べてもらい、TwitterでPRをしてもらいました。このようにブシロードムーブは、ブシロードグループのコンテンツを外部のクライアント様と繋げられることを得意としています。この強みを生かして今後はエンタメだけでなく、色んな業界と関わっていきたいです、 ■常識に囚われず、さらなる成長を ブシロードムーブの今後の目標は、年間売り上げを倍にすることです。当然ですが、今やっていることだけでは、その目標額は達成できません。今後、自分たちが伸ばしていくべき部分は沢山あります。映画の配給やアニメの製作委員会への出資など、新しいことにどんどんチャレンジしています。他社と一緒に作品をつくると、新しい出会い・発見が毎回あります。エンタメに関わる企業同士で協力して、業界を盛り上げることも重要と考えています。同業者はライバルと思うこともありますが(笑)、他社との付き合いを大事にし、お互いにメリットが出るようにする。そのために、今後もブシロードムーブは、斬新奇抜な広告やイベントをお客様に届けていきたいと考えています。 ■大学生へのメッセージ 大学生のうちは、たくさん遊んでおくことが一番いいと思います。私が大学生の時はやりたい仕事も、将来なりたい自分の姿もありませんでした。ゲームやアニメが好きでブシロードに入った訳ではなかったものの、入社してから仕事、この業界で働く楽しさを知りました。将来の夢や、やりたい仕事を焦って見つける必要は全くありません。私も気付いたら社長になっていました。皆さんの未来は可能性に満ち溢れています。今、将来の夢ややりたい仕事が明確ではなくても、仕事を始めてから「この仕事に就いて良かったなぁ」と思えることがきっとあります。まずは恐れず、社会に一歩足を踏み入れてみてください! 学生新聞オンライン2022年10月14日取材 明治大学 4年 酒井躍

学生新聞インターン

株式会社ブシロード 取締役 橋本義賢

IPディベロッパーとして、皆様にエンターテイメントを ■プロフィール 1964年に栃木県に生まれる。慶應義塾大学理工学部卒業後、日本IBM株式会社を経て、1995年に株式会社コスパを設立。代表取締役社長に就任し、草創期のアニメ・ゲーム周辺市場を開拓。2006年にタブリエ・コミュニケーションズ(現コスパグループ株式会社)の代表取締役社長に就任。2012年1月から株式会社ブシロードの顧問、2015年9月より当社取締役を経て、2017年10月に当社の代表取締役社長に就任。2022年7月から取締役経営企画本部長として、経営計画・人事・総務・法務・システムを管掌する。 トレーディングカードゲームの製作・販売を中心に大きく成長を遂げた株式会社ブシロード。IP(知的財産) ディベロッパーとして、マンガやアニメ、音楽ライブ、プロレス等の多角的な事業から更なる成長を遂げている。現在の具体的な事業内容と今後の展開について伺った。 ■あらゆる媒体を使ったプロモーションで、認知度アップに成功 IP(知的財産)コンテンツを軸にして、『カードファイト!! ヴァンガード』を始めとするトレーディングカードゲームや音楽コンテンツを中心とした『BanG Dream!(バンドリ!)』、グッズ販売等の企画からローンチまでを行っています。また、オリジナルコンテンツを開発したりライセンスを頂き商品化をしたりすることも並行化して事業を進めています。一方で、カードゲームは古くて希少なカードに資産価値があったり、また歴史が長いほどユーザー数も多いため、歴史のあるカードゲームタイトルは市場において有利になる。そのため新規参入が非常に難しい市場とも言えます。そこで、商品をお客様に認知して、手に取って遊んでいただくためには、垂直的な立ち上げが必要になってきます。例えば、テレビ媒体を使ったアニメの放映やCM、駅構内の看板等、1日に多くの広告を打つことで、認知をしてもらうきっかけ作りを行っています。さらに、販売では専門店とのコミュニケーション を図り、販売後も手厚いサポートを手掛けています。 ■コミカライズはプロモーションの一環 当社の事業の1つであるマンガやアニメは、プロモーションの一環として定義付けています。例えば、原作の『BanG Dream!(バンドリ!)』をコミカライズすることで、ゲームでは伝えきれないストーリーをマンガ、アニメを通じて、しっかりとユーザーに届けることができます。このようにお客様に対しストーリーの“映像化”をすることで、当社のサービスをより深く知っていただく機会を設けています。 ■自社で声優事務所を運営するメリットとは? 声優事務所を自前で運営することには、大きく分けて3つのメリットがあります。1つ目は、自社で声優を抱えることで他社様に業務依頼をせずに済むことです。2つ目は、新しいコンテンツの立ち上げの際に声優の方々に情報発信していただけることです。3つ目は、自前で育成を行うことでが深い当社理解のうえで活動いただけることです。例えばコンテンツを立ち上げてヒットさせるためには、タイミングが非常に重要になります。ネットなどで注目が集まってきた時に、声優さんにSNSで宣伝してもらうのが一つの戦略です。ただ他社の声優さんだと企画書を通したりする必要があり好機を逃すかもしれません。自社の声優さんであれば、企画書を立てたりせずにすぐ行動に移せるのでチャンスを掴めます。以上のことから、「響」の運営を自前で行っています。また、広告活動の一環として、当社の商品が販売されているカードゲーム専門店などで講習会やイベントを開催し、当事務所の声優が訪問させていただくことがあります。実際にユーザーとカードゲームの対決など、お客様と声優さんとの直接的なコミュニケーションを図ることで、ユーザーに楽しんでいただく工夫を凝らしています。 ■未知の市場-ブルーオーシャンをこじ開ける 当社は新たなIPを0から作り出すだけではなく、かつて盛り上がった他社のIPをもう一度輝かせるプロデュース事業も行っています。その最たるものがプロレス事業です。例えば当社のグループにある「新日本プロレス」は2000年代の総合格闘技ブームの影響もあり全盛期に比べると動員数が低迷していました。そこで、当社はIPディベロッパー戦略を掲げる会社として、プロレス業界、ひいては日本全体を盛り上げていくためにIPプロデュースのノウハウを駆使して「新日本プロレス」をV字回復に導きました。現在も「新日本プロレス」は国内外で年間150大会以上を開催し、日本中、そして世界中の皆様にプロレスの魅力を伝えています。ブルーオーシャンと呼ばれる市場は、ニッチだったり、日の目を浴びにくいコンテンツが多く、市場として成長するか未知の領域です。そのため、参入には勇気が必要です。しかし、そこでの分析がうまくできれば市場も開拓できて売上の大幅な成長に繋がります。 ■若者が発信できる環境へ 当社の市場は、比較的若いユーザーに支持されております。若い方の先見の明がなくては、市場の予測ができません。そのため、当社では若い人にこれからの事業を担っていただきたいと考えており、社内の「若返り」を図っています。私達経営陣は若手が企画等で活躍できるように人事や経営面での職場環境づくりや営業面でサポートしていきたいと考えています。 ■大学生へのメッセージ 私から皆様に2つアドバイスをお伝えします。1つ目に、グローバルなスキルを身に付けるよう心掛けてください。今後の国内マーケットは、我が国の社会問題でもある人口減少に伴い減少していくことが予想されます。一方で、世界中のマーケットは開けており、開拓の可能性が十二分にあります。そのため、海外マーケットの動きを見逃さない目を養うこと、それに付随して必要なスキルを身に付けていただければと思います。2つ目は、専門領域を身に付けることです。これからの社会の動きとして、仕事の内容や成果に値段が付く時代になります。今までは年功序列制度が当たり前でしたが、スキルや能力の持った人材が活躍する成果主義、職能資格制度に変化しつつあります。このような社会の動きをチャンスと捉え、若い皆様は今のうちから資格の勉強をしたり得意なことを伸ばしたり、とにかくさまざまな経験をしてください。1つだけでも専門領域を養うことができれば、これからの将来を実りのあるものにしていけると思います。 学生新聞オンライン2022年10月14日取材 武蔵野大学3年 西山流生 / 國學院大學3年 峯松諒太

イベント・企業紹介

SUITS OF THE YEAR 2022開催

「SUITS OF THE YEAR 2022 (スーツオブザイヤー)」が2022年11月17日に開催されました。 スーツ オブ ザ イヤーとは、日本経済新聞社 Nブランドスタジオ「NIKKEI STYLE Men’s Fashion」と株式会社Begin「MEN’S EX」が共催するアワード。「ビジネスや自分のフィールドで情熱を持ってチャレンジし、時代を変えていく才能や志を持つ」人達が表彰されました。 ■ビジネス部門企業価値の向上や経営⾰新、新商品やサービスの開発等で顕著な功績を挙げた人 AGC株式会社 代表取締役 兼 社長執行役員CEO 平井 良典 氏名誉ある賞を頂き、本当に嬉しく思います。最初、なぜ私が?と驚きましたが、チャレンジを称えた賞ということを聞いて、自分はビジネス界でたくさんチャレンジをしてきたので最高の賞を受け取ることができ大変嬉しく思います。 公益社団法人 日本プロサッカーリーグ チェアマン 野々村 芳和 氏まさか私が、と思いました。スーツとは無縁の世界でしたが、40代でスーツを着るようになり、50代になってこのような賞をいただけて、嬉しいです。頑張っていればいいことがあるものだなと思いました。 ■イノベーション部門新しい技術やアイデアで、社会に意義のある変化をもたらそうと取り組んでいる人 シナモンAI 代表取締役Co-CEO 平野 未来 氏私の天命は世の中を変えていくということだと思います。服装はそれを体現する一つであると考えています。この名誉ある賞に恥じぬようイノベーションを起こしていきたいと思います。 ■スポーツ部門チャレンジ精神、フェアプレー精神で結果を残し、世界中から称賛されている人 東京ヤクルトスワローズ 村上 宗隆 氏名誉ある賞を受賞できて光栄です。今後スーツを着る機会がさらに増えていくと思うので、格好いいスーツを身につけて、テレビに出たいと思います。 ■アート&カルチャー部門芸術・文化、エンターテインメントを通じて世の中に感動を与えた人 俳優・歌手 山崎 育三郎 氏自分の人生のテーマが挑戦を続けることなので、とても励みになります。今もミュージカルだけでなく、司会、テレビドラマ、ラジオなどのエンタメでいろいろなチャレンジをしていますが、日本で生まれたミュージカルの作品作りにこだわっていきたいです。スーツを着ることは相手に敬意を表すものだと思っています。気持ちが引き締まり、自然と姿勢がよくなります。 取材:成蹊大学 2年 角田迅斗 ■トークセッション「チャレンジについて」平井:多くの新事業に挑戦する中で、最初は数億円ものお金が飛んでいきました。しかし、そこでめげずに、なぜその時に失敗したのかを考え続けました。すると一つの失敗が次への成功に繋がるということを身をもって学んだのです。ぜひこれを聞いている若い方にも失敗を恐れずに挑戦を続けていってほしいなと思います。どこかで失敗が役に立つはずです。和牛・水田:僕もまだお給料が500円にしか満たない時に吉本から12万円の借金をしました。ハードディスクレコーダーが欲しかったんです。和牛・川西:「(平井さんが)一緒にしてくれるな。」って顔してますよ(笑) 村上:チャレンジするには目標を持つことが大事です。目標は高いほど良いと思います。そして自分に期待しないと終わりです。自分ができないと思うことはできないからです。和牛・水田:僕も年間で体重を維持することを目標にしていて、毎年きちんと達成しています。和牛・川西:周りからは減らす方向の目標にした方がいいと言われていますよね。和牛・水田:高すぎる目標はダメなんですよね。和牛・川西:だから今も87キロなんでしょうね。和牛・水田:いえ、78キロです。村上:高い目標をもってほしいなと思いますね(笑) 「シナモンAIを成長させていったきっかけは」平野:シナモンは元々携帯のアプリビジネスをしていて、1億5000万円を調達して海外事業も行なっていましたが、完全敗北をして帰国しました。しかし、営業ができると言った瞬間にお客様の反応がガラリと変わったのです。大学院でたまたまAIを研究していたというラッキーなこともあって、今ここまでこれたのかなと思います。 「結果を出すこと、挫折について」野々村:サッカー選手だった当時はおおよそ一年契約で、一年で結果を出さなければ後がなかったので、どうやって生き残れるかをずっと考えてきました。そんな当時と比べたら、クラブの社長は2年契約なので少し嬉しくなるほどです。競争しながら育ってきたので、今もいつ終わっても仕方ないと言えるくらいに本気で挑んで結果を出すようにしています。サッカーは選手などのフィールド場の質に加えて、スタジアムのスペックとお客さんの熱量、この三つが揃って一つの作品だと思っています。今はようやく、声出しが解禁されてコロナ前の熱量が戻ってきたと思っています。週末のゲームで、より良い作品を地域の方とサポーターと声を出しながらできるようなサッカーシーンを早く取り戻したいと思っています。 村上:挫折というよりかは、球場に行きたくないなとか嫌な気持ちになることが沢山ありました。しかし、野球での悔しい思いはグランドでしか取り戻せません。いつも結果がすべてだと思って取り組んでいます。 「休日の過ごし方」平井:ゴルフをしたり、家族と過ごしています。特に大事にしている時間は、家族が寝静まった夜です。スコッチを飲みながら会社のことなどを考えて「これに決めた!」と決断してから眠りにつきます。和牛・水田:僕も最近スコッチにはまっているので一緒ですね。40歳を超えてからはスコッチ飲みながら明日何を食べようかなと考えて寝ますので、親近感が湧きますね。和牛・川西:もう平井さんがマイク下ろしてるので、この人とは関わらないでおこうと思われてるのではないですか(笑)一緒ではなかったと思います。 「これからのチャレンジについて」平野:私の天命は「世の中をかえていく」です。知識を中心にトランスフォーメーションしていきたいなと思っています。野々村:今後も何回も失敗すると思うので立ち直りが早い人間になりたいです。平井:これからも新事業を作り続けたいです。しかし今までの事業を超える挑戦というのは、自分ではなくて次の世代が担えるよう、「人づくり」に尽力していきたいです。村上:次のステージに立てるように、いろんな高い目標を作って、自分に期待して頑張りたいとおもいます。和牛・水田:チャレンジをするにも健全な精神と肉体が欠かせないと思います。なので皆さん手洗いとうがいは忘れずにしてください。和牛・川西:それ、小学生の回答ですよ(笑)。でも皆さんの受賞が今年でよかったと思います。というのも来年の受賞者には僕たちがいると思うので、みなさんの枠が一つなくなってしまいますからね(笑)。今年のみなさま、おめでとうございます。 取材:津田塾大学 4年 宮田紋子 ■SUITS OF THE YEAR 2022 授賞式に出席した感想今回表彰されたのは情熱を持って目標に向けて、常に挑戦し続けている方々で、スーツ姿が非常に輝いて見えました。何かに失敗を恐れず、高い目標を持ちながら、チャレンジすることは並大抵に出来ることではありません。しかし、私も受賞された方々のように、諦めない心を持ち、目標を原動力に挑戦することの出来る社会人になりたいと思いました。今回印象的であったのは、平井良典氏が仰っていた「成功しただけの記録が残っていますが、陰には数多くの失敗があり、中には数億円を失うほどの失敗もありました。」という言葉です。失敗を恐れずに挑戦し、たとえ失敗をしたとしても分析しながら学びにしてほしいという若者へ向けたメッセージは非常に心に響きました。私は失敗を恐れて、躊躇し、チャンスを逃してしまった経験が沢山あるため、この言葉を胸に、努力していきたいと考えました。有難うございました。 学習院女子大学 2年 小川莉実 ビジネスや自身のフィールドで情熱を持ってチャレンジした人を表彰する、SUITS OF THE YEAR。受賞された方々のスーツや時計は色やサイズなど、自分に合ったものを着用することで”自分のカラー”を出すことが出来る魅力的なものであると気づけました。そして活躍されている方はビジネスやスポーツなどのフィールドに関係なく、失敗をしても挑戦し続けていると感じました。特に印象に残ったことは、アート&カルチャー部門で受賞された山崎育三郎さんの”一歩踏み出す勇気”の話です。16歳で留学され、2000人の生徒がいる中で自分だけがアジア人で差別なども受けてしまったけれど、思い切ってダンスパーティーに参加し、その後の留学生活が楽しいものになったと仰っていました。これから社会へ出てからも、たくさんの壁があると思いますが、今回受賞された皆様のように失敗を恐れず挑戦し続けたいと思います。そして、いずれは受賞者として登壇できる人になりたいです。中央学院大学 4年 田根颯人

企業に聞く

株式会社 ポーラ ブランドクリエイティブ部スキンケア開発チーム 紅本祐佳

化粧品であるからこそ提供できる豊かな時間をお客様に ■プロフィール 2007年ポーラ入社。訪販事業部にてトレーナー・コンサルティング業務からキャリアをスタート。2012年より商品企画部に所属。『APEX』・エステ・美容理論開発に携わったのち、2018年より『B.A』ブランド担当として、『B.A第6世代』、『B.A アイゾーンクリーム』などの商品企画・開発を担当。 私たちの生活はコロナの影響を受けて大きく変化した。毎日パソコンに長時間向き合い、外出するときはマスクを付ける。そんな生活の中で重要視される目元の悩みを解決するための「B.A アイゾーンクリーム」 がリニューアルして誕生。ポーラだからこそ提供できるアイゾーンクリームの企画開発を担当した紅本祐佳さんに、仕事への思いや商品完成までの裏話を伺った。 ■美容の仕事は、お客様の価値観に影響を与えられる仕事 就活中、ポーラの「お客様の肌はもちろん人自身を深く知った上で商品を販売する」姿勢に惹かれて、入社を決めました。入社後は販売現場でビューティーディレクターのサポートを担当し、お客さまやスタッフと接する機会も多く 、その経験を商品に生かしモノづくりに携わりたいと考え、現在はブランドクリエイティブ部でB.Aというスキンケアブランドの企画開発を担当しています。化粧品やスキンケアは、もちろん自分を美しくするための手段ではありますが、それだけではなく毎日のお手入れの時間を通してお客様の生活・気持ち・価値観に影響を与えられる仕事であることに魅力を感じます。また、実際にユーザーの方からスキンケアをする時間や年齢を重ねることに対してポジティブな気持ちになれたというお声を頂くこともあり、一番のやりがいになっています。私のお仕事はあくまで企画を行うプランナーであり、自分で商品を具現化することも売り出すこともできません。商品の開発は研究員、PRはPRチーム、実際にお客様に販売する際はビューティーディレクターやビューティーコンサルタントさんなど、一つの商品が生まれるまでには多くの人の協力や共感が必要になります。私自身はプランナーとして、自分の考えを言語化して分かりやすく相手に伝え、人を巻き込んでいかなくてはなりません。簡単なことではありませんが、だからこそ面白いですし、いかに共感を得るかを意識しつつ、相手を尊敬する気持ちを忘れないようにしています。 ■マスク生活の中での目元に注目 今回新発売となったB.Aのアイゾーンクリームの企画が始まったのは約2年前。当時は、ちょうどコロナ禍でニューノーマルといわれる生活様式が始まった頃でした。ライフスタイルは大きく変化し、リモートワークやオンライン授業でパソコンを見続け、外に出るときはマスクをするようになりました。また、美容業界としても売れる化粧品の種類が変わり、スキンケアにかける時間が伸びていることが分かりました。そこで、ライフスタイルの影響を大きく受け、マスクから唯一出ている目元にアプローチするスキンケア商品のリニューアルを決め、今回のアイゾーンクリームが誕生しました。B.Aはもともとエイジングケアブランドですが、若い人でも目の下のたるみや瞼の重さに悩みを抱える人が多く、年齢以外の影響を受けていると考え、注目したのが眼輪筋という目の周りの筋肉です。パソコン作業などで目を動かさない生活習慣や加齢など様々な原因で目元の筋肉が劣化をしてしまい、目元の印象に影響を与えてしまいます。アイゾーンクリーム は、目元の筋肉に着目することによってお客様が気になっている悩みにアプローチしています。「スキンケアでここまで目元が変わる」と感動していただけるような肌実感と朝も夜も心地よく使いやすいテクスチャーを意識して研究員とともに作り上げました。研究員の作ってくれたサンプルを何十回と自分の肌で試して地道な作業を繰り返し、数値では測れない感覚的なテクスチャーにこだわり「肌が変わったと実感してもらえる」ことを目指した商品です。また、目元のお悩みはライフスタイル・加齢・紫外線などの環境要因など様々な複合的なトラブルが原因となりがちですが、B.Aのエイジングケアブランドとしての総合力を生かし、その複合的なトラブルに対し、1本ですべてケアできるような商品を目指しました。「B.Aの化粧品を使用するのはまだ早い」と考えている人も多いと思いますが、アイゾーンクリームは目元へのスペシャルなケアで普段のスキンケアにプラスして使用する商品なので、若い方など今までB.Aを使ったことのない新しいお客様にも使っていただけたら嬉しいです。 ■豊かな時間の提供 ポーラでは、ただ見た目をきれいにするだけではなく、商品を通して人生で豊かな時間を過ごしていただきたいと考えています。肌を美しくする手段なら美容医療など選択肢がたくさんある時代に、化粧品を毎朝毎晩パーソナルな時間にお使い頂くことに意味があり、化粧品でしかできない価値を提供できればと思います。今回のアイゾーンクリームも、ただのクリームではなく、「なぜポーラがこの商品を提供するのか」にこだわってきました。ポーラの自社研究機関であるポーラ化成工業では、1929年の創業以来さまざまな研究をしており、さらにB.Aブランド37年の歴史の中では、肌領域にとどまらず、脳科学や心理学、コミュニケーション学など人をあらゆる視点から多角的に捉え、人の可能性を広げるためにできることを模索しています。だからこそ提供できる機能性はもちろん、感性的価値の高い商品をお届けすることを大切にし、化粧品を通してお客様の時間そのものを豊かにすることで、肌への効果や気持ちへの効果にも繋がると考えています。また、B.Aというブランドを通して、「いつからでも、誰にでも、美しさの可能性は広がっている」ということを伝えたいですし、前向きに挑戦し続ける方の背中を押すブランドでありたいですね。そして、今後も「ポーラは圧倒的に良い」と思っていただきつつ、夢や可能性を感じられるような時間を提供できるものづくりを極めていきたいです。 ■今を全力で楽しんで 私は学生時代、「自分のやりたいことを探さなきゃ」という焦りを感じながら就活をしていました。しかし、いろんな経験をした今は、いくつになっても、新しいことをやろうと思ったときにやれる環境や手段はあると感じています。私自身、「どうしても化粧品の仕事をしたい」という強い思いからこの仕事を始めたわけではありません。でも、この仕事を通してより化粧品に魅力を感じたり、化粧品から他のことに興味が広がったりしています。最初から好きなことを仕事にできたらベストかもしれませんが、学生や社会人といった立場や年齢にこだわらず、今を楽しむことが先の可能性を広げることに繋がると思っています。 学生新聞オンライン2022年10月19日取材 東洋大学3年 濱穂乃香 日本大学3年 石田耕司 / 河村学園女子大学4年 岡﨑美諭 / 東洋大学3年 濱穂乃香 /立教大学4年 須藤覚斗

人事

三井住友信託銀行株式会社 人事部 人材育成チーム 主務 時崎千紘

目指すのはキャリア型人材の育成。全員が成長し続ける会社へ 三井住友信託銀行株式会社 人事部 人材育成チーム 主務 時崎千紘 (ときざき ちひろ) プロフィール2012年に新卒入社し、営業や広報業務を経験。2020年に産休・育休を取得し、2021年に復職。現在は人事部 人材育成チームのメンバーとして、研修運営やラーニングマネジメントシステムの構築業務を担当。 2012年に入社ののち、支店で営業を経験した後、広報室に異動し、社内報や会社のホームページ作成などに携わる。一時の産休を経て復帰後、人事部の人材育成チームの一員として、人材育成に関するコンテンツ制作や、管理等を行っている。 ■「銀行」の枠組みを超えて、課題解決する会社 弊社の魅力は、大きく言うと、「幅広さ」「社会貢献性の高さ」「時代に合わせたソリューションを生み出す楽しさ」です。三井住友信託銀行は、通常の銀行業務である預金、貸出、為替に加えて、資産運用・管理、企業の不動産戦略、年金制度の設計・運用、株主戦略、そしてESG戦略など幅広い多様なソリューションを駆使して、課題発見から提案そして解決までを一気貫通で提供している会社です。そのため、金銭以外の資産についても取り扱うことができ、金融の枠を超え時代の変化に応じて柔軟にソリューションを発揮できることが特徴です。その幅広さを利用して、金融の枠を超えた、「脱炭素」「デジタル」「超高齢化社会」などの社会課題への貢献に勤めています。 ■パートナーと共に取り組む「脱炭素」 例えば「脱炭素」の取り組みでは今後30年間のうち、全世界で1京以上の資金需要が見込まれています。それを受けて、当社では世界初のポジティブインパクトファイナンスという取り組みを始めました。これは貸出先の企業と一緒に持続可能な社会を目指す取り組みですが、サプライチェーン企業にもインパクトが波及するため、実際の貸出金額を上回る効果が期待できます。巨額の資金需要を補うには、貸出以外に投資家や個人の資産も必要と考えており、長年培ってきたESG関連投資商品をはじめ、これまでになかった投資商品の組成にも取り組んでいます。また、各企業が取り組む脱炭素化には技術的知見も必要なため、当社は最新テクノロジーの専門家を採用し、各企業に技術的知見の提供を行っています。このように、「脱炭素」などの社会課題に対して、資金・資産・資本の好循環を生み出すことで、日本の社会や経済を発展させていこうと考えています。 ■企業内大学や公募制度で社員のキャリア形成に貢献 人材育成制度、キャリア形成支援において、弊社独自のプログラムを活用しています。新入社員研修や階層別・業務別研修などの各種研修や、各種資格、検定試験の受験料補助などの自己啓発支援のほか、「SuMiTRUST University」と名付けた企業内大学を設置して、社員一人一人の興味関心を広げるための講座を多く用意しています。最近では、新聞社様とコラボをして、記者の方を講師に、音楽やファッションなど異業種のマーケットトレンドを学べる講座を開催する等、いつもの業務を離れて、新たな視点を見つけることができるようなコンテンツも提供しています。コンテンツ数では1000を超える規模になり、多様な場を提供することで社員一人一人が自身のキャリアを描いていけるような「学びの場」を目指しています。また、当社では公募制度があり、年に1回、自分がやってみたい業務に自ら手を挙げて、チャレンジすることができる機会があります。さらに、人事部ではチャレンジをサポートするため、事業説明会を毎年開催しています。この説明会ではさまざまな事業・部署で活躍する社員から、業務内容や体験談などリアルな声を聴くことができるため、経験したことがない業務のイメージを持つことができ、社員のキャリアイメージを広げる場となっています。 当社としても、さまざまな業務に携わってもらうことで、幅広いアンテナが張れるようになり、お客様にも質の高いご提案ができる人材が育つと考えています。当社には複数の事業があり、事業ごとに仕事内容もガラッと変わるので、一つの会社でさまざまな業務を経験できるというのも当社の魅力ですね。 ■求めるのは、前向きに未来を切り開ける人材 共に働く人材に求めるものとして「経済や法学を勉強してないとダメ」というものはありません。文理問わず、前向きで、色んなことに好奇心をもって追求できる方に向いている会社だと思います。先ほど挙げたように、弊社には様々な人材育成のシステムがありますし、チャレンジに寛容な社風があります。これをうまく活用して、常に目標をもって、次へ次へと自身で未来を切り開いていってほしいです。自身のビジョンをしっかりと持って行動できると、より幅広い事業で才能を発揮していただくことができると思いますし、採用選考時においても、通常のコース採用だけでなく、ITや運用など専門別のコースも用意しています。あとは、やっぱり素直さです。何事も、素直に吸収してまっすぐに成長していけるような方とは、是非一緒にお仕事させていただきたいですね。 ■大学生へのメッセージ お伝えしたいことは、二つあります。一つ目は、学生時代の経験やつながりを大事にしてもらいたいということです。学生時代のつながりは、社会人になった今もすごく大切なものです。違う業界で働く友人の話を聞くととても刺激になりますし、自分のモチベーションにもなります。二つ目は、興味があることは全てチャレンジしてみてほしいです。興味のあることにチャレンジしていく中でこそ、自分の好きなものであったり、自分はこれなら頑張れるというものが見つかると思います。そういうものはもちろん就活の軸になると思いますし、今後、社会人として生活していく上でも大きな軸になります。そういった「軸」に出会うためにも、常にフットワークを軽くしていただきたいなと思います。 学生新聞オンライン2022年9月16日取材 東京農業大学3年 畑千絢 津

学生新聞インターン

ジェイフロンティア株式会社 代表取締役社長執行役員 中村篤弘

目の前のことを突き詰めれば、自分の人生の使命に出会える ■プロフィール 1980年、神奈川県相模原市生まれ。 大学卒業後、ドラッグストアでの医薬品の販売業務からスタートし、EC向けインターネット広告代理店の責任者に就任。 2010年より 「ジェイフロンティア株式会社」 の代表取締役。 多くのヘルスケア関連商品のEC事業の立ち上げに携わり、10年以上、毎年3商品は100万個以上のセールスを記録するヒットメーカーに。 同社が提供するオンライン診療プラットフォーム 『SOKUYAKU』 は、導入した病院・薬局数は 7,000件を超える。 オンライン診療やオンライン服薬指導。処方薬宅配などをワンストップで行う日本初のプラットフォームである「SOKUYAKU」や、健康食品をはじめとする自社ブランド商品も販売するジェイフロンティア。ヘルスケア領域で急成長を果たす同社の創業社長である中村篤弘氏が、創業に至った経緯やビジネスに対して抱く思いを伺った。 学生時代は、とにかく何事にも一生懸命な学生でした。人生を振り返ると、目の前にあることをただひたすらにやる日々の連続でした。当時から何事にも一生懸命になれたことが、ジェイフロンティアの上場の準備の時にすごくいきてきたと感じています。私が医療や福祉などに関心を持ったひとつのきっかけは、私の祖父は要介護者だったり、兄が病院で働いていたりと、医療が身近だったことです。祖父の介護や兄の働き方を見ていると、日本の薬局では薬を取りに行くだけでも午前中いっぱいの時間がかかったり、別の人が取りに行くことができず、本人が受け取りにいかないといけなかったり。はたまた、通院の送迎に時間を取られたり、という医療現場の非効率な現状を目の当たりにしていました。学生時代から医療業界への課題意識を持っていたことがきっかけで、医療関係への進路を決めました。 ■マーケットを自分で作り、その風上に立ちたい 大学を卒業した後は、某ドラッグストアへ就職を進みました。その会社では医薬品や化粧品の販売を行っていたのですが、当時は楽天やAmazonができ始めた時期で、それを受けて「今後は店舗販売ではなく、時代はEコマース中心の時代になっていくのではないか」と思い始めました。そこで、ネットでものを売ることに興味を持ち、広告代理店へと転職し、インターネットのEコマース向けの集客販促事業の責任者を経験しました。 ただ、私はヘルスケア関連のプロダクトを担当してきたものの、当初は経営者を目指していたわけではありません。ただ、代理店で働くうちに、どんなに良いプロダクトでも、マーケットがないと売れないということを少しずつ感じるようになりました。100万円を超えるにもかかわらず売れる商品もたくさん見てきましたし、安いから売れるという訳でもありません。もちろん広告だけで売ることも難しい。マーケットがなければ、モノは売れないのです。マーケットを自分自身で作れば、時代の風上に立てるのではないか。そこで、リアルとバーチャルで商品を販売することを学び、現在のジェイフロンティアを創業しました。 ■誰一人取り残さないために 私自身がヘルスケアの領域で重要視しているのが、未病と予防です。「いつでも」「どこでも」「誰でも」医師、薬剤師と繋がって薬が受け取れる社会を実現する上で、自社サービスの「SOKUYAKU」をもっと拡大させたいと思っています。SOKUYAKUは、日本初のオンライン診療、オンライン服薬指導、処方薬宅配のワンストップ・プラットフォームです。イメージとしては、薬剤師がいち早く患者さんに薬を届ける薬版の出前館のようなもの。 たとえば、現況で離島にはたくさんの人がいるのですが、この方達が薬を買うのはそう簡単ではありません。しかし、SOKUYAKUでは薬剤師が直接薬を届けるため、交通アクセスの悪いところに住んでいる人や身体が不自由な人でも、来院なくして薬を手に入れることができます。少しずつできることを広げていった結果、北海道でも当日発送が可能になりました。今後もより多くの地域で即日の発送を可能にすることで、SOKUYAKUがさまざまな方にとってもっと身近なものになればと思っております。また、未病という観点から健康食品をはじめとする「ケンビキョウイイ」(健康・美容・教育・癒し・医薬・医療)に特化した自社ブランド商品も通信販売しています。商品を通してもより健康な方が増えることを願っています。 ■message 自分の人生をよくしたい。そんな思いでさまざまなことに対して好奇心をもち、頑張っている人や、成長意欲の高い人はすごく魅力的に見えます。また、会社に入ると、上司や先輩に言われたことはやれて当たり前の世界になってきます。できる人は相手の期待値を大幅に超える人が多く、1頼んだことが10になって返ってきます。どうしてこうした差が生まれるのかというと、些細なこと一個一個の積み重ねだと私は思います。 吉田松陰の言葉に「至誠をつくしなさい」という一言があります。簡単にいうと、目の前のことをとにかく一生懸命やりなさい、ということなんです。私は、それぞれの人は生まれた以上は「使命」があると考えています。よく勘違いされますが、人生は「どれだけ生きたか」ではなくて、「どう生きたか」が大事です。1日1日を大切に生き、一個一個のことをやり詰めて、つきつめる。すると、自分の「使命」に気づくかと思います。使命に気づいている人と、使命に気づかない人には圧倒的差が出てきます。この使命に気づくと、一つ一つの仕事に意味を見出すことができて、無駄な時間がなくなります。20代の働き方で人生が決まると私は思っています。大学生のみなさんには、有限である人生の1日の時間を無駄にしないよう、ぜひ「自分の使命」に気がついて欲しいです。 学生新聞オンライン 2022年9月7日取材 法政大学1年 佐伯桜優

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HJホールディングス株式会社 代表取締役社長 髙谷和男

常に客観的な部分と情熱的な部分を併せ持つこと ■プロフィール 早稲田大学政治経済学部卒後、1994年日本テレビ放送網(株)に入社。番組制作部門に配属され、音楽番組やクイズ番組に従事。2009年、戦略部門である編成局編成部に異動。2012年に再び制作部門へ。2015年にHJホールディングスに出向。 2019年に帰任し、編成部やデジタル戦略を司るICT戦略本部を経て、2022年6月よりHJホ―ルディングス株式会社代表取締役社長。 動画配信サービスHulu(フール―)を運営しているHJホールディングス株式会社。さまざまなジャンルの作品が充実していて、今では100,000本以上のコンテンツを配信している。そんなHJホールディングス株式会社の髙谷社長に、仕事をする上で大切にしているマインドや理想とする人物像など幅広くお話を伺った。 ■好きなことを仕事にしたいと思って、エンタメ業界へ 学生時代はキラキラした音楽番組が好きで漠然とそういったエンターテインメントの仕事が楽しそうだと思っていました。バイトやサークルにしても仲のいいコミュニティに属している時間はあっという間で、楽しくて没頭できますよね。同様に、プライベートでテレビや映画を見ているときもノーストレスで楽しめていたので、エンタメに関わる仕事、好きなことを仕事にしたいと思うようになりました。そのため、就職活動では、エンタメ業界のテレビやラジオ、代理店を中心に受けて、内定をいただいた日本テレビに入社しました。 ■大変だったエンタメの世界 入社後は番組制作やタイムテーブルの戦略を立てる編成部などの仕事に携わりました。実際にエンタメの仕事をすることで、完成品を世の中に届けるまでの苦労を改めて感じました。今でこそ労働環境は見直されていますが、テレビ局で働いているときは、当たり前のように何日も帰れない日が続きました。 当時の仕事を振り返ると、すごく大変でしたね。ただ、「嫌」という気持ちはなく、プライドや反骨心で仕事を乗り越えてきました。また、大きなモチベーションとなったのは「こういう番組をやりたい」「こういう仕事をしたい」と達成した未来を思い浮かべること。その想いがあってこそ、今辛くてもやり遂げることができました。 目の前に何かつらいことがあると、右往左往して、誰しも悩むと思います。しかし、それは仕方がないことです。だからこそ割り切って、とにかく次を考えるということの繰り返しでした。元はエンタメが好きで入った業界ですが、「好き」という気持ちだけではやっていけないこともあります。その際大事なのは、情熱的な部分に加えて客観的な冷静さを併せ持つことです。好きだけだと独りよがりになってしまうため、「情熱と理」を常に考えることを意識してきました。こういった考え方は視聴率などの数字に向き合う仕事に携わる中で、より強くなったと思います。 ■社長という立場になって変わったこと 社長になってからは、個人の目標よりも、会社全体のことを考えるようになりました。若いころは「自分の番組さえ面白ければいい」と思っていたのですが、いまはステークホルダーのことまで考えなければなりません。仕事で壁にぶつかったときも、昔から壁を「乗り越え」ず、「すり抜ける」タイプだったので、壁を壁だと感じていないことが多いですね。「どうしてもこうじゃなきゃダメだ」と若いうちは思いがちですが、そんなことはありません。たとえばプロ野球の日本シリーズにしても、7戦中3回は負けてもいいんです。でも、それに気が付かず、「全部勝たなくてはダメだ」と思ってしまう人が多いです。勝ちたいと思うことは誰しもあるでしょうが、負け試合もあって当然です。どれだけ負けても、最終的に目的に辿り着ければ問題ありません。方法を変えて進み方をずらしたことでうまくいくこともたくさんあります。ですから、自分が目指す目的地に達するには、様々なプロセスがあるという事をぜひ知ってほしいですね。 ■Huluであることの意味 一昔前まで存在もしなかった動画配信サービスですが、今では新しくもなんともありません。NetflixやAmazonプライム など他にもサービスはたくさんあります。それらとHuluの違いとしては、総合的に幅広いジャンルを網羅している一方で、オーディションやテレビ、連続ドラマなどのファンコンテンツが充実していることが挙げられます。しかし、一番重要なことは「どこのコンテンツであるか」というよりも、ふとした瞬間に作品を見て、「気づいたらストレスなく時間を過ごせていた」という事実です。そして、見終わった際、それがHuluで配信されていたことに意味があると思います。 今の時代は「エクスペリエンス」という言葉が注目され、どういう感情を持ちながら、顧客がそのサービスやモノを使っているかが重要になります。だからこそ、今後も顧客との関係性が課題になりますし、関係性を考慮しないプロダクトは伸びないと思っています。 ■どんな人と一緒に働きたいか 一緒に働きたい人物像としては、誇りと責任感を持っている人です。ここでいう「誇り」とは自分はその問題に対してどう思うか、きちんと意見を持つことです。そして、その疑問を疑問で終わらせずにアクションに乗せることが「責任感」だと思います。チームでやることは個々の仕事の集合体だからこそ、どう具現化させるかで事業のスピード感が変わってくるはずです。 ■大学生へのメッセージ 人生は「○○しておけば良かった」と思うことの連続です。私の場合は、学生時代にもっとしっかり勉強をしておけばよかったと思っています。インプットの機能はどんどん衰えてしまうので、とにかくがむしゃらに貪欲に学生時代のうちからインプットしておくことをおすすめします。 また、学生は時間に余裕があるからこそ、バイトでもサークルでも人間関係は大事にしたほうが良いと思います。友達が多い分だけ人生のバリエーションが増えるため、色々な友達と交流を持っておくと良いと思いますし、一度学生時代に仲良くなった友達は10年会わなくても、10年後に会えばすぐ当時の関係性に戻れます。そういう人間関係は社会に出てから、仕事の人脈や癒しになるので、学生時代のうちから友達付き合いは積極的に構築しておくと、後々かけがえのない財産になります。 さらに言えば、今は効率重視で考えがちですが、お店に商品がくるまでの物流に思いを馳せることができると人に優しくなれます。若い人は若い人なりのバリューチェーンの視点で物事を見ることができると、ビジネスのチャンスが広がっていきます。日頃から、目の前の商品ではなく、商品の向こう側にいる人を常に考える癖をつけることで、人生はより広がっていくのではないでしょうか。 学生新聞オンライン2022年9月12日取材 日本大学 3年 石田耕司 立教大学4年 須藤覚斗 / 津田塾大学4年 宮田紋子 / 成蹊大学4年 岡田美波 /國學院大學3年 島田大輝 / 日本大学3年 石田耕司

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イントループ株式会社 代表取締役 林博文

人と会社が共に成長し続ける循環型の社会へ ■プロフィール 同志社大学法学部法律学科卒業、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)へ入社。その後スタートアップベンチャー、再度アクセンチュアを経て、2005年2月にINTLOOP株式会社を創業し、現在に至る。社会ニーズを見極める洞察力と事業推進力で「自らが事業創造を行うコンサルティングファーム」としてINTLOOPを成長させ続けている。 企業と人の成長が循環する社会を目標として、IT・DXなどの分野を中心としたプロフェッショナルな人材を用いて、企業の様々な問題を迅速に解決するサービスを提供するイントループ株式会社。2022年7月8日に同社を東京証券取引所グロースの新規上場まで導いた林博文社長に、「イントループがどのようにして成長し続ける環境を作り出したのか」についてお話を伺った。 ■飽き性でも長く続いた「アルバイト」 元々、独立志向が強い性格だったので、大学では弁護士資格などを取得して独立しようと思い、法学部に進学しました。しかし飽き性だったこともあり、入学後にすぐに遊びにハマってしまい、すぐに司法試験は辞めてしまいましたね。部活動も自分のペースでできないことから、あまり続きませんでした。長く続いたといえば、京都の居酒屋での料理人のアルバイト。かなり稼いでいましたが、ほぼ全額飲み代に使いました。(笑) 就職活動では、手っ取り早く稼げて独立しやすい外資系企業を中心に受け、結果的にアクセンチュアに入社しました。ただ当時、ITの分野はWindows96が出てもいない頃でしたし、金融業界の方が興味があったので、会社名は聞いたことはなかったですね。 ■フリーランスの強みと未来を感じた アクセンチュアに勤めていたとき、同期が非常に優秀な人ばかりでした。独立する人も多く、100人中2人が上場を果たしています。同期の中でも、仲が良かった人が一番早く独立した後、次々と周囲が独立していくなか「自分は乗り遅れているな」と感じました。そして、2000年のITバブルが起こった頃にベンチャー企業からお誘いがあり、ビジネスを勉強するために入社しました。 その会社はアメリカとの合弁会社で、従業員10人に対して資本金13億の会社でしたが、時代を先取りしすぎたビジネスだったこともあり、倒産してしまいました。 その後、フリーランスの仕事をしていた時に、アクセンチュアの元上司から「(アクセンチュアに)戻ってこい)と誘いを受けました。自分の知識不足を深く自覚した私は、勉強のし直しもかねてアクセンチュアに戻って4年間働きました。 その時にフリーランスの人たちと話す機会があり、その人達の優秀さや給与を知ることで「将来的には組織に所属せずに腕だけで生きる人が増える」と感じました。そこで、「この人たちをまとめる事業ができたら面白いのではないか」と考えて起業しました。 ■会社も人も成長できる循環へ INTLOOPを立ち上げてから、創業3年目で7億円の売上をあげました。さらには海外での事業にも興味が湧いて、東南アジアの国と貿易をしたり、ラーメン屋をやったりといろんなことをやっていましたね。ただ、どれも継続させるのが難しくて、事業が中途半端な状態になっていました。仕事は取れていたので、年商は7〜8億円で安定していましたが、会社も成長しないし、後輩が来ないことで、社内の雰囲気が悪くなり、社員がどんどん辞めていきました。 ショックで落ち込みましたが、それをきっかけに社内の環境改善に努め、初心にかえってフリーランスの人々をまとめるサービスを作ろうと考えて、事業を立て直し、今に至ります。 今は、会社と人が共に成長できる環境を長く継続させることが、自分にとってのやりがいとなっていますね。一番注意しているのは、成長へのモチベーションを上げる構造を作ることです。上司が部下を育成すれば昇給しますし、部下もそれを見て、上司を目標としてくれるので、自身の成長のきっかけにもなりますね。 部下にはよく「自分より優秀な人を採用してくれ」と伝えています。優秀な後輩を育成して、さらに優秀になればなるほどに、自分も出世して給与も増えるし、会社も成長する。まさに、これこそが「会社も人も成長できる循環」だと思っています。 ■多彩であり成長を楽しめる人へ 入社の基準は「うちの社員が一緒に働きたい人を選ぶ」というものです。同じ人ばかりが面接すると偏った人材が集まりそうですが、コンサルティングや人事などがそれぞれ一緒に働きたい人を選ぶので、社員の個性も多彩です。 すべての職種に共通で大切にしているのは、コミュニケーションスキルが高いことです。どんなに頭が良くても、話せなければ会社の魅力が伝わらないですよね。そのスキルが高ければ、営業でもお客様との信頼に繋がりますし、人事でも中途採用で優秀な人と交渉・説得もできます。 それに加えて、話の中でなんとか答えを返そうとする気持ち、話しながら答えを考えられるスキルを持っていたら完璧ですね。会社も人も成長し続けるためには、「現状維持」という人よりは勢いに乗って自分や会社の成長を楽しめる人のほうが、うちの会社には合っていると思います。 ■遊びやアルバイトの経験を糧に 最近の学生は勉強しすぎ・働きすぎのような気がします。人生の中で一番休暇が長くて自由に楽しめるのは学生時代なので、適度に勉強して、遊びやアルバイトで人との繋がりを作るなど、経験を積んでほしいです。 私はたまたま選んだコンサルの仕事が天職になりましたが、いきなり適職に当たる人はそこまで多くないと思います。だからこそアルバイトなどでいろんな職業を体験したり、見たりするだけでもいいので経験して目標を見つけてほしいです。 学生新聞オンライン 2022年9月15日取材 武蔵野大学3年 西山流生

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映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』

太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』 1947年に出版され“斜陽族”と流行語にもなり、大ベストセラーとなった太宰治の名著「斜陽」執筆75周年を記念する『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』が完成しました。ヒロインのかず子を宮本茉由、彼女が想いを寄せる売れっ子作家を安藤政信が演じ、戦後の日本を舞台に“恋と革命の物語”が綴られます。山日 YBS グループ創業 150 周年記念作品として、太宰治が新婚時代を過ごした山梨県内でも撮影された『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』は、10月28日(金) よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開。 学生新聞インターンが鑑賞した感想をご紹介します。みなさんもぜひ劇場へ! 私は以前に書籍を読んだことがあり、どのように映像化されるのか非常にわくわくした気持ちで観覧しました。この物語は、全体として戦後、時代の変化によって次第に没落していく家族の悲劇が描かれていますが、私はこの映画を観終わった時の気持ちはどこか清々しく、人生の選択における勇気をもらった気持ちになりました。テーマとなる鳩のごとく蛇のごとく―、そして太宰治の世界観が演出並びに役者の方々の素晴らしい演技で忠実に再現されていました。特に、主人公のかず子、母、弟の直治、作家の上原二郎、登場人物それぞれの選択に心を動かされました。観る人によって登場人物への共感や想いがかなり変わると思うので、1人でじっくり観るのも良いですが、誰かと観に行って感想を話し合うのもきっと新たな見方が増えて面白いのではと思います。 東洋大学 4年 伊佐茜音 原作を読んでいたのですが、それが映像になっても全く違和感がなく、むしろきれいな映像と音楽も相まって映画に深く入り込むことができました。また主人公のかず子が自らナレーションをすることでより臨場感がありました。今作品は伊豆の別荘と東京を行き来しながら話は展開されるのですが、その電車の背景が戦後の荒廃した世界を象徴的に表していました。没落貴族の家庭をモデルに、それぞれが違った生き様を見せますが、その中でも身近な人の死を乗り越え、「恋と革命のため」に強く生き抜くかず子がとても印象的でした。この登場人物のまっすぐに自分の生き様を貫く姿勢は、私たちに今この現代で何のために生きるのかを問いただしているようでした。そして、見終わったときには、こころがスッキリしないもやもやした感覚に陥り、一つの文学を何日もかけて読み終えたような、そんな気持ちになりました。 日本大学 3年 石田耕司 主人公かず子の人柄は、誰も恨まず誰にも迷惑をかけずに美しく亡くなり、貴族らしいとされた母親から譲り受けたものが多いと感じた。特に肩書きなど目に見えるものだけを信じるのではなく、いつでも人の本質を見つめようとする純真さだ。かず子が詐欺師のように見せかけのいい人よりも、札付きの悪名ではあるが嘘偽りのない作家 上原のような正直者を好んでいたことからも言える。貴族に生まれたことを悔やみ、上原のように俗世間と馴染むことを夢見た弟や、貴族に対する歪んだ考えを持つ上原との比較対象としても描かれていると感じた。また自分が上原を思うが故に、上原の妻子に迷惑がかかるようなことなどあってはならないとする姿勢からは、かず子の強い意志や信念を感じた。こうも、かず子が強く逞しく生きてこれたのは人間の醜く汚い部分も認めているからではないか。人は世間からの評判や肩書きなど目に見えるものに左右され、本質を見失いやすい生き物だと思う。しかしそうした綺麗なものだけではなく醜さも含めて自他のことを認め、まっすぐ見つめられる、そんなかず子のような心の美しさが、いつの時代も必要なのだと思った。 津田塾大学 4年 宮田紋子 斜陽は主演の宮本茉由演じる島崎かず子が戦後没落貴族として母の都貴子と共に東京の豪邸から伊豆の山にある家で暮らすことになり、これまでとは大きく違う生活を強いられる物語です。没落後の人生はとても辛いもので終始感情が揺さぶられ、「人間らしさ」がよく表現されていました。辛い戦場から帰ってきたかず子の弟の直治の生活、不器用で愛の感情すら分からなくなってしまう作家 上原、上原のだらしない生活を知っても尚恋心を寄せるかず子。それぞれの生き方に共通しているのは後悔。そんな曖昧で自分勝手な感情の動きが忠実に映画化されていて、まるで自分も映画の中にいるかのような世界観でした。さらには、その複雑に絡まり合った感情の描写を上手く実写化する近藤明男監督の斬新で素直な解釈もまた観る人の心を斜陽の世界へと連れて行ってくれると思います。一見、現実とは離れたストーリーですが、よく考えるととても深い作品です。是非ご覧ください。 立教大学 4年 須藤覚斗 太宰治「斜陽」執筆75周年記念作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』 宮本茉由 / 安藤政信 水野真紀 奥野壮田中健 細川直美 白須慶子 三上寛 柏原収史 / 萬田久子 / 柄本明尾崎右宗 菅田俊 岡部尚 中谷太郎 緒方美穂 三木秀甫 岡元あつこ 栗原沙也加 今泉朋子 白石恭子 薗田正美 光藤えり 山村友乃 野崎小三郎 ジョナゴールド / 春風亭昇太 原作:太宰治 監督:近藤明男 脚本:白坂依志夫 増村保造 近藤明男 製作:野口英一プロデューサー:足立喜之 石戸谷洋治、市川武 今泉朋子 上村正樹 小浜圭太郎 栗原隆一 野崎小五郎 山村隆昭音楽:海沼正利 主題歌:小椋佳「ラピスラズリの涙」(作詞・作曲・歌)撮影支援協力:青森県 山梨県 五所川原市 つがる市 弘前市 甲府市 山梨市 都留市 三鷹市 2022年/日本/日本語/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/109分/配給:彩プロ 映倫G©2022 『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』製作委員会(オフィス近藤 アップサイド 実正寺 スペースT ぱあとなあ ハーモニー ライジングシネマ 山梨日日新聞社 山梨放送)

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バリュエンスホールディングス株式会社 代表取締役社長 嵜本晋輔

自分の可能性を信じ、どんな状況でも楽しみを見出す ■プロフィール 1982年、大阪府出身。元Jリーガー(ガンバ大阪)。 2011年12月にブランド品のリユースなど、サステナブルな事業を行う株式会社SOU(現 バリュエンスホールディングス株式会社)を設立。2018年に東証マザーズ市場(現 グロース市場)に上場。元サッカー選手としては初めての上場企業社長に。 プロサッカー選手から転身した経営者として、初の上場を果たしたのが嵜本晋輔社長。プロサッカー選手から起業への道のりや、常に検証をし続けた結果における新たなビジネスモデルの確立の秘訣。さらには今後の展望や大学生に向けたメッセージについて、嵜本社長にお話を伺った。 ■サッカー以上の天職に出逢った 小学校の頃からJリーガーになるのが夢で、ずっとサッカーの練習に力を入れていました。高校1年生の時に他の選手を目的に来ていたスカウトの目に留まり、高校卒業後、ガンバ大阪に入団しJリーガーになることができました。しかし18歳で入団したものの、自分の思い描いていたサッカーのレベルよりも高く、入団3年目で戦力外通告を受けてしまいました。 その後はJFLの佐川急便のチームに拾っていただき、働きながらサッカーをするようになりました。しかし、自分自身を客観的に見た時に「サッカーを続けたい」というのが自分のエゴだとわかり、サッカーへの夢を手放すことができました。サッカー選手を卒業した後は父親の経営していた会社に入り、その後3兄弟でリユース事業の会社を立ち上げることに。初めてビジネスの世界に触れた際、サッカー以上の楽しみを見出すことができました。 与えられた環境や状況で楽しみを見つけるのは、サッカー選手時代と同じだなと感じます。人生の幸福度は、状況の捉え方によって変わる。考え方次第で、どんな状況でも楽しみ方を見出すことができる。そんな事実をこの時に学びました。当時の最大のモチベーションは、父や兄に褒められたいという思いで、誰にも負けない人材になることでした。また、サッカー選手時代に戦力外通告を受けるという悔しい経験をしたことも、今の仕事に活きていると思います。 ■プロからの初めての上場企業社長に 今後世の中はどう変わっていくのか。そして、自社を他社とどう差別化すべきかを考えたときに、「地域の人から愛されるだけではなく、日本全国に広めていけるようにしたい」という思いが芽生えました。 私の会社はブランド品・貴金属・骨董品等の買取および販売を行っています。どうやって他社と差別化していくかを考えた際、それぞれの商品の性質を理解して短期間で在庫をさばいていき、ライバル企業におろしていくCtoBtoBというビジネスモデルを確立しました。ブランド品は生ものだからこそ、商品の相場は需要で決まります。Bで売るべきかCで売るべきかの需要を、常に見極めることがこのビジネスの肝です。 また、今日できたことは明日もできますが、今日できなかったことは改善がなければ次も失敗します。だからこそ、失った売り上げに目を向けたのもポイントだったと思います。それによって、改善の機会を多く得ることができ、業界の中では後発だったにもかかわらず、上場できたのだと思います。現在、同じようなビジネスモデルを運営する会社は増えてきましたが、その間に自分たちは飛び抜けることができたと確信しています。 ■今後の未来を創り上げる人材 他の業界では、どんなことをしているのかに常に目をむけています。以前から、他業界のものを自分の業界にもってくるように意識をしています。 自分の経験、知識にとらわれすぎてしまうと、ビジネスは発展しません。実は、他業界を経験し、リユース業界に初めて入ってきた人のほうがクリエイティブを発揮できることも多いです。長年やっている人は成功体験などが足かせになりがちで、「リユース業界はこういうものだ」と定義づけた瞬間にバイアスに流されてしまいます。 だからこそ、大切なのは影響を受けない自分を作ること。採用の際も「過去の経験にとらわれすぎていないか」を1個の基準にしています。何事も吸収しようとする素直で謙虚な人のほうがこれからの未来をつくれます。過去にすごい結果を残していることも大切ですが、それよりも重要なのは、フラットな視点でどれだけ今後の未来を作っていけるかだと思っています。 ■潜在的ニーズを引き出す 顧客が何を求めているのか。それは、最終的におもてなしやコミュニケーションといった信頼の積み重ねである人間力だと思います。そのため、顧客が得たい成果を理解して、ヒヤリングをする重要性を常日頃感じています。そこで大切になってくるのは、質問力と傾聴力です。顕在化されているニーズと裏側にある潜在的ニーズを引き出すことこそが、ビジネスの本質です。特に私達のいる業界は、リピーターに支えられており、売り上げの半分をリピーターが占めています。だからこそ、鑑定士にしても、ただ査定するのではなく、きちんと相手の隠れたニーズを引き出せる人材として育成できるように、意識しています。 ■プロチームとしての経験 サッカーと企業は、チームが重要という観点では共通しています。いかに優秀なプレイヤーが一人いても、その人だけでは勝つことはできません。いかにチームとして機能するかが重要なので、プレイヤーである社員全員が、会社全体で思考できることが大切です。私のこうした視点は、サッカーから学ぶことができました。なお、会社全体を理解するコツは、「みんなと飲みに行っているかどうか」です。会社の中で情報共有している時と、お酒の場のコミュニケーションの時は、誰もが表情が変わってきます。私自身は、特にキーマンとキーマンを合わせるための食事会を開きますが、社員同士がこうした機会を自然に設けられるようになったら、組織としてもっと成長すると考えています。 ■大学生へのメッセージ それぞれ一人ひとりが、とんでもないポテンシャルを持っているはずです。ただ、自分の可能性に気づいている人は少ないです。その可能性を奪っているのは自分自身です。だから、「自分は何者だ」と決めつけないでほしいです。定義づけしてしまった瞬間に、並の人間にしかなれません。幸せと年収は比例しません。都合のいい大人が作ったものに惑わされずに本当の自分に気づいてほしいなと思います。 学生新聞オンライン 2022年8月29日取材 國學院大學3年 島田大輝

イベント・企業紹介

超パーティー2022 開催

『超パーティー2022』が、2022年10月15日(土)、16日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催された。『超パーティー』は、ボカロ、歌ってみた、踊ってみた、演奏してみたなど様々なジャンルで音楽を発信しているクリエーターたちが一堂に会するニコニコ最大のライブイベント。学生新聞インターンがイベントを体験させていただいた。 4年ぶりに開催された超パーティー、今回初めて参加しました。そんな私でも、周りのお客さんと一緒に音楽に乗りながら、とても楽しい時間を過ごすことができました。特に印象に残ったパフォーマンスは粗品さんと虹色侍さんでした。粗品さんは、歌うと思いきや、歌わずにBGMと表情のみのパフォーマンスで、ユーモアのあるタイトルとBGM、選曲が非常に面白かったです。また、虹色侍さんのパフォーマンスは、その場で流れてきたコメントのお題に対し、即興で曲を作って歌い上げていました。虹色侍さんの歌唱力の高さはもちろんのこと、即興でお題に関連した曲を披露していて、驚いたとともにとても感動しました。他の出演者の皆さんも非常に素敵なパフォーマンスをしていて、観ている私たちも全身を使って音楽を楽しむことができ、会場が一体となって充実した時間を過ごすことができました。今回このような素敵な機会をいただいて、本当に有難うございました。 学習院女子大学 2年 小川莉実 4年ぶりに開催された超パーティーは驚きと感動の連続でした。 「歌ってみた」や「踊ってみた」など様々なジャンルのクリエイターたちが次々に登場し、個性豊かなパフォーマンスに圧倒されました。ステージでは懐かしさを感じる曲から、最近SNSで流行している曲まで様々なジャンルの曲が披露されました。 小中学生の時に熱中していた歌や、12年ぶりに共に歌う出演者の方々の存在など、ニコニコ動画とそれに関わる人々の歴史を感じ、「エモさ」を感じました。出演者、観客などリアルだけでなく、画面に映し出されるコメントによってオンラインで視聴している方々の熱量や感情が常に伝わってきて、ニコニコを好きになってよかったと感じることのできるイベントでした。 今年の超パーティーではできなかったですが、次は声を出して参加者全体でもっと盛り上げることができたらと思います。 津田塾大学 4年 大川知 感想を一言で言うと「すべてが作品」であると感じました。今回が初参戦でしたが、超パーティー2022は会場の各ブースが繋がっているのはもちろん、インターネットを通じて世界と繋がることが出来る場所だと思います。 ライブステージには生放送の視聴者から届くコメントがリアルタイムで表示されています。そのため、会場だけにとどまることなく、ステージを見ている全員が一体となって盛り上がることが出来ました。これは“ニコニコ”でしか味わえない世界だと思います。 特に”繋ぎ”の1分1秒も視聴者のコメントのおかげで「笑い」や「感動」に変わったのは非常に印象的でした。すりぃガラスのくだり、虹色侍のずまさんとゆゆうたさんのやり取りは最高でしたね。全員の“ニコニコ“が最高潮に到達した瞬間だったと思います。 また、ライブではボーカロイドの歌声や75歳のダンディな歌声を聞けるだけではなく、即興ソングや「使ってはいけない金でギャンブル負けた時に脳内で流れる曲」など、誰でも楽しめるイベントだなと思いました。 他にも会場では謎解きゲームが設けられており、会場内ブースを歌や踊り、イラスト、食事などを楽しみながら満喫出来ました。この謎解きは結構難しかったです(笑)。 来年も参加し、次は声を上げて熱狂したいなと思いました。 中央学院大学 4年 田根颯人

学生新聞インターン

株式会社IBJ 代表取締役社長 石坂茂

世の中の「結婚したい」というニーズに応えたい ■プロフィール 1971年東京都浅草生まれ。株式会社日本興業銀行(現株式会社みずほ銀行)入行。2001年、株式会社ブライダルネット代表取締役社長に就任。2006年、株式会社IBJ代表取締役社長に就任。日本の深刻な人口減少問題に対して、IBJから成婚カップルを生み出すことで、直接的に人口増加へ寄与し、2027年までに日本の成婚組数の5%(25,000組)創出を目指す。 昨年、1万組を超えるカップルの結婚を導いた株式会社IBJ。お客様のニーズに応えることがやりがいと事業の拡大につながると語るのが、同社の石坂茂社長だ。コロナ禍でも減少することがなかった世の中の「結婚したい」というニーズに応え続ける、成婚数NO1*で業界トップを走るIBJを創るまでの過程とその思いに迫った。 ■ラクロスを通じてチームワークを学んだ東大生時代 小さい頃から体を動かすことが好きで、学生時代は部活の毎日でした。大学入学後、ラクロス部に入部しました。ラクロスを選んだのは、当時ラクロスがまだ日本に入って間もない競技だったので、他の大学に勝てると思ったから。ラクロスはチーム競技。チームで目標を成し遂げることの大切さを学びあったからこそ、今でも仲間とは良い関係を保っています。部活ばかりで限られた人とだけ深く関わる生活だったので、もし、今あの頃に戻ったら、多くの人と交流しながらも、自分にしかできないことに積極的に取り組むと思います。あと、経済の勉強にもう少し力を入れておけば良かったですね。 ■日本興業銀行に入行後、IT化に興味を持ち退職 新卒で就活をした際は多くの先輩に会って話を聞きました。まさに「人」で会社選びをしたと言っても過言ではありません。話を聞いた中でも、特に感銘を受けたのが「日本興業銀行」です。経済成長に大きく貢献し、社会や世の中に影響を与える会社の姿勢に胸を打たれ、入行を決めました。日本興業銀行には刺激を受ける魅力的な人が多く、居心地も良かったのですが、仕事を始めて五年ほど経った頃に日本でITやインターネットが急激に普及してきました。新たな技術を経験したい思いと新しいことに挑戦して自分を奮い立てたいとの思いから銀行を辞めることにしました。もともと実家は浅草の下町で商売をする家系だったので、その血が流れていたからこそ起業することに躊躇がなかったのかもしれません。 ■ニッチな婚活市場を発掘。結婚情報サービスの提供を決意 起業するにあたり、将来的にインターネットと掛け合わせたサービスをやりたいと思っていました。ただ、実際にどんな事業にするべきか悩みましたね。物販だと既存の生産ラインの借入や在庫を持つリスクもある・・・それは嫌でした。なので、負債やリスクが比較的少ない情報課金ビジネスを、小さく始めて大きくしていきたいと思っていました。不動産や人材業などは、すでに大きな会社があり競合が多く負けてしまう可能性があると考え、ニッチな分野でNo1になる方が自分には向いていると思っていた矢先、結婚市場にたどり着きました。その頃、出会い系掲示板は存在していたのですが、「出会い」をサービスとしてきちんと提供している企業はありませんでした。そこで、結婚したい人にターゲットを絞ってインターネット結婚情報サービスを提供する会社を設立しようと決意しました。 ■IT×結婚で、全く新しい婚活サービスを生む 当時行われていた結婚紹介は、紙のプロフィールをコピーして仲人さんが個人のネットワークで紹介を行うことが主流で、とても不便でした。今思えば、情報管理という点において怖いですよね(笑)。 そこで、インターネットを活用し、日本初の「結婚を目的とした人」のマッチングサイトを始めました。婚活にITを導入する事業ということ自体が画期的でしたが、情報交換が簡単になり、情報セキュリティレベルも確実に上がりました。また、お見合いパーティー事業では実際に店舗へ行かないとどんな人が参加しているのか分からないという問題があったので、事前にクレジットカード決済を行い、全員の本人確認をすることで、事前情報と実際のギャップが生まれないシステムを整えました。今となっては当たり前になったクレジットカード登録による本人確認ですが、日本で早くから導入したのは弊社だと思います。それによりお客様には、より安心感をもっていただけるサービスになりました。 ■問題点を洗い出し、データ化で改善 しかし、今度は「出会いはするが、交際に繋がらない」という声を聞くようになり、結婚紹介のプロである仲人さんの力を借りようと考えました。実際にお話を伺うと、仲人さんは結婚までのお世話は得意でしたが、集客は苦手ということが分かりました。 そこで、仲人さんのお仕事をもっと効率化したいと考え、全国の結婚相談所を取りまとめるネットワークやシステムを作ることにしたのです。最初は、インターネットを使った結婚相談所のプラットフォームを作ると言っても全く理解されませんでした。仲人さんは高齢の方が多く、パソコンを使うという発想もなかったと思います。 そのため、サービスが出来上がるまでに何十人もの方に連絡を取って、会いに行き話を聞くことで理解を深めたり、仲人さん向けのパソコンの勉強会などを開催したり。その積み重ねで徐々にサービスが浸透し、加盟店を増やすことができました。お見合いパーティーだけで会社が成長しても、お客様の結婚というニーズが叶わないと意味がないと思いますし、真摯にお客様の声に向き合い、受け止めることこそ事業の発展に繋がっていくと感じました。 仕事のやりがいとしては、やはり結婚カップルが生まれることですね。IBJは売上だけではなく、成婚=結婚がどれだけ実現できるかを重視しています。また、現場にも定期的に行くようにし、スタッフから直接意見や要望をきくこともありますし、IBJの成婚メソッドを私自身が直接指導することもあります。できる限り、一つひとつの声に耳に傾けることを代表になった今でも大切にしています。 ■message 私たちとお客様との関係は契約関係ではありますが、そこには信頼関係が必要で、お客様へ愛情のアウトプットをすることが大切だと考えています。そして、アウトプットのためにはインプットが必要です。だからこそ、周りから愛された経験がある人、誰に対しても興味関心があり、愛情深い人柄を持つ人と働けたらと考えています。そんな人でいるためには、ポジティブで明るく笑顔で過ごして欲しいですね。そうすれば、「なんかこの人面白そう」とか「明るくていいな」と思われる機会が増え、運を引き寄せることができると思います。また、そうして生まれる出会いを大切に、ぜひ新しい交流をしてください。 大学生の皆さんは、日常生活をただ繰り返しているだけだと限られた人としか会っていないと思います。自分がいつも生きている世界や人とは異なる出会いを面倒くさがらずに大事にして、自分が話したことのない人と接点を持ち、新たな思考を知って欲しいです。 *日本マーケティングリサーチ機構 2022年1月調べ_IBJ日本結婚相談所連盟登録会員に関する調査(成婚数:2021年実績、会員数:2021年12月末時点、大手結婚相談所・連盟を対象) 学生新聞オンライン取材2022年7月11日 東洋大学3年 濱穂乃香

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医療法人社団因幡会 理事長 林 昭利

歯の寿命を延ばせば人生も伸びる。人生に直結する仕事 ■プロフィール 1973年鳥取県生まれ。2001年、明海大学歯学部卒業後、医療法人社団弘進会宮田歯科入社。2003年、医療法人社団裕正会汐留シティセンター歯科入社、2005年裕正会理事に。2010年医療法人社団因幡会を設立。2007年因幡会グループCEOに。厚生労働省認定研修指導医。アメリカ歯周病学会会員。国際インプラント学会指導医。  東京、埼玉、神奈川と首都圏で8店舗歯科医を開業している因幡会理事長の林昭利先生。歯医者だけでなく開業のコンサルティングやそうめん屋まで幅広い分野で活躍。どのような想いで患者さんやお客様と関っているのか、新しいビジネスへ挑戦し続ける理由、そして仕事にかける思いについて伺った。 ■人の人生に携わる仕事  高校時代はラグビー部に所属し、大学からはアメフトに入部しました。高校と大学時代の部活はとてもハードで、この経験が今の私を構築している部分も多いと思います。この頃の練習を思い返すと、今、どんなつらいことがあっても「たいしたことないな」と思えます(笑)。意外と知られていませんが、アメフトは知力のスポーツです。頭を使えば、強いチームにも勝てる。部活を通じて、考え続けることや、頭を使い続けて道筋を生み出すことを学べました。 大学は歯学部に進んだので、自然な流れで歯医者になりましたが、今にして思えば自分にとって天職だと感じています。歯医者は一枚のレントゲンから瞬時に見極めて患者をコンサルしなければなりません。それには問題を判別する力だけでなく患者さんに対する話術や人間性が必要になり、それで信頼を得る仕事だと思います。一方で、歯医者はその人の人生を左右する仕事で、歯の寿命を延ばせば、人生の寿命を延ばすことに直結します。だからこそ人生100年時代と言われている今、120年くらいは歯の需要をもたせなければなりません。現在の日本では自分の歯の疾患に気づいていない潜在患者が多く、その患者さんたちを顕在化できれば歯の需要を伸ばし、健康寿命も伸ばせると考えています。施術した患者さんから、10年後や20年後に「あの先生で施術してもらえてよかった」といわれるのは本当にうれしいですね。 ■一番大切なのは人  因幡会は国家資格の研修医施設でもあり、大学と連携をして多くの研修医が学びに来ます。因幡会にはマンションや商業施設、オフィスなどがそろっており、研修医からきて開業するまでさまざまな経験をすることで、自分は何が向いているのかを知ることができます。自分だけなら店舗数は2~3店舗で十分なのですが、働いているドクターやスタッフのために店舗数も増やしました。 従業員を教育する上で、一番大切にしているのは「自分と自分の身内にできる治療をする」ということ。例えば歯に何か詰めるにしても、自分の家族におすすめするように患者さんにすすめるということ。自分がされたくないことはしないようにさせてます。採用時には、「どんな歯医者になりたいのか」「なにかほしいものはあるのか」を聞きます。貪欲な人の方が、成長してくれるというイメージがあるので、欲がある人を採用します。ただ、義理人情も大切なので、裏切らず恩を返そうとしてくれる人は家族にように大切にしますね。 当院の魅力はオーソドックスですが「人」です。腕・トーク力が一番大事だし、それがあれば何をしても生きていけると思います。仕事の面では疑問と結果の間に仮説をたてて検証をしていくことも大切にしています。実際にハーバード大学やニューヨーク大学などのプロジェクトに参加もしています。実際、ハーバード大学とのプロジェクトでは、歯ブラシの耐久性や清掃能力を測る研究など行っており、歯ブラシの研究や開発を行いました。 ■経験を活かして新しいものを生み出す  今までのノウハウを生かして、歯科医開業のコンサルティングも行っています。開業コンサルタントは大勢いますが、歯医者ではない人も多い。私たちの場合は、実際に開業した実績やデータがあるので、それがかなり強みになっています。経験のない歯医者がいきなり大手デベロッパーと進めようとしても、さまざまな問題や工事などがあり、問題も起こりやすいです。そのため、私たちがデベロッパーとの間に入り、歯科医にもわかりやすく説明できるため重宝されます。将来的に全国にネットワークを作ることができれば、患者さんも安心して転勤や引っ越しができると思っています。歯医者だけなく、面白いものやお客様が喜んでくれるものには参入し続けていきたいという思いもあります。 そのほか、意外なものとしては、そうめんの専門店を経営しています。そうめんは最古の日本の麺なのに、うどん屋やラーメン屋、そば屋はあっても、そうめん屋はないことに気が付きました。また、お歳暮やお中元の慣習が薄れていくと、そうめんの文化が衰退していく可能性があるからこそ、外食産業にしようと思いました。飲食は目の前でお客様が喜んでくれるのもうれしいですね。 ■地元への思い  私は鳥取県出身なのですが、鳥取旧称である因幡を法人名にしています。世界レベルの技術は鳥取では使うことができなかったのですが、鳥取の地方創生を行いたい、歯のレベルを上げたいという思いから歯の工場を誘致しました。技術も心も良い歯科技工士が集まってくれて、関東圏で受注したものを作ってもらっています。技工学校を買い取ってほしいと言われたこともありました。 ■学生へのメッセージ  今の時代はやることが無限大あり、いろいろと進路を選べることができます。ただそれが今の若者たちの進路に逆に悪影響を与えてしまっていると感じます。どこで決断するのかを決めてほしいですね。また、いろんな大人にあっていろんな世界やいろんな職種を見てください。日本は大学で進路を決めますが、海外では高校から決めています。無駄な勉強が多くなってしまいます。早く決めることができれば、大学で無駄なく学びたいことに向けて動けますよね。早めに自分で考えて、早く就職先を見て、考えることも一つの大切なことではないのかなと思います。未来を作るのは若者たちなので、覚悟を決めて頑張ってほしいです。 学生新聞オンライン2022年8月25日取材 國學院大學3年 島田大輝

和田真帆

HOUSEI株式会社 代表取締役社長 管祥紅

大学卒業後も、人生で大切なのは常に学び続けること プロフィール 中国湖北省出身。 北京大学電子工学部情報通信学科卒業後、来日。 1996年に方正株式会社(現HOUSEI株式会社)を設立、代表取締役社長に就任、現在に至 る。日本のメディア業界のシステム開発を手掛け、直近では、ITノウハウを生かした顔認証システムを筆頭に、メディア業界のみならず、医療、教育などの業界において、DX推進に奔走する。 日本のメディア業界のシステム開発を手掛け、現在、その市場占有が日本トップシェアであるHOUSEI。その勢いはメディア業界にとどまらず、医療や教育のDX推進サポートなど、様々な業界にも及んでいる。時代のトレンドを見事につかんだ新規上場企業として注目される同社の代表取締役社長・管祥紅さんに、学生時代から現在に至るまでのお話を伺いました。 ■若いころから自分の将来と向き合った大学時代 学生時代は、勉学と運動にいそしんでいました。私は北京大学に通っていましたが、中国の大学は日本の大学と似ており、学生が厳しく管理されることはありませんでした。大学生活では時間に余裕ができ、インターンなどの課外活動などにもたくさんいろいろ取り組んできましたね。ただ、中国のインターンは、日本のインターンとは少しイメージが異なるかもしれません。中国では、政府が将来の社会を担う人材育成の一環として、学生が田舎地方の会社に出向き、地元企業や地域の悩みを聞いて問題解決するというプログラムがありました。私もそのプログラムに参加しました。実際、地方の企業に入って様々な社会の出来事を現場視察する目的を持ち対応したことで、様々な面で効果的な学習ができたと感じました。 ■ご縁で日本へ、そしてHOUSEI株式会社設立 あるとき、大学で「日本企業と協同でソフトウェア開発を行う人材を募る」という募集を目にして応募し、開発に参加できました。そのことがご縁で、大学を卒業してから「日本プロセス株式会社」に就職することとなり日本にやってきました。3年ほど同社にて、その後、住友金属工業株式会社へ転職しました。私はIT分野の新規事業に配属され、コンピューターを使って印刷物の作成を行うソフトの開発を担当しました。そのご縁で北京大学の先生がたと交流ができ一緒にビジネスを進めることになり、方正(現HOUSEI)株式会社の立ち上げに至りました。 ■文化の違いを受け入れれば、苦労はなくなる 実は私は仕事での達成感をあまり感じたことがないのです。いい意味で、常に欲の塊です(笑)。永遠に「これで満足!」ということが無く、常に良いものを生み出したいと考え、物事を俯瞰してみています。会社経営においても「更に良くなるのでは?」という向上心を持ち続けた先に、「HOUSEIといえばこれ!」というものができる。そこで、初めて達成感が得られるのではないのかと思っています。同時に、「あれが大変だった」などと語るような、苦労も少なかったと感じていますね。若い時に色々な文化に触れてきたので、ハプニングや意見の相違も抵抗なく受け入れられるようになったと感じています。実際、苦難が起きたときは、毎回メンバーと共に腹を割って語り合い、問題解決にあたってきました。また、来日したときも、若い頃の渡米経験があったので苦労も少なかったと感じています。世の中にはいろいろな人間がいますが、基本はみな同じです。異なる意見や考えが生まれるのは、言ってしまえば環境や文化の違いだと思っています。だから私は地域毎の文化を受け入れ、その文化に興味を持つことを大切にしています。そうすれば、異なる意見の相手であっても、受け入れ許容できることが多いです。 ■多様性を通じて、世の中に新しい価値を生み出したい HOUSEI株式会社と他社との差別化は多様性を尊重することです。尊重することで世の中に新しい価値を生み出すことができます。また、個人の許容量や情報量が増えれば、それが発想の豊かさやuniqueness、物事を深く思考する力につながっていきます。そのため、弊社では、様々な国籍の人を受け入れたり、海外と積極的に交流したりすることで、視野を広げて、お互いを理解し合うことを大切にしています。また、多様性を生み出すことは、その人本来の魅力を引き出すことと同じだと私は捉えています。そのため、弊社は社員のアイディアを活かすことを大切にしています。具体的には、社員が自身の構想を発表する場を頻繁に設け、実際にそのアイディアにお金を投資し、プロジェクトとして進めていくことも多々あります。様々なものが溢れる世の中で、多種多様なことを組み合わせてみんなで力を合わせて伸ばし、新たな価値を生み出すことを意識しています。それには、情報の共有も大切です。どんな情報も社員にすぐ開示し、社員自身が会社や自分にとって正しいと思うことを判断し、行動できるように意識しています。 ■スキルよりも成長意欲のある人を 弊社は、様々な面でチャンスをつかめる環境を用意しています。私たちが職場で求める人は、勉強し続ける向上心のある人、情報に対して吸収力がある頭の柔らかい人、いろんな人と付き合える人、いろんな観点を受け入れられる人です。また、こうした素養を持った人こそ成長できる会社だと思います。学生時代に学んだ知識は、世の中の極々一部でしかありません。そこで学んだ知識だけが、世の中に通用することはありません。よって、常に世の中に対して興味を持ち、積極的に情報収集できる人はどんどんレベルが高くなり、最終的には世の中にとって必要不可欠で認められる人間になると思います。そして、弊社では、そうした素養を持った人材を、どんどん受け入れていきたいと考えております。 ■大学生へのMessage 学生時代はただお金を稼ぐためだけに働くのではなく、自分が将来進みたい分野、あるいは自分がいま興味を持つ専門分野に近い仕事に関わるところで、社会勉強をした方が良いと思います。まだ、やりたいことが決まっていない人は、とにかくいろんなことにチャレンジしましょう。若いころはたくさんミスをしてもいいと思いますし、就職浪人や留年して様々なことを経験してもいいと思います! 自分が本当は何が好きなのか、何が向いているのかを見つけていくことが、これからの人生を生きていく上で大切だと考えています。 学生新聞オンライン2022年9月5日取材 日本大学3年 和田真帆

イベント・企業紹介

ダイアナ ゴールデン・プロポーションアワード全国大会

プロポーションづくりの総合コンサルティング企業、株式会社ダイアナ(代表取締役社長 兼 会長 徳田充孝)は、日本最大級の美の祭典「ダイアナ ゴールデン・プロポーションアワード全国大会 2022」を2022年9月10日に横浜アリーナにおいて3年ぶりにリアル開催いたしました。 「ダイアナ ゴールデン・プロポーションアワード2022」とは、一般社団法人日本プロポーション協会が主催する国内最大級の美の祭典です。日本初の”年代別コンテスト”として1990年に誕生した「第33回年代別ゴールデン・プロポーションコンテスト」※1と「第8回年代別D-Styleコンテスト」※2の2つのコンテストの全国大会が横浜アリーナにて開催されました。各地域で行われた決勝大会全9大会から選出された、20代・30代・40代・50代・60代以上の各年代から合計125名が出場し、各コンテストから1名ずつグランプリが選ばれます。 本アワードは、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年と2021年は無観客のオンライン開催となっておりましたが、今年は横浜アリーナにて3年ぶりに観客を入れての開催となりました。 このたびグランプリを受賞したお二人にお話を伺いました。 ※1 ダイアナでプロポーションづくりを始めてから1年以内に憧れの体型を手にした女性の美を競うコンテスト※2 ダイアナで手にしたプロポーションの美しさに磨きをかけ続ける女性の美を競うコンテスト ■野藤かおりさん(第33回年代別ゴールデン・プロポーションコンテスト グランプリ受賞) 受賞した今の気持ちは?素直にとても嬉しいです。ダイアナを始めて9ヶ月ですが、こんなに自分が変われるなんて、まるで奇跡のようです。 振り返ってみて思うこと、ダイアナへの思い私は最初の一歩が踏み出せないのですが、一度決めたら最後まで頑張れるタイプでした。そこからは一日も欠かさずにダイアナの道具を使ったり、マッサージを続けたことで楽しくサイズダウンに成功しました。「ダイアナ本当にありがとう!」という気持ちです。 チャレンジしようとしたきっかけは? 気をつけていたことは?私は4人子供がいるのですが、妊娠して授乳して痩せるの繰り返しでした。そのため痩せていた頃の自分に憧れがありました。また過去に自分の体をネタに自虐的な笑いをとっていましたが、一方で悔しい気持ちがあり、見返したい気持ちもありました。ダイアナを選んだ理由は、紹介者の勧めがきっかけでしたが、楽しく挑戦できたのはチーフの支えが大きかったです。辞めずに続けられてよかったです。私は面倒くさがりやなので無理に運動をするのではなく、食事面を意識しました。特に栄養バランスに気をつけていましたね。料理が苦手なのですが、チーフが美味しい食べ方やメニューを教えてくれました。 大学生へのメッセージ今から将来への健康的な体作りを心がけてほしいですね。大学生の息子がいるのですが、大会に向けて調整していた私と一緒に頑張ってくれました。大学生は周囲の環境に影響されやすいので、今の健康を捨てずに、将来の体作りをしてほしいと思います。 武蔵野大学3年 西山流生 ■岸本久子さん(第8回年代別D-Styleコンテスト グランプリ受賞) 受賞した今のお気持ちは?優勝などの発表で名前が挙がらなかったため、諦めていましたが、まさかグランプリに選ばれるなんて。チームのみんなに感謝しています。率直にすごく嬉しいです。 振り返ってみて思うこと、ダイアナへの思いダイアナの道具を基本通りに使用すれば、本当に変わります。楽しいダイエットでした。ダイアナには感謝しています。 チャレンジしようとしたきっかけは? 気をつけていたことは?最初はダイエットが辛かったです。しかし、だんだん痩せていく変化が嬉しくて、サロンに通うのも楽しくなりました。途中でリバウンドしてしまう場面もありましたが、チーフが見捨てず、励ましてくれたおかげでまた頑張ることができました。ダイエットする中で、セルディアという栄養補助食品を利用しました。家族も一緒にセルディアをいただくことで、みんなで楽をしてしっかり栄養を取っていました。 大学生へのメッセージ「今日一日を頑張ろう」と思って、頑張ってきました。やらないとダメとは思わずに、まずは「今日一日を頑張ろう」という気持ちでチャレンジして続けてみるとよいと思います。 中央大学2年 松島鈴音

イベント・企業紹介

『青春シンデレラ』制作発表会見 ~久間田琳加・本田響矢~

女優でモデルの久間田琳加(non-no専属モデル)主演の10月ドラマ「青春シンデレラ」が10月16日(日)から放送スタートに先立ち、制作発表会見が開催されました。会見には主演の久間田琳加さんに加え、現在ドラマ・映画・舞台で活躍する注目の若手俳優で、本作では因縁の憎き初恋相手役を演じる本田響矢さんも登壇しました。「青春シンデレラ」は集英社マーガレットコミックス刊が運営する電子漫画アプリ「マンガMee」で累計7000万PVを記録した夕のぞむ先生原作で、12年前にタイムスリップした女性が17歳の高校生に変化して惨めな初恋に決着をつける青春キラキラドラマながら大人女子の共感を呼ぶラブストーリーです。会見では撮影現場の雰囲気やお二人の恋愛トークなど和気藹々とした雰囲気の中、お話を伺いました。 (日本大学3年 和田真帆) 久間田琳加 主人公の紫苑役で、大人っぽさのあるビューティーコンサルタント(美容部員)の29歳と、初心な高校生の17歳を演じます。実際に資生堂のビューティースクエアで働くビューティーコンサルタントが着用している制服と同じなので、世界観に入り込んだようです。憧れの職業を体験できて嬉しいですね。高校生の地味な紫苑を演じる時は、今までにないくらい「すっぴん」です(笑)最初は心配でしたが、原作のメイクをして前向きになる姿に共感したので、うまく変化を表現したいです。紫苑は、初恋相手に振られたことをバネに成長します。物語の転機になった「告白」。もし私が告白する側なら、目を見てストレートに「好きです」って伝えたいです。それができたら、自分に150点あげちゃいますね。自信をつけることは、人生の道を拓くきっかけになると思います。選んだ道があったからこそ、本当の大切な道に辿り着いた。選んだことが間違いじゃないというメッセージを届けたいです。長谷川くんとの距離感がもどかしい、キュンキュンシーンも見逃せません。紫苑の目線で、一緒にドキドキして楽しんでください! (駒澤大学3年 三上山明里) 本田響矢 今回、長谷川颯真役を演じさせて頂くにあたり、嬉しいと思うとともに、青春ど真ん中なシンデレラストーリーなので、カメラの奥で作品を観て下さる方々がキュンキュンして欲しいなと思い、意識しながら撮影に挑みました。クランクインして衣装の制服を見た時に、デニムシャツと青いカーディガンを羽織るので派手だなと思ったのですが、映像でみてとても映えていたのでこの衣装でよかったと思いました。僕の演じる長谷川くんは一匹狼な役柄ですが、僕自身は友達と盛り上がるタイプなのでキャラクターは似てないと思います。(笑)もし自分が告白するとしたらSNSとかではなく直接面と向かって思いを伝えたいですね。主人公のテーマでもある“オトナ女子”と言われる20代後半の世代の方々は、若かりし頃の学生の時の思い出、その中にある過去での後悔やトラウマを抱えて生きている方がたいっぱいいると思います。青春経験者のオトナ女子の皆さん、そして、青春の真っ只中である学生さんなど幅広い人にみていただき、たくさんの胸キュンを届けたいです。 (国立音楽大学2年 岡部満里阿) ドラマ『青春シンデレラ』ABCテレビ 10月16日(日)スタート 毎週日曜深夜0時25分テレビ神奈川 10月17日(月)スタート 毎週月曜深夜1時30分※ほか地域でも放送予定(TVer・GYAO!にて見逃し配信あり)

イベント・企業紹介

「Mitea ORGANIC」新商品発表会イベント

株式会社マッシュビューティーラボ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:近藤広幸)は、同社が運営する新スキンケアブランド「Mitea ORGANIC(ミティア オーガニック)」の2022年10月4日(火)デビューに先駆け、10月3日(月)に本社で、本ブランドの新商品発表会イベントを開催しました。イベントでは、ゲストとして、現在4児の母親として育児の傍ら、タレントとしても活躍する辻希美(つじ・のぞみ)さん、俳優としてミュージカルや舞台、ドラマに出演し、現在はファッション誌やビューティー誌を中心にモデルとしても活躍中の高橋愛(たかはし・あい)さん、女性ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「アンジュルム」のメンバーの上國料萌衣(かみこくりょう・もえ)さんがご登壇。Mitea ORGANICについてのお話を伺いました。 辻希美 オーガニックの化粧品は高くて手を出しにくいですけど、今回発売される「Mitea」の化粧品は価格帯も2000円以下とお手頃ですし、コンビニで買えるので忙しいママでも簡単に手に入れることができるなと感じました。中でも香りがよくて、肌にも馴染んでサラッとしている「ホワイトニングセラムローション」が好きです。今回私はマンダリーヌコンフィという透明タイプのリップを使わせていただいているのですが、色味がとても良くて普段使いもできるようなリップです。見た目もオシャレで可愛いので、「今日も一日頑張ろう」とコンディションを上げてくれます。子育て中は忙しくて、美容にかける時間を取るのも難しいです。そんな忙しいママさんでも「Mitea」の化粧品はオーガニックにこだわっていて、質も高いです。何よりこのクオリティの化粧品をデパートまで行かなくても、コンビニで手に入れられるので、多くのママさんに届くと嬉しいです。立教大学 4年 須藤覚斗 高橋愛 普段の生活で、スキンケアだけでなく、食事、そしてライフスタイルにも気を使っている分、今回の「Mitea」の商品はとても魅力的に感じました。商品制作にあたって、背景の細部にまで、こだわりを感じられたからです。スキンケア商品に使われている成分はもちろん、容器や配送の際の梱包材にまで、環境に配慮したつくりになっていて、買うときも、使うときも地球に寄り添えている感じがしてとても気持ちがいいです。特に印象に残っているものは、クレンジングアイテムです。肌に乗せたときの香りがとてもよく、ふき取るタイプとともに、使用感がとてもクリアで、肌の疲れ、調子を整えて1日をリセットするのにぴったりな商品だと思います。私たちの肌、心、そして地球にも優しい「Mitea」が、今までのスキンケア用品の固定概念を払拭してくれると共に「Mitea」の制作に携わる方々のオーガニックに対する思いの強さも感じられました。このように丁寧に作られた「Mitea」の商品をジェンダーレスで色々な方の人に使っていただきたいです。私も旦那さんと一緒に夫婦2人で愛用していきたいです。立教大学 2年 福田さくら 上國料萌衣 私と同世代の人はまだオーガニックコスメに挑戦できていない人が多いのかなって思います。「Mitea」は、ファミリーマートで手軽に買うことができるところが嬉しいですね。いつでも誰でも手に取れる商品です。実際に使ってみてオススメしたいのは、「ホワイトニングセラムローション」です。肌にぐんぐん浸透しているのが分かります。「クレンジングセラムオイル」も、小鼻のざらつきがツルツルになるところがお気に入りです。私はお仕事柄、メイクをたくさんするのですが、「Mitea」は肌がつっぱることもないので、ぜひ愛用したいです。また今回、新商品リップの「フィグタルト」を付けていますが、潤いはもちろん、細いパッケージなのでカバンに入れやすく、持ち運びにもぴったりです。ミティアダンスは初披露だったので、初ステージのように緊張しました。(笑)辻希美さんと、高橋愛さんという、お二人の先輩方と踊ることができて、楽しかったです。ぜひ、皆さんに覚えてもらいたいです。今まで、オーガニックを意識したことのなかった私も、肌へのやさしさを感じた「Mitea」。ライブで地方公演する際に、普段使いの化粧品を忘れてしまうことがあるので、その時も活用したいです。駒澤大学 3年 三上山明里 「Mitea ORGANIC」について 「Mitea ORGANIC」は、医薬部外品を含むスキンケアアイテム4種にリップ1種(全3色)、1DAYトライアルキットを展開。同社の厳しい独自基準に準拠したナチュラルオーガニック処方で、価格は全て税込2,000円以下となっております。また、全国のファミリーマートに加え、コスメキッチンやビープル、メイクアップキッチンで同時発売いたします。コスメキッチンの商品がコンビニエンスストアで販売されるのは、今回が初めてとなります。 <販売店舗>・ファミリーマート・コスメキッチン(https://www.cosmekitchen-webstore.jp/)・ビープル(https://store.biople.jp/)・メイクアップキッチン(https://makeup-kitchen.com/)

DX・WEBマーケティング

資生堂インタラクティブビューティー株式会社 DX本部オムニエクスペリ...

リアルとデジタルの融合がマーケティングの新しい価値を生む 資生堂インタラクティブビューティー株式会社 DX本部オムニエクスペリエンス推進部 テクノロジーコンテンツグループグループマネージャー 増田卓矢(ますだたくや) ■プロフィール2008年、楽天に新卒入社。Webディレクターとしてサービス開発に従事。サービス運営、モバイル事業など複数の立ち上げを経験。2017年、ユニクロへ転職。オンラインサイトのサービス開発、UI/UX改善や商品検索・レコメンドエンジン開発を担当。2019年、資生堂入社。主にARを用いたバーチャルメイク、画像解析による肌測定などビューティーテックを用いた化粧体験向上に従事している。 資生堂は創業150周年を迎える。これを機にデジタルトランスフォーメーションを加速すべく、アクセンチュアとの合弁会社として立ち上げたのが、資生堂インタラクティブビューティー。今後、資生堂はどのようにデジタル化を推進していくのか。DX本部の増田マネージャーにマーケティング戦略を伺った。 当社は2021年にできた新しい会社です。資生堂とアクセンチュアとの合弁会社で、資生堂のデジタルトランスフォーメーション強化のための戦略的子会社です。私は当社においてDX本部でオムニエクスペリエンスを推進していく立場にあります。 ■オムニ体験によって販売促進する オムニエクスペリエンスは「オムニ体験」と言われているように、リアルとデジタルを融合した新しい形をお客様に体験してもらおうとしています。特に「肌パシャ」というデジタルコンテンツは、スマホやタブレットで自分の肌を撮影して肌の状態を調べることができます。店頭において美容部員がお客様の肌カウンセリングをする際にも使用しています。最初はデジタル上のみでの使用を想定していましたが、ローンチ後はコロナ禍があって店頭での非接触状態が保たれるということで、店頭でも導入されるようになりました。現在はECだけでなく、店頭販売においても「肌パシャ」利用者の購入率が高くなってきており、リアルとデジタルの両方の領域で販売を促進させることができたと考えています。 ■デジタルマーケティングが面白い 売上がCMに左右されるフロー型のマーケティング手法だけでは少し物足りないと考えています。まず、ソーシャルネットワークを活かしたストック型のマーケティング手法を用いながら、いろいろな角度から細かくアプローチをし、常に資生堂を身近に感じられる状態にすることが大切だと思っています。フロー型とストック型とを上手にリンクさせながら購入数を可視化できるように新たな手法を模索しているところです。媒体に関してはさまざまなものを利用していますが、リンクを貼ることができるLINEやTwitter と、美容部員の活躍によるインフルエンサーマーケティングなど、効果の測定が詳細にできるものは特に注目しています。また、化粧品のモデルチェンジは他の商材と比べて比較的期間が長いので、お客様へのアプローチの仕方としては同じ商品でも異なる使い方を提案したり、見せ方を工夫したりしながら伝えていくことが大切です。どのアプローチに関しても正解はありません。だからこそ探求し続けていかなければならず、そこに大きなやりがいを感じています。 ■老舗企業としてのイメージを生かす 資生堂は2022年で150周年を迎えました。150年も会社が続く理由としては、常にイノベーションを起こしているからであり、それを支える豊富な販売データとさまざまな販売チャネルがあるからだと考えています。そしてそれを適切に処理し、解釈できる優秀な人材が揃っています。肌データや購買データ、行動データなどのビッグデータを収集し、ECやリアル店舗へ多角的に提供できるチャネルもあるため、価値創造が非常にしやすく、その影響は多方面に広がっていくのです。特に、ID(会員)がブランドを横断しているため、お客様のイメージがつかみやすくなっています。今後はこうした豊富なデータをもとに、スピード感を重視しながら資生堂のもつ安心や信頼といった企業イメージを大事にしつつ、デジタルとの融合を図っていければと考えています。 *message* 社会にあるいろいろな事象に対して常に疑問をもつことが大切だと思います。たとえば、近年は多くの企業がECを推進し、デジタル上で商品を紹介するようになり、紙媒体でのカタログを廃止する動きがあります。その方向性は今のデジタル化やお客様の動向をとらえると正しい動きのように思います。しかし、私とある企業の間では、そうではありませんでした。私は、子どもたちと紙のカタログを一緒に見ながら商品を選びたかったのです。私にとっては紙カタログを使ったとても楽しい時間だったのですが、その時間が無くなってしまいました。このときこの企業はどんな判断をすればよかったのでしょうか。私のようなケースは少ないだろうし、デジタル推進のために紙カタログ廃止は正しかったのでしょうか? 皆さんだったらどう考えますか?このように、ある事象に対して企業や自分がどのように関わっていて、それに対して自分がどう考えたのかを深く追求することが大切です。世の中の事象を自分事化していくことによって、視座が高くなっていきます。そのような機会を増やすことで見える景色が自ずと違ってくるはずです。 学生新聞2022年10月1日発刊号 津田塾大学4年 宮田紋子

如意太一

株式会社SBI証券 専務取締役 小川 裕之

お客様の喜びや安心のために、まず身近な人を幸せにする 株式会社SBI証券 専務取締役 小川 裕之(おがわ ひろゆき) ■プロフィール1998年、三和銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。NTTドコモに出向時、携帯電話を使った新たな決済サービスの立ち上げに携わる。2005年、伊藤忠商事入社。その後、GMOクリックホールディングスを経て、2013年SBI証券入社。経営企画部長、執行役員を経て、2017年に同社取締役就任。2020年に常務取締役に、2021年に現任である専務取締役に就任。 証券業界でトップの利用者数を誇る株式会社SBI証券。1999年の創業以来「顧客中心主義」を徹底し、多くの投資家から支持されている。「お客様の喜びや安心のために、まず身近な人を幸せにする」と語る小川専務取締役。自身のキャリアの変遷や仕事に向き合う姿勢についてお話を伺った。 大学時代は物理学を専攻しました。進級率の低い、厳しい学科だったので、勉学一筋で本当に苦労したことを覚えています。一方で、高校時代は課外活動に力を入れていて、生徒会長と応援団の団長を務めました。応援団では、ひたすら練習に打ち込む日々を送りました。応援団の練習は厳しくて大変でしたが、礼儀作法や胆力が身に付きました。応援団の活動をしていく中で、同期のため、後輩のために何かを残したいという思いが募り、応援歌を作ったことが今のビジネススタイルにもつながる成功体験となっています。それまでにも応援歌はありましたが、しっかりと歌い継がれてはいませんでした。そこでどうすれば後の代まで歌い継がれるのかと一生懸命に考えた結果、「自己満足だと未来に残らない。人を巻き込んで自分事にすれば未来につながる」という考えに至りました。 ■大切なのは人と人のつながり 学生時代の一番の悩みは就職活動でした。自分のやりたいことが分からず、さまざまな業界を見るために、200社ほどの企業の方にお会いしました。最終的には高校時代に応援歌を作ったときのように、人と触れ合い、人を巻き込んで何かを作り上げていきたいと考えて営業職を選びました。中でも多くの企業と取引をする銀行業界で、さまざまな企業や人と出会いたいと考えて、ご縁もあって三和銀行(現、三菱UFJ銀行)に入行しました。3年経ったころに、当時iモードの立ち上げ期にあったNTTドコモに出向し、アライアンスで大きなビジネスの立ち上げに携わりました。三和銀行に戻った際も、新規ビジネスを担当し、携帯電話と金融を絡めて何かできないかと考えていました。数年後、UFJ銀行と東京三菱銀行の合併により、自分の得意分野であった新規事業の立ち上げができなくなってしまいました。このことがきっかけで伊藤忠商事に転職をしたもののネットリテールに関わりたいという思いが募り、GMOクリック証券へ転職。その後、弊社社長の髙村と縁があり、今に至ります。人とのご縁でいろいろな経験ができたと思っています。 ■素直で謙虚な姿勢で向き合う 会社の組織において最も状況を把握しているのは現場を一番分かっている若い人なので、正しい情報を上げてもらうための環境作りを心掛けています。役員室などは設けず、物理的にも距離を近づけ、話しやすい環境で仕事をしています。このような環境なので部下の成長が目に見え、部下の成長や成功が自分のことのように嬉しく、自分のやりがいにもなっています。また、彼らには常日頃から素直で謙虚な人を目指そうと伝えています。グループトップの北尾から出されるSBIグループとしての戦略や方向性のヒントに対してしっかり勉強してみることで、新しい分野の知識を吸収できればビジネスや自分の幅を広げることができます。それをチャンスと捉えて食らいついていくことで、そのビジネスの第一人者になることができます。素直さと謙虚さが仕事上のヒントやチャンスに直結し、会社全体としても成長できるのです。 ■さまざまな方面にアンテナを張る SBIグループは、新しいことに対しての感度が高く、若手の意見を聞き、積極的に取り入れることがカルチャーとなっています。私もさまざまな方面にアンテナを張っていますが、単にアンテナを張るだけでは意味がありません。得られた情報をいかに活用するかが価値の源泉となります。とくにアライアンスにおいては、一般消費者だけでなくビジネスパートナーもお客様であり、お客様に何か付加価値を提供することができないかという観点から、得られた情報をどうアウトプットできるのかを常に考えています。SBIグループでは、さまざまな業界の企業と提携しWin – Winの関係を築く「オープンアライアンス」を推進しています。顧客中心主義を掲げるSBI証券としては、お客様が喜ぶことはすべて提供したいと思っています。これまでネットリテールビジネスに携わってきて、自分の考えたモノやサービスを身近な人が利用することも増えてきました。身近な人を幸せにできないと、より多くのお客様を幸せにすることはできないと考え、まずは身近な人を幸せにできるようなモノやサービスを届けていきたいです。 *message* 勉強しているときはもちろんのこと、趣味や遊びに時間を使うときにも自分の頭で一生懸命に考えることが大切です。学生のうちにさまざまなことを経験し、将来にどう活かすのかを考えれば、それは失敗したことも含めて人生の糧となります。何も考えずに学生生活を過ごすのは時間がもったいないです。自分の意見を持ちつつ、いろいろな人と関わることが大事です。自分を成長させ、将来につなげるために、学生のうちに何ができるのかを一生懸命に考えてください。 学生新聞2022年10月1日発刊号 明治大学4年 酒井躍

伊東美優

合同会社DMM.com 最高執行責任者(COO)兼EXNOA(DMM ...

会社は日々挑戦し、変化しながら強くなっていくもの 合同会社DMM.com 最高執行責任者(COO)兼EXNOA(DMM GAMES)CEO 村中 悠介(むらなか ゆうすけ) ■プロフィール2002年、DMM.comに入社。動画配信事業の営業担当を経て事業責任者を務め、事業拡大に貢献。2011年、取締役就任。デジタルサービス全般を統括。アミューズメント事業、アニメーション事業など多岐にわたる事業を立ち上げる。2018年COOに就任。2019年よりEXNOA(DMM GAMES)CEOを兼任。現在60以上ある事業を統括。 「領域問わずなんでもやる」を企業理念とし、毎年多くの新規事業を立ち上げている合同会社DMM.com。現在の総事業数はなんと60を超え、どんどん多様なチャレンジができる環境となっている。これに対し「より情熱を持って発信できる人材がほしい」と語る村中COO。DMMグループの見据える未来とは何か。会社の魅力とともに、今後の展望についてお話を伺った。 私は北海道苫小牧市にある工業高校出身で、卒業後すぐに上京して建築会社に勤めました。地元には決まったルートを淡々とたどる人が多く、自分はそうではない人生を歩みたいと思い、東京に出ることを決めていました。しかし、卒業後に入った会社はかなり辛かったですね。当時は右も左も分からず、とにかく上司に怒られてばかりでした。結局、その建築会社で4年間働き、次に転職したのがDMMのグループ会社でした。 ■「やりたい」をすぐに形にできる 弊社に入社してからは毎日楽しく仕事をしています。その理由として一つ挙げられるのは情報量の多さです。転職した当時は、今ほどインターネットが発達していなかったので、自分の置かれた環境しか分からず、他社と比較することは難しかったため、そこで必死に働くしかありませんでした。しかし、弊社は昔から自分にとって多くのチャレンジができるやりがいのある環境でした。もちろん今はいろいろな会社の情報を手に入れることができますが、そんな時代であっても弊社は未だに魅力的な会社だと思えます。私はIT企業に勤める楽しさを、「目の前でデジタル技術の進化が感じられる」点にあると考えています。今この瞬間もデジタルの世界では多くの変化があり、それを目の当たりにすることが仕事の面白さでもあります。そんな業界の楽しさに加え、DMMグループの強みは若さと規模感です。多くの社員が20 代、30代です。そしてただ若くてエネルギッシュな人材が集まっているだけでなく、会社の規模の大きさもポイントです。規模が大きいからこそ社員の「やりたい」をどんどん事業化していける利点があります。若さと規模感のどちらも兼ね備えている企業は少なく、チャレンジをすぐに形に変えられるのは弊社ならではだと思います。実際、弊社で行っている事業の半分は社員からの提案で生まれています。だからこそただ若いだけでなく、自分独自の好きを持っていて、それを情熱につなげられる人を社内にもっと増やしていきたいと思っています。求める人材は、一言で表すと「人間性のある人」です。この人間性を言葉にするのが難しいのですが、他者から「この人に付いていきたい」と思わせる人は、人間性があるなと感じます。理想は社員の多くが裁量権を持って働ける環境であり、それには仕事を社員に任せられることが必要です。今後は仕事を任せられる若手をさらに増やしていきたいですね。 ■多事業展開は成長の源泉 当社は現在、60以上の事業を展開しています。事業内容はWEB3・メタバースから農業までと幅広く、とにかく未来を感じさせるビジネスであればなんでも挑戦しています。皆さんからすると、「既存事業に注力していけばここまで事業を広げる必要はないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、いわばトップアスリートと同じです。彼らは成功のために多くの挑戦をし、トップを維持するために日々変化を遂げていく必要があります。それは企業も一緒です。一つの事業で得られる成長には限りがあり、より大きな変化を求めるにはどんどん新たな領域にチャレンジしていかなければなりません。そのため、未来に向けた種まきとして、さまざまな領域で事業展開をしています。会社に現状維持という言葉はありません。弊社は他社と比較しても意思決定の速さなどスピード感が特徴で、次々にいろいろなことが生まれるワクワク感があります。また、現在、IT業界の大きな流れとして、プラットフォーマーからパブリッシャーへ、という動きがあります。たとえば、皆さんが普段利用する動画配信サービスなどでは、他社で制作されたコンテンツ以外にオリジナルコンテンツと呼ばれるものがあると思います。つまり、従来は事業者からさまざまなコンテンツを仕入れてユーザー会員に届ける、あくまでも流通基盤としての役割だったのが近年はコンテンツの自社制作も増えているのです。このような流れに対し、当社でもパブリッシャーとしての役割を果たし、どんどん他社との差別化を図っていきたいと思っています。実際、当社は長年アニメ制作なども多く携わっているため、既存事業のノウハウを活用しながら今後はコンテンツ制作にも力を入れていく予定です。 *message* 多くの学生は就職活動の時期が迫るにつれて、どんな会社に入りたいかを考えるようになると思います。しかし、本来はどの会社に入るかは手段でしかありません。皆さんが考えるべきことは、自分は何をしたいのかではないでしょうか。しかし、将来何をしたいかなど明確に答えられる人はほとんどいないと思います。だからこそ実践してほしいのが楽しいことを考え続けること、好きなことをやり続けることです。自分の「楽しい」や「好き」という感情に向き合ってみると、自分のやりたいことが少しずつ見えてくると思います。会社に入ることが目的にならないように、自分自身の感情を突き詰めてみてください。 学生新聞2022年10月1日発刊号 慶應義塾大学3年 伊東美優