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Archive for 運営スタッフ

大塚美咲

アサヒグループ食品株式会社 代表取締役社長 川原 浩

人を笑顔に、幸せにすることに全力で取り組む アサヒグループ食品株式会社 代表取締役社長 川原 浩(かわはら ひろし) ■プロフィール 1966年生まれ。1990年慶應義塾大学経済学部卒業後、株式会社日本長期信用銀行(現・株式会社新生銀行)入社。その後、チェースマンハッタン銀行(現・JPモルガン証券株式会社)、ゼネラル・エレクトリック・インターナショナル・インク、カーライル・ジャパン・エルエルシーを経て、2020年アサヒグループ食品株式会社 専務取締役兼専務執行役員に就任。2021年3月に現職に就任。 〝多刀流〞を強みとし、さまざまな形で人々の笑顔を作り出すアサヒグループ食品。外資系企業3社を経験し、コロナのさなか、2021年に就任した川原社長の学生時代の話や自社への誇り。人生を通じて変わらぬ「人を笑顔に、幸せにしたい」という想い。今、変化の時代を生きる学生へのメッセージを伺った。 中学、高校、大学と音楽バンドの活動をしていました。ライブハウスを回り、プロダクションから声がかかるほど音楽に打ち込んでいました。しかし、本当にプロとしてやっていける才能はないと思い、将来のことを真剣に考え始めたころに、父からある本を渡されました。それは経営コンサルタントが書いた本だったのですが、世の中や経済の回り方をその本で初めて知った私は、目から鱗が落ちるとはこのことかと思うほど衝撃を受けました。そこで一念発起、アメリカへ留学し、経済学を学ぼうと決めました。 ■人々を笑顔にする仕事がしたい 留学から帰ってきて就職活動をしたのですが、「さまざまな仕事に触れたい」「人々の幸せな顔が見たい」という想いで銀行に就職しました。お金を取り扱う仕事は、人々の夢や目標を支える仕事です。ここでの仕事はとても楽しかったのですが、この銀行は破綻してしまい、転職することになりました。3つの外資系企業で働いたのですが、50歳を過ぎたころに、「事業会社の中に入り、自分たちが決めたことを自分たちで行い、その結果責任を負う立場になりたい」という想いが強くなり、縁あってアサヒグループ食品に入社しました。前職では企業の飛躍を応援する仕事でしたが、今度は自分が飛躍する企業の根幹を担う一員になれたという想いでした。これまでどの会社、どの仕事でも情熱とやりがいをもって取り組んできました。どんなに忙しくても全く苦ではなく、楽しくのめり込んできました。それは自分が腹の底からやりたいと思う仕事だったからだと思います。私は仕事で人々を幸せにできることが何よりの喜びであり、この会社に入ることができたことも本当に幸運だったと思っています。我が社の商品はいろいろな意味で笑顔を作っています。「食べておいしい」笑顔はもちろんのこと、人々の生活に寄り添った商品で「ゆとりのある時間」が生まれることの笑顔もあります。介護疲れなどの問題が深刻化している今、我が社のシニア食の活用で家族だんらんの時間を作っていただくこともできると思っています。このように人々の笑顔を増やすことにつながる商品をお届けしております。 ■変化の時代に「多刀流」である強み アサヒグループ食品は、2016年に複数の会社が統合してできた会社です。それぞれの会社はトップレベルの人気商品を持っていますが、さらに磨きをかけていく必要があります。特に、今の時代、武器を多く持っていることは大きな強みです。コロナ禍によってここまで社会情勢が変わるとはだれも想像できなかったと思います。オンライン授業、オンライン飲み会など新しい需要も多く生まれました。私たちの商品も例外ではなく、人々の生活が劇的に変わることで、今までどおりの需要はなくなってしまいました。たとえば「ミンティア」。ミント系の爽やかさを楽しむ清涼菓子ですが、主に外出時に食べられていました。外出が制限されるコロナ禍では需要が下がってしまったのです。その一方、「おうち時間」を大切にしようという風潮が強まり、フリーズドライ食品やプロテインなどは、お客様から高い評価をいただきました。このように、単品で勝負していたのでは劇的に変化する市場にはついていくことができません。今の時代は良い商品をたくさん持っている方が強みを発揮します。刀はいくつもあった方がいいのです。1、2本折れても残りの武器で十分戦えるからです。これは統合された会社である我が社ならではの強みです。それぞれの武器を研ぎ澄まし、強みに変えているからこそ言えることでもあります。このような時代ではチャレンジ精神を持ち、明日を切り開いていこうとする意気込みのある人と一緒に働きたいですね。ただ、あまり肩肘張る必要はありません。まじめで前向きであることが一番です。我が社の社員は皆そういう人たちばかりです。食品業界は安定していますがやはりその中でも変化は必要です。ライフスタイルが多様化する時代にあって、我々が提供できることはまだまだたくさんあります。だからこそ進化すること、挑戦することに貪欲で、それを楽しく取り組める人に来てほしいと思います。 ■message 「この会社に入ろう」と決めたときに、その先に見える会社の状況がずっと続くことなどほとんどありません。だからこそ今、目の前にあるフィールドでどう活躍するかを考えていける社会人になってほしいです。このコロナの2年間の学生生活をやり抜いた皆さんならきっと大丈夫です。これからも変化は続くんだという思いで就職活動や社会人としての新生活を送ってください。そして今はオンラインで世界中の人とつながることができる、世界が身近になっている時代です。ぜひこの時代を楽しんで、世界へと自分の視野を広げていってください! 学生新聞2022年10月号 東海大学4年 大塚美咲

学生新聞インターン

スターティアホールディングス株式会社 代表取締役社長兼グループ最高経...

時代の流れとともに、サービスを進化させる ■プロフィール 熊本県出身。29歳で有限会社テレコムネット(現・スターティアホールディングス株式会社 )を創業。現在は指原莉乃さんのTVCMでもお馴染みのデジタルマーケティングツール「Cloud CIRCUS(クラウドサーカス)」を主軸とするデジタルマーケティング事業を積極展開。また、中小企業向けのオフィスのITインフラ事業やDX化推進支援事業も行っている。 ITの力で日本企業の生産性を上げることを目標に掲げているスターティアホールディングス株式会社。前回、本郷秀之社長には会社を設立した経緯や経営する上でのマインドについてお話を伺ったが、今回はそんな本郷社長の大事にしているビジネスモデル構築の考え方など、より具体的な内容についてお話を伺った。 ■ビジネスモデル構築の考え方 ビジネスモデルの作り方については、よく質問されます。でも私自身の経験を振り返ると、「ビジネスモデルを作り上げた」というよりは、「世の中の流れに対応した結果、今のビジネスモデルに至った」という方が正しいと思います。つまり、自分自身が「このモデルがいいはずだ」と決めるのではなく、人々が求めるもの、必要としているものを提供することが重要なのだと思います。 もちろん「この会社でどのような事業を進め、どのような事業を止めるか」を判断するのは経営者です。判断を下すために必要な要素としては、外的要因と内的要因の二つがあります。内的要因は、社内の組織やサービスの強みなど、自分たちの力で変えられます。ただ、その判断は、早すぎても遅すぎてもダメです。時代は急に変わっているように見えるだけで、実は少しずつ変化していきます。その変化を見落とさないために、日頃からIT系の雑誌やメディアを定点観測しておくことが重要になると思います。 一方の外的要因は、社会の流れや制度変更など、自分たちの判断ではなかなか変えられません。でも、どんなに優れた経営者でも、外的要因を把握していないと最大限力を発揮することはできません。たとえば、インターネットの出現は、外的要因の最たるものです。既存にはなかったインターネットという未曽有のサービスが登場して、世界の流れが進み続けるなかで、今まで通りのサービスをやっていては取り残されてしまいます。だからこそ、そうした外的要因を理解した上で、自分たちのサービスメニューを少しずつ進化させる必要があります。 この二つの要因を念頭に置きながら、経営判断を行う必要があります。ただ、忘れてはいけないのは、ビジネスは一勝九敗が当たり前の世界だという点です。失敗する確率が高いとはいえ、何もやらないのもまたリスクです。致命的な失敗のリスクを押さえながら挑むというベンチャースピリットをどれだけ残して行動できるかが、企業を飛躍させるカギですね。 ■新規顧客の獲得方法、既存顧客のフォロー 新規顧客を可視化することは、当社の場合はお客さまがWebサイトを見ることで履歴が残るため、そんなに難しいことではりません。しかし重要なのはその後です。サイトを見てくれた人にいきなり電話をすると相手は一歩引いてしまい、離れてしまう可能性が高まります。そこで、少し時間を空けてから電話でなくチャットで対応することで、相手の違和感を和らげることができます。このように距離感を大切にして、丁寧な対応をして顧客を育てていくという考え方を私たちは大切にしています。 なお、先ほど挙げた外的要因で考えていくと、今後日本は人口も経済も縮んでいく可能性が高い。だからこそ、以前は目先のお客様だけを見ていて、ダメだったら次のお客様にアプローチするという手法が通用しましたが、今後はいかにお客様とのコミュニケーションを大切にして、商品を好きになってもらうかが大切な時代になります。インフルエンサーに発信を頼むより、一人のお客様がどれだけその商品を好きになってくれて、その良さをご自身で発信してくれるかが重要だと思っています。 また、既存の顧客へのフォローとしては、1か月でどのくらいの人がアクセスして、何曜日の何時ぐらいのアクセス量が多いかもデータで分析しているため、そのタイミングを狙って電話をしたり、チャットで対応したりしています。ヘビーユーザーとは頻繫に連絡を取っていますが、使用頻度が低いお客様にはあまり頻繁に連絡はしないようにしています。お客様のニーズにあったアプローチをする。いわば、「平等」ではなく「公平」にお客様とコミュニケーションを取るように意識しています。 日本では「お客様は神様だ」として、分け隔てなく平等に扱う考え方がありますが、それはあまりよくないと思っています。頻繁に利用するお客様には頻繁に連絡し、たまに利用するお客様にはたまにアプローチする。その人の利用度に応じて、お客様を区別する方が、お客様への負担も減るし、理に適っていると感じます。 ■今後の想定される事業形態 まだまだ日本は99.8%が中小企業で、OECD(経済協力開発機構)の中でも生産性は低いです。この要因は、日本人のITリテラシーが非常に低く経営者の高齢化がひとつの問題です。また、DXが進んでいない中小企業の数が多すぎるという問題もあります。 今後は、売り上げを伸ばすために、ITの設備投資ができないと厳しい世界になると思います。しかし、なんとかして、日本企業の生産性を上げることで、社会に貢献しようというビジョンを掲げて、私たちは働いています。 ■massage 若いうちに、海外に行った方が良いと思います。そして、海外に行くことで日本の現状が外から良く分かるはず。例えば、円安が私たちの生活にどのような影響を与えるか、みなさんは理解できていますか? 円安は最終的にはダイレクトに私たちの生活に影響してきます。だからこそ今世界で起きている事象にアンテナを張り、しっかりと認識することが大切です。 日本の100年企業は1万社以上あります。しかし、アメリカは残っている企業がほとんどありません。一見悪い結果のように見えますが、新陳代謝が良く、アメリカ経済は伸びています。 日本は生産性が悪くて未来のない会社や倒産予備軍の会社がたくさんあります。結果、既存のビジネスモデル、収益モデルが通用する年数も年々短くなってきています。現在、優秀な大学生に人気の企業が、本当に30年、40年後にも日本に残っているのかを改めて考えてほしいです。 みなさんの親御さんの世代のように、大手企業に入って同じ会社にい続けて、定年退職するまで勤めきる……といったことはもうできないでしょう。今後の社会で、頼れるのは自分だけです。会社は何もしてくれません。もし大手企業に行くならば、いつでも方向転換できるような企業文化を持った会社を目指しましょう。そして、ベンチャーで働くことや、あるいは自ら起業するという選択肢も、ぜひ考えてみてほしいです。 学生新聞オンライン2022年8月22日取材 日本大学 3年 石田耕司

イベント・企業紹介

第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER ~EXIT~

2022年9月3日(土)に『第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「GOING MY RUNWAY」。 MCを務めた EXIT りんたろー。さん、兼近大樹さんにお話を伺った。 ■東京ガールズコレクションへの思い兼近大樹東京ガールズコレクションには「世界をひっくり返してやろう!」という熱い気持ちで臨みました。みんなで一緒に日本から世界へ発信して、大きいことを成し遂げようと思っていたのです。今日も一瞬くるっと世界がひっくり返る感じはありましたね。(笑)お客さんは足が上に向いて顔が下にひっくり返っていました。(笑) りんたろー。僕は彼がひっくり返したものをもう一度ひっくり返して元に戻していました。(笑)ひっくり返す気持ちは一緒だったのですが、彼の方がタイミングが早かったのです!最後まで何度もひっくり返し続けたいと思います! ■東京ガールズコレクションの魅力兼近大樹いろんな方が力を合わせて一つのものを創り上げているということを至る所で感じます。結局、最終的に作っているのが僕と言う人間なんですけどね。(笑)しかし、その僕を作っているのもみなさんなので、みんながいたから存在する東京ガールズコレクションだなと思います。 りんたろー。東京ガールズコレクションは入口がたくさんあるなと思います。どんな分野から入ってきたお客さんも楽しめるエンターテイメントになっている点で素敵な場だなと思います。入口というと僕らは「entrance」というファンクラブをやっているので、ぜひ概要欄からチェックしてみて下さい! ■仕事でのやりがい兼近大樹いろんな職種の方とトークしている中で「あれ?滑ったかな?」という瞬間があります。もちろん不安にはなりますし、どうにもならない時もあります。しかし何とかなるかもしれないという狭間にいるときにスリルが感じられて面白いです。 りんたろー。兼近くんに出会うまで人に求められる人生ではなかったので、いまいろんな方に求められて自分のやっている仕事で喜んでくれる方がいることにやりがいを感じています。24時間テレビでも、公道で多くの方に話しかけていただきました。これからも求められる声に応えられるように頑張りたいと思います。 ■ファンの方に言われて嬉しかったことは?りんたろー。「りん様」と言われたことが一番嬉しかったです!様で呼ばれる人生がくるとは思いませんでした(笑) 兼近大樹僕は「お釈迦様」です。 りんたろー。そんなに崇められているの?!(笑) 兼近大樹道端では「ウェーイ」と話しかけていただけるとすごく嬉しいです。人に求められちゃうと応えちゃうんですよね。以前に、求められていると思って後ろの席のおじさんにファンサービスで「写真撮りますよ」と言って、「あ、大丈夫です」と断られたこともあります。(笑) りんたろー。兼近さん、まさかのお断り!そんなとき、どうするの? 兼近大樹「いいよ、いいよ、撮ろうよ、撮ろうよ!!」って無理やり行きますね(笑) ■今後、成し遂げたいこと兼近大樹僕は全ての指がすごいポキポキとなるんです。(笑)これの世界記録を目指しています! りんたろー。僕達は芸人の中でもいろんなコンテンツに分け隔てなく顔を出すようにしてきたと思っています。これからはこの経験を通して、いろんなコンテンツを繋ぐ架け橋となって、人と人とを繋ぐ案内人にもなれたらいいなと思います。 兼近大樹彼が言っていることは、以前に僕が言ってたものの引用です。(笑) ■学生へのメッセージりんたろー。僕は大学で力を入れていたサッカーをやめてこの世界に入ったとき、親を裏切ってしまったという申し訳ない気持ちで一杯でした。当時は4年間を全て無駄にしてしまったとまで思っていました。しかし芸人になって多くの方から求められるようになって、サッカーに繋がる仕事も増えていきました。結局、無駄なことなんて何一つなくて、どんなことにも意味を持たせるのは自分次第なのだと思います。 兼近大樹僕は今31歳なのですが、生まれてから31まで全て無駄だったなと思います。(笑)要は全てのことは結局忘れていくものだと思えば、明日からまた頑張ろうと思えるのです。毎日ゼロからスタートと思えば、テンション下がることはないから。 学生新聞オンライン2022年9月3日取材 津田塾大学4年 宮田紋子 第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER開催日時:2022年9⽉3日(土)開場13:00 開演15:00 終演22:00会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区新都心8)公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/22aw/

学生新聞インターン

料理愛好家 平野レミ

平野レミ (ひらのれみ) 料理愛好家。主婦として profile家庭料理を作り続けた経験を生かし、「料理愛好家」として活躍。“シェフ料理”ではなく、“シュフ料理”をモットーに、テレビ、雑誌などを通じて数々のアイデア料理を発信。また、講演会、エッセイを通じて、明るく元気なライフスタイルを提案するほか、レミパンやジップロンなどのキッチングッズの開発も行っている。 『平野レミのオールスターレシピ 家族の絆はごはんで深まる』(主婦の友社)好評発売中。 美味しくて簡単な料理でキッチンから幸せを発信 ――どんな学生時代を過ごしていましたか自分の心に正直であることは昔から変わっていません。高校は勉強漬けの進学校だったのですが、より自由な学校へ行きたいと思い、2年生のときに転校しました。そうしたら毎日が楽しくなりました。父がいつも繰り返し言っていた「好きなことを見つけて徹底的にやりなさい」という言葉が支えになりました。料理と出会ったのも好きな野菜栽培を続けていたから。庭の畑で育てていたトマトを一口かじってみたら、これで何かできないだろうかとふと思い、トマトグラタンを作りました。食べてみたらとても美味しくて、算数の世界では1+1=2になるけれど、料理の世界では食材を組み合わせて美味しく作ろうという気持ちが入ると、1+1=10にも100にもなるという魅力に気付きました。そこから料理にのめり込むようになりました。 ――今の仕事を始めたきっかけをお聞かせください和田誠(ご主人)には沢山の友人がいて、家にはいつもお客様が来られていました。そのたびに料理を振る舞っていたら、食通で有名だったピアニストの八木正生さんに、「四季の味」という料理雑誌に、食についてのリレーエッセイを書いてみないかと打診されました。いったんはお断りしたのですが、とうとう根負けして1回だけならということでお引き受けしました。ところがそのエッセイがきっかけで料理の仕事をいただけるようになり、道が開けたのです。当時からシェフではなくシュフ目線の簡単で美味しい家庭料理を心掛けていました。初めて料理番組に出演したときに、包丁を使わないでトマトを手で潰したら、そんなやり方は見たことがないとテレビ局の人から抗議されました。しかし、「これが私のやり方なので変えることはできません」ときっぱりお断りしました。世間体を気にするよりも気持ちに正直であることを大切にしています。 ――子どもたちにメッセージをお願いします好きなことを夢中でしていると辛いとか努力という言葉は縁遠く、あっという間に時間が過ぎていきます。嫌なことをやらなければいつもおだやかな笑顔でいられます。そのためにも夢中になれるものを見つけることですね。 小学生新聞2022年9月15日発刊号 日本大学3年 柴野桃七

イベント・企業紹介

第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER ~新川優...

2022年9月3日(土)に『第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「GOING MY RUNWAY」。多彩な豪華出演者の中から女優・モデルの新川優愛さんにお話を伺った。 ■ステージを終えた感想1回目のステージは可愛らしい衣装だったので笑顔を大切に明るく魅せるようにしました。一方で2回目は大人っぽい、クールな衣装だったので、どれだけかっこよく魅せられるかを意識していましたね。思わず、会場のみなさんに手を振って笑いかけたくなる気持ちを押さえて、その回の最後の出番だったこともあり、繋いでくれた前のモデルさんたちの足を引っ張らないようにと歩いていました。東京ガールズコレクションはトレンドファッションをいち早くキャッチでき、華やかなステージやファッションを観れる点が魅力だと思います。お客さんに楽しんでもらいたいという思いで歩くのですが、結局自分の方が元気をもらっている気がします。「優愛ちゃん」と手を振ってくれたり、マスクをしてても分かる笑顔を見るととても嬉しいです。 ■仕事のやりがい・大事にしているマインドファンの方から「〇〇に出てるの見たよ」という声をかけていただいたり感想をもらえるのは嬉しいです。またお仕事を一つ終えた後には達成感があります。コロナ禍という状況なので、最後まで一人も体調崩すことなく欠けずに乗り越えられた時は、特に嬉しいです。今は「体調が悪くても頑張れ」という時代ではなくなってきているので、無理をせずに、休める人は休む、その分、出来る人がカバーして、みんなで補い合っていくことが大事だと思います。私も休める時は休むようにしていますし、現場でもモデルだからこれはやらないと決めず、自分に出来ることを率先して行うよう心がけています。 10代や20代の時、目標が見込み違いで達成出来ずに落ち込んだことがありました。自分は目標を立てない方がプラスでいられるタイプなんだと思いました。今はとにかく目の前のことに全力を注ぐようにしています。声をかけていただいたお仕事に全力で挑み、次のお仕事に繋がるように臨んでいます。また最近は人見知りをすることが少なくなったなと思います。仕事を始めた時と比べると、待ち時間などにいろんな方とコミュニケーションを取ることができるようになってきて成長を実感しています。 ■学生へのメッセージ高校生の頃、人間関係で悩みを抱えていた時に「大人になったら大したことではないから大丈夫」と言われることがありました。しかし当時、大人になる前の段階で、大丈夫かどうかは分かりませんし、大人になるまでその世界から逃げられないんだと辛くなりました。私が大人になった今、他人にはこのような言葉は使わないようにしています。最近若い方が人間関係で複雑な問題を抱えていると聞きます。SNSなどコミュニケーションツールも増えたからなのか、本当の友達がわからないなど・・・。私は人の言うことに必ずしも従う必要はないと思います。辛くなったら学校や自分がおかれている環境を一歩下がって大きく捉え直すのもいいのかなと思います。無理をしないでほしいのです。自分の心のSOSを見分けて自分を大切にしてほしいなと思います。 取材者:津田塾大学4年 宮田紋子 第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER開催日時:2022年9⽉3日(土)開場13:00 開演15:00 終演22:00会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区新都心8)公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/22aw/

イベント・企業紹介

第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER ~高橋文...

2022年9月3日(土)に『第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「GOING MY RUNWAY」。多彩な豪華出演者の中から俳優 高橋文哉さんにお話を伺った。 ■ステージを終えた感想コロナ禍ではあるものの、有観客でのイベントということで段々と熱気が戻ってきているなと凄く感じました。とにかく「楽しかった!」というのが素直な気持ちです。あと普段俳優業としてお見せしている姿とはまた違った僕を見ていただける機会なので、そこへの意気込みは強かったです。 ■仕事のやりがい、大事にしているマインドドラマや映画などの作品は、皆様にお届けできるまで早くても1〜2ヶ月かかります。なので撮影期間の緊張感にはいつもワクワクするし、この仕事でしか味わえないものだと感じます。俳優業はやはり観て下さる方がいてこそ成り立つ仕事なので、そういった方からの反響は本当に嬉しいですね。仕事で大事にしているマインドは、大変な時こそ口に出さないこと。口に出してしまうとそれを自分が認めたことになるので、基本声にはしません。もちろんネガティブな感情を認めて生まれるものもあるけれど、ポジティブでいることが1番だと思うんです。空元気だったとしてもまずは元気でいること、これが大切にしていることですね。 ■今後の展望一つ一つのことを丁寧にやり遂げることを意識しています。だからこそ今この瞬間を凄く大事にしているし、極論今日と明日のことしか考えてないくらいです。そして役を演じることも、「今」を生きることだと思っています。僕自身デビュー当初と比べて、より役と向き合う時間が増えました。昔は感情に任せて、「この役を演じ切ろう!」という思いが強かったのですが、最近は役の人生とか、過去、未来、バックボーン全て自分が背負おうくらいの気持ちになりました。演じる、というよりも「人として生きる」という表現が正しいかもしれません。作品を見て下さった方に、本当にその役の人物が存在しているかのように思っていただけたら嬉しいですね。だからこそお芝居という域を超えて、役の幅も広げ、何年も何十年も活躍し続けることのできる役者になりたいですね。 ■大学生へのメッセージ僕自身は深く落ち込むことも、深く喜ぶこともない、感情の薄い人間だったんです。ポジティブともネガティブとも表現しづらいような、そんな人間でした。でも芸能界に入ってから色々な経験をさせていただく中で、どんどんポジティブ思考に変わっていきました。それは絶対ポジティブ思考が良いという訳ではなく、単に自分に合っていたんだと思います。もちろん悩みや不安から成長することもありますが、僕自身はどんな時も前向きでいることで、周りの人から沢山のことを吸収して学んでいける。皆さんもまずは自分を信じて、自分の最適な生き方を見つけてみてください。僕含め同世代の若者たちで、どんどん日本を盛り上げていきましょう! 学生新聞オンライン2022年9月3日取材 慶應義塾大学3年 伊東美優 第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER開催日時:2022年9⽉3日(土)開場13:00 開演15:00 終演22:00会場:さいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市中央区新都心8)公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/22aw/

学生新聞インターン

株式会社ダイアナ 代表取締役社長 兼 会長 徳田充孝

感動を与える仕事を通して、関わる全ての方々に喜びを ■プロフィール 大手流通グループ専務兼事業会社社長、上場アパレル専務COO兼事業会社社長を歴任、英国国立ウェールズ大学経営大学院MBAプログラム修了。2009年、投資ファンドに招聘され株式会社ダイアナに入社。その後、執行役員、副社長を経て同年、代表取締役社長就任。 女性のプロポーションづくりを包括的にサポートしている株式会社ダイアナ。全国に約730店あるサロンのうち、ほとんどのフランチャイジーは、ダイアナの商品を実際に使い、愛用した元顧客が大半だという。そこまでユーザーや社員に愛される会社づくりの秘訣や、就職での会社選びのポイントとはどういったものか。代表の徳田充孝氏に話を伺った。 ■アルバイトから学んだ「相手に喜ばれる喜び」 高校生のときは、サーフィンに夢中になり、「楽しいなら何でもいいや」というスタンスで日常を過ごしていました。そのため、とりあえず入った大学での勉強よりも、ファッション好きが高じて、大手流通会社の衣料品の問屋でのアルバイトを優先していました。小売店のバイヤーとして働くなか、お客様から喜ばれることがなにより嬉しく感じるようになりました。就職先を選ぶ際には、アルバイト先とは違う会社も考えました。しかし、最終的には、取り扱う金額が大きく、世の中に与える影響が大きいという理由で、アルバイト先の流通会社に入社を決めました。 ■周りとの差別化で高みへ 当初新卒でアルバイト先に入社した際は、3年で辞め、自分でビジネスをしようと企んでいました。しかし、先輩から「自分で商売するよりもこの会社の社長になった方が大きなお金を動かせる」と言われたのをきっかけに、単純だった私は入社先の会社の社長を目指しました。そしてなんと、15年後の37歳の時、基幹会社の社長になることができました。 もちろんそこに至るまでに、人一倍努力しました。ただ、社長になれた一番の要因は会社で目立つことでした。誰よりも早く出社し、遅く帰る。これを繰り返したのです。 朝一で出社することにより、大量に入荷されている売れ筋商品の特徴を把握できました。他にも、取引先にファックスを送る際、一言感謝を添えるなど、細かい気遣いを大事にしていました。いい意味で周りよりも目立つことによって、上司や取引先の方からの評判が良くなりました。その結果、新規事業のマーケティングの担当に入社3年目という異例の速さで抜擢されました。その後も、様々な事業に携わらせていただき、基幹会社の社長を経て、41歳の時に基幹会社の社長兼グループ全体の副社長になりました。 しかし、オーナー経営の会社だったため、会社自体はオーナー一族が継ぐことになり、私は某商社とのジョイントベンチャー事業を任されました。その後、上場企業の赤字経営の立て直しをお願いされたので、まずは専務になり、黒字回復を達成。しかし、黒字化してからは、経営方針で株主(オーナー)との経営方針の違いから、去ることにしました。その後、ダイアナにアサインされた際も、事業内容が非常に魅力的だったことに加えて、よりドライに経営に集中できるファンド(複数の投資家)傘下の会社だったことも決め手になりました。 ■エンドユーザーまで幸せを届ける 私はダイアナという会社が大好きです。2009年にダイアナに来てから、常日頃感じていることがあります。それは、エンドユーザーが本当にハッピーになるビジネスを展開することで、私たちが世の中の役に立てているということです。私たちはフランチャイザー(親)として、全国に約730あるフランチャイジー(子)を守るのが仕事です。2011年に起きた東日本大震災の際にも、いち早く支援物資を東北の各店舗に送り届けました。現場の社員が届いた支援物資をサロンに、そしてサロンのチーフはサロンを利用するお客様の元へも届けてくれました。自分自身も震災の翌月には現地に出向き、お見舞いと支援金を届けに行きました。すると、現地の加盟店の方はもちろんのこと、そこにいたお客様も大変喜んでくれました。この経験から、自分たちは人から感謝される仕事をしているのだと改めて感じました。その後、お客様やフランチャイジーの皆様から社長が本当の親となってほしいというご意見をいただき、様々な障害を乗り越えることが出来、2014年にそれを実現させました。 ダイアナが常に心掛けていることがあります。それは、フランチャイジーの人生がいい方向に変わるように、常に努力をし続けること。フランチャイジーの方々が豊かになれば、私たち本部も必然的に利益がでます。さらに、プロポーションづくりを補整下着や栄養補助食品、化粧品、ボディケア用品など、様々なお道具を使ってトータルで行っていることは私たちダイアナの強みです。様々な方法でアプローチすることで女性の皆様の悩みを解決することができます。 ■仕事に誇りと責任感を持てる会社に ダイアナはお客様の”なりたいわたし”を叶えるお手伝いをするビジネスを展開しています。そのため、お客様の変化に対して素直に感動し、喜べるような、素直な方と一緒に働きたいと考えています。また、会社にぶら下がるのではなく、「自分はこうなりたい」という考えを持っていることも大切です。ダイアナはホワイト企業の認定を沢山受けています。限られた労働時間の中で、本気で仕事に取り組む姿勢が求められています。そして、今の自分があるのは、若い頃に沢山の方々がチャンスを与えてくれたおかげだと思っています。そのため、社員にはやりたいことをやらせてあげられるような環境作りに取り組んでいます。頑張っている社員には、新規事業を任せたり、スキルアップのための教室に通わせるなどの施策も行っています。 ■message 大学生の皆さんは無限の可能性があるので、なんでも挑戦するべきです。一所懸命にやれば、未来は明るいです。今後皆さんは、転職で会社を変える可能性はありますが、50年以上は働くことになると思います。キャリアアップのためにも、3年は最初の会社で働いた方がいいと私は思います。だからこそ、一枚目に開く扉、すなわち最初に就職する会社はちゃんと選びましょう。社長や社員、そして社風を見て、自分に合うかを見極めましょう。労働条件や勤務地は変わるかもしれませんが、社風は変わりません。仕事は楽しいものです。お金のために働くのではなく、自分が楽しめる環境で力を発揮することで、道は必ず開けます。 学生新聞オンライン取材2022年8月18日 明治大学4年 酒井躍

学生新聞インターン

ミュージシャン DJ KOO

正解だけが正しい答えではない、自分に合った道を進む ■プロフィール 1961年8月8日生まれ、東京都出身。トータルCDセールスが2100万枚を超え、今なお多くの人に愛される続けているダンス&ボーカルグループTRFのDJ、リーダー。 ソロとしては、“触れ合う人々をエネルギッシュに!元気に!笑顔に!”をモットーに、ダンスクラシック、EDMから、J-POP、アニソン、ゲーム音楽まで幅広い音楽をDJスタイルにてプレイし、共感、賛同を得ている。 2017年から日本の文化である“お祭り”“盆踊り”とのコラボレーションをエンターテイメント型ジャパンカルチャーの発信として、国内外において精力的に活動を行っている。バラエティー番組にも多数出演。幅広い層のファンを獲得している。 TRFのDJとしてデビューしてから30年たった今もなお多くの人に愛されているDJ KOOさん。音楽だけではなくバラエティー番組やラジオなどマルチに仕事をこなしていく。今年の8月には健康本「DJ KOO流 心・体・脳の整え方」も出版。テレビなどではわからない仕事や音楽にかける思いなどのお話を伺った。 ■自分の居場所として見つけたDJ  小学生の頃に沢田研二さんに憧れて音楽家を目指すようになりました。最初はギタリストになりたかったのですがこの頃は専門学校もなくプロへのなり方がわかりませんでした。自己流でも難しく、音楽でプロを目指すのが一番難しい時代だったんじゃないですかね。その後はギタリストを諦めてラグビーとロックが中心な生活を送るようになり、やりたいことを探すために専門学校に行きました。18歳になってから遊びに明け暮れるようになりクラブに行き始めたのですが、そこで初めてDJという職業に出会い、自分の居場所をもっているということに惹かれDJになりました。 ■小室さんとの出会い  DJになったものの、当時はとてもDJだけでは生活ができず清掃業のバイトをしていました。ある時小室哲哉さんがイベントをするのにDJが必要ということで横浜ベイサイドからお話をいただきました。イベントで集められたメンバーと小室さんに挨拶に行ったとき自分の人生観がその一瞬で大きく変わりました。小室さんは「みんなが楽しんでくれるということがカッコいい」「どれだけ多くの人を感動させられるかが大事だ」という世界を強く持っていて、自分との大きな差を感じました。それから半年間毎日小室さんのところに通うようになり、小室さんの活動に参加させてもらうようになり、段々とTRFのメンバーとしての僕自身の認知も広がってくようになりましたね。 ■自分のした選択に誇りをもって楽しく  コロナで活動が制限され、ヒット曲が生まれにくくなっています。イベントでどの曲をかけるか考える時は、自分のした選択に対して誇りをもつように心がけています。正解だけが正しい答えではありません。DJの仕事はスキルも大事ですが、時代やリアルタイムに寄り添うことも大切です。現場でDJをやることが基本だからこそ、感覚は危険です。クラブに来る人達の目的はDJではなく、遊ぶこと・楽しむことです。その時々の空気感やお客様は毎回違うので、ピークを作るタイミングなど、いろんな選択をしていかないといけません。だからこそいろんなものに触れたり、セッションしたりするようにしています。踏む込んでみるからこそ、うまれるものに気づくこともあります。あと、娘には流行りの音楽を教えてもらうようにもしていますね(笑)。主役はお客様だからこそお客様が「明日も頑張るぞ」という顔をしてくれるように、DJという仕事を日々行っています。 最近はバラエティーの仕事も増えましたが、最初はどこにいていいのかがなかなかわかりませんでした。でも、バラエティーはチームワークで作っているので自分もそのチームに入らないといけないと思い、自分から関わっていくようにしました。格好いいと思っていることがかっこ悪いことに気づかされましたね。そうした積み重ねから、人との繋がりが環境をつくっていくと痛感することが多いです。先生や友達、本心から話せる人がいる場所で勉強をしていく環境は、自分を成長するために非常に大切なものですね。 ■新刊「DJ KOO流 心・体・脳の整え方」  一時期は不健康がカッコいいと思っていたのですが、五年前に脳動脈瘤をわずらった時に、家族と一緒に「いただいた命を大事にしないといけない」と感じました。それと同時に、自分の体を大事に管理することは仲間や仕事を大切にするのと同じだと気付かされました。そこで、みんなが元気になれるようにという思いから、本を出版することになりました。この本は全体を含めて、「こうしないといけない」のではなく、「こういうのはどうかな?」という提案ベースになっています。よくある自己啓発書とは異なり、すべてマスト的な感じではなく、「こういうやり方があるけど、とにかく無理しないでください」といった思いが込められています。無理をしすぎた結果、すべてを諦めてしまうより、無理せずに次のことを考えられる方が次の会話も増えますよね。正解はひとつだけではありません。みんなの考えや合うものは違うからこそ提案ベースの本になったのだと思います。 ■一個一個の積み重ねが形になる  今は盆踊りを盛り上げたいと考えています。昔は海外にコンプレックスがあったのですが、今の時代は海外に対してコンプレックスがそこまでないと思います。アニメのように海外が注目している日本のコンテンツが沢山ありますよね。そこでこれから盆踊りを新しいものとして世界に発信できたら面白いなと思っています。日本人が愛してきた伝統文化だからこそ歴史を調べて、J-popをかけたり、若者が踊れるような振り付けを考えたりしています。しっかりと掘り下げながらやっていくと、次はこうしようというアイデアが広がっていくので、その積み重ねです。急ぐと取りこぼしがあるからこそ丁寧にひとつひとつ行っていきます。物事を形にしていくうえで、スケジュールや工程がおさまらなくても大丈夫です。はみ出てもブラッシュアップしてつくっていくことが大切になります。 ■massage  コロナの影響で普段とは違う状況で大学生をやっているとおもいますが、コロナでも楽しむこと、元気になれることを見つけてほしいなと思います。また、社会に出るときは潔くしてみてください。社会の先輩たちは色々な経験者だからこそ、受け止めてくれます。周りの目を気にしたり、自分は大丈夫かと思うことがあると思いますが、自然体の自分をだせればきっと見方や接し方も変わってくると思います。失敗や不安、体裁とか自分の器とかも気にしなくて大丈夫です。自分の気持ちをぶつけてみてください。 学生新聞オンライン2022年8月10日取材 國學院大學3年 島田大輝 タイトル:あと10歳若くなる! DJ KOO流 心・体・脳の整え方 著者:DJ KOO(TRF) 発売日:2022年8月3日 発行:株式会社PHP研究所 池谷敏郎氏(医学博士)推薦!!「医師の理想とKOOさんらしさの絶妙な“落とし所“が満載!」“夜にウォーキング!?”“SNSを使いこなす”……バラエティーで大活躍・還暦超えアーティスト元気の秘訣。仕事/メンタル/食事/睡眠/人生/人間関係・・・全部に効く!54の「小さなルーティン」収録

学生新聞インターン

株式会社龍角散 代表取締役社長 藤井隆太

自社の強みに注目し、40億の借金から200億円企業へ ■プロフィール 1959年東京都生まれ。1984年桐朋学園大学音楽学部研究科修了後、小林製薬に入社。三菱化成工業(現・三菱ケミカル)を経て、1994年龍角散入社、1995年代表取締役社長に就任。 世界で初めて開発した服薬補助ゼリーや「龍角散ダイレクト」「龍角散ののどすっきり飴」の投入などで累積赤字を一掃。売上を就任時の5倍まで伸ばす。また、フルート奏者としてコンサートへの出演や後進の指導にもあたっている。 「ゴホン! といえば龍角散」のキャッチコピーでお馴染みの、株式会社龍角散の代表取締役である藤井隆太さん。社長就任約20年間で売上を5倍に伸ばした敏腕経営者として知られる藤井社長に、学生時代から現在に至るまでの軌跡やこれからの世の中でありたい企業の姿まで、幅広いお話をお伺いしました。 ■音楽だけに没頭していた学生時代 幼少期は、両親が音楽を好きだった影響を受け、3歳からバイオリンを始めました。高校からフルートに転向し、大学は音楽を極めるために桐朋学園大学音楽学部へ進学しました。龍角散はオーナーカンパニーなので、周囲は私が跡を継ぐものだと考えていたと思います。しかし、大学に入った時に父からは「会社経営はやらなくてもいい。音楽に没頭して。ただ、手を抜くことだけは許さない」と言われました。 桐朋学園では一般学科は勿論、音楽関係の授業や実技のレッスン、アンサンブルやオーケストラの授業に加えて、先輩方や師匠から回してもらえる演奏の仕事を積極的に受けていたため本当に忙しかったです。在学中に何とかプロとして食えるようになっていなければならないという大変な危機感がありました。音大を卒業しても雇ってくれる企業はありませんからね。 ただ、父から「会社を継がなくていい」と言われたとはいえ、大学時代は世の中に色々な仕事があるなと感じることも増えていきました。たとえば、コンサートをすればチケットを売らなければならない。これがなかなか簡単に売れず、「需要と供給がミスマッチを起こしているときに売るにはどうしたらいいのか」といったマーケティングを考えるようになりました。この経験から、音楽以外の仕事も知っておきたいと感じるようになったのです。 そして、フランス留学では、音楽は「自分の人生観を表現する文化芸術文学」だと言うことをあらためて思い知らされたのち、小林製薬や三菱化成工業(現三菱ケミカル)で働きました。そんな折に、社長である父の病が発覚したため、いよいよ龍角散へと入社することになったのです。 ■「再建は諦めるべきだ」と思うほどひどかった当時の経営状態 私が入社した当時は、龍角散の売上も落ちており、経営は非常に危険な状態でした。売り上げ40億円に対して、借金も40億円。コストは上がるばかりで、今後3年間経営が続くかもわからない状況でした。調べるほどに想像以上に状況が悪いことが判明し、何度事業を諦めようと思ったかわかりません。しかし、会社を続けるのも大変ですが、会社を潰すこともとても大変です。だったら少しずつでも借金を返し、周りに迷惑をかけずにやめようと考えるようになりました。そんなときに妻がこう言ってくれたのです。 「私は社長夫人になりたいわけじゃないから逃げてもいいんだよ。でも、これまでにお世話になった方やお客様に恩返ししなくていいの?」 そう言われたとき時、「一生借金を払い続ける人生でもいい、やるか」と心に決めて、会社の経営を引き継ぐことを決意しました。 ■強みを伸ばすことが、ヒット商品開発につながる 改革するにあたって、まず初めに行ったのが龍角散の強みを知ることです。龍角散の強みを知るため、個のニーズを掘り下げようと、愛用者の方々にグループインタビューなどを行いました。すると、龍角散は強い薬を服用できない妊婦さんや産婦人科医などから「ちょっとのどの調子が悪いときに安心して服用できる生薬・漢方由来の薬」であるとして、支持されていたことが判明したのです。 「弱いところをカバーするよりも、強いところを伸ばすことが大切だ」と考え、弱点を見るのではなく「生薬・漢方専門」「のどに強い」という強みを生かそうと方向転換したのです。 そして、のどの専門メーカーとして、選択と集中をして商品開発やマーケティングを進めた結果、売上5倍、そして借金もゼロの200億円企業へと変わっていきました。おそらく、日本でこれだけ喉に特化している会社は他にはありません。これが私たちの強みでもあります。だからこそ、うちの製品を使って下さった方が満足したと喜んでくださる声が嬉しいですし、やりがいでもあります。 必ずしも「大きい会社だから強い」ではない 会社をもっと大きくしないの?」とよく聞かれます。ただ、私が思うに、大きい組織は新しいことに挑戦するのが苦手です。  一方、中小企業の強さは斬新さと迅速性です。「小さい=弱い」ではないし、大きくすればいいというものでもありません。また、「利益よりも当社の企業活動の結果、お客様が少しでも健康になれるかどうか」いう点が経営判断のポイントです。ですから上場など考えたこともありません。今くらいの社員100人前後の規模がちょうどいいと感じています。  そして、将来的にみた時、社会に必要とされないのに、今後100年、200年と会社を続ける必要はないとも感じています。我々を取り巻く環境はどんどん変化していますが、当社が進化できず社会的使命を果たせなくなれば、もはや存続する意味はないので、その時は退場すれば良い。それだけです。逆に言えば、自ら進化して、常に社会に貢献できる企業を目指し続けていきたいと思っています。 ■大学生へのメッセージ 人生で挫折を経験した人は強いです。さらに、その挫折を経験した上で努力した人は、やはり違います。龍角散では新卒の定期採用はしていませんが、「自分で社会を変えてやる!」という勢いを持つ人に魅力を感じます。 あと、大学生のみなさんにはもっと「健康は自らが作るべき」との意識を持ってほしいです。せっかく親から頂いた体なので、ありがたく大切に使わせていただくという考えを忘れないでください。「健康は自ら作るもの」です。いくら健康保険があったとてしても、誰も大病を患ったり寝たきりにはなりたくないでしょう。是非若い時から将来の自分を意識して「セルフメディケーション」を心掛け、長く健康を維持して、人生をおおいに満喫してほしいものです。 学生新聞オンライン2022年8月27日取材 法政大学1年 佐伯桜優

大川知

衆議院議員 山本 左近

F1と福祉の仕事での経験を活かして日本をより良く 衆議院議員 山本 左近(やまもと さこん) ■プロフィール 1982年7月9日生まれ40歳。愛知県豊橋市出身。豊橋南高校卒業、南山大学。11歳よりレーシングキャリアスタート。19歳で単身渡欧、24歳当時日本人最年少F1ドライバーデビュー。30歳で帰国後、医療・介護・福祉の世界に。2019年参議院通常選挙(比例代表)に自民党公認で立候補し落選。2021年衆議院総選挙(東海ブロック比例代表)に自民党公認で立候補し初当選。8月12日より 文部科学大臣政務官 兼 復興大臣政務官。  ※2022年9月12日現在 昨年、衆議院選挙に当選した元F1ドライバーの山本左近氏。10代の時から「人間は自己実現不可能な夢は思い描かない」という言葉を胸に目標を達成し続けている山本氏に、政治家になるまでの経緯やCEO/DEOとして活動されているさわらびグループでの仕事について伺った。 ■11歳の時に両親に土下座して始めたレース レーシングキャリアをスタートさせたのは、小学校5年生だった11歳の時に、元F1選手の中嶋悟さんのスクールに自ら申し込んだのがきっかけです。両親からはスクールに通うことを大反対されました。ですが、土下座してお願いをし続けたところ、根負け、1年間という期限付きで許されました。スクールに通い始めたと同時に、F1ドライバーになる年齢を10年後の22歳と定めました。そして、22歳から逆算した上で目標を紙に書き出し設定していきました。F1ドライバーになるため未来から逆算して今なにをすべきか明確になったことでよりはっきりと夢を思い描くことができました。もちろん上手くいかないことの方が多く大変な事もありましたが多くの皆さんに支えていただき、24歳になる時、当時日本最年少のF1ドライバーとしてデビューすることができました。 ■さわらびグループの魅力 30歳になりたまたま日本に一時帰国したタイミングで、さわらびグループの仕事を視察する機会がありました。それまではF1という激しい超競争社会でレースを通じ自分の命に向きあってきましたが、医療や介護、福祉といった他の人の命に向き合う仕事に価値を見出し、30歳を区切りとしてさわらびグループの経営に携わることを決めました。 さわらびグループは豊橋にある、医療や福祉、介護を一体的に運営している法人です。この法人は高齢社会になる前の時代に父と母が立ち上げ、今年60周年になります。グループが運営するさわらび会福祉村は先見の明がある父により、1977年、今に換算すれば約100億円をこえるだろう34億円という事業規模で考案されスタートしました。民間の町医者であった父が34億円もの大金をかけて一大施設を作り上げることは誰にも考えられないことでした。医師会や病院の職員には大反対を受けたそうです。ですが、父は人々が幸せに暮らせる場所を作ることを目指しやり遂げました。福祉村は気が良く、訪れると別世界にいるかのような感覚に陥ります。その気の理由は、障害や病気の有無にかかわらず幅広い年代の方々が同じ空間にいて、お互いに助け合う仕組みがあるからだと思います。この仕組みによって、グループの「みんなの力で、みんなの幸せを」という理念を実現しています。私たちのグループより規模が大きい法人は多くあります。ですが、一つの場所にいくつもの機能がある福祉村のような場所は一つのモデルとして近年注目をあびています。 ■落選しても日本を変えたいという気持ちで目指し続けた政治家 昨年秋には衆議院議員選挙に出馬し、比例代表東海ブロックで衆議院議員に当選をしました。政治家を志したきっかけの一つが、19歳から30歳までヨーロッパに住み、世界中を回り、日本を外から見た経験です。この2002年から2012年を通じ、日本は世界からプレゼンスが落ちていきました。その光景を見るたび、悔しさを感じていました。例えば、2002年に欧州の街中にあった日本の企業の看板が2012年には海外の企業に取って代わられる姿です。また、さわらびグループで医療や介護の施設に関わる仕事をしていると、超高齢化や人口減少といった日本全国共通の課題が見えてきました。そのような多くの課題を抱えている日本を政治から変えていきたい。これらの日本が衰退していく様子や日本の課題を見ていく中で、政治に自分が入っていき、世の中を変えたいという思いが芽生えました。 3年前の参議院選挙でも立候補し、全国を回り、政策を訴えかけさせていただきました。その時は78,236票を集めたのですが落選してしまい、苦しい気持ちも味わいました。ですが落選してからも、この国を良くしたい、未来の日本人、子どもたちにしっかりとした日本を残したいという気持ちを強めていき、政治を諦めることはありませんでした。この諦めない気持ちが、今回の当選につながった大きな要因です。また、有権者の方々に共感していただけたのも当選した要因の一つです。私はレーシングドライバーとしての経験を活かし、東海地方の自動車産業という地場産業の強みを残しつつ、カーボンニュートラルを実現するための政策を訴え続けていました。それに新しさを見出した有権者の方々に共感していただき、今まで以上に支援いただけたのだと思います。 ■massage 14歳の時から座右の銘にしているのが、スクールの先輩に教えていただいた「人間は自己実現不可能な夢は思い描かない」という言葉です。私はこの言葉を信じ、世界で20人と狭き門でもF1ドライバーになるという夢を目指し挑戦し続けてきました。皆さんには、自分の目指していることがあれば諦めずに挑戦してほしいです。目指していることが実現可能かどうかは誰にも判断できないことです。皆さんには可能性があります。その可能性をどうすれば実現できるかを、考えた上で実行することが大切です。そのために、将来像を描き今なすべきことを毎日悔いなく実行してください。辛いことや壁にぶち当たることもあると思います。そういった時に支えてくれる身の回りの人を大切にしてほしいです。 学生新聞オンライン2022年7月30日取材 津田塾大学 4年 大川知 津田塾大学 4年 大川知

八木彩花

『LIVE STAND 22-23 OSAKA』開催!ミルクボーイ   特別インタビュー

大阪の漫才師としての誇りを胸に、漫才を究め続ける 芸人 ミルクボーイ  駒場孝(こまばたかし) 内海崇(うつみたかし) ■プロフィール 大阪芸術大学・落語研究会で出会った内海崇と駒場孝によるコンビ。2007年7月、baseよしもとのオーディションに合格し正式にコンビを結成。2019年の M-1グランプリ で「コーンフレーク」ネタが史上最高得点を叩き出し優勝、瞬く間にその名は全国区へ。2022年には第57回上方漫才大賞・大賞受賞を果たし、現在も大阪を活動拠点に全国の舞台やテレビ・ラジオで活躍中。 「M-1グランプリ2019」で史上最高得点を記録し優勝を果たしたミルクボーイ。コンビ結成から15年、たくさん寄せられるようになったお客さんからの「本当に元気が出ました」という言葉で、日常の嫌なことを忘れられるお笑いのパワーに改めて気付かされたという。そんな二人のこれまでの軌跡、お笑いや相方に対する想いなど、お話を伺った。 ■大学の落語研究会での出会い 内海:僕は元々シナリオライターになりたいと思って大学に入学して、部活はアイスホッケー部に入ろうと思っていました。でも全然滑れなくて(笑)6月から落研に入ったんです。そこで駒場と出会いました。人数が少なく、先輩に誘われてライブに出ていました。 駒場:僕は小さい頃から芸人になりたかったんです。いとこから借りた新喜劇のビデオを見て最初は新喜劇に入りたいと思っていたんですが、小学生の頃漫才バトルを見て、漫才のおもしろさに惹かれるようになりました。特にダウンタウンさんのかっこよさに憧れてコンビを組みたいと思いましたね。大学に入って落研に入りましたが、芸人としてやっていこうという同級生がいなくて…6月に内海が入ってきて声を掛けました。 内海:大学を卒業したらNSCに入ろうと思っていたんです。就活したくないと思ってましたし(笑)そうしたら、在学中にオーディションに合格して、養成所に行かずに吉本に入れたんです。NSC入っている人達とは差があるので「負けへんぞ」という気持ちが強く、自信と勢いだけで挑んでいました。この頃は尖ってたし、いい意味でナメてたなと思います(笑) ■原動力は“笑い”と“仲間の存在” 駒場:もちろん苦労もたくさんありました。後輩が先に売れていくのはやっぱり嫉妬心もありましたし、なによりお金がないので大変でした。ジムやデパート、ラウンジなどいろんなアルバイトをしていました。お客さんの悪ノリに嫌気がさしそうにもなりました。 内海:僕は100円ショップや深夜のオペレーター、出前などのアルバイトをしてました。親からの仕送りにも助けてもらっていましたね。 駒場:それでもネタがウケれば頑張れました。笑ってもらったら嬉しい、それに尽きます。 内海:仲間の存在も大きいです。周りが本当にいい人ばかりでした。そのおかげで続けられたのかもしれません。笑い飯さんが雑誌のインタビューでおもしろい芸人として名前を挙げてくれたこともあり、直接じゃなくてもおもしろいと思ってくれているということが励みになっていました。 駒場:いつも意識しているのは自分がミルクボーイを見に行って面白いと思えるネタをやるということです。とにかく面白くないと思われたくないので、自分を客席に置いてみて、面白くなかったらやらないという感じで、客観的視点を大切にしています。 内海:M-1の時にも部屋に張り紙をして自分を奮い立たせていたんですよ。その中で「今ある不満はすべて自分のせい」というのに行き着きました。ウケなかったら自分のせいでしかないですし、少しやりたくないなと思う仕事をしているのも自分の今のポジションのせい。嫌なら抜け出すために頑張ろうと思ってやってきました。 ■相方とは一生の付き合い 内海:大学の落研で誘ってもらわなかったらやってないと思うし、あの時誘ってもらったから、M-1を獲ることも出来たので、感謝しています。駒場のいいところは優しくて真面目なところですかね。サボってしまいがちなところでもサボらない精神はすごいと思います。 駒場:僕が思う内海のいいところはサボる精神ですかね(笑)家族ができて初めて休みたいと思うようになったとき、それを話したら「全然ええんちゃう」と。柔軟に対応してくれて、僕の家族のことも想ってくれるのはありがたいです。コンビは一生続くもので、その辺もズレてたら無理なので、そこはそういう人で良かったなと改めて思いますね。 ■『LIVE STAND 22-23 OSAKA よしもと芸人ツアー』の見どころ 内海:このイベント自体12年ぶりで、前回は出られなかったので今回出演出来て嬉しいです。東京でもかなり盛り上がっていて、大阪は地元なのでさらに盛り上げたいと思っています。関西の熱量を感じてほしいです。 駒場:フェスならではの空気感を味わってほしいです。劇場ではなく大阪城ホールなのでその雰囲気も楽しんでもらえたらと思っています。すぐそこに舞台があって各ブースにも芸人がいて、とても身近に感じられると思いますし、自分の好きなところを選んでまわれるので、今までお笑いにあまり触れてこなかった人も足を運んでもらえたら嬉しいです。 補足:お笑いフェス『LIVE STAND 22-23 OSAKA』が9月17日(土)・18日(日)に開催。会場は、大阪城ホール・COOL JAPAN PARK OSAKA。 ■漫才をし続けるために進化を止めない 内海:ずっと漫才をやり続けていきたいです。続けるというとキープのように捉えられるかもしれませんが、面白くなくなったら続けていけないですし、続けていくということが1番難しいと思いますね。そのためには常にアンテナを張っていなければいけないと思っています。面白いことを見つけるには、とにかく考えるしかないので。考えているときじゃないと思いつかないです。これを何十年も続けるのは、とても大変なことだなと感じています。 駒場:大阪にいる師匠のような色気のある芸人になれたらなというのが夢ですね。今でも進化し続けているし、身近で見ていて格段に違うパワーを肌で感じるので。師匠のツアーやイベントに呼んでもらいやすい環境にいられるというのも、大阪で漫才していて良かったなと思います。BSよしもとののりお・よしお師匠の番組に呼んでいただいたとき、朝8時から10時までの生放送でしゃべり続けていて、記憶もかなり鮮明で、この人達の頭の引き出しはどうなっているんだろうと驚きました。2.30年後自分も同じようにできるかと考えたら怖くなって、とても刺激を受けました。 ■message 内海:人が経験していないことを経験してほしいです。めちゃくちゃ詳しいことを一つでも持っていると、初対面の人の食いつきが違うし覚えてもらえるんですよ。自分の得意なことを伸ばして特化することは大切なことだと思います。 駒場:やりたいことがなくても、好きなことを見つけてください。仕事にならなくてもいいんです。何にもないより自分は何が好きなのかを見つけるといいと思います。 内海:あとは恋をすることです。好きになった人全員に「好き」を伝えておけばよかった (笑)海外に行っておけばよかったという想いもあります。 駒場:もっと昔のことを覚えておけばよかったなと思います。振り返ってみると思い出せないことが多いんです。ひとことだけでも日記をつけるとか、学生時代から癖付けるといいなと思います。 学生新聞オンライン2022年8月29日 上智大学4年 八木彩花 上智大学4年 八木彩花 / 立教大学4年 須藤覚斗 / 東海大学4年 大塚美咲 / 中央学院大学4年 田根颯人 / 津田塾大学4年 宮田紋子 / 慶應義塾大学3年 伊東美優 / 國學院大學3年 島田大輝 / 関東鍼灸専門学校         3年 竹原孔龍 / 法政大学1年 佐伯桜優 <LIVE STAND 22-23 TOKYOの感想> 私は今までお笑いはお茶の間で楽しむもの、というイメージがあり、あまり生でお笑いライブを見ることがありませんでした。しかしライブスタンドに実際行ってみて、生のお笑いに終始圧倒されてしまいました。最も印象的だったのは、その場で起きていることを瞬時にネタに盛り込んで会場を盛り上げている姿です。これはもちろん芸人さんでもスキルが必要なことだと思いますが、自分が同じ空間にいないと共有されない面白さだと思いました。またお笑いはやっぱり1人で観るのももちろん楽しいですが、やはり誰かと一緒に見るとより一層楽しいものだと思います。だからこそ、ライブ会場で周りにお笑い好きの仲間がたくさんいる空間で楽しめたことが凄く嬉しかったです。たくさん笑って、心を動かされて、とても幸せな1日となりました。今後はもっとお笑いライブの会場に足を運びたいと思います。今回は貴重な機会を本当にありがとうございました! 慶應義塾大学3年 伊東美優 小さい頃からお笑いが大好きだったのですが、実際に生で見るのは初めてで芸人さんの生の迫力とトーク・ネタの繊細さに圧巻されました。個人的に大喜利企画が一番面白かったです。短時間で人を笑わせられるネタが思いつく凄さ、そしてそれぞれの芸人さんの個性をいかして大喜利ではないところで笑いの空気を生み出してしまうトークに1時間が本当にあっという間でお腹を抱えてずっと笑ってしまっていました。ネタがおわってはけていく姿が本当にかっこよかったです。 國學院大學3年 島田大輝 laugh に行こうぜがテーマのlive satge を見てきました!日本神話の天岩戸をオマージュした、獅子舞や三味線が織りなす前座としてのパフォーマンスは鳥肌が立つくらい素晴らしかったです。その後、トップバーターの霜降り明星をはじめとする数々の芸人の漫才を見ることができ、思いっきり笑うことができました。彼らはさしずめ、笑いで天照大神を天岩戸から連れ出したアメノウズメのように輝いていました。腹を抱えるくらい笑ったので、コロナ禍による普段のモヤモヤが吹っ飛びました。 明治大学4年 酒井躍 「IKI NA...

イベント・企業紹介

Seaside Street Tokyo 2022 開催

2022年8月27日(土)、28日(日)の二日間、お台場エリア一帯に約1,000名の学生たちの歌声が響いた。 会場の中心となるアクアシティ側では二日間の来場者数が12万に達し、屋外のステージだけでも2万人の人出で賑わった。 当初の予想を大きく上回る賑わいに実行委員会一同、感動を隠しきれない様子だった。 募集当初から手応えは感じていた。思えば4月初旬、120組限定で募集を開始したところ予想を大きく超える500組以上の募集メールを前に「みんな表現する場所を求めているんだなぁ」とある実行委員会のメンバーは話す。 初開催のイベントにも関わらず成功した要因は何か?それはアカペラの表現者たちがこのコロナ禍の中でも「歌いたい」という音楽に対する純粋な気持ちを折れずに日々練習してきたことが最大の要因だろう。 来場者の顔ぶれをみてもそれは一目瞭然だった。小さな子供からお年寄り、さらには海外の方まで、みんな足を止めて時には座り込んで、思い思いの楽しみ方で熱唱する学生たちと共に音楽に酔いしれていた。 Seaside Street Tokyo2022実行委員会委員長の東京電機大学 4年 関歩夢氏はこう語る。 ■このイベントを開催しようと思ったきっかけコロナ禍で、大学生のサークルの活動場が限られてしまい自分たちの成果を披露する場所がないと言う声を聞き、それらを解決する場所を作りたかったからです。自分自身も大学1年生から所属していた軽音サークルがコロナを機に活動ができなくなるということがありました。それ以来、サークルの友達と会う機会がなくなり当時仲良くしていたサークル仲間とも疎遠になってしまいました。今回企画したアカペライベントも本番に向けて練習をすることによって、1つの目標を達成しようと仲間と壁を乗り越えたり、楽しいことを分かち合ったりと絆が生まれるものだと思っています。それらを通してできた仲間は今後の人生困っときに必ず支えになってくれると思います。それらの場を作り出すこと、無くさないようにすることを目標としていました。 ■やりがいや苦労実際に当日多くの人に足を運んでいただいて、沢山の笑顔が見れたことがやってよかったなとやりがいを一番感じた部分です。苦労としては、第一回開催ということで実績や予算がない中、ステージ施工や装飾、音響や機材などにかける資金を見出すことが難しかったことです。そんな中でも本イベントの企画趣旨に賛同してくださり、協賛をしてくださった企業様や技術・運営協力をしてくださった方には深く感謝をしております。周りの方々が尽力してくださったこともあり、当日はスムーズに運営を行うことができたので特別苦労という苦労はなかったかもしれません(笑) ■今後の目標本イベントがアカペラサークルの目標となるようにしていきたいです。今回は初開催ながら予想をはるかに超える数の応募があり、出演者を抽選で決めるという形になってしまいました。次回からはステージ数を増やし、より多くの人に出演していただき多くの人にアカペラの魅力を届けれるようなイベントにしたいです。また今回気を配れなかったアカペラサークル同士での交流の機会なども作り、サークル同士の横のつながりも作っていきたいと考えています。 ■大学生へのメッセージ今まではコロナという制約に縛られてきた生活だったと思いますが、これからはまたやりたいことに挑戦していく時代に戻ると思っています。大きくて手が届かなそうなことでも、やりたいと思ったことは周りをうまく巻き込んで仲間を大切に動いていれば必ず道筋は見えてくると思います。今回のイベントもアカペラなどの知識はない状態ではじめましたが、周りの方の助けもあり4000人近くが集まるイベントを作ることができました。自分も皆さんと同じ大学生という立場で良くも悪くも社会を生き抜く難しさを感じることが多々ありますが、自分の中に眠っている「やりたい」ということを叶えるために頑張りましょう!

イベント・企業紹介

第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER ~ユニコ...

2022年9月3日(土)に『第35回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 AUTUMN/WINTER』が開催されました。今回のテーマは「GOING MY RUNWAY」。 9月6日に最終回を迎える連続ドラマ『ユニコーンに乗って』(TBS系、火曜午後10時)の出演者 永野芽郁さん、杉野遥亮さん、青山テルマさん、坂東龍汰さん、前原滉さんが登壇。 最終回の見どころなどお話を伺った。 ■ランウェイを歩いてみての感想を教えてください。 永野さん:久しぶりにペンライトの灯りが輝くキラキラした世界に飛び込んだようで、とても幸せでした。 杉野さん:ランウェイを歩くというのは中々ないことなのでソワソワしましたが、経験できて良かったと感じています。 坂東さん: いやぁ汗だくです。(笑)それこそステージに上がる前は緊張しっぱなしでしたが、実際に歩いてみると知っているファンの方が団扇を振って応援してくれていて…凄く嬉しかったですね。 前原さん:「人生で最初で最後だな」と思いながら、噛み締めて歩きました。(笑) 思い出として、楽しんで歩くことができました。 青山さん:このメンバーで会うのはいつも緑山スタジオ(撮影場所)が多かったので、凄く新鮮でしたね。今年の夏はこのメンバーで過ごした時間が長かったので、こうして最高の締めくくりができて嬉しいです。 ■どんな時に仕事のやりがいを感じますか? 永野さん: 芸能界って理想と現実が入り混じっているようなイメージなんです。例えばステージに立っている時は凄くキラキラした世界に見えるんですけど、でも裏側に目を向けると信じられないくらい多くの人がいて成り立っていることに気付かされるんです。1人の人間では到底できない経験を多くさせてもらえる中で、やりがいや感謝は常々感じますね。 坂東さん: やはりワクワクする瞬間が多いことですね。日々違う役を演じ、違う役の人生を考えて、それが1番僕自身の「楽しい」に繋がってます。だからこそ死ぬまでこの仕事を続けたいと思うし、ずっとワクワクし続けたいなって。 ■ドラマ『ユニコーンに乗って』の撮影を終えて、いかがでしたか? 青山さん:とにかく楽しい撮影現場でした。私は普段アーティスト活動をメインにお仕事しているので、アーティスト業だけをやっていたら出会えないようなメンバーにも出会えて、本当に宝物のような時間でした。また俳優というお仕事を初めて経験して、私自身もっと人として強く成長できたし、本当に幸せな機会を頂けたなと感じています。 前原さん:まずはこのような状況下で無事に撮影を終えられたことに嬉しさを感じますし、多くの関係者の皆さんに感謝しています。今後それぞれ色んな仕事をしていくと思いますが、また別の作品で会えたら嬉しいです。 坂東さん:別れ際「寂しい」って思える人同士は、また必ずどこかで会えるんだって!だからきっと会える! ■9月6日最終回の見どころについて教えてください。 永野さん: 1番の見どころはやはり、佐奈と功の関係性ですね。あとは今まで積み上げてきたドリームポニーという会社がどう終わりを迎えていくのか、ぜひ楽しみにしていて欲しいです。きっとみなさんの背中を押せるような内容になっていると思います! 杉野さん:佐奈と功の結末は、撮影現場でもたくさん話し合いを重ねて詰めていった部分でもあります。2人の感情の変化を意識しながら、ぜひ注目して観ていただきたいです。 ■最後に大学生へのメッセージをお願いします。 永野さん:自分が好きなこと・やりたいこと・出来ることの違いを目の当たりにして、葛藤を抱えている方もいると思います。そういう時こそ、学びのチャンスと前向きにとらえてみてほしいです。やってみないとわからない。まずは一回飛び込んでみたらいかがですか?と言いたいですね。応援しています! 杉野さん:自分の好きをカタチにできている人って、決して自由に楽をしてやってきた訳ではないと思うんです。好きなことをするにはリスクが伴うこともあるし、人にとってはチャレンジングなことだと思います。でもだからこそリスクに怖じけず、まずは果敢に挑戦していって欲しいです。 前原さん:年齢などに制限を設けずに、やりたいことをとことんやって下さい。失敗したって全然いいので、まずは取り組む中で多くの成功体験を積み重ねていって欲しいですね。僕も何歳になっても、そんな風に生きられたらなと思っています。 学生新聞オンライン2022年9月3日取材 慶應義塾大学3年 伊東美優

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映画『ブレット・トレイン』

9月1日、ついに日本公開を迎えた『ブレット・トレイン』。ベストセラー作家・伊坂幸太郎氏による「殺し屋シリーズ」の第2作「マリアビートル」を、ブラッド・ピット主演、「デッドプール2」のデビッド・リーチ監督でハリウッド映画化しました。 世界で最も運の悪い殺し屋レディバグ(ブラッド・ピット)に襲い掛かる、<東京発>超高速列車での人生最悪な120分間! 学生新聞インターンが鑑賞した感想をご紹介します。みなさんもぜひ劇場へ! 日本描写が多く、海外から見た日本のイメージや文化の違いを知る良いキッカケになりました。特にネオン街や刀、ヤクザがアジア圏全体と混ざり合い、日本人とは違う感性で新たな進化を遂げていました。また、生々しい表現が洋画特有で日本のドラマや映画に比べてかなりアダルトに感じました。 映像や音楽もとても凝っていました。音楽においては14曲も使われており、とても豪華でした。日本の音楽が流れる場面も多く昭和の音楽と現代の列車が融合し新たな世界を創り出していました。伏線の回収がとても気持ちよく、「まさか!?」の連続でとても楽しむことが出来ました。登場人物が多くとてもテンポの良い映画でした。 関東鍼灸専門学校3年 竹原孔龍 本作の舞台となっているのは日本。 東京駅から出発した新幹線に乗り合わせた10人の殺し屋の予測不可能な展開に圧倒された。ブラッドピット演じる、運が悪すぎる殺し屋レディバグをはじめとする個性的なキャラクターの殺し屋が登場していて、殺し合いというグロテスクの中に笑いのユーモラスも感じられ、あっという間の120分であった。世界最大の犯罪組織のボス、ホワイトデスが待ち受ける静岡駅に新幹線は向かうのだが、レディバグや他の殺し屋、そしてホワイトデスの思惑が複雑に絡み合い、最終的に伏線が回収され、綺麗にまとまった映画となっていた。アクションシーンも目を見張るものがあり、非常に痛快であった。もう一度見返したい程、面白かった。 明治大学4年 酒井躍 どんなに「最悪」なことがあっても決して止まることはできない、前に進むしかない。という点で列車とそれぞれのキャラクターの人生が重なっているように感じました。 注目のアクションシーンでは、カメラワークが人だけでなく物の視点でも動くため、グイグイと『ブレッド・トレイン』の世界に引き込まれていきました。こうしたスリリングなアクション映画としても魅力的でしたが、日米それぞれの文化や感性の違いをユーモアたっぷりに表現している点に着目しても見応えがありました。また、伊坂幸太郎さんの作品の特徴とも言える張り巡らされた伏線が次々に回収されていく点は、今回も「そうきたか」と意外性が感じられました。『ブレッド・トレイン』、必見です。 津田塾大学4年 宮田紋子 とにかく運の悪い殺し屋である主人公、通称レディバグを含む10人乗り合わせた東京から京都までの新幹線が舞台だ。東京の街中でも戦う姿が所々登場するがほとんどが刀で戦う姿であった。外国人が思い描く日本はやはり、サムライジャパン。刀で戦う時代なのかと思いきやネオンの街並みが広がっていたり独特な世界観が広がっていた。 キャラクターの家族やパートナーのそれぞれの物語があり、大切な人を傷つけられ復讐心が生まれ、暴力によって止まらない争いが続く。また、幸運の虫と付けられたレディバグは自分は不運で呪われていると思うが実は他人の幸運に繋がっていたりする。運は考え方次第で良いにも悪いにも捉えることができるのだと考えさせられた。運と家族という親近感のあるテーマが共鳴し物語に深く入り込んで観ることができた。 川村学園女子大学4年 岡﨑美諭 『ブレット・トレイン』は最初から最後まで観てる方も騙される予測不能なアクション映画でした!主人公のレディバグ(ブラット・ピット)を含む10人の刺客たちが繰り広げる頭脳と格闘が入り混じったバトルも圧巻です。中でも、レディバグが刺客たちと戦うシーンでは、コメディな掛け合いがたくさんあり、単純なバトルだけではない面白さが満載でした!さらに、悪運が強いレディバグがみせるおっちょこちょいなミスや遊び心が観てる人を常に笑わせてくれます!逆に彼には笑えないこともたくさん起きて、毒蛇に噛まれてしまうなんてことも、、、。ブラット・ピットと超有名ハリウッド俳優達が演じる新幹線内で繰り広げる奇想天外なアクションストーリー是非観てみてください! 立教大学4年 須藤覚斗 「これでもか!」と度重なる主人公の悪運と繰り広げられる爽快なアクション、思わずクスッと声を出して笑ってしまうようなコメディ!日常生活のうまく行かないこと、嫌なことなど、全て「まあ、人生なんとなるか!」と思えてしまうような「休む暇がない」アクションコメディでした。まず印象的だったのが、日本だけど異国ように見える色鮮やかで独特の雰囲気を醸し出す映像。普段利用している東京駅や品川駅なのに、全くの異世界のように感じられ、終始ドキドキが止まりませんでした。そしてストーリーが展開していくごとに見えていく、“キャラが濃すぎる10人の殺し屋”たちの人間味も見どころ。普段アクション映画はあまり見ない私ですが、これを機にハマってしまいそうです! 東海大学4年 大塚美咲 今までアクション映画を映画館で見る機会がなかったのですが、いざ映画館で見てみると迫力がすごく、電車のスピード感と相まって、ドキドキ感とハラハラ感が止まらなかったです。クライマックスでは様々なキャラクターの過去や心情が重なり合い、目が離せませんでした。舞台が日本ということで、いろいろなシーンにおいて美しい日本の景観が映し出されていて制作側の日本愛も伝わってきました。いろいろな目線から楽しめる映画になっていると思います。 國學院大學3年 島田大輝 ・タイトル:『ブレット・トレイン』(原題: BULLET TRAIN)・日本公開:2022年9月1日(木)全国の映画館で公開中 ・原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」(角川文庫刊)・監督:デヴィッド・リーチ・脚本:ザック・オルケウィッツ・キャスト:ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、アンドリュー・小路、真田広之、マイケル・シャノン、バッド・バニー(ベニート・A・マルティネス・オカシオ)、サンドラ・ブロック・日本語吹替版声優:堀内賢雄(レディバグ)、山本舞香(プリンス)、津田健次郎(タンジェリン)、関智一(レモン)、木村昴(ウルフ)、井上和彦(エルダー)、阪口周平(キムラ)、立川三貴(ホワイト・デス)、フワちゃん(ホーネット)、米倉涼子(マリア)・上映時間:2時間6分・レーティング:R15+

経営者

ソニー銀行株式会社 代表取締役社長 南啓二

「前例にとらわれない」ソニーの遺伝子を「顧客視点」で体現する ソニー銀行株式会社 代表取締役社長 南啓二(みなみけいじ) ■プロフィール 徳島県出身。早稲田大学大学院理工学研究科修了後、三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。 2008年ヤフー入社。2010年ソニー銀行入社、マーケティング部長を務めたのち、2011年スマートリンクネットワーク(現ソニーペイメントサービス)取締役。取締役執行役員常務、取締役専務執行役員を務め、2021年6月から現職。 オリコン顧客満足度®調査の「住宅ローン」ランキングで2011年~2021年と長らく一位を獲得してきたソニー銀行。今回お話を伺ったのは、その代表である南啓二社長。11年間という長きにわたって、なぜ顧客満足度1位を維持してきたのか。そこには「前例にとらわれない」というソニーの遺伝子を「顧客視点」で体現する文化があった。 ■やってよかったアルバイトは、マンション工事の雑用とイベントのマネジメント  大学1、2年生の頃は学費のこともあり、アルバイトをしていました。さまざまなアルバイトを経験しましたが、特にやってよかったなと思うものが二つあります。 一つ目はマンションの工事現場の雑用係です。雑用というのは意外と難しいものです。いろいろなことについて知らないとできませんし、決まったマニュアルがないので臨機応変に動かなければなりません。ソニー銀行では住宅ローンも扱っているので、時には不動産会社の方と話し合いをする機会があります。当時はただのアルバイトだったとはいえ、建設現場の経験や知識があるので、工事に関する会話になることもあります。そう思うと、今でもあの経験は活きているなと感じますね。 二つ目は、イベントへの人材派遣のマネジメントです。私は学生を百人ほど集め、商店街のビールイベントの手配をしていました。このアルバイトでは自分が組織の一員として働くだけでなく、学生が来られなくなったと急なキャンセルが生じても欠員を出さないように調整するなど、オペレーションやマネジメントを学ぶことができました。 ■大学院に行くために勉強漬けだった大学3、4年生 しかし、大学3、4年生になるとアルバイト三昧の1、2年生の頃とは打って変わって、大学院に行くためにとにかく勉強しました。毎日1限から6限までずっと勉強していましたね。今振り返ってみてもあそこまで集中して勉強する機会はなかったし、良い経験だったなと思います。その後、無事に大学院に進み、DNAの研究を研究室に篭りきりで行いました。それこそ徹夜で研究することもありましたし、一日十時間は間違いなく研究していました。一つのことをしっかりとやりきる経験を積むことができた、メリハリのある大学生活だったなと思います。 ■夢だった起業を間接的に経験  大学院を卒業した後は、将来起業をしたいと考えていたのでいろいろな業界と関わる機会が多い銀行を目指し、三和銀行に就職しました。数ある銀行の中から三和銀行を選んだのは、上下関係の厳しさと仲の良さのバランスがうまく取れていて、自分の肌に合うと感じたからです。仕事の中身ももちろん大事ですが、上下の雰囲気は大事です。仕事は1人でやることではないですからね。学生の皆さんもOB・OG訪問などの際、先輩後輩の関係性をしっかり見ておくと参考になりますよ。  そうして入社した三和銀行ですが、そこでの日々はとても刺激的でした。ドラマのモデルにもなった三和銀行と東海銀行の合併を経験したり、ブラジルの銀行と業務提携をしたり、新しい会社の立ち上げにも多く携わりました。今振り返ってみると、会社規模の交渉や新しい会社の立ち上げに携わることが多かったなと感じます。  その後、ソニー銀行に移ってからは子会社のソニーペイメントサービスで、変わらず数多くの起業に携わらせていただきました。ソニーグループも出資しているタクシー配車サービスを提供しているS.RIDEの立ち上げや、ネットショップ作成サービスを手がける「BASE」の黎明期にも決済の面で携わりました。  自分自身が起業したわけではありませんが起業のお手伝いをすることで、たくさんの起業体験ができました。自分で起業をすると基本的に一社の立ち上げのみですが、企業のサラリーマンとしてならば色々なことに関与することができて楽しいです。結果的に元々やりたかった起業という夢も間接的に叶えることができましたしね。 ■人の夢を大切にするソニーの文化  私がソニー銀行に来てから感じたこと、それは「前例にとらわれない」というソニーの遺伝子を「徹底的な顧客視点」により体現しているということです。「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」というソニーのパーパス(存在意義)は、ソニーグループ共通の指針です。そして、ソニーグループで金融事業を担う私たちソニーフィナンシャルグループは「心豊かに暮らせる社会を目指し、人に寄り添う力とテクノロジーの力で、一人ひとりの安心と夢を支える金融グループになる」というビジョンを掲げています。ソニー銀行でもお客さまの住宅購入といったライフイベントにおける感動や思い出を金融の面でサポートすることに取り組んでいます。 これは私がソニーペイメントサービスにいたころの話です。ソニーミュージックから、ある日依頼がありました。内容は「炎天下の中2時間以上並んでグッズを買うファンの方達が辛そうだから、もっと楽にグッズを買えるシステムをソニーの技術で作りたい」というものでした。結果、私たちはコンサートグッズの事前決済サービスを新たにリリースし、ファンの方達からも好評でした。 このサービスを作っているとき、あまり儲かるかどうかは考えていませんでした。とにかく、お客様視点で世界をより良く変えたい、と考えていました。「このようにこれをやれば儲かる」ではなく、「赤字になるかもしれないけど、真剣にお客様が喜ぶものを作れば何とかなる」として、本気で思っている人がグループの中には多くいるのだと、このとき実感しました。  ソニー銀行で一緒に働いている人も同じ価値観を持っている人が多いなと感じますし、これから一緒に働くことになる仲間も同じ価値観を持っている人が良いですね。就活の面接はお互いの価値観を擦り合わせていく場だと考えています。学生のみなさんが大切にする価値観と同じ価値観を持つ企業を探すことが大切です。 ■massage  学生新聞の読者の皆さんの多くは大学受験を経験したと思います。大学受験で大切なことはいかに自分の不得意なものを克服できるかでした。皆さんも参考書の間違えた問題を何度も繰り返し解いて苦手を解消したと思います。しかし、社会で必要とされる力は真逆です。自分の得意なもので突き抜けた点数を取れることが大切になってきます。是非大学生のうちに、自分の好きなものと得意なものを見つけられるように頑張ってください。 学生新聞オンライン2022年6月27日取材 法政大学3年 鈴木悠介

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「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」発表、セレモニー開催!

グローバルビジネス誌『Forbes JAPAN』が発表する、日本発「世界を変える30歳未満」の30人 リンクタイズ株式会社(代表取締役会長:高野 真)が運営する『Forbes JAPAN』は、日本発「世界を変える30歳未満」の30人を選出する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」を、 2022年8月22日(月)に発表しました。授賞セレモニーは、25日(木)、 「WITH HARAJUKU HALL」にて開催いたしました。 セレモニーでは、今回の受賞者30名の中から、大平修蔵さん、江﨑文武さん、げんじさん、長谷川ミラさん、Reiさんの5名が登壇、受賞のコメントが語られました。またミニトークセッションも実施し、次代を担う新たなリーダーが描く未来についてお話をいただきました。 大平 修蔵(モデル・俳優・DJ) ■人生観が広がった瞬間とは?思い返してみると、人生の分岐点となったのは人との「出会い」ですね。今活動させていただいてるTikTokだったり、ランウェイショーだったりっていうのは両親やマネージャー、スタイリスト、友達などの「出会い」とタイミングが重なったからこそ活動できていると思います。僕はそのタイミングがたまたま19〜21歳だっただけで、これから先みなさんもまだまだいろいろなタイミングがあると思います。僕から人生観について話すのは少しおこがましいですけど、それが広がったのは「出会い」かなと思います ■大学生へのメッセージ活動が少し違うだけで同じ志を持っているかもしれないので一緒に頑張りましょう。ただ始めないと何も始まりません。自らアクションを起こすことが大切だと思います。 江﨑文武(音楽家) ■人生観が広がった瞬間とは?自分が表現者として「どう人生を終えたいか」と考える指針となったのは、ブルーノ・ムナーリというデザイナーです。第一線で活躍する彼がキャリアの終わりには、デザインの本質や物の見方を「説教らしくない」形で子供たちに伝えています。僕もいち表現者として次の世代に自分の考えたことを伝えるのは重要なことだと思っています。音楽家としてキャリアを終えるタイミングでは「説教らしくない」形で若い世代に音楽の面白さを伝えられる人生にできればいいなと思っています。 ■大学生へのメッセージ僕は人より長く大学という組織にいました。大学生活を本当に自分が情熱をそそげるものと見つける時間にあててほしいです。 げんじ(YouTuber / MODERN TIMES CEO) ■人生観が広がった瞬間とは?ネガティブな感情は誰にでもあると思っています。というのも高校時代お笑い芸人をやっていた時に、ネガティブな感情をいかにポジティブに変えていくかを考えていました。無理にポジティブになる必要性はないですけど、「世の中明るくなった方がいいじゃん」と思います。ネガティブな人がポジティブになれるように「自分ができることは」と考えたときに始めたのがファッションの楽しさ・素晴らしさを配信することであり、それをやり続けていった結果少しずつ人生観が変化していきました。 ■大学生へのメッセージ一言でまとめるなら『UXEIYO(ウェイヨー)』ですかね。何でもポジティブにかえてしまう言葉なんです。何でも自分から行動したほうがいいと思います。学生のうちは指示されたからということも多いと思いますが、自分からアクションしていけると良いと思います。 長谷川 ミラ(モデル / 『jam』CEO) ■人生観が広がった瞬間とは?ロンドンの大学で留学中に同級生とディスカッションをしていた時に、みんな自分の国で起きている社会問題を深く理解して意見を持っていたんですね。それに対して、当時の自分はソリューションに近づくための考えを持っていなかったので、そこからくる「恥ずかしさ」から現在の発信につながっています。今でこそSDGsやLGBTQは認知されていますが、以前はそれすらも知らない方っていうのは多くいたので、「恥ずかしさ」が自分の人生を大きく変えたのかなというふうに感じています。 ■大学生へのメッセージ『気にすんな』という言葉を送りたいです。特に大学生の時は、色々な情報だったり周りの子と自分を比べてしまう状況も多いと思うんですが、そういったところを気にせずに挑戦を続けることができれば、自分のペースで進めることができると思います。 Rei(シンガー・ソングライター / ギタリスト) ■人生観が広がった瞬間とは?数年前に「Les Eurockeennes」というフランスの大きな音楽フェスに女性のドラマーの方と2人で歌わせていただく機会がありました。フランスではまだまだ知名度がなかったので最初はお客さまもまばらだったんですけど、音楽に引き寄せられるようにお客さまが集まっていきました。次第に歓声やコールをしてくれるようになり、そのステージを通して「音楽の本質」が国境や性別、そして価値観を広げてくれるんだなと感じました。それからは生きがいや愛が大切なんだなと感じるようになりました。 ■大学生へのメッセージエンターテイナーとして本人が楽しむことが如実に表現として現れ、お客さまに伝わります。本人が楽しむこと。パッションや楽しむ力を大切にしてほしいです。 「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」セレモニーへ出席した感想 Forbes JAPAN 30 UNDER 30の授賞式は「やりたいことを見つけて、自信を持って取り組む」というような生き方がしたいと強く思えたものでした。今回登壇した5人の受賞者が言葉にした思い、そしてそこに立っているという事実がとても輝かしかったです。質疑応答のセッションでは自分の質問に受賞者それぞれが丁寧に答えてくださり、十人十色でとても筋の通った受賞者らしい価値観でした。こういった体験に多くの人が夢や希望を持てればもっと楽しい人生が待ってるのではないでしょうか! 立教大学 4年 須藤覚斗 受賞者の皆様に共通してらっしゃるのは、責任の範囲を日々広げてらっしゃる点だと思いました。自分だけでなく友人や家族さらには社会、時には国境超えて多くの方に思いを馳せて活動していらしたからです。物事の多くを身近なところで考える傾向にある私は、その未熟さを痛感しました。大人になるとはどういうことかをU30として考える、とても良い機会となりました。ありがとうございました。 津田塾大学4年 宮田紋子 同い年の大平修蔵さんをはじめ、世界的に活躍をしている世代が近い方々を間近で見て、お話を聞くことができモチベーションがとても高まりました。受賞者5人の方に共通していることは自分の幸せだけではなく世界中の人々の幸せを考え、癒したい、愛に溢れる未来に繋がる活動をすることを指針にしていると気が付きました。独自の力強い信念や生き方を備えて夢に向かって活動している姿はとても輝いていました。改めて自分の将来を考える機会となり有意義で大変学びのある時間となりました。 川村学園女子大学 4年 岡﨑美諭 時代をリードしている若い世代の方の姿を生で見ることができて、とても刺激を受けました。今回受賞された方々の発言には、既に重みや色があり、聞いていて引き込まれました。今後どうしていきたいという考えや方法はみなさん違いましたが、根底には世界を良くしたいという想いあり、当事者意識をもって活動されている姿に強く心動かされました。学生へのメッセージでいただいた「始めなきゃなにも起こらない」という言葉を胸に、積極的にアクションを起こしていこうと思いました。 日本大学3年 石田耕司