誰でも即実行!身近なSDGs
株式会社TBM / スターバックスコーヒージャパン株式会社 / 日本たばこ産業株式会社 / ハウス食品グループ本社株式会社
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白木慈恩 / マラカル治大 / 前田啓太 / 難波遥 / 伊豫隅春乃 / 前川瑠里尾形杏奈 / 久木田菜々夏 / 山﨑愛麻
国際協力団体IROHA / Business Contest / KING / Crich /学生国際協力団体SIVIO関東支部 / 上智大学AI研究サークルSOMA / 総合スタッフ / 東大襖クラブ / UMF / 夢のつばさプロジェクト / Replus
あかねーちむ / ユン / かみりな
山崎 育三郎(やまざき いくさぶろう)1986年1月18日生まれ。東京都出身。2007年にミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢されて以降、その甘く気品のある歌声、確かな演技力で多くの観客を魅了。主な出演作品として『エリザベート』『ミスサイゴン』『プリシラ』などがある。 尾上 松也(おのえ まつや)1985年1月30日生まれ。東京都出身。父は六代目尾上松助。屋号は音羽屋。1990年5月『伽羅先代萩(ルビ:めいぼくせんだいはぎ)』鶴千代で、二代目として尾上松也を名乗り初舞台。2009年より歌舞伎自主公演「挑む」主宰。 城田 優(しろた ゆう)1985年12月26日生まれ。東京都出身。2003年に俳優デビュー以降、ドラマ、映画、舞台、音楽など幅広いジャンルで活躍。代表作に、ドラマ『ROOKIES』(2008年)、大河ドラマ『天地人』(2009年)、映画『亜人』(2017年)等がある。 山崎育三郎・尾上松也・城田優の3人が、自分たちの感性で作品を制作したいという思いから結成された「IMY(★アイマイ★)」。その舞台公演の第1弾となる「あくと」が11月に上演される。普段から仲が良いという3人のパフォーマンスが楽しみである。本作品の見どころとコロナ禍の中で改めて感じる舞台への想いを伺った。 ■「あくと」の魅力とこだわり 山崎 「あくと」は、普段ミュージカルや舞台を見たことがない人でも楽しめる作品をコンセプトに製作しました。特に学生の方を意識していて、25歳以下の人はチケット代が半額、18歳以下はIMYシートでチケット代が1500円で楽しめるという、新しいスタイルの公演となっています。「あくと」は4部作で、一つ一つの物語がハラハラドキドキ、誰でも楽しめる内容となっています! 今まで舞台を見たことがない方でも、生のステージで役者が演じているところを体感していただける、とても良いきっかけになると思います。たくさんの学生の方に見て頂きたい作品です。 松也 IMYは今までの既成概念にとらわれない新しいことや、自分たちにしかできないことをやっていくことが大きなテーマであったりします。「あくと」では、初めて舞台に出る人や、初めて演出を務める人もいます。こうした新たな出会いや発見があることで、演劇全体の可能性を広げていきたいと考えています。そして、今作では見る側の皆さんへも演劇への興味や関心を高めてもらうために、今までの舞台にはない要素を取り入れました。劇場に来なくてもエンターテインメントが楽しめる時代に、生の舞台を見てもらうことの良さを感じてもらい、僕たちの思いを伝えていきたいです。 城田 オリジナル作品を作りたいという思いから、3人でIMYを発足して5年近く経ちました。僕ら3人はとても仲良しでいつもふざけていますが、このリラックスした状態から生まれたアイディアを大切にし、突き詰めて、形にしたものが「あくと」です。お互い心を許している僕らだからこそ作れる楽しいエンターテインメントを、皆さんにお届けできたらと思います。歌やお芝居もあれば、コントもある、今まで舞台に触れたことがなかったどんな人でも楽しむことができる、いわばエンターテインメントのおもちゃ箱のような作品です。 ■コロナ禍で感じる仕事への想い 山崎 昨年はコロナ禍で突然公演がなくなることを経験しました。そのため、舞台やミュージカルの公演では、その日が最後の公演になるかもしれないという覚悟で挑んでいます。先のことよりも、今この瞬間を大切にしています。たとえ今日が最後になったとしても悔いが残らないように、各公演で自分の想いを最大限込められるよう、集中して臨むようにしています。 松也 一回目の緊急事態宣言後、舞台の公演がすべてなくなり落ち込んでいた自分が乗り越えられたのは、エンターテインメントの力があったからです。自粛中に映画やドラマをたくさん見て、元気をもらい、エンターテインメントのすばらしさを実感しました。自粛後の現場に復帰したときは、涙が出るほど嬉しかったです。改めて自分は演じることが好きなのだと気づき、より一層モチベーションが上がりました。この先も文化、エンターテインメント、芸術は絶やしてはいけないと強く感じることができましたし、自分がお芝居をする価値を感じることが出来ました。この思いを絶やさずに、次の世代へと繋げていきたいと思います。 城田 コロナの影響でツアーや公演がなくなっていき、次いつできなくなるかわからない状況の中でモチベーションを保つことは難しかったです。たくさん悩んだ結果たどり着いたのは、エンターテインメントの力を信じることでした。僕自身小さいころからエンターテインメントの力に救われてきたからこそ、今は僕がその力を多くの人に届ける使命があると感じました。この状況の中でも舞台に足を運んでくださったお客様に、自分の歌やお芝居を通して元気や勇気を届けることが今のモチベーションになっています。エンターテインメントの力で救える心や命があると信じてこれからも舞台に立ち、歌っていきたいです。 ■学生へのメッセージ 山崎 学生のうちに、多くのことにチャレンジして欲しいと思います。僕が音大生の時には、仲間を集めてお金を出し合い、一から衣装や小道具を作って『レ・ミゼラブル』の公演をしたことがありました。青春時代の今だからこそできることはたくさんあると思います。いろいろなことに挑戦してください! また、社会に出ると自分で考えて発信し、行動することが必要になります。大学生のうちに、自分の力で、自分で考えて行動して、何かをやり遂げることは、今後の人生で強みになると思います。「一歩踏み出す勇気」をもって、今しかできないことに全力で取り組んでください! 松也 自分が人生を振り返った時に、悔いのないような生き方をしてください。「思い立ったら即行動」の言葉の通り、先の不安や心配事にとらわれずなんでも思いっきり挑戦することが大事です。特に、責任がまだない大学生のうちはどんなことにもチャレンジすることが出来ると思います。この先やりたいことが決まっていない人は、何でもとにかく経験してみること。経験することでなにか得ることがあるかもしれません。そして今やりたいことや夢がある人は、それに向かって自分を信じてやり続けることが大事だと思います。「叶わない夢はない」って思います。まずは自分を信じること。これが一番大切です。周りがなんと言おうと、自分は絶対にできるって諦めない心を持つ。自分が自分を信じることが、夢への第一歩です。頑張ってください。 城田 学生時代は、人生のボーナスステージであり未来への分岐点だと思います。自分は何が好きで、何を目指しているのか、夢として何を追いかけていくのかを見つける時間にしてほしいです。大人になると責任やプレッシャーがのしかかってきて、今よりも余裕がなくなります。時間や心に余裕がある今だから、いろんな経験を通してたくさんのことを吸収してください。今夢や目標がある人は、それに向かって自分がどうしていくべきかを考え行動すること。まだ見つけられていない人も、焦る必要はありません。今を楽しみながらいろいろなことに興味をもって挑戦して、失敗して成長してください。そして山ほどある選択肢の中から、自分の夢や自分が好きなことを見つけ、未来につなげてください。 学生新聞2021年10月号 文教大学3年 坂本鈴佳 INFORMATION あいまい劇場 其の壱 あくと「IMY」プロジェクト オリジナル舞台第一弾! ミュージカル? ストレートプレイ? ショー?ジャンル不問のエンターテイメント要素がたっぷり詰まったIMYオリジナル4話のオムニバス!! 脚本:福原充則・城田優/演出:成河/音楽監督:栗原まこ出演:山崎育三郎・尾上松也・城田優・皆本麻帆・清水美依沙・キムラ緑子 <公演>期間:11月20日(土)~12月5日(日)会場:EXシアター六本木主宰:ニッポン放送・テレビ朝日 <英文記事> IMY, Ikusaburo Yamazaki, Matsuya Onoe, Yu Shirota Believe in yourself and your dreams will come true ■Profile: Ikusaburo Yamazaki Born on 18 January 1986 in Tokyo. Since being cast as Marius...
1999年生まれ。2015年より俳優として活動開始。その後、数々の作品に出演。10月から始まる東海テレビ(フジテレビ系)「顔だけ先生」主演や、12月公開の初主演映画「彼女が好きなものは」、来春公開「20歳のソウル」などの作品も公開が控えている。また、ボートレースやahamoのCMでも活躍中。 ■俳優を始めたきっかけを教えてください 中学生の頃にスカウトされたことがあり、「芸能界」という言葉が頭にあったので、高校で「環境を変えたい」と考えたとき、芸能活動を始めました。当時は演技の難しさを痛感しながらも、学業との両立を行っていました。高校卒業後、仕事一本になったことで、いろいろ吹っ切れて、「頑張るしかない」と仕事に向き合うようになりました。特に、ドラマ「3年A組」で、初めて同年代で一つの作品をつくりあげることになり、その楽しさとともに、負けたくないという熱い思いが芽生え、演技により一層力が入るようになりました。 ■演技で心がけていることを教えてください 自分にとって演技は、「自分がどこまでできるか」を試すものです。役によって、表現するポイントが変わるため、その都度自分でイメージし、役づくりをします。特に大切にしているのは「小さな感情の表現」です。目の動きや表情の変化などを意識し、自分にしかできない表現ができるように頑張っています。自分の強みは、自然体なところだと思うので、ありのままの自分で人を魅了し、「神尾楓珠が出ているなら見よう」と思われる存在になりたいです。そのために大切なのは、まず自分自身が演技を楽しむことだと思います。それができれば、自然と人の目を引くことのできる存在になれると思っています。 ■大学生へのメッセージをお願いします 大人がとやかく言ってきたりすることもあると思いますが、まずは自分のことを考えてほしいです。自分の人生だからこそ、自分自身がどうしたいか、どうなりたいかを優先して考える。上手くいかないこともあると思いますが、それでも自分自身を一番に考えることを忘れないでください。 学生新聞2021年10月号 明治学院大学4年 小嶋櫻子
主な出演作にドラマ「ひよっこ」、「今日から俺は!!」、「恋する母たち」、映画「東京リベンジャーズ」など。WOWOWオリジナルドラマ「キン肉マン THE LOST LEGEND」(10月8日放送・配信開始)に出演予定のほか、待機作に劇場版「きのう何食べた?」(11月3日公開)がある。12月には舞台「泥人魚」への出演を控えている。 ■劇場版「きのう何食べた?」につい 作品のテーマの一つは「食事」です。このご時世、食事が孤独になることもあると思いますが、本作を観て、誰かと食事をする大切な時間の温かさを感じていただけたらと思います。また、いろいろな人に当てはまる「愛の深さ」も見てほしいです。劇中のジルベールは憎めない魅力的なキャラクターです。彼を理解する上で、同性愛やLGBTのことを学ぶ必要がありました。一方で、一人の人間として役に対して生きればいいという感覚もありました。 ■俳優としての心構えを聞かせてください 現場を大切にしたいと思っています。自分の役作りをそのまま現場で出すと、独りよがりのお芝居になる。現場には他の俳優さんやスタッフさんがいて、みんなで作品を作っています。そしてお芝居は二度と同じものを出せない、生き物なんですよね。だからこそ、みんなで一緒に作品を作る現場を大切にしたいと思っています。作品やお芝居には正解がなく、常に変化して成長していく必要がある。そこが俳優をやめられない理由かなと思います。 ■大学生へのメッセージをお願いします 大学生活の4年間という大事な時期に、コロナ禍に見舞われ、もがいている人もいると思います。しかし、逆にこの苦しい時代を経験できる人って特別な存在だとも思っています。「こんな時代に生きているの、面白くない?」混乱の時代を生きていることを少しの喜びに変えるだけで、希望が見えると思います。あまりネガティブにならず、視野を広げて、自分の目で真実や世界を見てほしいなと思います。 学生新聞2021年10月号 津田塾大学4年 川浪亜紀 劇場版「きのう何食べた?」11月3日(水・祝)より全国東宝系にて公開Ⓒ2021 劇場版「きのう何食べた?」製作委員会 Ⓒよしながふみ/講談社
お笑いタレント・歌手・画家1962年3月9日生まれ。1980年、高校時代の同級生、石橋貴明と「とんねるず」を結成。NTV『お笑いスター誕生』で10週勝ち抜き、グランプリを獲得。KTV『ねるとん紅鯨団』(87年~94年)、CX『とんねるずのみなさんのおかげです』(88年~97年)など、数々のバラエティー番組を担当。歌手としても「情けねぇ」(91年)で日本歌謡大賞を受賞するほか「ガラガラヘビがやってくる」(92年)、「一番偉い人へ」(92年)などでミリオンセールスをはたす。2019年よりソロ音楽活動をスタートさせ、1stアルバム「木梨ファンクザベスト」は、iTunes総合アルバム・ランキング1位をはじめ8冠を獲得。画家としても94年より7度の個展を開くなどマルチに活躍中。 高校時代からテレビ出演をしていたという木梨憲武さん。今や芸歴40年。バラエティー番組だけでなく、音楽活動や自身の個展も開き、多方面で活躍している。木梨さんが芸能人生で大切にしていること、軸になっている考え方など、学生時代を振り返りながらお話を伺った。 ■サッカー一筋だった学生時代 小学校からずっとサッカーをしていて、高校では当時サッカー強豪校として知られていた帝京高校に進学。そこには全国から集まった選りすぐりの選手たちがたくさんいてプロに行く人もいました。しかし、自分はプロからは声がかからないだろうなということが分かっていました。大学で続けるという選択もありましたが、大学に入れば1年生だしまた雑用から始めるのか、と思うとそれが嫌で、高校まででサッカー人生を終えようと思いました(笑)。そして時を同じくして帝京高校野球部には石橋貴明がいて、彼もずっと野球をやっていたのですが、引退すると同時にテレビ番組への出演を始めていました。ある日、貴明に「面白そうなテレビ番組があるから一緒に出ないか?」と誘われ、二つ返事で快諾しました。それが初出演した所ジョージさんの番組「ドバドバ大爆弾」でした。その後も「お笑いスター誕生」などのお笑い勝ち抜き番組に出演していきました。すると周りのテレビ関係の人たちから、ウチの番組に出ないかなどと誘われることも多くなっていき、どんどんテレビに出始めました。 ■台本通りが必ずしも正解ではない テレビ番組の出演が多くなってきたのですが、僕たちは師匠もいなければ習う人もいない。コントや漫才というものがどういうものなのか全く分かりませんでした。そこで当時から披露していたのは、僕と貴明の持ちネタを交互に見せるツッコミもボケもないというお笑いでした。高校の部室でやっていたことをそのままテレビでやっているようなものでした。だからいまだにそれが正解だったのかどうかはわかりません(笑)。ただ、出演したオーディション番組でタモリさんと赤塚不二夫さんが「お前ら何やってるかわからないけど面白い」と言ってくれたのです。40年経った今でもその当時のスタイルを続けていますね。その後、レギュラー番組を持つようになり、番組内では自由にやらせていただきました。台本とは展開が違ってもいいから自由にやれと言われ、僕らも思いっきり暴れ回りました(笑)。大概はそんなことをしていたらプロデューサーやマネージャーに止められたりするのですが、僕らの周りの人たちはそれを許してくれていました。そのほうが僕らにはすごく向いていたのです。もちろん台本があり、決められたストーリーや流れはあるのですが、台本通りにやることが必ずしも正解ではないと思っています。流れにぴったり沿う必要はないし、一言一句違わずに言う必要もないと思います。物事の順番が前後したり、トラブルが発生したりしても最終的に面白いものが作れればそれでいいと思います。一番大切なのは、そこに笑いがあることなのです。だから共演者とのコントも1回だけ合わせて、内容もしっかり把握しないままに本番を迎えます。共演者には、本番では絶対に面白くしてくれる何かが起きる。怯まないであたかも練習通りです、みたいな感じでやってみてと(笑)。音楽や個展も同じです。初めはテレビの一コーナーだったのですが、周りから本格的にやってみないかと言われ、二つ返事で引き受けたところ、とんとん拍子に進んで行きました。そこにはプロの人たちがいるから、絶対いいものができるってわかっていました。後は僕の面白そう、やっちゃおうという気持ちを乗せるだけでした(笑)。 ■ゼロから作り上げるやりがいだらけの世界 芸能界、音楽、美術とたくさんのことをしているけれど、すべてやりがいだらけの世界です。どれも何もない世界なので、そこからみんなで一つのチームとなって作り上げていく。それを見て僕自身も面白いと思うし、みんなが面白いと言ってくれる。それがテレビなのかYouTubeなのか、音楽なのか芸術なのかの違いだけで、全部一緒の作品だと思っています。そこにはチームという存在があって、どうすれば相手に伝えられるかをみんなで考えて、一丸となって作り上げていくものなのです。アートだったら線と色で、音楽だったら歌詞とメロディーで人に伝える。こんなに面白くてやりがいのある世界はないと思いますね(笑)。だから苦労は全くありません。たくさんのことをしているけれど、どの番組でも共通して一番大事にしていることは、作り上げていく上でそこに笑いがあるかどうかですね。自分も面白くて周りもそれを面白いと言ってくれる。自分だけが面白いと言ってはしゃいでいても絶対ダメだし、いいものは出来ないですね。チームが力を合わせることによって、一つの作品を作り上げていくものです。チームで楽しむことができていたらすごくいい作品ができますし、チームとして強いと思いますね。 ■やりたいことを優先する人生を 今まで全て自分のやりたいようにやってきましたが、それでよかったと思っています。自分のやりたいこと、面白いと思うことを優先してください。そうすれば不安や心配があっても最終的には苦労することはないし、面白い人生を送れると思いますよ(笑)。それと間違ってもいいから、何か思い立ったら早い勝負を仕掛けることが大事です。どんなことでもとりあえずやってみる。やってみて間違っていたらすぐに修正する。それを何回も繰り返していると、どんどん人生がいいほうに回転していきますよ! 学生新聞別冊2021年10月号 早稲田大学3年 原田紘志 <英文記事> Noritake Kinashi Individuals shine because of the existence of the team! ■Profile: Comedian, singer, painter. Born on 9 March 1962, he formed ‘Tonneruzu’ with his high school classmate Takaaki Ishibashi in 1980. After winning the competition for ten weeks, he won the grand prix in NTV’s ‘Owarai Star Tanjo!’. He has been...
1995年9月18日生まれ。映画「キセキ-あの日のソビト-」で俳優デビュー。近年の出演作にドラマ「直ちゃんは小学三年生」「教場Ⅱ」、舞台「夜への長い旅路」、映画「東京リベンジャーズ」などがある。また、「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」(NTV/10月6日スタート)への出演を控える。 ■ドラマ「僕の姉ちゃん」について 初めて原作を読んだときは、率直に「姉ちゃんが本質をついていて面白い」と思いました。姉ちゃんの発する言葉一つひとつが、辛辣でもありますし、クスッとしたりします。その言葉のインパクトに驚くこともありました。でも、物語が進んでいく中で、本当に弟のことを思ってくれているからこそだと感じ、心の温まる話だと思いました。それを観てくださった人にも伝えられるように、「自然体」と「人との距離感」を大切にし、思わずクスッとしてしまうような世界観を作れるように心がけながら撮影に臨みました。 ■俳優という仕事の魅力はどんなものですか 一つの作品を作ることで多くの方に喜んでいただけることだと思います。実は、コロナウイルスの影響で自粛をする前までは、演技が楽しいというよりも、多くの人と関わることが楽しいと思っていました。そのため、自粛期間中に俳優という職業について悩むこともありました。しかし、舞台で「人に伝えることの楽しさ」を実感したことが、演技の喜びを知るきっかけになりました。そして、台詞や小道具一つひとつに意味を感じ、考え、伝えるという一連の流れから、「より丁寧にものを作ることを大切にしたい」と考えるようになりました。だからこそ、頭で考えるだけでなく、心でも理解し、自分ができる精一杯の演技への挑戦と追求を繰り返していきたいと思っています。 ■大学生へのメッセージをお願いします 自分の心に正直になってほしいです。やりたいことを無理矢理探さなくてもいいと思います。まずは自分が好きなことをやって、自分らしく生きる。後悔のないように、自分の心に耳を傾けてください。 学生新聞別冊2021年10月号 明治学院大学4 年 小嶋櫻子 「僕の姉ちゃん」〝姉ちゃんの本音〞旋風が巻き起こる!? Amazon Prime Videoにて2021年9月24日より全話一挙配信!テレビ東京にて2022年放送予定原作:益田ミリ、主演:黒木華、出演:杉野遥亮 Ⓒテレビ東京
1994年サンフランシスコ生まれ、東京都出身。「MEN’SNON-NO」(集英社)専属モデル。2017年、TBS系ドラマ「コウノドリ」第2シリーズで俳優デビュー。以後、NHK連続テレビ説「エール」、「偽装不倫」、映画「「騙し絵の牙」などに出演。初主演映画「his」では第12回TAMA映画賞最優秀新進男優賞、第45回報知映画賞新人賞、第42回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第30回日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。舞台に「BOAT」「豊饒の海」「CITY」「ピサロ」。次回作にドラマ「ソロモンの偽証」、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』を控える。 ■どのような学生時代でしたか 大学は2年間アメリカの西海岸にある大学に通っていました。授業が終わった後は、部活で野球をしたり、アルバイト代を貯めて購入した車でドライブをしたり、とにかく自由な時間を楽しんでいました。それと同時に、ずっと興味のあった芸能の仕事に一度挑戦したいという気持ちが強くなり、大学1年のときに今所属している事務所へ履歴書を送ったのが、現在の仕事につながる最初のアクションでした。 ■今までのお仕事の中での転換期は? 昨年出演した舞台「ボクの穴、彼の穴。」ですかね。自分の成長を一番感じられた作品でした。この作品は、僕ともう一人の俳優の2人芝居で、自分にとって初めての挑戦でした。当時僕が乗り越えられたのは、きっと相方の俳優や演出家など、一緒に作品を作り上げてくれた彼らのために頑張ろうと、意識を変えられたからだと思います。それから、僕は一つの仕事に「執着しない」ということを第一にしています。どんな仕事をしているときも、新たな世界に目を向けていたいし、世界で起きている出来事に対して目を閉ざすことは避けたいからです。今後も俳優という仕事に囚われず、どんなことでもオープンに、一回何でも取り入れてみるというマインドを大事にしたいです。 ■大学生へのメッセージをお願いします いざ社会人として仕事を始めると、学生時代と比べて本当に自分の時間がないんです。ぜひ時間を無駄にせず、思いっきり遊んで思いっきり学んでほしいですね。あと、僕自身今の年齢になって、「世の中知らないことが多すぎる」と感じています。ですから、今の環境に感謝し、決して学ぶことを怠らないでほしいと思います。 学生新聞別冊2021年10月号 慶應義塾大学2年 伊東美優
■プロフィール セキュリティエンジニアとして認証技術を専門に、幅広い業種業界のシステム開発に従事。経験を元に技術アナリストとして技術が主導する将来の社会変化を予見し、トレンドとして発信。現在は人事本部にて採用全般の責任者として活動中。 データ通信やシステム構築などの事業を行うシステムインテグレーター。公共、金融、産業分野で、社会インフラとしての情報事業に取り組む、世界的にも有数のIT企業である。 ■現在のIT業界の特徴を教えてください ITはビジネスから生活まであらゆる分野に浸透し、活用が進んでいます。また、パンデミックの影響もあり、非接触型のサービスに対するニーズの増加など、ITは今まで以上に重要視されています。さらに、変化の激しい社会情勢にいち早く対応するため、さまざまな企業がデジタル技術の導入を推進しており、需要はますます高まっています。 また、さまざまな分野とITを掛け合わせた取り組みが盛んになっています。たとえば「IT×ヘルスケア」における弊社の取り組み例では、健康寿命の延伸に向け、病気が発現する前に兆候を見つけるための研究開発や、衣服に着けた装置でバイタルをリアルタイムで計測できるものなど、新しいサービス、ソリューションを開発、提供しています。 ■どのような学生を求めていますか 経験からしっかりと学びを得て、それを活かせる学生や、チームワークを重視できる学生です。アルバイトでもサークルでもどんな経験でもよいのですが、自身の経験から何を学んだか、それをどう活かしていけるか、自信と熱意を持って伝えることが大切です。さらに言えば、その経験が成功したか失敗にしたかは関係ありません。どのような理由でそのプロセスに臨んだのか、そこから何が学べたのか、次にどう活かせるのかが重要です。 また、弊社ではお客様の課題を解決するために社内でチームを作って対応します。そのため、チームワークを大切にするとともに、お客様のことを第一に考えることができる人財が求められます。自分の考えを熱意を持って相手に伝えることができるかどうかは、こういった点でも重要となります。 ■大学生へのメッセージをお願いします 情報系の学科出身ではないからと不安になったり、遠慮したりしないでください。ITは幅広い分野で社会から必要とされており、可能性も無限です。ただ、その分、自分が何をしたいのかを知り、学んで成長していく意欲は最低限必要です。コロナの影響で日々の生活が一変した世の中を変えていきたい、お客様に貢献したいと思う方と一緒に働いていきたいです。 学生新聞2021年10月号 立教大学3年須藤覚斗
■プロフィール 2017年度入社。国内営業部で法人営業を2年間経験した後、人事部へ異動。新卒採用や若手研修を担当。入社のきっかけは、業界の楽しさと若手から経験できる仕事の幅広さに惹かれたため。 シルバニアファミリー、アクアビーズ、野球盤やトレーディングカード、ジグソーパズルなどの製造・販売で知られる玩具メーカー。世界70以上の国と地域で事業を展開するグローバル企業。 ■業界の特徴について教えてください まず、商品のメインターゲットが子供たちだという点です。これは他の業界にはないものです。玩具は子供たちが家族愛や人間性を育むツールであり、伝えていくべきものを伝える力があります。あらゆる世代に「心が躍る面白さを届けたい」という思いで働く人が多いですね。また機能性や便利さだけではない、プラスアルファが重要だというのも特徴です。単純に高い機能のものではなく、ユーザーの感情を揺り動かすような付加価値、アイデアが玩具には求められます。 ■どのような人材を求めていますか 弊社は世界規模で事業を展開し、シルバニアファミリーは世界70以上の国と地域で販売しています。主要な国には海外販社を持ち、海外駐在も視野に入れた、グローバルな志向を強く持っている人材を求める傾向にあります。語学力も大切ですが、広い視野を持つためのベースとなる「自分で論理的に考え実行し、反省できる」人間性が最も重要でしょう。また、自分たちの商品としておもちゃと向き合えること、商品としての魅力を語れることが肝心です。だからこそ、自分が面白いと思っていることを言葉にできる人は玩具業界に適応できるだろうなと思います。 ■御社の魅力を教えてください 魅力は主に3つあります。1つ目は、同業他社と比べて世界規模で広がっているため、グローバルビジネスを体験したい人には良いチャレンジの場となることです。どの部署でも海外とやりとりをする機会が非常に多く、若手の段階から語学力を活かして活躍することができます。2つ目は職種、業務が幅広いことです。企画から営業まですべて自社で手掛けているため、さまざまな仕事を経験することができます。3つ目は、自分たちの商品で楽しんでくれる人に出会える点です。おもちゃ売り場で商品を手に取り遊んでくれているお客様の姿を目にしたときは本当に嬉しい気持ちになります。 ■大学生へのメッセージをお願いします 興味があるもの、好きなものに真剣に打ち込む時間を作ってください。「行きたい」と思った展示や映画など、興味のあるものは体験して、蓄積してほしいです。 学生新聞2021年10月号 津田塾大学2年佐藤心咲
多様性を受け入れ、社会の中枢を担う人材を育成する ■プロフィール 1949年生まれ。1972年早稲田大学政治経済学部卒業後、東京電力株式会社入社。2010年東京電力株式会社取締役副社長に就任。その後、株式会社世界貿易センタービルディング取締役、労働審判員(東京地裁所属)を歴任。2017年より学校法人明治学院理事長に就任。 「キリスト教に基づく人格教育」を建学の精神とし、創設者ヘボンが生涯貫いた精神“DoforOthers(他者への貢献)”を教育理念に掲げる明治学院大学。創立以来150年以上の歴史ある大学で、次代を担う人材輩出のための教育に力を入れる山﨑理事長に話を伺った。 ■どのような学生時代を過ごされましたか 私の学生時代は、大学紛争の真只中で激動の時代でした。私はクリスチャンだったこともあり、早稲田大学入学後に課外活動としてキリスト教研究会に入り、活動しました。勉強では「日本経済史」を専攻しました。ちょうど高度経済成長期でもあり、日本がアジアにおいて急速にまた自律的に経済発展していた時代でした。そういうことからなぜ日本が明治以降アジアで唯一近代化したのかということに強い興味を抱いたのです。 卒業後は、何か公益的な仕事に携わりたいと考え、電力会社に就職しました。長期にわたり、労務人事部門や人事育成部門で仕事を行い、その後、業務組織の再編をする仕事なども担当しました。大学は日本の経済社会を支える人材を育成する仕事なので大学の理事長の仕事は大変有意義な仕事だと思いましたね。 ■大学経営について理事長として目指すところを教えてください 大学は日本の経済社会を支える人材を養成し、その発展を推進しうる人材を送り出す役割があると思います。日本が高度経済成長期に自律的に経済発展することができたのは、経済的要因に加え、教育の要因、即ち経済社会を担う人材が備えられていたからだと思います。だからその時代は大学はじめ敎育機関はうまく機能したと言えます。しかしその後の経済的停滞を見ると教育への投資の面をはじめ人材育成面で、教育機関も、企業などの組織も問題があったのだと思われます。 その話はさておき、大学は社会の変化を踏まえてより良い教育を進めることが求められているのですから、実際に教育・研究に携わる先生方が行いたいと考えることが実現できるように、支えていくことが大切だと考えています。従って堅実な財政運営、中長期的視点に立った諸計画の策定、それを推進しうる人材確保を大事にして経営にあたることが必要だと思います。 ■大学として重きを置いていることはなんですか 明治学院大学は、キリスト教精神を特に大切にし、「隣人と生きる世界市民の育成」を使命(ミッション)としています。その実現のため教育ビジョンを定めていますが、特にボランティアスピリッツの醸成、グローバルマインドの形成、キャリア教育の充実の三つを大切にしています。ボランティア活動と授業との連携を進める、留学制度を整え多様性の認識や視野の拡大を図る、産業界の人が参加する講義や寄付講座などを通して自らによるキャリア形成を促すなどの取り組みをしています。これらに加え、明治学院大学が長年に渡って築き上げてきた側面〜学生と先生との距離の近さ、充実した図書館、チャペルなどの歴史的建造物など〜を大切にして時代の変化に即した教育を展開していくことが重要だと思います。さらに、本学には「内なる国際化」というプロジェクトがあり、日本の中で進んでいる国際化に目を向け、外国にルーツをもつ子供たちの日本語の教育支援をしたりしています。現在、日本の学生を海外に送る国際化(外向き)の取り組みはあっても、その逆はなかなかないと思います。今の時代にこそ、多様性を受け入れていく環境をさらに整えていきたいですね。 ■大学生へのメッセージをお願いします 大学生で大事なことの一つは勉強です。自分がしたこととして確固とした一つのものを持ってほしいと思います。学生時代に身についた自分の勉強のスタイルや姿勢などの学びの方法論は社会に出てからも大きな力となります。 もう一つは、人間力を身につけてほしい。社会は人と人の繋がりで成り立っています。サークルやその他の活動で、多くの人と話をしさまざまな体験をすることで、視野を広く持って、人間としての深みを持ってほしいと思います。 学生新聞2021年10月号 津田塾大学4年川浪亜紀
フードデリバリーサービスで圧倒的なNO.1に! ■プロフィール 2006年、楽天株式会社に入社。札幌支社の立ち上げに従事した後、事業戦略や海外戦略を担当。2015年、楽天子会社の楽天マート株式会社取締役副社長に就任。事業計画の再設計や物流/MDの改革に取り組み、売上を成長軌道に乗せる。2016年、LINE株式会社にコマース事業責任者として入社。2017年、同社執行役員に就任し、コマース事業、O2O事業の責任者として組織の立ち上げに従事。2020年6月、株式会社出前館の代表取締役社長に就任。 コロナ禍での巣ごもり需要もあって、フードデリバリーサービスが大きく伸びている。その中でも出前館は日本最大級の出前サイトだ。全国80000店舗以上の中から簡単に検索・注文・配達が可能だ。藤井社長は「日本で成功するためには、いかにローカライズさせるかだ」と語る。これまで歩んで来られた道のりを伺った。 親が縫製工場の会社を経営しており、「社長は大変だから公務員になれ」と言われていました。学生の頃は子どもが好きだったため、教員免許をとって先生になることを目標にしていました。社会について学び始めたのは大学でのアルバイトでした。レンタルビデオ屋と家庭教師のアルバイトを通じて、チームでお金を稼ぐことや社会について勉強しました。そのときに働くことの楽しさや、働いたことによって対価がもらえる“社会 の仕組み”のようなものに気づきました。 大学卒業後は給料が安定している公務員ではなく、小売業に就きました。 ■IT業界への転職とヘッドハンティング 小売業はとても楽しく、上司にも気に入られ、人気だった企画部に配属されました。 しかし、もっと自分の力で稼ぎたいと思ったため、プログラマーに転職しました。エンジニアは需要が多く、給料も高かったために個人事業主として仕事をするようになりました。そんな中、父が急死してしまいます。社長不在となった親の会社を潰すわけもいかず、2年半経営に携わりました。 その後、会社が軌道に乗ったタイミングで、ITを学ぶため楽天に転職しました。楽天では新規事業や食品の責任者、ネットスーパー事業などを任されました。楽天マートの取締役副社長として経営に参画できたため、たくさんの経験を積むことができました。その後、ネットスーパーが軌道に乗ったときにLINEからヘッドハンティングを受 け、39歳のときにLINEに入社しました。 LINEでは新規事業の立ち上げを任され、3年の間に5つの事業を立ち上げました。その中の一つに、後に出前館と統合するLINEデリマというサービスがありました。当時、中国ではフードデリバ リーが流行っていたため、日本でも流行がくると予想されていました。そこでLINEグループでは出前館がその役目を担うことになり、LINEでコマース事業の責任者をしていた私が社長に就任しました。 以前は、45歳で仕事を辞めることを目標にしていたのですが、上場会社の社長の経験ができる機会などなかなかないと思い、43歳のときですが決断をしました。 ■日本のフードデリバリーサービスでNO1に 私たちフードデリバリーサービス事業では、競合他社はほぼ全て海外の会社です。海外の大きな企業に勝つためには、ローカライズがキーになっていきます。日本人は「食」に対しての感度が非常に高いため、海外のビジネスモデルをそのまま持ってくるより、日本の企業である私たちがサービスを展開する方がローカライズできます。これまで配達は全員自社のアルバイトスタッフでしたが、昨年からは本格的に個人事業主の配達員を受け入れ、面接や配達に関する交通ルールなどのテストを通してしっかりとした教育を行い、質の担保と向上を目指し、他社との差別化を図っていく予定です。 人材については、意思を持っている人がいいですね。「将来は安定したい」とか、あるいは「主婦になって幸せになりたい」などでも構いまん。 明確な意思があれば、会社は成長のための手助けができると思います。また、向上心がある学生を採用したいですね。「業界トップのセールスマンになりたい」などと言えるような、有言実行の人がいいです。 私たちが相手にする競合他社は、私たちの年商の何十倍もの売上を上げる世界的な企業です。そんなダイナミックな環境に意思を持って参加し、 楽しみながら成長できる人と一緒に働きたいです。 会社の目標としては、まずは日本で圧倒的なNO1になることです。今は他のデリバリーの会社とも一緒になって業界全体で課題を考え、教育や採用など業界としての統一化を図っています。デリバリーという業界が広がれば、必然的に私たちの会社も発展していきます。展望としては、デリバリーを日常化することを目標にしています。日本人が朝食、昼食、夕食、夜食を選ぶときに、デリバリーというものが自然と選択肢に入ってくる状態になると嬉しいで すね。日常化すれば、アジアや欧米で活躍している会社と同じ規模の会社まで発展することができると思います。 ■message 仮説でもいいので自分の将来像を考えるといいと思います。自分の将来像にたどり着くために、時間軸を考えた設計図を早めに準備してください。目標は逆算しないとなかなか達成できないと思います。 「〇歳までに何をするか」だったり、「ということは〇歳までに何をしなくてはいけない」というように、将来像から逆算して時間と目標を明確化してみてください。あとから目標や時間軸は修正できます。 目標と意志を明確にして、今から何をやるべきかを考え、その目標を周りの人に公言してください。公言すると周りが応援してくれます。 学生新聞2021年10月号 日本大学3年 大橋星南
多くの人に「心地よさを感じさせる服装」を提案していきたい ■プロフィール 1970年、東京都生まれ。紳士服チェーン、AOKIの創業者である青木拡憲(あおきひろのり)氏の次男として生まれる。成城大学経済学部卒業後、1994年アオキインターナショナル(現AOKIホールディングス)入社。2003年オリヒカ事業創業。2010年から現職。 ファッションだけでなく、時代の変化に応じて常に新たな事業を創出するAOKIホールディングス。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のオフィシャルサポーター(ビジネス・フォーマル)としても活動。東京2020大会の日本代表選手団公式服装(開会式用・式典用)も担当した。そんなAOKIホールディングスは今、どのような価値創造を目指しているのか。青木社長にお話をお聞きした。 大学時代は興味を持ったことをとことんやっていました。いろいろなところに旅をしましたし、AOKIの店舗でアルバイトもしていました。 当時は、店舗スタッフとして一から学ぶことはもちろん、全国の店舗を回り、皆さんがどんな視点で仕事をしているのかを知ることが凄く勉強になり、楽しかったです。商品開発研修へも同行させてもらい、ニューヨークを訪れたこともありました。海外での様子を垣間見ることで、日本の未来を想像することが自分にとって大きなワクワクでした。 大学生の頃は、明確な目標はありませんでしたが、今までにない新しいものを生み出したい、という思いをずっと持っていました。大学卒業後は、それまでの経験からファッション業界、AOKIの業態に強く関心を持ち、そのまま入社しました。 ■印象的だった 新規事業の立ち上げ 入社後は、すぐに大阪の店舗で勤務をすることになりました。その後も新店のオープン準備や副店長など、若いうちから多くのことを経験させてもらいました。一番印象に残っているのは24歳のときに、 キッズ事業の立ち上げメンバーとなったことです。開業までのリサーチからビジネスプランの作成、店舗作りからマネジメントまで、何もない状態からつくりあげることの大 変さとやりがいを感じました。特にリサーチは時間と手間がかかり、新規事業を立ち上げる難しさを思い知りました。 1990年代後半、紳士服 市場全体は飽和状態となっていました。そこで、スーツとは別の業態で企業を拡大させ、社員の活躍の場を広げる必要があると考え、多角化経営をスタートさせました。私が担当したキッズ事業もその一つです。そして同時期に現在も事業の柱となるブライダル事業やエンターテイメント事業も新しく始めました。 ■みんなで「協力」することの重要性を学ぶ 店舗でのマネジメントを担当していた際は、売上などの目標を設定し、スタッフと役割を決め、綿密なコミュニケーションを大切にしながら運営をしていました。特に、私がマネジメントで心掛けていたのは、店舗スタッフ全員に協力してもらうことです。年齢やキャリアに関係なく、同じ土俵に立って全員を巻き込んでいくのです。全員が同じベクトルを向いて走る。それを導くのがマネジメントする側の役割だと考えています。 私自身が弊社の代表取締役社長に就任し、会社全体の経営を始めてからも、この店舗マネジメントの経験は大いに活かされています。 AOKIの仕事には、コミュニケーションスキルは、必要不可欠です。スーツを作るにもお客様のニーズやウォンツをヒアリングする必要がありますし、AOKIを選んでご購入いただくためにも、お客様との会話を通じ、お客様をコーディネートし、お客様に合った最高の1着を届けなければなりません。そこで重要になるのは、やはりコミュニケーション。AOKIでは、お客様に心地よいと思っていただけるコミュニケーションスキルを持っている方と一緒に仕事をしたいと考えます。 ■周りにも心地よさを感じさせることが大切 近年、服装の自由化という言葉もよく耳にしますが、どれだけニューノーマルな時代となっても、やはり社会人として服装が周りに与える影響は考えるべきだと私自身思っています。弊社は、東京2020大会の日本代表選手団が着用する公式服装を担当させていただいたのですが、とにかくお一人おひとりに合ったスーツを直接スタッフが採寸して提供することにこだわりました。 確かに、現代はAIを使って簡単にその人に合ったサイズを測定できる時代でもありますが、我々はスタッフが対面で約1600人の皆さまを採寸し、お一人おひとりのご要望を丁寧にヒアリングしながらご提供しました。それは、その方が一番輝くスタイルへの徹底的な追求、そして開会式でそれを見た視聴者に与える影響、その重要性を加味した上での我々の答えでした。スーツは200年ほど続く歴史あるスタイルです。どんなに時代が変化しても周囲の人にも心地よさを感じさせる服装を提案し続けたいです。 ■message 先行き不透明な時代だからこそチャンスが溢れています。しかし、チャンスは自分で探すものです。まずはそのチャンスを見つけ出すためにもチャレンジし続けてください。失敗は挑戦した人間にしか起こりません。失敗してもめげずにリカバリーし、たくさんの経験を通して多くの可能性を広げてください。 学生新聞2021年10月号 慶應義塾大学 2年 伊東美優
常識に捉われない、開発者とユーザーを結ぶ製品を開発 ■プロフィール 1977年東京都生まれ。2000年に京都大学文学部卒業、カリフォルニア大学にてマーケティングを学び、帰国後2001年にソースネクスト入社。BitDefender社、SunMicrosystems社(現オラクル社)などの大型提携のプロデュースや筆まめ、筆王、B’sRecorderなどの買収案件を手がける。ヨーロッパやアジアでの販売責任者、SourcenextB.V.(オランダ)CEOなどを経て現在に至る。 AI通訳機で有名なPOCKETALKを筆頭に、優れた商品を生み出し続けているソースネクスト株式会社。昨年発売のリモート会議に対応した360度会議室用ウェブカメラ、MeetingOWLは、コロナ禍のニーズに見事にマッチし、ヒット商品になったという。この販売に至るまでのスピード感の秘訣や小嶋社長の価値観・今後のビジョンについて伺った。 塾の講師や家庭教師などを週に7日行うほどのアルバイト漬けの毎日でした。卒論で経済戦争の歴史を取り上げたことから、経済・経営学に興味を持ち始めました。そこで3年生からやり直し、経営学を専攻することに。英語の資格が1点不足し取得できなかった悔しさから即座にカリフォルニア大学に留学を決めました。留学先の隣の大学では、ピーター・ドラッカーさんが講義をしていて何度か参加したことがあるのですが、授業後には学生が質問のために列を連ね、主体的に参加している姿が非常に印象に残っています。当時ドラッカーさんは90歳を超えているにも関わらず、若者に自分の人生経験や夢を与えていることに、非常に感動しました。普通の人生経験では味わえないことをしている姿に魅かれ、自分もそ んなふうに経験や人生を伝える人になりたいと感じたのです。そのためには経営の道を歩むのが最適だと考え、経営者を志すようになりました。 帰国後は、若いうちから経営に携わることができる企業を選びました。当時の弊社は、タイピングをゲーム感覚で覚えるソフトを提供していたのですが、既存の枠にとらわれない面白い発想だと感じたことも選考を受けたきっかけの一つです。最終面接の内定後、会社のトップと話すことも会社を理解するうえで大事であると感じ、社長に会いたいと伝えました。すると即座に面談の機会を提供してくれたのです。社長の人柄にも魅かれて入社を決めました。 ■徹底した実力主義の社風 入社後は、海外製品を商品開発に取り入れる仕事を担当し、入社4年目には会社の上場に立ち会う仕事も経験しました。海外交渉の際、海外企業のCEOと直にお話しする機会は貴重でしたし、仕事外の経験談を聞くことができた のも楽しさの一つでした。これまでいろいろな部署を経験してきましたが、苦労したと感じたことはありません。もちろん契約した商品の売れ行きが悪いなど多くの失敗を重ねてきましたが、失敗は次に活かせると思い、長期的な視 点で取り組んでいました。28歳のときには役員となり、自分が社長の立場ならどうするのかを常に考えていました。 今後の事業展開ですが、現在、売り上げの9割が国内販売であり、海外は割しかありません。この売上比率が5:5となるように、グローバル展開を図っていきたいと考えています。そのためには自分自身も海外に飛び出していこうと思っておりますので、次の世代に繋げられる体制を構築することが今後の課題であると考えています。 今後の事業展開ですが、現在、売り上げの9割が国内販売であり、海外は1割しかありません。この売上比率が5:5となるように、グローバル展開を図っていきたいと考えています。そのためには自分自身も海外に飛び出していこうと思っておりますので、次の世代に繋げられる体制を構築することが今後の課題であると考えています。 弊社は、POCKETALK を筆頭に、筆まめ・筆王など製品の名前が会社の名前以上に認知されていますが、社員は140名と少数精鋭です。実力主義の社風で名前も上下関係なしに、「さん」付けで呼び合うようにしています。マイルドで呼びやすいということに加え、実は立場が逆転してもこれまでどおりの呼び名でいいため、互いに気を使う必要がないことからもそのようにしています。そこには実力主義が大前提であることを社員が常に意識できるようにという意図があります。社員の男女比は6:4です。管理職も同じ比率となっており、性別に関係なく、実力をもとに評価しており、徹底しています。 ■お客様に寄り添う 製品づくり 年間約20〜30の新製品を生み出すためには100にも及ぶ失敗があります。その失敗が新規製品を生み出すことにもつながっています。私たちの役割は、この商品開発者側とユーザー側とを結び付けることです。そのためには、企画やマーケターのみが商品企画や販売促進に関わるのではなく、社員全員がお客様に寄り添うことのできる製品企画に携わる環境の構築を心掛けています。具体的な取り組みとしては、社員一人ひとりがマーケティングアイデアを提案するMI制度というものがあります。社長に就任後、これまで日報で行っていたものをSlack活用に変え、秒単位でアイデアを発信できるようMI制度を加速させています。 ■変化を楽しみ、スピード感を重視 IT業界はスピード感が重要です。弊社の事業がパソコンソフト、スマホアプリ、IoTと変化を遂げていることからも分かるように、世の中は常に変化し、それにともない事業内容も変化していきます。変化は当たり前としてスピード感を重視し、楽しめる人が適しています。また、企業理念を重視することも必要です。製品は永続的ではありません。製品に魅かれたから志望するというだけではなく、自分はその企業理念に共感できるかどうかを考えてみてください。 ■message 学生時代に大切なのは、引き出しを多く作ることだと思います。留学や他大学の人と話すなどを通じて、多様な価値観を持つことが大切です。そうすることで、常識にとらわれていないかどうかなど、物事に取り掛かる際に考えることができるようになります。いつもと違う視点で物事を捉えるという経験を積むことで、客観的な物の見方が身に付くようになります。 学生新聞2021年10月号 横浜市立大学 4年 小熊結菜
飲食業という枠にとらわれず、フィールドを越えて新たに挑戦を ■プロフィール 1967年高知県出身。(株)ダイヤモンドダイニング創業者。東証一部上場企業社長。高知県観光特使。2001年飲食業に参入。都内を中心にエンターテイメント性に溢れる個性的な店舗を展開し、2010年業界初の“100店舗100業態”を達成。その後、業態ポートフォリオを広げ、アミューズメント事業やウエディング事業も行っている。2017年9月より持株会社体制に移行し「DDホールディングス」を設立、グループCEOに就任。 「100店舗、100業態」という飲食業界の想像を超える偉業を成し遂げたDDホールディングス。ここに至るまでの道のりはどうであったのか。何をモットーとしているのか。次に求めるものは何だろうか。全身全霊で将来に向けて取り組む松村社長にその意気込みを伺った。 東京への憧れがあって東京目指して進学しましたが、進んだ先は千葉県でした。生活の中心は、授業以外は主にアルバイトでした。バイト先はサイゼリヤの前身、マリア―ヌ商会。ここでの仕事が今の自分を作っているといっても過言ではないと思います。かつてのサイゼリヤ(マリアーヌ商会)は、ファミレスではなくイタリア料理店という感じでした。当時からコーヒーゼリー、ミートドリアが人気でコーヒーゼリーはビーカーを用いて作ったコーヒーの残りを利用し、ミートドリアは余ったご飯を利用していました。この体験がコストカットについての学びとなり、そこから飲食業界への興味が広がっていきました。サイゼリヤでは仕事がこなせたこともあって時給もどんどん上がり、社員にならないかと打診もされたのですが、もっとお金が動いている業界を見てみたいと思い、別の業界に行くことにしたのです。 学業では今の仕事とは全く関係のない生物の研究をしていました。親が自営業だったので、自分もやがて独立したいと常に思っていました。 ■異業種の経験が 今の事業に生きている 大学卒業後はディスコを経営の柱に置いている日拓エンタープライズという会社に就職しました。当時、エンターテイメントに関わりたいと思って就職したのですが、そこではPRの重要性を学びました。しかし、バブルが崩壊してディスコブームも陰りが見えてきたときに、このままここで働くことに疑問を持ち始め、退職しました。 これを機に独立を考え、飲食店経営をしようと動き出しましたが、肝心の資金がなく、お金を借りることもできませんでした。そこでお金を貯めるために自分がよく通っていた日焼けサロンの経営を思い立ち、始めることにしたのです。それは他店でおろそかになっているサービス、つまりホスピタリティをしっかりやれば必ず当たると考えていたからです。結果は見事に予想が的中し、大爆発!すぐに飲食店経営への目処が立ち始めました。そんなときに世界一恐いと言われているアメリカにあるお化け屋敷を訪れ、本物の武器を持って追いかけてくるお化けにとてつもない恐怖を覚え、ここまでリアルに細かくこだわるのかと感動しました。 こういった経験もあり、私は“ワクワク”をコンセプトとした楽しいレストランを作りたいと考えるようになりました。そして銀座にオープンしたのが『VAMPIRE CAFE』です。これこそが自分の飲食店経営のたどり着いた先であり、ここがスタート地点でした。正直、このときはこんなに大きくなるとは思ってもいなかったのですが、 号店目のときにベンチャーキャピタルがやってきて、上場しないかと持ち掛けられ、意識をし始めました。翌年の8店舗目のときに、「100店舗、100業態」という目標が生まれました。目標に到達するまでたくさんの苦労がありましたが、よくよく考えてみると通過点に過ぎなかったと感じます。たとえばリーマンショック。弊社も影響は受けましたが、逆にライバル企業が守りに入っているからこその攻めの精神で飛躍につなげられました。苦労の中での上場であり、「100店舗、100業態」の達成であったとも思います。 ■やる気のある社員は どんどんフォローする 社員たちには好きなことをやりたいようにさせるのが基本です。もちろん徹底した指導は行いますが、頑張っている人には仕事を任せていきたいと思っています。大事なのは気合と根性です。やる気のある社員はどんどんフォローしてあげたいですね。そのような方針もあり、他の企業から声がかかってもここがいいからと言って働き続けてくれる社員がいます。それは純粋にうれしいですね。 また、仕事だけでなく仲間どうしでも楽しんでもらいたいので、社員たちで「よさこい」を作り、高知の大会に参加したりしています。 新卒採用の人たちはインターンや合宿などのカリキュラムを通してDDホールディングスの理念をしっかりと受け取ってもらえるようにしています。その中でチームワークも生まれているようです。最近はコロナの影響で小規模になっているのが残念ですね。 ■フィールドを越えて仕事がしたい 弊社はエンターテイメント性を大事にしている企業ですので、他の外食産業とは少し立ち位置が違います。今は他の業界への進出を考えていて、ダーツや卓球、ビリヤードなどの遊びやスポーツを意識したビジネスもあります。異業種の人たちとも一緒に仕事をしたいと思っていますので、やはり“フィールドを越えた”というのがキーワードになってくると思います。 また、新しい事業を展開していくなかでは客層に合わせたサービス提供が重要になってくると思いますので、情報集めは大事です。自分自身でアンテナを張って、一般の方の意見を聞き、流行りもの、トレンドには敏感でありたいですね。 ■message 大学生っていいですよね。恋愛を含めてキャンパスライフを楽しんでほしいです。自由に生きるのが一番です。「親はなくても子は育つ」というのを私自身実感しています。 学生新聞2021年10月号 埼玉大学 2年 成田裕樹
完成されたものは面白くない、常に成長し続けること ■プロフィール 1955年生まれ。北海道出身。1979年、株式会社ニトリ入社。店長や物流部・人事部のゼネラルマネジャーなどを務めた後、2014年、株式会社ニトリ代表取締役に就任。2016年株式会社ニトリホールディングス代表取締役社長に就任。2020年北海道大学(数理・データサイエンス教育研究センター)の客員教授に就任し、全学のデータサイエンスに関する講義なども行う。 「お、ねだん以上。」と言えばニトリ。それくらい耳に馴染んでいるフレーズであり、見事に実践していて絶大な人気を誇るニトリホールディングス。代表を務める白井社長に、ニトリが時代とともに成長してきた秘訣、ニトリが選ばれる理由についてお話を伺った。 今と昔では、社会は大きな変化を遂げたと感じます。直近年の変化は、数百年分ほどの変化に相当するのではないでしょうか。私の学生時代は携帯電話もなければインターネットもなくすべてがアナログでした。また、当時は長時間働くことが当たり前で、残業がなくて早く家に帰ってくるとかえって家族に心配されるような時代でした。 ■ニトリの成長とともに歩んできた道 私がニトリに入社した当時は、100人規模の小さな会社でした。私たちの就職活動は、「リクルートブック」という就活雑誌に載っている情報から面接に行く会社を選んでいました。「働くならば、変化のある面白い会社がいい!」と思っていた私は、「完成されたものほど、つまらないものはない」といった夢を語るような言葉がたくさん書かれていたニトリの会社情報が目に留まり、面接を受けに行くことに決めたのです。面接に行ったらその場で内定をもらい、就職活動はニトリの一社だけで終わってしまいました。その場で採用か不採用かがすぐに決まるというところも、今の就職活動とは大きく違いますよね。先ほども言いましたとおり、当時はあまり会社の情報を知る手段がなかったため、「これから大きく成長するんだ」という強い想いを持つニトリに惹かれ、規模のことは考えもせずに入社しました。しかし、新入社員歓迎会の席で、新入社員を含めても100人ほどの会社であったことに気が付きました。実際に仕事を始めてみて「自分たちも主力として仕事を積極的に進めていこう」という覚悟が日に日に強まりました。そして、入社して3年が経ち、1店舗の店長を任されるようになった私は、新入社員から頼られる経験も増え、責任感から仕事が面白くなっていきました。店舗も順調に増え、売り上げも好調になり、目指すところに向かっているのかなと感じるようになっていました。その後は物流部のマネジャー、新設店舗のプロジェクトリーダー、店舗運営部や商品部の責任者、人事部責任者、専務などを経て、2016年にニトリホールディングスの社長に就任したのです。その頃には、すでにニトリはお客様に頼りにされる、大きな会社に成長していました。 ■ニトリがお客様に選ばれる理由 ニトリがお客様に選ばれてきた理由の一つに、常に「お客様の立場に立った商品を提供しよう」という気持ちを持っていることがあげられると思っています。ニトリはお客様に対して正直な会社を目指しており、ブランド名ではなく、商品そのものの価値をお客様に伝えることを愚直に続けている会社です。重要なのは、その商品をお客様が良いと思っていただけるのかどうかです。商品の良し悪しはお客様が判断することで、企業側がどれだけの手間暇をかけていようが、お客様にとってはあまり関係のないことです。我々から見た良いものではなく、お客様にとって良いものを作ることを我々は大事にしています。そのため、商品一つひとつが、より適正な品質で、よりお求めやすいお値段でお客様に提供できる会社になるように、常に成長しようと心がけています。 一般的な会社では、人気のヒット商品はそのままで、人気のない商品を改良しようと試みると思います。しかしニトリでは、ヒット商品をさらに改良し続けています。たとえば、わが社のヒット商品のひとつに枕があります。5〜6年前、2990円で提供していたのですが、あるときセールとして1990円で販売したところ、とても多くお買い求めいただけたのです。そこでもっとお求めやすくご提供できれば、さらに多くのお客様にお買い求めいただけるはずだと考え、全く同じ品質で値段を下げたところ、4倍以上もお買い求めいただけました。これは、4倍のお客様がニトリの商品を気に入ってくださり、商品を利用してくださったということで、お客様の評価を可視化することができたということでもありました。このように本当に価値のあるものをお客様へ提供することが、我が社の誇りなのです。人気の商品をさらに改善し、成長させようという向上心を持ち、それを今まで続けてきていることが、ニトリの魅力、原動力なのだと思っています。 ■message 目標を持ち、自分自身がその目標に向けて努力し続けることが大切です。ニトリでは「年計画」という、達成したい目標を年ごとに掲げています。今は、第2期30年計画達成に向けて社員一同、一丸となって頑張っています。誰にでも容易に実現できそうに見えるものは、実は競争が激しく、したがってチャンスも得にくいものです。一方、一見不可能に思われる目標であっても、努力していれば、応援してくれる人も増え、チャンスも広がるということです。目標は実現の可能性の高低で設定するのではなく、達成したいと思うものを掲げ、まずは果敢に挑戦すること。失敗してもいいのです。まずは挑戦してみましょう。自分に合う仕事は、自分がまだ知らない分野の仕事の中にあるかもしれません。自分の新たな興味や可能性に向けて、得意分野を切り開いて行ってください。 学生新聞2021年10月号 津田塾大学 2年 佐藤心咲
■プロフィール 大阪ビジュアルアーツ専門学校放送映画学科での卒業制作『波と共に』(’16)が、なら国際映画祭NARA-waveと第38回ぴあフィルムフェスティバルに入選し、第69回カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナーに選出される。短編第2作目『WHOLE/ホール』(’19)は、第14回大阪アジアン映画祭インディー・フォーラム部門にてJAPAN CUTS賞 スペシャル・メンションを受賞し、北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTS 2019へ正式出品される。現在はフリーランスとして河瀨直美監督や世界的に活躍する監督の元で映画制作に携わる。 10月15日よりロードショーとなる『WHOLE/ホール』の映画監督を務めた川添ビイラルさん。映画監督としての苦悩や喜びや、普段あまり取り扱われない「ハーフ」という存在のアイデンティティを取り扱った本作の見どころ。そして、映画監督としてのこれからの展望について伺った。 ■見つかったやりたいこと 私は小学生の頃は勉強が得意だったわけでもなく、やりたいことも特にはありませんでした。映像に関わる進路を決めたのは、小学6年生か中学1年生の頃にあった「メディアクラス」という授業を受講したときです。この授業では、学生が主体となり、カメラで動画撮影から編集まで行い1つの映像作品を作るのですが、講義を受けるなかで、「自分のやりたいことはこれだ!」と思いました。 もともと私の父が映画好きで、『ゴッドファーザー』などの有名な作品をリビングで見ているのを、父の背後から弟と一緒によく見ていました。その影響で、私自身も映画がずっと好きだったので映画に関わりたいと思っていました。 その後、大阪ビジュアルアーツ専門学校に進学した後は、映画に関わるもの全てを学びました。専門学校の卒業作品では難民を題材にした作品を作りました。福島原子力発電所の事故による国内の避難民と、自国の迫害から逃げ日本に留まる国外からの難民のストーリーを描きました。この頃から、社会に対して問題提起をするような作品を作るようになりました。 ■苦労とやりがいは表裏一体 私は映像とは1つの言語であると考えています。作品を作るときは、その作品を通して1つのメッセージを伝えることを大切にしています。映画を作るのは非常に大変で本当にしんどいですが、その時間こそが生きている感じがします。 作品は、人に見てもらって初めて意味を持ちます。そのため、自分では「いい作品だ」と思っても、たくさんの方に見てもらえるような、よりいい作品を作り続けるよう頑張らないといけないといけません。 私が映画作りで一番大変だと思うのは脚本作りです。脚本作りは他の作業と異なり、基本的には孤独な作業なので、精神的に辛いことが多いです。さらに、映画は映像作品であって劇ではないので、セリフだけに頼らず、映像で伝えないといけません。従って、自然なシチュエーションに合うセリフを作ることには、毎回苦労します。また意見を押し付けないような脚本作りも意識しないといけないため、その点でも非常に難しさを感じます。 ■弟との共同作業で生まれた『WHOLE/ホール』について 私の弟が、ハーフのアイデンティティに関する作品を作ろうと考えていたことから『WHOLE/ホール』が生まれました。この作品は弟の経験をベースにしたもので、弟が考えた脚本を修正するプロセスが長くなってしまい、非常に大変でした。 また、「自分の居場所がない」と感じる主人公のハーフの春樹の役に適している人を探すのも大変でした。そんな中、サンディー海さんの演技をはじめて見たときに、「彼は春樹だ!」と思ったのを覚えています。彼と何度も何度も話し合いや脚本の読み合わせを通して役作りをしていきました。もう一人のハーフの主人公・誠役の私の弟を含め、今でも3人で仲がいいです。むしろ弟と海さんが仲良くなりすぎて、撮影中にふざけていたため、少し大変でした。 ■ハーフやダブルについて考える機会に 作品が完成した今が、一番嬉しい瞬間です。これから多くの人に自分の作品を見てもらえると思うとやはり嬉しいです。本作は「ハーフ」や「ダブル」という、普段あまり考えることはないテーマについて扱った作品です。物語の中では、自分のアイデンティティを深く捉え日本に居場所を感じられない春樹と、「自分は日本人」と考え、出自についてあまり考えず生活している誠という正反対の二人が、お互いとの邂逅により、それぞれ自分のアイデンティティを探し求めるようになります。これらのテーマは難しく答えのない問題です。そのため映画内で答えを完全には出さず、自分の意見を押し付けない、観客の皆さんに考えてもらえるような作品を意識して作りました。他の作品にはない面白さがある、と私は考えています。私自身、自分がハーフでありながら、自分のアイデンティティについてはあまり考えたことがなかったですが、この映画を通して考えるようになりました。 ■どの考え方も自由で、どの考え方も間違ってない また世界にはいろんな人がいて、ハーフの中にも「ハーフ」と呼ばれても問題ない人もいれば、「ダブル」と呼んで欲しい人、「ミックス」と呼ばれたい人など、さまざまな人がいます。しかし、どの考えも自由であり、決して間違っていないと思います。そのようなメッセージも込められた作品になっています。映画を通して普段はあまり考えることのないこの問題について、深く考えてみてください。 ■今後作っていきたいもの 私は自分自身まだまだ未熟であり、まだ自分では映画監督であるとは胸を張って言えません。なので、胸を張って映画監督と言えるようになりたいという夢に向かってこれからも頑張りたいと思います。私はメッセージがあって、社会に何かを投げかけるような映画をつくりたいと考えています。今作っているのが昨今問題になっている「#ME TOO」を題材にした作品です。この作品を通じて、性暴力・それに関する社会問題を社会に問いかけたいと思っています。こちらの作品も非常に考えさせられるものとなっていますので、そちらも楽しみにしていただけると幸いです。あと、今作っている作品の多くが短編映画なので、いつかは長編映画を撮りたいなと考えています。 ■大学生へのメッセージ 大学生という期間は悩んだり、色々考えたりする時期だと思います。アイデンティティや個性について悩みがある方は、ぜひこの映画をみてください。本作を通して、あなたの生活がより豊かになると思います。 学生新聞オンライン2021年9月6日取材 慶應義塾大学 1年 在原侑希 『WHOLE/ホール』俺は日本人や“ハーフ”と呼ばれる青年2人の、欠けていた半分を満たす出会い 10月15日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにてロードショー公式HP:https://www.whole-movie.com/ 日本のメディアで活躍するポジティブな印象のハーフタレントとは裏腹に、「ハーフ」という言葉をネガティブな意味で受け止め、自らのアイデンティティーに戸惑い、苦しむ若者も存在する。 日本生まれ、日本育ちで日本のパスポートしか持っていない、監督の川添ビイラルと脚本・主演の川添ウスマン兄弟は、日頃からハーフの偏ったイメージに違和感を感じていて、タレントでもない、日本で普通に暮らしているハーフを主人公にした映画を作ることを決意。知り合いの紹介で、同じく日本生まれ、日本育ちのサンディー 海に出会い、春樹役に抜擢した。 純粋な目線で、どこにでも居るハーフの日々の生活を通して、アイデンティティーや日本社会に対する複雑な気持ちを誠実に描いた。多様性を目指す現在の日本社会に語りかける本作は、第14回大阪アジアン映画祭でJAPAN CUTS Award スペシャル・メンションを受賞し、北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTS及びソウル国際映画祭に正式出品された。
■プロフィール 1985年10月24日生まれ。東京生まれ。愛知県の大森牧場で育ち、実家は骨董屋を経営。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。Club_A所属、CMディレクター。ダイワハウス「かぞくの群像」、ミルボン「美容室の帰り道」、ケアリーヴ「僕は、ばんそうこう」、ラインクリスマス、など。本作『春』が映画初監督作となる。2021年公開作に【SSFF & ASIA 2020 クリエイターズ支援プロジェクト】の短編映画『卵と彩子』(出演:剛力彩芽、岡山天音)がある。 実家が愛知県の大森牧場で骨董屋、という美術や自然に囲まれて育った大森歩監督。古川琴音さん主演の『春』では初の映画監督を務めた。自分自身を貫く強さを持つそのルーツや、自分自身の経験を重ねた祖父との物語や、リアルな感情を正面から捉えた今回の作品について、想いを伺った。 ■ビートルズの『イエロー・サブマリン』で上京を決めた 私は、もともと運動ができるタイプではありませんでした。地元が田舎なので、部活の選択肢が少なく、なんとなく美術を始めたという気持ちです。でも、骨董屋を営んでいたの父の影響で、映画には多く触れてきましたし、両親ともに絵を描いていたので、自分にとって絵を描くことは日常の延長線上にあるものでした。その中で、ビートルズのアニメ映画『イエロー・サブマリン』を観たことから、「自分もこういうものを作りたい」と思い、アートアニメの監督を多く輩出している多摩美術大学に進学を決め、上京しました。当時はアニメーターになりたい思いがあり、グラフィックデザイン科のアニメーションを専攻していました。そのため、広告にはあまり興味がありませんでしたが、就活でCM制作をするAOI Pro.に内定をいただき、広告に携わることになりました。そこから8年ほどCM制作に携わり、3年前に、自分自身で1から物語を作りだすことをやりたいと思い、幼い頃から好きだった映画をに、自主制作で挑みました。 ■自分と祖父の物語 今回の映画は、自分自身や自分の周りにいた友人をモデルに制作しました。自分のやりたいことが決まっている人や、好きなことで就活をしたいと考えて悩む人、自分の将来を決めずに就活をする人など多くの迷いを書き起こしました。また、撮影の2年前に、私の祖父が亡くなったことは、この映画を撮る大きなきっかけとなりました。祖父とは、予備校時代と大学時代の間、一緒に暮らしていたこともあったので、亡くなったときはすごくショックを受けました。初めて、一緒に住んでいた人が目の前で亡くなって、魂が抜けるのを見て「おじいちゃんは入れ物になった」と感じました。このときに、「人は死んでしまうんだ」と思いましたね。ちょうどその時、仕事がすごく忙しくて、鬱々とした自分の気持ちを形にしたいと考えることも多くて。実際に祖父の死を目の当たりにして、自分のやりたいことと照らし合わせたときに、自分とおじいちゃんの話を描きたいと思ったんです。そこから、当時の私と祖父の暮らしを綴った、当時のmixiを見直して、脚本を書きました。 ■とことんこだわった脚本と題名 私は、映画やドラマを見るとき、脚本が一番気になります。だから、今回の映画制作でも脚本にはこだわり、100回以上脚本を直して人に見せました。自分にとって嫌な部分がないか、というのを何回も確認しました。今回の物語では美大生の孫と祖父が二人で暮らしています。最初はその二人の関係性も映画の中で説明しようとしました。でも、短編ということもあって、説明をなくした方が、二人がどういう関係なのか、手掛かりや答えを探しながら、集中して見てくれるんじゃないかと思ったんです。設定でなく心情にフォーカスすることで、よりドキュメンタリー的に、リアルに二人を見てもらえるとも思いました。最初は作品タイトルは「家」にしようと思っていました。でも、祖父と孫の関係性を見ていく中で、これは祖父と孫の家族という関係に縛り付けていいのか?と思ったんです。家族で暮らしているとそれぞれがお互いの役割を「演じている」ので、祖父と孫も祖父と孫の関係そのままです。でも、実際に二人で暮らしているとその役割がなくなって、家族ではなく人として一緒に暮らす「同棲」の感覚に近くなったんですよね。だからこそ、おじいちゃんは私に自分のトイレを見せたくないというプライドがあったりする。「家」という役割がある言葉より、アミとジィちゃんの一対一の心の機微を感じて欲しいと思いました。だから題名の「春」は、生命が育ち出したり、思春期だったり、色々な意味があって…これからの希望が見える作品になって欲しいと思って付けました。 ■他人の意見を聞きたいから、映画を撮っているのかもしれない 他人が見てどう思うのか、という部分はすごく気にして作りました。感想もすごく見ます。自分が作ったものに対して引け目はないので、純粋にどう思ったのかが気になるんですよね。悪いコメントを見て、その人は普段どんなことをつぶやいているのかとか、アイコンでどういう人なのか想像するのもすごく楽しいです。もともと人に何を言われても気にしない性格なので。幼少期の頃、父の骨董屋を見て近所の人から「呪いの館」などとバカにされることもあったのですが、それもユーモアの一つと思って特に気にしていませんでした。「なにか面白さがあるから言っているんだろう」くらいにしか感じていなかったですね。映画でも、まず見てくれたことに対して嬉しさがありますし、人がどう思っているのか、良いと思ったシーンや、なぜそう思ったのか、その感想からその人自身を知りたい、話してみたいなと思います。酷評の中にも図星だなと思うことはありますし。むしろそういうコメントをみたいがために映画を撮ったかもしれませんね(笑)。この仕事は、撮影が本当に楽しいです。いつも自分の想像を超える演技を、俳優さんたちが繰り広げてくれます。今回の映画も、デビューしたての古川琴音さんの演技をぜひ堪能していただきたいなと思います。今作が初主演とは思えないくらい、オーラがすごかったのを覚えています。主人公のアミは、周りの空気に合わせるけど、優しく、迷っていることも人に言えないような子です。そんな、感受性豊かで、噛み砕きながら話すアミを見事に演じていただきました。その演技をぜひスクリーンで見ていただければと思います。 ■大学生へのメッセージ 今、コロナのニュースを聞くたびに本当に胸が痛みます。大学生という、人生で一番青春を楽しめて、ワクワクできる時期に、なんでマスクなんかしなくてはいけないのかと。本当に辛いだろうと思います。だからこそ、きたる数年後のために、本や映画をたくさん見たり感性を磨いて欲しいです。今は近い人間関係の人にしか会えないかもしれませんが、自分の中の「悪魔」だったり面白い部分を育てて、多くの人に出会う準備をしてほしいと思います。今以上に楽しいことはたくさんあります。そして、たくさん恋をしてほしいです! □学生新聞オンライン2021年8月30日取材 津田塾大学 4年 川浪亜紀 ■インフォメーション 祖父の家に居候をする、美大生のアミ。大人になるアミとは反対に、どんどんボケていき子供返りするおじいさん。やがて、二人の感受性が重なる。 認知症の祖父と二人暮らしをする美大生の、1年間の物語。 京都国際映画祭2018クリエイターズ・ファクトリーほか9つの映画祭にてグランプリを受賞した他、文化庁メディア芸術祭2019 新人賞(大森歩)、TAMA NEW WAVE ベスト女優賞(古川琴音)も受賞した短編映画『春』が、大森歩監督の新作『リッちゃん、健ちゃんの夏。』と同時上映されることが決定した。 『春』は、3年間祖父と二人暮らしをし、美術大学を卒業し、現在CMなどのディレクターとして活躍する大森監督自身の経験を元に、祖父を介護する美大生の心情を繊細に描いた秀作。認知症が進む祖父に、イライラが募った主人公が思わずしてしまう行動など、監督が過去に抱いたであろう、他人には見せたくないような汚い感情も逃げずに描いたリアリティが、観る者に突き刺さる。 主人公・アミを演じ、初主演を飾ったのは、NHK連続テレビ小説「エール」の主人公夫婦の一人娘役、「コントが始まる」の有村架純の妹役や『泣く子はいねぇが』、『街の上で』などで注目を集める古川琴音。 20年間劇団東京ヴォードヴィルショーの中心メンバーとして活躍し、舞台を中心に活動をしている花王おさむが祖父を、『海辺の映画館-キネマの玉手箱』(監督:大林宣彦)で被曝ピアノを演奏した加藤才紀子がアミのアニメオタクの同級生・橋本を演じている。 『春』[キャスト]古川琴音 花王おさむ 加藤才紀子 監督・脚本:大森歩 製作:AOI Pro. × 第8回きりゅう映画祭制作作品配給:アルミードAOI Pro. 2018/ 日本/ カラー/ 16:9/ DCP/ 27min公式サイト:http://haru-natsu-movie.jp/haru 10月1日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開 『リッちゃん、健ちゃんの夏。』[キャスト]武イリヤ 笈川健太大國千緒奈 藤原隆介 [スタッフ]脚本・監督:大森歩主題歌:「あの日」寺尾紗穂 P-VINE RECORDS (c)渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保2019 AOI Pro. 渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保 オリジナル短編映画 第3弾渋谷センター商店街・させぼ四ヶ町商店街プロジェクト 長崎県若者アート「LOVE♡ながさき」創造プロジェクト 配給:アルミード2019/ 日本/ カラー/ 2Kビスタ/ DCP/ 30min 公式サイト:http://haru-natsu-movie.jp/natsuTwitter:https://twitter.com/natsuharujyoueiFacebook:https://www.facebook.com/natsuharujyoueiInstagram:http://instagram.com/haru_natsu_jyouei 10月1日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開